今月2個目のマイニュー!
という事で気になってたブツを入手しました(Wampler PinnacleとかAmptweaker Big Rockの方が気になってたんだけどねw)
Bruce Bennett Brown Sound(以下BBBS)です!
Bruce Bennet Music Labs
Bruce Bennett Music Labsはアメリカに拠点を置く個人ビルダーで、主にギターやアンプ、エフェクターの製作を生業としてます。
大規模に商業展開してるというより至極個人的に営業してるという感じで、地元ではリペアなども行ってるようです。
このようにペダルもハンドメイドで制作されており、生産台数もかなり少なそうな事が伺えます。
このBBBS、色々調べてみたんですがAnalogmanのサイト
の解説によると、Jimi HendrixのFoxy Ladyという曲で使われたトーン、ゲインを微弱にしたファズエフェクターにMarshall SLPのパワーアンプ部分をフルクランクさせて歪ませた音(つまりVolumeフル)を融合したものが今日のブラウンサウンドと呼ばれるものであり、その音をシミュレートしたものだそうです。
インターフェース
シンプルにDriveとVolumeの2つまみのみで構成されてます。
電源は006P電池か、一般的なエフェクター用DCアダプターで動作可能です。
つまみの位置など、何処と無くBrown Featherに似てますね😃
トーン
まずはJC-40で鳴らしてみました。
歪は粗くファジーで、エッジが鋭く硬い歪です。
(つまり某MXR Dist○rtion+のような感じ?)
この手のディストーションは、寧ろチューブアンプとギターアンプ専用のスピーカー(CelestionやEminence等)が載ってるキャビと組み合わせると、硬いエッジが丸くなってちょうど良い塩梅になるパターンですね🤔
敢えてSteve Albiniのようなカミソリファズディストーションを狙うならアリかもです笑
Driveつまみは12時くらいだとファズっぽいオーバードライブで、フルテン近くにして漸く(ファズ)ディストーションになります。
EQが無いのでトーンは固定ですが、聴いた感じでは限りなくフラット、若しくはほんのりハイミッドにピークがあるかな?という感じです。
今度はチューブプリアンプのTwo-Notes Le Cleanと、IRローダーのTorpedo C.A.B M+を組み合わせ、モニタースピーカーで鳴らしてみました。
IR(Virtual Cabinet)はヴィンテージのMarshall 1960B Celestion G12M25(イギリス製)となってます。
JC-40と比べると大分高域が落ち着き、奥行感が出て、全体的に柔らかいサウンドにはなりましたが、やはりBBBS自体の持つ歪の硬さや粗さが浮き彫りになってます😅
比べてみた
Bruce Bennet Brown Sound vs TordWorks MR.ED
まずは手持ちで最もブラウンサウンド/5150に似てないMR.EDとの比較笑
接続順やVirtual Cabinetは上記のIRローダーのと同じです。
ぶっちゃけ五十歩百歩の次元なんですが笑、BBBSの方が僅かに歪がきめ細かく、またカラッとした美味しいハイミッドも出てるので、こちらの方がブラウンサウンドに近いかな?という感じです(寧ろMR.EDはディストーションというよりファズ?)
Bruce Bennett Brown Sound vs Animals Pedal Push & Pull Distortion
今度はブラウンサウンド/5150に似てないランキング2位のP&Pとの比較笑
これはアプローチの仕方が異なり、BBBSはザクっとしたエッジ感を主に強調し、P&PはBrownieぽさを追求して丸みのあるサウンドとなってます。
Fair Warningなどのアルバムのサウンドにやや近いのはBBBS、1984はほんの僅かにP&Pかな〜?という感じですが、どっちも似てないですね爆
Bruce Bennett Brown Sound vs Cmatmods Brownie
今度はP&Pの完全上位機種のBrownieとの比較。
Brownieの方がより1984に近付いたという感じではありますが、微小な変化です笑
「BBBS→Fair Warning」>「P&P→1984」
なら
「BBBS→Fair Warning」=「Brownie→1984」
位には跳ね上がってる再現度ですが、どちらもEQやブースターは要りますね😅
Bruce Bennett Brown Sound vs Friedman BE-OD
ラストは帝王、BE-ODとの比較。
正直に申し上げると、ブラウンサウンド/5150系のペダルを求めるなら、変に寄り道するより素直にBE-ODを買っておいた方が無難です笑
昨今はBE-ODのクローンやインスパイア系も横行してるので、自分の琴線に触れればそれらから選ぶのもアリですね👍✨
で、話を戻しますと差があり過ぎてアレなんですが、BE-ODの方が歪がきめ細かく滑らか、高域から低域までバランスよく、かつダイナミックにレンジを司り、音の立ち上がりが早く、総じて高級ハイゲインアンプのようなサウンドで、BBBSではかなり弱いです😅
動画ではチューブクリーンプリアンプにIRを駆使してかなりBBBSに有利な条件となってるのですが、JC-120などのソリッドステートアンプに直で挿して鳴らすとなると、より一層差が激しくなるかと思われます。
総評
ブラウンサウンドというものが
「ゲイン低めに設定したファズペダルに、パワー管をフル稼働させてクランクさせた音を足したもの」
という定義なら、まあまあそういう風なサウンドにも捉えられるんですが、Van Halenのどのアルバムを聴いてもそんな感じがしないので、正直厳しいペダルですね😅
一部の情報によると、MXR Distortion+を使われてたとも言われるので、それに似てるこのペダルはその楽曲には合わせられそうな気もしますが、ストライクゾーンがかなり狭いので、BE-ODとかMXR 5150 OD、AMT P2を使っておいた方が無難ですね笑
流通量が少な目なので、(俺みたいな)コレクター向けのペダルと割り切った方が良いでしょう。