Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20190110 Guyatone Metal Monster MM-1 Pt.3

さて今回もMM-1の特性について、他のチューブライクなペダル等を比べて行きます‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

この90年代のメタル〜モダンハイゲインにも通ずるペダルが、果たして00年以降のペダルと比べてどうなのか、気になるところです🤘🏻(*>ω<)🤘🏼

 

・Orange Bax Bangeetar

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まず最初はOrange Bax Bangeetarから行ってみましょう(๓ŏㅂŏ๓)イエーイ☆

インターフェースはほぼ同じで、Baxは更にQが弄れるので、よりミドルの設定が綿密に行えるのが利点です🤘🏻

まず歪量は12時の時点でMM-1の方が強く、双方のGainを上げれば同じ位か、Baxの方がやや強いです。

またトーンに関しては、双方ともEQを全て12時でBaxがフラットだとすると、MM-1はやはり低域が少なく、鼻詰まりのミドルとハイが強めな印象です。

よりモダンな歪でアンプ的な太さを持ってるのがBax、比較すると狭いレンジでエフェクター臭さがチラつくのがMM-1という感じです。

歪の性質はよく聴いてみると相違があり、Baxはどこまでも歪がきめ細かく滑らか、対してMM-1は真空管特有の丸み?のようなプリプリとした感じ(笑)があり、これがFETとはやはり違う真空管の生々しさなのかな、と思ってます。

ピッキング時のコンプ感は、MM-1が基本的なチューブのものだとすると、Baxはかなり再現度が高いと感じました。

但しMM-1に比べるとほんの若干高域が削れて平坦な感じも受けました。

これは音の抜け感も左右し、MM-1の方が高域の強さも手伝って分があります。

レスポンスはやはりBaxの方が高い反応性を示します。

EQの可変値については、まずHighとLowはややBaxの方が可変値が広いですが誤差の範囲です(^^;;

ミドルはMM-1の方が可変幅が広い感じを受けました。

と言うのは、MM-1は根底にワウ半留めのようなイコライジングが施されており、また高域がBaxよりもオープンな感じなので、結果的にミドルレンジにも作用して劇的に音を変化させる感じです。

Baxはその点(良い意味でも悪い意味でも)癖が無くフラットな感じで、アンプらしい太さや丸く削れた高域が相俟って、幾らミドルを弄ろうがMM-1に比べると可変範囲が狭く感じます。

どちらもミドルブーストしたリードや、ミドルカットしたドンシャリメタルサウンドは余裕で出せるので、太さを取るかエッジを取るかの違いですね。

俺的には、真空管そのものの音が欲しいならMM-1、安定した歪やアンプライクな音を求めるならBaxという感じを受けました。

 

・Friedman BE-OD

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FRIEDMAN/BE-OD フリードマン

FRIEDMAN/BE-OD フリードマン

 

続いては「同社のアンプの名前を冠したペダル」という事でコレを比べました🤘🏼

まず歪量は双方全て12時でBE-ODの方が強く(内部トリマーは10時、9Vアダプター使用)、MM-1側はDriveを2時にして漸くBE-ODの12時とほぼ同じ歪量になりました。

歪の性質は丸っきり、とは書きませんが、極めて酷似しており、Baxの時より似通ってるという印象でした゚+。:.゚おぉ(*゚O゚ *)ぉぉ゚.:。+゚

共に分離の良い丸みを帯びた歪が折り重なって立体的な歪を出す感じで、逆に「BE-ODには真空管が入っているのか?!」と発覚する程です(笑

ピッキング時のコンプ感も同じ感じで、MM-1の方がややタイトな印象。

これはやはりMM-1の方が高域に於ける周波数のピークが高く、BE-ODも他のエフェクターに比べれば割と高い方なんですが、それよりも更に高い感じなのでBE-ODが相対的に柔らかい音に感じるのかもしれません(笑

トーンはある程度MM-1でBE-ODに似させる事は出来ますが、やはりワウ半留めのようなミドルが根底にあり、Marshallの延長のようなハイミッドがやんわりと強調されてるBE-ODにFreqを合わせようにも、どうしても癖が出てきてしまいます(笑

またやはりMM-1は低音が弱く、BE-ODに近づけようとするとどうしても2時以上に振る必要があります。

幸いMM-1のLowは重低音系の帯域で、BE-ODのものとほぼ同じなので合わせるのは比較的容易でした(^^;;

音作りの幅はやはりMM-1にあり、

「Marshall系やブラウンサウンドのような音を即席で出したい=BE-OD」

「幅広く音作りしたい+後段にワウ半留めのようなフィルターが欲しい=MM-1」

という風に使い分けられるかな、という感じでした(´>ω∂`)

 

・MI Effects Megalith Delta

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お次は10年代の大ヒットメタル系ディストーションのMegalithとの比較(🤘🏻🔥Д🔥)🤘🏼

90年代と10年代という時代を跨いだハイゲインサウンドはどのような違いがあるのか?!

まず歪量は双方全てのつまみを12時、Megalithの内部トリマー3時、ブーストオフでMM-1の方が強く、ブーストオンで同じ位です。

双方共2時位が俺的に気持ちいいですね(*´ェ`*)

それを踏まえて歪の性質に大きな違いが見受けられました。ぉお!!(゚ロ゚屮)屮

ピッキング時のコンプ感やレスポンスの悪さ(笑)はだいたい同じような感じなのですが、Megalithにはハイゲインアンプに時折見られる噛み付くような感じ、所謂バイト感があり、MM-1にはそれが見受けられませんでした。

これは特定の中域と高域が絶妙にチューニングされ、かつ歪の性質も荒々しくもきめ細かく分離が良い状態、かつ極めてチューブライクな性質を持ってると起こるような感じで、これによりMegalithの方がよりチューブアンプライク、逆にプリ管を積んでるMM-1の方が人工的、無機質、エフェクターライクという印象を受けました:;((•﹏•๑)));:

(プリ管を積んでるMM-1でさえエフェクターらしい音に聴こえさせるMegalithの威力はパネェ。。。貴様は神か(^^;;)

全体的なトーンは、低域のふくよかさはMegalithの圧勝└(・∀・)┐ズンズン┌(・∀・)┘

中域はMegalithは自社のアンプのトーンを崩さない程度にチューニングされたContourとMiddleで調整するのに対し、MM-1は全く別の音を作り出すほど超幅広く弄れるので自由度に勝ってます(*>ω<)b

高域はMegalithは他のアンプライク系ペダルより気持ち帯域が高いかな、という位なのに対し、MM-1はソリッドステートアンプ並にザクザクエッジを立たせられる感じで、激しいメタルサウンドを作るならMM-1の方が断然有利ではありますが、その分バランスの取れたMegalithに比べるとどうしてもエフェクター臭さが浮き彫りになる印象です(-。-)y-゜゜゜

音作りの幅はトーンコントロールだけでMegalithの3-Wayトグルスイッチまで賄えてしまうMM-1の方が有利、よりアンプらしい生々しいハイゲインサウンドが出せるのはMegalithという印象でした(^^)🤘🏻

 

・Bogner Ecstasy Red

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Bogner ECSTASY RED - MINI ギターエフェクター

Bogner ECSTASY RED - MINI ギターエフェクター

 

流れからして(笑)、最後はBognerとの比較(๓ŏㅂŏ๓)イエーイ☆

ブティック系ハイゲインアンプ🆚国産ヴィンテージハイゲインアンプの勝負‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

まず歪量は、Bognerの設定を最大ゲインにしてもMM-1の方が歪みます。

また高域もかなり出るので、より刺激的でメタルメタルしいサウンドを出すなら断然MM-1ですね!🤘🏻(^^)🤘🏻

またミドルの設定をBognerに合わせた時、MM-1ではチューブ特有のザラつきが歪みの成分に入っており、それが生々しいチューブサウンドを構築しており、シルキーで上品な歪のBognerとは全く違う性質の、味わいのある歪です。

と、ここまでMM-1を褒めちぎって参りましたが、やはりBogner、侮れません(((;゚;Д;゚;)))

まず低音が圧倒的にBognerの方が強く、かつ速い立ち上がりで大型スタックのような低音を出すのに対し、MM-1はLowをMAXにするとレスポンスの遅い低音が後から付いてくる感じで違和感があります。

Bognerの方が高域のエッジの強さは劣りますが、その分音の太さや分離感は圧倒的で、その効果が出てるのか低域〜中域に掛けて分厚く、かつ全ての帯域の立ち上がりがほぼ同速なので、まるで音の塊がスピーカーから出てくるような迫力が感じられます。

MM-1でもミドルを似せて、かつ分厚くして出力する事も出来なくもないですが、どうしても高域が先に出てくる感じなので全体的に音が細く、やはりエフェクター的な感じを受けます(-。-)y-゜゜゜

ピッキングやギターVolに対するレスポンスもBognerの方が上で、やはり「アンプライク」という点ではBognerですね(*>ω<)b

(余談ですが巻弦のプルン感はBognerの十八番で、MM-1ではやはり出ませんでしたw)

MM-1で似たような音は作れますが、トーンを似せるだけでは真似出来ないニュアンスがBognerにあるという事を改めて思い知らされましたm(__)m

 

・総評

今回はMM-1の実力が素晴らしい為、かなり辛口で批評した部分が多々ありましたm(__)m

逆を言えば、

「90年代に作られたのに、これら人気のブティックペダルに引けを取らない実力は十分にある」

という意味でもあります(*>ω<)b

昨今はアンプらしさを出す為にマルチステージディスクリート回路やMOSFETなどのチップを使ってチューブライクなサウンドを狙った名機が多数発売されてますが、やはり真空管を使った物は特有の味がある事を(Tubeman2も兼ねて)思い知らされました。

Guyatoneの看板商品のアンプの名を冠しただけのクオリティはあり、やはりこれは名機です!( ‘-^ )b

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