Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20220113 VOX Valvenergy Series Cutting Edge

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新年初のmy new gear...でございます⛩🌅🎍🐯

去年は立て続けにブラウンサウンド/5150系のペダルを買い漁りましたが、例に漏れず今回もまたそれ系のペダルでございます笑

 

VOX Valvenergyシリーズ

VOX ValvenergyシリーズはNutubeを使ったペダルの一連のシリーズで、この5150のサウンドを狙ったCutting Edgeの他に、Silk Drive(DumbleがモディファイしたFender Black Face系)、Copperhead Drive(Marshall JCM800)、Mystic Edge(VOX AC30)の4種類がラインナップされてます。

オペアンプやFETなどの素子の代わりに、昨今開発された超小型真空管であるNutubeを導入することにより、どんな環境下でもコンパクトな筐体、低電圧でチューブサウンドを鳴らせるというコンセプトです。

 

元々VOX自体アンプやエフェクター製品に於いてかなり真空管に拘りがあり、マルチエフェクターのTone Labは特に有名です。

その他にもTone GarageシリーズやCooltronシリーズでも12AX7を採用したり、アンプでもレギュラー製品は兎も角、小型で安価なアンプ、AC4シリーズやValvetronixシリーズ、AVシリーズ(⚠️映像ではない)などでもプリ管のみ使ったハイブリッド回路、若しくはEL84を組み合わせたフルチューブアンプなどをリリースしてます。

 

VOXがNutube製品を作り始めたのは、やはりKORGの傘下に入った影響が強いかと思われます。

Nutubeは日本のノリタケ伊勢電子株式会社が発明した世界で最も小型の真空管で、現段階ではギターアンプやエフェクターが主流となって使われてますが、今後はオーディオ機器などにも採用されると思われる新製品です。

VOXはこのNutubeを採用した製品を矢継ぎ早にリリースしており、超小型ハイブリッドアンプヘッドのMV50シリーズやコンボアンプのMVXシリーズ、KORG名義で組立式のオーバードライブペダルNu:Tekt OD-Sなどがあります。

そして満を持してリリースされたのが、今回のValvenergyシリーズとなります。

 

Valvenergyシリーズの特徴としては、フロントパネルに入力信号の波形が現れる点です。

過去にも真空管やプラズマが光って、表面からそれが見られるペダルがリリースされてきましたが、オシログラフが見られるペダルは斬新です笑

また普通のディストーションとしてだけでなく、モード切替でプリアンプやラインドライバーとしても使えるので、アンプに繋ぐだけでなくオーディオインターフェースに突っ込んでIRを適用させる、若しくは内蔵のキャビシミュを効かせてそのまま録音してしまうという事も出来ます🤘✨

 

インターフェース

Gain、Volume、3バンドEQとプリアンプに必要最低限のつまみと、ローカットとして働くTightつまみの計6つのつまみで構成されてます。

電源は006Pの9V電池か、一般的なエフェクター用のアダプターで動作します。

筐体上部側面にスライドスイッチがあり、STD(普通のドライブペダル)、PRE(プリアンプ)、CAB(キャビシミュ)を切り替えられます。

またLinkはモノラルミニプラグで接続出来、ラッチ信号でオンオフを制御出来ます。

 

トーン

まずはJC-40で鳴らしてみました。

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歪はNutubeによる真空管の特性が出てるのか、ソリッドステートアンプに繋いでもふくよかさ、歪の滑らかさ、歪の粒の艶、輪郭が際立ち、とても上質な歪という印象です。

新品で18,000円前後で買えるAIABとしてはかなり質が高く、かの安価で高音質なAMT P2と同等なクオリティという感じですね😤👍✨

EQはアクティブタイプで、どれも効き目が強く音作りがアグレッシブに行えます。

まずBassはかなり低い帯域を司り、削れば即座に軽い音、上げると地鳴りのような重低音が響きます(PeaveyやEVHの5150のResonanceをもじったか?)

Middleは(みんな大好きw)500Hz辺りの増減で、下げればドンシャリ、上げれば80年代に流行ったようなミッドブーストサウンドが分かりやすく作れます🤣👍

Trebleは下げれば音が篭って柔らかくなり、上げると鋭いエッジが目立つ感じで、これもBass同様アンプのPresenceつまみかなんかのオマージュかも知れませんね😃

Tightは上げていくと低域の散る感じがカットされていき、最大まで上げるとかなりタイトになります。

リフを刻みたい時にココとTrebleを適度に上げれば使いやすいですね。

 

今度はPREやCABモードを試す為、モニタースピーカーを使って鳴らしてみました。

youtu.be

STDモードの時はLe Cleanをクリーンプリアンプとして使用しC.A.B M+へ、PREモードではそのままC.A.B M+へ繋ぎ、CABモードでは直接モニタースピーカーへ出力してます。

STDとPREにおけるキャビネットタイプは、80年代製のMarshall 1960BにCelestion G12M25(イギリス製)を積んだものです。

 

持ってるアンプがPeavey 5150なのでそれを基準にすると、一番アンプに近いニュアンスだったのはSTDモードでした。

PREモードは高域がかなり強いので、Trebleを大分下げてBassとMiddleを上手く調整すればアンプに近付きます。

EQ全て12時でふくよかなサウンドを奏でるSTDモード(つまり普通にアンプのインプットでOK)が近いという印象でした。

CABモードはライン出力なのでまた別のお話にはなりますが、やはりアナログのキャビシミュ独特のやや平面的な歪に感じられます。

しかしながらエッジの鋭さや歪の粒が織り成す立体感などは、従来のアナログキャビシミュに比べると相当質が高く、コレ一台で空間系以外を解決出来ます👍✨

 

総評

2万以下のAIABとしては、その音質や各種機能を考えると相当コスパの高いペダルです!

AMT P2が同価格帯でほぼ同じ機能を兼ね揃えてるのでライバルになりそうですが、やはりNutubeという存在が大きいですね。

このValvenergyシリーズは他のペダルも概ね高評価を得ており、いずれ試してみたいと思いました😉

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