Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20260511 Rockman A12-50 (2026年改訂版)

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13年振りぐらいに増殖しました、Rockman A12-50アンプでございます↓

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片方は13年前に手に入れた120V(右)、もう片方はモリダイラが正規輸入した100V(左)となってます。

ここ数年、A12-50やUltimatum系に関しては市販で2種、モックアップ含めて3種しか無かったので調査を終了してましたが、ここ最近資料を掘ってると色々出てきたのと、2台目を入手した事もあり久しぶりに記事にする事にしました。

過去記事

の時と印象も変わりましたので、その辺も書いていこうかなと思います。

 

シグナルチェーン

まずA12-50の内部構造なのですが、

1. Input

2. 3-band Active EQ(Pre-Distortion EQ)

3. Preamp

Gain(Comp) + Clean/Semi Clean

Gain(Comp) + Distortion

4. Send/Return(Line Out)

5. Clean(Semi Clean)/Distortion Volume

6. Headphone Out/Power Amp→Speaker(EXT. Speaker Out)

となっております。

 

EQはプリアンプの前にあり、CleanとDistortionそれぞれのチャンネルに同じ設定が適用されます。

アクティブEQとなっており、音の土台(Rockmanらしさ)を維持しつつ箱鳴り感や太さ、抜け、輪郭などを調整する感じです。

Bassは80〜120Hz、Middleは800〜1.2kHz、Trebleは3〜5kHzを司っているらしく、Qは大分広めに取られてる印象です。

Gainはコンプレッサーの役割で、圧縮レベルが上がると比例して入力ゲインが上がるAuto Gain Coutrol方式を採用しており、CleanとDistortionでそれぞれ独立してます。

 

CleanではGainを上げても歪む事は無くコンプレッションが強くなり、ピッキングのアタック音がパコパコしてきてサスティンが長くなります。

これは用途に応じて使い分ける感じで、自然なニュアンスのクリーンが欲しいなら0、カッティングなどアタック音を際立たせたい場合は好みで上げていく感じですね。

他社ペダルの乗りに関しては感覚が変わりまして、Gain 0にすればコンプが掛からないのでスピーカーのペダルとの相性も相俟って非常に良いです。

スピーカーが80's Marshallに標準搭載されてるものなので、Marshallアンプに繋いだような音になります。

Ultimatum回路の効果か、チューブアンプに載せたような音ですね。

 

Semi CleanはCleanにミドルレンジと軽いゲインを付加して軽く歪ませた音で、古いチューブアンプをクランクさせたような歪が得られます。

SustainorやXPRにも同じ機構がありますが、A12-50の方が生々しい音で且つRockmanがチラつくトーンです。

Sustainorのはかなり個体差があり、全然歪まない物からバリバリとした音になる物まであり、正直EDGEモードのAuto CLNの方が使い勝手が良い印象です。

XPRの方は歪量は安定しており、またMIDIコントロールで音作りは追い込めるものの、肝心の土台の音が中途半端な感じで、だったら完全クリーンとハイゲインディストーション専用に割り振った方が良いかなという感じです。

なのでSemi Cleanに関しては3つの中ではA12-50がよく出来てるという印象を受けました。

またSemi Cleanに関してはCleanとは違いGainつまみで歪量が変わるのでCleanより調整幅が広くなる印象です。

 

Distortionは同時新開発のUltimatum回路を採用しており、従来のRockmanクリッピングステージ(コンプ+プリアンプ+フィルター)はそのままに、パワーアンプ特有の歪やテープサチュレーションをシミュレートしたクリッピングステージを追加した、2クリッピングステージ構成となってます。

これは1年後にリリースされるペダル型RockmanであるUltimatum Distortion Generator(以下UDG)にも採用されてますが、トーンはかなり異なってます(後述)

新開発という事もあり、従来のX100やSustainor、XPRなどとは一線を画した音となっており、上記3つがラインらしい音なのに対しUltimatum系は生々しいアンプのニュアンスを再現してるという感じです。

 

FX Loop(Send/Return)はエフェクトやEQを挟んだり、Sendからミキサーやオーディオインターフェースに繋いでDAWやMTRやモニタースピーカーなどに出力したり、外部プリアンプなどをReturnに繋いでプリアンプはバイパスしパワーアンプとスピーカーだけ使ったり出来ます。

Sendから各種機器に出力する場合、Clean/DistortionのVolumeつまみはバイパスされ、一定のラインレベルで出力されます。

ReturnはClean ch及びDistortion chのVolと連動しており、プリアンプをReturnに挿して鳴らす場合、表で設定されているchのVolを上げないと鳴りません。

つまりプリアンプ部は調整不可能な一定のラインレベル、パワーアンプにマスターボリュームが付いてるアンプという事になります。

 

Headphone Outはケーブルを繋ぐとスピーカー出力がミュートされステレオで出力されます。

こちらはClean/DistortionのVolumeつまみが効くので音量調節がしやすくなりライン出力にも適応してますが、ヘッドホン用パワーアンプを通るのでSend出力と若干音が異なります。

 

パワーアンプは50wのソリッドステートで、内蔵スピーカーかEXT. Speaker Outから外部スピーカーへ出力されます。

EXT. Speaker Outから外部スピーカーに接続されている場合、内蔵スピーカーは無効になります。

 

スピーカー

A12-50のスピーカーは基本的に

Celestion G12T-75(英国製)

となります。

一部情報によると「Eminence Patriot系」が使われてると言われてます。

俺が覚えてるのは、15年前に2ちゃんねるのRockmanスレッドでモリダイラのカタログから抜粋したと思われる値段表が書かれてて、そこにA12-50のCelestionとEminenceが分けて書かれ、Celestionの方が高かった印象でした。

またGrokによるとGary Pihlがサインしたものが数点出回っており、それらがEminenceにカスタマイズされたという情報もあります。

しかしこれらの情報は錯綜してる事が多く、Grokも「後から改造された可能性が高い」とも言及してるので、基本Celestionのみと考えて良いでしょう(信頼出来るソース求む)

 

リバーブ付き?

Grokで得た情報ですが、これはガセの可能性が極めて高いです。

要はA12-50を購入した顧客がSR&D社にリバーブの増設を依頼したカスタム品で、それが一部出回っているという噂です。

曰くアナログの質感があるリバーブらしいのでスプリングリバーブタンクを搭載したか、或いはX100やXPRに搭載されてるBBD素子を用いた「チャンバーエコー」を搭載したかのどちらかと思われます(個人的には搭載されてたとすれば後者かなと)

しかしながら当該品にはFX Loopが付いており、そこにモジュレーションや空間系を足した方が正常に鳴るので、増設の必要性があまり感じられないなと考えてます。

 

サウンド

今まであまり言及してこなかったので今回はマイク録り、Sendから直接ミキサー、Headphone Outから直接ミキサー(Distortionのみ)、UDGとの比較など色々深掘りしてみました🪏

まず全体的にA12-50のプリアンプ部分は従来のRockman製品よりフィルター(キャビシミュ)が弱く、内蔵スピーカーに周波数特性をある程度依存してる印象を受けました。

100V、120V両方で同じような印象だったので、この辺に関しては個体差は無いものと認識してます。

なのでCleanはラインだと所謂CLN2、内蔵スピーカーを通した音だとCLN1寄りの音になります。

Semi Cleanは内蔵スピーカーとの相性がとても良く、ラインだと硬さが取れなくてバリバリした歪になりがちですが、スピーカーを挟む事によってエッジが丸く削られてブルージーでイナたく、且つRockmanぽいミドルの出る味わい深いクランチ〜オーバードライブが得られます。

個人的にこのサウンドはかなり気に入っており、ぶっちゃけDistortion chよりこっちの方が好きです笑

Distortionは新開発のUltimatum Distortion回路を搭載したものではありますが、ラインだと兎に角バリバリした歪で、キャビシミュが入ってたとしてもOrange Bax BangeetarやQuilter Phantom Block的な、キャビシミュが入っているかどうか分からない位効き目が薄いものになります。

正直外部IRなどを足した方が良いですね、、、

実際内蔵スピーカーで鳴らすと化けるので、(もしお持ちであれば)やはりそのままスピーカーで鳴らすかIR経由がオススメです。

また先述の通りSend OutとHeadphone Outではトーンが若干異なり、Send Outはそのままどストレートで信号が出力されるのに対し、Headphone Outは若干高域が削られて温かみのあるサウンドになります。

Grok曰くHeadphone Outの方がノイズが乗りやすいとの事ですが、比較した感じでは大差無いです。

 

ノイズ

A12-50はスピーカーで出力すると凄まじいノイズが出ます😨️

ラインだと殆ど出ないので、パワーアンプ及びスピーカーでノイズ成分が乗ってますね。

しかもこれ、俺が所有してるA12-50が2台とも同じようなノイズが出ており、またYouTubeの他者のデモ動画でもノイズが出てるので、個体差では無く仕様かと思われます。

個人的にはスピーカーの音の方がラインより好きなのでノイズには目を瞑ります笑

若しくはIRローダー経由でアクティブモニターに接続すれば、ローノイズでキャビネット選び放題という事も可能です。

 

UDG


よくA12-50には「UDGが内蔵されている」と言われますが(昔の俺もそうでした)、結論から言うと音は全然違います。

UDGはぶっちゃけペダル単体で音は完成してます。

Rockman (Ultimatum)+パワーアンプシミュ

がちゃんと成り立っており、アンプのインプットでもラインでも迫力のあるサウンドが出ます。

GrokはA12-50の方が太い音で本格的な音が出ると主張してましたが、挙げた動画を聴く限りでもUDGの方が音が太く柔らかく、正にアンプサウンドという感じで意義を唱えたいですね😡️

A12-50が93年、UDGが94年のリリースなので、その間に回路が大幅改善されていると思われます。

 

使用アーティスト

このA12-50やUDGに関しては、SR&D社がJim Dunlop社に売却される直前にリリースされたのであまり話題にならず、Scholz氏がラックに組んでいる、SustainorをUltimatum化させる為のお手製ユニット以外で使ってるアーティストはいません。

ただ話によればScholz氏とPihl氏はA12-50アンプを気に入っており(FacebookとGrokより)、Pihl氏がシリアル無しのプリプロダクト品にサインを書いたり、2人によって改造を施された個体があるそうです。

 

総評

2026年現在、オリジナルRockman製品自体がどれも貴重になって高値が付けられており、特にA12-50やUDGに関しては生産台数が少ないのとSR&D最後の発明という事もあり、輪を掛けてプレミア価格が付いてます。

しかしながら「Rockmanらしさ」を求める場合かなりベクトルがズレており、高価なのもあるので購入はオススメは出来ません😓️

正直現行のMXR Rockman X100の方が、皆が想像してるRockmanの音を奏でられます。

ただ独特のサウンドではありますので、もし見つけたら試奏されるのも面白いと思います。

 

サウンドハウス

DJI

20260422 BOSTONにおけるクリーンサウンド考察

予算が無く暫くmy new gearを出来ないので、個人的な考察を書こうかなと思います。

タイトルが長くなりましたが笑、この記事を書いてる時点での個人的な推察を書くとこんな感じです。

 

75〜79年

スタジオ

YAMAHAの12弦ギター

Les Paul + Marshall1959SLP

ライブ

Les Paul + Marshall1959SLP

 

スタジオでは各パートの楽器の音量をミキシングで調整出来ましたが、ライブでは当時アコギの音量を他の機材ほど増幅する事が困難だったので、全てMarshallアンプで賄ってると思われます。

 

83〜88年

スタジオ

Guild D-25、G-212

Rockman IIB(CLN、CLN2)

Rockman X100(CLN、CLN2)

Roakman Sustainor Model100(CLN、CLN2)

ライブ

Guild D-25、G-212

Rockman Sustainor Model100A→200(CLN、CLN2)

 

スタジオ録音ではやはりアコギがクリーンサウンドとして重宝され、特に「Amanda」などにその音が如実に表れてます。

We're Readyは恐らくCLN2、Can'tcha SayはCLNが使われてるのかなと考えてます。

Sustainor Model100が86年1月にリリースされており、アルバム「Third Stage」が同年9月のリリースなのでSustainorを使う余裕は殆ど無く、個人的にこのアルバムの主な機材はX100かなと思われます。

 一方でライブは87年からThird Stageツアーが始まり、この頃にノイズが多かったModel100からローノイズ化のマイナーチェンジを施したModel100Aがリリースされ、Gary Pihl氏が使ってました。Scholz御大は恐らくプロトタイプのModel200(Thresholdを示す赤色LEDインジケーターが2個フロントパネルに出てるやつ)を使い、88年のツアー辺りから即行でModel200に鞍替えしたと考えてます。

Model100と200ではCLN及びCLN2のトーンは殆ど変わりませんが、200ではコンプレッションの動作が改良されており、より輪郭のあるクリーンサウンドが出るようになってます。

またPA環境も進化し、アコギパートがエレアコでこなせるようになったのでCLN2の出番はこれ以降減少していきます。

 

94年以降

スタジオ

Guild D-25、G-212

Rockman Sustainor Rev.20(AUTO CLN)

Rockman Sustainor Model200 Double IC(CLN、CLN2)

Rockman XPR(CLN、CLN2)

ライブ

Guild D-25、G-212→Takamine NP15C

Rockman Sustainor REV.20(EDGE + AUTO CLN)

Rockman Sustainor Model200 Double IC(CLN、CLN2)

Rockman Superhead(CLN、CLN2)

 

個人的な推察ですが、REV.20仕様のSustainorのCLN及びCLN2はスタジオでもライブでも使われてないと考えてます。

REV.20のクリーンサウンド2種は高域が極端に抑えられて低域が逆に出ており、CDやライブ音源で聴けるクリーンサウンドとは程遠い為です。

EQで高域補正して使ってる説もありますが、それなら市販のSustainorのCLNやCLN2の方がCDなどの音源に近しいです。

アルバム「Walk On」ではSustainorとXPRが表記されており、どちらのクリーンを使ったかは不明です(聴いた感じではSustainor説が濃厚だが、REV.20しか使ってないとなるとXPRの方っぽい)

CLN2はほぼ出番が無く「We Can Make It」でアコギと重ねてアルペジオに使ってるくらいかなと考えてます。

そして今回から「AUTO CLN」が実用化されていると考えられます。

AUTO CLNはSustainorのEDGEモードの追加機能で、これをONにするとEDGEモードでギターのVolを絞った時にクリーンサウンドが出せるというものです。

EDGEモードでギターのVolを絞ってクリーンサウンドを出すという構想自体はヘッドホンアンプのRockman Iからありましたが(IIやIIBに回路をアップグレードするサービスの内容がノイズ低減の他にEDGEモードの改善)、本格的にクリーンサウンドを出せる機能を考案されたのがSustainorからになります。

しかしながらModel100では実用化に向かず、コンプや高域補正(予想だと全てクリーンサウンド向け)の調整がなされた200でもギターのVolフルのドライブサウンドと絞って作り出したクリーンサウンドでは音量差が激しく、REV.20になって漸く

「ギターのVolを絞った時に音量を補正してVolフルのドライブサウンドと同じ音量のクリーン」

が作れるようになり、それ以降はアルバムでもライブでもScholz氏がクリーンサウンドを出す時はこのAUTO CLNを使ってます。

30年位前のラックではSustainor (REV.20)のChan BにCLN(SEMI CLN ON)が割り当てられてたのでそれを使ってたと思われますが、最近ではDISTに変更されてるので、クリーンサウンドを出すとすればAUTO CLNしかありません。

 

何故AUTO CLNなのか?

恐らく「完全なクリーンサウンド」は全部エレアコ(Gary Pihl担当)に任せてるので

「チューブアンプのようなダーティクリーン」

狙いかなと考えてます。

アコギっぽくないアンプらしいクリーンならCLNで出せますし、JCのようなソリッドなクリーンならCLN2で出せます。

しかも両者は歪まず、巷ではどちらも評判の良いクリーンなので、市販のSustainorを使って奏でれば良いと思うのですが、敢えてAUTO CLNを使うという事は上記のサウンドを狙ってる説が濃厚です。

因みに市販のSustainorのSEMI CLNでやや似た音は出るものの、やはりREV.20のAUTO CLNの方が奥行感や深み、僅かな歪によるギラっとした感触が強く、相対的にSEMI CLNは平面的で薄っぺらい音に聴こえます。

 

結論

総合的に判断すると

クリーン→Guild D-25、G-212、Takamine NP15C

ダーティクリーン、クランチ→AUTO CLN(EDGE)

ディストーション→EDGE

となり、これにコーラスやエコーを加えたり、各パートでイコライジングしているものと思われます。

 

 

サウンドハウス

DJI

20260127 DSM&Humboldt SimplifierX

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「機材」として今年初のmy new gear...

DSM&Humboldt SimplifierXです!

元々個人的にアナログのアンプシミュレーターやスピーカーシミュレーターは大好物で(笑)、アナログを謳うこの製品は正にドンピシャでした🤤️✌️️

確かに「リアル」という点ではデジタルモデリングにIRを宛てた音は小音量でも爆音で鳴らしたような迫力がありますが、正直アナログのアンシミュの方が弾いてて楽しいです(特にRockmanシリーズな😎️🤘️)

そんな中、死ぬ程アナログに拘ってるという事で、満を辞してコチラを手に入れる事に致しました🤤️✌️️

 

DSM&Humboldt

チリのサンディエゴに拠点を置く会社で、ミュージシャン兼エンジニアの2人によって設立されました。

製品はギターとベースそれぞれにプリアンプ/アンプシミュレーターがあり、他にはコンプレッサーがラインナップされています。

昨今のデジタルモデリングやIRなどに強い抵抗感があるみたいで、プリアンプやキャビシミュ含め徹底してアナログ回路に拘ってます(内蔵リバーブはデジタル)

「アナログ回路でデジタルを打ち破る」

をモットーとし、デジタル機材におけるレイテンシー(音の遅延)やダイナミクス(ピッキングの強弱によるニュアンスの付け具合)の損失を槍玉に挙げ、遅延無しで手元のニュアンスに敏感に反応し、IRやモデリングのようなリアルさ、迫力も兼ね揃えてるという謳い文句を掲げ、実際にそのような音色を出力するので、巷でもジワジワと話題になってきています。

代表製品はSimplifier MK2及び上位機種のXで、他にもDumbleアンプ(どのアーティストかは不明)をエミュレートしたDumblifierというのもラインナップにあります(2026/1/27時点ではまだ未発売)

 

インターフェース

 

プリアンプ

3+3の合計6タイプのプリアンプがあり、3-Wayトグルスイッチで決定します。

AC BRITVOX AC30をエミュレートしたアンプで、低域が強くややドンシャリ傾向のサウンドを奏でます。

クリーンは煌びやかな高域と豊かな低域が両立するバランスの良いトーン、歪ませていくと中域が持ち上がって太いサウンドになります。

AC BRIT TBはAC30のTop Boostインプットの方をエミュレートしておりゲインと低域が更に増し、最大まで歪ませるとサスティンの効いたディストーションまで歪ませる事が出来ます。

USAFender Bassmanをエミュレートし、低域と高域がカットされて中域が強いサウンドを奏でます。

クリーンでも歪ませても全体的にイナたいサウンドで、ジャズやブルースなどでヴィンテージな音を求めるなら最適です。

USA RODは更にゲインを増加させ、深く歪ませるとサスティンが伸びて倍音が強めに出るようになってます。

MS BRITMarshall 1959をエミュレートし、Marshallらしいバイト感のある高域が得られます。

クリーン設定にしても若干歪み、クランチでもゲイン高めなオーバードライブ、最大まで歪ませると王道という感じの歪が得られます。

MS 800ではJCM800のサウンドを得られ全体的にゲインが大幅にブーストされており、ゲイン絞ってクリーンを作ろうとしても若干歪が混じります。

ゲイン最大だとダイナミクスが潰されノイズが強目に出るので、ハイゲイン狙いでもゲイン最大はあまり良くないなと思いました。

 

これらのプリアンプは3バンドEQが備わっておりそれぞれ元のアンプの効き方を模倣してるそうで、AC BRIT(TB)に関してはMiddleつまみが本家には無いため微小な音量調節のみとなってます。

 

パワーアンプ

Simplifierではパワーアンプの挙動をシミュレートしており、AC BRIT(AC BRIT TB)ではEL84、USA(USA ROD)では6L6、MS BRIT(MS 800)ではEL34をシミュレートしてます。

これらはプリアンプとは別に切り替える事が出来、例えばプリアンプがAC BRIT、パワーアンプがUSAという、本来ならばシャーシを引っ張り出して配線をし直さないと出来ないような組み合わせも可能となってます笑

EL84が低域スッキリ、6L6が低域底上げ、EL34がEL84より低域を増した音という感じでしょうか。

またパワーアンプの出力も調整出来、左一杯の低目では割と細い音、右に回していくと太さやコンプレッション、音量、サチュレーションなどが付与されていきます。

パワーアンプ特有のサチュレーションをプリアンプや外部歪ペダルに乗せたい場合は、ここを上げ目にしMaster Levelを絞れば音量をコントロールしつつ付与する事も可能です。

またパワーアンプシミュにはPresenceとResonanceつまみが付いており、こちらはアクティブEQなので左一杯がフラット、右に回していくと超高域や重低音などを付与する事が出来ます。

 

キャビシミュ

Simplifierにおいて最大の特徴はこのキャビシミュです。

まず3タイプのスピーカーをエミュレートしており、つまみを回していくと該当するスピーカーに変化していく方式なので、スピーカーの特性を混ぜて出力するオリジナルのスピーカーシミュも作れたりします。

BLACKEminence Blackfaceというスピーカーをシミュレートしており(公式にそのようなスピーカーは無いので12インチであればDELTA-12A、Fender Bassman仕様の10インチであればBETA-10A)、高域がかなり丸く減衰したイナたいサウンドを奏でます。

雰囲気は抜群なので、ジャズやブルース、60年代のロックンロールやるなら最適解です。

BLUECelestion Alnico Blueをシミュレートし、中高域が強目なサウンドを形成します。

AC BRITは低域がやたら出るので、このタイプのスピーカーを選ぶと低域が削れて丁度良い塩梅になる印象を受けました。

またVOX系のプリアンプやペダルとの相性は最高で、Epiphone CasinoやRed Specialを繋げば当該のアーティストの音がラインレベルで簡単に出ます笑

GREENCelestion G12M Greenbackをシミュレートしており、世界標準なギターサウンドを奏でます。

MS BRIT(MS 800)では言わずもがな、AC30でも機種によってはGreenbackを装備してるのでAC BRIT(TB)でも相性が良いです。

昨今ではV30かG12Hがほぼ世界標準となっている傾向にありますが、個人的には実機でもGreenbackの方が好きなので、こちらを搭載したSimplifierは神ですね笑

余談ですが412キャビにおいてBognerやFriedmanはV30とGreenabckの混合が有名で、SuhrはGreenbackに強い拘りがあるみたいです。

またこれらのスピーカーシミュは

BLACK→BLUE→GREEN

とシームレスに切り替えていく方式なので、前述の通り混ぜる場合はBLACKとBLUE、BLUEとGREENという混ぜ方が出来ます。

またこちらのスピーカーをマウントするキャビのタイプも決める事が出来、

COMBOは文字通りコンボアンプから鳴らしたような、12インチ1発のミドルが凝縮したようなパンチのあるトーンを奏でます。

TWINは212キャビのハイミッドがやや強めな音を再現してます。

AC BRITやVOX系AIABはややモコる傾向があり、それらに対してこのタイプのキャビを選べば某Bや某Qの音が楽勝で出ます🥹️✌️️

STACKは412キャビを再現しており、迫力のある低域や刺激的な高域がやはりハイゲインディストーションとの相性が抜群に良いです🤘️

ラインレベルでリアルで迫力のあるアンプライクなハイゲインディストーションを狙う場合は、スピーカーをGREENにしSTACKを選べば間違いないです!

またステレオで出力する事が出来、どちらか一方のプリアンプを使うかキャビシミュのみを使う場合、ステレオ出力にすればAとBそれぞれ別々に設定したタイプのキャビシミュを同時に出力する事が出来ます。

例えばAでGREENのSTACK、BでBLUEのTWINにして左右のスピーカーから同時に鳴らせるという感じです。

 

リバーブ

個人的には使わないのですがリバーブ自体のクオリティは非常に高く、自身が所有してるお気に入りのリバーブが使いたいとかでなければ内蔵リバーブで賄えるかと思われます。

ROOM、ETHEREAL、PLATEの中から選ぶ事が出来、リバーブのタイプとしてはベーシックなものばかりですがスタジオクオリティという感じはしました。

 

サウンド

それぞれのモードでクリーン、クランチ、リードと音作りして鳴らしてみましたが、ライン出力にしてはチューブライクで生々しく、どれも使える音だなと感じました。

今回はアンプとスピーカーをマッチングさせましたが、別のものを組み合わせたり、スピーカー自体を調整してオリジナルトーンを作っても面白いと思います。

またプリアンプにHummingbirdを使ってブラウンサウンドを試しましたが、チューブらしい倍音が出てる印象でした。

更にColombo Audio Rocker '83を歪ペダルとしてクリーン設定のSimplifierに繋ぎましたが、確かにRockmanのような音がしますね(Rocker '83はプリアンプとフィルターを取り払って歪ペダル化したRockmanという認識です)

アンプタイプによってキャラが変わるRockmanという印象で、それを素早く切り替えられるSimplifierは最適な組み合わせだと感じました🧩️

 

総評

一時期Sansamp Characterシリーズにドハマリしてましたが、今回のSimplifierXによって再び僕個人の中でアナログアンプシミュレーターブームが始まりました笑

Rockmanといい、AMT Legend Ampシリーズといい、Apex Preampといいアナログのアンプシミュレーターは良いです😂️

またアナログのキャビネットシミュレーターでBlue Alnicoを再現してるものは現状コレしかなく且つ出来栄えは素晴らしいので、Brian Mayの音を再現するのにも重宝します🥺️

単体でも外部ペダル併用でも使えるこのアンプ(キャビネット)シミュレーター、(Rockmanを除くと)僕の中では一番のお気に入りになりました🤩️🤘️

サウンドハウス

DJI

20260106 Two notes Torpedo Live

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去年「あの音」構築の為に買いましたが、レビューが滞ってました☺️️

Two Notes Torpedo Liveです!

Torpedoシリーズに関しては以前C.A.B M+

という一通りの機能が同じIRローダーを購入&レビューしましたが、こちらはダミーロード機能の付いた1Uラック仕様となってます。

ラックでないとイマイチ収まりが悪く、接続も不安定で煩雑になるのでこちらを購入しました。

 

インターフェース

基本的にはC.A.B M+と同じで、メイン画面ではPresetつまみを回すとセッティングしたパラメータのプリセットを呼び出し、Out Levelでプリセットとは関係ない音量の調節をします。

Editボタンでパラメータを編集する画面を呼び出し、Parameter(Preset)つまみで弄るパラメータのセクションを切り替え、Value(Out Level)つまみでIRを切り替えたりパラメータを操作します。

Editボタンの長押しでプリセットを保存するのですが、その際に2つのつまみを操作してプリセットの名前を入力したり、何処のページに保存するかも決められます。

In LevelつまみはTorpedo Liveに入力される信号の大きさをシームレスに決められます。

出力レベルはIRパラメータ、プリセットのOutput Level、そしてメイン画面のOut Levelの3段階で決める事が出来ます。

また本来の用途としてはダミーロード機能があり、100w(8Ω)までのアンプを直接繋ぎ、IRやDynIRを介してラインレベルで出力する事が可能ですが、今回は完全アンプ無しのシステムなので宝の持ち腐れになってます笑

 

DynIR

まずはTwo NotesがサポートしてるDynIRから見ていくと、基本的にはC.A.B M+と同じスペックのAD/DAコンバータが搭載されており、かなり解像度の高いサウンドは顕在です。

但しEQやEnhancer、スピーカーキャップからの半径やスピーカーからの距離などのパラメータが操作出来なくなっており、代わりにVintage〜Modernの調節をするパラメータがあり、カーソルの中心を基本としてつまみを左に回すとVintage、右に回すとModernの方へカーソルが動きます。

左は低高域カットのミドル強調型、右はドンシャリサウンドになる印象でかなり大味なEQという感じです。

USBでPCに繋いでTorpedo Remoteにアクセスしてもファームウェアはアップデートされず、またC.A.B M+と同時に接続すると別々のウインドウが開くので、恐らくC.A.B M+とは違うソフトウェアが予め入っているのでしょう。

 

IR

一方でネットなどで有料や無料で配布されてるIRを取り込んで使用する場合はC.A.B M+とほぼ同じパラメータを操作可能で、EnhancerやReverbなどは無いもののEQはちゃんと弄れるようになってます。

なのでIR後にEQが必要になる場合、内蔵EQで補完する事も一応可能です😉️

 

サウンド

色々エフェクターを足したりしてるのであまり参考になりませんが、ラインレベルでギターアンプ用スピーカーのような音で鳴らせるのはC.A.B M+と同じです。

恐らく本物のギターアンプと聴き比べしても気付きにくいのではないかと思われます。

 

総評

IRローダーであれば同社のコンパクトでプリアンプのバリエーションも増えたTorpedo Opus、他社で老舗のBOSS謹製IR-200などの超優れた製品がありますが、1Uラックだと選択肢が非常に狭く、恐らくコレ一択になると思われます。

一応IUラックのスピーカーシミュレータでPalmer PDI-03というダミーロード付きの名機もありますが、アナログのキャビシミュなので通称「Palmerサウンド」と呼ばれる音しか出ず、IRローダーのような拡張性や特定のキャビの音の再現性は皆無です(PalmerサウンドはEVHを始めJoe Bonamassaなども使用してるので素晴らしいサウンドではあります)

2026年1月現在ではディスコンなので、

「1Uラックで高解像度のIRローダー」

を探してて、こちらがあった場合は早急に入手した方が良いと思います👍️

サウンドハウス

DJI

20251213 BOSS NS-1X Noise Suppressor

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久しぶりのmy new gear...

BOSS NS-1X Noise Suppressorです!

過去にNS-2は持ってましたが、今回はそれの上位デジタル処理verのノイズリダクション/ノイズゲートエフェクターとなります。

何故買ったかというと、普段Rockman XPRにBOSS SD-1をブースターとして、Chick Effects Crowをフィックスドワウとして使っているのですが、両方同時に掛けるとノイズが凄まじい為です(どっちか片方のみだとノイズは少ないか皆無です)

それで単音が痩せず、ピッキングに違和感が出ず、強力にノイズだけを除去してくれるノイズゲートを探していた所、こちらが妥当だと思い購入致しました🤘️

以前持ってたNS-2も中々良い仕事をしてくれたのも後押ししました😉️

 

インターフェース

Damp

ノイズゲートやノイズリダクションが掛かる強さを設定します。

右に回せば回す程強力に掛かりますが、ノイズが然程無い時に右に回し過ぎると余計な音の成分も除去してしまい、ピッキングがヘナヘナになったり音自体がスカスカになる恐れがあるので、左から少しずつ回していってノイズが消えた段階で止めるのが良いでしょう。

Threshold

s/n比(信号とノイズの割合)で発動するタイミングを決めます。

右に回す程s/n比が大きい時(音を伸ばしてる時に信号が減少してノイズが大きくなっていくプロセスでまだノイズが然程大きく出てない時)に発動します。

これも右に回し過ぎるとノイズゲートではサスティンがバッサリカットされたり、ノイズリダクションではDamp同様早い段階で発動し信号の一部を除去してスカスカな音にしてくるので、Dampと組み合わせてノイズが消えるポイントを見つけ出すのがコツです。

Decay

ノイズゲートやノイズリダクションの発動の仕方を決めます。

左に回し切るとThresholdの閾値でバツッとサスティンをカットし、右に回していくにつれ自然にノイズが減少するような効き方に変化します。

Djent系などをやるなら左に回し切って徐々に上げ丁度良いポイントを見つけ、自然な形でノイズを除去したいなら12時からスタートし徐々に右に回していくのが良いでしょう。

Mode

Gate(ノイズゲート)、Reduction(ノイズリダクション)、Muteの3つのモードが選べ、Muteはペダルがオフの時にGateかReductionが発動し、オンの時は完全に音がミュートされます。

 

電源は9V電池かセンターマイナスの9Vアダプターで動作し、更にACAアダプター対応エフェクターにも対応した9Vパワーサプライも搭載してます。

 

効果

上手く設定すると信号の劣化を最小限に抑えて強力にノイズ成分を除去してくれます。

ノイズゲートはノイズ成分を検出した際に鋭くサスティンをカットし、ノイズリダクションは自然に減衰していく効き方なので、用途に合わせて使い分けるという感じです。

 

NS-2

昔この機種の前のバージョンのNS-2を持ってて、そちらもノイズリダクションとして使いやすかった記憶があります(13年位前に手放したので記憶があまり定かではありません)

NS-1Xの方がノイズ除去後の音が明瞭とも聞きますが確かにそんな感じもしますね🤣️

またこちらにはノイズゲートが無いので、Djentとか高速ピッキング用ならNS-1Xに軍配が上がります。

 

総評

ノイズゲートやノイズリダクションのエフェクターとしては1、2位を争う出来だと思ってます。

全体的に見てやや高めではありますが、優秀なノイズゲートとノイズリダクションがニコイチで入ってると考えるとお得です笑

サウンドハウス

DJI

20251204 アンプシミュレータについて

最近mngしてないので、個人的に好きなトピックの記事を書きたいと思います。

「アンプシミュレータ」というカテゴリーの製品について個人的に考えてみました。

本来エレキギターのサウンドは、

エレキギター→(エフェクター)→アンプ

となります。

ここでアンプの構造を分解してみると至極単純に書いて、

プリアンプ→パワーアンプ→スピーカー

となります。

そしてエレキギターの音をレコーディングやライブでPA出力をする場合、

アンプ→スピーカー→マイク→ミキサー→オーディオIFやFOH

となります。

今回言及している「アンプシミュ」は

・プリアンプ

・スピーカー

・マイク

までのプロセスを同梱し、本来それなりの音量で鳴らさないと本領を発揮出来無いギターサウンドを、安定したラインレベルで出力出来るようにしたものになります。

中にはパワーアンプのサチュレーションをシミュレートした物もありますが、基本的には上記の構成になります。

ここでカギとなるのが「スピーカー」です。

ギターアンプにおけるスピーカーは、60〜70年前位の古くて小型の物についてはフルレンジのもの、つまりごく普通のスピーカーが採用されてる場合もありましたが、MarshallやFenderなど当時でも高級品のものや、一部デジタルモデリング以外の現行品のアンプ全般では「ギターアンプ専用スピーカー」が搭載されている事が殆どです。

そこでフルレンジとギター専用とでどう違うのかというと、

「どこまでの帯域を鳴らすか」

になります。

フルレンジなど一般のスピーカーは低域から高域までの範囲が広く、手持ちのYAMAHA MSP-3の場合67Hz〜22kHzの範囲内で、何処をブーストするでもカットするでもなくほぼフラットに鳴らします。

それに対してギター用は75Hz〜5kHz(Celestionの場合)と非常に狭く、またスピーカーによって音質がかなり変わります。

つまりアンプやエフェクターを繋いだ先のスピーカーでもロー&ハイカットとスピーカー各々独自のイコライジングがされてギターサウンドが形成されてます。

アンプやエフェクターは出力先のスピーカーでロー&ハイカットされる前提で作られてる為、フルレンジのスピーカーで鳴らした時にカットして欲しい帯域がカットされず、結果的にバリバリとした耳に痛い高域とややブーミーな低域が出てきます。

 

一方アンプシミュはギター用スピーカーにおけるロー&ハイカットが施されて出力されたようなイコライジングが最初から成されてます。

つまり元から調整されてるので、フラットに出力されるラインやフルレンジスピーカーでもギターらしいサウンドが出力されます。

 

ではアンプシミュをギターアンプに繋げて鳴らすとどうなるのか?

まずギターからアンプシミュに繋ぎ、そこからアンプのインプットに繋ぐと理論上下記の図の順番でシグナルが形成される事になります。

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つまりプリアンプを2回通り、スピーカーシミュレータを通した音をギターアンプ用のスピーカーで鳴らす事になります。

プリアンプはギターのピックアップが拾った音を増幅してパワーアンプに送る役目があるのですが、パワーアンプ直だと高域が足りないのでプリアンプ側で高域を足してパワーアンプに送ってます。

つまりプリアンプを2回通るという事は、パワーアンプに入る過程で2回高域がブーストされてるという事になります。

次にスピーカーシミュからのスピーカーですが、前述の通りスピーカーシミュもスピーカーも下は70〜75Hz、上は5kHzまでの帯域しか再生せず、それより上や下はカットされます。

つまりスピーカーシミュで加工された音をギター用スピーカーで鳴らすという事は、特定の周波数より上と下を2回カットする事になります。

すると総合的なシグナルは

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となり、結果として

「低域の迫力も高域の刺激も無い、中高域が極端に目立つペラペラでスカスカなサウンド」

が出来上がります笑

そういうサウンドを作る前提なら兎も角(NirvanaのIn UteroのアルバムはSansamp ClassicをMarshallのインプットに繋いで鳴らしていた)、アンプシミュを活かすのであれば個人的にはギターアンプで鳴らさず、オーディオインターフェースに繋いでPCのDAWソフトで編集や録音をしたり、鳴らすのであればモニタースピーカーで鳴らすのがオススメです。

サウンドハウス

DJI

20251203 HTJ-WORKS HWS-100AS

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ここ最近新機材を買ってなかったのですが(ラックケースやミキサーを除く)、予約してたお品物が届きましたので久しぶりにレビューしたいと思います(ミキサーのレビューもいずれ掲載したいと思います)

HTJ-WORKS HWS-100ASです!

HTJ-WORKSに関しては以前こちらのBrown Stone

を購入しましたが、こちらのHTJ-WORKSでは長年Rockman Sustainorの復刻の研究をしており、それがようやく製品としてリリースされた形となります。

HTJ-WORKSではこの製品以前に2ch仕様のHWS-100Aという製品を販売してましたが、今回のHWS-100ASはトグルスイッチでch切替をする仕様で小型化されたものとなります。

 

インターフェース

Rockman Sustainorのリイシューなので、それに準じた名称のコントロールとなってます。

SUSTAIN

コンプレッサーにおけるサスティンを調整します。

ここを上げるとRockmanでお馴染みのロングサスティンを得られます。

PREGAIN

AGC(Auto Gain Control)と呼ばれる機構で、コンプレッション、ゲイン、音量を調節・自動調整します。

コンプレッサーなのですが、通常のコンプレッサーではコンプレッションを上げるとある一定のレベルを超えると音が圧縮されて一定の音量を保つ代わりに仕様上音量が若干下がる傾向にありますが、AGCはコンプレッションした後音量を自動調整し減衰を抑えます。

またRockmanではコンプレッションの強弱がそのままゲイン量に反映されるのでLEAD/EDGEモードでゲインを稼ぎたい場合は上げ目、EDGE/CLN1・2モードでゲインやコンプレッションを抑え目にしたい場合は下げ目が良いでしょう。

TREB

LEAD/EDGEモードにおける高域調整をします。

Rockmanに準じている場合、3kHz以上に作用するローパスフィルターで最大値がフラット、Sustainorのデフォルト値は12時となります。

12時を基準にして左に回すと音がかなり籠り、右に回すとザクザクとした鋭い高域が顔を出します。

NOTCH

後述のPHASEをONにすると作用するつまみで、2箇所のノッチ(極狭のQで値がやや大きいdB数のカット)する周波数をここでシームレスに決められます。

T-BOOST

マスターセクションにおける高域レンジのローパスフィルターで記述では「ブースト」と書かれてますが、最大値でフラット及びデフォルト、下げると4kHz以降の高域と音量が減衰します。

Rockman Sustainor Model100〜100Aの頃は下の写真のように出力先に応じて推奨設定が記されていました。

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LEVEL

最終的な音量をここで決めます。

但し音量の増減はT-BOOSTのセッションの方が広いです。

PHASE

プリアンプセクションにおけるフィルター(キャビシミュ)において特定の帯域を2箇所ノッチし、4×12"キャビにおける位相干渉をシミュレートします。

NOTCHつまみを動かす事によってノッチする帯域が変動し、マイクの位置を動かしたようなトーン変化が得られます。

BOOST(LEAD/EDGE)

LEAD/EDGEモードにおいてゲインブーストします。

LEADモードでは+7dB、EDGEモードでは+14dBのブースト量となってます。

LEAD/EDGE

2-WayトグルスイッチでLEADモードとEDGEモードを切り替えます。

LEADは文字通りリード向けのディストーション、EDGEモードはPREGAINの値でクランチ〜オーバードライブまでのサウンドを奏でます。

こちらのモードでのみTREBつまみとBOOSTスイッチが有効になります。

SEMI/CLN1/CLN2

3-WayトグルスイッチでSEMIモード、CLN1モード、CLN2モードを切り替えます。

CLN2はコンプレッサーと独自のイコライジングをされたクリーンサウンドでフィルターは通らず、コンプレッションが掛かったエレアコのようなサウンドを奏でます。

CLN1はCLN2にフィルターを加えたアンプのようなクリーンで、低域が減衰し中〜高域がやや強調され、超高域がフィルターによってカットされてます。

SEMIはCLN1にほんの僅かなゲインと音量を足したクリーンで、CLN1より音の太いサウンドです。

SEMIに関してはRockmanの方のSEMI CLNに準じ、Rockmanの方はModelによって太いクリーンだったり、少し歪んだ所謂ダーティクリーンだったりするのですが、こちらは100Aに準じた通常の太いクリーンです。

CLN/LEAD

SEMI/CLN1/CLN2モードとLEAD/EDGEモードを切り替えます。

オリジナルではラッチ信号を制御出来る機器(外部フットスイッチやMIDI Octopusなど)でCh A/Bに設定したモードを選択する方式でしたが、こちらはフットスイッチが直接付いてるのでそのまま切り替えられます。

但しオリジナルでは出来たEDGE↔︎DISTやCLN1↔︎CLN2などの切替は出来ません。

BYPASS

ペダルのサウンドをバイパスします。

オリジナルではモード切替同様ラッチ制御でバイパスしますが、こちらも同様にそのままバイパス可能となってます。

 

オリジナルSustainorからオミットされた機能は

・GATE(ノイズゲート)

・AUTO CLN(EDGEモードでギター側のVolを下げると音量を補正してクリーンサウンドを作る機能)

・RHTM VOL(出力時に1kHz以上の高域の減衰を抑えつつ全体の音量を下げる機能)

となってます。

 

電源はセンターマイナスの9Vアダプターで動作します。

オリジナルは中にトランスが入ってる物はコンセント式で各国の電圧に準じ、アダプター式の物は12VACの交流電源のものを用いるのでやや不便だったのですが、それが改善されてます。

筐体の小ささ、電源の取りやすさ、制御のしやすさなど、ペダルボードに組みやすく取り回しが良いです👍️✨

 

サウンド

今回はRockman Sustainor Model100A、Model200 Double ICの他にMXR Rockman X100、GOAT Sustainor、Takman XPR2 Thousand Driveとも比較してみました😉️

個人的な感想ですがRockmanを基準にすると、

 

HWS-100AS

トーン、ニュアンスどれを取っても100Aと同じ音。

Sustainorエミュレータとしては現在最高峰の一品。

MXR

オリジナルのヘッドホンアンプにやや準じており、動画には無いですがヘッドホンアンプと比べると中域が強くて高域が弱く、Sustainorの場合100Aより中高域が強くて明るい音、200よりエッジが弱く丸い音という中間に位置したトーン。

コンプなどのニュアンスは同一。

GOAT

歪に関してはRockmanのどのモデルよりもかなり高域が強く鋭い音。

コンプ感もオリジナルと異なる。

ラインで使うのは難があり、アンプやモニタースピーカーに繋いだ方が高域が減衰するので使いやすくはなる。

Takman

GOATよりはまだ高域が丸まっているがそれでも硬い音。

コンプ感もGOATよりはRockmanに近い。

ギリギリラインでも使用可能。

 

という印象を受けました。

手持ちの中ではHWS-100ASが一番Rockmanの製品を再現してるという印象でした。

優劣を付けるなら、

HWS-100AS≧MXR>(越えられない壁)>Takman>GOAT

ですね笑

 

総評

昨今国内外含めRockmanのエミュレーターは幾つか存在しますが、トップクラスの再現度だと思います。

歪のみならずクリーンも再現度が高く、BOSTONや再初期のあの音を再現するならうってつけですね👍️

但し(確認出来る限りでは)公式サイトでの予約注文での販売のみなので、試奏が出来ないのが難です。

動画などを参考にして、自分の好みの音かどうかを確かめてから買うのが良いと思います☺️️

サウンドハウス

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