
「機材」として今年初のmy new gear...
DSM&Humboldt SimplifierXです!
元々個人的にアナログのアンプシミュレーターやスピーカーシミュレーターは大好物で(笑)、アナログを謳うこの製品は正にドンピシャでした🤤️✌️️
確かに「リアル」という点ではデジタルモデリングにIRを宛てた音は小音量でも爆音で鳴らしたような迫力がありますが、正直アナログのアンシミュの方が弾いてて楽しいです(特にRockmanシリーズな😎️🤘️)
そんな中、死ぬ程アナログに拘ってるという事で、満を辞してコチラを手に入れる事に致しました🤤️✌️️
DSM&Humboldt
チリのサンディエゴに拠点を置く会社で、ミュージシャン兼エンジニアの2人によって設立されました。
製品はギターとベースそれぞれにプリアンプ/アンプシミュレーターがあり、他にはコンプレッサーがラインナップされています。
昨今のデジタルモデリングやIRなどに強い抵抗感があるみたいで、プリアンプやキャビシミュ含め徹底してアナログ回路に拘ってます(内蔵リバーブはデジタル)
「アナログ回路でデジタルを打ち破る」
をモットーとし、デジタル機材におけるレイテンシー(音の遅延)やダイナミクス(ピッキングの強弱によるニュアンスの付け具合)の損失を槍玉に挙げ、遅延無しで手元のニュアンスに敏感に反応し、IRやモデリングのようなリアルさ、迫力も兼ね揃えてるという謳い文句を掲げ、実際にそのような音色を出力するので、巷でもジワジワと話題になってきています。
代表製品はSimplifier MK2及び上位機種のXで、他にもDumbleアンプ(どのアーティストかは不明)をエミュレートしたDumblifierというのもラインナップにあります(2026/1/27時点ではまだ未発売)
インターフェース
プリアンプ
3+3の合計6タイプのプリアンプがあり、3-Wayトグルスイッチで決定します。
AC BRITはVOX AC30をエミュレートしたアンプで、低域が強くややドンシャリ傾向のサウンドを奏でます。
クリーンは煌びやかな高域と豊かな低域が両立するバランスの良いトーン、歪ませていくと中域が持ち上がって太いサウンドになります。
AC BRIT TBはAC30のTop Boostインプットの方をエミュレートしておりゲインと低域が更に増し、最大まで歪ませるとサスティンの効いたディストーションまで歪ませる事が出来ます。
USAはFender Bassmanをエミュレートし、低域と高域がカットされて中域が強いサウンドを奏でます。
クリーンでも歪ませても全体的にイナたいサウンドで、ジャズやブルースなどでヴィンテージな音を求めるなら最適です。
USA RODは更にゲインを増加させ、深く歪ませるとサスティンが伸びて倍音が強めに出るようになってます。
MS BRITはMarshall 1959をエミュレートし、Marshallらしいバイト感のある高域が得られます。
クリーン設定にしても若干歪み、クランチでもゲイン高めなオーバードライブ、最大まで歪ませると王道という感じの歪が得られます。
MS 800ではJCM800のサウンドを得られ全体的にゲインが大幅にブーストされており、ゲイン絞ってクリーンを作ろうとしても若干歪が混じります。
ゲイン最大だとダイナミクスが潰されノイズが強目に出るので、ハイゲイン狙いでもゲイン最大はあまり良くないなと思いました。
これらのプリアンプは3バンドEQが備わっておりそれぞれ元のアンプの効き方を模倣してるそうで、AC BRIT(TB)に関してはMiddleつまみが本家には無いため微小な音量調節のみとなってます。
パワーアンプ
Simplifierではパワーアンプの挙動をシミュレートしており、AC BRIT(AC BRIT TB)ではEL84、USA(USA ROD)では6L6、MS BRIT(MS 800)ではEL34をシミュレートしてます。
これらはプリアンプとは別に切り替える事が出来、例えばプリアンプがAC BRIT、パワーアンプがUSAという、本来ならばシャーシを引っ張り出して配線をし直さないと出来ないような組み合わせも可能となってます笑
EL84が低域スッキリ、6L6が低域底上げ、EL34がEL84より低域を増した音という感じでしょうか。
またパワーアンプの出力も調整出来、左一杯の低目では割と細い音、右に回していくと太さやコンプレッション、音量、サチュレーションなどが付与されていきます。
パワーアンプ特有のサチュレーションをプリアンプや外部歪ペダルに乗せたい場合は、ここを上げ目にしMaster Levelを絞れば音量をコントロールしつつ付与する事も可能です。
またパワーアンプシミュにはPresenceとResonanceつまみが付いており、こちらはアクティブEQなので左一杯がフラット、右に回していくと超高域や重低音などを付与する事が出来ます。
キャビシミュ
Simplifierにおいて最大の特徴はこのキャビシミュです。
まず3タイプのスピーカーをエミュレートしており、つまみを回していくと該当するスピーカーに変化していく方式なので、スピーカーの特性を混ぜて出力するオリジナルのスピーカーシミュも作れたりします。
BLACKはEminence Blackfaceというスピーカーをシミュレートしており(公式にそのようなスピーカーは無いので12インチであればDELTA-12A、Fender Bassman仕様の10インチであればBETA-10A)、高域がかなり丸く減衰したイナたいサウンドを奏でます。
雰囲気は抜群なので、ジャズやブルース、60年代のロックンロールやるなら最適解です。
BLUEはCelestion Alnico Blueをシミュレートし、中高域が強目なサウンドを形成します。
AC BRITは低域がやたら出るので、このタイプのスピーカーを選ぶと低域が削れて丁度良い塩梅になる印象を受けました。
またVOX系のプリアンプやペダルとの相性は最高で、Epiphone CasinoやRed Specialを繋げば当該のアーティストの音がラインレベルで簡単に出ます笑
GREENはCelestion G12M Greenbackをシミュレートしており、世界標準なギターサウンドを奏でます。
MS BRIT(MS 800)では言わずもがな、AC30でも機種によってはGreenbackを装備してるのでAC BRIT(TB)でも相性が良いです。
昨今ではV30かG12Hがほぼ世界標準となっている傾向にありますが、個人的には実機でもGreenbackの方が好きなので、こちらを搭載したSimplifierは神ですね笑
余談ですが412キャビにおいてBognerやFriedmanはV30とGreenabckの混合が有名で、SuhrはGreenbackに強い拘りがあるみたいです。
またこれらのスピーカーシミュは
BLACK→BLUE→GREEN
とシームレスに切り替えていく方式なので、前述の通り混ぜる場合はBLACKとBLUE、BLUEとGREENという混ぜ方が出来ます。
またこちらのスピーカーをマウントするキャビのタイプも決める事が出来、
COMBOは文字通りコンボアンプから鳴らしたような、12インチ1発のミドルが凝縮したようなパンチのあるトーンを奏でます。
TWINは212キャビのハイミッドがやや強めな音を再現してます。
AC BRITやVOX系AIABはややモコる傾向があり、それらに対してこのタイプのキャビを選べば某Bや某Qの音が楽勝で出ます🥹️✌️️
STACKは412キャビを再現しており、迫力のある低域や刺激的な高域がやはりハイゲインディストーションとの相性が抜群に良いです🤘️
ラインレベルでリアルで迫力のあるアンプライクなハイゲインディストーションを狙う場合は、スピーカーをGREENにしSTACKを選べば間違いないです!
またステレオで出力する事が出来、どちらか一方のプリアンプを使うかキャビシミュのみを使う場合、ステレオ出力にすればAとBそれぞれ別々に設定したタイプのキャビシミュを同時に出力する事が出来ます。
例えばAでGREENのSTACK、BでBLUEのTWINにして左右のスピーカーから同時に鳴らせるという感じです。
リバーブ
個人的には使わないのですがリバーブ自体のクオリティは非常に高く、自身が所有してるお気に入りのリバーブが使いたいとかでなければ内蔵リバーブで賄えるかと思われます。
ROOM、ETHEREAL、PLATEの中から選ぶ事が出来、リバーブのタイプとしてはベーシックなものばかりですがスタジオクオリティという感じはしました。
サウンド
それぞれのモードでクリーン、クランチ、リードと音作りして鳴らしてみましたが、ライン出力にしてはチューブライクで生々しく、どれも使える音だなと感じました。
今回はアンプとスピーカーをマッチングさせましたが、別のものを組み合わせたり、スピーカー自体を調整してオリジナルトーンを作っても面白いと思います。
またプリアンプにHummingbirdを使ってブラウンサウンドを試しましたが、チューブらしい倍音が出てる印象でした。
更にColombo Audio Rocker '83を歪ペダルとしてクリーン設定のSimplifierに繋ぎましたが、確かにRockmanのような音がしますね(Rocker '83はプリアンプとフィルターを取り払って歪ペダル化したRockmanという認識です)
アンプタイプによってキャラが変わるRockmanという印象で、それを素早く切り替えられるSimplifierは最適な組み合わせだと感じました🧩️
総評
一時期Sansamp Characterシリーズにドハマリしてましたが、今回のSimplifierXによって再び僕個人の中でアナログアンプシミュレーターブームが始まりました笑
Rockmanといい、AMT Legend Ampシリーズといい、Apex Preampといいアナログのアンプシミュレーターは良いです😂️
またアナログのキャビネットシミュレーターでBlue Alnicoを再現してるものは現状コレしかなく且つ出来栄えは素晴らしいので、Brian Mayの音を再現するのにも重宝します🥺️
単体でも外部ペダル併用でも使えるこのアンプ(キャビネット)シミュレーター、(Rockmanを除くと)僕の中では一番のお気に入りになりました🤩️🤘️