Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180926 Rockmanの音に近いペダル選び

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約1ヶ月ぶりの記事となります(^o^)/

何故かと言うと、分割ローンとか4台分のエフェクターのローンが今月乗っかってきまして、予算がヤバい事になったので購入を自重しておりました(爆

(色々バカバカ買うからだろ‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o(˶‾᷄.̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨.̸̸̨̨ ‾᷅˵)

 

今回はこれ、80〜90年代初頭にギターキッズなら試したであろう(?)、Rockmanのディストーションを果たしてペダルで再現出来るのか?という実験を行いましたY(><。)Y

Rockmanのディストーションやクリーンは自分にとってかけがえのない存在であり、初めてDistortion Generatorを手にした9年くらい前から今まで最高最強至高のトーンを貫いてます(*´ェ`*)

寧ろRockmanの音が基準で、自分好みのディストーションを決めるのは、

「如何にRockmanに似てるか。」

に尽きる感じですね(笑

でなければ、エフェクターらしからぬ物凄い音圧を備えてたり、チューブアンプライクで別のベクトルで気持ちいいと感じるかですかね(具体的にはDiezelとかFriedmanのペダルかな?)

で、何故過去にやってそうな事を今更やるのか?と言うと、機材面で最近お世話になってるBuy & Sell Music Gear Online | ReverbのYoutubeチャンネルで「Rockman X100の音の再現の仕方」なる動画が投稿され、それに触発されたからです(爆

youtu.be

再現自体は8年くらい前からやってましたが、改めて記事にしようと思ったのは今回が初めてです(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

今回は、単体のペダルでどこまでSustainorの歪(Distモード)を再現出来るのか?と、コンプやモジュレーション系(全部Rockmanのもの)を足せばさらに近づけられるのか?という実験を行いました。

 

・Suhr Riot Reloaded

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真っ先に試したのはコレ。

例の動画ではRiot Miniが使われており、俺自身も前々からRiotのミドルがRockmanに似てなくも無いなと思ってたのですぐに試しました(笑

で、結論ですが、似てるか?と言われると似てないです(笑

でも敢えて補足しておきますが、他のペダルよりはかなり近いと思います。

まずピッキングした時のアタックに違いが明白に現れ、Rockmanは強烈なコンプで強弱が無く巻き弦がゴンゴン唸り、Riotはチューブアンプのように強弱に追従してきます。

次にトーンですが、Rockmanは個性的なトーンを構築するのに際しミドル〜ハイミッド辺りでいくつかの周波数をノッチング、つまりピンポイントでカットしてるのに対し、Riotはハイミッドが豊かでナチュラルな為、押し出し感が強くなってます。

また高域〜超高域にかけてRockmanは特定の帯域以降はオールカットで倍音などはほぼ無く、逆にRiotはザラザラな超高域はカットしているものの、チューブの美味しいエッジ感を再現するためRockmanほどカットはしておらず、やはり高域がかなり目立ちます。

なのでRiot側のToneコントロールは0で近い感じです。

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Rockmanはミドルレンジでのハーモニクス、分離感が顕著で、Riotはモダンハイゲインのチューブアンプみたく詰まったような押し出し感のある音でした。

ではRockman Guitar Compressorを使ったらどうか?

Rockmanのコンプを前段に繋いで試したところ、コンプのVolを上げてRiot側のGainを9時くらいにするとピッキングがかなり近い感じになりました(゚o゚;;

また高域に関しては、コンプ無しよりは若干強調はされますが、その分他の帯域がガッツリ持ち上がり均一化され、これもまたRockmanに近づく要素となってます。

しかしながらやはりチューブサチュレーションのようなザラザラとした歪はどうしても拭いにくい印象です。

 

・Bogner Ecstasy Red

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買った当時は「現代版Rockmanですか?」と言わんばかりに酷似してた記憶があり、最近他社のチューブアンプライクなペダルの音色で感覚が麻痺し、個人的なランキングからずり落とされた(笑)Redですが、果たしてRockmanに似てるのか?!

結果、Riotより断然似てました!🎉🎉🎉

勝因?としては、Riotとは違いミドルレンジが弄れ、かつ3バンドEQや各種トグルスイッチで追い込めた点ですね。

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以外にも役に立った(笑)のがvariacスイッチで、本来は降圧してゲインを上げコンプレッションを追加する、初期ブラウンサウンドのような役割に近いものなのですが、そのコンプ感がややRockmanに近づく感じで一番仕事をしてたんではないでしょうか(長年使えないとdisってましたけど手のひら返しときますw)

Bognerは元々低音が強目に出るアンプなので、全体的な低音の調整は絞り気味、タイトな方向に調整してます。

pre eqスイッチはRockmanに無いハイミッドをガチ上げしてくるので「n」に合わせ、structureはミドルの成分が似通ってて、ゲインをそんなに付加しない100が合いました。

1番迷ったのはTrebleつまみで、12時より上げるとザクザクとしたメタルな高域が出てきて、下げると異様に籠るので固定です。

但し12時の状態だとRockmanとは違うややエッジの立った高域が目立つので、別の帯域だとベターかなという感じでした。

RiotやBurnleyよりは人工的な感じがあり、それがRockmanに似た要因かな、と思ってます(*´ェ`*)

因みにコンプを前段に繋いだ場合、音が激しく濁って使い物にならなかったです(;^_^A

 

・ Orange Bax Bangeetar

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(予想は付いてますがw)オレンジの名プリアンプであるコイツはどんな感じか?

(予想通りw)Riotと同じような結果になりました。

3バンドEQに加え、ミドルレンジの周波数と可変範囲を変えられるので行けると思ったのですが案外難しいです(;^_^A

まずRiotよろしくピッキング時のチューブのようなアタック感が目立ち、しかもRiotよりも柔らかいため、逆にRockmanから遠ざかってる感じでした。

「BaxはチューブアンプのSUG感が滅茶苦茶高度に再現されてる」

と謳われますが、それがRockman独特のコンプ感とは違う感じですね。

その柔らかさや、これまたRiotと共通の分離の良い豊かなハイミッドの成分が凝縮されて出力され、それがチューブアンプらしさを堪能させられる一方、Rockmanらしからぬ音になる感じです。

またミドルはある程度追い込めるものの、ハイに於いてBaxは0にしてもチューブ独特のザラザラなエッジが残り、バッサリと潔くカットされてるRockmanとは相違があります。

同じく低音もBaxは上げると重低音かつ散りまくるので、極めてタイトでややローミッド寄りのRockmanの低音とは違いました。

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対策として、GainやTop、Bottomを絞りまくり、ミドルを強調し、コンプで高域やサスティンを付加するとある程度はらしくなりましたが、それでもハイにおけるザラザラ感が抜けきれず、Rockmanには似てない印象でした。

 

・Van Weelden Royal Overdrive

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ペダルでは1番気に入ってるRODですが、贔屓目には見ません!(笑

似てなければ似てないとはっきり書きますよ‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

では結果ですが、かなり似てました(;´'-'`)ウワァ...

Bogner同様多数のツマミによる追い込みがしやすかったのが要因ですね(^^)

まずデフォルトでミドルがRockmanよりも強烈なので、Mid Boostはオンにしつつ、EQはかなり絞ります。

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Modeはフラットでソリッドな感じのBにし、チューブアンプらしさをなるべく取り除くためPresenseをMAXにして高域を固くし、同時にTrebleも大目にします。

元々ROD自体ミドルが強烈で高域成分が少なく、Rockmanに合わせやすい仕様という感じで、マニュアル通りな合わせ方でした(笑

低音はもちろんタイトにするため下げ気味。

元々ダンブルアンプは音の壁のような低音を効かせるらしく、それがこのペダルでも継承されてるらしく、上げると迫力が増す一方、コンボアンプのような箱鳴り感みたいなものがまとわりついてくるので、それを拭うのと、タイトにしてミドルとハイを強調する為です。

チューブサチュレーションやSUG感がBaxやRiotとは異なり、高域がいい塩梅で削れており、それが上手くRockmanのそれにマッチしてる感じです。

(かと言ってRODでRiotみたいな音も作れるけどねw)

音の固さで言えばBognerの方がRockmanに近く、RODではどうしてもチューブアンプの柔らかさのようなものが出てきてしまいましたが、全体的なイコライジング、特にハイの出方はRODに軍配が上がり、どちらも別のベクトルでRockmanに似てるな、と感じました。

(因みにコンプに繋ぐのを忘れましたが、それすら要らないほど似てたので概ね満足しております(*´ェ`*)

 

・Playtech Heavy Metal PTHM

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ラストは前々からイチオシのコレ!(笑

もうかれこれ6年くらいの付き合いのPTHMですが、まだそんなにエフェクターというものを知らない時代からお世話になってまして、Rockmanの音を構築するのにコレと安いコンプやEQを繋ぎまくったのはいい思い出(´-`).。oO

昔は500Hz辺りをブーストすればいいかな?的な発想でしたが、最近になってどうもそうではないということに気付き、早速聴き比べを行いました。

結果、以下のような設定にすると近付く感じでした。

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Freq.のツマミが12時、大体1kHzにすれば近い感じなのですが、そこは癖の強いRockman、そう簡単には真似させてくれませんでした(笑

まずコンプ感や歪の硬さはBognerやRODよりも近い感じを受けました。

こちらはアンプエミュではなく単なるエフェクターという位置付けが功を奏したのかもしれません(^^)

しかしながら歪み方やEQにかなり難があり、Gainを上げるとTrebleを絞っても劈くようなハイが出てきて途端に似つかなくなります。

ゲインを絞ると歪み方はやや似てるのですが、音の太さやサスティンがRockmanに比べかなり失われるので、その時点でコンプが必要になります。

Trebleは8時よりも上げるとメタルマフのような強烈なハイが出るので当然上げられず、それに伴いBassも下げる形になります。

Midは上げ過ぎるとPTHM特有の鼻詰まりのようなトーンが顔を出してきて、Rockmanの「コンコン」という感じの鼻詰まりとは明らかに違い、「カンカン」とやや高目のエッジの立った感じなので、それを防ぐためにそんなに上げられないです。

兎に角高域の出方にかなり癖があり、それが原因でミドルの分離感、特に500Hz~1kHz~2kHz感に於ける絶妙なイコライジングとは程遠い、ハイミッド~ハイが強調されたトーンになりがちになりました。

Rockmanのコンプを併用した結果、PTHMからRockmanへのコンプ感の変換、癖のある高域を抑えてRockmanらしいハイの追加、ゲインを絞っても音の太さやサスティンを維持出来るなどの恩恵を受けられ、通常でも比較的近いセッティングまで追い込めたのが更に近付けることが出来ましたY(><。)Y

但しどうしてもミドルレンジにおけるイコライジングが追い込めず、その点はBognerやRODに大きく劣る感じでした。

 

今回は流石に思い入れのある機材の再現なのでかなりシビアに書きました(๓ŏㅂŏ๓)イエーイ☆

というか、Rockman Sustainorは前にも書きましたが、他のディストーションやプリアンプとは違いかなり複雑な構成となっておりまして、

・Compressor

・Noise Gate (オプション)

Distortion/Filter

・Dist (Gain Boost) 

・Edge (Gain Boost、Auto CLN) 

・CLN (Semi Clean) 

・CLN2

・Treb Trim (Dist、Edge)

・Cab Sim (Dist、Edge、CLN)

Master

・Phase Notcher、Notching Freq

・Treble Boost

・Rhythm Vol (オプション)

・Master Vol (Ch1、Ch2)

と、明らかに多目的でチューブに縛られない独自のギターサウンドを目指す感が半端ない構成となっており、再現しようとする考え自体が無謀なのですが、やりました\\└('ω')┘////

 

先入観を捨てて、今回の「似てる度」をランキングにすると、

1. Van Weelden Royal Overdrive

2. Bogner Ecstasy Red

3. Playtech Heavy Metal PTHM

4. Orange Bax Bangeetar

5. Suhr Riot Reloaded

という感じでした。

特にRODは元々はダンブル系として有名ですが、RiotやEclipse、Burnleyにも似てたり、以外にも柔軟性が高いですね。

 

今回はかなり神経研ぎ澄ましたので(笑)、またしばらく潜ろうかなと思います▂▅▇█▓▒(’ω’)▒▓█▇▅▂

 

余談ですが、Stereo Chorus/Delayを後段に繋いだ場合、どのペダルもRockmanのような音になりました(爆

コーラスやディレイの掛かり方がやっぱ他の製品とは全然違い、どんな歪でも立体的、空間的になり、それがRockmanらしさを醸し出してる感じです( ゚д゚)

サウンドハウス