Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20210110 Friedman Smallbox

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今年一発目のmy new gearはこちら!🎊㊗

去年こっそりと発売されていたFriedmanのアンプ・イン・ア・ボックス(略してAIAB)、Smallboxでございます!

 

Smallbox 50

Friedmanの新作といえば大抵は同社から出てたアンプのペダルエミュなのですが、こちらも例に漏れずAIABとなってます。

その大元のアンプが、見出しにある「Smallbox 50」というアンプになります。

現在ではディスコンになってしまってますが、このアンプはヴィンテージのMarshall SLPから、それを改造したようなハイゲインサウンドまでこなし、50Wという大音量で歪ませやすい出力となっており、こちらも人気機種だったのですが、やはりフラッグシップのBE-100やその小型版でホームユースに最適なPink Tacoなどのラインナップがあり、Friedmanのラインナップで生き残れなかったのでしょう😭

それを模したペダルが、今回のSmallboxになります。

 

インターフェース

同社のDirty Shirleyと全く同じ構造で、上段左からBass、Treble、Presence、下段左からVol、Middle、Gainの6つのつまみと、左側面にGain Structureというトグルスイッチの付いたものとなってます。

電源も同じく9-18Vまで対応してます。

BE-ODなどにあった内部トリマーは無くなってるみたいですね🤔

 

サウンド

youtu.be

歪量は元ネタのMarshall SLP〜それのハイゲイン改造版という感じです。

クランチからハイゲインまでシームレスに変化させられ、歪もプリっとジューシーな感じ、コンプ感が無くナチュラルなニュアンスでアンプらしさが充分に感じられます。

Bassは上げるとかなりの重低音を出してくれますが、0まで絞ってもスポイルされることは無くスッキリした低音にしてくれる感じで、どちらに振り切っても、12時から微調整しても良いかなと思いました。

Middleは12時を基準にしてどちらかに振るとかなりキャラが変わり、Marshallらしいドンシャリ感を出したければ左に、ミドルをガッツリブーストしたければ右に回すとぶっとい音になります🤘✨

歪の成分も大きく変わるので、音作りにかなり直結する部分ですね。

聴覚上では少なくとも500Hzでは無くもっと高い帯域、1kHz周辺の狭いQでの可変かなと思われます。

Trebleは恐らく4kHz辺りが狭いQで大きく変わってる印象で、左に振るとモコモコと篭っていき、右はMarshallよろしくキンキンなサウンドになっていきます。

Presenceは文字通り超高域の補正で、エッジや明るさ、抜けなどの音の輪郭を操作する感じです。

Trebleではトーンが大きく変わるのに対し、こちらは最終的な超高域の補正と、アンプなどについてるそれと同じような働きをしてくれます。

Gain Structureのトグルスイッチは、前側に倒すとゲインが上がってワイドレンジになり、後ろに倒すと低域と高域がカットされてゲインが下がります。

これも好みで使い分けるのが良いのですが、俺個人としては基本前側に倒しっぱなしで良いかなと思いました。

 

比べてみた

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Smallbox vs BE-OD

youtu.be

BE-ODの方がハイゲインでコンプレッションが強いのでかなりサスティンがあります。

BE-100のような、ズギャーンと爽快なハイゲインが欲しければBE-ODが断然良いですね🤘✨

逆にSmallboxはニュアンスがかなり出ており、ナチュラルな歪という感じで、ハイゲイン改造SLPなサウンドが欲しいならこちらですね。

基本的なトーンは似てるので、後は自身の好みで選択出来るのは便利です👍✨

 

Smallbox vs Dirty Shirley

youtu.be

続いてはDirty Shirleyとの比較🎶

Dirty Shirleyは元ネタがJTM45な為、Smallboxよりも更にゲインが低くなってます。

ミドルレンジがDirty Shirleyの方がある反面、高域成分が圧倒的にSmallboxの方がある為、Dirty Shirleyがモコモコと篭った印象を受けます。

これを鑑みると、

「Dirty Shirley≒JTM45≒Fender Bassman」

はかなり籠るようなミドル成分が出てる音、

「Smallbox≒1959 SLP」

辺りから高域が補強されたMarshall的なサウンドが確立されたのかなと考えられます(JCM800から更にキンキンになるような印象w)

双方ともクランチやオーバードライブ辺りの音が特にジューシーなので、そこからイナたいミドルが出てるDirty Shirleyか、SLPさながらのトーンのSmallboxかで分かれる感じです。

 

総評

やはりFriedmanらしく高いクオリティを誇ってるペダルという感じです。

ちゃんとBE-ODやDirty Shirleyとは棲み分けが出来てて、「これぞ皆が想像するMarshall」な音ならSmallboxが3つの中で良いかなと思いました。

どのFriedmanも弾いてて気持ちいいペダルばかりなので、弾き比べて違いを堪能するのも良いかなと改めて思わされるペダルでした😊👍✨

FRIEDMAN/BE-OD フリードマン

FRIEDMAN/BE-OD フリードマン

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FRIEDMAN Smallbox Overdrive Pedal

FRIEDMAN Smallbox Overdrive Pedal

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サウンドハウス

DJI

20201231 今年の機材ランキング!

さて、今年もあと1日で終わりますが、昨年同様今年買った機材ランキングを発表します!イェア!!!!!(☝ ՞۝՞)☝!!!チェケラ!!!!!٩(*´ᗜ`)ㅅ(ˊᗜˋ*)وイエー‼

今回は買った項目がそこまで無いので、個人的に特に気に入った物ベスト10を、種類を問わずランキング形式で発表していきます!🎉

因みに買った機材は以下の通りになります。

 

・AMT Legend Amp Series B2(ディストーション/プリアンプ/ラインドライバー)

・BOSS DS-2 Turbo Distortion(ディストーション)

BOSS TURBO Distortion DS-2

BOSS TURBO Distortion DS-2

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・Carl Martin Plexitone(AIAB系エフェクター)

Carl Martin PLEXITONE

Carl Martin PLEXITONE

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・GOAT Blue Series Generator(ディストーション/プリアンプ/ラインドライバー)

GOAT BLUE SERIES GENERATOR
 

・Greg Fryer Mayday(AIAB系エフェクター)

・Greg Fryer Treble Booster Special(トレブルブースター)

・Guitar Craft Takman XPR2 Thousand Drive(ディストーション/プリアンプ/ラインドライバー)

・Herbe&Chick GAZON Distortion(ディストーション)

・King Tone The Duellist(AIAB系エフェクター/オーバードライブ)

[rakuten:auc-ksound:10004675:detail]

・KRANK Distortus Maximus MMV(ディストーション)

・KSR Ceres 3ch Preamp(プリアンプ)

・MXR Dime Distortion DD-11(ディストーション)

・MXR ten band graphic equalizer(イコライザー)

・Ovaltone OD-FIVE eXplosion(AIAB系エフェクター)

・Pearl Distortion DS-06(ディストーション)

・Prince Amplifier Piggy PS-40(ギターアンプ)

・Pro Co RAT (86年製)(ディストーション)

・Rockman Distortion Generator(ロックマン)

・Rockman Sustainor Model 100A(ロックマン)

・Rockman Sustainor Model 200 Double IC(ロックマン)

・Rockman XP-100a(ロックマン)

・Rocktron RX2H(エキサイター)

・T.C Electronic DITTO Looper(ルーパー)

tc electronic 1ボタン ルーパー DITTO LOOPER

tc electronic 1ボタン ルーパー DITTO LOOPER

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[rakuten:ikebe:10036095:detail]

・Two-Notes Le Clean(プリアンプ)

[rakuten:ishibashi-shops:10863270:detail]

・Two-Notes Torpedo C.A.B. M+(キャビネットシミュレータ)

[rakuten:ikebe:10091294:detail]

・Two-Rock Studio Signature(ギターアンプ、去年買ったキャビネットも併せて評価)

・Vital Audio VA-08(パワーサプライ)

[rakuten:premiumgt:10056906:detail]

・YAMAHA FX-550(マルチエフェクター)

 

全部で28種類ありました(何気に結構買ってるのね。。。💸💸💸)

因みに今回は「ロックマン」にカテゴライズされてる4機種(Distortion Generator、Sustainor 2種、XP-100a)は絶対トップ4に入るので除外します(猛大爆発🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣💣💥🔥

 

"。。。(*´-ω・)ン?"

"おやおや?( •́ .•̀ 9)"

"「GOAT Generator」と「Takman XPR2」が「ロックマン」のカテゴリに入ってないぞ?🤔"

そうです!

オリジナルRockmanはアウトですが、そのクローンやリバイバルは「有り🐜」と見なします!

なのでクローン優勢かと思いきや、ジャッジは厳しく参ります!😡👊✨

では、十位から攻めて行きたいと思います!!!─=≡Σ((( っ゜∀゜)っ

 

第十位:Pro Co RAT '86

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第十位は世間でお馴染みPro Co RATがランクイン🎉🎉🎉

やはり俺と同じ誕生年なのと、長野の万代書店に持ち込んでJC-120で鳴らした時、もんのすごく音が良かったという思い出補正がぎっしり詰まった旅の友なので入れました(笑

JC-40だと流石にジャリジャリしますが、うちのチューブアンプに繋いで鳴らすとまあ80年代のディストーションサウンドがいとも簡単に手に入るんですよ🤣

コーラスとリバーブを掛けた日には産業ロック御用達サウンドが炸裂!🤘🤘🤘✨

 

第九位:Two-Rock Studio Signature

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第九位はTwo-Rockの超高級小型アンプのStudio Signature!

歪系エフェクター用に、エフェクター用専門に造られてない究極のクリーンサウンドが出せるアンプという厳しい条件で探していた所、掘り当てたコイツ(笑

EVM12Sという、これまた激レアなスピーカーを搭載したTwo-Rock謹製のキャビと合わせる事により、至高のFenderやDumbleのクリーンが出せるという名目でがむしゃらになってコレクトしました💸💸💸

そのクリーンは他のチューブアンプよりもコンプレッションが薄く、本当にナチュラルなクリーンでエフェクターを選ぶという感じで、染めきったエフェクターは本当にヤヴェサウンドを叩き出してくれます🤤🤤🤤

 

第八位:Greg Fryer Mayday

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第八位はBrian May専属のエンジニア、Greg Fryerからの渾身の逸品、Mayday!

コイツ自体はヴィンテージのVOX AC30をフルテンにしたクランチサウンドを出すAIAB系ペダルなので、ゲインは低いしかなり籠った音になりますが、同社のトレブルブースター系のペダルでゲインブーストする事により、ありとあらゆる博士のサウンドが殆どのアンプで手に入ってしまうので、感動してランクインしました😭

Jazz Chorusは中々相性が良かったのですが、CARRなどのFenderに準ずるアンプは正直微妙で、逆に現行のVOX AC30に繋げばたちまち博士の音に肉薄するサウンドが得られることでしょう👴🏻🔎📝

 

第七位:Greg Fryer Treble Booster Special

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第七位は同じくGreg Fryerからの必殺トレブルブースター、Treble Booster Specialがランクイン!

Brian May本人が使った、帯域やニュアンスが違う6種類ものトレブルブースターがプリセットで入っており(勿論フルアナログ)、同社のMaydayやVOX AC30で使えば数々のツアーでの博士のサウンドを事細かく再現出来るという強力なツール!

MaydayやAC30だけだとモコモコしてかなり籠ったサウンドですが、コレを噛ませるだけでたちまち特有の鼻詰まり感のあるあのサウンドが炸裂します!🤘✨

勿論(KATなどの)Deacyアンプクローンに噛ませてもあの音が出せるので、Queenのギターサウンドを再現してて、トレブルブースターに困ったらこれで決まり!という事でランクインしました😃

 

第六位:Herbe&Chick GAZON Distortion

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第六位は新生ディストーション、GAZONがランクイン!オメデトウ! (っ’-‘)╮ =͟͟͞͞🎉ブォン

やはりつまみをLevel以外全部12時にして使いやすく上質なオーバードライブやハイゲインディストーションが出せるのが強みです!👍✨

ミドル強めで音が太く、ゲイン幅が広く、3バンドアクティブEQで音の最終調整から綿密な音作りまで難なくこなせるオールマイティさは他のディストーションに勝るとも劣らないアドバンテージを持ってますね😃🤘✨

 

第五位:AMT Legend Series B2

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第五位はAMT B2がランクイン😆👍👍👍✨

ハードオフで試奏して、その音のぶっとさに一撃でノックアウトされたのが第一印象で、自宅でJC-40に突っ込んだ所、Q.O.Oに似てるけどもっとバランスが良く、ローからミドルが濃厚で、なんならBogner Ecstasyシリーズを超えてるんじゃないか?と言うぐらい(少なくともMiniやBurnleyよりはこっちが好きw)、大変クオリティの高いディストーションでした。

プリアンプとして使うと、更に高域が明るくなって音に艶が出て、より上質なサウンドが得られるのもGOOD!🤘🤘🤘

3バンドEQの効きも申し分なく、Gainも含めて破綻させずに音を作り込めるのも良質という印象を受けました。

 

第四位:T.C Electronic DITTO Looper

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第四位は最近相棒のDITTO君(笑

やっぱルーパーは1つ持ってた方が良いかなと考えてはいましたが、コイツは「無制限のオーバーダブ」「ルーパーの中でも極めて高音質」「最長5分のフレーズの録音」「ミニペダル系のコンパクトさ」「BOSSコン並の安価」「シンプルな操作性」と、想像以上に期待に応えてくれてるので、俺の中ではマストアイテムとなっております😊✌️

シンプルなルーパーなので操作も簡単に覚えられるし、万人にオススメしたい逸品です。

 

第四位:Two-Notes Le Clean

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同じく第四位タイで(急遽)ねじ込んできたのは、Two-Notesのクリーンプリアンプ、Le Clean!

コイツはトランジスタアンプのリターンやパワーアンプ、キャビシミュなどに繋ぐことにより、極上のFender/Marshall系クリーンサウンドを叩き出してくれます🤤

そのクリーンやローゲインクランチをそのまま使うも良し、前段にディストーションペダルを置いて最高のクリーンサウンドという土台を駆使して最高の歪みを得るのも良しと、痒い所に手が届く存在でございます。

ただ、EQ全て12時の場合Ch.AもCh.Bもかなりのドンシャリサウンドなので、EQを煮詰めるとより良いサウンドが得られることでしょう🤘👍✨

 

第三位:GOAT Generator

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第三位はGOATとTC楽器によるコラボ、RockmanリバイバルのGOAT Generatorがランクイン!!!( ^o^)/🎉 🎁\(^o^ )

やはりRockmanに肉薄したサウンドをお馴染みの9Vアダプターで動作させられるのはでかいです😃👍✨

かなり癖がある音なのでストライクゾーンは狭いですが、俺的にはどストライクです(笑

手軽にRockmanサウンドが堪能出来て最近は専ら弄ってます(笑

Rockman抜かしても、コンプレッサー、イコライザー、プリアンプ、トレブルブースター、キャビシミュ(1×12"と4×12"のシミュレーションの切替可能)に加え、オートクリーン(クリーンミックス)、クリーンブースターまで付いてて至れり尽くせりで、ディストーションエフェクターの他プリアンプとしてもラインドライバーとしても使える点も融通が利いて魅力的です。

 

第二位:KSR Ceres 3ch Preamp

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第二位はKSR渾身のプリアンプ、Ceresがランクイン!!!💣💥🔥

もうクリーンもクランチもディストーションも全部チューブアンプそのものって感じで、下手なチューブライクペダルプリやチューブ搭載プリなんかよりもよっぽどチューブな感じが出てて驚きました←チューブチューブうるせえよ😡

12AX7を2本搭載したADA MP-1-CHANNELと比べて漸く音が硬いかな?と感じた位、JC-40がチューブアンプな感じになりましたね(リターン挿しでの検証です)

特にCh2は圧巻で、コンプレッションの無いクランチからハイゲインディストーションまでこなせ、リニアにゲインが変化するのが堪らないです(音?極上ブラウンサウンド系で個人的にはBE-ODがエフェクター臭く思えるくらいアンプらしい音w)

Ch3はコンプレッションが強めなリード向けで、Ch2に比べ迫力は劣るもののサスティンが伸びてこれまた極上なディストーションが得られます(俺はこっちをよく使ってますw)

これさえあれば、スタジオに「大出力だけど無名でしょぼいトランジスタアンプ」しかなくてもド迫力のチューブアンプサウンドが出せるし、それなりのスペックのキャビシミュ(Torpedo C.A.B. M+等)なんて持ってた日には、自宅でもスタジオでもミキサーに繋いでアンプとオサラバなんて事も出来ちゃう極上プリアンプです!✌️✌️✌️

 

 

そして栄えある栄光の第一位は。。。?!?!

 

 

 

第一位:Torpedo C.A.B. M+

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栄えある第一位は、Two-Notes Torpedo C.A.B M+でした!!!!!💥💥💥🎉🎉🎉💥💥💥🎉🎉🎉🎊㊗

今までキャビシミュといえばRockmanやSansamp、Apex Preampなどに内蔵されてるアナログのものか、JS-10にシステムとして組み込まれてるものしか使ってませんでしたが、コレを買い、数々のIRを試した所、僅か3インチのウーファーと1インチのツィーターを搭載したYAMAHA MSP-3から、重厚なサウンドが飛び出してきて正直驚きました(笑

キャビの特性を再現しきる.wavファイルの音声信号恐るべしという感じで、更に高品質なDAコンバータがその再現度に拍車を掛けて本物に肉薄したサウンドを叩き出すC.A.B. M+は名機中の名機と呼ばざるを得ません😭👍✨

一部のディストーションペダルやプリアンプだと、

「JC-40だとなんかザラザラジャリジャリしてのっぺりとしてるなぁ。。。」

なんて思う事もありますが、コレとそこそこの値段のモニスピ(一基1.5〜2万円台)さえあれば、省スペースで極上のアンプに繋いだような音が簡単に出せますし、キャビタイプであるIRも選びたい放題なので楽しさが無限に広がります。

兎に角この値段(¥44,000)に搭載されてるDAコンバータが、インターフェースをがむしゃらに集めて合計数十万円ほどのものと同等のクオリティを誇るみたいなので、

「一家に一台C.A.B. M+」

と言っても過言では無いくらい、最高にオススメのキャビシミュです!

 

おまけ:歪ペダルトップ10(Rockman抜き)

純粋に歪ペダルだけを抜き出してランキングにするとこんな感じです。

 

1位:KSR Ceres 3ch Preamp

2位:GOAT Generator

3位:AMT B2

4位:GAZON Distortion

5位:Mayday

6位:Pro Co RAT '86

7位:Carl Martin Plexitone

(上質なMarshall SLPサウンドを奏でる名品)

8位:KRANK Distortus Maximus

(KRANKさながらのヘヴィな重低音やザクザクとしたスラッシーな音が出せます)

9位:Takman XPR2

(中々Rockmanなサウンドで結構気に入ってたりしますw)

10位:BOSS DS-2

(中古だと5000円だったので、この価格帯の中古ディストーションでは頭一つ抜けたクオリティでした✌️)

 

最後に

今年もありとあらゆる強豪揃いでした( ˊᵕˋ ;)💦

来年は車検や家賃の更新料とかでまた金が飛ぶのでmngが厳しいかもですが、細々とやって行けたらなと思います😉

では、良いお年を〜🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️

サウンドハウス  

DJI

20201231 Rockman Distortion Generator Pt.2

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昨今my new gearラッシュで記事を書くのが大変なのですが(だったら書くなよw)、またまたこの年末の大晦日付近で入手してしまいました(爆

 

Rockman Distortion Generatorです!

もうRockmanは超沢山あるのですが(Sustainorなんて6台あります🤣)、これはまた「特別な」DGなのです!😡👊💥💥💥

 

特別なDistortion Generator

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*上が前から所持してたスモールサーキットの初期版、下が今回入手したラージサーキットの最新版。

「SR&D」ロゴの白のバインディングの太さ、青い塗装の色、各LEDの色などで違いが見受けられる。

 

「Rockmanなんてどれも音は同じだろーが!」

なんていう事も昔はありました😌

強烈なコンプ、独特なミドル激ブーストトーン、伸びるサスティン、ニュアンス皆無で唯一無二と言われたその音は孤高で、俺がRockmanを集め出した10年前はBOSTONサウンドも含めて「金太郎飴サウンド」などと揶揄されてました(爆

しかし昨今、そのRockman自体が造りの適当さ、特に内部パーツにおいて「数値さえあってれば何でもいい」という概念で全く統一されておらず、「同じような癖はあるけど、トーンが絶妙に違う」という事が言われるようになってきました(笑

トーンの他、ゲイン量なども同じ個体で違いが出てきており、リイシューのRam's Head Big Muffのように選びたいところですが、勿論ディスコンなので選べません(笑

2020年12月現在では、偶然良個体が出ればラッキーという考えですね。

 

さて、今回のDGは何が特別なのか?

それは類を見ない「超良個体」なのです!💎✨💍

「Rockmanって作りバラバラなんだろ?それだと人それぞれ好みとかあるっしょ?一概に良個体と決めつけるのはどうかと思う。。。」

という意見もあるかと思いますが(笑)、順を追って説明します。

 

歪量

まずやはり目立つのは歪量がRockmanでも群を抜いて高くなっております。

Rockmanのプリアンプは、SustainorやX100はライン専用、Distortion GeneratorやXPRなどはアンプと兼用と考えてますが、一概に歪はそこまで強くないです。

あまり強くない歪を、強烈なコンプでサスティンを伸ばしたりアタックを強調してる感じで、結果として滑らかでヴァイオリンのようなトーンに仕上げてるという感じです。

今回のDGはそこに更にゲインと音圧が加わったような感じで、よりパワフルになってます。

アンプに繋いでもそれなりに歪むので、普通のディストーションエフェクターとしても申し分ないゲインが得られます。

SustainをMAX、Distortion HarmonicsをHeavyにした日には、ガッツリハイゲイン80年代リードサウンドが簡単に出てきます🏖🐠☀️

 

EQ

俺の保有してるDGより明らかに効き具合が良くなっており、積極的に音作りが行えます。

特にBassつまみはゲインと音圧が上がるので、上げればより迫力が増します(ちょい上げが超好みでした😭🤤)

デフォのEQセッティング(カーソル位置)でも充分分厚い音なのですが、BassやMid Boostを弄って破綻させることなく更にぶっといサウンドを奏でます。

 

Auto CLN

今回の最大の目玉はコレ!🤩✨✨

元々はディストーションにクリーン成分をミックスし、ギターのVolを絞った時にクリーンサウンドを奏でられるようにするのが主な役目なのですが、俺の所有してたやつだと変に高域成分が出てきてキンキンになりがちでした。

しかし今回入手したこちらは全く違いました。。。

音に輪郭がガッツリ付与され、解像度が抜群に上がります!📲

また旧DGは単に音量が上がっただけですが、こちらは音圧が上がる方が目立ちます。

つまり旧DGではONにしようか迷う点がありましたが(OFFの方が多かったw)、こちらはONにした方がより良い音だということです(笑

 

製造年

これが音と直接関わりがあるのか?と訊かれたら、あるんですよね〜これが(笑

俺の所有してるDGは87年製、新しく手に入れた方は恐らく91年製になります。

この4年間の間に何があったのか?

それは回路基盤が大きく変更され、中身が殆ど違うという点です!👊😃🤘✨

俺の初期版はスモールサーキットと呼ばれ、小さい回路に少ない部品点数で構成されてます。

Sustainorの廉価版としての位置付けみたいですが、正にそんな感じですね。

対して90年2月以降のものはラージサーキットと呼ばれ、部品点数が多くなり、それに伴って基盤も大型に変更されてます。

音的には、より(当時)レギュラー版であったSustainorに近づいたという感じですね。

歪量や音圧などが大幅に改善されてます。

更に特別な最後期のこちらは、90年代末期頃にLead Leveler Boost機能が刷新され、より強力にコンプレッションが掛かるようになってます。

 

弾いてみた🎶

youtu.be

DGの強みは、ライン直でもアンプのインプットでもRockmanらしい音を堪能出来るところに尽きます。

SustainorやX100だとそうはいかず、完全にミキサーやモニタースピーカーに繋ぐ用となってます(アンプに繋ぐとキャビシミュが強烈に働いてるのか、モコモコしたような音になってしまいますw)

ただやはりアンプとライン直兼用な為か、SustainorやX100などに比べるとモニタースピーカーに繋いだ時の音はやや高域が強くキンキンになり、低音がスポイルされがちになります。

これは全てのDGや、リバイバルのGOATなどに顕著に見られます。

 

余談ですが、俺が最初に手に入れたRockmanのプリアンプはコレで、Stereo Chorus/Delayを挟んでアンプ(Marshall MG10)のインプットに繋いで鳴らしてました☺️💭

その時にRockmanサウンドの魅力にガッツリ取り憑かれ、以降は超集めまくりました(笑

 

比べてみた

youtu.be

まずはキャビシミュの機能まで満遍なくDGのパフォーマンスを発揮すべく、モニタースピーカーであるYAMAHA MSP-3で鳴らしました。

スモール→ラージ→GOATの順に鳴らし、それぞれPhase NotcherとAuto CLNのオンオフ、GOATはデフォルト設定とイコライジングした後の音(Phase ON)で比べてみました。

まず言えるのが、圧倒的にラージサーキットの音が音圧・歪量・音量全てにおいて他の追随を許さない質を誇ってました!

勿論トーンの方向性は一緒なんですが、こうまで差が出ると、例えばラージサーキットに不具合が起きて、スモールかGOATで代用とかする場合、音が太くなるようなバッファとかブースターは必須になるかもしれませんね🤔

 

youtu.be

今度はGOATが土壇場のアンプのインプットで鳴らしました。

しかしながらやはりラージサーキットが圧倒的に音が太く、

「Distortion Generatorのトーンはある程度GOATで再現可能だが、色々突き詰めていくとやはりDistortion Generator、それもラージサーキットが優れてる」

という風に感じました。

 

総評

ラージサーキットは初期版のスモールよりも大分改善されており、最早「音が似てるだけの別物」と言っても過言では無いくらい様変わりしてました(笑

今回入手したラージサーキットはたまたま「超激レアの一番優れた個体」を入手出来たので、初期版との区別がハッキリとしてましたが、DGのみならずRockmanの製品は開発・流通形態がかなり適当なので、厳密には全て音が違うと言っても過言ではありません。

昨今は当然ですが「選べない」ので、運に任せて当たり個体を引くしかないのが現状です😅

サウンドハウス  

DJI

20201229 Two-Notes Le Clean

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なんと!

来年来るかな〜と今年は見送ったつもりのプリアンプ、Le Cleanが年内に届いてしまった!(笑

これはレビューしておかなければなりませぬ。。。😅😅😅

 

という訳でmy new gear...

Two-Notes Le Cleanです!🤘✨

Two-Notesブランド及びOrosys社に関しては前回の記事

www.guitarstuff.jp

で書いたので省略します。

前回はIR対応キャビネットシミュレータであるC.A.B. M+でしたが、今回はチューブ搭載プリアンプになります。

 

インターフェース

2ch方式のプリアンプで、左側はTrebleとBassの2バンドEQにGainとVolの計4つまみ、右側がBass、Middle、Trebleの3バンドEQにGain、Sweep、Volの計6つまみで構成されてます。

SweepはMiddleつまみの周波数帯域を操る、Frequency的な立ち位置ですね。

この2つのプリアンプは混ぜる事が可能で、フットスイッチを「同時押し」します。

混ぜる方式は2通りあり、プリアンプBにある押下式のボタンを押し込んだ時はHotモード(A→Bの直列)、出っ張ってる時はColdモード(AとBの並列)になります。

インプットとアウトプットの他、エフェクトループやチューナー用のスルー端子などがあります。

またMIDI端子も搭載しており、MIDIスイッチャーを繋げて制御する事も可能です。

アウトプットはDIアウトやヘッドホンアウトもあり、インターフェースやミキサー等に直接送れる他、アナログ式のキャビシミュが内蔵されてるので、それをオンにする事によりコレ一台でFoHの殆どを賄えます🤘✨

 

Aモード

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フットスイッチも内部のライトも緑色に光ります。

Fenderアンプ(Twin Reverb相当?)のプリ部のような音色でかなりドンシャリな傾向にあります。

個人的にはこれ単体だとエフェクター噛ませるというより、これのみでクリーンサウンドを狙ったり、歪エフェクター使うならBと混ぜて使った方が好印象でした。

 

Bモード

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フットスイッチは黄色で、内部のライトは黄緑色に光ります。

所謂Marshall系のサウンドですが、ローゲインクランチ程度にしか歪みません(笑

クリーンメインで使うという感じですが、こちらも例に漏れずかなりドンシャリなサウンドなので、歪エフェクターを噛ませるならイコライジングが必須です。

Aモードと違ってMiddleやSweepが付いてるのでフラット〜ミドルブーストなサウンドが作れます👍✨

 

Hot Fusionモード(A→Bの直列)

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AモードをブースターにしたBモードで、内部のライトは赤く光り、AモードのVolが無効になります。

クランチなどを作る際はこちらのモードが良いかなと思います。

 

Cold Fusionモード(A+Bの並列)

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AとBを並列にしてミックスするモードで、内部のLEDは青く光ります。

AのVolは無効になる代わりに、FusionつまみでAの出力を担います。

個人的には、Bモード単体とこのモードが歪エフェクターの乗りが良い印象ですね👍✨

 

鳴らしてみた

youtu.be

Le Cleanを買った目的は、「Torpedo C.A.B. M+用のチューブプリアンプ」なので、早速BOSS DS-2を媒体にし、Le Cleanを挟んでC.A.B. M+をMSP-3で鳴らしてみました🤘✨

まずはLe Cleanを常にONにして、各種IRを堪能しました🤤

BOSS TURBO Distortion DS-2

BOSS TURBO Distortion DS-2

  • メディア: エレクトロニクス
 

 

続いてはLe Ceanをバイパスした音と、噛ませた音の比較です。

youtu.be

セッティングはこの写真の通りのEQに、Cold Fusionモードで使用してます。

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まずC.A.B. M+にDS-2を直接繋ぐのと何が違うかと言うと、音にハリが出てきてより迫力や明瞭さ、輪郭が浮き彫りになります。

C.A.B. M+に直接繋ぐと、IR次第では高域が圧倒的に足りずモコモコして使い物にならなくなるのですが、こういったプリアンプを足すことによりIRの選択肢がかなり広がります。

以前は高域しか拾わないマイク距離0cmの物ばかり使ってましたが、プリアンプを挟むことによりIRの醍醐味であるダイナミックレンジや空気感を取り込めるマイク距離3〜4cmの物が大いに生かせ、それによって迫力が桁違いに出てきます。

プリアンプ内蔵型のペダルは兎も角、ディストーションペダルなどをキャビシミュに繋ぐ場合は、こういったプリアンプは必須ですね👍✨

で、クリーンプリアンプもこの世の中には沢山ありますが、サウンドの根幹を担う部分なので、このセクションもグレードが非常に重要になってきます。

ではLe Cleanの場合はどうか?

トーンにかなり癖があり、そのままだとドンシャリサウンドで使いづらいです。

しかしEQを詰めていくと極上でエフェクター乗りがすこぶる良いクリーンサウンドが顔を出してきます🤤👍✨

個人的には写真通り、ミドル全開でAとBのBass、Trebleは削り、Sweepは11時位が丁度良い感じでした😊🤘

ガッツリチューブの特性が出てくるので、音がぶっとくなりつつ柔らかさを保っており、今のところこれでプリアンプは充分という感じですね😃✌️

 

総評

最高のクリーンプリアンプでした(笑

トーンに癖があり、EQ全て12時での運用は人を選びますが、弄れば極上なサウンドが得られるので、「一度決めたセッティング」さえキープしておけば良いかなと思います。

他のチューブプリよりも頭一つ抜けたチューブ感が堪能出来るので、チューブ特有の温かみ、太い音、コンプ感などを付与したディストーションペダルサウンドをキャビシミュで鳴らしたい場合はこれが最有力候補かと思われます(但し中々お値段が張ります💸💸💸)

サウンドハウス  

DJI

20201228 Herbe&Chick GAZON Distortion Pt.2

さあて、今回もハイクオリティなGAZONの比較や、ちょっと分かった事などを徒然なるままに書いていこうかなと思います👨‍🦳✍

 

GAZONの特性について

前回の記事https://www.guitarstuff.jp/entry/2020/12/21/194359

でトーンの特性や比較などをしてみて分かったことについて書いていこうかなと思います。

まず気付いたのは、

「GAZONはミドルが出て太いディストーションではあるが、その系統に特化したペダルと比べるとミドルの帯域のピークが高めで明るいサウンド」

という事です。

特にSuhr Riot ReloadedとAMT B2などと比較した時に顕著だったのですが、低音やローミッドがスッキリしてて、中域〜中高域に重点を置いてるのかなという印象です。

なので悪く言えば(それらのペダルと比べた時に)音が軽く、良く言えば抜け感やブライトさが抜きん出てるという感じですね。

次に思ったのは、

「ある特定の高域と低域の値を基準に、それ以下の値は全てカットされてる」

という点です。

他のエフェクター、特にアンプライクと呼ばれるものと比較すると、高域のザラつきが無くなり、低音が無いんですよね🤔

高域のザラつきに関しては人によって捉え方が変わるので、2つの見解を俺なりに解釈してみたのですが、1つはファズ要素的なサウンド、もう1つはチューブアンプのSAG感を再現してるのかなと考えてます。

SAG感が顕著に出てると評されるOrange Bax Bangeetarでかなりそういった高域成分が出てるので、俺はどちらかと言えば後者かなと思います。

それがGAZONには一切無く、音が丸っこく柔らかな感じになっており、これが太いサウンドの要素の1つなのかなと思います。

で、通常このイコライジングをすると、音が埋もれたり団子になったりするのですが、GAZONは音の粒に輪郭があり、それが和音で鳴らした時、太さを保ちつつ立体的で奥行きのあるサウンドになってます。

低音に関してはバランスよく出ており、ギターサウンドの要である中域を邪魔しない程度に出てる反面、低音による迫力などはこのペダル単体では出ません。

別途EQで低音を足すのが良いかなと思いました。

 

比較してみた

 

GAZON vs Suhr Eclipse

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https://youtu.be/oQdcz6FBj2s

Riot Reloadedよりも、こちらの方がトーンの特性は近いかと思い比較してみました✌️😃

まずローゲイン同士で比較したのですが、大体キャラは一緒ですね。

ややGAZONの方がゲイン絞れるので融通が利きやすいです。

Eclipseの方が音圧がありますが、柔らかい音のGAZONの方がクランチとかでは上ですね。

次にハイゲインモードなのですが、完全にGAZONの圧勝でした🎉🎉🎉

Eclipseも中々善戦はしてるのですが、GAZONに比べると音の解像度が低く、のっぺりと平坦な印象を受けます。

GAZONの歪の立体感は半端なく、単音でも和音でも上回ってます。

個人的には音質や値段の面から、EclipseよりGAZONをオススメします!👍✨

 

GAZON vs REVV G3

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https://youtu.be/Iqug_E0ISQg

続いてはREVVのAIABであるG3との比較⚔️

印象としては、G3の方が更に柔らかい音でローファイな印象を受けました。

少しヘタったチューブのハイゲインアンプサウンドという感じが好きならG3ですが、使いやすいのは断然GAZONです!👊😊

3バンドEQもG3は色々癖があって扱いづらい部分があるのですが、GAZONはどの帯域も無難に使えるのもアドバンテージがあります。

トーンなどは凡そ一緒で、ニュアンスや歪の守備範囲、歪の成分でGAZONの方が1歩抜きん出てます。

値段から考えても、どちらがいいか?と訊かれたら俺はGAZONを推します😉👍✨

 

GAZON vs Apex Preamp

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https://youtu.be/-PWm-YWTNFY

と、ここまではGAZON無双でしたが(笑)、次に立ちはだかったのは強敵Apex Preamp!

果たしてどちらが優勢か?!

まず目立つのは、Apex Preampはかなり高域のザラつき感があり、これと重低音を併せてドンシャリ気味なサウンドになってます。

GAZONの方が音が丸っこくウォームなサウンドですね。

前回もそうなんですが、このジャリ感をファジーと捉えるか、SAGと捉えるかで好みが大きく分かれる感じです。

SAG感で立体感を賄ってるという考え方だと、劈くようなエッジが気になる方は、それが無い状態で立体感を演出してるGAZONの方がオススメですね👍✨

3バンドEQに関しては、やはりGAZONの方が使い勝手が良好、Apex Preampはミドル上げると音がモコモコしたり色々癖があって使いづらい一面もあります。

またApex Preamp側でTightスイッチを入れると、GAZONより低音がカットされます。

強力なノイズゲートてDjentや、アナログのキャビシミュ搭載でボードだけでFoH(Frout of House、機材のシステムのようなもの)を組むならApex Preampは理想ですが、単に良い音質のディストーションペタルを求めるならGAZONの方が良いですね🤘✨

 

GAZON vs Megalith Delta

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https://youtu.be/sTyeUwUBZp8

今まで強敵を破って3勝を上げてきた芝生野郎ですが(笑)、ラストはハイゲインAIABの黒いコイツ🌌

果たしてGAZONは全勝出来るのか?!

まずEQ全て12時だとGAZONの方がミドルが出ます。

Megalithは完全にフラットという感じで、GAZONの方が存在感はありますね。

しかしながら、EQの効き幅は圧倒的にMegalith Deltaの方が上で、Contourつまみでぶっといミドルが炸裂します!💣💥

加えてバランスのいい重低音や、EQ次第ではGAZONを上回る音の輪郭や立体感などを得られ、Gain MAXで歪が崩壊しがちな点以外はMegalith Deltaの方が色々な面で上回ってるという感じです(内部トリマーは3時くらい)

ほぼ同じ性質の歪み方(ややMegalith Deltaの方がきめ細かい)ですが、重低音が効くMegalith Deltaの方が迫力があり、相対的に低音が無いGAZONだとやはり前回同様軽く感じます😅

販売価格はほほ同じなので、俺はMegalith Delta推すかな🤩✨

 

総評

改めてGAZONのポテンシャルの高さを実感出来ました👍✨

何故ここまで推すか?!優れたハイゲインディストーションペダルだからです!🎛🎚

何度も書いてますが、3万円台のディストーションペダルとしてはかなり突出したクオリティを誇り、加えて他社のクローンでもエミュレータでも無い、Herbe&Chickのオリジナルの音質なのが凝ってて匠を感じます🔨🏺🧱

誰が使っても使いやすく、ギター初心者からプロまで幅広く対応出来るGAZONは、正に名機と呼ぶに相応しいと思いました🤘✨

20201221 Herbe&Chick GAZON Distortion

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恐らく今年最後のmy new gearになる、Herbe&Chickからのディストーションペダル、GAZONです!

 

Herbe&Chick

まずはこの会社の概要から書いておきます✍

Herbe&Chickは元々個人工房であるCanary Guitars/Chick Effectsの社長がギターやエフェクターのリペアや、エフェクターの開発を行ってた所から端を発します。

そこにとある顧客がやって来て依頼をした際、同時にその顧客が得意とする粉体塗装の方法を持ち掛け、その塗装方法で意気投合し、会社設立という形になりました。

コンセプトは「使えるものを扱い易く」で、第一号としてGAZONの開発に着手なさったそうです。

その後、10機種ほどラインナップを完成させた後、GAZONやTron(同社のブースター)といった製品を現在製造・販売を行っております。

GAZONの意味はフランス語で「芝」、Tronは「枝」と、植物由来の名前が付けられており、これはHerbe/Chickの代表が植木職人も兼ねてる為です(GAZONが緑色、Tronが茶色なのもその為w)

GAZONはここ最近出来たディストーションですが、SNSなどで広まり、「隠れた名機」として話題になり俺も手を伸ばしました(笑

 

インターフェース

上段にGainとLevel、下段にBass、Mid、Trebleの3バンドEQのある、計5つのつまみで構成されており、EQセクションとそれ以外のつまみでデザインが異なってます。

また上段中央に「Voice」という2wayトグルスイッチがあり、歪量の他歪のキャラクターやトーンもここで変わります(後述)

電源はお馴染みの、センターマイナスの9Vアダプターで動作します。

 

トーン

 

ローゲインモード

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ローゲインモードはコンプレッションが無くオープンな歪となってます。

Gainつまみを0にすれば、高域に艶のあるクリーンが出せ、9時くらいでジューシーなオーバードライブとなり、Gainつまみを回していくことにより自然な感じで歪量が追加されていきます。

2時くらいからディストーションと呼べる位歪が増し、ローゲインモードでもリードサウンドが狙えたりと、このモードだけでオールマイティに音色を確立出来ます👍✨

歪みの質も申し分なく、定価は3万切りますが、4〜5万円台のオーバードライブやディストーションと比べても遜色無い、分離感があって立体的な歪で非常にクオリティが高いものとなってます(ぶっちゃけこのモードだけでも3万で出したら売れそうな勢い😆🤘)

 

ハイゲインモード

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ハイゲインモードは9時くらいから既に結構歪む感じです。

流石に0だと音がモコモコして使えない音ですが(笑)、上げていくと強烈かつ分離の良い、上質なディストーションが顔を出してきます👍✨

12時まではガッツリ上がり、それ以降は緩やかに歪量と音圧が上がっていく印象です。

コンプレッションはローゲインモードとは打って変わって適度に掛かり音が伸びます。

オープンな感じのローゲイン、コンプが効いて音が伸びるハイゲインモードと、どちらも上質な歪で、

「取り敢えず3万円台で上質なオーバードライブとディストーションの2 in 1が欲しい」

といった場合には万人にオススメ出来るペダルです😉

 

EQ

EQはアクティブタイプで、12時を基準にカットやブーストを行えます。

どの帯域もQが比較的広めに取られており、また増減するdB数もそこまで大きくないので、アグレッシヴにトーンを変えるというより、12時を基準にして確立したトーンをバランス調整するような印象を受けました。

トーンはEQ全て12時で500Hz辺りが盛り上がったミドル重視型で、ローゲインだと低域と高域が出てきてやや緩和され、ハイゲインだとガッツリミドルが盛られます🍚

Bogner Ecstasy Red(レギュラータイプ)、AMT B2、Suhr Riot、Ovaltone Q.O.O、GOAT Generatorなどが好きな人にはどハマりするトーンかと思われます(笑

 

エフェクターか?AIABか?

このGAZON、設計者の意図によると、

「昔テレビ等で聴けた往年のエフェクターたらしめるディストーションサウンドを再現してみた」

との事ですが、ユーザー側は「AIAB(アンプライク)」という意見が散見されます。

俺的には、最初は低域も中域もふくよかで、エフェクターにしてはワイドレンジなのでAIABかなと最近まで考えてたのですが、所謂AIABと呼ばれるものと比べると、チューブコンプレッションのような粘り気のあるニュアンスに対し、かなりソリッドな反応があり、今は

「高品質なエフェクター然としたディストーション」

と考えてます🧐

 

比べてみた

 

GAZON vs Riot Reloaded

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youtu.be

 

まずはミドルブーストディストーションの雄、Riot Reloadedとの比較🎶

Riot Reloadedに関しては、個人的にVoiceスイッチの真ん中(シリコントランジスタ)が一番好きなので、コレで比較しました😉

まず低域に関しては、「圧倒的に」Riot Reloadedの方が出ます。

低域からローミッドまでが特にガッツリ出ており、GAZONのBassとMidをフルに上げてもRiot Reloadedの方が強いです。

しかしながら埋もれるという事も無く、6弦のプルンとした感じもRiot Reloadedの方がより輪郭がありますね。

中域に関しては、GAZONの方がやや高めの帯域でピークを取っており、サウンドが明るい印象を受けました。

なので低域、ローミッド、中域を踏まえると音圧、重厚感はRiot Reloadedに軍配が上がりました🚩✌

高域に関しては、GAZONの方が圧倒的に出ており、Trebleでのさじ加減でRiot Reloadedと同じくらいにしたり、逆にフルまで上げても破綻しないので、抜け感などのアドバンテージはGAZONにあります。

Riot ReloadedもToneを最大まで上げてもパッシヴ型なので破綻はしませんが、やはりアクティブ型のGAZONよりも効きは弱いです。

(ややEQの効きは控えめだけど)アグレッシブに音作りが出来るGAZONと、GAZONよりもサウンドの方向性が固定されてて、後は現場での最終調整用にToneつまみが付いてるRiot Reloadedという感じですね。

歪量に関しては、Riot ReloadedのVoiceスイッチが真ん中の状態で、真っ先にハイゲインになるのはGAZONで、Riotの3時くらいでGAZONの12時くらい、両方フルでRiot Reloadedの方が歪みます。

Riot ReloadedのVoiceスイッチを右(LED)に倒すと、音量は下がるけど歪がかなり増すので、よりハイゲインなのはRiot Reloadedですね。

個人的にはRiot Reloadedの方が好きですね🤔

 

GAZON vs Q.O.O Blue Edition

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youtu.be

続いてはRiotに似た、Unreal Amp HeadをモチーフにしたQ.O.Oとの比較🤘✨

まずトーンから書くと、低域はQ.O.Oの方がめちゃくちゃ出ます(笑

寧ろ出過ぎな位で、上の動画でMiddle(主に2kHz辺りの中高域に作用する)とTone(主に5kHz辺りの高域に作用する)を上げた理由は、音が埋もれるからです(爆

なので相対的に低域がスッキリして扱いやすいのはGAZONですね😅

中域に関しては、GAZONの方がやはり高めの帯域をピークにしてるので、明るさと抜け感がありますね。

Q.O.Oは低域に中域が飲み込まれてるといった感じで、モコモコとしちゃってます(笑

高域に関しては、Toneの司る帯域がQ.O.Oの方が高く、ザクザクとしたメタリックなサウンドを出すならQ.O.Oの方が向いてますね。

GAZONは相対的に帯域が低く(4kHz位?情報求むw)、またQ.O.OほどQも狭くないので、無難に収まってるといった雰囲気です(笑

歪量に関しては恐らく同じくらいですが、歪のキャラに違いがあり、GAZONの方がエッジが丸っこい感じで、Q.O.Oは相対的にファジーに感じられました(これがGAZONがAIABと呼ばれる所以か?)

総合的には、最初似たもの同士かと思ってたのですが、結構キャラが違ってたので甲乙付け難い雰囲気です(笑

扱いやすさや抜け感はGAZON、低域の迫力はQ.O.Oといった感じで棲み分けは出来てますね(だだしQ.O.Oは低域が強過ぎな印象もありますw)

人に薦めるなら、(扱いやすさや入手難易度、価格からして)GAZONになりますね😉

 

GAZON vs Bogner Ecstasy Red

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youtu.be

お次はBognerのフラッグシップアンプの名を冠したペダル、Ecstasy Redとの比較👊

まずはっきり書きますが、GAZONの方が圧倒的に音作りに関してのアドバンテージが高いです!!(笑

というのも、Ecstasy RedのEQにかなり癖があり、積極的に音作りしていくというよりも、EQを最適な位置に合わせて何とか良い音に修復するという感じなんですよね😅

ではまずトーンから見ていくと、低域はGAZONの方がスッキリしており、EQで上げようが下げようが破綻すること無く好みの出方に調整出来ます。

一方Ecstasy Redはというと、12時の時点でかなりモコモコする上、Q.O.Oと違ってブーミーさが出てるので、必然的に下げたくなります(笑

必要とあらばトグルスイッチのmodeをtightにし、pre eqもb1かb2に振る可能性すらありますね😅

中域に関しては、Ecstasy Redの方が出ててGAZONの方がフラットな印象です。

やはりこちらも帯域のピークに相違があり、GAZONの方がやや高めの帯域をピークにしてる印象で、明るいサウンドになってます。

高域に関してもGAZONの方が出ており、かつファジーにならない角の丸まったエッジを保っており、Ecstasy Redは逆に他のディストーションペダルと比べてもかなり劈くようなエッジ感があるので、扱いやすさはGAZONに軍配が上がりますね。

Ecstasy Redの方が3バンドEQの他各種トグルスイッチも付いてるので、音作りの幅は広いと思いきや、3バンドアクティブEQのGAZONの方が広いです(笑

ただ、かなり煮詰めた設定を行うと、Bognerの方がタイトになってアンプのような太い音にも化けるので、一概にGAZON圧勝という感じでもなさそうですね🤔

歪量はGAZONの方が強く、Ecstasy RedのGain MAX、Boost MAX、structureスイッチを20thにしてもGAZONの方が強いです。

総合的にはGAZONの方がコスパが良いという印象でした💰

 

GAZON vs AMT B2

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youtu.be

ラストはBogner Triple GiantのエミュレータであるAMT B2をぶつけました👊✨

まずトーンはと言うと、低域からローミッドにかけてはB2の方が圧倒的にあります。

Q.O.Oの低域をかなり落ち着かせて使いやすくしたようなバランスで、迫力と重厚さを兼ね揃えており、相対的にGAZONが軽い音に感じます(笑

昨今は低音スッキリ型のディストーションが好まれる傾向にあるので、GAZONの方が時代に合ってるといえばそうなのですが、一聴した時のインパクトはB2だと個人的に考えてます。

ミドルはやはりGAZONの方がピークが高い所を司り、抜け感や明るさが勝ってます。

高域に関しては、GAZONは角が適度に丸くなって、ソリッドな感じを保ちつつ滑らかな雰囲気を醸し出しており、対するB2はファジーな感じが出てます。

この「ファジーな感じ」はQ.O.Oでもそうですが、恐らくチューブのSAGやサチュレーションで伴うザラっとした感じを再現したのかなと考えてます(例としてMXR 5150 ODでも感じられます)

ソロなんかはGAZONの方が音が太く抜けも良いので有利ですね。

逆にJazz Chorusなどで迫力のあるチューブアンプのような音を出したければB2(追加でEQとかトレブルブースター)の方がいいかもしれません。

EQに関しては、GAZONがアクティブタイプ、B2はパッシブタイプとなりますが、効きの強さはややB2にあり、Qが狭いのかこちらの方が音を作り込めます。

歪量に関しては両方フルでB2の方が強く、Gainつまみを回していった時の歪み始めはGAZONの方が早いです。

で、最後にお値段なのですが、2020年12月時点でGAZONが3万弱、B2はどこで買うかにも依りますが、音屋で2万弱、それ以外だと2万6千円台です。

音質やコストの面から、「ミドルモリモリなハイゲインディストーションのみ欲しい」というならば、俺はB2を推すかもしれませんね😏

やはり初見での重厚感のある低音やローミッドでこちらの方がインパクトがある上、プリアンプやキャビシミュまで付いてて機能性も抜群、しかも安いのでどうしてもこちらを推してしまいがちになりそうです(でも試奏は大事よ😘

GAZONは優れたオーバードライブとディストーションの2 in 1ペダルと捉え、どちらも演奏時に使うとなればお得ではあります😃

 

総評

3万弱でこのクオリティは中々半端ないです😆🤘✨

同価格帯にFriedman BE-ODやMXR 5150 OD、Bogner Ecstasy Red Mini、Suhr Riot(Reloaded)などが挙げられますが、それらとも充分渡り合えるポテンシャルはあります。

エッジが滑らか、歪の分離は良く奥行きや立体感がある、オープンなロー〜ミドルゲインディストーションとコンプレッションの効いたハイゲインディストーションの2 in 1、EQ全て12時で最初から良い音が出せ、しかもEQはアクティブタイプなので音作りの幅も比較的広めと、オールマイティに使えるディストーションですね👍✨

Megalith Delta、Diezel VH4、Ovaltone Q.O.O、AMT B2などの重低音型のペダルと比べると音圧面で劣りますが、その分高域が太く抜けるサウンドになるので、そういったペダルと併用してリードサウンドとか狙うのもいいかもしれませんね😉

サウンドハウス

DJI

20201220 Two-Notes Torpedo C.A.B. M+ Pt.2

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今回はC.A.B. M+を使い、内蔵されてるキャビタイプのVirtual Cabと、外部からダウンロードして取り込んだIRを鳴らしてみました🤘✨

 

IR編

youtu.be

まずIRなんですが、これは実質失敗です(爆

というのは、

・ギター

・BOSS DS-2

・C.A.B. M+

・モニタースピーカー

と繋いでおり、本来ならばディストーションエフェクターであるDS-2とC.A.B. M+の間にプリアンプを挟まなければならないのを怠ってるからです😅

なのでキャビタイプも直感的に「マイクが極めてスピーカーに近く、低域を拾えてない」.wavファイルを選んでしまっており、キャビシミュを殆ど活かしきれてない音になってます。

しかしながら、DS-2の音の変わり様が分かるようにはなってるので、参考になればと思い貼っておきます(笑

逆に言えば、ディストーションエフェクターとキャビシミュだけでも、低域がスポイルされたキャビタイプを選べば何とかギターサウンドらしい音をモニタースピーカーから鳴らせるという事でもあります(笑

(好き嫌いは別れるけど、個人的にはわりと好きw)

キャビタイプはリンク先のYouTubeの概要欄に書いてます。

BOSS TURBO Distortion DS-2

BOSS TURBO Distortion DS-2

  • メディア: エレクトロニクス
 

 

Virtual Cab編

youtu.be

今度はディストーションエフェクターとしても、プリアンプとしても、ラインドライバーとしても使えるGOAT Generatorを使い、DS-2同様そのままC.A.B. M+に接続してMSP-3を鳴らしてみました。

GOAT BLUE SERIES GENERATOR
 

キャビタイプはIR編同様、YouTubeの概要欄に書いてます。

個人的な感想としては、C.A.B. M+をバイパスしたGOATのオリジナルの音と比べ、オリジナルに準じてるようなものから、かなりサウンドが改変されるものまであり、やはりキャビネットのエンクロージャーの材質やスピーカーの種類によって、頑固に癖の強いGOAT(Rockman)の音色も変わるんだなと感じました(笑

またベースアンプはGreen 18のように全く不向きなものから、Heaven Topのようにそこそこ使えるものもあり、エフェクターさえ揃えればベースアンプにギター繋いでも良い物もあるという事が分かりました(まあベース用の方のパス10にギター繋いで良いサウンドが出るって言われるしねw)

 

アナログか?IRか?

さて、話変わって今度はキャビシミュにおける、アナログ仕様とIR仕様(デジタル)について、お話を伺ってきたので記事にします✍

まずアナログ仕様は、代表的なものにTech 21 SansampシリーズやPalmerのPDI-03、AMT Legend Ampシリーズ、A/DA GCSシリーズ、Hughes&Kettner Red Boxなどの定番から、Suhr A.C.E.といった新鋭のモデルなどが挙げられます。

これらは全てアウトプットの直前にフィルターEQがあり、それがギターアンプから出したようなサウンドになるように高域と低域をバッサリとカットし、ミキサーなどに直接送れるようになってます。

各々のメーカーによってそのイコライジングの仕方は異なり、GCSやSansamp Classic、Red Boxのようにプリセットになってるものから、A.C.E.のようにある程度リニアに音を変化させられるものまで様々です。

アナログ仕様の最大の利点は「レイテンシーが全く無い」という事です。

IRは、ファイルによっては最初にコンマ数秒の無音部が時折あり、これがまずレイテンシーを引き起こします。

またハードウェアや、ソフトウェアの場合はPCの処理能力の遅さでもレイテンシーに繋がる場合もありますが、アナログのキャビシミュはそのまま信号がフィルターEQの回路を通っていくだけなのでレイテンシーという概念がありません。

ではIRに比べ何が劣ってるか?となると、やはりEQの処理のみなので、スピーカーの空気感とかも全てキャプチャリングしてるIRの.wavファイルに比べるとどうしても平坦になって無機質な感じになりがちです。

「このアナログのキャビシミュを通して、ミキサーやモニタースピーカーに出力した音が好きなんだ!」

という人のためのものという印象ですね。

Sansamp (Flyrig)シリーズやAMT Legendシリーズ、Apex Preamp、Rockman (X100、Sustainor、Distortion Generator、XPR)、GOAT Generatorなどはアナログのキャビシミュが一体型になってるので、アンプ要らずで単体でミキサーに直で行けるという便利さがありますし、それらのキャビシミュも中々よく出来てます👍✨

続いてデジタルのIR(Inpulse Response)仕様ですが、こちらはアンプを繋いだ状態のキャビネットから出た信号をマイクで拾い(凡そ40〜100ms)、それを.wavファイルにしたものが元になってます。

そしてそれをTorpedo C.A.BやMooer Rader、Line 6 HelixなどのIR対応機種に保存し、.wavファイルの信号音声を、前段のプリアンプに加えてミキサーやモニタースピーカーなどに出力します。

これの最大のアドバンテージと言えば、やはりスピーカーの空気感、奥行感などが忠実に再現される点です。

YAMAHA MSP-3のような3インチのモニタースピーカーからでも、IRによっては12インチ4発キャビの迫力などが堪能出来ます!

IRは有料無料様々なものがあり、中にはCelestionplusなど公式が出してるIRもある為、選択肢は無限にあります(勿論機材があれば自分で作る事も可)

アナログでは再現出来ない部分を大まかに賄ってるので、昨今のレコーディングではこちらが主流です。

しかしながら万能という訳でもなく、やはり幾つかの欠点もあります(笑

まず前回の記事でも書いた通り、D/Aコンバータの品質でそのIRの再現度が超変わります。

次に前述の通り、あらゆる点でレイテンシーが発生する場合があります。

「.wavファイルの先っちょの無音部をカットして作り直せば良いのでは?」

と、そんな風に考えてた時期が俺にもありましたが(笑)、これをやると音が変わります🥶

最初の無音部にもしっかりと信号が発生してて、それを含めて完成されてるIRなので、たとえ無音部でもカットしてしまうと全体のバランスが崩れるみたいです。

そしてこれも中々厄介な事象なのですが、撮るマイクやそのマイクの位置でも音が超変わるので、

「マイクは○○製でスピーカーからの距離2cm」

「マイクは✕✕製でスピーカーからの距離4cm」

といった風に、その都度個別にファイルを作成して行かなければなりません。

なので、自分が気に入ったIRを選別して保存する必要があります(Torpedo C.A.B. M+に入れられるIRは最大25個)

またTorpedo C.A.B. M+の場合、IRではない「Virtual Cab」モードだとマイクの種類やスピーカーからの距離などを細かく設定出来ます。

IRと遜色ない音質なので、もし気に入ればこちらを駆使して音作りするのもいいかもしれませんね(公式の説明だと、内蔵の他に追加で購入出来るみたいです)

Torpedo C.A.B. M+はハードウェアに拠るレイテンシーやD/Aコンバータの品質などIRのキャビキミュにおける重要な点においては全て高水準でクリアしており、至極個人的にはIRの入門として最適だと考えてます(安物買いの銭失いという言葉があるように、下手に安価な物を買うより、総合的にハイスペックなコレを最初に買っておけば買い足す必要が無くなる為です😉)

 

最後に

オーバードライブやディストーション、ファズなどの「エフェクター」を使いたい場合、必ずキャビシミュとの間にプリアンプを挟みましょう(笑

サウンドハウス  

DJI