2021年のラストオーダーのペダルです(今更紹介
Carl Martin Panamaです!
Carl Martin自体については過去のPlexi Toneの記事でご紹介しましたので割愛致します笑
このPanamaは同社の「Sシリーズ(Singleシリーズ)」というラインナップに相当し、デンマーク製のレギュラー品とは違って中国で製造されてます。
(Orangeも一部の安価なアンプや、Bax Bangeetar以外のペダルも中国製です)
昨今のCarl Martin Sシリーズは出る度に話題になる傾向があり、Plexi Tone Single Channel、Plexi Ranger(Plexitone Single ChannelにRangemaster Treble Boosterに相当するトレブルブースターの機能を合体させたもの)、そしてこのPanamaもヒットしました。
やはり元ブティック系ペダルメーカーである事(量産体制が整う前はハンドメイドの高級ブランドでした)、製品の出来自体がどれも一線を画してるのが要因かと思われます👍✨
で、このPanamaというペダルのコンセプトはと言うと、もうお察し下さいとしか言い様がないです爆
あの楽曲のギターサウンドをエミュレートしたペダルとなってます笑
インターフェース
Gain、Volume、Toneと基本的なつまみの他に、Dumpingというつまみの計4つで構成されてます。
電源は一般的なエフェクター用のアダプターのみ使え、電池には対応してません。
トーン
Carl Martin PanamaをJC-40で鳴らしてみた。
— Guitarstuff(Brown Sound/5150)@ROCKMAN (@gtrstfgitagia) 2021年12月30日
ソリッドステートアンプでも中々なブラウン感溢れるサウンド😇
価格も18,000円弱なので割とお手頃。 pic.twitter.com/kTJ2JVTJtA
JC-40で鳴らしてますが、いとも簡単にあの音が出せます笑
流石はCarl Martinといった感じで、JC-40でこれだと他のアンプでも大概このサウンドが出せるかと思われます。
まず歪量ですが、Gainが9時~10時くらいでカラッとしたオーバードライブ、12時を過ぎてからディストーションと自然に歪が増加し、MAX付近は歪の増加量はやや下がり、代わりに低音がかなり強調されます。
歪の性質はやはりカラッとしたドライな感じで、歪の粒は粗くもきめ細かくもなく絶妙な感じ、正にあの時期のギターサウンドという感じです🤘✨
Toneつまみは12時を中心とすると、左に回せば高域が減衰し、逆に右に回すと増加します。
一般的なトーンコントロールに相当しますが、減り過ぎてモコモコしたり、逆に耳を劈くようなキツいエッジが立つわけでもなく、絶妙な帯域を絶妙なdB数で調整する感じです(個人的には3kHz辺りの可変かなと考えてます)
そして一番特殊なつまみのDumpingですが、これは所謂ローカットで、左全開だと低音が強調されてルーズになり、右に回していくと低域がカットされていってタイトなサウンドになります。
抜け、迫力、セッションでドラムやベースとのバランスをここで調整出来るので便利かなと思いました👍✨
比べてみた
Panama vs Mad Professor 1
まずは直感で「似てるな」と思った1から笑
歪の性質はやや似てますが、Panamaの方がややきめ細かく、また全体的なレンジが広いのでよりアンプライクなサウンドという印象です。
1の方がハイミッドが強調され、低域がカットされてるのでタイトで明るいサウンドとなってます。
1は別途優れたリバーブが付いてるので、空間系を含んだ音作りという点では有利ですが、トーンコントロールの幅広さや歪の質ではPanamaの方が上手かなと思いました。
Panama vs BE-OD
今度はやはり基準であるBE-ODとの比較。
比べてみると僅かなトーンの違いはあるものの、両者ともかなり似通っており、
「Panamaの方が回路パ○ったんじゃね?」
と思うほど似てました笑
トーンの違いとしては、BE-ODの方がややレンジが広いという感じでしょうか。
殆ど違いが無いので、どちらか好みの方を選ぶのが良いのかなと思いました。
総評
2022年1月現在で新品17,800円のディストーションエフェクターとしてはかなり優れており、他の同価格帯のディストーションペダルと比較しても頭一つ抜けた音質を持ってます。
これと同価格帯か、より安価で音質で張り合えるディストーションだと、やはりBOSSのST-2やXシリーズなどのデジタルディストーションか技シリーズとかなり選択肢が狭まります笑
コレはオススメの逸品です!👍✨