Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20210620 Ovaltone OD-FIVE 2 Xtreme

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Shigemori Stone Drive Customに続いて買いました(金使いすぎ🤪

Ovaltone OD-FIVE 2 Xtremeです!

Ovaltoneの概要は

www.guitarstuff.jp

www.guitarstuff.jp

で書いたので省略しますが、このOD-FIVE 2 Xtremeについては色々書いていきます✍

OD-FIVE 2 Xtremeは前回買ったeXplosionの前身に当たる製品で、コンセプトは同じく

「Custom Audio Amplification OD-100」

のサウンドをエミュレートしたAIAB(Amp In A Box)になります。

1番最初はOD-FIVE 2 Crossという名前でリリースされました。

このCrossは筐体内にプリ管を搭載し、JC-120でもCAA OD-100のチューブサウンドを忠実に再現し、そのミドルの張った心地の良い歪は瞬く間に世間に知られる事となり、当時ハンドメイドで3万円という事もあり需要過多供給不足に陥りました。

その後、Crossの基本的な音はそのままにし、ノイズの原因であったプリ管を廃止し、より実用化を図ったのがXtremeになります。

このXtremeも当時3万円という破格で販売されており、直ぐに供給が追いつかなくなり、生産終了後にはネットショップやオークションサイト、フリマサイト等で高値で取引される事態となりました(一時期10万を超えたという噂もあります🥶)

その後発売されたQ.O.O Blue Editionも約35,000円くらいでしたが、こちらも生産台数が少ない上に極上のアンプライクなディストーションサウンドを奏で、直ぐに在庫が無くなったのを覚えてます。

このXtremeとQ.O.Oを基軸として、現在も販売されているMarshall系AIABである34-Xtremeも人気であり、これらがOvaltoneの代表作とよく聞かれます。

 

Cross、Xtreme、eXplosion

さて、OD-FIVE 2シリーズは現在までに3つリリースされてますが、CrossとXtremeはほぼ同じもの、eXplosionは全く別物と考えるのが妥当です。

ここからは俺の考察ですが、Xtreme(Cross)はAIAB、eXplosionは"ディストーションエフェクター"です。

と言うのは、Xtremeはチューブのような奥行感、分離の良さによる和音の立体感、適度にエッジが有り、かつふくよかで温かみのあるサウンドなのですが、eXplosionは一般的なディストーションペダルのような平面的な音、歪成分が全体的に硬いという印象で、当時は謳い文句に翻弄されてアンプライクかなぁ〜とは思ってましたが、改めてXtremeを入手し、過去の記憶を辿って比べると、やはり差は歴然という感じでした。

どちらが使いやすいか?と聞かれたら、俺は断然Xtremeを選びます(笑

ただeXplosionも前段にSD-1を置いてゲインブーストすれば極上の歪が得られますし、アンサンブルでは使いやすいという感想も伺え、必ずしも劣ってるとは限らないとも言えます。

 

インターフェースやトーン

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Suhr Eclipseなどと同じくCh1とCh2に別れており、Gain、Bottom、Shape、Volumeの4種のつまみがそれぞれに振られてます。

Bottomは主に低域調整で、左に回すとタイトでスッキリした低音、右に回すと膨らんだ感じの重低音を司ります。

どちらに振り切っても音が破綻する事が無く、楽曲に合わせて絶妙なバランスで調整出来るような使いやすい仕様となってます。

Shapeは高域の調整で、左に回すとDumble系を思わせるようなハイミッドが顔を出し、右に回すとエッジの強いメタリックな高域が顔を出してきます。

BottomとShapeを両方左に回せば古臭いヴィンテージアンプのような音になり、逆にどっちも右だとメタリックなドンシャリサウンドという感じですね🤘✨

フロントパネルのトグルスイッチはノーマルモードとゲインブーストモードを選択出来ます。

ノーマルモードではクランチからバッキング位の歪みを司り、ゲインブーストモードは専らハイゲインサウンドです。

根底にCAA OD-100のサウンドがあるので、どちらもそれに準じた歪の傾向やトーンとなり、クランチでは繊細なニュアンスを事細かく拾い、リードトーンでは太い単音でのソロや、分離の良い和音での奥行き感のあるパワーコードなどを奏でられます🤘✨

左側面にはそれぞれのチャンネルに対応した「Middle Shift」というトグルスイッチがあり、下げた状態が通常だとすると、上げればローミッド辺りがグッと持ち上がります。

スッキリした音が好きなら下げ、CAAらしい濃厚なミドルが欲しければ上げるという感じですね(俺は濃厚なミドルが大好きなので当然上げてますwww)

上部側面にはPresenceのつまみがあり、12時を基準としたアクティブEQとなってます。

本当にアンプさながらの効き方で、使うアンプや現場での最終調整に向いてるような、絶妙な調整をここで行えます。

勿論単体で完結させたい時(例えばコレにコンパクト型クリーンプリアンプとキャビシミュを使うとか)にエッジを際立たせたいだとか、逆に柔らかめな音にしたいとかでコレを弄る事によって上手く調整出来ちゃったりもします😉

デフォルトの音が良く、全てのつまみやスイッチがいい塩梅で相互作用してくれる、完全完璧なAIABと言っても過言ではないでしょう😤

電源はセンターマイナスの9Vアダプターのみで、電池には対応してません。

筐体は昔のOvaltoneらしく厚さがあり、この中にハンドメイドでの複雑な回路がぎっしり詰まっており、とてもコピー出来るようなものでは無いですね(笑

 

比べてみた

 

OD-FIVE 2 Xtreme vs ADA MP-1-CHANNEL

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まずは昨今Rockmanシリーズに次ぐペダルプリアンプへと昇格したMP-1-CHANNELとの比較⚔️

OD-FIVE 2 Xtreme側はJC-40のインプット、リターン、そしてMP-1-CHANNELのクリーンを介してリターンに繋いだ3パターンで比べました。

結果、12AX7を2本積んだMP-1-CHANNELに引けを取らないチューブアンプらしいサウンドを奏で、如何にOD-FIVE 2 Xtremeがチューブらしさを出してるかが伺えました。

強いて違いをあげるならば、やはりMP-1-CHANNELの方が音が明瞭で輪郭がはっきりとしているという感じなのと、やはり各種EQなどはMP-1-CHANNELの方が強烈に効くので、音作りの幅で勝ってるという点です。

しかしそこまで追い詰めたOD-FIVE 2 Xtremeはかなりのポテンシャルを秘めてると言えます。

 

OD-FIVE 2 Xtreme vs Van Weelden Royal Overdrive

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高級Dumble系ペダルであるVan Weelden Royal Overdriveとの比較⚔️

こちらに関しては大元のアンプの傾向が全く異なる為、それがペダルに色濃く反映されて面白い内容でした🙂

やはりOD-FIVE 2の方が低域から高域までのレンジが広く、Royal Overdriveに比べるとエッジ感や重厚感があり、よりハイゲインという感じです。

一方Royal Overdriveは高域が滑らかになっており、その分ハイミッドが強調され、相対的に音が太いという印象を受けました。

また低域は弱いのですが、その分ローミッドがあり分厚く、アンプの飽和感なども同時に感じられました。

使いやすさはOD-FIVE 2 Xtreme、よりアンプの挙動に近いのはRoyal Overdriveかなと思いました。

 

OD-FIVE 2 Xtreme vs Horizon Devices Apex Preamp

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続いてはMisia Mansoor渾身の逸品、Horizon Devices Apex Preampとの比較😡🤘

これも両者はっきりとした違いがあり、OD-FIVE 2 Xtremeは濃厚なミドルがMid Shiftがオフでも出てるのですが、オンにすることによりより濃厚で分厚いサウンドになります。

対するApex Preampは超高域の倍音成分がかなり多めで、OD-FIVE 2 XtremeのShapeやPresenceつまみを上げ目にしてもApex Preampの方が強く、それが織り成す立体感や奥行感が出てるという感じですね🤔

EQの効きはOD-FIVE 2 Xtremeの方が強く、より積極的に音作りが行える印象です。

歪みの粒はOD-FIVE 2 Xtremeの方がやや粗め、Apex PreampはMXR 5150 ODに準じたキャラクターという印象でした。

CAA直属の濃厚なミドルが出たサウンドならOD-FIVE 2 Xtreme、Mesa Boogieと5150 IIIの中間的なサウンドならApex Preampという感じですね🤘✨

 

OD-FIVE 2 Xtreme vs Empress Heavy

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非の打ち所のないハイゲインディストーションペダルとして長年君臨してるEmpress Heavyとの比較⚔️

因みにOD-FIVE 2 Xtremeは新品当時3万円、対するEmpress Heavyは4万円でした。

現在はOD-FIVE 2 Xtremeの中古価格がやや上がり、新品のEmpress Heavyと大体同じくらいの値段で取引されてます。

まず歪量はEmpress Heavyの方が圧倒的できめ細かくサスティンがあり、OD-FIVE 2 Xtremeは相対的に粗めな印象を受けました。

しかしOD-FIVE 2 Xtremeの方が音の輪郭が際立っており、同時に音圧も高い印象ですね🤔

双方EQを12時にした場合、やはりOD-FIVE 2 Xtremeの方が重厚なミドルが出ており、音の輪郭の良さも相俟ってよりチューブアンプらしいサウンドに感じました。

ただEQによる音作りはEmpress Heavyの方がカバー出来る範囲が広く、Djentに最適なノイズゲートもあり、きめ細かい歪なので、扱いやすさで勝ってる印象ですね。

 

OD-FIVE 2 Xtreme vs MI Audio Megalith Delta

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ラストはアンプライク系ハイゲインディストーションとして一時期人気機種になったMegalith Deltaとの比較⚔️

まず歪量は双方ブーストオンでMegalith Deltaの方が断然強いです💪🏾

それを踏まえてトーンなどを見ていくと、双方EQが12時でやはりOD-FIVE 2 Xtremeの方がミドルが強烈に出る印象で、Megalith Deltaはどちらかと言うと重低音が出るという印象でした。

Megalith Delta側でミドルが強調されるようなセッティングにすると、概ね似たようなサウンドにはなりますが、プレゼンス辺りの豊かさがOD-FIVE 2 Xtremeにはあり、Megalith Deltaの方が音が丸くなるような印象でした。

この差がOD-FIVE 2 Xtremeでは音の輪郭や粒立ちの良さに直結し、Megalithではチューブのような柔らかさを醸し出してるのかなと思いました。

 

総評

OD-FIVE 2 Xtremeは、俺の手持ちのディストーションペダルのTOP5と渡り合えるぐらいのポテンシャルは充分に秘めた名機だと、今回の比較で改めて分かりました👍✨

Empress HeavyやMegalith Deltaなどと比べ、プレゼンスをどう出すかでチューブアンプのサウンドを再現するかがキモだと確信しました。

OD-FIVE 2 Xtremeの場合、絶妙な匙加減の超高域を司り、これが音の輪郭や適度なエッジ感、ふんだんな倍音成分を伴い、これが単音での存在感やパワーコードを弾いた時の奥行感、立体感に直結する反面、丸くカットされてる上述の二機種に比べると音の細さが垣間見れ、またチューブ特有の空気感がやや物足りないのかなと思いました。

 

次回もまた色々似たようなペダル達と比較していこうかなと思います🤘✨

サウンドハウス

DJI

20210613 Shigemori Stone Drive Custom Ver.3 Plus Pt.2

さーてさてさて、この高級パンツのポテンシャルを発揮すべく、今回手持ちの精鋭達を色々ぶつけてみました(☝️ ՞ਊ ՞)☝️イッテミヨウ~

 

Stone Drive Custom vs Suhr Riot Reloaded

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まずはSuhrの代表機種Riot Reloaded!

比べてみると、Riot ReloadedはToneが12時で比較的モコりやすいペダルなのですが、Stone Drive CustomのTone 2.5時と比べるとかなりブライトです(笑

しかもRiot ReloadedのVoiceスイッチは左側の、歪量も高域も少ないものを選んでるので、如何にStone Drive Customの高域が少ないかが伺えます🤔

歪量はややRiot Reloadedの方が上なので、恐らくRiotと同程度なのかなと思われます。

Stone Drive Customの方が柔らかくふくよかな歪で、より耳が疲れず心地がいい感じですね☺️

アンプライクなハイゲインを求めるならRiot Reloadedの方が便利ですが、チューブアンプらしさはStone Drive Customかなと思いました。

 

Stone Drive Custom vs Bogner Ecstasy Red

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続いては(俺の中でRiot Reloadedの方が上と判断した)Bogner Ecstasy Redとの比較💄💖

双方EQコントロールが12時の場合Stone Drive Customはモコモコし、Ecstasy Redは痛い高域が出てジリジリします。

それを踏まえ双方上記の写真ような設定にしたところ、ほぼほぼ同じ音になりました🧐✨

元々Ecstasy Redもそこまでハイゲインでは無いので、ブーストしたStone Drive Customと歪量が近いですね🤔

Ecstasy Red側はいつも低域を司るトグルスイッチのmodeを左のtightにしてるんですが、Stone Drive Customの場合モコるので右のfullにして丁度吊り合う感じですね。

どちらも解像度の高い歪の特性を持つのですが、音作りの幅や値段の差、Ecstasy RedでStone Drive Customにかなり近い音が作れるという点で俺はEcstasy Redの方が好きですね🎶

 

Stone Drive Custom vs Friedman BE-OD

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続いては全く毛色の違うもの同士の比較。

Dumble系やRiot、Bognerとかに比べると違いがハッキリと出て気持ちいいです(笑

BE-ODはザクザクとしたエッジとEQ全て12時で凹んだミドル、Stone Drive Customは丸くてふくよかな歪に豊富なミドルとベクトルは真逆なのですが、どちらもチューブアンプらしいニュアンスが感じられました👍✨

恐らくこれは音の粒の際立ちや分離感がどちらも優れており、またエフェクターとは一線を画すレンジの広さ等も起因してるのかなと考えてます。

歪量はやはりBE-ODの方が圧倒的で、内部トリマー12時、Gain 12時でStone Drive CustomのGainとBoostをMAXにしても歯が立ちません(笑

(目指してる傾向が全く異なるので無理ないw)

皆が想像するようなチューブアンプの音色はやはりStone Drive Customですね😉

 

Stone Drive Custom vs Rivera Double Shaman

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youtu.be

Dumble系では無いですが、80年代のアメリカ西海岸のスタジオミュージシャンのようなギターサウンドが出せる気がしたので急遽持ってきたDouble Shaman🤘✨

比べた感じですが、Double Shamanの方が高域がしっかりと出ており聴き取りやすい印象でした。

チューブのコンプ感やSAG感などは同等、気持ちStone Drive Customの方が丸みを帯びてて柔らかい印象ですが誤差の範囲です。

Double Shamanが約3万円なので、10万の差があるか?と言われたら、正直難しいですね🤔

Double Shamanは別にAustinモードがあり、そちらではヴィンテージなクランチサウンドとかも賄えるので、ブーストのオンオフだけではキャラの棲み分けが難しいStone Drive Customは音色の切り替えという点でも不利ですね😓

 

Stone Drive Custom vs Horizon Devices Apex Preamp

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我がお気に入りのアンプライクエフェクター/プリアンプの1つであるApex Preampとの比較!⚔️

ノーマルモードとキャビシミュモード両方で試してみました。

まずノーマルモードの場合、上述のBE-ODのような特性の違いが浮き彫りになりました。

プレゼンスと呼ばれる超高域が豊富に出て鋭いエッジ感がApex Preampにはあり、Stone Drive Customはその帯域が丸くカットされてます。

また歪量もApex Preampの方があり、やはり双方対応する音楽のジャンルが全然違う印象ですね(Apex PreampはHMやDjent、Shred向け、Stone Drive Customはロックやポップス、フュージョンなど)

続いてApex Preamp側をキャビシミュモードにして比較した所、両者かなり近いトーンになりました。

キャビシミュ自体高域をザックリと削る性質の為、それが偶然Stone Drive Customのトーンに近づいた印象ですね🤔

しかしやはりStone Drive Customの方がナチュラルな高域成分を持ち、音の際立ちや輪郭で勝ってる印象です😅

Apex Preampのノーマルとキャビシミュのちょうど中間的なトーンという印象でした。

 

Stone Drive Custom vs Herbe&Chick GAZON Distortion

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ミドルが芳醇でアンプライクなエフェクターであるGAZONとの比較⚔️

まずGAZONなんですが、写真の通りBassとMidをMAXにしてローミッド辺りを持ち上げて音を太くしてみました。

歪に関してはGAZONの方が歪み、音に輪郭があり扱いやすく、Stone Drive Customの方が歪のエッジがより丸っこく、チューブアンプさながらのサウンドという感じですね。

トーンに関してはやはりStone Drive Customはかなり高域が埋もれる感じで、バランス型のGAZONの方が扱いやすいですが、ファットで温かみのあるサウンドとなるとGAZONは低域が弱く、Stone Drive Customに分があるように思えました。

値段や筐体の大きさ、音作りのしやすさを考慮するとGAZONの方が使いやすいかなと思いました👍✨

 

Stone Drive Custom vs GOAT Generator

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同じくミドルが分厚いRockman Distortion Generatorのクローン、GOATとの比較😡🤘✨

これはかなり双方大きな相違がありました🧐

まず歪量は大体同じくらいか、ややGOATの方が上ですね。

その上で性質を比較してみると、コンプ感にかなり違いが見受けられます。

GOATはオリジナルのRockman程ではないにせよ、特有の強烈な硬めのコンプレッションが掛かっており、これがRockmanたらしめる癖の一つになってます。

それに対しStone Drive Customは専らチューブコンプの再現であり、これは特有の有機的に粘るような感じのアタック音を形成してますね。

トーンはGOATの方は高域を抑えてますが、それでもGOATの方が出るくらいStone Drive Customは弱目です。

しかし超高域に関しては、GOATはフィルターの効果でカットされてますが、Stone Drive Customはいい塩梅で出ており、Stone Drive Customの方がナチュラルなサウンドという印象でした。

双方かなり毛色が異なる歪なので、どちらがどうとかは判定が難しいですが、柔軟に対応出来るのはStone Drive Customですね😆✌️✨

 

Stone Drive Custom vs Sound Project SIVA "I'm sorry if I've burned you down"

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ラストはアンプライクでは無いですが、同じ国内ハンドメイドビルダーであるSound Project SIVAさんによる通称MISAKIとの比較🥰

個人的にMISAKIはGuv'norのエンハンスペダルと考えてるので、やはりかなり違いが現れました。

ザリっとしたエッジはやはりMISAKIの方が強く、歯切れのいいメタルサウンドなどにはこちらが有利です。

対してStone Drive Customは低域からローミッドまで豊富で、またToneをMAXにする事により、丸みを帯びつつエッジ感を際立たせる事も出来るので、対応出来るジャンルの広さという点でアドバンテージがあります。

MISAKIはあくまでエフェクターの域に留まり、Stone Drive Customはアンプの前段に繋ぐプリ・プリアンプ的な立ち位置なのでお互い使用用途は違うという感じですね(なぜ比べたし?)

 

総評

今回は様々なジャンルのペダルと比べてみましたが、Stone Drive CustomはBognerの音に似てるのかな?と今回の実験で感じました。

Dumble系として見ると音が新しく、低域やミドルの出方、歪み方等がEcstasy Redと中々一致しており、Bogner側でTrebleを削ったようなサウンドというイメージですね🤔

ただ、そうなるとEcstasy Redの方が遥かに安価で音作りの幅も広く、筐体もコンパクト、Stone Drive CustomはToneが12時の時点でかなり高域が弱いという扱いづらさもあり、

「Stone Drive Customならでは」

という点に乏しいかなと思いました。

強いて利点を挙げると、Stone Drive Customの方がチューブらしさやニュアンスによる強弱の付き方が自然であり、

「ソリッドステートアンプをチューブアンプにし、ナチュラルな歪を得る」

という点でEcstasy Redよりも更にその再現度を追求するなら一考かもしれません🤔

やたら筐体がでかいので、ボードはシンプルになるかもしれません(笑

サウンドハウス

20210607 Shigemori Stone Drive Custom Ver.3 Plus

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BOSS TU-3wに続いて2件目のmy new gearでございます(っ’-‘)╮ =͟͟͞͞💰

パンツ🩲、、、では無くShigemori Stone Drive Custom Ver.3 Plusです!

 

このエフェクターは6〜7年前にデジマートかなんかで、

「Ruby StoneとかMighty Stoneたっけーなぁ!じゃあ一番高いのは何じゃろな?」

という好奇心で値段の高い順にした時に見つけました。

第一印象は、、、正に

🩲

でした(爆

もう柄といい、形といい、完全に競泳用のブーメランパンツを連想し爆笑してました(爆)ꉂꉂ😂

(某メーカーのギターであるクール爺や💩型のエフェクターであるTurd Fuzzと共にギター機材の爆笑ネタとして記憶に残してましたwww)

 

しかし時が経ち、Twitterを始め、様々なギター機材関連の情報を入手してると、フォロワーの方が中々素晴らしい音と褒め称えており、ちょうどその頃アンプライク系ペダルにどっぷり使ってた俺は物凄く興味を持ってしまいました。

しかし新品は13万、中古でも4~6万と結構行ってたので中々手を出せずにいましたが、遂に手に入れてしまいました👍✨

 

Shigemori

Shigemoriは名古屋市に拠点を構えるペダルビルダーで、少数精鋭か個人工房で作られてるみたいです(情報があまり無い😓

Shigemoriのペダルに対する見解は説明書に熱く語られてましたのでご覧くださいませ(꜆ ˙-˙ )꜆

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要は定番の歪エフェクターの回路では無くShigemoriが耳で心地良いと感じたパーツや回路構成を考え出したり、アルミ削り出しボディによる高音質化と、職人意識が強いビルダーみたいですね🤔

アルミ削り出しボディのエフェクターブームの草分け的存在とも言われてます。

同社のディストーションやオーバードライブは非常に高価なものが多いですが、多くのギタリストやベーシストが好んで使用し、また有名な使用アーティスト等が公式HPに記載されてるなど、人気のビルダーみたいです☺️

そしてその中でも最上位機種と呼ばれるものが、今回のStone Drive Custom Ver.3 Plusでございます。

 

Stone Drive Custom

前述の通りStone Drive CustomはShigemoriの中でも最上位機種に位置してますが、識者の方によるとShigemoriのペダルはラインナップでそれぞれ全く異なる性質を持っており、且つ個々で非常に優れたチューニングを施されているので、どんなジャンルの音楽をやるのかで選ぶペダルが変わってくるそうです。

Stone Drive CustomはShigemoriの中でたまたま(値段的に)最上位機種になってるそうです。

で、そのStone Drive Customのコンセプトは「チューブアンプ」で、主にソリッドステートアンプのインプットに繋いで極上のチューブアンプサウンドを再現するそうで、このShigemori的解釈のチューブアンプエミュレータは巷で好評を博し、AIAB系エフェクターでも一目置かれる存在となってます。

 

Ver.3とVer.3 Plusの違い

Ver.3なので恐らく前バージョンとかもあったのかなと思われますが、それらは市場で見かけないので割愛します😌

Ver.3とPlusはそれぞれ併売されてて、Plusの方が3万円ほど高くなってます😳

公式HPによると、Ver.3とPlusは基本の回路は同じで、違いはブースト回路にあります。

Ver.3はナチュラルにブーストさせるのに対し(恐らくクリーンブースト?)、Plusはゲインブーストを行う機能になってます。

 

インターフェース

Gain、Tone、Volume、Boostの一般的な歪エフェクターのようにシンプルな4つまみとなってます。

Boostはフットスイッチでオンオフを行い、オフなら青、オンなら赤色にLEDが光ります。

電源はセンターマイナスの9Vアダプターのみで、中に電池を入れる事は出来ません。

電池を使う場合、アダプターに接続出来る付属のカートリッジを使用します。

 

トーン

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まず歪なんですが、紛うことなきチューブアンプです!\\\└('ω')┘////

JC-40で試しましたが、硬い歪成分は取っ払われて分離の良いウォームな歪を奏でます。

Gainつまみの効きがナチュラルで、下はクランチから上はそれなりの歪量のディストーションまでこなせ、守備範囲が広いです👍✨

ミドル成分も豊富でふくよかで温かみのあるトーンは正にチューブアンプですね🤤

 

Toneはパッシヴタイプのコントロールで、効きはやや特殊です。

12時まではかなり高域が減衰してモコモコした音、1時頃から4時までは緩やかに高域が増幅し、仮に5時をMAXとすると、4時から5時の間で急激に高域が足されてエッジの強い歪になります。

同時に音量も結構変わるので、Volumeと相互に調整して最終的な自分好みのトーンを作るのが良いかなと思いました。

ちなみに個人的には12時だとかなりモコモコした音なので、1~2時くらいまで上げた音が好みでした☺️

 

低音はバランスよく出るタイプで、どっしりと主張した感じは無く、逆に極端にカットされてスカスカという訳でもなく、丁度いいポイントを抑えてます。

ふくよかで分離感の良いミドルレンジを強調するのに一役買ってる気がします👍✨

 

ブースターをオンにすると、ゲインブーストの他にエッジやサスティン等も加わって抜け感が良くなります。

Toneをフルにした時よりも高い帯域を扱っており、キンキンというよりザクザクという風な高域が足される感じです。

丁度チューブアンプにおけるプリ管を1本足したようなゲインブーストという感じですね🤔

 

総合的にチューブアンプサウンドなんですが、では何のアンプに似てるか?と言うと、各々の感性に拠る所が大きいんですが、個人的には第一印象は「Dumble系」かなと思いました。

ミドルの出方や歪み量が何となくDumble系のそれに近い印象です🤔

 

比べてみた

 

Shigemori vs Van Weelden

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国内正規品で買うと値段がほぼ一緒の両者。

まず歪量や大まかなトーンは結構似通ってます。

Van Weeldenの方がローミッドがしっかりと出ており、分厚さで勝ってます。

Stone Drive CustomはToneを12時にすればローが顔を出しては来るのですが、高域のロスが目立つので2時から下げたくないです(笑

Van Weelden側でMode AとBをそれぞれ試したのですが、Stone Drive Customは歪みのキャラに関しては本当にその中間の印象ですね。

Van WeeldenはDumbleよろしくヴィンテージの空気感があり、相対的にStone Drive Customは全体的にトーンがすっきりとしモダンな印象を受けました。

 

Shigemori vs Ethos Overdrive

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日本で買うとほぼ同額の両者Part.2!

まず歪量はほぼ一緒で、大まかなトーンも近いです。

Ethosの方がVan Weeldenよりもヴィンテージ感が強く、Stone Drive Customの方がやはりモダンな印象です。

ミドルレンジや音の分離感はEthosの方があり、Stone Drive Customの方がややスカスカな印象を受けました(笑

ただ、Dumbleのアンプサウンドを目指すなら兎も角、汎用的に使えるチューブアンプサウンドをソリッドステートアンプで欲するなら、癖の少ないStone Drive Customの方が使いやすいかなと思いました。

 

Sigemori vs BJFE Model D 5K

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youtu.be

日本で買わなくてもほぼ同額になる両者!(笑

お馴染みブティックペダルブランドBJFEの最上位に位置する機種との対決⚔

まずModel D自体歪量はそこまで高くないので、Stone Drive Custom側のブーストはオフにしてます。

それを踏まえて聴き比べると、Stone Drive Customの方がやはりモダンという感じで、スッキリとした低域や丸みとエッジ感を絶妙にミックスした高域が使いやすいという印象、Model Dは全体的に丸っこい歪でトーンもDumble寄りの独特のハイミッドが目立つ、ヴィンテージ感を漂わせるサウンドと、かなり毛色が違います。

Ethosの時よりもModel Dの方がさらに癖が強く、やはり様々なジャンルに合わせるならStone Drive Customの方が圧倒的に使いやすいですね🧐

 

Shigemori vs Jetter Gear GS124

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youtu.be

一番初めに似てるなぁと思ったのがGS124。

(これがきっかけでDumble系を次々にあてがいましたw)

比べた所、歪み方は極めて近い感じで、やはりトーンの違いで棲み分けがされてます。

Stone Drive Customは明るいサウンドでサスティンの伸び方がモダンなアンプ、GS124は豊富な1kHz帯のミドルレンジや、"相対的"に散り気味な低音でややヴィンテージ感が出てます。

どちらも素晴らしいサウンドですが、やはりというかジャンルを選ばないのはStone Drive Customかなと思いました😅

 

総評

極まったチューブアンプライクなペダルというのは確かです👍✨

ただ、サウンドに対する値段を考えると高過ぎかなとは思いました(俺はお買い得価格で買ったけど新品は13万です)

音は確かに良いのですが、昨今はアンプライクな優れたペダルが色々有り、発売当時としては凄まじくハイクオリティなサウンドだったのかと思われますが、選択肢の多い現在においてはちょっと厳しいかもしれませんね(見た目もパンt...*´∀`)=⊃)´Д゚);、;'.・グホォ

 

次回は非Dumble系アンプライクペダルと比較していきたいと思います🎶

サウンドハウス  

DJI

20210603 BOSS Chromatic Tuner TU-3w

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Rockmanシリーズから約1ヶ月ぶりのMy New Gear!

BOSSのチューナー、TU-3の技クラフトシリーズ版、TU-3wです!

何故コレを買ったかと言うと。。。度々チューナーが壊れたり紛失したからです(爆)(*^^*)

以前からチューナーはクリップ式の安いやつや、シールドを挿す物でもギター初心者セットに付いてくるような安いものを使ってました(実際初心者セットについて来たやつですw)

チューニング精度は特段悪いという訳では無いのですが、超小さい電卓の液晶みたいな画面なので見づらく、(ボタン)電池が切れたら替えるのを疎かにしてたほどです(笑

その後マルチエフェクター搭載オーディオプレーヤー、BOSS eBand JS-10を買い、そこに入ってるチューナー機能を使ってたのですが、JS-10は立ち上がりが遅く、JS-10だけで内蔵楽曲を鳴らしながら弾くなら兎も角、他の機材で鳴らしてる時にチューナーの為だけに立ち上げたりシャットダウンするのもどうなのかなと思ってました😅

案の定煩わしがったのでiPhoneのアプリを駆使してたのですが、それだとやや精度が悪く、「ちゃんとしたチューナー」が欲しかった俺は今回TU-3wを購入する事にしました🤣

チューナー機能だけならTU-3や他のメーカーのものでも良かったのですが、見た目がめちゃくちゃかっこいいのと(笑)、巷で大評判となってるバッファーを試したかったのもTU-3wを選んだ理由です😉✌️

 

技クラフト

この技クラフトシリーズは、現行か、或いは昔販売されててディスコンになったBOSSのコンパクトエフェクターをハンドメイドで、最新のパーツ(アナログ)を駆使して組み上げた、ちょっとお高めのシリーズです。

BD-2w、SD-1w、MT-2w、などの現行品のアップグレード品やCE-2w、DC-2w、VB-2w、DM-2wといった復刻物のアップグレード品、更には発売から1ヶ月くらいしか経ってないのに2021年6月現在極めて入手困難なSola Soundとのコラボファズ、Tone Bender TB-2wなどの種類があります。

その中で唯一、音色の変化には関わらない技エフェクターが、今回のTU-3wとなります。

 

チューナー機能

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俺はBOSSのチューナーは初めてなので事細かく説明していきます(使ってる方や知ってるよーって方は読み飛ばしてもOKですwww)

 

MODE

チューニングの仕方を決めます。

ギターやベースのチューニング、それらの半音下げ、また不規則なチューニングなど色々選べます。

チューニングは青いLEDが現在の音階を表し、目的の音階に合わさると緑色LEDに切り替わります。

Chromatic

全ての音階で調整出来ます。

ギターやベースで不規則なチューニングなどをする場合はこのモードにします。

♭~2

上のChromaticで設定した音より半音、或いは2半音下げた音にします。

Guitar

通常のギターのチューニングにする場合はここを選択します。

デフォが440Hzで、Stream/CentボタンとModeボタンを同時に押すと、Stream/CentボタンとModeボタンで436~445Hzの間で調整出来るそうです。

♭~6

ギターのレギュラーチューニングより半音〜6半音下げた音にします。

Bass

通常のベースのチューニングにする場合はここを選択します。

♭~3

ベースのレギュラーチューニングより半音〜3半音下げた音にします。

 

Stream/Cent

StreamモードかCentモードを選べます。

Streamモードは青色のLEDが左右に流れるように点灯し、チューニングしていくと段々LEDの動きが遅くなり、合致すると止まります。

Centモードは上述通り、チューニングしていって目的の音階に辿り着くと緑色LEDが点灯するモードです。

またチューナーのLEDの明るさを決められ、2秒以上押して通常の光り方の他、暗いステージで視認しやすい高鮮度モードの選択を行えます。

 

DC OUT

このチューナーはTU-3同様、DCケーブルを繋ぐことにより(DC9V、500mAの)他のエフェクターにも電源を供給する事が出来ます。

勿論昔のACA対応エフェクターにも使用可能で、チューナーの他プレミア的な価値のACAアダプターの代わりにもなります👍✨

 

バイパス

このTU-3wの最強のメリットとしてバイパスが挙げられます🤘😡🤘✨

まず従来のボスコンではバッファードバイパスしか選べませんでしたが、今回のTU-3wではバッファーとトゥルーが選択出来るようになりました!

なのでトゥルーバイパスを選べば、TU-3wを先端に置いても後段のペダルが音痩せしたり、変に味が付かなくなりました👍✨

しかし真価を発揮するのは、この「TU-3wのバッファー」にあります!

従来のギタリストには激しい音痩せなどで嫌われ気味だったBOSSのバッファーでしたが、TU-3wは回路を一新し、逆にそんじょそこらのバッファーエフェクターを蹴落とすようなクオリティのバッファーを搭載してます!

これをギターの直後に繋ぎ、その後にエフェクターなどを直列に繋いだ場合、TU-3w無しの場合では全てトゥルーバイパスでも音痩せしますが、TU-3wを最前段に持ってくる事により音痩せが解決し、更に音質に艶を与えます!👍✨

試しにトゥルーバイパスのディストーションを2台直列に繋ぎ、それらの前にTU-3wを置いてトゥルーバイパスとバッファードバイパスを比べましたが、トゥルーよりもバッファードの方が音が太くちゃんと音が出てるという印象でした(ただ動画にしても違いが分かりづらいので省略しますw)

Output端子に繋ぐとチューニング時は音がミュートされ、Bypass端子ではチューニング時でも音が出る仕組みになってるのも、個人的には大変便利な機能かと思いました👍✨

 

POS DT-1で試してみた

youtu.be

試し弾きでやってみました(笑

それぞれの前半がトゥルーバイパス、後半がバッファードバイパスになってます。

まずクリーンですが、明らかにトゥルーよりもバッファーの方が高域がしっかりと出ており、従来のクリーンに戻ったという感じです。

或いは艶が出てアンプ直のクリーンよりも良さげかもしれません🤔

この変化はかなり大きく、POSは前段に良質なバッファーエフェクターを置けば、他のペダルを直列に繋いでも音の劣化が防げます👍✨

歪も例外ではなく、高域が出て芯のあるサウンドになり、気持ち音圧が上がったような気がしました。

歪が散りやすいファジーなディストーションである事には変わらないのですが、バッファーを使わない時の若干のモコモコ感が払拭されて音の輪郭が付与された感があります!👍👍✨

 

総評

世間の評判通り、バッファーが極めて優秀なチューナーでした!

これはエフェクターボードの最前端に設置して、直列によるハイ落ち等の音の劣化を防ぐ目的にも使えますね✌️✨

チューナーとしてもバッファーとしても使えるので、16,500円のチューナーとしてはかなり高めですが、優秀なバッファーも込みと考えれば逆に超安価なチューナーと思いました👍✨

サウンドハウス  

DJI

 

20210510 GOAT Generator (GOATの日Edition)

 

GOAT BLUE SERIES GENERATOR
 

www.tcgakki.com

5月10日はGOATの日、という事でGOAT Generatorを応援する為に特集記事を作りました🤘✨🐳🐬🐋

GOAT Generatorのスペックなどは過去記事

www.guitarstuff.jp

に詳細に書きましたので、こちらをご参考にしていただければ幸いです☺️

簡単に説明すると、SR&D社製のRockmanシリーズのディストーション兼プリアンプ兼ラインドライバーのDistortion Generatorを、TC楽器並びにエフェクタービルダーのGOATが共同で現代の技術やパーツで蘇らせたというのがGOAT Generatorです。

このGOAT Generator、昨今国内外問わず反響が大きく、記念として「5月10日」を「GOATの日」としてキャンペーンを行う事になりました。

その内容が

「GOAT Generatorを無料で貸し出す」

という太っ腹な企画です🤘✨

www.tcgakki.com

Rockmanはディスコンで入手がやや困難、GOAT GeneratorはほぼTC楽器での専売なので試奏などがしにくいという事で「Rockmanのサウンドを体感する」という機会に巡り会う事が中々出来ない中での画期的な企画です!

俺は既に持ってるのでレンタルする必要は無いのですが、Rockmanのサウンドを全国の人に知って貰えるという粋な企画と思い、今回この記事を立ち上げました😃✌️

やはり実際触ってもらって、自分の環境下で鳴らしてもらうのが1番手っ取り早くRockman(GOAT Generator)の音を知って貰える手段ですが、今回はこちらの環境下でどの様に鳴るのか検証してみました😎

因みにGOAT Generatorのセッティングは断りが無ければ全てカーソル位置(フラット)で、CleanやLeadはオフ、Phaseはオンオフでのサウンドを比べてみました。

Roland JC-40

まずは全国のスタジオに常備されてると言っても過言でないRoland Jazz Chorus JC-120の小型版、JC-40でのサウンドを検証しました。

youtu.be

インプット時は俺の好きな設定(Bright SW OFF、Treble 1.5、Middle 6、Bass 3)で鳴らしてます。

感想としては、やはりエフェクターの乗りがいいのかしっかりとRockmanらしいサウンドが出てる印象で、特にPhaseをオンにすると良くも悪くも例の癖の強いサウンドが出てきます(笑

インプットでもリターンでも良い感じなのですが、やはりリターンの方が低音が強調され、Treb.BoostがMAXなのがデフォのGOATは高域が強めなので、低音の強さで相殺されるので、リターンの相性が良いかなと思いました。

リターンでPhase ONが良いですね🤘✨

 

Two-Rock Studio Signature

Fender Blackface系ならびにDumble系アンプの代表格、Two-Rockのクリーン特化型のStudio Signatureで鳴らしてみました。

youtu.be

やはりチューブアンプの場合、そのアンプの個性がモリモリ出てくる印象で、基本GOATの音で、チューブのニュアンスや奥行き感とTwo-Rockのフィルターめいたものを通して鳴らしてるという印象です(笑

またキャビネットが12インチ1発にしては大き目で、スピーカーがElectro Voice EVM-12Sな為か、Rockmanらしくない低音がガッツリ出てきます(爆

これはこれでまた斬新で味わいのあるサウンドではありますね😊

これもどちらかと言うとリターンの方が相性が良いですが、JC-40程の差は無いです。

 

VOX Brian May Special VBM-1

今度はVOXから発売されたBrian Mayのシグネチャーモデル、VBM-1で鳴らしてみました。

youtu.be

最初がVBM-1直の音、後半がGOAT Generatorとなってます。

感想としてはどちらも鼻詰まり感の強いサウンドなのですが、ミドルレンジや歪の特性がかなり違います。

VBM-1も結構強烈な鼻詰まりサウンドではあるのですが、やはりGOAT Generator、特にPhaseをオンにした時の音の癖が強く、相対的にVBM-1の歪がフラットに聴こえてきます(笑

また6.5インチスピーカーなのですが、元々Rockmanも帯域の上と下がザックリ削られてるので、他のエフェクターを乗せた時程の帯域の狭さは感じませんでした。

 

Rockman XP-100a

本家のアンプ vs リターンに繋いだクローンの因縁の対決!⚔

youtu.be

やはりXP-100aは元がXPRな為かそれに付随するサウンドという感じで、GOAT Generatorとかなり違ったサウンドです。

具体的には、やはり2kHz辺りの凹み具合がGOAT Generatorの方が強いですね🤔

またコンプレッションも違いがあり、XP-100aはRockmanに準じた感じなのに対し、GOATは些細に違和感のようなものを感じます。

しかしそこまで大きな違いは無いので、やはりGOATはRockmanらしいサウンドと言えます👍

 

Rockman A12-50

晩年のSR&D社製品のアンプ、Rockman A12-50でGOAT Generatorを鳴らしてみました。

youtu.be

最初がA12-50のDistortion Ch、その後がGOAT GeneratorをClean Chで鳴らした音になります(エフェクトループは音が小さくなるので無効)

ぶっちゃけた話、GOAT Generatorの方が皆の想像するようなRockmanサウンドという印象です(爆

A12-50の歪は従来のRockmanからかなりかけ離れた音でとにかく丸い音です。

但し音量を上げればそれなりにRockmanぽい音にはなります。

それに対しGOAT Generatorは小音量でもRockmanらしい音を奏でますね。

しかしながらA12-50はClean Chでもガッツリコンプレッサーが掛かっており、GOAT Generatorのみならず他の歪ペダルを掛けても強烈なコンプ感や強調された高域が目立ちます(笑

 

YAMAHA MSP-3

ラストはスタジオモニターであるYAMAHA MSP-3で鳴らしてみました。

youtu.be

この実験ではオリジナルのDistortion Generator(Small & Large Circuit)も併せて比較したり、Acchan 5150氏が配布されてる「Acchan IR」を駆使して音作りをしてみました😁🤘✨

まずDistortion GeneratorとGOAT Generatorの比較では、トーンはほぼ同じという印象でした!👍👍👍

Distortion Generator側のSmall CircuitとLarge Circuitでもトーンに違いがあり、それを踏まえて考えるとGOAT Generatorの再現度はかなり高いと言えます🧐

しかしコンプ感がやはり違う感じで、Distortion Generatorは「これぞRockman」とも言うべきゴンゴン感が出てるのですが、GOAT Generatorはその部分が無いですね🤔

このコンプ感はRockmanの音としてはかなり重要なファクターとなり得るので、もう少し高い再現度が欲しかったなと思いました(贅沢

因みに動画ではやってないのですが、GOAT GeneratorのCleanとDistortion GeneratorのAuto CLN、GOAT GeneratorのLeadとDistortion GeneratorのLead Leveler Boostでは効き方に違いがあり、個人的にGOATの方ではかなり違和感があったので(トーンがかなり変わる)、今回はオフのままにしました。

「GOAT GeneratorのCleanやLeadを入れた音が好き」とか、「CleanをオンにしてギターのVolを絞った時にクリーンサウンドを出したい」という場合は、Rockmanの事は考えずにGOAT Generatorの機能として捉えた方がいいかもしれませんね🤔

続いてAcchan氏の(あの音を再現する)IRで音作りをしてみました🤘😎🤘

本来は「Rocktron RX20H」やスタジオ用の高価なEQ(DAWソフトでもOK)が必要なのですが、無いのでTorpedo C.A.B M+に内蔵されてるEQやEnhancerで代用しました(すいません🙇‍♂️

個人的に「あの音」は全く詳しくなく、取り敢えず感覚で「そんな感じだったなぁ」という感じで調整してますが、SD-1とワウがあれば大概何とかなる印象です(笑

因みにセッティングなどはYoutubeに乗せてます😎

 

まとめ

(需要が高そうな)SustainorやXPRでは無く、Distortion Generatorの再現という点では惜しいエフェクターではありますが、それでもそのDistortion Generatorの再現度はかなり高く、クローンと呼んでも差し支えないクオリティを誇ってます!👍✨

普通のエフェクターとして考えても、3バンドEQに各種機能、ディストーションエフェクターの他にプリアンプ、ラインドライバーとしても使えるので、その音が気に入れば国産エフェクターとしてはかなりコスパがいいのかなと思いました。

無料レンタルで全国のRockmanのファンの方が体験して貰えればなぁと願ってます!

サウンドハウス  

DJI

20210505 Rockman Sustainor REV20 (Clone)

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Ultimatum Distortion Generator, Acoustic Guitar Pedalに続くRockman 3部作のフィナーレを飾るのは、遂に手に入れましたREV20。。。ではなく、それの"クローン"でございます!

 

Sustainor REV20

恐らく当ブログで何回か話題に上げたと思われますが、Rockman Sustainorの中でも一際レアな存在なのが、このREV20というものになります。

Model200を基礎とし、Tom Scholz御大とGary Pihl氏の為だけに改良を施したもので、僅か13台だけ製造され、市場にはまず出回ってないものになります。

外見の違いとしては、

・「Preamp Gain」の表記が「Pre Treb」になってる。

・電源の下の「©️1985 SR&D」の表記が「©️1989 SR&D」になってる。

と、文字の表記違いで見分けがつきます。

またプロトタイプとして「REV19」というものもあり、こちらは「Preamp Gain」の箇所に「Pre Treb」と書かれたステッカーが貼られたものになります。

こちらは製造台数が僅か2台しかありません(ので、もし市場に出てきたら大抵は偽物の可能性が高いですw)

 

では一般に流通してるSustainorとREV20ではどの様に違うのか?

このREV20クローンをモディファイしたBob Martyn氏の、Reverbでの宣伝文句ではこのようになってます(全文、記事翻訳済)

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つまり60%位は手を加えられ、まるで別物という事です(爆

要約すると改造箇所は、

・DIST/EDGEのゲイン構造自体

・Preamp Gain→Pre Treb

・Auto CLN

・Semi CLN

・Phase Notcherのスライダー

・Treb Boost

という事になります。

 

また、現在では閉鎖されている彼のRockman専門サイト、「Rockman Central」の情報では、

・Auto CLN機構を今までより機能的に向上させた。

・「Pre Treb」は低域を減衰させる効果で、スライダーを上げると低音が減少する。

・DISTモードとEDGEモードにおいて11~12kHzの帯域をブーストし、これが重要な役割を持ってる。

・ダブルICを採用する事により、コンプレッサーのリリース速度を向上させレスポンスがすこぶる良くなる。

と書かれてます。

 

中の基盤

では中はどのようになってるのでしょうか?

 

まずは全体図

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4ch modが施されてるので空中配線が激しいですが(緑色の配線がそれ)、それを抜きにしても様々な箇所で視認出来ます🧐

 

Auto CLNの箇所
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真ん中のごちゃごちゃしたのがそれで、本物とされるREV20でも無理やりパーツをつけたような回路になってます(笑

 

ダブル IC
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コンプレッションのリリース速度(レスポンスが速くなって明瞭になる)が向上し、Auto CLNの機能向上をさせる、ICが2段になって積み重なってるモディファイで、こちらは一般流通してるSustainorにもDouble ICモデルとして最終ロット辺りに適用されてます。

 

Pre Trebセクション
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Preamp Gainでは主に入力ゲインの調整でしたが、こちらではギターからの信号がコンプレッサーに入る際の低域成分の調整になってるそうです。

 

フロントパネル

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フロントパネルは通常のSustainor Model200と同じです。

今回モディファイされたものは「Smart Gate」表示の後期型Model200みたいですね🤔

 

リアパネル

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シリアルは「SP18987」、製造年月日は「1989年3月17日」のロットみたいです。。。😳‼️

 

このシリアル、Rockmancentralの情報ではREV19のものと全くの同一です!

ここから考えられるのは、

・REV19のシリアルをコピーして上から貼った(笑

・Rockman Centralの情報に不備があった

・本物のREV19

・本物のREV19を(所有してたBob Martynが気付かずに)REV20にモディファイした

の4つです。

それを踏まえ、今回Rockman-gearup.comにおいて直接モディファイを施した本人と話をした所、どうやら2番目の項目っぽい見解(Rockman Centralの情報に不備があった)っぽかったです。

少なくとも市販のSustainor Model200の中の一台をモディファイしてREV20相当にしたそうですが、シリアルの件については触れませんでした。

シリアルも(恐らく)偽物ではないので、記事に不備があったという感じかもしれませんね🤔

 

鳴らしてみた

youtu.be

レギュラー版と比べる前に、REV20単体で鳴らしてみました。

まずゲイン量ですが、従来のSustainorよりかなり高めに設定されてるように感じました。

モダンハイゲインアンプ並に歪みます🤘✨

トーンも何となくチューブ感があり、ハイゲインなのもあってか音がかなりスムーズで奥行感がありますね🧐

Pre Trebはコンプレッサー段に入る前の低域のコントロールなのですが、変化の仕方は微小です。

気持ち低音が出るか(スライダー最下段)、低音がスッキリするか(スライダー最上段)を選ぶ感じですね。

恐らくギターの種類やPU、シールドなんかで顕著に変わる部分かと思われます(Monster Studio 2000だと低音がガッツリ出るので聴き分けるのが難しいかも?)

後日Martyn氏に伺うとやはりギターの相性で大きく左右されるそうで、特にScholz御大のMighty Mouseギター(リアがDiMazio DP-100にすげ替えられたGibson Les Paul '68 Gold Top)に最適化されてるそうです。

 

Sustainは最小にしてもそこそこゲイン量があり、やはりハイゲインにモディファイされてますね。

最大にすると歪み過ぎてノイズがやや強いかなと思いました。

Distortion/Filterセクションですが、まずメインディッシュのDISTモードはハイゲイン化されてます🤘😡🤘✨

Martyn氏曰く

「ディストーションセクションの前段にある抵抗の抵抗値が大幅に減少し、大きな信号がプリアンプに出力される。それと同時にプリ段のEQも変更されている。また高周波数帯の値が製品版よりも得られ、これによってチューブアンプのようなニュアンスやトーンが得られるようになる。その後段にある抵抗の抵抗値を上げることにより、信号が遅く出力され、サスティンが飛躍的に上昇する」

とあります(やべぇ難しい😅

確かに弾いてみて最初に気付いたのは、市販のSustainorよりゲインや音圧が大幅に上昇し、チューブらしい奥行感でした。

Sustainor含むRockmanのディストーションは、強烈なコンプによる無機質なものが良くも悪くも最大の特徴なのですが(個人的には最高✨)、それが一気にチューブアンプライクな感じに近づいた感がありますね(それも超最高!✨✨✨)

またEDGEモードもゲインやサスティンが大幅に加えられ、チューブアンプらしいレスポンスがバッチリ感じられるようになり、今まで微妙な立場だったのがしっかりリードやバッキングまでこなせるトーンになってます!

因みにAuto CLNを発動すると、音がかなり小さくなります。

Auto CLNの主な機能は、

「EDGEモードにおいてギターのボリュームを絞ってクリーンサウンドを作る」

ものなので、Auto CLNが音量小さくなるとかなりまずいと思うんですが(笑)、マスター側の音量を上げて常にAuto CLNをオンにしてクリーンとリードを使い分ける事である程度解決出来ます。

Auto CLNオフでもボリューム絞ってクリーンサウンドは作れるのですが、オンにすると高域が強調されて煌びやかなクリーンを作る事が出来ます。

またCLNモードにおけるSemi CLNも確かに変わっており、ゲインやPresence辺りの超高域が付加されたような、ジャキジャキした少し歪んだクリーンが出せます。

今までのSemi CLNが微妙だったので、この変更は中々良いです👍✨

CLNCLN2自体のトーンは変わり無いようですが、フィルターやポストEQとなるPhase NotcherやTreb Boostに変更点があるので、相対的に市販品と音が異なってるかと思われます(聴感上は差はありませんでした)

Treb Trimも変更点はありませんが、DIST/EDGEモードで10~11kHz辺りが市販品よりブーストされているそうで、Treb Trimを絞っても市販品よりモコモコしないですし、逆に上げるとメタルに近いかなりエッジ感の強いサウンドになります。

Phase Notcherは逆にかなり変更点が加えられてます。

従来のものはオンにしてスライダーを動かすとトーン自体が変わるような印象でしたが、こちらはトーン自体はあまりシフトせず、(ちゃんと)マイクの位置をちょっとずつ変えてるようなニュアンスに変更されてます。

殆どのユーザの方が市販品のSustainorのPhase Notcher用のスライダーの位置を変えてない事が多く、こちらはそのスライダーを変えるという選択肢が付与されたような気がします。

Treb Boostも同様で、従来のものより上げ下げによる音量の変化がかなり抑えられ、より現場での調整に適した挙動となってます。

Rhythm VolやMaster Volなどは特に変更点はありませんが、俺のクローンでは4ch modを施した際にCh1がDIST/EDGE、Ch2がCLN/CLN2の音量を司るように改造されてます。

 

比べてみた

youtu.be

早速ではございますが手持ちのSustainor達と比べてみました😆🤘✨

セッティングは皆一緒で、Preamp Gain(Pre Treb)の値が4の所以外は全てデフォルト、DISTのBoostやPhase Notcherはオンとなってます。

比べてみたところ、REV20 Cloneが圧倒的音圧、圧倒的ハイゲインという感じでした🤘😡🤘

ゲイン構造自体が変わってるというモディファイらしいので、それがモロに出てるという印象ですね🤔

しかしSustainorを使った多数のアーティストの作品は市販品の方であり、この歪み方やトーンはBOSTONの為に特化してるものと言えます。

 

EQ+Chorus+Echo

www.youtube.com

やはりBOSTONサウンドに特化してるならイコライジングやモジュレーションが必要!

という事で音作りしてみました😉

今回、REV20 CloneをモディファイしたBob Martyn氏からEQ設定を頂いたので、早速俺の設定と比べてみました😏

 

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*上がBob MartynのEQ、下2つが俺のEQ

 

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*Bob Martyn氏にREV20 Cloneのシリアルについて伺った際、お土産に貰ったEQセッティング😆

 

感想としては、EQ無しだとStereo ChorusやEchoを介した時に音が奥に引っ込んでしまうので、やはり高域の底上げが必要かと思いました。

その上でBob Martyn氏の設定ではハイミッドに当たる1.4k、2k、2.8kHzの帯域をかなりブーストしており、エッジの立たない範囲で高域の明るさを底上げしてます。

一方俺の設定はと言うと、完全にPhase Notcherのものを強調したような感じになってます(笑

やはり125Hzは上げて250Hzを下げるのは同じ感性みたいですね🤔

俺は高域のピークを4kHzに持っていき、16kHzは減衰させてます。

これにより芯のあるサウンドが作れるような気がしたんですが、逆に言うと音が細くなってるような気がしなくもないです(爆

 

まとめ

REV20は最強のSustainorでした🤘😡🤘

Auto CLNの機構は微妙ですがそれ以外は軒並みアップグレードされており、特にハイゲインになってるのと、Phase Notcherの効きが別物になってるのが気に入りました😆👍

1番注目してたPre Trebの機構は非常に微小な変化ですが(CLN2だとそこそこ顕著に違いが出る)、低音にパンチを加えるか、スッキリとタイトにするかを選べるような効き方なので悪くはなかったです。

昨今Sustainorもレア品扱いされてきてますが、その中でも希少な回路を組まれたREV20 Clone、手に入ったのが奇跡です!😭

サウンドハウス  

DJI

20210430 Rockman Acoustic Guitar Pedal (SR&D)

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前回の記事のUltimatum Distortion Generatorと同時購入しました、RockmanのアコースティックギターシミュレータのAcoustic Guitar Pedal(以下AGP)です!

UDG及びAGPに関してはUDGに概要をさらっと書きましたので、今回はAGPそのものについてフォーカスして行きます٩(ˊᗜˋ*)و

 

SR&DとJim Dunlop

AGPに関しては、SR&D社がJim Dunlopに買収された後もヘッドホンアンプのAceシリーズと並行して97年まで生産されました。

因みにSR&D版は1000台、Jim Dunlop版は台数不明ですが、昨今出回ってるAGPは圧倒的にJim Dunlop版の方が多いので、恐らくSR&Dの5~10倍くらいの台数が生産されたと思われます。

各々の違い

まず両者のフロントパネルを見ていきましょう。

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左がSR&D版、右がJim Dunlop版となってます。

以前から有名だったのはフットスイッチの色で、Jim Dunlopに切り替わって青になった説が有力ですが、SR&D版でも青色のものがあるという情報も一部あったりします。

筐体のサイズは一緒ですが、表面の質感が違い、SR&D版はツルツルした感じ、Jim Dunlop版はザラザラした感じですね。

つまみやLEDインジケータは一緒みたいです。

 

続いてコネクター部分です。

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先程と入れ替わって左がJim Dunlop版、右がSR&D版になります。

インプットとアウトプットのジャック部分の位置は同じですが形状が変わっており、SR&D版はRockmoduleなどに採用されているもの、Jim Dunlop版はヘッドホンアンプのAceシリーズのものかと思われます。

またパワーサプライのジャックや電圧が全く異なり、SR&D版はΦ5.5×2.5mmのセンタープラスの12VDC、Jim Dunlop版はΦ5.5×2.1mmのセンターマイナスの18VDCとなってます。

恐らくSR&D版の方のジャックの形状は、アダプター仕様のRockmoduleの流用かと思われますが、センタープラスというのが特徴的です。

またSR&D版からJim Dunlop版に変更された際、18VDCに要求電圧が上がったのも謎です(回路の仕様上なのか、006P電池を2個要求するので、直列に繋いだ際の18Vに最適化する為か諸説あります)

パワーサプライのジャック部分の位置がかなり変わってるのも特徴的です。

 

最後に裏面です。

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ゴム足の部分の位置の他、SR&Dは裏の金属板ごと外して電池を挿入するのに対し、Jim Dunlop版はバッテリーボックスが増設されてます。

エフェクターをバッテリー駆動される方はJim Dunlop版の方が使い勝手が良いかと思われます(恐らくこの部分での音質への影響は無いかと思われます)

 

インターフェース

以前にも記事を上げたような気もしますが、改めて紹介します。

コントロールはUDGとほぼ同じで、Level、Top(高域)、Body(低域)、Gainとなってます。

「Gain」とありますが、当然歪みません(笑

主にコンプレッションの調節と考えるのが妥当かなと思います。

 

あまり強弱が付かない、ライン信号で出力したようなクリーンが欲しければGainを上げ、ニュアンスが付きやすいクリーンが欲しければGainを下げてLevelを上げる感じでしょうか。

ただ何れにせよコンプは通り、あくまでシミュレータ(基礎はRockmanお馴染みのCLN2)なので、エレアコ+エレアコアンプのような表現は出来ません(エレアコ+専用アンプに比べると音が整っておりサスティンが長め)

 

トーン

今回はSR&D製とJim Dunlop製を比べてみました。

比べるのは初めてだったのですが、音が全然違います!😳

Jim Dunlop製のを長年聴いてたので耳が慣れてたのですが、SR&D製の方がミドルが削れてアコギ感が強いです🤔

逆に言えばJim Dunlop製の方が往年のCLN2ぽいサウンドという感じです。

双方かなり音に違いがありますが、何れもアコシミュとして、またCLN2(青空クリーン)の音としては申し分なく、クオリティは高いと言えます👍✨

どちらもアンプ直のクリーンサウンドでは出ない音ですね😏

EQのTopは主に高域調整で、ギターアンプに於けるPresenceと呼ばれる様な、かなり高い帯域を扱います。

上げれば上げるほど煌びやかなサウンドになります。

Bodyは主に低域調整で、アコギの箱鳴りにおける筐体の大きさをここでシミュレートします。

なのでローミッド寄りな、ウォームな低音という感じで上手くアコギ感が出てますね😄

ジャンボタイプのアコギを再現したければ上げ目、逆にトラベルギターのような胴が小ぶりなアコギなら下げ目と色々シミュレート出来るのが面白いです👍✨

 

比べてみた

youtu.be

今回は一例としてXP-100を用い、XP-100(X100やXPRの代わり)、AGP(リターン接続)、Sustainor(リターン接続)でそれぞれ比べてみました🤘✨

まず思ったのが、やはりAGPはアコシミュに特化してるのか、他の2つよりもアコギ感が断然強いです。

AGPの音を聴かない状態でXP-100やSustainorの音を聴けばアコギ感はあるんですが、やはりAGPを聴いた後だとどうしてもミドルが出ててギターアンプのクリーン感が感じられます。

AGPの次にXP-100がアコギ感が漂い、Sustainorは専らBOSTONのクリーンサウンドという感じです。

 

まとめ

9年振りにAGPを引っ張り出してきましたが、相変わらず良かったです(笑

CLN2自体の出来が良いので、それの拡張版であるAGPが良くない訳ありませんね😆👍✨

それよりもやはり音に違いがあったのが驚きで、やはりAceシリーズもそうですがSR&D製とJim Dunlop製では音質が異なるというのが改めて分かりました(Smart Gateはノイズゲートなので、音質面が変わるという事は無いと思われますw)

サウンドハウス

DJI