「つい最近Takman XPR2買っただろ?!何買い物症候群気取ってるんだオラァ?!‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o」
という勢いでペダル収集しておりますGuitarstuffでございます😌
というのも、コイツに関しては1ヶ月以上前に既に購入手続きを完了させており、Takmanを買った直後に漸く届いたものでございます。
(Russian Postは遅い事で有名なのと、COVID-19が合わさって遅くなりました😭)
AMT Legend Amp Series B2です!
AMT社
まずAMT社から説明しますと、創始者であるSergei Marichev(1957〜)が1982年にPhaserのエフェクターを作った事から端を発します。
この頃は旧ソビエト連邦の時代、「鉄のカーテン」により西側諸国の製品や部品などは無く、海外の部品のコピー品で互換性があるかどうかを調べながらアンプやエフェクターなどを組み立てて売っていたそうです。
1991年の旧ソ連崩壊後、AMTの前身であるAsia Music Technology社を立ち上げて95年まで運営してましたが、95年に銀行が破産して同時に破産手続きをされたそうです😭
しかし電子機器の開発の情熱が再燃し、2001年にAMT社を設立、2002年にドイツのフランクフルトで開催されたメッセで出展したのを皮切りに各国からオーダーを受け、世界中で人気のメーカーとなり今日に至ります。
〜Fin〜
Legend Ampシリーズ
AMT社は昨今はキャビシミュやチューブ入りの沢山つまみが付いてるフロアプリなども看板商品となってますが、やはりLegend Ampシリーズが代表作ですね🧐
過去から現在までの、世界中で有名なアンプのAIABとしてシリーズ化され、B(Bogner)、C(Cornford)、D(Diezel)、E(ENGL)、F(Fender)、K(Krank)、M(Marshall)、O(Orange)、P(Peavey)、R(Mesa Boogie Rectifierシリーズ)、S(Soldano)、V(VOX)、Vt(VHT)と種類は多岐に及んでいます。
アルファベットの後に1か2が入り、1と2両方ある機種も中にはあります。
1はプリアンプとしてか、キャビシミュを通したアウトプットになり、2はクリーンブーストとギターのインプットへ繋ぐ為のアウトプットも増設されてます。
キャビシミュ入りのエフェクターと言えば、SR&D社が1982年に出した、BOSTONの音だけを出す為のツールであるヘッドホンアンプのROCKMANやその後のX100、Sustainor、Distortion Generatorなどや、Tech21社が1989年にリリースした、Marshall、Fender、VOX、Hiwatt、Mesa/Boogie何でも来いや!😡👊なSansamp (Classic)、90年代にデジタルアンプシミュレータのPOD 2.0などで大ブレイクしたLine 6などが有名所として挙げられます。
ではAMTのLegendシリーズはどのようにしてそれらと差別化を図り、大ヒットに繋がったのか?
それは独自に開発した「Tube Emulation回路」にあります。
この回路は増幅素子にJFETを用い、当時出回ってたアンプシミュの音よりも高い精度で本物の真空管アンプの挙動や音を再現し、数々のミュージシャンを唸らせたそうです。
また他社のAIABやプリアンプでは再現してなかった三極管の特性も再現したらしく、これも兼ねて生々しい真空管の音と評判になったそうです。
Sansamp同様アナログ回路で、更にプリアンプアウトや、2になると通常のアンプのインプットでも使えるよう昇華した、汎用性の高さもウリかなと考えてます(恐らくSansamp Characterシリーズもこれに影響されたのかな?)
後はド定番のアンプの他、BognerやDiezelといった、(俺含めて)ギターキッズが大喜びするようなブランドをエミュレートしたのもデカいです(笑
インターフェース
1と2では共通してOD.Gain、OD.Level、Bass、Mid、Highのつまみで構成され、2ではPreamp
Outで使った時に有効になるクリーンブーストのレベル調整であるCL.Levelと、CL.Boostのプッシュ式スイッチが増設されてます。
中の回路も新調されてるらしく、2では更に進化させたドライブルーティンの回路を組み込んでるそうです。
アウトプットは1がOut(Preamp Out)とCab.Sim Outの2種、2ではアンプのインプットで使えるDrive Outを追加し3種で構成されてます。
これに関してはSansamp Characterシリーズの方が、スピーカーシミュをスイッチで切り替えられるので便利かなと思いました。
電源は通常のエフェクター同様9V電池か、センターマイナスの9Vアダプターで動かします。
トーン
Bogner社が90年辺りにリリースした、今ではディスコンのラック型チューブプリアンプ、Triple GiantのドライブChをエミュレートしてます。
Bognerと言えばMarshallの高域がかなり抑えられ、500Hz辺りのローミッドをモリモリ追加し、滑らかかつ咆哮のような迫力のある歪が特長として挙げられますが、このB2も例に漏れずそのようなイコライジング、歪のキャラなどをなぞってます👍✨
Suhr RiotやOvaltone Q.O.Oなどもミドルレンジが似通っており、この手のハイが適度に抑えられ、ローミッドがガッツリ出る滑らかなディストーションペダルが好きな人にはどハマりすること間違い無しなペダルかと思われます🤤
ゲインは0にすると音が出ないタイプで、上げていくとチューブアンプのようにナチュラルにドライブし、MAXにしても破綻しない程度でハイゲインサウンドを奏でます。
Tube Emulation回路が良い仕事をしてるのか、ふくよかで太い歪が堪らないですね🤤
Drive Outでアンプのインプットに繋いだ音と、Preamp Outでアンプのリターンに繋いだ音にあまり相違はありませんが、リターンの方が気持ちハイミッドが持ち上がって抜け感や明るさがあり、僅差でこちらの方が好きです(アンプのEQ設定にも因ります)
Cab.Sim Outに関しては、RockmanやSansampの方がクオリティが上かなと感じました。
あれらの方が滑らかな音でモニタースピーカーを鳴らしてくれるので、ざらついてエッジの強いB2はちょっと耳に痛いかなと思います(今度改めて実験します🧪)
EQはパッシヴ型で、元々サウンドの方向性が決まってて、それを最終的に調整する程度に留まってます。
なので、下げる時は結構カットされますが、12時より上げても差程トーンは変わらない印象です。
Bassは上げるとSuhr RiotやQ.O.Oの低音をブーストしたような感じになり、扱いやすい帯域になってます。
Midは1kHz辺りの調整という感じで、どちらかと言うと音が前に出るか、奥に引っ込むかを調整するという感じです。
元々500Hz帯が強いトーンなので、弄れる帯域をずらしてQを広めに取ったという感じでしょうか。
Highは4kHz辺りの調整で、上げれば明るさやエッジ感が増し、下げてもBognerぽさが色濃く残ります。
ここだけは変化が分かりやすい高域という事もあり、音作りに直結してくるのかなと思いました。
Clean Boost
B2ではクリーンブースト機能があり、Preamp Outで出力する時に有効になります。
B2バイパス時に鳴るクリーンの音量をブーストしてくれます(それ以外何も無いですw)
これ、アンプのリターンに繋いだ際に出てくるクリーンの音量ブーストなので、リターンに繋いでクリーンとディストーションの2chでプリアンプとして使う、というのは厳密には出来ません(笑
音量ブースト機能を使い、他のディストーションの後段に繋いでソロの時に音量を上げるとか、前段に繋いでゲインブースターとして使うくらいでしょうか。
総評
AIABとして括らなくとも、単純なミドルレンジが強めなディストーションペダルとしてはかなり高いクオリティと思われます。
2020年9月現在では国内正規品で28,000円位が平均価格ですが、同価格帯のペダルと比較した場合ですがそれに見合ったサウンドかなと思いました(サウンドハウスやReverb.comなどを利用すると、直輸入なだけにもっと安く手に入ります)
サウンドクオリティや汎用性を考慮すれば4万円台のディストーションペダルとも渡り合えると思います。
次回は、色々なペダルと比較していきたいと思います🤟✨🤘✨