Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20220628 Ovaltone Preamp

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6月最後のmng!

Ovaltoneの「歪エフェクターの為のクリーンプリアンプ」、その名も「Preamp」です!(そのままやないかい!Σヾ(>ω<=)

Ovaltoneと言えばOD-FIVE 2 XtremeやQ.O.O Blue Edition、34-Xtremeといった、アンプライクディストーションの名機を次々と生み出してる大御所メーカーですが、今回はそれらを総括してプリアンプ化してしまうツールを出してきました!(歓喜

ネットで調べていくと、どうやらCARRアンプ

のプリ部をエミュレートした模様で、CARRはピュアAクラスのハイエンドチューブアンプのようです🤩

 

しかし既にTwo-Notes Le Cleanというチューブクリーンプリを持っていながら、何故こんな(鬼クソ高いw)クリーンプリを買ったかと言うと、以前からLe Cleanには疑問に思う点があったからです😅

それは「EQ全て12時にするとドンシャリになる」という感覚でした。

「ならBassとTrebleを下げてMiddleを上げれば良いじゃない」

と思うかもなんですが、以前それやってやけにミドルが強くなったり、モコモコしたり、キンキンになったりして調整するのがダルくなりました笑

Le CleanはCh AとBに分かれてるんですが、AはFender Twin Reverb風のドンシャリクリーン、BはMarshallベースのドンシャリクリーンという感じで、どちらか単体で使うと当然ドンシャリ、Hot Mix(A→Bの直列)では更にドンシャリになり、Cool Mix(A+Bの並列)で、Ch A側のEQを0にして漸くフラットな感じになりました。

しかしこれでも何となくドンシャリに感じてましたね😅

またクリーンプリではあるんですが、Gainが9時から歪が加わり始めるので8時でクリーンを維持出来、これだとCh AのGain(音量に相当、Volumeは無効になる)とBのVolumeを最大にしても音量がかなり小さくなります。

後は12V駆動、筐体がでかいなどの細かな点はありますが、それらをOvaltone Preampで解決出来たら良いなと思い、購入に踏み切りました。

 

インターフェース

入出力レベルを司るGain、Boost、Volの3つまみ、EQであるTreble、Middle、Bassの3つまみ、マスターセクションの音の傾向を決めるEQのThin/Fat、Glassの2つまみの計8つまみで構成されてます。

Boostセクションのオンオフやバイパス等はラッチ信号で行います。

電源は一般的なエフェクター用9Vアダプターとなっており、内部昇圧してる為、12Vとかのアダプターを使うと即行で壊れます😨

 

このPreampの最大の特徴として、Nutubeが使われてます😳

Nutubeはノリタケ伊勢電子㈱の蛍光表示管の技術を応用した真空管で、従来のものに比べ小型、長寿命、省電力というメリットを持ってます。

ICチップ位の大きさの真空管で省電力なので、アンプは勿論の事エフェクターにすら内蔵出来、12AX7なんかよりも大幅に省スペース化する事が出来ます。

Nutubeと言えばエフェクター/プリアンプ/ラインドライバーのVOX Valvenergyシリーズや(俺もCutting Edge持ってます✌️😁)アンプのMVシリーズ、Ibanez Nutube Screamer、Nu:Tektの組み立て式ODペダルであるNutube Overdrive Kitなどが有名ですが、遂にOvaltoneも参戦してきたようです⚔💥

他にも厳選されたオーディオトランスやアルミ削り出し筐体など、様々な拘りが窺えます。

 

トーン

まずPreampの各つまみの効果を試すべく、今回はBogner La Grangeを使って試してみました。

Trebleは主にハイミッドとトレブルの間、広いQでブーストやカットを行う感じで、カットよりもブーストが強めになってます。

他のつまみもそうなんですが、アグレッシブに音を変えるというより元々のディストーションペダルのトーンを生かしつつ、足りないなと思う部分をいい塩梅で補助してくれる感じです。

なのでキンキンとかザクザクになるというより、音が明瞭になって前に出るという、痒い所に手が届く効き方で俺的には大アリです👍🌟

 

Middleも同様で、聴覚上500Hz辺りを中心周波数として、広めのQでブースト/カットを行う感じですが、こちらはブーストとカットの量は同じ位ですね。

12時の時点で中域がやや強めだそうで、下げればヴィンテージタイプ、上げればブティック系のクリーンになります。

このMiddleつまみの効き方もまた絶妙で、0にしても極端なドンシャリにはならず良い感じで低域と高域を目立たせ中域の主張を減らし、フルにすればみんなが想像するような中域の分厚いサウンドが炸裂し、ここでいろんなタイプのアンプのクリーンを再現してるような気がします。

 

Bassは100Hz辺りのかなり低い値を司る感じで、こちらはブーストよりもカットの方が強く効きます。

これは環境によって低域によるブーミーな感じを抑えたり、アンサンブルで他のインストゥルメンツと被るかもしれない低域をカットしてスッキリさせる役割を持ちます。

効き方もTrebleやMiddleより穏やかですが、そもそもPreampは「歪エフェクターで音作りする為のクリーンプリアンプ」なので、この効き方で正解だと思います(変に重低音とかで主張されても。。。場合によっては困らないかw)

 

Thin/Fatは所謂ResonanceとかDeepに当たる部分で、最終的なローエンドの調整という感じです。

Bassと比べてブースト方向にも効きますが、シェルビングEQかつBassよりも高い値まで司り、増減値はBassよりも緩やかなので、名前通り太さの調整みたいな効き方をします。

PUによる違いをここで補助したりという感じですね🧐

 

Glassは(流れ通り)Presenceに当たる部分です。

超高域の倍音やエッジ、音の芯をここで調整する感じで、やはり元のディストーションペダルのトーンをそのままにザクザク感を増したり、逆にシルキーさを醸し出したりする、とてもペダルフレンドリーな効き方をしてくれます🤘👍🌟

個人的には、最初にThin/FatでPUに合わせ、Treble、Middle、Bassで土台となるサウンドを形成した後、最後にGlassでエッジの出具合を調整するのが良いかなと思いました。

 

比べてみた

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さて、かれこれ長い付き合いであるTwo-Notes Le Cleanですが、ここに来てその地位を揺るがす刺客が表れてしまいました⚔

果たしてLe Cleanは本場12AX7を積んで新参者のNutubeを蹴散らす事が出来るのか!?

今回は以下の国内優秀ペダルビルダーの製品群を使って実験してみました⚔💥

 

まずJackalですが、個人的にはLe Cleanの方が相性がいいなと思いました。

EQ次第ではPreampでも良い方向に持っていけると思いますが、Le Cleanの方が全体的に奥行感を付与して音を太くしてくれるという感じで、これは12AX7による賜物なのかなと思ってます。

Preamp側でThin/Fatを調整して近いサウンドには持って行けそうですね🤔

 

次にVerocity 五一五丸-B2ですが、これは圧倒的にPreampの方が良いです🤘

何ならVerocityのプリアンプモードのアップグレード版みたいなサウンドですね😉

Glassは2時位にしてるんですが、このポジションでカラッとしたアメリカンなサウンドは正にブラウンサウンドや5150に通ずるものがあります🤘🌟

 

最後にGAZONですが、これもPreampの方が断然良いです!

元々凝縮したミドルレンジが魅力で有名なGAZONですが、それを更に濃厚にし凝縮したという感じで、ドンシャリ気味で相殺されるLe Cleanとは違ってGAZONの良い所をこれでもかと引き出してる印象です👍👍👍🌟

 

総評

こういう立ち位置のペダルはかなり少なく、有名どころだとLe Cleanの他はEthos Clean IIとかAlbit A3GP Mark II Plus辺りが有名で、更に「エフェクター用」となるとコレ一択なので、(高い買い物でしたがw)そのサウンドも含めて満足しております😉👍

本当にそのエフェクターの良さを引き出すという感じで、ペダルボードからパワーアンプ若しくはギターorベースアンプのリターンに挿したり、何ならボードにキャビシミュやIRローダーまで放り込んでFoH化してミキサーにそのまま送っても何ら問題ないという位良いです(寧ろアンプによっては真空管やスピーカーがヘタってたりしてロクに良い音が出ないものもあったりするので、ボードでシステムを完成させてPAに投げてしまった方が安定してますし楽かもしれませんw)

正直、Le Cleanよりこちらの方が個人的には好みでございます🥰

サウンドハウス

DJI