Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20210510 GOAT Generator (GOATの日Edition)

 

GOAT BLUE SERIES GENERATOR
 

www.tcgakki.com

5月10日はGOATの日、という事でGOAT Generatorを応援する為に特集記事を作りました🤘✨🐳🐬🐋

GOAT Generatorのスペックなどは過去記事

www.guitarstuff.jp

に詳細に書きましたので、こちらをご参考にしていただければ幸いです☺️

簡単に説明すると、SR&D社製のRockmanシリーズのディストーション兼プリアンプ兼ラインドライバーのDistortion Generatorを、TC楽器並びにエフェクタービルダーのGOATが共同で現代の技術やパーツで蘇らせたというのがGOAT Generatorです。

このGOAT Generator、昨今国内外問わず反響が大きく、記念として「5月10日」を「GOATの日」としてキャンペーンを行う事になりました。

その内容が

「GOAT Generatorを無料で貸し出す」

という太っ腹な企画です🤘✨

www.tcgakki.com

Rockmanはディスコンで入手がやや困難、GOAT GeneratorはほぼTC楽器での専売なので試奏などがしにくいという事で「Rockmanのサウンドを体感する」という機会に巡り会う事が中々出来ない中での画期的な企画です!

俺は既に持ってるのでレンタルする必要は無いのですが、Rockmanのサウンドを全国の人に知って貰えるという粋な企画と思い、今回この記事を立ち上げました😃✌️

やはり実際触ってもらって、自分の環境下で鳴らしてもらうのが1番手っ取り早くRockman(GOAT Generator)の音を知って貰える手段ですが、今回はこちらの環境下でどの様に鳴るのか検証してみました😎

因みにGOAT Generatorのセッティングは断りが無ければ全てカーソル位置(フラット)で、CleanやLeadはオフ、Phaseはオンオフでのサウンドを比べてみました。

Roland JC-40

まずは全国のスタジオに常備されてると言っても過言でないRoland Jazz Chorus JC-120の小型版、JC-40でのサウンドを検証しました。

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インプット時は俺の好きな設定(Bright SW OFF、Treble 1.5、Middle 6、Bass 3)で鳴らしてます。

感想としては、やはりエフェクターの乗りがいいのかしっかりとRockmanらしいサウンドが出てる印象で、特にPhaseをオンにすると良くも悪くも例の癖の強いサウンドが出てきます(笑

インプットでもリターンでも良い感じなのですが、やはりリターンの方が低音が強調され、Treb.BoostがMAXなのがデフォのGOATは高域が強めなので、低音の強さで相殺されるので、リターンの相性が良いかなと思いました。

リターンでPhase ONが良いですね🤘✨

 

Two-Rock Studio Signature

Fender Blackface系ならびにDumble系アンプの代表格、Two-Rockのクリーン特化型のStudio Signatureで鳴らしてみました。

youtu.be

やはりチューブアンプの場合、そのアンプの個性がモリモリ出てくる印象で、基本GOATの音で、チューブのニュアンスや奥行き感とTwo-Rockのフィルターめいたものを通して鳴らしてるという印象です(笑

またキャビネットが12インチ1発にしては大き目で、スピーカーがElectro Voice EVM-12Sな為か、Rockmanらしくない低音がガッツリ出てきます(爆

これはこれでまた斬新で味わいのあるサウンドではありますね😊

これもどちらかと言うとリターンの方が相性が良いですが、JC-40程の差は無いです。

 

VOX Brian May Special VBM-1

今度はVOXから発売されたBrian Mayのシグネチャーモデル、VBM-1で鳴らしてみました。

youtu.be

最初がVBM-1直の音、後半がGOAT Generatorとなってます。

感想としてはどちらも鼻詰まり感の強いサウンドなのですが、ミドルレンジや歪の特性がかなり違います。

VBM-1も結構強烈な鼻詰まりサウンドではあるのですが、やはりGOAT Generator、特にPhaseをオンにした時の音の癖が強く、相対的にVBM-1の歪がフラットに聴こえてきます(笑

また6.5インチスピーカーなのですが、元々Rockmanも帯域の上と下がザックリ削られてるので、他のエフェクターを乗せた時程の帯域の狭さは感じませんでした。

 

Rockman XP-100a

本家のアンプ vs リターンに繋いだクローンの因縁の対決!⚔

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やはりXP-100aは元がXPRな為かそれに付随するサウンドという感じで、GOAT Generatorとかなり違ったサウンドです。

具体的には、やはり2kHz辺りの凹み具合がGOAT Generatorの方が強いですね🤔

またコンプレッションも違いがあり、XP-100aはRockmanに準じた感じなのに対し、GOATは些細に違和感のようなものを感じます。

しかしそこまで大きな違いは無いので、やはりGOATはRockmanらしいサウンドと言えます👍

 

Rockman A12-50

晩年のSR&D社製品のアンプ、Rockman A12-50でGOAT Generatorを鳴らしてみました。

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最初がA12-50のDistortion Ch、その後がGOAT GeneratorをClean Chで鳴らした音になります(エフェクトループは音が小さくなるので無効)

ぶっちゃけた話、GOAT Generatorの方が皆の想像するようなRockmanサウンドという印象です(爆

A12-50の歪は従来のRockmanからかなりかけ離れた音でとにかく丸い音です。

但し音量を上げればそれなりにRockmanぽい音にはなります。

それに対しGOAT Generatorは小音量でもRockmanらしい音を奏でますね。

しかしながらA12-50はClean Chでもガッツリコンプレッサーが掛かっており、GOAT Generatorのみならず他の歪ペダルを掛けても強烈なコンプ感や強調された高域が目立ちます(笑

 

YAMAHA MSP-3

ラストはスタジオモニターであるYAMAHA MSP-3で鳴らしてみました。

youtu.be

この実験ではオリジナルのDistortion Generator(Small & Large Circuit)も併せて比較したり、Acchan 5150氏が配布されてる「Acchan IR」を駆使して音作りをしてみました😁🤘✨

まずDistortion GeneratorとGOAT Generatorの比較では、トーンはほぼ同じという印象でした!👍👍👍

Distortion Generator側のSmall CircuitとLarge Circuitでもトーンに違いがあり、それを踏まえて考えるとGOAT Generatorの再現度はかなり高いと言えます🧐

しかしコンプ感がやはり違う感じで、Distortion Generatorは「これぞRockman」とも言うべきゴンゴン感が出てるのですが、GOAT Generatorはその部分が無いですね🤔

このコンプ感はRockmanの音としてはかなり重要なファクターとなり得るので、もう少し高い再現度が欲しかったなと思いました(贅沢

因みに動画ではやってないのですが、GOAT GeneratorのCleanとDistortion GeneratorのAuto CLN、GOAT GeneratorのLeadとDistortion GeneratorのLead Leveler Boostでは効き方に違いがあり、個人的にGOATの方ではかなり違和感があったので(トーンがかなり変わる)、今回はオフのままにしました。

「GOAT GeneratorのCleanやLeadを入れた音が好き」とか、「CleanをオンにしてギターのVolを絞った時にクリーンサウンドを出したい」という場合は、Rockmanの事は考えずにGOAT Generatorの機能として捉えた方がいいかもしれませんね🤔

続いてAcchan氏の(あの音を再現する)IRで音作りをしてみました🤘😎🤘

本来は「Rocktron RX20H」やスタジオ用の高価なEQ(DAWソフトでもOK)が必要なのですが、無いのでTorpedo C.A.B M+に内蔵されてるEQやEnhancerで代用しました(すいません🙇‍♂️

個人的に「あの音」は全く詳しくなく、取り敢えず感覚で「そんな感じだったなぁ」という感じで調整してますが、SD-1とワウがあれば大概何とかなる印象です(笑

因みにセッティングなどはYoutubeに乗せてます😎

 

まとめ

(需要が高そうな)SustainorやXPRでは無く、Distortion Generatorの再現という点では惜しいエフェクターではありますが、それでもそのDistortion Generatorの再現度はかなり高く、クローンと呼んでも差し支えないクオリティを誇ってます!👍✨

普通のエフェクターとして考えても、3バンドEQに各種機能、ディストーションエフェクターの他にプリアンプ、ラインドライバーとしても使えるので、その音が気に入れば国産エフェクターとしてはかなりコスパがいいのかなと思いました。

無料レンタルで全国のRockmanのファンの方が体験して貰えればなぁと願ってます!

サウンドハウス  

DJI

20210505 Rockman Sustainor REV20 (Clone)

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Ultimatum Distortion Generator, Acoustic Guitar Pedalに続くRockman 3部作のフィナーレを飾るのは、遂に手に入れましたREV20。。。ではなく、それの"クローン"でございます!

 

Sustainor REV20

恐らく当ブログで何回か話題に上げたと思われますが、Rockman Sustainorの中でも一際レアな存在なのが、このREV20というものになります。

Model200を基礎とし、Tom Scholz御大とGary Pihl氏の為だけに改良を施したもので、僅か13台だけ製造され、市場にはまず出回ってないものになります。

外見の違いとしては、

・「Preamp Gain」の表記が「Pre Treb」になってる。

・電源の下の「©️1985 SR&D」の表記が「©️1989 SR&D」になってる。

と、文字の表記違いで見分けがつきます。

またプロトタイプとして「REV19」というものもあり、こちらは「Preamp Gain」の箇所に「Pre Treb」と書かれたステッカーが貼られたものになります。

こちらは製造台数が僅か2台しかありません(ので、もし市場に出てきたら大抵は偽物の可能性が高いですw)

 

では一般に流通してるSustainorとREV20ではどの様に違うのか?

このREV20クローンをモディファイしたBob Martyn氏の、Reverbでの宣伝文句ではこのようになってます(全文、記事翻訳済)

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つまり60%位は手を加えられ、まるで別物という事です(爆

要約すると改造箇所は、

・DIST/EDGEのゲイン構造自体

・Preamp Gain→Pre Treb

・Auto CLN

・Semi CLN

・Phase Notcherのスライダー

・Treb Boost

という事になります。

 

また、現在では閉鎖されている彼のRockman専門サイト、「Rockman Central」の情報では、

・Auto CLN機構を今までより機能的に向上させた。

・「Pre Treb」は低域を減衰させる効果で、スライダーを上げると低音が減少する。

・DISTモードとEDGEモードにおいて11~12kHzの帯域をブーストし、これが重要な役割を持ってる。

・ダブルICを採用する事により、コンプレッサーのリリース速度を向上させレスポンスがすこぶる良くなる。

と書かれてます。

 

中の基盤

では中はどのようになってるのでしょうか?

 

まずは全体図

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4ch modが施されてるので空中配線が激しいですが(緑色の配線がそれ)、それを抜きにしても様々な箇所で視認出来ます🧐

 

Auto CLNの箇所
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真ん中のごちゃごちゃしたのがそれで、本物とされるREV20でも無理やりパーツをつけたような回路になってます(笑

 

ダブル IC
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コンプレッションのリリース速度(レスポンスが速くなって明瞭になる)が向上し、Auto CLNの機能向上をさせる、ICが2段になって積み重なってるモディファイで、こちらは一般流通してるSustainorにもDouble ICモデルとして最終ロット辺りに適用されてます。

 

Pre Trebセクション
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Preamp Gainでは主に入力ゲインの調整でしたが、こちらではギターからの信号がコンプレッサーに入る際の低域成分の調整になってるそうです。

 

フロントパネル

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フロントパネルは通常のSustainor Model200と同じです。

今回モディファイされたものは「Smart Gate」表示の後期型Model200みたいですね🤔

 

リアパネル

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シリアルは「SP18987」、製造年月日は「1989年3月17日」のロットみたいです。。。😳‼️

 

このシリアル、Rockmancentralの情報ではREV19のものと全くの同一です!

ここから考えられるのは、

・REV19のシリアルをコピーして上から貼った(笑

・Rockman Centralの情報に不備があった

・本物のREV19

・本物のREV19を(所有してたBob Martynが気付かずに)REV20にモディファイした

の4つです。

それを踏まえ、今回Rockman-gearup.comにおいて直接モディファイを施した本人と話をした所、どうやら2番目の項目っぽい見解(Rockman Centralの情報に不備があった)っぽかったです。

少なくとも市販のSustainor Model200の中の一台をモディファイしてREV20相当にしたそうですが、シリアルの件については触れませんでした。

シリアルも(恐らく)偽物ではないので、記事に不備があったという感じかもしれませんね🤔

 

鳴らしてみた

youtu.be

レギュラー版と比べる前に、REV20単体で鳴らしてみました。

まずゲイン量ですが、従来のSustainorよりかなり高めに設定されてるように感じました。

モダンハイゲインアンプ並に歪みます🤘✨

トーンも何となくチューブ感があり、ハイゲインなのもあってか音がかなりスムーズで奥行感がありますね🧐

Pre Trebはコンプレッサー段に入る前の低域のコントロールなのですが、変化の仕方は微小です。

気持ち低音が出るか(スライダー最下段)、低音がスッキリするか(スライダー最上段)を選ぶ感じですね。

恐らくギターの種類やPU、シールドなんかで顕著に変わる部分かと思われます(Monster Studio 2000だと低音がガッツリ出るので聴き分けるのが難しいかも?)

後日Martyn氏に伺うとやはりギターの相性で大きく左右されるそうで、特にScholz御大のMighty Mouseギター(リアがDiMazio DP-100にすげ替えられたGibson Les Paul '68 Gold Top)に最適化されてるそうです。

 

Sustainは最小にしてもそこそこゲイン量があり、やはりハイゲインにモディファイされてますね。

最大にすると歪み過ぎてノイズがやや強いかなと思いました。

Distortion/Filterセクションですが、まずメインディッシュのDISTモードはハイゲイン化されてます🤘😡🤘✨

Martyn氏曰く

「ディストーションセクションの前段にある抵抗の抵抗値が大幅に減少し、大きな信号がプリアンプに出力される。それと同時にプリ段のEQも変更されている。また高周波数帯の値が製品版よりも得られ、これによってチューブアンプのようなニュアンスやトーンが得られるようになる。その後段にある抵抗の抵抗値を上げることにより、信号が遅く出力され、サスティンが飛躍的に上昇する」

とあります(やべぇ難しい😅

確かに弾いてみて最初に気付いたのは、市販のSustainorよりゲインや音圧が大幅に上昇し、チューブらしい奥行感でした。

Sustainor含むRockmanのディストーションは、強烈なコンプによる無機質なものが良くも悪くも最大の特徴なのですが(個人的には最高✨)、それが一気にチューブアンプライクな感じに近づいた感がありますね(それも超最高!✨✨✨)

またEDGEモードもゲインやサスティンが大幅に加えられ、チューブアンプらしいレスポンスがバッチリ感じられるようになり、今まで微妙な立場だったのがしっかりリードやバッキングまでこなせるトーンになってます!

因みにAuto CLNを発動すると、音がかなり小さくなります。

Auto CLNの主な機能は、

「EDGEモードにおいてギターのボリュームを絞ってクリーンサウンドを作る」

ものなので、Auto CLNが音量小さくなるとかなりまずいと思うんですが(笑)、マスター側の音量を上げて常にAuto CLNをオンにしてクリーンとリードを使い分ける事である程度解決出来ます。

Auto CLNオフでもボリューム絞ってクリーンサウンドは作れるのですが、オンにすると高域が強調されて煌びやかなクリーンを作る事が出来ます。

またCLNモードにおけるSemi CLNも確かに変わっており、ゲインやPresence辺りの超高域が付加されたような、ジャキジャキした少し歪んだクリーンが出せます。

今までのSemi CLNが微妙だったので、この変更は中々良いです👍✨

CLNCLN2自体のトーンは変わり無いようですが、フィルターやポストEQとなるPhase NotcherやTreb Boostに変更点があるので、相対的に市販品と音が異なってるかと思われます(聴感上は差はありませんでした)

Treb Trimも変更点はありませんが、DIST/EDGEモードで10~11kHz辺りが市販品よりブーストされているそうで、Treb Trimを絞っても市販品よりモコモコしないですし、逆に上げるとメタルに近いかなりエッジ感の強いサウンドになります。

Phase Notcherは逆にかなり変更点が加えられてます。

従来のものはオンにしてスライダーを動かすとトーン自体が変わるような印象でしたが、こちらはトーン自体はあまりシフトせず、(ちゃんと)マイクの位置をちょっとずつ変えてるようなニュアンスに変更されてます。

殆どのユーザの方が市販品のSustainorのPhase Notcher用のスライダーの位置を変えてない事が多く、こちらはそのスライダーを変えるという選択肢が付与されたような気がします。

Treb Boostも同様で、従来のものより上げ下げによる音量の変化がかなり抑えられ、より現場での調整に適した挙動となってます。

Rhythm VolやMaster Volなどは特に変更点はありませんが、俺のクローンでは4ch modを施した際にCh1がDIST/EDGE、Ch2がCLN/CLN2の音量を司るように改造されてます。

 

比べてみた

youtu.be

早速ではございますが手持ちのSustainor達と比べてみました😆🤘✨

セッティングは皆一緒で、Preamp Gain(Pre Treb)の値が4の所以外は全てデフォルト、DISTのBoostやPhase Notcherはオンとなってます。

比べてみたところ、REV20 Cloneが圧倒的音圧、圧倒的ハイゲインという感じでした🤘😡🤘

ゲイン構造自体が変わってるというモディファイらしいので、それがモロに出てるという印象ですね🤔

しかしSustainorを使った多数のアーティストの作品は市販品の方であり、この歪み方やトーンはBOSTONの為に特化してるものと言えます。

 

EQ+Chorus+Echo

www.youtube.com

やはりBOSTONサウンドに特化してるならイコライジングやモジュレーションが必要!

という事で音作りしてみました😉

今回、REV20 CloneをモディファイしたBob Martyn氏からEQ設定を頂いたので、早速俺の設定と比べてみました😏

 

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*上がBob MartynのEQ、下2つが俺のEQ

 

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*Bob Martyn氏にREV20 Cloneのシリアルについて伺った際、お土産に貰ったEQセッティング😆

 

感想としては、EQ無しだとStereo ChorusやEchoを介した時に音が奥に引っ込んでしまうので、やはり高域の底上げが必要かと思いました。

その上でBob Martyn氏の設定ではハイミッドに当たる1.4k、2k、2.8kHzの帯域をかなりブーストしており、エッジの立たない範囲で高域の明るさを底上げしてます。

一方俺の設定はと言うと、完全にPhase Notcherのものを強調したような感じになってます(笑

やはり125Hzは上げて250Hzを下げるのは同じ感性みたいですね🤔

俺は高域のピークを4kHzに持っていき、16kHzは減衰させてます。

これにより芯のあるサウンドが作れるような気がしたんですが、逆に言うと音が細くなってるような気がしなくもないです(爆

 

まとめ

REV20は最強のSustainorでした🤘😡🤘

Auto CLNの機構は微妙ですがそれ以外は軒並みアップグレードされており、特にハイゲインになってるのと、Phase Notcherの効きが別物になってるのが気に入りました😆👍

1番注目してたPre Trebの機構は非常に微小な変化ですが(CLN2だとそこそこ顕著に違いが出る)、低音にパンチを加えるか、スッキリとタイトにするかを選べるような効き方なので悪くはなかったです。

昨今Sustainorもレア品扱いされてきてますが、その中でも希少な回路を組まれたREV20 Clone、手に入ったのが奇跡です!😭

サウンドハウス  

DJI

20210430 Rockman Acoustic Guitar Pedal (SR&D)

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前回の記事のUltimatum Distortion Generatorと同時購入しました、RockmanのアコースティックギターシミュレータのAcoustic Guitar Pedal(以下AGP)です!

UDG及びAGPに関してはUDGに概要をさらっと書きましたので、今回はAGPそのものについてフォーカスして行きます٩(ˊᗜˋ*)و

 

SR&DとJim Dunlop

AGPに関しては、SR&D社がJim Dunlopに買収された後もヘッドホンアンプのAceシリーズと並行して97年まで生産されました。

因みにSR&D版は1000台、Jim Dunlop版は台数不明ですが、昨今出回ってるAGPは圧倒的にJim Dunlop版の方が多いので、恐らくSR&Dの5~10倍くらいの台数が生産されたと思われます。

各々の違い

まず両者のフロントパネルを見ていきましょう。

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左がSR&D版、右がJim Dunlop版となってます。

以前から有名だったのはフットスイッチの色で、Jim Dunlopに切り替わって青になった説が有力ですが、SR&D版でも青色のものがあるという情報も一部あったりします。

筐体のサイズは一緒ですが、表面の質感が違い、SR&D版はツルツルした感じ、Jim Dunlop版はザラザラした感じですね。

つまみやLEDインジケータは一緒みたいです。

 

続いてコネクター部分です。

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先程と入れ替わって左がJim Dunlop版、右がSR&D版になります。

インプットとアウトプットのジャック部分の位置は同じですが形状が変わっており、SR&D版はRockmoduleなどに採用されているもの、Jim Dunlop版はヘッドホンアンプのAceシリーズのものかと思われます。

またパワーサプライのジャックや電圧が全く異なり、SR&D版はΦ5.5×2.5mmのセンタープラスの12VDC、Jim Dunlop版はΦ5.5×2.1mmのセンターマイナスの18VDCとなってます。

恐らくSR&D版の方のジャックの形状は、アダプター仕様のRockmoduleの流用かと思われますが、センタープラスというのが特徴的です。

またSR&D版からJim Dunlop版に変更された際、18VDCに要求電圧が上がったのも謎です(回路の仕様上なのか、006P電池を2個要求するので、直列に繋いだ際の18Vに最適化する為か諸説あります)

パワーサプライのジャック部分の位置がかなり変わってるのも特徴的です。

 

最後に裏面です。

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ゴム足の部分の位置の他、SR&Dは裏の金属板ごと外して電池を挿入するのに対し、Jim Dunlop版はバッテリーボックスが増設されてます。

エフェクターをバッテリー駆動される方はJim Dunlop版の方が使い勝手が良いかと思われます(恐らくこの部分での音質への影響は無いかと思われます)

 

インターフェース

以前にも記事を上げたような気もしますが、改めて紹介します。

コントロールはUDGとほぼ同じで、Level、Top(高域)、Body(低域)、Gainとなってます。

「Gain」とありますが、当然歪みません(笑

主にコンプレッションの調節と考えるのが妥当かなと思います。

 

あまり強弱が付かない、ライン信号で出力したようなクリーンが欲しければGainを上げ、ニュアンスが付きやすいクリーンが欲しければGainを下げてLevelを上げる感じでしょうか。

ただ何れにせよコンプは通り、あくまでシミュレータ(基礎はRockmanお馴染みのCLN2)なので、エレアコ+エレアコアンプのような表現は出来ません(エレアコ+専用アンプに比べると音が整っておりサスティンが長め)

 

トーン

今回はSR&D製とJim Dunlop製を比べてみました。

比べるのは初めてだったのですが、音が全然違います!😳

Jim Dunlop製のを長年聴いてたので耳が慣れてたのですが、SR&D製の方がミドルが削れてアコギ感が強いです🤔

逆に言えばJim Dunlop製の方が往年のCLN2ぽいサウンドという感じです。

双方かなり音に違いがありますが、何れもアコシミュとして、またCLN2(青空クリーン)の音としては申し分なく、クオリティは高いと言えます👍✨

どちらもアンプ直のクリーンサウンドでは出ない音ですね😏

EQのTopは主に高域調整で、ギターアンプに於けるPresenceと呼ばれる様な、かなり高い帯域を扱います。

上げれば上げるほど煌びやかなサウンドになります。

Bodyは主に低域調整で、アコギの箱鳴りにおける筐体の大きさをここでシミュレートします。

なのでローミッド寄りな、ウォームな低音という感じで上手くアコギ感が出てますね😄

ジャンボタイプのアコギを再現したければ上げ目、逆にトラベルギターのような胴が小ぶりなアコギなら下げ目と色々シミュレート出来るのが面白いです👍✨

 

比べてみた

youtu.be

今回は一例としてXP-100を用い、XP-100(X100やXPRの代わり)、AGP(リターン接続)、Sustainor(リターン接続)でそれぞれ比べてみました🤘✨

まず思ったのが、やはりAGPはアコシミュに特化してるのか、他の2つよりもアコギ感が断然強いです。

AGPの音を聴かない状態でXP-100やSustainorの音を聴けばアコギ感はあるんですが、やはりAGPを聴いた後だとどうしてもミドルが出ててギターアンプのクリーン感が感じられます。

AGPの次にXP-100がアコギ感が漂い、Sustainorは専らBOSTONのクリーンサウンドという感じです。

 

まとめ

9年振りにAGPを引っ張り出してきましたが、相変わらず良かったです(笑

CLN2自体の出来が良いので、それの拡張版であるAGPが良くない訳ありませんね😆👍✨

それよりもやはり音に違いがあったのが驚きで、やはりAceシリーズもそうですがSR&D製とJim Dunlop製では音質が異なるというのが改めて分かりました(Smart Gateはノイズゲートなので、音質面が変わるという事は無いと思われますw)

サウンドハウス

DJI

20210427 Rockman Ultimatum Distortion Generator

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3月の旅行以来のmy new gearでございます😂

というか。。。遂に手に入ってしまいました!

伝説の中の伝説、Ultimatum Distortion Generator(以下UDG)でございます!!!(*'∇')/゚・:*【祝】*:・゚\('∇'*)

 

伝説のペダル"UDG"

このUDGが造られたのはSR&D社がDunlop Manufacturing社(Jim Dunlop)に売却される年の1994年で、僅か100台のみ製造されました。

同時期に同じペダル型のアコースティックギターシミュレータ(アコシミュ)、Acoustic Guitar Pedal(以下AGP)も出てたのですが、こちらは1000台とUDGの10倍も造られたみたいです。

この頃のラインナップは正にSR&D社を縮小してるような感じで、

・X100(10th Anniversary)

・Soloist

・Bass Rockman

・Guitar Ace

・Metal Ace

・Bass Ace

・Aceシリーズ用12VDCアダプター

・UDG

・AGP

・A12-50(UDG搭載のコンボアンプ)

と、ヘッドホンアンプ類はありましたが、ハーフラックや1Uラックモジュールはもう生産完了してました。

その中でやはりUDGとA12-50が生産台数の少なさ(UDGが100台、A12-50が400台)や、テープサチュレーション回路を組み込んだ最新のBOSTON印のディストーションとして持て囃され、コレクターの間で高値で取引されてます(俺も大枚叩きました(っ’-‘)╮ =͟͟͞͞💰

特にUDGに関しては、2021年4月現在より9年くらい前でも3~5万とかで取引されてました。

 

インターフェース

シンプルな4つまみ構成のペダルで、恐らくAGPと筐体やつまみ、フットスイッチなどは使い回してたと思われます(笑

左からLevel、Treble、Bass、Gainとなってます。

フットスイッチは同社のTriple Foot SwitchやMIDI Foot Switch等と形状が同じですね。

電源は「センタープラス」の12VDCアダプターか、ネジ止めされてる底面のパネルを外して006P電池を2個使います。

因みにAGPも同じ仕様で、後のDunlop版のAGPとはかなり仕様が違うのでまた今度説明します(笑

 

トーン

youtu.be

ぶっちゃけるとRockmanの音です(爆

とは言っても、X100やRockmodules、XPR等とは全然ベクトルが違うという感じです。

従来の、これぞRockmanと言われるような音よりも高域が抑えられ、温かみがあって丸いサウンドになってます。

「普通の」Rockman類ですら80年代当時のディストーションに比べるとミドルが分厚くてエッジが滑らか、バイオリンのようなサウンドと比喩されましたが、それが更に大幅に丸くなったようなサウンドです。

これは前述の「テープサチュレーション回路」によるもので、テープサチュレーションのように音を太くし、真空管プリの特性のような鋭い高域を削る役割を担ってます。

このテープサチュレーション効果はBOSTONのアルバム「Walk On〜Life, Love & Hope」辺りのギターサウンドに適用されてると推測されます(ラックに自作の"Ultimatum Distortion"というハーフラックユニットがあり、これがテープサチュレーションシミュレータと言われてる)

 

ゲイン幅は狭く、0で歪の強いクランチ、MAXでもミドルゲイン位のディストーションなので、好みで調整するのが良いかなと思いました🤔

Distortion Generator(以下DG)程ガラリと変わらないみたいです。

EQはパッシブですが、これは調整が必要だと思いました。

両方フルにするとRockmanらしくない低域とハイミッドがガッツリ出たり、逆に12時にするとA12-50アンプのようなモコモコした音になるので、自由度は高いですがデフォルト的なセッティングは要注意という感じですね😅

Trebleは2.5kHz位のハイミッドが上がるような感じで、かなり明るい音にはなりますがエッジ感は無いです。

丁度SustainorやDGのTreb Boostのような感じにも聴こえなくは無いです🤔

0~MAX手前付近まではなだらかに高域が追加されていき、目盛りが10を超えると急に高域が強烈に出てくるEQカーブなので、3~4時の間で微調整するのがいいかなと思いました。

Bassは意外にかなり下の帯域を扱い、MAXでそれなりに迫力のある低音が出ます。

Rockmanにしてはかなり重厚な低音なので、従来のRockmoduleに差をつけるのに良い効き方かなと思われます🤘😎🤘

俺的にはTreble 3時、Bass 11時くらいがRockmanぽい音でいいなと思いました(UDGもRockmanだろうがw)

 

比べてみた

折角なのでDG(Large Circuit)、UDG、GOAT Generator、Takman XPR2の順で鳴らしてみました。

youtu.be

 

DG(Large Circuit)

(当たり前ですがw)DGが一番Rockmanらしいディストーションです。

コンプレッションによるニュアンスやトーンは他の追随を許さない感じで、これをEQで補正すればSustainorのサウンドにもなり得ます。

またこの4つの中では一番歪みます。

まずはコレをRockmanの基礎として、以下のディストーションエフェクターを考察します。

 

UDG

DGとは対称的に、多くの人が想像するようなRockmanぽさからかけ離れたサウンドという感じです(笑

やはりテープサチュレーションフィルターによる音の丸さが深く関わってる感じですね。

ゲイン幅やゲイン量はTakman XPR2と同じくらいです。

ただコンプ感はRockmanそのもので、テープサチュレーション込みでも根底にRockmanサウンドはあります。

BOSTONのLife, Love & Hopeのアルバムでは(使われてるかどうかは定かではありませんが)寧ろこのUDGっぽいギターサウンドが随所で聴けるので、そういった意味ではRockmanのギターサウンドとも言えますね☺️

 

GOAT Generator

トーンに関しては完全にDGそのものという感じで、後段でEQを微調整すれば更にオリジナルDGの音になりますし、延長上にSustainorの音もあります。

明らかにUDGよりRockmanらしいトーンではありますね(笑

ただコンプレッションが、従来のRockmanとは違い通常のコンプレッサーが掛かってるという感じで、ニュアンス面では上記2つには一歩届かないかなという感じに思えました。

ゲイン幅やゲイン量はDGに追随し、この中では2番目に歪みます。

 

Takman XPR2

XPRを基礎としてるのか、やはりUDG同様DGからはちょっとかけ離れたサウンドで、具体的にはDGでザックリ削られてる1.4〜2kHz辺りのハイミッドが出てきてる印象です。

またコンプレッションもGOAT同様一般的なコンプレッサーを掛けたという感じです。

ゲイン幅は狭く、またEQもToneのみ(DG系で言うTreb Boostに相当)なので音作りの幅も狭いですが、今から8年くらい前に再現したと考えればそこそこよく出来たクローンではありますね😃

 

TIPS

Rockman Centralをかつて運営していたBob Martyn氏から、UDGやA12-50、プロトタイプのULTIMATUMrに搭載されているテープサチュレーション回路、通称「Growl」について伺いました。

「通常電気には+と-それにアースがあります。Rockmanのディストーションは+の電気を使って作り、-の電気でEQフィルターを形成します。UDGやA12-50などは+と-両方の電気を使ってディストーションを形成します。+の電気が通常のディストーション、-の電気がGrowlのディストーションを形成します。これによってGrowl側のディストーションはEQの他ゲインステージもコントロール出来るようになります。その2つのディストーションをブレンドする事により、Auto CLNのようにギターのVolを絞ってクリーンサウンドを自然に形成出来ます。但しディストーションの歪み方がややファジーになります。」

という事だそうです😳

Scholz御大はアルバム「Walk On」の時にだけ、ハーフラックのUltimatum Distortion(お手製の非売品)を使ったそうですが、それ以外ではSustainor REV20以外のディストーションユニットは一切使ってないそうです。

 

まとめ

やはりUDGはRockmanにしては異端という感じですが、一方でRockmanらしさもあるという不思議なエフェクターです(笑

やはり従来のユニット同様、(筐体の見た目に反して)ギターアンプよりもミキサーやオーディオI/Fに送った方がRockmanらしいサウンドという感じですね🤔

またA12-50にもUDGが搭載されてるのですが、それとも若干違うサウンドなのかなと思いました。

僅か100台の生産、生産完了から27年経った現在では幻と言えるRockmanのディストーションペダル、ミントコンディションで手に入ったのは奇跡でした😭

サウンドハウス  

DJI

20210415 ヴィンテージ系AIAB比較実験

最近高い買い物を致しまして、暫くmngをお休みしてるGuitarstuffでございます(笑

なので今回は、手持ちのマニアックなヴィンテージ系のAIABを比較してみました🤘✨

やはり公平なサウンドを持つJC-40を使い(Bright SW OFF、Treble 1.5、Middle 6、Bass 3はいつもと変わらず)、各々のペダルのつまみを操作して変化なども比べてみました。

 

Supro Drive

SUPRO (スプロ) オーバードライブ Drive

SUPRO (スプロ) オーバードライブ Drive

  • メディア: エレクトロニクス
 

まず一番手に挙げるのはSupro Drive!

「真のSuproアンプの音を再現するのはSupro Driveしかない」

だとか、

「Klon Centaurよりもダイナミックに優れてる」

という謳い文句を鵜呑みにして買ってしまったペダルですが、果たしてどうなのか?

youtu.be

感想としては「ファズ」です(笑

Suproアンプは触った事がありませんが、アンプの鳴り方は大体分かるので、これはアンプによる歪み方では無いですね🤔

BoldとRichというモードがあり、Boldにすればゲインが下がって音量が上がりナチュラルなニュアンスになり、Richにすればゲインとコンプレッションが強くなって音量が下がります。

Boldの方がアンプに近いのかなとは思いますが、それでもやはりソリッドステートのような硬い歪成分、GainつまみをMAXにすると往年のヴィンテージファズのようなサウンドになるので、アンプの音ではありません。

音の柔らかさや滑らかな歪という点では、皮肉にもBOSS SD-1やIbanez TS9とかの方がチューブアンプっぽさが上です。

 

Honey Bee Overdrive

今度は「小型のSuproアンプの音を再現した」というHBODを考慮してみます。

youtu.be

個人的には、アンプっぽい空気感はあるものの、チューブアンプにしては解像度がかなり高く、また音が硬いかなと思いました。

輪郭がハッキリしてるのでオーバードライブペダルとして非常に優秀という感じのペダルですが、AIABとして見るとチューブコンプレッション感に欠けてますね🤔

以上の点から、AIABというよりオーバードライブとして使用し、ブースターとして使うよりもNatureつまみの効き方を活かしてバッキングやリードサウンドで使うのが適切なのかなと思いました。

 

Catalinbread Formula No.55

Fender Tweed Deluxeの音を再現したと言われるNo.5の後継機種のNo.55ですが、果たしてどのような傾向でしょうか?

youtu.be

個人的にはTweed Deluxeを弾いた事が無いのですが、古いチューブアンプのようなブーミーさ、イナたさ、柔らかく歪む感じがしっかりと出ており、恐らく本物のアンプに挙動が近いのかなと思いました。

因みにVolumeでゲイン調整でMasterは音量調整になり、Masterの値でゲインが変わるという挙動は無いみたいです(なので後段にボリュームペダルを噛ませてMasterをフルにしてパワー管のサチュレーションを出すみたいな事は出来ませんw)

 

Catalinbread RAH

ヘッドはHiwattでキャビがMarshallの、Led Zeppelinの音を模倣したこちらはどうか?

youtu.be

ぶっちゃけヘッドがHiwattなのでNo.55より歪みません😅

クリーン〜クランチくらいの歪でサスティンが綺麗に伸びていくという感じですね。

そこにMarshallのキャビを挟んでる為か、何となくドンシャリ気味なサウンドという感じです。

3バンドEQがあるのですが、パッシブ型で効きもそこまで強くないので全てフルにしてもいいかも知れせんね😁

 

JHS Twin Twelve

Silvertone 1484アンプの音をエミュレートしたというマニアックなペダル、これも弾いた事が無いのですが、果たしてどうなんでしょうか?

youtu.be

(なんか前にも書いたような気がするんですがw)

雰囲気はかなり出てます。

音の分離感は良く、イナたいヴィンテージチューブアンプ感は出てるんですが、如何せん音に硬さが目立ちます。

HBODよりも硬いという感じで、それがエフェクターらしさを醸し出してるような雰囲気がありますね🤔

またゲインを下げると音が籠るような性質があり、これは本来のアンプでは「足りない」と作者が言ってた低音部分をTwin Twelveでは補強されてるのが裏目に出た感がありますね(因みに俺はTwin Twelveの低音は8時まで絞ってTrebleをMAXかその1歩手前までブーストした音が好きです☺️)

 

まとめ

今や多くのヴィンテージアンプ系のAIABがリリースされてますが、大体の特徴は同じ感じ(ブーミーな歪やイナたいトーン)で、後はどのアンプが目的か、どのペダルビルダーが好きかで選ぶのが良いのかなと思いました。

とにかく古臭い音なのでやるジャンルは絞られると思いますが、ガッツリハマれば即戦力となるでしょう(但しSupro Driveオメーはダメだ👎

サウンドハウス  

DJI

20210412 キャビネットシミュレータ対決!

今までやってこなかったであろう(というかキャビシミュをちゃんとした使い方をしなかったり、Torpedo C.A.B M+にぶん投げてたw)、エフェクターに搭載されているキャビシミュが、果たしてモニタースピーカーで鳴らすとどうなのか?という事が気になったので早速実験してみました🧐🏢🔬🌡

 

ROCKMAN

その元祖と言っても過言ではない、Rockmanのラインナップからまずは責めてみたいと思います(I'm Feeling Luckey⭐️)

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Rockmanを語ると長くなるのでキャビシミュだけに焦点を合わせますが(笑)、Tom Scholzの理想のキャビネットをシミュレートしてるのかなと思いました。

元々2kHzが削られてローミッドとトレブルが分断されてはいるのですが、Phase Notcherをオンにする事により更にミドルレンジの特定の2箇所の帯域をピンポイントで削れるので、ミドルレンジにおいて独特の分離感や立体感を形成するような音を奏でます。

大まかに聴くと、一応Marshallの古いキャビネットも似たような鳴り方をするような気がします(一説にはCelestion G12Mを積んだ音をシミュレートしたとか)

音の奥行や分離感はすこぶる良く、元祖と言っても過言では無いのに非常に質が高いと感じました。

 

TAKMAN XPR Thousand Drive

Rockmanの音を10年代に蘇らせたという触れ込みのTakmanはどうでしょうか?

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Rockmanと非常に良く似たサウンドではありますが、2kHzが削りきれてなく、またRockmanではカットされる高域成分が出て、全体的にハイ寄りという感じです。

キャビシミュ由来なのかは分かりませんが、Rockmanに比べるとペラペラなサウンドという感じです(笑

 

GOAT Generator

続いては20年代に話題となった、Distortion GeneratorのクローンのGOAT。

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GOAT BLUE SERIES GENERATOR
 

聴いた感じですと、PhaseをオンにしてるためかRockmanのようなミドルレンジの分離感があります(ただしオリジナルのDistortion Generatorとはやや効き方が異なります)

これだけでもかなり肉薄したサウンドを形成できるのでは?と考えてます(コンプレッションの手触りがオリジナルとかけ離れてるので、完全には一致しませんw)

 

Sansamp Classic

「これ一つだけで宅録楽勝!」として一世を風靡したSansamp Classicはどうでしょうか?

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印象としては「かなり古いスピーカーを搭載したコンボアンプ」というものでした(笑

かなり低域と高域がカットされ、ミドルに集中しきってます🤣

試したのはVan Halen Hot Wired、Mesa Boogie KillerそしてKurt Cobainとアンプタイプやセッティングがバラバラなのですが、音の出口(キャビシミュ)は一緒という感じです。

 

Sansamp Flyrig RK5

Richie Kotzenシグネチャーのマルチであるこちらはどうか?

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印象としては、OMG部がモダンハイゲイン系の歪な為か、Sansamp部を通しても古臭さは緩和されてます。

また恐らくBognerアンプ系の音を模倣しており、個人的には後述のAMT B2のキャビシミュモードよりこちらの方がBognerらしいなと感じました👍✨

 

Marshall DRP-1

Marshallの宅録専用機材であるDRP-1、個人的にはかなりアンプに肉薄したサウンドと思ってますが、キャビシミュの出来はどうでしょうか?

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印象としてはかなりよく出来ており、Marshall特有の低音とハイミッド〜トレブルの出るドンシャリ型のトーンを活かしきってます👍✨

厳密に言えばやはりキャビシミュゆえにトレブル〜プレゼンスがやや足りないのでザラっとした感触があまり無いのですが、そういう音という前提で音作りしていくと、かなり使えるサウンドです!

 

KORG ToneWorks 104ds Hyper Distortion

KORGがToneWorksシリーズを出してた頃のデジタルディストーション。

アンプの他ライン出力も兼ね揃えてるので早速実験🏢🔬🌡

youtu.be

104dsの最大の強みは「スピーカーリゾネーター機能」で、スピーカーのサイズと空間の響きをシミュレートし、それらを2つのつまみで変化させられる点です。

Torpedo C.A.B M+に搭載されてるVirtual Cabinetも各パラメータを弄れるので、その原型とも言えます。

で、それらを操作する立体的で奥行きのあるサウンドを形成し、他のアナログのキャビシミュにかなりの差をつけてますね🤘✨

 

Hughes&Kettner Tubeman2

Hughes&KettnerはRed Boxというアナログのキャビシミュをかなり初期から作っており、そのカテゴリでは好評だったので期待が出来ます。

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Hughes&Kettner チューブ・プリアンプ TUBEMAN (HUK-TM2)
 

個人的な感想ですが、正直滅茶苦茶良いです!👍✨

音はTubeman2の滑らかさと迫力を兼ねそろえ、キャビシミュにありがちな帯域の狭さをあまり感じさせる事も無く低域から高域までバランスよく出力されます。

チューブのサチュレーションやSAGといった特長も余す事無く再現しており、流石はキャビシミュ単体でヒットさせたメーカーです!

 

AMT B2

恐らくロシアで最も有名なペダルメーカーであろう(Electro-Harmonixは現在アメリカに戻ったので除外)、AMT社のLegendシリーズはどうか?

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前回の記事

www.guitarstuff.jp

では「耳に痛いサウンド」と書きましたが(笑)、改めて聴くと確かに他のキャビシミュに比べるとかなり高域は出てます。

しかしかなり高いクオリティでBognerらしい音をシミュレートしており、EQ補正すればかなり良さげなサウンドになります!

逆に通常のキャビシミュだと高域が削られすぎてると捉えるか、Celestion V30のようなエッジ感のある高域をシミュレートしたと捉えれば納得が行くかもしれません👍✨

 

Custom Tones Ethos Overdrive

Dumble系アンプの雄と言われてるEthos Overdriveのキャビシミュはどうか?

因みにキャビシミュはオプションになるので、付いてない場合もあります。

youtu.be

思った以上にDumble感が出てて驚きました😳

レンジはバランスよく出てて、且つDumble特有のミドルが全面に押し出されたサウンドが炸裂します!🤘

アンプのインプットに繋いでDumbleらしい音を奏でるエフェクターは沢山ありますが、ライン直でDumbleらしい音を単体で出せるエフェクターとしては唯一無二なのかなと考えてます🙂

 

Orange Bax Bangeetar

プリアンプとして昨今俺の中で株が爆上がりなBaxさんですが(笑)、付属のキャビシミュ機構はどうなのか?

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正直に申し上げると(笑)、良くないです🤮

アンプっぽいっちゃアンプっぽいんですが、ソリッドステートの小型練習用アンプみたいな音が出てきます(爆

他のキャビシミュは滑らかかつ迫力のあるギターサウンドの為のスピーカーをシミュレートするような形跡が見られるのですが、Baxにはもう少し頑張って欲しかったです😅

 

Horizon Devices Apex Preamp

ラストは「俺の持ってるエフェクターランキング TOP10」で堂々の6位にくい込んでるHorizon DevicesからApex Preamp。

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やはり最新のキャビシミュ技術(アナログ)を搭載してるのか、他のキャビシミュに比べるとプレゼンス辺りのロスが無く、かなりアンプらしいサウンドという印象です。

正直頭一つ抜けてると俺は思ってます!

 

総評

時代によってキャビシミュの質にメリハリがあるのが顕著に感じられました。

一番異質なのはやはりRockmanかなと思いました。

あのエンクロージャーで囲まれた筐体内から出したようなサウンドは、他の機種ではエミュレート出来てなかったです。

またApex Preampが一番モダンな4×12"のキャビネットから出したようなサウンドに近く、次いでMarshall DRP-1、Hughes&Kettner Tubeman2と続きます。

逆にBaxはキツイです。

キャビシミュの存在は忘れた方がいいかもしれません(好きな方すいませんwww)

 

ダイジェスト

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サウンドハウス  

DJI

20210409 POS DT-1 Pt.3

先々月頃にPOS DT-1の音を色々研究してて、Youtubeにも動画を上げたりしてたのですがすっかり忘れてました(笑

なので今回は改めてPOSの音について考察していきたいと思います。

 

比べてみた

まずは価格3万前後の、名のあるペダル達と比べてみました😁✌️✨

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Friedman BE-OD オーバードライブ

Friedman BE-OD オーバードライブ

  • メディア: エレクトロニクス
 

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Revv Amplification G3ディストーションペダル

Revv Amplification G3ディストーションペダル

  • メディア: エレクトロニクス
 

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やはり3万前後のペダルとPOSとでは明確な差が出てます。

3万前後の方は高域が適度に丸くカットされ歪がきめ細かく滑らか、それでいて音の分離感も良いのでさしずめチューブアンプのような歪み方をします。

それに対しPOSの歪はToneが12時で粗めでかなり強めな高域が出ており、また分離感があまり良くないので平坦な印象を受けます。

Toneつまみを絞れば高域が減衰し、相対的に低域や中域が出てくるので、歪の特性は変えられずともある程度は痛い高域を抑えられます。

 

ソリッドステートvsチューブ

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今度はソリッドステートアンプ(Roland JC-40)とチューブアンプ(Two-Rock Studio Signature)での音の違いを確かめてみました。

聴いた感じですと、ソリッドステートはやはり硬質なエッジ感を伴い、劈くような音になるのに対し、チューブではエッジが丸く削られ、チューブ特有の奥行感が付加されてます。

狙って硬質な音を狙う以外なら、チューブアンプに繋いでToneつまみを0~9時位まで下げて運用するのが良いかなと思いました。

 

外部EQでトーン調整してみた

MXR ten band graphic equalizerのみ

youtu.be

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まずはEQ1つでPOSの音色を変えてみました。

アンプはJC-40でPOSのToneつまみは12時、MXRのEQ設定は動画の通りです(見づらくてすみませんw)

POS×JC-40の場合キンキンとした高域が目立つので、EQで8kHzと16kHzを下げ、ミドルを強調したサウンドにしてるかと思われますが、それでもザリっとした成分は残ります。

メタルサウンドに逃げてもやはり高域が目立つ薄っぺらいサウンドという感じです(笑

 

色々足してみた

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BOSS Super OverDrive SD-1

BOSS Super OverDrive SD-1

  • メディア: エレクトロニクス
 

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自家製ペダルボード(爆

EQだけでは心許ないので、前段にコンプレッサー兼フィックスドワウのFOCUS-NX、その後にゲインブースター役のBOSS SD-1を置き、POSの後段には先程のEQを置いて試してみました。

セッティングは画像の通りです。

POSのToneつまみも9時くらいまで下げてます。

で、音はというとこんな感じになりました↓

youtu.be

ROLAND JC-40 ギターアンプ

ROLAND JC-40 ギターアンプ

  • メディア: エレクトロニクス
 

[rakuten:marks:10010946:detail]

先程と同じくアンプはJC-40です。

最初はPOSのみで、後からSD-1、FOCUS-NX、EQの順に追加してます。

何も無い状態と比べると、SD-1(セッティングは某B'zのトーン研究家のものw)を足すと歪が整ってスムーズになりますね😊👍✨

FOCUS-NXを加えて更にミドルが破綻しない程度に盛り上がり、抜け感が良くなってます。

コンプレッサーも効いてるので、更に音がスムーズになってアタックにコンプ感が付与され、サスティンが強調されてます。

最後にEQを足してミドルの分厚いサウンドに仕立て上げてます(笑

EQは各々の好みで全然変わり、個人的にミドルをガッツリ上げたサウンドが好きなのでこうなってます(爆

ただPOS自体ミドルがかなり少なく、それがザラッザラのペラペラなサウンド(失礼)に繋がってると思うので、画像くらいのミドルを追加してもいいかなと俺は考えてます🧐

 

Two-Rockで鳴らしてみた

今度はソリッドステートのJC-40から、チューブアンプのTwo-Rockに変えて音の変化を見てみました。

youtu.be

[rakuten:premiumgt:10055239:detail]

JC-40の時と同じく最初はPOSのみで、後からSD-1、FOCUS-NX、EQの順に追加してます。

感想としては、JC-40が平坦なサウンドなのに対し、Two-Rockだと奥行感と粘りが付与され、高域がいい塩梅で削られてるような気がします。

元々POSだけでもチューブアンプとの相性は抜群なので、ファジーなディストーションが好みならその2つだけで充分ですが、モダンハイゲインを目指すなら、って感じですね🤘✨

 

Two-Rockでドンシャリメタルサウンドを作ってみた

JC-40の時と同様、Two-Rockでもメタルサウンドを目指してみました。

セッティングはこんな感じです↓

f:id:acidmb:20210331204818j:image

(後段のEQがまるでMesa BoogieのV字カーブ)

で、音はというとこんな感じです。

youtu.be

個人的には高域が強過ぎたのと、ミドルをもう少し存在感出したかったという感じですが、概ねメタルっぽいサウンドになったかと思われます(自負)

(POSのセッティングをどう弄ってもあんな音は出ません☺️✌️)

JC-40だと更にファジーな高域成分が目立つので、音圧感や低音の迫力を強調するという意味でもチューブアンプで合わせた方が良いかなと思いました。

 

様々なIRで試してみた

今度はアンプでは無く、プリアンプ+キャビシミュでどこまでPOSの音を変えられるかやってみました🤘✨

youtu.be

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プリアンプはTwo-Notes Le Clean、キャビシミュはTorpedo C.A.B M+で、モニタースピーカーのYAMAHA MSP-3で鳴らしてます。

これは動画の音声を鳴らすスピーカーでかなり印象が変わるのですが、実際にモニスピから聴いた感じだと、どのIRでもやはりPOSのジリジリとした高音が痛いサウンドという感じでした😥

個人的には臨場感の出るFriedman 4×12"、ミドルに凝縮したMesa Boogie 2×12"辺りが好みですね😃

恐らくPOSのToneを下げれば生きてくるIRも多数出るのかなと考えてます。

 

まとめ

POSは当時SNSの流行で買ったものですが、昨今使う人がいないので引っ張り出して再び試しました(笑

因みに当時こちらも買ってます😁✌️✨

サウンドハウス  

DJI