Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20220302 Strymon Bigsky Reverb

f:id:acidmb:20220228224318j:image

先々月買ったのですが、主にアクティブモニター2基のスプリッター目的で買ったので(オマケで高品質なリバーブが付いたら良いよね、みたいなノリw)レビューサボってました🤣

Strymon BigSky Reverbです!

 

Strymonとは

Strymonという企業が発足したのは2004年に遡ります。

最初はアナログエンジニアのGregg Stock氏と電子回路のデザイナーであるLucian Tu氏の二人が細々とエフェクターを作ってた事から始まります。

Gregg氏は以前にAlesisやLine 6といった大手サウンドプロセッサー業界で働いてた事もあり、インストゥルメント製品のノウハウはかなりありました。

最初に作った製品は真空管搭載のプリアンプ/ディストーションペダルで、パラメトリックEQがプリとポストに搭載されてる、非常に実用的なものでした。

そこへ元同僚のPete Celi氏(DSPのスペシャリスト)が遊びに来て、Gregg氏の試作品を試し、それに手を加えて作り上げられました。

更にGregg氏とPete氏の長年の共通の親友であるDave Fruehling氏(回路組み込みのスペシャリスト)がそのプロジェクトに加わり、前身であるDamage Control Designが発足しました。

Lucian氏がシャーシや基礎・構想部分を設計し、Gregg氏、Pete氏、Dave氏がそれに改良を加えていくというスタイルで、最初は真空管ユニットを幾つかラインナップしていきました。

それと同時にDave氏とPete氏はDSP信号処理による製品の開発にも着手し、チューブとDSPのハイブリッド製品もリリースしました。

それらの製品はそこそこの数のギタリストに絶賛されましたが、売り上げ的には厳しいものでした。

そこから5年間、彼らは製品開発のノウハウを更に構築し、昇華し、2009年に社名を「Strymon」に変えて再び製品の開発に取り組みました。

このStrymonという屋号は、現在は退社をしてる彼らの友人のTerry Burton氏が取得したものです。

彼らはblueSky Reverbで超大成功を収めた後DSPユニットを主眼として、今もカリフォルニア州のウェストレイクヴィレッジで次々に製品を開発してます。

 

BigSky Reverb

BigSky Reverbは前述したblueSky Reverbの上位機種に当たる存在で、パラメータの保存やMIDIによるパラメータの読み込みなどが出来、またリバーブの種類も増えてます。

(一部のチラ裏によると、blueSkyとBigSkyでは音質に差があり、blueSkyの方が回路数が少なくて音が太いとか、上位機種のBigSkyの方がハイファイになるとかの噂を目にしましたが、音質は同じだと思いますw)

BigSkyはblueSkyあってこそのBigSkyなので、何故blueSkyが超絶大ヒットし、今日ではド定番リバーブとしての基礎を築いたのかを説明します。

これは持っていらっしゃる方は勿論、持ってない方も情報を得ていらっしゃるとは思いますが、やはり「Shimmer」リバーブが圧倒的に知名度を底上げしてます。

そのShimmerリバーブとはなんぞや?というと、原理としては原音を鳴らした後、エフェクト音側ではハイスペックなSharcコアで演算処理をし、原音のオクターブ上の音を1オクターブ、2オクターブ、3オクターブ、、、とどんどん重ねてアウトし、まるで煌びやかで幻想的なリバーブを演出します。

これが「Shimmer=煌めき」という新感覚のリバーブで、blueSkyが初出で瞬く間に知名度が上がり大人気になりました。

昨今ではEventideのリバーブ系にもパッチとしてあったり、T.C Electronicも幾つかShimmer搭載のリバーブを出したり、その他のリバーブエフェクターやマルチエフェクターにもあったりしますが、やはりStrymonが元祖という他、DSPのノウハウ含む回路設計を極めに極めて他を寄せ付けない程圧倒的高音質なものをデビュー作で持ってきてしまったので、未だに

Shimmerリバーブ=blueSky(BigSky)=Strymon

という図式は13年経った現在でもギタリストの間で認知されてます。

またSteve Lucather氏の他、国内外問わず人気ギタリストなども挙ってボードにblueSkyやBigSkyをぶち込んでるので、見慣れてしまって定番化したというのもあるかもしれません笑

 

インターフェース

つまみに関してはリバーブの種類によって変動するものとしないものがあったり、Param A or Bのように各々のリバーブによって可変するパラメータが違ったりしてくるので、共通項だけ述べていきます。

まずDecayはリバーブの効いてる時間を調整します。

Pre-Delayは原音が鳴った後にリバーブエフェクトがいつ発生するかを調整します。

Mixはドライ音とエフェクト音の比率を決めます。

12時が基準で、左に回していくとドライ音が残ってエフェクト音が小さくなり、0にするとエフェクトが無くなります。

反対に右に回すとドライ音が無くなっていきエフェクト音が強くなり、MAXにするとドライ音が無くなってリバーブ音だけが出てきます。

Toneは左に回すと高域成分が減衰し、右に回せば明るいサウンドになりますが、効き方はほんのりという感じで、主に最終調整用という感じです。

 

リバーブ

全部で12種類のリバーブが搭載されており、それぞれ固有のパラメータを持ってるので、リバーブエフェクトをかなり事細かに作り込めます。

Room、Hall、Plate、Springなどのド定番から、Strymonたらしめる特殊なリバーブであるSwell、Bloom、Cloud、Chorale、Shimmer、ショートディレイとリバーブを足したMagneto、ロングディレイとリバーブを足したNonlinear、リバースリバーブのReflectionsなどで構成されてます。

Shimmerは先ほど説明したので省略しますが特殊なリバーブを見ていくと、まずSwellはドライ音をリバースさせてリバーブを掛ける感じで、BOSS Slow Gear的なドライ音になります笑

これはMixつまみを0にしても効いており、かなり癖のあるサウンドです😅

Bloomはシンセのようなシンフォニックで幻想的なリバーブを鳴らします。

CloudはBloomに低域を足したような感じで、Bloomより重いシンセサウンドという感じですね(どちらもリバーブからかなり離れたようなサウンドですw)

ChoraleはCloudから高域成分を抜いたような、まるで大聖堂でシンフォニーを奏でてるようなリバーブ(最早リバーブと呼べるのか不明www)を奏でます。

Shimmer以外でもかなり高品質で特徴的なリバーブが揃っており、また定番系もスタジオクオリティの高音質なものに仕上がっており、後は昨今あるリバーブエフェクターと比べて自分の好みに合うか合わないかのレベルという感じですね。

もしリバーブを買いたいけど何を買ったらいいのか分からない、という方はBigSkyを最初から買っておけば良いかなと思います😉

本物のスプリング(かプレート)リバーブが良い、とか、Lexiconみたいな雰囲気を出すリバーブが良いとかは無理ですが笑、昨今のリバーブは全てデジタルであり、そのデジタルの中でも群を抜いて高音質なのはStrymonなので(Eventideも高音質らしいです)、それを最初から買っておけば他に目移りしなくなるかもしれないからです☺

[rakuten:shibuya-ikebe:10078543:detail]

サウンドハウス

DJI

20220120 Bruce Bennett Music Labs Brown Sound

f:id:acidmb:20220118010715j:image

今月2個目のマイニュー!

という事で気になってたブツを入手しました(Wampler PinnacleとかAmptweaker Big Rockの方が気になってたんだけどねw)

Bruce Bennett Brown Sound(以下BBBS)です!

 

Bruce Bennet Music Labs

www.bennettmusiclabs.com

Bruce Bennett Music Labsはアメリカに拠点を置く個人ビルダーで、主にギターやアンプ、エフェクターの製作を生業としてます。

大規模に商業展開してるというより至極個人的に営業してるという感じで、地元ではリペアなども行ってるようです。

 

youtu.be

このようにペダルもハンドメイドで制作されており、生産台数もかなり少なそうな事が伺えます。

 

このBBBS、色々調べてみたんですがAnalogmanのサイト

www.analogman.com

の解説によると、Jimi HendrixのFoxy Ladyという曲で使われたトーン、ゲインを微弱にしたファズエフェクターにMarshall SLPのパワーアンプ部分をフルクランクさせて歪ませた音(つまりVolumeフル)を融合したものが今日のブラウンサウンドと呼ばれるものであり、その音をシミュレートしたものだそうです。

 

インターフェース

シンプルにDriveとVolumeの2つまみのみで構成されてます。

電源は006P電池か、一般的なエフェクター用DCアダプターで動作可能です。

つまみの位置など、何処と無くBrown Featherに似てますね😃

 

トーン

youtu.be

まずはJC-40で鳴らしてみました。

歪は粗くファジーで、エッジが鋭く硬い歪です。

(つまり某MXR Dist○rtion+のような感じ?)

この手のディストーションは、寧ろチューブアンプとギターアンプ専用のスピーカー(CelestionやEminence等)が載ってるキャビと組み合わせると、硬いエッジが丸くなってちょうど良い塩梅になるパターンですね🤔

敢えてSteve Albiniのようなカミソリファズディストーションを狙うならアリかもです笑

Driveつまみは12時くらいだとファズっぽいオーバードライブで、フルテン近くにして漸く(ファズ)ディストーションになります。

EQが無いのでトーンは固定ですが、聴いた感じでは限りなくフラット、若しくはほんのりハイミッドにピークがあるかな?という感じです。

 

youtu.be

今度はチューブプリアンプのTwo-Notes Le Cleanと、IRローダーのTorpedo C.A.B M+を組み合わせ、モニタースピーカーで鳴らしてみました。

IR(Virtual Cabinet)はヴィンテージのMarshall 1960B Celestion G12M25(イギリス製)となってます。

JC-40と比べると大分高域が落ち着き、奥行感が出て、全体的に柔らかいサウンドにはなりましたが、やはりBBBS自体の持つ歪の硬さや粗さが浮き彫りになってます😅

 

比べてみた

 

Bruce Bennet Brown Sound vs TordWorks MR.ED

youtu.be

まずは手持ちで最もブラウンサウンド/5150に似てないMR.EDとの比較笑

接続順やVirtual Cabinetは上記のIRローダーのと同じです。

ぶっちゃけ五十歩百歩の次元なんですが笑、BBBSの方が僅かに歪がきめ細かく、またカラッとした美味しいハイミッドも出てるので、こちらの方がブラウンサウンドに近いかな?という感じです(寧ろMR.EDはディストーションというよりファズ?)

 

Bruce Bennett Brown Sound vs Animals Pedal Push & Pull Distortion

youtu.be

今度はブラウンサウンド/5150に似てないランキング2位のP&Pとの比較笑

これはアプローチの仕方が異なり、BBBSはザクっとしたエッジ感を主に強調し、P&PはBrownieぽさを追求して丸みのあるサウンドとなってます。

Fair Warningなどのアルバムのサウンドにやや近いのはBBBS、1984はほんの僅かにP&Pかな〜?という感じですが、どっちも似てないですね爆

 

Bruce Bennett Brown Sound vs Cmatmods Brownie

youtu.be

今度はP&Pの完全上位機種のBrownieとの比較。

Brownieの方がより1984に近付いたという感じではありますが、微小な変化です笑

「BBBS→Fair Warning」>「P&P→1984」

なら

「BBBS→Fair Warning」=「Brownie→1984」

位には跳ね上がってる再現度ですが、どちらもEQやブースターは要りますね😅

 

Bruce Bennett Brown Sound vs Friedman BE-OD

youtu.be

ラストは帝王、BE-ODとの比較。

正直に申し上げると、ブラウンサウンド/5150系のペダルを求めるなら、変に寄り道するより素直にBE-ODを買っておいた方が無難です笑

昨今はBE-ODのクローンやインスパイア系も横行してるので、自分の琴線に触れればそれらから選ぶのもアリですね👍✨

で、話を戻しますと差があり過ぎてアレなんですが、BE-ODの方が歪がきめ細かく滑らか、高域から低域までバランスよく、かつダイナミックにレンジを司り、音の立ち上がりが早く、総じて高級ハイゲインアンプのようなサウンドで、BBBSではかなり弱いです😅

動画ではチューブクリーンプリアンプにIRを駆使してかなりBBBSに有利な条件となってるのですが、JC-120などのソリッドステートアンプに直で挿して鳴らすとなると、より一層差が激しくなるかと思われます。

 

総評

ブラウンサウンドというものが

「ゲイン低めに設定したファズペダルに、パワー管をフル稼働させてクランクさせた音を足したもの」

という定義なら、まあまあそういう風なサウンドにも捉えられるんですが、Van Halenのどのアルバムを聴いてもそんな感じがしないので、正直厳しいペダルですね😅

一部の情報によると、MXR Distortion+を使われてたとも言われるので、それに似てるこのペダルはその楽曲には合わせられそうな気もしますが、ストライクゾーンがかなり狭いので、BE-ODとかMXR 5150 OD、AMT P2を使っておいた方が無難ですね笑

流通量が少な目なので、(俺みたいな)コレクター向けのペダルと割り切った方が良いでしょう。

サウンドハウス

DJI

20220113 VOX Valvenergy Series Cutting Edge

f:id:acidmb:20220113173457j:image

新年初のmy new gear...でございます⛩🌅🎍🐯

去年は立て続けにブラウンサウンド/5150系のペダルを買い漁りましたが、例に漏れず今回もまたそれ系のペダルでございます笑

 

VOX Valvenergyシリーズ

VOX ValvenergyシリーズはNutubeを使ったペダルの一連のシリーズで、この5150のサウンドを狙ったCutting Edgeの他に、Silk Drive(DumbleがモディファイしたFender Black Face系)、Copperhead Drive(Marshall JCM800)、Mystic Edge(VOX AC30)の4種類がラインナップされてます。

オペアンプやFETなどの素子の代わりに、昨今開発された超小型真空管であるNutubeを導入することにより、どんな環境下でもコンパクトな筐体、低電圧でチューブサウンドを鳴らせるというコンセプトです。

 

元々VOX自体アンプやエフェクター製品に於いてかなり真空管に拘りがあり、マルチエフェクターのTone Labは特に有名です。

その他にもTone GarageシリーズやCooltronシリーズでも12AX7を採用したり、アンプでもレギュラー製品は兎も角、小型で安価なアンプ、AC4シリーズやValvetronixシリーズ、AVシリーズ(⚠️映像ではない)などでもプリ管のみ使ったハイブリッド回路、若しくはEL84を組み合わせたフルチューブアンプなどをリリースしてます。

 

VOXがNutube製品を作り始めたのは、やはりKORGの傘下に入った影響が強いかと思われます。

Nutubeは日本のノリタケ伊勢電子株式会社が発明した世界で最も小型の真空管で、現段階ではギターアンプやエフェクターが主流となって使われてますが、今後はオーディオ機器などにも採用されると思われる新製品です。

VOXはこのNutubeを採用した製品を矢継ぎ早にリリースしており、超小型ハイブリッドアンプヘッドのMV50シリーズやコンボアンプのMVXシリーズ、KORG名義で組立式のオーバードライブペダルNu:Tekt OD-Sなどがあります。

そして満を持してリリースされたのが、今回のValvenergyシリーズとなります。

 

Valvenergyシリーズの特徴としては、フロントパネルに入力信号の波形が現れる点です。

過去にも真空管やプラズマが光って、表面からそれが見られるペダルがリリースされてきましたが、オシログラフが見られるペダルは斬新です笑

また普通のディストーションとしてだけでなく、モード切替でプリアンプやラインドライバーとしても使えるので、アンプに繋ぐだけでなくオーディオインターフェースに突っ込んでIRを適用させる、若しくは内蔵のキャビシミュを効かせてそのまま録音してしまうという事も出来ます🤘✨

 

インターフェース

Gain、Volume、3バンドEQとプリアンプに必要最低限のつまみと、ローカットとして働くTightつまみの計6つのつまみで構成されてます。

電源は006Pの9V電池か、一般的なエフェクター用のアダプターで動作します。

筐体上部側面にスライドスイッチがあり、STD(普通のドライブペダル)、PRE(プリアンプ)、CAB(キャビシミュ)を切り替えられます。

またLinkはモノラルミニプラグで接続出来、ラッチ信号でオンオフを制御出来ます。

 

トーン

まずはJC-40で鳴らしてみました。

youtu.be

歪はNutubeによる真空管の特性が出てるのか、ソリッドステートアンプに繋いでもふくよかさ、歪の滑らかさ、歪の粒の艶、輪郭が際立ち、とても上質な歪という印象です。

新品で18,000円前後で買えるAIABとしてはかなり質が高く、かの安価で高音質なAMT P2と同等なクオリティという感じですね😤👍✨

EQはアクティブタイプで、どれも効き目が強く音作りがアグレッシブに行えます。

まずBassはかなり低い帯域を司り、削れば即座に軽い音、上げると地鳴りのような重低音が響きます(PeaveyやEVHの5150のResonanceをもじったか?)

Middleは(みんな大好きw)500Hz辺りの増減で、下げればドンシャリ、上げれば80年代に流行ったようなミッドブーストサウンドが分かりやすく作れます🤣👍

Trebleは下げれば音が篭って柔らかくなり、上げると鋭いエッジが目立つ感じで、これもBass同様アンプのPresenceつまみかなんかのオマージュかも知れませんね😃

Tightは上げていくと低域の散る感じがカットされていき、最大まで上げるとかなりタイトになります。

リフを刻みたい時にココとTrebleを適度に上げれば使いやすいですね。

 

今度はPREやCABモードを試す為、モニタースピーカーを使って鳴らしてみました。

youtu.be

STDモードの時はLe Cleanをクリーンプリアンプとして使用しC.A.B M+へ、PREモードではそのままC.A.B M+へ繋ぎ、CABモードでは直接モニタースピーカーへ出力してます。

STDとPREにおけるキャビネットタイプは、80年代製のMarshall 1960BにCelestion G12M25(イギリス製)を積んだものです。

 

持ってるアンプがPeavey 5150なのでそれを基準にすると、一番アンプに近いニュアンスだったのはSTDモードでした。

PREモードは高域がかなり強いので、Trebleを大分下げてBassとMiddleを上手く調整すればアンプに近付きます。

EQ全て12時でふくよかなサウンドを奏でるSTDモード(つまり普通にアンプのインプットでOK)が近いという印象でした。

CABモードはライン出力なのでまた別のお話にはなりますが、やはりアナログのキャビシミュ独特のやや平面的な歪に感じられます。

しかしながらエッジの鋭さや歪の粒が織り成す立体感などは、従来のアナログキャビシミュに比べると相当質が高く、コレ一台で空間系以外を解決出来ます👍✨

 

総評

2万以下のAIABとしては、その音質や各種機能を考えると相当コスパの高いペダルです!

AMT P2が同価格帯でほぼ同じ機能を兼ね揃えてるのでライバルになりそうですが、やはりNutubeという存在が大きいですね。

このValvenergyシリーズは他のペダルも概ね高評価を得ており、いずれ試してみたいと思いました😉

サウンドハウス

DJI

20220106 Carl Martin Panama

f:id:acidmb:20220106114748j:image

2021年のラストオーダーのペダルです(今更紹介

Carl Martin Panamaです!

Carl Martin自体については過去のPlexi Toneの記事でご紹介しましたので割愛致します笑

www.guitarstuff.jp

このPanamaは同社の「Sシリーズ(Singleシリーズ)」というラインナップに相当し、デンマーク製のレギュラー品とは違って中国で製造されてます。

(Orangeも一部の安価なアンプや、Bax Bangeetar以外のペダルも中国製です)

昨今のCarl Martin Sシリーズは出る度に話題になる傾向があり、Plexi Tone Single Channel、Plexi Ranger(Plexitone Single ChannelにRangemaster Treble Boosterに相当するトレブルブースターの機能を合体させたもの)、そしてこのPanamaもヒットしました。

やはり元ブティック系ペダルメーカーである事(量産体制が整う前はハンドメイドの高級ブランドでした)、製品の出来自体がどれも一線を画してるのが要因かと思われます👍✨

 

で、このPanamaというペダルのコンセプトはと言うと、もうお察し下さいとしか言い様がないです爆

あの楽曲のギターサウンドをエミュレートしたペダルとなってます笑

 

インターフェース

Gain、Volume、Toneと基本的なつまみの他に、Dumpingというつまみの計4つで構成されてます。

電源は一般的なエフェクター用のアダプターのみ使え、電池には対応してません。

 

トーン

 

JC-40で鳴らしてますが、いとも簡単にあの音が出せます笑

流石はCarl Martinといった感じで、JC-40でこれだと他のアンプでも大概このサウンドが出せるかと思われます。

 

まず歪量ですが、Gainが9時~10時くらいでカラッとしたオーバードライブ、12時を過ぎてからディストーションと自然に歪が増加し、MAX付近は歪の増加量はやや下がり、代わりに低音がかなり強調されます。

歪の性質はやはりカラッとしたドライな感じで、歪の粒は粗くもきめ細かくもなく絶妙な感じ、正にあの時期のギターサウンドという感じです🤘✨

 

Toneつまみは12時を中心とすると、左に回せば高域が減衰し、逆に右に回すと増加します。

一般的なトーンコントロールに相当しますが、減り過ぎてモコモコしたり、逆に耳を劈くようなキツいエッジが立つわけでもなく、絶妙な帯域を絶妙なdB数で調整する感じです(個人的には3kHz辺りの可変かなと考えてます)

 

そして一番特殊なつまみのDumpingですが、これは所謂ローカットで、左全開だと低音が強調されてルーズになり、右に回していくと低域がカットされていってタイトなサウンドになります。

抜け、迫力、セッションでドラムやベースとのバランスをここで調整出来るので便利かなと思いました👍✨

 

比べてみた

 

Panama vs Mad Professor 1

youtu.be

まずは直感で「似てるな」と思った1から笑

歪の性質はやや似てますが、Panamaの方がややきめ細かく、また全体的なレンジが広いのでよりアンプライクなサウンドという印象です。

1の方がハイミッドが強調され、低域がカットされてるのでタイトで明るいサウンドとなってます。

1は別途優れたリバーブが付いてるので、空間系を含んだ音作りという点では有利ですが、トーンコントロールの幅広さや歪の質ではPanamaの方が上手かなと思いました。

 

Panama vs BE-OD

youtu.be

今度はやはり基準であるBE-ODとの比較。

比べてみると僅かなトーンの違いはあるものの、両者ともかなり似通っており、

「Panamaの方が回路パ○ったんじゃね?」

と思うほど似てました笑

トーンの違いとしては、BE-ODの方がややレンジが広いという感じでしょうか。

殆ど違いが無いので、どちらか好みの方を選ぶのが良いのかなと思いました。

 

総評

2022年1月現在で新品17,800円のディストーションエフェクターとしてはかなり優れており、他の同価格帯のディストーションペダルと比較しても頭一つ抜けた音質を持ってます。

これと同価格帯か、より安価で音質で張り合えるディストーションだと、やはりBOSSのST-2やXシリーズなどのデジタルディストーションか技シリーズとかなり選択肢が狭まります笑

コレはオススメの逸品です!👍✨

サウンドハウス

DJI

20220106 Animals Pedal Push & Pull Distortion

f:id:acidmb:20220106071824j:image

昨年購入しましたが、ブログ更新が最近滞っており、やっと目処が着いたのでレビュー致します笑

Animals Pedal Push & Pull Distortionです!

 

Animals Pedal

Animals Pedalはネットショップでありエフェクター専門店のナインボルトのオリジナルブランドとして、2015年から販売されてます。

発売当時は安価なのにかなりよく出来たペダルとして話題となり、ネット上で徐々に評判となった印象がありました。

回路設計はこれまた有名なビルダーであるWren & Cuffが行い、製造はカリフォルニアのペダルメーカーのSkreddy Pedals、特徴的なイラストはJonas Claesonという方がデザインされてるそうです。

近年では日本の人気イラストレーターがデザインし、数量限定で発売されるペダルもあるみたいです。

ペダルの種類は2022年1月現在、コンプレッサー、オーバードライブ、ディストーション、ファズと歪系中心に販売されてます。

 

Push & Pull Distortion

その中でも明確にサウンドを意図して作られたのが、このPush & Pull Distortion(以下PPD)になります。

PPDはVan HalenのBrown Soundを再現したペダルと謳われており(だから買いましたw)、公式HPからかなりの拘りが伺えます☺️

Animals Pedal PUSH & PULL DISTORTIONwww.animalspedal.jp

 

インターフェース

シンプルにGain、Tone、Volumeの3つのつまみで構成されてます。

電源は(店名だけにw)006P電池かセンターマイナスの9Vアダプターで動作します。

 

トーン

 

PPD vs Cmatmods Brownie

 

まず全体的にCmatmods Brownieに非常に近いサウンドです。

恐らくBrownieを基軸にして製作されたのかなと思う位トーンの傾向が似てます。

その上で両者と比較してみたのですが、Brownieの方がよりゲインが高くサスティンがあります。

Brownie系のBrown Soundを求めるなら、BOSSのエフェクター並の価格と安価で、Brownie自体ディスコンなので代替候補としてはいいかも知れませんが、Brownieですらそこまでゲインが高くないのにPPDは更に下回るので、Peavey 5150やEVH 5150 IIIなどのゲイン量を期待すると肩透かしを食らうかも知れません🤭

Toneはパッシブの高域を司るEQで、Gainつまみと共にMAXにすれば僅かに昨今のBS系ペダルに近付きますが、元々のゲイン量が低いので、あくまでトーンがやや近付く程度に考えておくのが良いかと思われます。

 

PPD vs Friedman BE-OD

 

今度は(俺の中では)Brown Sound/5150系のコンパクトペダルでは王者、BE-ODとの比較。

値段はBE-ODの方が倍くらいの値段がしますが、ゲイン量やレンジ、立ち上がりの速さなど全てにおいて軽くPPDを凌駕してます😁

BE-ODはアンプとの相性も出にくいので様々な環境下でも使いやすいですし、値段が倍と言っても一般的なエフェクターの相場くらいの値段か、下手するとやや安価なくらいなので、俺はBE-ODの方を推しますね笑

 

PPD vs BOSS ST-2

 

ではBOSSのそれ系のペダルとではどうなのか?

ST-2はCOSMのシステムを採用したデジタルディストーションで、PPDより1000円ほど安いです。

結論から申し上げますと、デジタルディストーションに抵抗が無ければ、1000円ほど安いST-2を超絶推します笑

理由はBE-ODの時と同じに内容で、更に破綻せずトーンを多彩にコントロール出来るHighとLowの2バンドEQを備え、PPDより安価なのも手伝ってるからです😉

PPDよりかなりノイズが多いのが欠点なので、そこに目を瞑れるかどうかですね笑

 

総評

比較的安価でBS系の音が出せるので、ハイゲインオーバードライブ的なサウンドを求めるなら一考かと思われます。

逆に言えばゲインが足りないので、コレだけで運用するのは中々厳しく、コレを使うならブースターは必須になるかもしれませんね😅

サウンドハウス

DJI

20220106 Verocity Verotwin Custom 五一五丸-B2/FRD-B2 (FRD-B2編)

f:id:acidmb:20211228234544j:image

前回の記事

www.guitarstuff.jp

では特注でオーダーしたニコイチペダルの五一五丸-B2(写真右側)を紹介しましたが、今回は左側のペダルについて記事を書きます📝

この写真左側のペダルは「FRD-B2」というもので、Friedman BE-100アンプのエミュレータです。

右側にPeavey 5150のエミュレータである五一五丸-B2、左側にFriedman BE-100のエミュレータのFRD-B2とかなり尖ったオーダーとなってます笑

というのは、昨今水面下で遂行してる実験の為、これらのペダルを両方集める必要があり、何やらニコイチにすれば単体で買うよりも安くなる事が判明したからです爆

よく

「回路のパーツが多く複雑になると音が劣化する」

という話は耳にしますが、Friedman BE-ODとBE-OD Deluxeに違いが無く、逆にDiezel VH4とVH4-2の左側のChでは明らかな差があるので、個人的には時と場合によるという見解です。

 

インターフェース

基本的なVolume、GainにBass、Middle、Treble、Presenceの4バンドEQを合わせた6つまみと、Sat(Saturation)とVoiceの2-Wayトグルスイッチで構成されてます。

俺のオーダーしたものは、左のフットスイッチはオンオフ、真ん中が五一五丸-B2とFRD-B2の切り替え、右がFRD-B2のFriedman BE-100におけるBEモードとHBEモードのゲインブーストとなってます。

要求電圧や全挿し/半挿しでのインピーダンスの切り替えの仕様は五一五丸-B2と同じです。

 

トーン

まず歪量ですが、エフェクターモードだとFriedman BE-ODと比較しての見解ですがGainつまみを最大にしてもそこまでハイゲインでも無い印象を受けました。

 

youtu.be

ブーストオフ(BEモード)とオン(HBEモード)では、Gainつまみが最大だとあまり大差が無く、12時前後くらいかそれ以下で差が出てくる印象です。

 

youtu.be

EQに関しては、まずTrebleは増減というよりも帯域のピークが移動してるという印象で、12時より下げればハイミッドが強調され音が丸っこくなり、上げるとエッジの強いザクザクとしたサウンドになります。

Middleはパッシブ型のEQで、凡そ1kHz辺りを司る気がします。

下げればリフやバッキングなどに最適なドンシャリ、上げればリード向けなサウンドになりバランスが良いですね👍🤘✨

BassもパッシブEQだと思われますが、正直効きは弱めです。

下げた時のローカットされたスッキリ感はやや感じられますが、逆に上げた時の迫力とかは無いですね🤔

PresenceはTrebleのパッシブEQという感じで、下げれば音が篭もり、上げると音が明るくなりエッジ感が増します。

TrebleをパライコのFrequency、PresenceをdBと考えて音作りすると分かりやすいかなと思いました。

 

youtu.be

今度はトグルスイッチの感想です。

まずSATはサチュレーションを意味し、恐らくアンプのパワー管のサチュレーションのエミュレーションかと思われます。

左がオフで通常だとすると、右に倒すと音量が極端に減り、歪量が増し、歪の性質がファジーになります。

滑らかさはオフ、よりハイゲインで荒々しい歪はオンという感じで好みが分かれそうですね😆

Voiceはミドルレンジの特性を微妙に変えるスイッチらしいのですが、正直違いに気付けませんでした笑

強いて言えば右側はローミッド、左側はハイミッド寄りにミドルのピークが推移してるのかなと思いました。

 

比べてみた

youtu.be

宿命のライバル、BE-OD Deluxeと比べてみました⚔️

因みにFRD-B2は単品で¥44,000、BE-OD Deluxeは¥38,500となってます(2022年1月現在)

FRD-B2はプリアンプモードが最も真価を発揮すると考え、BE-OD Deluxeはクリーンプリアンプを挟んで両者を比較しました。

因みに両者共18Vで駆動してます。

個人的な感想としてはBE-ODの方が奥行感があり、レンジも広く、歪がきめ細かく上品で、FRD-B2はギャリっとした感じが粗めな歪かなという印象を受けました。

しかしながら両者共かなり似通っており、Verocityのエミュレーション技術の高さが伺えました。

しかしながら動画内のGain設定は、BE-OD DeluxeがGain 12時で内部トリマー10時、FRD-B2がGain MAXなので、やはりFRD-B2のゲインの低さが顕著に現れてました。

 

総評

国内ハンドメイドペダルの中では確かに群を抜いてクオリティが高く、人気の高さを裏付けてるなと感じました。

スタジオによくあるMarshall JCM900や2000に直で挿すより、VerocityのエミュレータペダルをプリアンプモードにしてJC-120のリターンに挿した方が、場合によっては良い結果に繋がるかもしれませんね☺️👍✨

反面、五一五丸-B2の時もそうでしたが、ゲインが低めなのでブースターが必須です。

サウンドハウス

DJI

20211206 Verocity Verotwin Custom 五一五丸-B2/FRD-B2 (五一五丸-B2編)

f:id:acidmb:20211124180008j:image

11月はかなり散財しまして(数は少ないけど一個一個がめちゃ高い)、暫くmngは控えようと考えております笑

その渦中で購入したものの一つ、Verocity Verotwin Custom 五一五丸-B2/FRD-B2です!

 

Verocity

Verocityは日本のハンドメイドペダルビルダーで、色々なチューブアンプのエミュレータペダルを製造している事でよく知られています。

従来のアンプのプリアンプ部分の回路を再現し、プリ管部分をFETに置き換えることによりFETの真空管のような音響的特性を活かし、MXRサイズの筐体でそのアンプのサウンドを他のアンプなどで鳴らせるというものになっています。

ラインナップは多く、ヴィンテージパーツを使った限定品などもある為ディスコンも少なからずあるみたいです。

代表的なものだとREV.F-B2(Mesa Boogie Dual Rectifierの初期型)、五一五丸-B2(Peavey 5150)、FRD-B2(Friedman BE-100)、XTC-B2(Bogner Ecstasy)、UBER-B2(Bogner Uberschall)辺りでしょうか。

他にもハイゲイン系からヴィンテージまで、メジャーなものからマニアックなものまで多数あります。

また一部の製品に関しては今回のVerotwinのように2 in 1にする事も可能で、例えば片方にハイゲイン、もう片方にヴィンテージクランチのアンプエミュレータを搭載して幅広いサウンドメイキングが出来るようにしたりも出来ます👍✨

他にも筐体の塗装やつまみの形状、プレートの色なども選べ、デザインも自分好みに出来ます😉

 

インターフェース

今回俺はカスタム仕様でオーダーしたので、従来のペダルとは毛色が異なってます。

右側に「五一五丸-B2」、左側に「FRD-B2」を組み込んでます。

今回は「五一五丸-B2」について書いていきます。

まずEQは4つあり、Bass、Middle、Treble、Presenceで構成されてます。

GainとVolumeの2つのつまみも併せて計6つのつまみです。

Boostスイッチは単体ではフットスイッチになってますが、俺がオーダーした際に仕様上トグルスイッチとなってます。

電源はセンターマイナスの9Vアダプター表記になってますが18Vまで入力可能です。

9Vと18Vではニュアンスや音量面で差異が生じるので、自分好みの電圧を見つけられる自由度があります(俺は18Vの方が好きでした🥰

アウトプットはエフェクターアウトとプリアンプアウトの2種類あり、通常通りシールドを五一五丸-B2のアウトプットに挿すとエフェクター用、途中まで挿して引っ掛かる所で止めるとプリアンプとして機能します。

ボードに組んで出力先がギターアンプのインプットであればエフェクター用、パワーアンプやアンプのリターン、キャビネットシミュレータなどに繋ぐ場合はプリアンプ用になります。

 

トーン

基本的にVerocityのプリアンプ系は「プリアンプ」として出力した方がより理想的なサウンドになるので(DiezelやOrangeのペダルも同様)、今回はプリアンプとしての考察を書きます。

まずゲインですが元々のゲイン量があまり高くなく、オンにしても元ネタのPeavey 5150よりかなりゲインは低いです(五一五丸-B2のBoostオンでGainがMAXでPeavey 5150のPre Gainが10時位)

その上で歪の性質は、元のアンプの回路を再現し、プリ管の12AX7をFETに置き換えただけあって中々チューブアンプなニュアンスを醸し出しているように思えます。

ゲイン高めできめ細かく、ウォームで滑らかな歪は弾いていて心地良いです🤩

流石にPeavey 5150やD-Sound VH-510みたいな、本物のチューブを使った機材と比べると歪に硬さが目立ちますが、コンパクトな筐体で容易にボードに組める便利さを考えるとかなり有用かなと思いました。

EQはまずBassはあまり変化がありません。

気持ち低域をスッキリさせるか、音全体の太さを増すか位の効き方です。

Middleは恐らく1kHz辺りの、広くも狭くもない感じのQで推移し、0にすればドンシャリ、MAXにすれば厚みのあるモダンハイゲインサウンドになります。

使い勝手は良いので、楽曲に合った調整をするのに便利ですね。

Trebleは高域の増減というより高域のピークが動くような感じで、0だとハイミッドが強調され明るいサウンド、MAXだとエッジが鋭くなるという感じです。

音が痩せたり籠ったりしないので、耳に一番届きやすい高域の調整を事細かに決められるのは良いです🤟👍🌟

PresenceはBass同様聴覚上の変化はあまり感じず、超高域における倍音成分や音の輪郭に作用する感じです。

EQで音を一通り作りこんだ後、最終調整で弄る感じですね🤔

 

Roland JC-40

youtu.be

まずはJC-40のリターンに繋いで鳴らしてみました。

ぶっちゃけJC-40でここまでのサウンドが出せるので音質はかなり高いです👍

厳しめに書くとPeavey 5150やVH-510に比べチューブ特有のざらつきが無く、歪にややソリッドな感じが漂いますが、そんな重箱の隅をつつく様な指摘が気にならない程音の質は高いと言えます。

 

Torpedo C.A.B M+

youtu.be

続いてはキャビシミュ(Celestion Greenback系)を使って鳴らしてみました。

個人的にはJC-40よりも音に温かみが加わり、レンジが広くなってより臨場感が増したと感じました🤩

つまりJC-40でもあのようなサウンドが出せ、キャビシミュ通してオーディオI/Fやモニタースピーカーで鳴らすとより音作りが追い込め、最適なチューブパワーアンプに本物のMarshall 1960(A/B)にヴィンテージの英国製Celestion G12M25を搭載したキャビで鳴らせば、より理想的なサウンドになるかもしれませんね🤣

 

Verocity 五一五丸-B2 vs MXR 5150 Overdrive

www.youtube.com

同じ「5150」の名を冠するエフェクター同士の対決!

五一五丸-B2はエフェクターモードにし、クリーンプリアンプにTwo Notes Le Cleanを使ってます。

キャビネットタイプはFriedman 4×12" Celestion G12M25 & V30を使用してます。

聴いた感じですと、五一五丸-B2の方が高域が強く音が前に出てきてます。

5150 ODは逆に音が引っ込んでますね笑

歪の成分は5150 ODの方がきめ細かく滑らか、よりチューブアンプのものに近いのかなと思いました。

しかしながら僅差の範囲ですので、5150 ODよりも音が前に出てソリッドな歪が欲しければ五一五丸-B2の方が良いかもしれませんね🤔

 

Verocity 五一五丸-B2 vs AMT P2

youtu.be

お次はAMT社の大好評Laシリーズの中の一つ、P2が参戦!!⚔

両方プリアンプモードで駆動し、One Controlのループスイッチャーに入れてC.A.B M+に入力してます。

キャビタイプは上記と一緒です。

比べてみたところ、五一五丸-B2の方がミドルがふくよか、P2は低音が強く、ドライでカラッとしたサウンドという印象を受けました。

歪に関してはどちらも同じ位のきめ細かさを持ってますが、僅かに五一五丸-B2の方が分離感が良い印象を受けました。

しかしそれも誤差の範囲で、主に基本となるトーンにかなりの差があるので、そちらで好みの方を決めるのが良いかもしれません。

因みにゲイン量やEQの効きの良さはP2に分があります。

 

Peavey 5150 vs Vericity 五一五丸-B2 (JC-40 Return)

ラストはやはり本家本元、Peavey 5150との比較。

Peavey 5150はPreamp OutからJC-40のリターンに挿して鳴らしてます。

ツイートではべた褒めですが、改めて聴くとやはりPeavey 5150はチューブの醍醐味である豊富な倍音成分、歪のきめ細かさ、歪の粒の輪郭が際立っており、対して五一五丸-B2はそれらが薄い、或いは無いので平坦さが浮き彫りとなってます。

流石にアンプヘッドはボードに組み込めないので‪、利便性や可搬性を考えると五一五丸-B2の方が圧倒的有利ではありますが、好みは別として音質にかなりの差異はある事を念頭に置いておいた方が良いかもしれません。

 

総評

アンプエミュレータとしてはかなり優れた逸品で、昨今の国内ハンドメイド系エフェクターとしては確かに最上級と言っても過言では無いと思います。

しかしながら、完璧にチューブアンプの音やニュアンスを再現してる訳では無いので、(俺みたいに)深く尖った追求をされる方には評価が厳しいものになるかもしれません。

「どんなアンプでも気持ちの良いハイゲインディストーションを鳴らせる」

という土台があり、それぞれのモデルでトーンが違うシリーズと捉えれば、筐体のカスタマイズも兼ねてコレクションしたくなりますね🤣

サウンドハウス

DJI