前回の記事のUltimatum Distortion Generatorと同時購入しました、RockmanのアコースティックギターシミュレータのAcoustic Guitar Pedal(以下AGP)です!
UDG及びAGPに関してはUDGに概要をさらっと書きましたので、今回はAGPそのものについてフォーカスして行きます٩(ˊᗜˋ*)و
SR&DとJim Dunlop
AGPに関しては、SR&D社がJim Dunlopに買収された後もヘッドホンアンプのAceシリーズと並行して97年まで生産されました。
因みにSR&D版は1000台、Jim Dunlop版は台数不明ですが、昨今出回ってるAGPは圧倒的にJim Dunlop版の方が多いので、恐らくSR&Dの5~10倍くらいの台数が生産されたと思われます。
各々の違い
まず両者のフロントパネルを見ていきましょう。
左がSR&D版、右がJim Dunlop版となってます。
以前から有名だったのはフットスイッチの色で、Jim Dunlopに切り替わって青になった説が有力ですが、SR&D版でも青色のものがあるという情報も一部あったりします。
筐体のサイズは一緒ですが、表面の質感が違い、SR&D版はツルツルした感じ、Jim Dunlop版はザラザラした感じですね。
つまみやLEDインジケータは一緒みたいです。
続いてコネクター部分です。
先程と入れ替わって左がJim Dunlop版、右がSR&D版になります。
インプットとアウトプットのジャック部分の位置は同じですが形状が変わっており、SR&D版はRockmoduleなどに採用されているもの、Jim Dunlop版はヘッドホンアンプのAceシリーズのものかと思われます。
またパワーサプライのジャックや電圧が全く異なり、SR&D版はΦ5.5×2.5mmのセンタープラスの12VDC、Jim Dunlop版はΦ5.5×2.1mmのセンターマイナスの18VDCとなってます。
恐らくSR&D版の方のジャックの形状は、アダプター仕様のRockmoduleの流用かと思われますが、センタープラスというのが特徴的です。
またSR&D版からJim Dunlop版に変更された際、18VDCに要求電圧が上がったのも謎です(回路の仕様上なのか、006P電池を2個要求するので、直列に繋いだ際の18Vに最適化する為か諸説あります)
パワーサプライのジャック部分の位置がかなり変わってるのも特徴的です。
最後に裏面です。
ゴム足の部分の位置の他、SR&Dは裏の金属板ごと外して電池を挿入するのに対し、Jim Dunlop版はバッテリーボックスが増設されてます。
エフェクターをバッテリー駆動される方はJim Dunlop版の方が使い勝手が良いかと思われます(恐らくこの部分での音質への影響は無いかと思われます)
インターフェース
以前にも記事を上げたような気もしますが、改めて紹介します。
コントロールはUDGとほぼ同じで、Level、Top(高域)、Body(低域)、Gainとなってます。
「Gain」とありますが、当然歪みません(笑
主にコンプレッションの調節と考えるのが妥当かなと思います。
あまり強弱が付かない、ライン信号で出力したようなクリーンが欲しければGainを上げ、ニュアンスが付きやすいクリーンが欲しければGainを下げてLevelを上げる感じでしょうか。
ただ何れにせよコンプは通り、あくまでシミュレータ(基礎はRockmanお馴染みのCLN2)なので、エレアコ+エレアコアンプのような表現は出来ません(エレアコ+専用アンプに比べると音が整っておりサスティンが長め)
トーン
今回はSR&D製とJim Dunlop製を比べてみました。
続いてRockman Acoustic Guitar Pedalなのだが、SR&D製とJim Dunlop製で音が全然違う!!!!!!
— Guitarstuff@ROCKMAN (@gtrstfgitagia) 2021年4月25日
今まで同じだと思ってたので目からウロコ😱😱😱
SR&Dの方が正にアコシミュみたいな音、Dunlopは相対的にX100やSustainorのCLN2に近い感じ。 pic.twitter.com/ImtiaNLhvL
比べるのは初めてだったのですが、音が全然違います!😳
Jim Dunlop製のを長年聴いてたので耳が慣れてたのですが、SR&D製の方がミドルが削れてアコギ感が強いです🤔
逆に言えばJim Dunlop製の方が往年のCLN2ぽいサウンドという感じです。
双方かなり音に違いがありますが、何れもアコシミュとして、またCLN2(青空クリーン)の音としては申し分なく、クオリティは高いと言えます👍✨
どちらもアンプ直のクリーンサウンドでは出ない音ですね😏
EQのTopは主に高域調整で、ギターアンプに於けるPresenceと呼ばれる様な、かなり高い帯域を扱います。
上げれば上げるほど煌びやかなサウンドになります。
Bodyは主に低域調整で、アコギの箱鳴りにおける筐体の大きさをここでシミュレートします。
なのでローミッド寄りな、ウォームな低音という感じで上手くアコギ感が出てますね😄
ジャンボタイプのアコギを再現したければ上げ目、逆にトラベルギターのような胴が小ぶりなアコギなら下げ目と色々シミュレート出来るのが面白いです👍✨
比べてみた
今回は一例としてXP-100を用い、XP-100(X100やXPRの代わり)、AGP(リターン接続)、Sustainor(リターン接続)でそれぞれ比べてみました🤘✨
まず思ったのが、やはりAGPはアコシミュに特化してるのか、他の2つよりもアコギ感が断然強いです。
AGPの音を聴かない状態でXP-100やSustainorの音を聴けばアコギ感はあるんですが、やはりAGPを聴いた後だとどうしてもミドルが出ててギターアンプのクリーン感が感じられます。
AGPの次にXP-100がアコギ感が漂い、Sustainorは専らBOSTONのクリーンサウンドという感じです。
まとめ
9年振りにAGPを引っ張り出してきましたが、相変わらず良かったです(笑
CLN2自体の出来が良いので、それの拡張版であるAGPが良くない訳ありませんね😆👍✨
それよりもやはり音に違いがあったのが驚きで、やはりAceシリーズもそうですがSR&D製とJim Dunlop製では音質が異なるというのが改めて分かりました(Smart Gateはノイズゲートなので、音質面が変わるという事は無いと思われますw)