Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20210909 Tech21 Sansamp Leeds

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8月15日から19日までの5日間、連休を貰ったのでハードオフ巡りを致しました(今度その記事を書こうかなと思いますw)

その中で、とあるハードオフで見つけてきたのが、このSansamp Leedsでございます🤩✨

 

ディスコン直後に価格暴騰したレアアイテム

LeedsはSansampのCharacterシリーズの1つとして発売されました。

Characterシリーズとは、往年のアンプに特化したSansampで、ClassicやGT2が色んなアンプの音色を各スイッチで再現するのに対し、Characterシリーズは3バンドEQや、歪み方やトーンを大きく変える「Characterつまみ」によって、そのアンプの特性を事細かく再現したものになります。

過去にも紹介しましたが、ラインナップはBritish(Marshall)、California(Mesa Boogie Mark 1)、U.S. Steel(U.S. Metalと同一、Mesa Boogie Rectifier)、Blonde(Fender)、Liverpool(VOX)、Oxford(Orange)、そしてこのLeeds(Hiwatt)の計7種類がありました。

現在では全てディスコンになり、人気の有無で値段が変わって来てる感じがします。

その中でも、今回買ったLeedsは特別値段が高いものとなっております。

 

値段の高騰の兆しがあったのは、大体8年くらい前でしょうか。

2chのSansampのスレッドで、とあるLeedsのユーザーがあまりにもLeedsを気に入って、Tech21に直接カスタム仕様のものをオーダーした事を報告したのが始まりだったかと思われます。

そこから「Leeds良いよね」という風潮になり、他のCharacterシリーズとは一線を画す極上な出来と評判になり、ディスコンになった直後デッドストック品が飛ぶように売れた記憶があります。

(一時期新品で5万とか付いた時までありました😳)

Hiwattのエミュレータが当時Catalinbread WIIOとコレしか無かったのもあり、その点においても人気を博したと言えます。

現在では軒並みCharacterシリーズの中古商品の流通量は減少傾向にありますが、Leedsは特段人気なのか、そもそも出てくるかどうかも分からない激レア商品となってます。

 

インターフェース

Sansamp Characterシリーズの例に漏れず、Level、Low、Mid、High、Character、Driveの計6つのつまみで構成されてます。

つまみ位置のレイアウトも同一で、違いは絵柄のみとなってます。

電源も006P電池か、センターマイナスの9Vアダプターと標準的なエフェクターのスペックとなってます。

 

トーン

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こちらの厚紙に書かれてる説明で細かく書かれており、非常にわかりやすくなってます。

まずLowは120Hzの値を取り、12時を基準として右に回すと最大+22dB、左に回すと最小-12dBの範囲で可変します。

120Hzは古いMarshallの低域も司り、70年代初頭の低域はこの値なのかなと推測してます🧐

所謂重低音と呼ばれるものは凡そ90Hz辺りなので、それよりも少し温かみがあって軽めな低音という感じでしょうか。

Midはかなりの変わり種で、12時を基準に右に回すと400Hzが最大+12dB、左に回すと750Hzが最小-12dBで可変します。

ブーストとカットで中域の値が変わる珍しいケースで、これが往年のHiwattユーザのトーンをこと細かく再現する重要な要素のひとつとも言えますね🤔

具体的には、ブーストの400Hzはローミッドの象徴とも言える500Hzよりもややモコモコして重心が低く、癖があって慣れが必要な値かと思われます。

逆に750Hzは丁度Mesa Boogie MarkシリーズにおけるグラフィックEQで同じ値を取っており、カットすればメタリックなドンシャリ感が得られます(ただ歪は弱いのでメタルサウンドは出せませんwww)

Highも中々癖があり、2.5kHzというどちらかと言うとハイミッドに該当するような値で、12時を基準に右に回すと最大+30dB、左に回すと最小-12dBで可変させます。

Hiwatt自体Fenderなどのキンキンとしたエッジ感が無く、どちらかと言うと耳に心地の良い上質なクリーンサウンドがウリなので、2.5kHzという値は雰囲気を出すのにも正解なのかなと考えてます。

Characterつまみは左に回し切った状態だとゲインが低くドンシャリなトーン、時計回りに回していくとミドルレンジ(恐らく1kHz辺り)とゲインが追加されていきます。

大体12時くらいがトーン的にフラットな印象ですね。

Driveはその名の通り歪量が増え、歪み方はCharacterつまみを上げていった時と同じような歪み方をします(シャリっとしたHiwattっぽい軽めの歪)

違いとしては、Characterつまみは歪量が増減しても音量はさほど変わらず、またEQに影響を与えるのに対し、Driveつまみはトーンは変わらず、逆に音量が顕著に変化する感じですね。

 

鳴らしてみた

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まずは各々のツマミの効き方などを試してみました🤘✨

説明書通り、EQの±dB数が広いのでかなりアグレッシブに音色が変わります。

反面、スピーカーシミュをオフにしてJC-40のリターンに挿してもSansamp特有のフィルターっぽいものが感じられ、やはりSansampの範疇に留まってるという印象でした(笑

Characterつまみがやはりキーとなり、オーディオ寄りのピュアなクリスタルクリーンから、ミドルを押し出したクラシックなドライブサウンドまで、このつまみだけでいい塩梅で調整出来ます👍✨

 

続いては説明書の裏に記載されてた、Tech21のオススメのセッティング🤣

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全体的につまみが大体1~2時で、シャリっとした質感が程よく堪能出来るオーバードライブセッティングが多いイメージです。

Hiwattは歪むアンプでは無く、寧ろ歪を少なくする為オーディオグレードのパーツがふんだんに使われているので、恐らくブースターなどを足した音を再現してるのかなと思われます(なので当時は超高級アンプとして位置付けられていた)

この独特のシャリ感が他のエフェクターなどでは出せず、ディスコン直後の需要過多の要因の一つになったのかも知れません🤔

CharacterとDriveをフルにして、漸くハードロックが出来る程のドライブサウンドが得られますので、専らクリーン〜クランチ専用ですね😉

 

総評

Sansamp Characterシリーズで特に優れてるか?と訊かれたら、正直難しい所はあります。

Oxfordも似たようなシャリっとした歪は出ますし、何よりSansampっぽい膜の張った癖のあるサウンドなので、Sansampの範疇に収まってて特段優れてるサウンドという感じでも無いかな、と🤔

但しクランチ系プリアンプ、ラインドライバー全体の中の一つとして見れば、確かに置き換えが利かないサウンドかもしれないので、Hiwattっぽさが出てるのも相まって欲しがる方はいらっしゃるのかもしれませんね😀

昨今Characterシリーズの中古品は店頭やネットで見かけづらくなりましたが、Leedsはディスコン直後から全く見かけないので、もし気になってて見つけられたら、即買いをオススメ致します(爆

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