Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20230202 Little Wing Electron Hummingbird C212

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さーてさてさてmy new gear...のお時間ですよ!🤘😎🤘✨

(コレの前に色々買ってるけど、こっちから先にレビューw)

Little Wing Electron Hummingbirdです!🤘✨

Little Wing Electronことマサハル電機氏は本業とは別にエフェクタービルダーとして製作を行っている為、製作台数が非常に限られる方みたいです。

その方が作り出したHummingbirdは世間に出るや否や、ブラウンサウンドを事細かに再現したとして一躍人気になりました。

それから改良を重ねインターフェースを刷新して製作されたのが、今回のHummingbird C212となります。

C212は今まであったLoudnessつまみと80's/1st及びTight/Fatのトグルスイッチを廃し、Middleツマミを加え、VolumeとGainが独立し2ch仕様になったバージョンです。

無印の時よりかなり中の回路を煮詰めたらしく、よりブラウンサウンドに近づいたかと思われます(無印知らんから断定は出来ぬ😤)

 

インターフェース

このペダルは前述の通り2ch仕様となっており、GainとVolumeが独立しEQは共有となってます。

EQはBass、Middle、Treble、Presenceの4バンドです。

電源は18Vアダプターで駆動します。

見た目がエフェクターなのでアンプのインプットに繋ぎたくなる方もいると思われますが、これは「プリアンプ」なのでアンプにリターンが付いてるならそちらに挿すか、単体のパワーアンプに挿してスピーカーを鳴らすか、(俺みたいに)キャビシミュなどに直接繋いでオーディオI/Fやモニタースピーカーなどで鳴らすのが基本です。

アンプのインプットに挿した場合、アンプのプリアンプ部で高域が補正されてるので結果的にキンキンなサウンドになります笑

 

トーン

まず第一印象としてはかなり高域が強く出ており、またその高域成分からしてMarshallを彷彿とさせるサウンドでした(まあ元が68年製のMarshall 1959SLPを色々こねくり回したものだしねw)

昨今のブラウンサウンド/5150系のディストーションエフェクターやプリアンプが如何に高域が丸くされてるかが伺えます。

Marshall特有の高域成分、超高域成分による倍音がかなり再現されており、またピッキング時における"キュッ"という音が強く出ており、Marshallっぽいニュアンスが感じられます🤘✨

ゲインは5150系ペダルやプリアンプと比べると恐らく相当低めに感じられるかもしれません。

ただ元ネタの1959SLPが、Van HalenをCDで聴いてる人が実際弾くと滅茶苦茶ゲインが弱いと感じるらしいので、それを降圧して無理やりゲインブーストしたという感じが出てるC212はかなり高い再現度だと思われます。

その広いゲイン幅や2ch仕様を活かし、片方をゲイン落としてバッキング、もう片方をゲイン上げてリードにしたりするのが良いでしょう👍✨

Gainつまみは0~12時まではクランチ〜オーバードライブ〜ディストーションとリニアに変化し、12時以降はゲインというより倍音成分が付与されていく印象です。

フルにすると僅かにファジーになる印象ですが、歪の輪郭は保っており単音でも和音でも存在感がありますね😃👍✨

 

EQは、まずBassは箱鳴りと地鳴りの間という感じの低域成分を司り、Marshallっぽい低音という感じです笑

一部のペダルにある、上げて高域が埋もれてモコモコ、下げて高域が強調されスカスカキンキンとかになる感じでは無く、ある特定の箇所の低域が上がったり下がったりする印象で、中〜高域への影響は無いので非常に使いやすい効き方です👍✨

Middleは聴いた感じでは大体1~2kHz辺りのやや高めの中高域を司る印象で、下げるとエッジ感が増してザクザクになり、上げると中高域が強調されて滑らかになる印象です。

このMiddleがこのプリアンプのキモになる部分らしく、楽曲に応じてここをこまめに弄って調整するのが良いそうです。

Highは凡そ4kHz辺りの調整で、元々高域が強めなプリアンプなので効き具合が顕著に出る印象です。

上げると兎に角キンキンになり、下げると落ち着いたサウンドになる感じで、ストラト×シングルコイルとかで兎に角エッジの効いたクランチとかを目指すならガンガン上げたり、逆にかなり下げてエッジを滑らかにし、相対的に中域を強調したりと色々出来ますね😃👍

Presenceは超高域の補正で、音の輪郭や倍音成分に作用する感じで、トーンの根幹にはそこまで作用しないという印象です。

Gainつまみと共に倍音成分の調整が行え、「兎に角チューブアンプらしい倍音が重なって立体的な和音が欲しいな」と感じたらGainとPresenceをガッツリあげたり、逆に「綺麗に纏まった音が欲しい、でも倍音成分も欲しい」となったら双方のつまみを上手く調整して探したり、「倍音なんて要らない、(RockmanやSansampのような)ライン直のようなギターサウンドが欲しい」となればPresenceを0にし、Gainもやや下げ目にしたりと自由度が高いです👍✨

ただ折角気持ちの良い倍音成分がしっかりと再現されてるプリアンプなので、その倍音成分を活かしたサウンド作りをするのがこのプリアンプの醍醐味かなと思いました(さっきから倍音倍音うるさい💢

 

比べてみた

まずはブラウンサウンド/5150系プリアンプorラインドライバーでの比較🎶

やはりHummingbirdの倍音が気持ち良く、初期ブラウンサウンドという感じがヒシヒシと伝わってきます🥰

 

Marshall DRP-1

Hummingbirdの方がワイドレンジでくっきりとした輪郭を持ち、またDRP-1はゲインを上げすぎるとファジーになって歪が潰れるのに対しHummingbirdはそれが無いので全体的に使いやすいという感じです。

Amptweaker Big Rock Pro II

BRP2はどちらかと言うと5150のプリ部を抜き出したようなスペックなので、初期ブラウンサウンドを再現したHummingbirdとはかなり毛色が違います。

具体的にはHummingbirdは荒々しく、BRP2は歪がきめ細かく滑らかという感じで、Van Halenのアルバムで言うと1stとIII辺りの比較が分かりやすいかも知れません。

VOX Cutting Edge

歪の粗さや倍音成分の豊富さはHummingbirdの方が再現されており、きめ細かい歪のCutting Edgeはやはり5150系なのかなと思いました。

モダンハイゲインとかならCutting Edgeの方が音作りしやすく、ピンポイントでブラウンサウンドとかならやはりHummingbirdの方が音作りしやすいですね。

Verocity 五一五丸-B2

かなりHummingbirdに近いニュアンスですが、こちらの方が上品なサウンドという感じで、ワイルドで荒々しいという感じはHummingbirdの方がありますね。

汎用性の高いブラウンサウンドを求めるなら五一五丸-B2の方が良く、どストライクなブラウンサウンドはHummingbirdという感じでした。

Verocity FRD-B2

五一五丸-B2よりこちらの方がよりHummingbirdに近い印象ですが、やはり比べると歪が小綺麗で上品な感じが出てます。

FRD-2の方がゲインブーストやコンプレッション調整、内部DIPで詳細にセッティングが出来るので、汎用性は上ですが、やはり初期ブラウンサウンドの再現度ではHummingbirdの方が圧倒的です(FRD-B2はFriedman BE-100のエミュですしお🍣)

D-Sound VH-510

VH-510に関してはGainつまみを9時まで下げてコレなのでハイゲインしか出せないと思った方がいいかも知れません笑

その名前や歪のきめ細かさからして完全に5150系のプリアンプで、明確にHummingbirdと違いが現れてます。

きめ細かくも丸い感じの倍音成分はチューブプリならではで、その倍音成分でもHummingbirdとVH-510では結構違いが見受けられます。

 

次にディストーションペダルをALBIT A45M Proに繋いでプリアンプ機構を作って比べてみました。

この時のA45M Proのセッティングはこんな感じ。

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比べてる対象が多いので詳細は割愛しますが、全体的にHummingbirdの方が音が前に出る感じで、またディストーションペダルの方が歪がきめ細かく、Hummingbirdは初期ブラウンサウンドのような荒々しさが再現されてます。

比較したペダルの中で似てるのはどれか?と訊かれたらOne Controlのやつかな?と思いますが、やはり「倍音」がHummingbirdの方が豊富で、これが弾き手が気持ちよくなる要因かなと考えてます。

倍音で言うとBE-ODが特に出ててこちらも気持ちがいいんですが、やはりきめ細かい歪でモダンハイゲインと言わんばかりのゲイン量なので上品過ぎかな?と感じました。

長い間Brown Sound In A Box略してBSIABとして君臨してきたBrownieはどうかと言うと、Tone 12時でモコモコ、フルにしてもかなりエッジの削られたサウンドという感じで、どちらがブラウンサウンドに近いかと訊かれたらHummingbirdですね笑

 

総評

好きな人にはドツボにハマるプリアンプです🤣

ただ結構好みが分かれるかと思われますね🤔

Soldanoや5150を使ってた頃のサウンドが好きなら、Friedman BE-ODとかMXR 5150 OD、VOX Cutting Edge、Amptweaker Big Rock Pro II、AMT P2辺りをアンプのインプットに突っ込んだ方が幸せになれます笑

アルバムで言うと1stから「1984」位までの音を求めるなら、Hummingbirdはこの上ない選択肢になると思われます🤘✨

サウンドハウス

DJI