Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20211125 Pete Cornish G-2 Distortion

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Brown Featherに続いて2件目のmy new gear...Pete Cornish G-2 Distortionです!🤩🤘✨

Pete Cornishのエフェクターは多くの著名なアーティストが使用し、特にPaul MacCartney氏やBrian May氏、David Gilmour氏が有名です。

主にギターシステムの構築などがメインで、自社のペダルで構成されてるボードやラックシステムなどを組んでますが、1個のエフェクターが最低8~9万円位なので、本当に一部のアーティストやセレブ御用達のビルダーです😭

中には50万円前後で取引されてるエフェクターもあり、それらはDumbleアンプ同様著名なアーティスト専用に作られたもので個体数はとても少ないです。

ラックシステムに関しては完全にオーダーで、日本でも誰もが耳にしたバンドのギタリストなどが組んでたりしますが、お値段は不明です(数百万は下らないかと思われます😱

 

そんな(ブルジョワジー御用達の)Pete Cornishの代表作のひとつが、このG-2となります。

 

Pete Cornishのレギュラー品(8~9万円位のよく出回るもの)としてP-2 Fuzz、SS-2 or SS-3 Soft Sustain、CC-1 Cornish Crunch、OC-1 Optical Compressor、TB-83 Treble Booster、そしてこのG-2 Distortionがあります。

またDuplexという、上記の中から2つのペダルを1つに纏められるオプションも存在します。

(本当はG-2/SS-3 Duplexをオーダーしようと思ったのですが、それやるよりセールの時に単体ずつオーダーした方が安くなるらしいので、検討中です)

Pete Cornish自体どのペダルも様々な著名アーティストに使われてるので、最も有名なペダルというのは無いんですが、俺はディストーションが欲しかったのでG-2にしました笑

 

インターフェース

シンプルにVolume、Tone、Sustain(他のディストーションペダルなどにおけるGainやDriveに相当)の3つのつまみで構成されてます。

「Sustain」表記はかのElectro Harmonix Big Muffを連想させますね🤔

電源は9Vアダプターか006P電池で駆動し、電池は側面にあって引き出せる専用のバッテリーボックスに収めて内蔵する、取り替えがお手軽簡単仕様となってます😃👍✨

 

トーン

まずゲインですが、正直弱いです笑

辛うじてディストーションと呼べる位の歪量なので、前段にブースターなどを置いた方が良いかもしれません。

歪の性質はBig Muffのようなファズとディストーションの中間といった感じでBig Muffより低音がタイト、歪の分離感が良くサスティンに芯がある感じで、Big Muffよりディストーション寄りになってます。

 

トーンコントロールはパッシブEQで、広めのQの、ハイミッド辺りの帯域が緩やかに減少していきます。

基本的なトーンは据え置きで、音の明るさの微調整という感じに留まってます。

全体的なトーンとしては、「Led ZeppelinやFree/Bad Companyが活躍してた頃のMarshallアンプ」をモチーフにしているそうで、恐らく50~60年代のJTM45か1959 SLP辺りのサウンドを狙ってると思われます。

クリッピングにはゲルマニウムトランジスタを採用し、シリコントランジスタやオペアンプよりも温かみがあるサウンドを狙ってるそうです。

 

各種サウンド

youtu.be

youtu.be

個人的には、やはりBig Muffに似てるなという印象でしたが、Big Muffより歪に輪郭があり、また中域も豊かでディストーション寄りになったという印象です。

単音では音が太く伸びて抜けが良い印象で、和音では兎に角分離感が良いです。

歪量が少な目なので、単体で物足りないなと思ったらブースターを併用すると良いかもしれません。

 

電池とパワーサプライの違い

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Pete Cornishのエフェクターは電池駆動を推奨しており、一応電池非対応のBattery Freeバージョンもあるんですが、メインとなる方は電池対応のこのGray Seriesになるそうです。

で、電池とパワーサプライで音が違うかと言うと、電池の方が若干音が太くなる印象ですね🤔

聴き手だとハッキリと分からないかも知れませんが、少なくとも弾いてる側では顕著に違いが感じられました。

ジャックを繋ぎっぱなしにしとくとかで無ければ早々に電池が減っていく事は無いので、敢えてバッテリー駆動にしておくのもいいかもしれません👍✨

因みにパワーサプライで駆動する場合、筐体のDCジャックの所に、

「パワーサプライを使うならVoodoo Lab Pedal Power 2 Plusがオススメ」

と書いてありますが(宣伝か!w)、これは公式では主にノイズ対策云々で推奨されてるみたいです。

 

バッファー

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Pete Cornishにはとても優れたバッファーが搭載されてるそうで、Klon CentaurのようにPete Cornishの各種エフェクターをバイパスにしてバッファーを効かせるという使い方も人気だそうです。

今回はBE-ODの前段にG-2を置いて鳴らしてみましたが、あまり違いが分かりませんでした(爆

音痩せが激しいエフェクトボードなどに放り込んで補正するのが良いかもしれませんね😉

 

総評

とても優れたBig Muff系のファズディストーションという印象でした。

ファズのように潰れないけど、ザラつきが目立ってファズっぽいという感じです。

Marshall系のAIABか?と聞かれると、Marshallもファズっぽく歪むと言えばそう思える部分もあるし(Lead12、DSL1C、DRP-1など)、ドライなトーンの土台の中に湿っぽさが感じられる点も何となくMarshallぽいのかなと思いました。

ただFriedman Small BoxやBogner La Grange、Carl Martin Plexitoneなどを意識すると全くベクトルが異なるので、滑らかさをとっぱらった、従来のキンキンなMarshallサウンドが欲しければ一考かもしれません(値段はアレですが😂

サウンドハウス

DJI

20211104 320design Brown Feather

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11月初めのmy new gear!

320design Brown Featherです!

昨今はmngの頻度も減っており(減ってないかw)、ネットでも評判のコイツを早速仕入れてきました😎

というのは、やはり最近ブラウンサウンド系のエフェクターを集めてるというのが主な理由です。

俺の中では当時筆頭のブラウンサウンド系ペダルとして君臨してたWampler Pinnacleを蹴落としたペダルで、後にMXR 5150 Overdriveが出るまでブラウンサウンド系の代表格という印象でした。

(そしてその5150 ODやFriedman BE-OD、Verocity 五一五丸、D-Sound VH-510辺りに食われたという感じでしょうか)

ブラウンサウンド/5150系のペダルはPlexi系のペダル同様熾烈な争いを繰り返してますが、Brown Featherは2021年現在でも人気で幅広く使われてるペダルです👍✨

 

320design

320designはミツマ氏という方が立ち上げたブランドで、立ち上げ当時はOvaltoneと共にFATのペダルの筐体を用いてペダルの制作、販売を行ってました。

その後SunakakeやLand Mighty、そしてこのBrown Featherなど、独特なペダルデザインを手掛け、その上質な音色でファンを次々と獲得し、先のOvaltoneと並ぶ国内ハンドメイドペダルの重鎮として現在も君臨されてます。

また10年くらい前には「けいおん!」とコラボし、唯、澪、梓のシグネチャーペダルなども制作し話題となりました。

 

 

インターフェース

Volume、Wide、Narrow、Gainの4つのつまみで構成されており、つまみは筐体前側面に位置してます。

フットスイッチは筐体表面にあり、つまみに足が触れないような設計となってます。

電源は一般の9Vアダプターで動作します。

青色の高鮮度LEDを採用しており、暗所でも視認がしやすいのは親切ですね👍✨

 

トーン

youtu.be

まずGainですが、9時から先は殆ど変わりません笑

9時からハイゲインで、それ以降は超高域の倍音成分が仄かに足される感じで歪が潰れないように考慮されてる感があります。

恐らく歪量はギターのVolで調整するように作られてる感じですね🤔

歪はやはりアンプライクということだけあって、ハイゲインなのに全体的に音が丸く、音が潰れず、低域から高域までバランスよくワイドレンジに鳴ります。

同じブラウンサウンド系であるMXR 5150 OverdriveやFriedman BE-OD、AMT P2、D-Sound VH-510などと比べるとエッジが丸く、かつゲインがやや低めという印象を受けました。

それを鑑みると、ドンピシャなブラウンサウンドでは無く、アンプライクさながらのウォームさとハイゲインさを両立させ、普遍性が高く皆が扱いやすいディストーションを目指したのかなと考えてます(まるでどこかのGAZONのような立ち位置?🌱

Wideは一般のエフェクターやアンプにおけるTreble EQでアクティブ型と推測してます。

絶妙な帯域を司ってる感じで、恐らく3kHz周辺かと思われます。

12時を基軸に左に回せばモコモコとし、右に回すと高域がブーストされエッジ感が強くなります。

どっちに回しても良い塩梅で変化し、後述のNarrowも含めて自分好みの高域調整が可能となってます。

NarrowはPresenceに当たるコントロールで、Wideよりも高い帯域を狭いQで調整します。

4~5kHz位でしょうか?

12時を基軸に左に回すとやはり篭った音になり、右に回すとWideよりも鋭いエッジの利いたサウンドになります。

これらは丁度Friedman BE-OD (Deluxe)のTrebleとPresenceに相当する部分ですが、Friedmanの方が全体的に高い帯域を扱い、Brown Featherは扱いやすい帯域を操作し、かつWideとNarrowでのQの広狭の違いで差別化を測ってる感じですね。

このWideとNarrowは9時より下は変化が無く、9時から急激に高域が足されていく効き方をします。

Gain同様あるポイントを境に殆ど変化が無いので、即席で音作りを完成させたい人には便利かもしれませんが、綿密に音作りをしたい人は眉を顰めるかもしれません笑

 

総評

非常に扱いやすいアンプライクハイゲインディストーションでした🤘🤘🤘

JC-120などのトランジスタアンプでもカッコイイサウンドが出てくるので、アンプ側も上手く調整すればMarshallなどに負けない音色をJC-120でも作る事は不可能ではないかと思われます。

しかしながら、昨今は優れたブラウンサウンド系が多く、それらを求めるとなると必ずしもコレ一択では無いのかなと思いました。

アンプのPeavey 5150と比べた場合、やはりチューブを使ってるか否かなのか、音の密度に圧倒的な差がありました。

しかしながら大凡の雰囲気は掴んでいるので、WideとNarrowの調整次第ではかなり追い込めるのかなとも考えてます。

サウンドハウス  

20211028 Two-notes Torpedo Captor

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前回に続きアッテネーター第二弾、Torpedo Captorです!

というのはSR&D Power Soakはアッテネーターであり、スピーカーに繋いでスピーカーから音を出さなければならず、しかもそのサウンドもかなり変化するので、ダミーロードとしても使えるこちらを購入しました😉

 

ロードボックス

前回のアッテネーター(Power Soak)は簡単に書くと「マスターボリュームの無いアンプにマスターボリュームを付ける」ような立ち位置です。

これに対しロードボックス(ダミーロード)は「ラインレベルにまで下げた信号だけを出力し、スピーカーに繋がなくてOK」

という、サイレントレコーディングにはとても役に立つものです。

一応アッテネーターとしても使え、-20dBの固定値で減衰させスピーカーに出力する事も出来ます(Power Soakは-32dBで音がでかいので、やはり住宅では厳しいw)

 

インターフェース

フロントパネルはLine Out、XLR Outの各種出力ジャック、Levelつまみ、XLR用Gnd/Liftスイッチ、XLR用フェーズインバータースイッチ、XLR用キャビシミュスイッチ(ギターorベース用)と、レコーディング向けのコントロール系統で構成されてます。

キャビシミュはアナログのものが内蔵されており、ミキサーやオーディオI/Fに直で入力出来ます。

またプラグインのWall of Soundも付属しており、オーディオI/Fを介してPC上でIRなどを効かせてレコーディングなども行えます。

 

リアパネルは主にアンプやキャビネットへの接続関連で、最大100Wのアンプを入力出来、Thru Outはアッテネーターを介さずに出力、Attはアッテネーターを介して-20dB減衰させた上でスピーカーへ出力します。

 

個人的な感想としては、CaptorのLine Outから他の機器に入力した場合、雑音のようなものが混じり、またCaptor自体からアンプの音が出て来てるような気がするので、XLRか、アンプ側にPreamp Outが付いてるならそちらを使った方が良い気がしました🤔

サウンドハウス

DJI

20211021 Rockman Power Soak

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昔から持ってはいたんですが、今まで使う機会がありませんでした(笑

SR&D Power Soakです!

(我が敬愛する)BostonのTom Scholz氏が1980年にリリースした最初の製品であり、アッテネーターの始祖とも言われてます。

Scholz氏はBostonのデビュー当時からこのPower Soakのプロトタイプを自作で作り、それをMarshall SLPに繋いで鳴らしてたとも言われてます。

1978年にアルバムDon't Look Backをリリース後、レコード会社と揉め(アルバム制作のペースでレコード会社から圧が掛かったからとかなんとか)、その訴訟沙汰の間にSR&D(Scholz Research&Development)を立ち上げ、ギタリストやベーシスト向けの製品を開発していきます。

Power Soakはそれらの製品の第一号となります。

当時のアンプは歪ませる事を前提としてない為、昨今のアンプのようにGainとVolumeが分かれておらず、歪ませるには音量を最大まで上げなければなりませんでした。

その為当然爆音となり、環境によっては歪ませられないという問題もありました。

Power Soakはアンプとキャビネットの間に接続する事によりMaster Volumeとしての役割を果たし、レコーディングやあらゆる環境でのライブが容易となり、当時ヒットを飛ばしました。

このPower Soakのヒットにより、SR&D社は後の80年代を代表するギター用機材、Rockmanシリーズを次々と開発していきました。

 

仕様

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昨今のアッテネーターと変わらず、写真左上のジャックにアンプのSpeaker Outからのスピーカーケーブルを挿し、左下のジャックからスピーカーケーブルでキャビネットへ接続します。

発売当時は写真のように前面にジャックが設けられ、90年にリイシューとして発売されたものは背面に移動してます。

真ん中のダイヤルでそれぞれのdB数に応じて音量を下げていきます。

昨今のは無段階で下げられるものが多いですが、このPower Soakは昔ながらのクリック式で、周囲に表示されているdBの所に止まります。

最小で-32dBまで音量を下げられ、スタジオなどでMarshall SLPなどをフルテンにしても容易くレコーディングに使用出来る音量となります(勿論日本の密集してる住宅街では無理ですwww)

写真右下にあるスライドスイッチは、出力先のキャビのインピーダンスにマッチさせられるもので、これは昨今のアッテネーターでは固定式があるのに対し、可変が出来るのは便利かなと思いました。

アッテネーターの始祖としてはアッテネートの数値も各種インターフェースも非常に実用的ですね👍✨

 

中身はこんな感じ。

意外とシンプルです(笑

抵抗を並べ、放熱の為穴だらけの筐体で囲ってるという感じですね。

昨今のアッテネーターに比べると、抵抗自体がでかいので筐体もそれに比例して大き目です。

 

背面には、同時発売されていたメジャーなアンプの製品名が記載され、そのアンプで使う場合のインピーダンスのセッティングが丁寧に記載されてます。

恐らく当時はアッテネーターというものが存在せず、キャビネットも殆どのギタリストはマッチングで使用してた為、インピーダンスを気にする人はほぼ皆無だったのかなと思われます(Led ZeppelinのJimmy PageはHiwattのアンプにMarshallのキャビを繋ぎ、伝説のライブRoyal Albert Hallで鳴らしたという事例もありますが)

なのでアッテネーターを挟む際はインピーダンスを気にする必要が出てくるので、このように記載されてたのかなと思われます。

 

サウンド

試しにPeavey 5150→Power Soak→Two-Rock 112 Cabと繋いで鳴らしてみました。

結果、Rockmanぽいサウンドになりました(爆

これは昨今のでも議題に上がるのですが、アッテネーターを介すと高域が削れてしまうという(音が変わる)という性質があり、昨今のはEQ付けたり、試行錯誤して原音になるべく近くなるように工夫が成されてる場合が多いのですが、ことPower Soakに至ってはそんなものは全く考えられてはおらず、兎に角フルテンにしたチューブアンプの音量を下げ、それぞれの環境下で適切な音量で歪ませたサウンドを奏でられる為に作られた感が否めません(笑

その所謂「ハイ落ち」が丁度Rockmanのフィルターのような効果を発揮し、偶然Bostonぽい音になったという感じですw

恐らくPower Soak発売時は誰も気にする事無く、寧ろ「小音量で歪ませられる画期的な名機」として重宝されてたのかなと思われます。

 

総評

アッテネーターはコレが初めてなので何とも言えませんが、昨今ではハイ落ち対策されてるものなど優れたものが多く、敢えてコレを選ぶ必要はあまり無いのかなと思います。

(俺みたいに)SR&Dの製品をコレクションしてたり、アッテネーターコレクター以外の方は正直他のアッテネーターの方がいいかも知れませんね(笑

当時の音に思いを馳せるとかなら一考です😉

サウンドハウス

DJI

20211016 Peavey 5150 (後期型) Pt.2

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*Bogner Ecstasy 101Bとサイズを測った時の写真

 

前回の記事では5150系統のラインナップやPeaveyの概要しか書けませんでしたが、今回は改めてPeavey 5150にフォーカスしてレビューしていきます🔥

 

インターフェース

Rhythm(Clean)とLeadの計2chで構成されてます。

PresenceやResonance含む5バンドEQは統一されており、完全にLead Ch優先で造られてます。

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EQはパッシブ型のLow、Mid、Highの3つと、パワーアンプ段に設けられているアクティブ型のPresenceとResonanceの計5つで構成されてます。

このPresenceとResonanceがそれぞれ超高域と重低音を賄い、VH風な音からメタル御用達のヘヴィネスなサウンドまでカバー出来ます。

 

ゲイン調整はPre Gainで行い、音量はPost Gainで行います。

名称が他のアンプと違ってやや分かりづらいですが、Banditなど他のラインナップでもこの表記なので、Peavey独自の拘りと言えるでしょう(笑

 

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リアパネルは主にコネクター関連になり、まずコードの右隣のスイッチはグラウンドノイズが発生した時に操作するものです。

エフェクトループの他、スピーカーシミュに入れる為のPreamp OutやRhythm/Leadをフットスイッチで切り替えられるRemote Switchなどのジャックが付いてます。

キャビネットは2つまで接続可能で、4/8/16Ωとインピーダンスを切り替えて適正なキャビに繋げられます。

余談ですが、スピーカー1つだけならそのスピーカーに表示されてるΩにアンプを合わせればOKですが、例えば16Ωのスピーカー2つに出力する場合、アンプは8Ωにしなければなりません。そうしないと燃えます🔥🔥🔥

 

トーン

 

Rhythm

 

まずは(巷ではまるでゴミのような扱いの)Rhythm Chからですw

俺としては、Lead Chを優先してて、Rhythmも同じ回路を通るからなのか篭った感じには聴こえましたが、そこまで悪くないなと言うのが正直な感想ですね。

確かにMesa BoogieやBogner、Two-Rockなどのクリーンに比べればアレですが、ちゃんとチューブらしい鈴鳴り感は感じられました👍✨

Crunchは押下式スイッチで切り替え、Rhythm Chにゲインを加えられます。

またBrightスイッチを押す事により、2kHz帯のハイミッドをブーストし、音を明るくする事も可能です。

 

Lead

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続いては(メインディッシュの)Lead Chです!🤘🤘🤘

今回はTwo-Rock 112 Cab(Electro Voice EVM-12S)で鳴らしましたが、超絶気持ちの良いドライブサウンドが出てきました!🤣🤣🤣

因みにPost Gain(Volume)は0.3位まで絞ってます。

Two-Rockのキャビだとスピーカーの特性もありローミッドが濃い感じになって、それはそれで俺好みなんですが、適正なキャビ(4×12" w/ Celestion G12M or G12EVHなど)で爆音で鳴らせば、真の5150サウンドが得られると思われます。

Van Halenのサウンドにおいて、Variac&Jose modified Marshall SLP、Soldano SLO-100、Peavey 5150、そしてEVH 5150 IIIとそれぞれありますが、その過度期のサウンドと呼べます。

 

youtu.be

今度はPreamp OutからJC-40のReturnに繋いで鳴らしてみました。

JC-40のパワーアンプやスピーカーの特性がモロに出ており、Two-Rockのキャビに繋いだ時よりも硬く鋭い歪になってますが、5150らしいドライで爽快な感じにも聴こえます👍✨

JC-40でコレなので、普通にプリアンプとして使っても優秀かと思われます。

 

youtu.be

今度は5150 Preamp Out→Torpedo C.A.B M+→YAMAHA MSP-3と繋ぎ、Speaker Outはダミーロードに繋いでミュートし、IRを効かせたサウンドで鳴らしてみました。

個人的にはこのPreamp OutとIRを組み合わせたサウンドが、サイレントレコーディング向けで一番使い易いなと思いました👍✨

どのIRも乗りが良く、AIABはIRをかなり選ぶ傾向にありますが、この5150に関しては何でも良いサウンドを奏でてくれる印象でした。

 

総評

やはり世界を圧巻しただけあり、とても素晴らしいドライブサウンドという感じでした。

普通にアンプとしても、プリアンプとして使っても上質な音を出せ、Eddie Van Halenの名前を抜きにしても最高峰の歪というイメージです。

現行の6505は中身は全く同じで名称だけ変更されてるだけみたいなので、俺みたいに浪漫(Made in U.S.A、"5150")に拘らなければ、安価で新品が手に入る6505が良いかと思われます。

このアンプは本当に名機ですね!👍✨

サウンドハウス

DJI

20211015 Peavey 5150 (後期型)

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10月初旬に買ったままレビュー忘れてました(笑

Peavey 5150です!

Peaveyと言えばアメリカを代表する音響設備、楽器製造会社で、1965年から現在まで55年以上続いてます。

特にギター関連に関しては80年代にギターアンプのBanditが大ヒットし、デザインを幾度も変更しながらも現在でも販売されてます。

92年頃からVan Halenのギタリスト、Eddie Van Halenとコラボし始め、ギターのWolfgangと共に製作されたのが、今回の5150となります。

情報によると、92年のアルバム「For Unlawful Carnal Knowlegde」ではレコーディングにSoldano SLO-100とプロトタイプの5150が使用され、それ以降のツアーやレコーディングではこの5150に統一されたとの事。

その後2004年に契約が切れて「5150」の名前が使えなくなった代わりに同スペックのアンプの製造が許可された為、「6505」と銘打って現在でも製造されてます。

それとほぼ同時期に、アメリカで製造してた製品は、ギターなど一部の製品を除いて中国の工場に生産ラインが切り替わりました。

 

ラインナップ

5150や6505には様々なラインナップがあります。

 

5150

一番最初の1992年に作られ、かつ代表的なモデルです。

Soldano SLO-100をモチーフにした(パ○った)とされてます。

今までの数々のアンプを覆すようなパンチのあるドライブ、Eddieのシグネチャーという位置付け、その音やスペックに対して非常に安価という事もあり世界中で大ヒット、今日でも代表的なHR/HM向けアンプとして君臨し、マルチエフェクターなどに搭載されてるアンプシミュでもコレが大体入ってる程です。

現在では5150の商標が使えなくなり、「6505」という名前で販売されてます。

5150は主にアメリカで製造され、6505は中国で製造されてる他、Eddieを体現するという意味でも旧名称の5150は中古で根強い人気を保ってます。

プリ管に12AX7を5本、パワー管に6L6GCを4本使用しているが、これはSLO-100と同じ仕様となってます。

音や回路の違いは定かではありませんが前期型と後期型があり、前期型は「Block Letter」と呼ばれ、ONとStandbyのLEDの真下にブロック体で「EVH」と明記され、後期型は同じ箇所にEddieのサインをあしらったマークが記されています。

2021年10月現在、昨年のEddieの逝去によりどちらも価格が高騰傾向にあり、特にBlack Letterの方はより高くなり、当時の定価の約2~3倍位で取引されてます。

 

5150 II

5150では主にドライブChを重視しており、クリーンやクランチは(巷では)あまり評価が高くないからか、クリーン/クランチChに各EQを与えて独立させ、どちらのChも実用的にしたモデルです。

クリーン用の為かプリ管が6本と、5150より1本増えてます。

しかしながら、より多くの回路で形成され、それによる劣化からか「5150よりサウンドが細く感じる」という意見もちらほら見受けられ、特にローエンドがスカスカになったとも言われてます。

当時の定価は5150に約2万円ほど足した位の金額でした。

現在では5150 IIの名前が使えなくなり、「6505+」という名称に変更され、6505同様中国にて製造されてます。

 

5150 Combo

1995年に発売された、5150の名を冠したコンボアンプです。

インターフェースやトーン(評判の悪いクリーン含むw)は概ね同名のヘッドと同じですが、出力が60Wとヘッドの半分になってます。

これに伴い、プリ管は同じ5本なのですが、パワー管の6L6GCは2本になってます。

またスプリングリバーブが搭載されてます。

スピーカーは12インチのSheffield Pro 1200+が2基搭載されてます。

04年の商標の消失後、名称を「6505+ 112 Combo」に変更し、大規模に仕様が変更になりました。

以下に変更点を書きます。

・6505(5150)では無く、6505+(5150 II)がベースとなる。

・プリ/パワー管の本数は、6505+を基軸としながらも5本/2本と前作の5150 Comboを踏襲している。

出力も同じ60W。

・スピーカーの型番は同じだが1基に減っている。

・中国製。

恐らくアメリカ以外の自宅にも対応出来るよう、小型・軽量化されたものと思われます。

 

6534+

6505+のパワー管を6L6GCからEL34にすげ替えたもので、Marshallなどのブリティッシュサウンドに近付かせたものとなってます。

かつて日本国内の業者で「オレンジカウンティ」という所があり、そこが「5150 Reborn Mod」という、6L6GCをEL34に変更するモディファイを行い、当時の代理店であるパール楽器が国内正規品として取り扱ってました。

それがPeavey公式で販売されたものという感じですね(但し6534は無く、6534+のみとなってます)

 

6505 MH

2015年から発売されている6505の小型版のヘッドで、出力は20Wまで抑えられ、アッテネート機能により5W/1Wまで下げられます。

またヘッドとは違いスプリングリバーブが搭載されてます。

プリ管は12AX7/ECC83Sとメーカーが混ざって3本に減り、パワー管は出力に伴いEL84に変更され、2本搭載してます。

更に新機能であるT.S.I(Tube Status Indication)が搭載され、これは2本のパワー管の内、どちらか一方、若しくは両方共正常動作していない場合、該当するLEDランプが通常時緑色に光るのが赤色に点灯し、動作異常若しくはパワー管のヘタりを知らせてくれます。

またXLRアウトプットも搭載され(色々機能追加され過ぎw)、これはMSDI(Microphone Simulated Direct Interface)というスピーカーシミュを通り、直接ミキサーなどに出力出来る機能です。

5150(6505)では、Preamp Outしかついてないので、こちらはより宅録向けに進化してると言えるでしょう。

 

6505 MH Japan Edition

上記の6505 MHの日本限定版です。

2017年に正式な国内代理店が発足したと同時にリリースされました。

筐体が通常の黒色からダークグリーンに変更され、プリ管をECC83Sに統一し、内部回路のコンデンサを高級な部品に変更してます。

音は6505 MHに比べ全体的に丸みを帯び、差別化が図られてます。

価格は通常の6505MHより13,000円程上乗せされてるみたいです。

マッチングキャビネットも有り、Celestion V30が1基搭載されてます。

 

6505 Piranha

最小の6505(5150)系アンプで、クリーンは無く、Crunch/Leadのみとなってます。

プリ管に12AX7(ECC83)を1本搭載し、パワーアンプはソリッドステートのハイブリッド型となってます。

またEQもNotch/Fullという恐らくミドルを削るものが1つだけという潔い仕様となってます。

 

5150 III 100S

EddieがPeaveyとの契約満了後、新たに立ち上げたブランド「EVH」でリリースした5150 IIの後継機種で、開発にはFender社が関与してます。

Clean/Crunch/Leadは完全に分かれ、それぞれにPresenceやResonance含む5バンドEQ(Resonanceつまみはリアパネルに設けられてます)やGain、Volumeなどのつまみが与えられています。

これに伴いプリ管は12AX7が8本に増設されてます(パワー管は6L6GCが4本)。

音は荒々しいとされてるPeavey期に比べ、かなりシルキーで歪がきめ細かく、モダンハイゲインと呼ばれるサウンドに昇華されたという評価が見受けられます。

 

5150 III 50W (6L6/EL34) Head

50W版の5150 IIIで、CleanとCrunchの各つまみが統一されています。

またResonanceつまみが無くなってます。

プリ管は12AX7が7本になり、パワー管は6L6仕様かEL34仕様のどちらかを選べ、それぞれ2本搭載されてます。

 

5150 III 15W LBX (II) Head 

15W版の5150 IIIで、無印はCrunch/Full Burn、IIはClean/Crunchの2chで構成されてます。

GainやEQなどの各つまみは統一され、PresenceはあるもののやはりResonanceは削除されてます。

プリ管は12AX7を5本、パワー管はEL84管を2本搭載してます。

それぞれアッテネート機能があり、15Wから3.5Wまで落とせます。

 

今回は5150や6505のラインナップについて書きまして、かなり文字量が多くなってしまいましたので、本命の5150についてはPt.2で書きます(申し訳ございません

サウンドハウス

DJI

20211004 Kaden Effects Brown Creeper

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ブラウンサウンド/5150系ペダルシリーズ!

という事で、またまた手に入れました🤟😃

Kaden Effects Brown Creeperです!

これは、立川市にある楽器奏庫さんで買いました(TordWorks MR.EDもここです)

休日の日、暇だったので久しぶりに行ってみようと思い、のこのことやって来ました(笑

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このエフェクターの数!🤩

エフェクターもアンプも数が多く、マニアックな歪系が多数あり、ハードオフ巡りと同じくらい楽しんでました(笑

そしてその中に見つけてしまったのが、今回のBrown Creeperに当たります🤣

 

Kaden Effects

このKaden Effectsというビルダー、調べても殆ど情報が得られず、ミュゼットジャパンが2006年頃に国内代理店としてこのBrown Creeperを扱ってた記録しかありませんでした。

http://blog.musette-japan.com/archives/2006/06/kaden---brown-creeper.html

2008年頃に名機Brownieが出てたので、それの約2年前の製品となります。

つまるところ、この頃からブラウンサウンドを意識したペダルが製作されていたという事が伺えます。

 

インターフェース

TS系同様、シンプルにLevel、Tone、Driveの3つのつまみで構成されてます。

Toneつまみが筐体右側面に取り付けられてるのが特徴的で、シールドのインプットとアウトプットは筐体上側面に付いてます。

電源も006P電池か標準的な9Vアダプターで動作します。

 

トーン

まずはJC-40で鳴らしました。

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JC-40で鳴らした場合、チューブらしいふくよかで滑らかなディストーションが出力されました👍✨

歪みは丸っこくソフトで、ソリッドステートアンプで鳴らしても全く疲れない上質な歪ですね😊

しかしながら、DriveとToneのつまみが12時の場合ブラウンサウンド的なエッジが足りず、その感じを出すならDriveつまみをフルにし、Toneつまみを2~3時くらいにすると音にエッジが加わり近付く印象です。

個人的にはBrownieよりもBrown Creeperの方がブラウンサウンド感では勝ってるように思えますが、2008年当時はBrownieがブラウンサウンド系では覇者でしたね🤔

 

続いてはIR(Peavey 4×12" Celestion Speaker)

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やはりブラウンサウンド特化型IRを使ってるのか、JC-40よりもそれらしいトーンになったように思えます😉

現在ではIRが主流ですが、Brown Creeperの発売当時は

Brown Creeper→Line6 POD2.0→オーディオI/F

とかでライン録音してたと思われ、感慨深いなぁと思いを馳せてます(笑

 

総評

アンプライクでとても気持ちの良いディストーションペダルでした😊👍✨

しかしながらブラウンサウンドを狙う場合、やはりある程度つまみの調整が必要になってきます。

また2021年現在ブラウンサウンド/5150系のペダルは選択肢が多数あり、それらを押し退けてコレを勧めるのはやや厳しいかなと思いました(笑

汎用的なアンプライクペダルで中古価格が手頃なものを探してるなら、これは中々オススメ出来ます(*^^*)

サウンドハウス