最初にこのSansamp Classicの記事を立ち上げたのは2017年の9月、2年以上経過した後試したモニタースピーカー(オーディオI/F)へ出力した時の音を改めて書いていこうかなと思います😊
というのは、Sansampについては前々からやはり高域が丸くなってペナペナし、低域も無くてスカスカだなという印象が前々からありました。
Characterシリーズのスピーカーシミュをオフにしてアンプのリターンに繋いでた時は良い印象があったのですが、それでもどこか引っかかる点、具体的にはYoutube等にアップロードされてる、オーディオI/Fに出力したライン録音の音よりバイト感に欠け、迫力がイマイチ足りないんですよね😅
しかしTrademark 30や60はSansampをそのままプリアンプにしてコンボアンプ化したものという事もあり、「取り敢えずリターンに接続した音がデフォ」という認識で通してました(笑
PSA-1.1をアンプのインプットに繋いだ音がとても秀逸だったというのも、誤解に追い打ちを掛ける要因になってましたね(笑
その後買ったClassicをアンプのインプットorリターンに繋ぐとどうしても強烈な違和感が出るので、モニタースピーカー並びにオーディオI/Fに繋ぐのが定石だと確信し、今回やってみました( - ̀ω -́ )✧
アンプのリターンに繋いだ場合
一応メモがてら書いておきますが、アンプのインプットよりはマシな音が出ます(笑
具体的にはロストしてた低音が出るようになり、また高域も少しばかり出て、全体的にレンジが広がります。
ただやはりギター用のスピーカーの宿命か、フルレンジスピーカーに比べて高域と低域がガッツリと削られており、フルレンジ用に高域と低域がカットされてるSansampを繋げばたちまちレンジが狭まります。
なので説明書のプリセットを試しても、本来出るはずの帯域がカットされてて違和感が出るのは必至、最悪インプット同様破綻して使い物にならないトーンもありました(笑
これをきっかけに、やはりSansampは(ヘッドホンか)オーディオI/Fに繋ぐものだと確信しました😆🤘
YAMAHA MSP-3
今回使用したパワードモニターは、前々から所持してるMSP-3を用いました。
(コイツはRockman X100を鳴らす際も大活躍の、フラットでシンセとかにも最適なスピーカーです👍✨)
以下に各種プリセットを載せていきますが、初見での感想は
「やはりフルレンジスピーカーで鳴らすべき」
でした(笑
Youtube等によくライン録音したSansampの音源がアップされてますが、まんまあの音が出てきます🤘🤘🤘
寧ろフルレンジスピーカーで鳴らした方がレンジが広くてよりナチュラルなチューブアンプらしいサウンドが得られるのでは?とさえ思いました😆
アンプ(Peavey Bandit、JC-40)ではプリセットを試しても音がブーミーになったり、変な膜みたいなものが張って音が篭もりがちになったりと違和感バリバリありましたが(笑)、それが全て解決、ちゃんと説明書通りのサウンドが出てきたという感じですね😭(まあ一部ではSansampをアンプに繋ぐこと自体邪道だと言われてますが。。。Kurt Cobain氏はモロにアンプのインプットに繋いでたそうですがw)
AC/DC Marshall
リターンだとキャンキャン言ってて全く使えなかったコレですが、やはりフルレンジだと低音が出てきて高音のバランスも良くなり、かなり近付いたサウンドになりました。
本家に比べるとミドルが若干モコり、エッジ感が足りないような気もしますが、概ねトーンは似てますね😎🤘✨
Van Halen Modified Marshall
これもアンプだとモッコモコで眉をしかめるような音でしたが、フルレンジだとだいぶ改善した、ブラウンサウンドを彷彿とさせるサウンドになりました。
改めてJC-40に繋いだMXR 5150 ODやFriedman BE-ODに比べると、レンジが相対的に狭く、エッジ感がかなり足りず、Van Halenとして綿密に聴くと違和感は出てきますが、それでも30年以上前の製品と考えるとアンプ要らずでこの再現度は目を見張るものがあります😳
Metallica Mesa Boogie
Mesaのアンプをハイゲイン設定にした時のサチュレーション感やSAG感は出てますが、5バンドのグライコが適用されてない状態でのシミュなので、やはりミドルが強い印象ですね🤔
ザックザクのエッジ感も足りません😓
後段にMesa純正の5バンドEQペダル積んでも、
アンシミュ→キャビシミュ→グライコ→フルレンジ
と、キャビシミュの後にグライコが来る形になるので、アンプのような効かせ方とは違う形になってしまいます😅
Mesaらしさは出てるのですが、メタルか?と訊かれたら首を傾げますね(笑
Santana Mesa Boogie
Santanaらしさは充分出てます👍✨
加えてDumbleアンプ系統の音にも通ずるものがありますね😊
Fender Blackfaceを彷彿とさせるエモいミドルの出方や、クリーンと歪の絶妙な狭間などがDumbleのそれっぽさを演出してます。
ちょっとざらついたDumbleという印象で、これはこれで中々溜まりません(笑
Kurt Cobain Setting
Sansamp Classicを使ったアーティストで最も有名なのはやはりNirvanaのKurt Cobainだと思われます。
公式マニュアルによると、彼のセッティングはこれだそうです🧐
(これのHighつまみを12〜2時くらいまでの間で好みで調整するそうです)
このセッティングでアンプのインプットに繋ぐのが彼流のやり方なんですが、パワードモニターで鳴らすとBig Muffらしい音の壁のようなファズサウンドが出てきました😳
恐らくギターアンプで出せば低域と高域が補正されて(クリーミーな)ディストーションが出ると思われます🤔
(モニタースピーカーに繋いだ場合でも、これはこれで大いにアリなサウンドです😆🤘✨)
VOX AC30 Lead
VOXのアンプをシミュレートするセッティングなんですが、意外だったのがLead(Marshall)の下地を使う所でした🤔
(イギリス🇬🇧繋がりでかな?w)
音はと言うと、初期のBeatlesが好きならどハマりしそうな、VOX特有のミドルがやや強めな鈴鳴りクランチが飛び出してきます🤤
ちゃんとVOX感が満載で、Characterシリーズとタメ張れますね(Characterシリーズの方がもっと色んなVOXの音が作れるけど、あのマージービートなサウンドが欲しければ必要最低限コレでも事足りそうです😍
RickenbackerやEpiphone Casinoなんて持ってきた日には、襟無しジャケットのスーツを着こなし、胸の辺りまでギターが来るようにストラップを調整し、直立して弾きながら歌いたくなる事請け合いw
やはり後のSansamp Liverpoolの源流と言うべきサウンドです👍✨
Hiwatt
ラストはHiwattアンプのシミュ。
昨今やけにSansamp Leedsがプレミアになってるので、コレでその音が再現出来ればお得です(笑
で、試してみたのですが、ちゃんとLeedsっぽいサウンドは出ました(๑´ω`ノノ゙ぱちぱちぱち✧
クランチなんだけどクリーンに近く、また独特のシャリーンとした硬質な感じが堪らないです🤤
Catalinbread RAHでもその片鱗が見られましたが、こちらはよりガチで再現してますね🤔
Leedsの方がより綿密に音が作れますが、俺はHiwattに関しては疎いのでコレで充分といった感じです(笑
まとめ
やはりSansampはアンプに使うべきではないと思いました(例外アリ)
モニタースピーカーで無くとも、マイク入力端子のあるラジカセとかでも良い音を奏でてくれる万能な奴ですね🤘✨
各種Fenderのクリーンサウンドも秀逸、HiwattやVOXなどのクランチは絶品、クラシックなクランクからハイゲインなサウンドまでもこなせるコイツは正に痒いところに手が届くという感じで、アナログ回路で、オーディオI/Fやミキサーにそのまま繋げ、30年以上前に作られた事を考えるととんでもなく画期的なギアだったに違いありません😳
かなりシビアな見方をすれば、やはりレンジの狭さでラインぽさや、(昨今のディストーションやプリアンプと比べると)歪の分離感の悪さがほんのりと感じられますが、チューブな感じは出ており、これを30年前に換算すればブームになった通り、当時のギタリストにはまんまチューブの音に感じられたのかもしれませんね😊
ギター用のGT2、ベース用のBass Driverの源流として使われてるClassic、左記のものとは結構違うので、この機会に注目するのも良いかもですね😊