Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20240913 Palmer Pocket Amp MK2

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Rockman以外ののmngはこれが今のところ最後となります。

「Palmer Pocket Amp MK2」です!

Palmerは以前キャビネットシミュレータのPDI-03JBを買いましたが、今回はアンプシミュレータとなります。

このPocket Amp、見た目は完全にS○ns○mp GT2なのですが、おそらく高確率で模倣してますね(笑)

(まあBehringerもV-Tomeなるシリーズでパ○ってますが🤣)

アナログアンプシミュレータは個人的に大好きで、Rockmanから始まり、Sansamp Character Seriesも集めましたしPSA-1.1も持ってますし、AMTのLAシリーズも3つ持ってる位なので、今回のPocket Ampも必携でした🥹✨

 

インターフェース

Gain、Tone、Treble、Bassの4つのつまみと、Vintage/BRIT./USのAmp、Clean/Crunch/HeavyのMods、Classic/Centre/Off XのMic、GND. /Liftのハムノイズ対策の計4つのスライドスイッチで構成されてます。

電源はセンターマイナスの9Vアダプターで動作します。

コレの便利ポイントとして「Phones Out」があり、もし接続先の機器などにそれが無かった場合、ココにヘッドホンなどを繋いでモニタリングなんかも出来ちゃいます👍✨

 

トーン

 

Clean

Vintageモードは恐らくFenderのアンプをシミュレートしてるので、ある程度までゲイン上げてもクリーンを維持出来ます。というかVintageモードはやたら音量が低いので音量と共にゲインも上げた方が良いでしょう。

Fenderらしいフラットか、ややドンシャリ気味なクリーンという感じで、歪エフェクターを前段に乗せても中々良い感じに鳴ってくれます✨

 

Brit.モードはMarshall系ですね。

Vintageに比べると全体的にレンジが狭くなり、ミドルに帯域が集中してる感じです。

またゲインも大幅に上がるので、このモードでクリーンを狙うならGainは0必須です。ちょっとでも上げると歪みます。

因みに歪ペダルを乗せるとVintageと違って一気にライン臭くなります(笑)

 

USモードは(やはり)Mesa Boogieっぽいです(笑)

Bpitより高域が抑えられ、逆にローミッドがドッシリと出てる感じは正にそれでしょう。

VintageとBrit.の中間のサウンド、、、と言えなくもないかもしれませんが、兎に角レンジが狭いのでやはりライン臭い音になります。

このライン臭いミドルに集中して低域と高域が削られてるクリーンもイナたい感じがあり、俺は結構好きですね☺️

 

Crunch

 

Vintageモードは恐らくTweed系の音かなと思われます。

クリーンにファジーな歪がほんのり加わったような、モコモコしてブーミーな感じが雰囲気を出してます。

ブルースなどやるにはうってつけのトーンだと思いました。

 

Brit.モードはPlexiでしょうか。歪量やトーンがそれっぽいような気がします。

60~70年代のロックをやるならこのBrit.のCrunchモードが適格でしょう。

程よいサスティンやピッキングのアタックに顕著に反応してくれるのが最高です👍

 

USモードはBritに比べるとやはりハイミッドが抑えられて低域がかなり出てきます。

Mesa Boogieの古いアンプの特徴は掴んでいるとは思いますが、やはりBrit.と比べるとどうしてもバイト感とかギラつく高域などの派手さに負けて地味な音に聴こえてきますね(好きな方すみません)

 

Heavy

 

Vintageモードはやはりヴィンテージな音です🤣

Clean、Crunchと続いて順当にゲインブーストしたような感じで、やはりブーミーな感じはありますね。

ピッキングニュアンスはGainフルでもかなり出やすく、ゲインの低さも相俟ってやはりブルースやロックンロール向けのサウンドですね。

 

Brit.モードはJCM800よりゲインが低いので、恐らくPlexiをハイゲインモディファイしたような感じでしょうか。

Brown Soundですね😏

ロック、ハードロック、70年代メタルとかやるならこのモードが最高です👍🤘

CrunchモードとHeavyモード、どちらも一長一短な部分があるので、楽曲によって使い分けるのも面白いかも知れませんね🤘

 

USモードはフラットで堅実なミドルゲインディストーションという感じで、色んな楽曲に柔軟に対応出来そうな気がする反面、Brit.モードのような派手さにやや劣る印象です。

Metallicaとかコレのシミュレート元のアンプ使ってましたが、コレでザクザクとしたソリッドなサウンドは外部EQ使わないと出ません(爆)

低域がBrit.に比べると散りやすいのもあるので、俺はBrit.の方が色んな意味で使いやすいと思いました。

 

トーンコントロール

まBassとTrebleの2つのコントロールで操作しますが、厳密には後述のMicのスライダーもEQに関わってきます。

何方もアクティブEQで、12時を中心にブースト/カットをアグレッシブに行います。

Trebleは左に回せばモコモコ、右に回し切ると音量が上がりキンキンなサウンドになります。

ただやはり癖も強いので、外部EQがあればそれを後段に繋いで調整した方が音作りしやすいと思います。

Bassは下げれば低域がスッキリし、上げると低音と言うより重低音が増す感じです。

Volumeで調整しやすいTrebleと違い、ここを上げると場合によっては低域が割れるので、ミキサーとかに繋ぐ際は入力レベルを逐一確認するのが肝要です。

 

MIC

所謂マイクの位置を表してるのですが、Vintageだけ特異な鳴り方で、恐らく別のマイクかスピーカーのシミュレートだと思われます。

具体的には2kHzより上の部分が緩やかにカットされ、全体的に丸くイナたいサウンドになってるという感じです。

 

Centreは恐らくマイクをスピーカーのセンターキャップに合わせた音を狙ってるのかなという感じで、確かに強い高域と相対的に低域が引っ込んだ感が感じられます。

 

Off Xは恐らくGT2で言うOffAxisで、スピーカーのエッジの部分をマイク録りした時の音をシミュレートしてるのでしょうが、実際にマイクで録った時の音程Centreとの差は感じられませんでした。

少し音が奥に引っ込んで、高域が落ち着いてバランスがよくなる感じでしょうか。

人によってはハイミッドが減って音が細くなったと感じるかも知れません。

ドンシャリメタルサウンドを狙うならこのOff Xが使いやすいなと思いました。

 

総評

全体的に中古ではGT2より安いので(Behringer V-Toneよりは高いですが)、GT2の代わりにコレを導入するのもいいかも知れません。

何よりスピーカーシミュレータの部分は天下のPalmerサウンドから来てると思われますので音質は折り紙付きです👍✨

Phone Outでモニタリングが即出来るので何かと便利ですし、アンプシミュレータとしても歪ペダルのヘッドホンでの音質確認用としても使いやすく、筐体も小さいので持ち運びしやすく、中々オススメな機材でございます😊

サウンドハウス

DJI

20240913 Colombo Audio Rocker 83

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やっとブログの題材も少なくなってきました(笑)

如何にmngしまくってサボってたかが痛感出来ます😭

(多分ネタが切れたらまたサボる、、、)

という事で、今回は「Colombo Audio Rocker 83」というディストーションペダルを紹介していきます!

 

Colombo Audio Electronicsはイタリアのペダルメーカーで日本ではあまり知られてはいませんが、オーバードライブやディストーション、キャビシミュ、ファズ、コーラス、ディレイなど多岐にわたってラインナップを展開してます。

こちらの代理店サイトのラインナップを見た感じだと、往年の有名なアーティストのサウンドを模倣したような歪が多い印象です。

既存のアンプやエフェクターをエミュレートしたペダルは多いですが、アーティスト単位となると一部のメーカーが作ってるくらいなのでコンセプトとしてはやや珍しい方かなと思いました。

 

今回のRocker 83はお馴染み「Rockman」のサウンドをエミュレートしたとされるペダルで、説明書にはRockmanの歴史と共に思いの丈がぎっしりと書かれていました🤣
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エミュレート元は説明書を読む限り83年のRockmanなので恐らく「IIB」型となるでしょう。

IIBはソフトクリッピングなのでどちらかと言えばオーバードライブに近い音になりますが、今回のRocker 83はディストーションなのでちょっと雲行きは怪しいですね😅

 

インターフェース

Volume、Treble、Gainの3つのつまみと、DIST/EDGEの2wayトグルスイッチで構成されてます。

電源はセンターマイナスの9Vアダプターで駆動します。

DIST/EDGEはRockman IIBのそれ、つまみのToneにあたる部分がTrebleになってるのは恐らくSustainorやDistortion GeneratorのTreb Boostを模倣してるのかなと思われます。

 

トーン

アンプのインプットに繋いだ場合は確かにRockmanぽいミドルは出てる感じはしました。

ただRockmanの場合、プリアンプセクションの後ろにCキャビシミュ回路(当時はフィルターと呼ばれていた)があり、CLN2以外はそこを通ります。

しかしこのRocker 83にはキャビシミュが入っておらず、オーディオインターフェースやモニタースピーカーに直で繋ぐと一般的なエフェクター同様ザラザラジリジリとした音しか出ません。

 

歪量は最大でSuhr Riot ReloadedやAMT B2位です。音が潰れない範囲でそこそこ高いゲイン量を保持してます。

また歪の質もそれらと同じような感じで、太さや音の分離の良さはありますね。

Gainつまみは0~10時くらいまではクランチ、それ以降はディストーションという感じで、ゲインは緩やかに増幅されていきます。

クランチに関しては音がペラペラで使いにくいので12時以降に回してディストーションとして使った方が良いと思います。

トーンはAMT B2を更に500Hzブーストし、2kHzをカットしたような、正にRockmanという感じのミドルの出方で、これはこれで本家に準じてるなと感じました。

ただ本家はフィルターで高域が丸く削られてるので、やはりこちらの方がザクザクとした音にはなってます。

TrebleはTreb Boosterの効き方とほぼ同じで、4kHz辺りの高域を調整します。

Qは広めなので効き目は強いですがアグレッシブに音を変えるというより、マスターセクションの高域調整と思った方が良いかと思われます。

本家に準ずるならフルにすべきなのですが、12時を中心に調整するのが音作りしやすいです。

 

総評

「繋ぐ先のアンプやキャビネット/スピーカーにフィルター部分を丸投げしたRockman」

ですね(笑)

単純にミドルが強めなディストーションが欲しければコレも一考かと思われます。

フィルターが無いのでRockman程の癖は無いですし、潰しは利きやすいです。

但し結構音の太さに関わってくる2kHzがザックリ削られてるので、その部分で音が細く感じるかも知れません。

80年代〜モダンな感じのアンプライクディストーションをお探しの方はコレも良いと思われます(ただし流通量は少ないですー

サウンドハウス

DJI

20240911 Electro-Harmonix Big Muff Pi

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三大ファズと言えばFuzz Face、Tone Bender、そしてBig Muffと言われてますが(Tone BenderがOctaviaやFuzz Factoryに変わる場合あり)、今回晴れてBig Muff Pi(現行品)を手に入れる事にしました✋

SNS界隈でそれの専門家の方がいらっしゃり、俺も勉強がてら購入したという経緯です。

 

Big Muffは69年に初号機が発売され、それを買ったのはかのJimi Hendrix氏だそうです。

正式にリリースされたのが71年で最初はトライアングル、次にラムズヘッドと外観や中身を変えながら80年頃まで製造してたそうです。

80年代に旧ソビエト連邦に移り住んだ創業者が会社も移し、Sovtekブランドとして「ロシアンマフ(モスグリーンや黒のやつ)」を製造してました。

その後再びアメリカに会社が戻った後、次々とラインナップを展開し今に至るそうです。

詳細はこちらに詳しく書かれておりますのでご参考に👇

 

インターフェース

シンプルにVolume、Tone、Sustain(Gain)となってます。

電源はお馴染み006P電池かセンターマイナスの9Vアダプターで駆動します。

筐体はかなりでかいですが、回路基盤はそこまで大きくなく中のスペースが広いです。

しかしこの筐体だからこそぶっとい音が出るというお話もあり、何かしら関連性があるかもしれませんね☺️

 

トーン

まず歪の性質についてですが、ディストーションとファズの中間という感じです。

ディストーションにしては音が散りやすくザラザラとしており、ファズにしてはサスティンがスムーズに伸びていきます。

ピッキング時の「ブッ」っていう感触が正にファズという感じです。

Sustainは8時から歪み始め、以降の歪量は緩やかに多くなっていきます。

最大でもそんなに歪量は増えませんが、その代わり文字通りサスティンは大幅に伸びます。

またSustainを上げると音像がくっきりとし音が前に出てくる感じです。

個人的にはフルの音が好きですね👍

ギターのボリュームを絞るとクランチ程度の歪になりますが、Fuzz Faceとかと違い音がペラペラになるのであまり使えない印象を受けました。

 

Toneは帯域のピークの周波数を移動させるような効き方で、左に回すと低域が強調されて高域が無くなってモコモコになり、右に回していくと中域〜高域とどんどん音が明るくなっていきます。

右に回し切ると高域キンキンで低域スカスカな音になります。

この辺はバランスややる楽曲に合わせて調整するのが良いかと思われます。

 

総評

恐らく僕よりも長きに渡って使用されてる方が大勢いらっしゃり、歴史やスペックについて詳しいと思われます。

僕はつい2ヶ月前位に買ったばかりなので触りだけの感想となりますが、もしご興味を持たれたらありがたいです🙇‍♂️✨

サウンドハウス

DJI

20240909 Quilter Phantom Block

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こちらは割と最近(と言っても2ヶ月前くらい)に手に入れたアナログのキャビネットシミュレータ、Quilter Phantom Blockです。

Quilterはアメリカのギター機材メーカーで、主な製品は超小型のソリッドステートアンプヘッドシリーズがあります。

超小型で真空管を使わずに、アナログ回路で真空管らしいサウンドを奏でられるとして一躍人気メーカーとなり、現在でも定評があります。

他にはリバーブなどのエフェクターも出してるみたいです。

そんなQuilterですがキャビシミュにも力を入れてるようで、今回のPhantom Blockの他に上位機種と思われるSuper Blockシリーズ、最上位機種のDirect Ampなどのラインナップも備えてるみたいです。

今回は日本で唯一手に入るPhantom Blockを買いました✌️

 

インターフェース

一見シンプルに見えますが、本来キャビシミュには無く寧ろオーバードライブペダルにありそうなMaster、Tone、Gainで構成されてます。

 

電源は9Vアダプターか電池、若しくは48Vのファンタム電源でBalanced Outから供給出来るEXT PWRを選択出来るみたいです。

 

またFRFR(Full Range Flat Response)とキャビシミュモードが選択出来ます。

 

インプットは通常の1/4"プラグなのですが、アウトプットはBalanced Out(XLRオス)となってますので、プラグがXLRメスのものでないと挿さりません。

持ってない方は買い足さないと繋げられないのでやや不便かもしれません。

またChameleonでも思ったんですが、Speaker Outが付いてないのでアンプのスピーカーアウトからコレに繋ぐ事はどうやら出来なさそうですね😨

プリアンプ専用のキャビシミュという感じです。

 

トーン

今回プリアンプとしてApex Preampを採用しました。

まず思ったのですが、コレをキャビシミュとして使う場合Toneは0にし、更にGainは9時位まで下げる必要があります。

Toneが効いてるとやたら高域が強調され、キンキンな音になりがちです。

またGainも上げると歪が付与されてくるので(コレ自体アンシミュか?!)、ここも下げてクリーンを維持するのですが、0にすると逆にミュートされるので9時くらいが良いでしょう。

他のアナログキャビシミュと違ってMasterで音量調節が出来るのが使いやすいなと思いました。

 

アンプシミュレータ?

インターフェースがどうしてもアンシミュなので、コレだけ鳴らす形でミキサーに送ってみました。

確かにクリーンにした時の鈴鳴の音や、Gainをフルにした時のファジーだけど何処と無く温かみのある音は小型チューブアンプみたいだなと思いました。

しかし今回はあくまで「キャビシミュ」として購入したので、歪は正直要らないです笑

Toneが0の状態で全てのつまみを取っ払ったものが理想のキャビシミュかなと感じました👍

因みにTone 0が前提で評価すると、キャビシミュとしては中々の出来だと思います。

 

総評

設定次第では中々良いサウンドではありますが、やはりChameleon Cabの方が使いやすいサウンドかなと思いました。

イナたいファジーな歪をチューブ使わずにラインレベルで直接ミキサーに送れるのは便利かもしれません。

プリアンプとして割り切ってもアウトプットがXLRなので持ってない方は買わないといけませんし、人に勧めるには弱いかなと思いました😅

 

サウンドハウス

DJI

20240908 AMT Chameleon Cab

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ブログを再始動してから買い溜めしてたギアがまだまだありまして、如何にサボってたかを痛感しました😅

今回はAMTのアナログキャビネットシミュレータ、Chameleon CABをレビューしていきます。

このChameleon、買ったのはおそらく去年の12月頃で、殆ど試した事が無いまま今に至ります😅

試したのはこの時が初めてでした⬇️

色々アナログキャビシミュを試そうという企画の一環で使いました👍✨

インターフェース

Size Cab、Magnetとキャビやスピーカーのステータスを司るつまみと、Turn、Positionというマイク位置を司るつまみで構成されてます。

またインプット側にはAux Input、アウトプット側にはPhones Outが付いてます。

電源はAMTらしく9-12Vのセンターマイナスで動作します(今回はレンジが重要だと考え12Vにしました)

 

トーン

まずキャビネットのセクションから見ていくと、Size Cabはおそらくスピーカーの径を変えるシミュレータで主に低音の響き具合に作用するものと考えてます。

但し効き目は非常に小さく、気持ち効いてるかな?位に留めておいた方がいいかも知れません。

 

Magnetはスピーカーに使われてる磁石の周波数帯域をカットする感じで、高域における帯域のピークを移動させる効き方をします。

これはかなり効き目が強く、左に回し切ればエッジの鋭い音になり、逆に右に回していくと高域がまろやかになり柔らかいサウンドへと変化します。

12時を中心に左右に少しずつ振って自分の好みの音を見つけていくのがいいかなと思います。

 

Turnはマイクの角度を変えるシミュレータで、ミドルレンジが変わっていくような効き方をします。

ノッチフィルターでノッチされた帯域を移動させてるような効き方でしょうか。普通のEQの効き方では無いです。

 

Positionはマイクとスピーカーの距離をシミュレートする機能で、左に回すとマイクが離れ(音量と低域・高域が減衰する)、右に回すとマイクが近づきます(音量と低域・高域が増加する)

これは確かに実際のマイク録りでもこんな感じの変化の仕方をするので上手く再現出来てるなと感じました。

 

総評

アナログのキャビシミュですが、マイキングしたサウンドに近い感じに仕立てあげてくれます。

現在ではIRが主流となってますが、こういう製品を見るとまだまだアナログも捨てたものじゃない、寧ろアナログに浪漫を感じつつあります(かのRockmanもアナログのキャビシミュのようなものを積んでます)

2024年9月現在では17,800円と昔よりかなり高くなってはいますが、それでもそれ相応のサウンドは出してると思います。

IRでは無いアナログなキャビネットシミュレータをお探しの方は是非✨

サウンドハウス

DJI

20240908 Mesa Boogie Mark V 35 Head

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当方Mesa Boogie Mark V Comboを持ってはいるんですが、小型のメサのマークシリーズが欲しかったのと、新製品のMark VIIが出るとの事で在庫処分の大安売りに釣られてポチりました笑

 

Mesa Boogie Mark V 35 Head(以下V35)です!

Mark Vシリーズは様々なラインナップがあり、90wのMark V Head/Combo、V25 Head/Combo、そしてこのV35 Head/Comboとあります。

俺は最初V25 Headを持ってたのですが、鳴らす環境が無く手放しました😭

次にV Comboを格安で手に入れ、それで十二分に満足してましたが、やはり小型ヘッドが欲しくて買いました爆

 

インターフェース

Clean/FAT/Crunchの3つのクリーンorクランチを選べるCh1と、IIC+/MK IV/Xtremeの3つのドライブサウンドを選べるCh2で構成されてます。

これはV25と同じ仕様で、共にVからTweed、Edge、Mark Iが省かれてます。

またVではExtreme表記でこちらはXtremeとなってますが、聴いた感じでは全く同じです。

それぞれのチャンネルにVolume、Gain、Bass、Middle、Treble、Presenceのつまみが備えつけられてます。

またV35だけの仕様としてそれぞれのチャンネルに「Solo」つまみがあり、これはソロとかでフットスイッチをオンにするとつまみで上げた分だけ音量が上がるという感じで、ブースターとして考えるのが早いですね。

パワーアッテネーターは45/25/10wと切替が可能ですが、Volumeが荒削りな効き方なのとトーンが籠る傾向にあるので、俺はあんまし使えないかなって感じでした笑

センドリターンやリバーブなども付いており、リバーブはお馴染みチューブリバーブとなってます。

パワー管はEL84が4本で、Vみたいに6L6/EL34の切替とかは出来なくなってます。

その代わりV25同様Cab Cloneが搭載されており、そのままオーディオインターフェースに送ってレコーディングなんかも出来ちゃったりします👍✨

 

トーン

まんまVと同じ音です笑

まあVを名乗っているのだから当然っちゃ当然ですね😅

逆に言えば、自宅では持て余してたVを(比較的)自宅で使えるようにしたと考えれば合点が行くと思います(Cab Cloneも付いてますし)

ただスタジオなどで大音量で鳴らした場合、EL34/6L6とEL84の違いが明確に表れてくると思われます。

よく言われるのが

・EL34/6L6よりEL84の方が低域がスッキリしてる

・EL84特有のブリティッシュ風味なトーンが漂ってる

との事ですが、自宅環境なので分かりませんでした笑

 

Ch1

まずCleanはVと同じく鈴鳴の煌びやかなクリーンサウンドです。

よくMesa Boogieは歪を評価されたり、クリーンでもRectifierシリーズの通称クリスタルクリーンが持て囃されますが、Markシリーズのクリーンが素直で癖がなく綺麗な音なので個人的に一番好きです🥰

ペダル乗りも抜群で、V35の歪を使っても良し、ペダルで歪ませても良しと隙がないのがニクいです笑

 

FATはCleanより音量と中域が上がった感じの太いクリーンサウンドで、ジャズとかならこちらの方がいいかも知れません。

 

Crunchは日本におけるクランチではなく海外基準のクランチ(ハイゲイン一歩手前のドライブサウンド)なのでかなり歪みます🤘

Mk IVやXtremeと同等か若干少ないくらいの歪量の代わりにエッジが鋭く刺激的なディストーションが出てきます。

V25の開発動画でJohn Petrucci氏が結構絶賛してたのがこのCrunchでした。

 

Ch2

IIC+はお馴染みMesa Boogie Markシリーズの歪で、MK IVより歪量が落ちて粗い感じの歪になってます。

 

MK IVは最も歪むモードで、ミドルマシマシのハイゲインディストーションが顔を出してきます🤘🔥

ミドルマシマシではありますがMarkシリーズお馴染みのグライコをV字型にすればたちまちドンシャリメタルサウンドが手軽に作れます🤘🔥

Rectifierシリーズのドンシャリサウンドと比べるとシルキーなサウンドになっており、こちらを好む人も多いようです。

 

XtremeはIVより歪量が落ちた代わりに音量がかなり上がります。

説明書では最も歪むと書いてありますが、歪量はIVより明らかに落ちます笑

若しくはヘッドルームが高くなったと言うべきでしょうか。

ハイゲインを求めるならIVモードをオススメします🤣

 

総評

フラッグシップモデルから出力を落としたとは言え、かなり音がでかいので音量調節は中々シビアです😂

その代わりクリーンも歪も極上なので、扱えさえすれば最高のアンプになるかと思われます。

個人的にはXtremeモードを消してVのEdgeモードを入れて欲しかったです(あちらは日本でのクランチサウンドなのでとても気持ちが良かったので😅)

サウンドハウス

DJI

20240908 Marshall Studio Vintage SV20H

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my new gear...が溜まりに溜まってるのでレビューやって行くぞ!!✊ ̖́-

という事で、今回はあの伝説のMarshall Super Lead Plexi Mk IIを小型化して再現した

「Studio Vintage SV20H」

です!

Marshall製品は今までMG10、MG15FX(2台)、Lead12(Zシリアル)、DSL1C(50th anniversary)、Guv'nor(英国製)、Origin 5C、9004と王道から外れたややニッチなものを集めてきましたが、おそらく今回のは王道に近付いたものかと思ってます😏

このStudioシリーズは3種類あり、JTM45を再現したStudio JTM ST20H、今回のSV20H、そしてJCM800を再現したSC20Hとございます。

ST20HとSV20Hは当時のアンプを忠実に再現してる為当然マスターボリュームが付いておらず、歪ませる場合はLondness IやII(つまりボリューム)をフル付近まで上げる必要があり、結果として大爆音となります(笑)

なので歪ませるならマスターボリュームが付いてるSC20Hが選択肢に入りますが、ハイゲインな歪に慣れてしまってる方々は(俺も含め)物足りなく感じるかもしれません😅

その当時のサウンドを、持ち運びやすい大きさ重さでスタジオで鳴らしたいという方に重宝するアンプとなっております。

 

インターフェース

Presence、Bass、Middle、Trebleの4つのEQと、Normal、High Trebleそれぞれに繋いだ時のLoudness(Volume)、そしてお馴染み4つのインプットで構成されてます。

もう半世紀以上も常識になっている事ですが、下の写真のようにたすき掛けをする事によりLoudness IとII両方効くようになり、これが相互作用してゲインやトーンに密接に関わってきます。

またたすき掛けの仕方でサウンドが変わり、IとIIそれぞれのセクションの上と下でも音が変わるので、これは試行錯誤で好みのパターンを見つけて行くしかないです🤣

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トーン

今回は(当然ですが)自宅でLoudnessをフルに出来ないのと、元々ペダル乗りを試す為に買ったので、数十種類のペダルで歪ませた音を載せてます。

インプットの繋ぎ方、Loudnessのセッティングは、インターフェースの項の写真の通りです。

EQはPresence含め全て12時にしてます。

参考までにCarmen Ghiaで同じペダルを鳴らし同じマイクで録音した音源を載せてます。

 

まず第一に思ったのですが、写真のようなセッティングで丁度Carmen Ghiaのフラットセッティングと似たような音になるかな?という事ですね。

その上でSV20Hのペダル乗りについてフォーカスしていくとやはり少し高域にギラつきがあり、これがMarshallたらしめるサウンドなのかなと感じました。

Marshall/Brown Sound系のペダルとはすこぶる相性が良く、王道の荒々しいサウンドが顔を出してきます。

但し小音量故かSV20HのEL34とCarmen GhiaのEL84のパワー管での区別は付かず、やはりMarshallは大音量で鳴らすべきなのかなとも考えさせられました。

 

SV20H単体のEQに関しては、Bassは地を這うような重低音なのに対し、Middleは凡そ2kHz辺りのハイミッド、Trebleが4kHz辺り、Presenceが8kHz辺りなのかなと思われます。

MiddleのピークがMarshallらしく高い位置に来てます。

Marshallのペダルやラックプリとかだと500Hzを司っている場合もあるのですが、アンプはやはりキンキンになりますね🤣

またLoudness IのHigh Trebleインプットにそのまま繋ぐとこれまた強烈に高域が強調され低域がほぼ無くなります。

Marshall自体が高域にシフトしてると逆算してLoudness IIのNormal Inputにそのまま繋ぐと逆にモコモコしたとても使えない音が出てくるので(笑)、やはりたすき掛け接続した方が使いやすいです。

ギター→Normal下段→Normal上段→High Treble下段

が好みのセッティングでした🥰

 

総評

まず自宅ではアッテネーター噛ませないと爆音になり、アンプ単体だとロクに歪ませられないのであまりオススメは出来ません😭

また元々がSLPなので仮に歪ませられる環境だとしてもオーバードライブ程度の歪みかと思われます。

伝説の歪を堪能したいという方向けです。

またクリーンサウンドもかなりでかいので音量に注意が必要です。

ペダルを乗せる為のクリーンアンプと割り切って使うのが最善策だと思います。

サウンドハウス

DJI