Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20210312 Empress Effects Heavy

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前回MISAKIディストーションを買ったばかりなんですが、またまた買ってしまいましたディストーション(ていうか先にオーダーしたのはこっちだし😁)

以前から狙ってたディストーションが漸く手に入ったという感じです😭

Empress Effects Heavyデス!😈🤘✡️

 

Empress Effects

Empress Effectsはカナダのエフェクターメーカーです。

創設者のSteve Bragg氏は2004年にカナダの名門大学Queens Universityの電子工学科を卒業し、翌年の2005年に友人のギタリストから

「市場に無いようなトレモロを作ってくれ」

と依頼を受けたのが発端となります。

約7ヶ月も掛けて完成させたトレモロですが、その友人は既に他のメーカーのものを買ってしまいました(笑

作った物を無下に出来ないので、仕方なくとある楽器屋に扱ってもらえるよう依頼した所、その楽器屋がいたく気に入り、10個追加オーダーしました(!)

それどころか、他のペダルも作ってくれとまで逆に依頼されてしまい、これがEmpress Effectsの発足となります。

その後2年掛けてディレイを手作業で製造してましたが、1人で作業してたので世間の需要に対して供給が追い付かず、過労状態になり、人手を確保するために同じ大学や他の名門大学の友人などに話を持ち掛け、現在の「天才集団」で構成されるメーカーになりました。

 

~Fin~

 

インターフェース

2ch仕様でHighとLowのEQは共有し、それ以外は各々のchで独立したコントロールを持ってます。

1つのchとして見ていくと、Vol、Gainに加えLow、Mid、Highの3バンドEQ、そしてローエンドを減衰・増幅するWeightの計6個のつまみが構成されてます。

Midに関してはトグルスイッチで250Hz、500Hz、2kHzの3つからピークとなる帯域を選択出来ます。

またノイズゲートが備え付けられ、OffかNatural、Agressiveの中から選べるようになってます。

電源は9~18Vまで対応し、環境や求めるトーンなどに応じて使い分けが出来るようになってます。

 

トーン

youtu.be

まず歪量ですが、12時の時点で強烈に歪みます(流石は名前通りヘヴィwww

なのでMAXにすると歪み過ぎて歪の粒がやや潰れるような気がしま。。。せん!(笑

歪の分離感が半端無く、ゲインをMAXにするとノイズが若干増えますが、歪の輪郭を保っており、パワーコードなどではそれらが織り成して立体的なサウンド、単音では太い音を保ってます。

逆にゲインを8時まで落としても兎に角音の分離感がこの上なく良いので、オーバードライブ的なサウンドも狙えたりします。

その際のギターVolへの追従性もよく、高域はロスしますがクリーンサウンドも作れたりします。

但しゲインを上げるとコンプ感が強くなるので、ギターVol絞ってクリーンを作るとかは出来なくなります。

歪のキャラに関しては兎に角きめ細かく、纏まってて扱いやすい感じで、変な癖もなく、普遍的に使いやすいディストーションだと思いました。

HeavyとHeavierでは歪量というよりも歪の性質が変化する感じで、Heavyは無機質で金属的、さしずめMesa Boogieのような質感で、Heavierになるとチューブアンプのような粘り、バイト感などが感じられ、理想的なモダンハイゲインアンプという感じの質感になります。

音量はHeavierの方が若干あります。

要所要所や好みでどちらかを決められる感じで、個人的には刻むならHeavy、ソロはHeavierがいいかなと思いました🤘✨

 

ノイズゲート

Heavyにはノイズゲートが装備されており、OFF、Natural、Agressiveの3つをトグルスイッチで選択します。

OFFはその名の通りノイズゲートをオフにします。

普通のディストーション同様、弾いた後のリリース音が残るので、ハードロックでのリフや単音によるソロを奏でる際はOFFにして自然なサウンドにするのが良いかなと思いました。

Naturalはかなりスレッショルドが高めの設定らしく、割と早めにリリース音が消えます。

後述のAgressive程では無いですが、こちらでもスラッシーに刻んだりDjentやShredなどが出来るほどですね🤔

Agressiveは名前を想起させるような強烈なゲートが掛かります(笑

弱めのピッキングの場合アタック音も消え、フニャッとしたサウンドになる程です(笑

兎に角攻撃的に、超高速でリフを刻む場合やDjentなどをやる場合は、Naturalと相談した上で好みで決める感じですね🤘🤘🤘

またノイズゲートをオンにするとオフの時より若干音量が下がります。

 

EQ

EQは実質4つあり、更にMidはセミパライコのようなものと考えれば分かりやすいかもです。

±10dBと結構派手に効くアクティブEQですが、土台となる理想のサウンドがHeavyにはあり、それを崩す事無く各々の担当する帯域を操作する感じで、しかも破綻しません!🤘✨

どれも扱いやすいEQとなってます。

まずLowですが、80Hzのかなり重低音を司る感じで、かつ他の帯域に干渉して音を籠らせたりという事が無いです👍✨

エフェクターらしからぬ太くて迫力のある低音が簡単に出せたり、逆に削ってもスカスカの薄っぺらい音になる事無くバランスの良い削り方をします。

あくまで立ち位置はエフェクター然としたディストーションなのですが、一部の意見では「アンプライク」と評されるのは、この低音のバランスの良さにあると俺は考えてます。

それに付随して「Weight」というつまみがあり、こちらは12時を境にローエンドの減衰や増幅を行います。

多弦ギターや多フレットギター、ドロップチューニング、楽曲の低音のキャラに応じてスッキリさせたり膨らませたりする感じですね。

Midは前述の通り3つのトグルスイッチによってピークを決められ、やはりギターにおける重要なミドルレンジを好みで変えられるという、痒い所に手が届く仕様となってます🤣🦟

250Hzは一般的なギターサウンドのローミッドに属し、削ればハイミッドが強調されがちなドンシャリ、上げればQ.O.Oのような分厚いローミッドが出てきます。

250HzのMidをMAXにしHighつまみを少し上げるとまんまQ.O.Oの音になるので今度比べます🤤

500Hzはミドル強調型のディストーションエフェクターやアンプでは大人気のミドル帯で(笑)、カットすれば80~90年代のヘヴィメタルサウンド、フルブーストすればそれこそ70~80年代のハードロックサウンドが簡単に出てきます🤘✨

俺的にここのポジションでメタルとかハードロックのサウンドを形成するのがやりやすかったです😁🤘✨

2kHzはこれまたギターサウンドで欠かせないと言われるハイミッドに属す帯域で、カットすれば某R○ckmanの影(笑)がチラつくようなドンシャリサウンド、フルにすれば明るくて抜けの良いディストーションサウンドが得られます。

どのポジションもバランスが良く、12時でどのポジションでもフラットなので、トグルスイッチの操作後にMidつまみを左右に回して音の変化を確認し、自分の好みの音を作っていくのがやりやすいです🤘

Midの増減により音量も結構変わるので、予め設定を決めた後Volを操作するのが良いですね。

Highはハイミッドとトレブルの丁度中間点のような帯域である3kHzを司り、これが絶妙で耳に心地良い高域を形成してます。

この3kHz、無駄に耳に痛いようなエッジ感やピーキー感は全く無く、かと言って2kHzよりも輪郭やエッジ感を備え、Heavyの土台を崩す事無く高域をプッシュしてくれますね🤩

人気の高域が4kHz、5kHz、6kHzなので大概のペダルでは左記のレンジが採用される事が多いですが、敢えて3kHzに落としたEmpressは侮れません(笑

 

総評

非の打ち所の無いハイゲインディストーションです!

欠点を挙げても、

・ノイズゲートをオフにしてGainをMAXにするとノイズが多少強くなる

・ノイズゲートを掛けるとオフの時より音量が若干下がる

・値段がやや高い

・LowとHighのつまみが共有するので、HeavyとHeavierで完全独立のサウンドメイキングが出来ない。

 位と、音質や便利なコントロール系統に比べれば最早粗探し程度なので、個人的には非の打ちどころの無いペダルです!

流石にRockmanやVan Weeldenには及びませんが(笑)、ADA MP-1-CHANNELに並ぶ音質で、KSR Ceres Preampは超えてるかと思いました🤟

 

次回は色々なハイエンドディストーションと忖度無くシビアに比較してみたいと思います😈😼💥

サウンドハウス  

DJI

20210305 Sound Project "SIVA" 「I'm sorry if I've burned you down.」Pt.2

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*MISAKIディストーションと水着ちゃんファズ

 

さて、今回は新鋭ディストーションMISAKIを色々比較していきたいと思います🤘🤘🤘

製作者様いわくMarshall Guv'norやMesa Boogie Throttle box、Emma Pisdiyauwot、BOSS Metal Core ML-2などを参考にして作ったペダルだそうなので、上記2つは比較可能です🤤

その他は俺の琴線に触れたディストーション達をぶつけていこうかなと考えてます🤘🤘🤘

 

MISAKI vs Guv'nor(England)

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youtu.be

まずは1番似てるなと思ったGuv'norから。

つまみはLevel以外全てMAXとなっております。

まず歪量はMISAKIの方があり、よりきめ細かくモダンな歪です。

またレンジもMISAKIの方が広く、全体的に使いやすいのはburnedですね🤘✨

逆に言えばGuv'norの方がミドルレンジに集中しており、低域と高域がスッキリしてるので、双方ともパッシブ型のEQという事もあり、80'sのハードロックなどで聴ける、ミドルを押し出したトーンを作るならGuv'norの方が有利かなと思いました。

因みにEQの効きは双方とも同等という感じで、EQによって歪量や歪のキャラも変わるので適切なセッティングが必要かなと思いました。

 

MISAKI vs Throttle Box EQ

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youtu.be

続いては同じく参考にされたThrottle Boxとの比較🤘

今回はThrottle BoxのToneとGainはMAXにし、5バンドEQはオフ、Mid Cutも0にして比べました。

まず歪量は同じくらいで、MISAKIの方がコンプレッションが強く、、、というよりThrottle Boxはコンプ感が皆無なので、MISAKIの方が全体的に纏まってて使いやすい印象を受けました。

歪みのきめ細かさはややThrottle Boxの方が細かい印象です。

全体的なトーンとしては、Throttle BoxはMesaのアンプに準じてるのでかなりミドルに寄っており、MISAKIの方が高域が強調されてるので抜け感があります。

5バンドEQを導入すればトーン的に近しい音を作れるかもしれませんが、MISAKIの方がコンプ感があって纏まった音なので、音が散るThrottle Boxはニュアンス面では別物でした。

 

MISAKI vs BE-OD

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youtu.be

2010年代のMarshall系ペダルの代表格、BE-ODとの比較!(((ꎤ'ω')و三 ꎤ'ω')-o≡シュッシュ🔥

まず歪量はBE-ODの内部トリマーが10時、Gainつまみが12時でMISAKIのGain MAXと同じくらいなので、BE-ODの方が圧倒的に多いです。

歪の粒はMISAKIの方が粗くやはりGuv'norの派生という感じで、BE-ODの方がきめ細かいですね。

トーンに関しては、MISAKIはやはりトレブル〜プレゼンス辺りが特に強調されてるイコライジングがなされており、BE-ODもかなり高域が出る部類ではありますが、比較すると相対的に落ち着いてます。

反面、低域から中域にかけてはBE-ODが圧倒的、かつバランスよく出ており、MISAKIが突出してキンキンに感じますね🤔

このトーンの相違が、エフェクター然としたサウンド(MISAKI)か、アンプライク(BE-OD)かを明確に分けてる感じです。

 

MISAKI vs GAZON

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国内HWペダルメーカー対決その1!┏( ^o^)┓ドコドコドコドコ

萌えペダルの雄vsSNSで人気のディストーション対決!🔥🔥🔥

まず歪量は双方Gainつまみフルで同じくらいで、GAZONの方はゲイン切り替えスイッチがあるので、ゲイン調整の融通は効きます。

歪みのキャラに関しては、MISAKIの方が荒々しくGAZONの方が滑らかという感じですかね。

トーンに関してはかなりの差があり、MISAKIはEQ12時でもフルテンでもエッジが鋭い超高域が強調されており、刺激的なサウンドという感じです。

対してGAZONの方はというとミドルレンジにフォーカスされており、逆にMISAKIに顕著な高域成分がカットされており、音の太さや滑らかさを重要視してる感じです。

EQつまみに関しては、GAZONはアクティブ、MISAKIは恐らくパッシブで、GAZONはつまみを弄っても歪の傾向が変わらないので、俺はEQに関してはGAZONの方が使いやすいかなと思いました。

扱ってる大域が双方とも全然違うので、一方のEQつまみを弄ってもう片方に音色を合わせるのは不可能です。

 

MISAKI vs Q.O.O

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youtu.be

国内HWペダルメーカー対決その2!┏( ^o^)┓ドコドコドコドコ

国内HWペダルメーカーでは大御所のOvaltoneの、大人気Q.O.Oとの比較🎶

まず歪量ですが、双方フルで大体同じくらいです。

Q.O.Oの方がエッジがあまり立たず滑らかで、またピッキングした時に特有の粘りのあるコンプ感が感じられ、チューブライクという感じです。

MISAKIの方がソリッドでファジーな印象を受けました。

トーンに関してはQ.O.Oは出過ぎなくらい低音が出て高域が埋もれがちになるのに対し、MISAKIは逆に高域が強烈に出るので低域が聴こえづらくなり、完全に真逆という感じです。

 

MISAKI vs DT-5

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https://youtu.be/JD54zTAyQzE

比較ラストはARIAのディストーションの名機、DT-5との比較🤘✨

何故ひっさびさのコレかというと、音が似てるかな?と思った為です(笑

案の定歪み方は非常によく似ており、エッジ感のある少々荒々しい派手な歪は、恐らくどちらもGuv'norから派生したのかなと考えさせられます☺️

歪量は同じくらいか、MISAKIの方が誤差の範囲で多いですね。

トーンに関してはMISAKIの方が低域から高域までレンジが広く、DT-5はハイミッドが若干あって「明るさ」はあるものの、エッジの鋭さや低音から来る迫力などはMISAKIに分があります。

DT-5がToneのみのEQなのに対し、MISAKIは3バンドEQというのも大きなアドバンテージですね🤘🤘🤘

 

JC-40 vs Two-Rock vs IR

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今度は

・Roland JC-40

・Two-Rock Studio Signature(Two-Rock 1×12" EVM-12S Cab)

・Two-Notes Le Clean + Torpedo C.A.B M+(YAMAHA MSP-3)

で鳴らしてみました。

 

まずJC-40はBright SW OFF、Treble 1.5、Middle 6、Bass 3で鳴らしてます。

恐らく標準的なトランジスタアンプは大体JC-40で出した音に準じるので考察すると、やはり歪の成分が固く、ファジーになりがちな印象です。

MISAKI側でEQを全てMAXにするとある程度ファジーさが改善されますが、やはり平坦で固い歪の成分はそのままでした。

 

次にTwo-Rock Studio Signatureですが、こちらはエフェクターとの相性が良いMatt Scofieldモード、EQは全て12時、籠りがちになるのでPresenceだけMAXにしてます。

上記のJC-40に比べると歪が極端に柔らかくなり、奥行や立体感が付与され、非常に心地の良いサウンドになりました🤘✨

プリ管をドライブさせたような空気感が上質で、恐らくMISAKIはチューブアンプとの相性は抜群(チューブアンプ依存型)かなと思いました。

 

最後にチューブプリアンプであるLe CleanとキャビシミュのC.A.B M+、それを忠実に再現するパワードモニターのMSP-3で鳴らしてみました。

IRは全てC.A.B M+内蔵のVirtual Cabinetからのもので、

・Marshall JCM900 2×12" Celestion G12T

・Marshall 4×10" Celestion G12L-35

・Peavey 5150 4×12" Celestion

・Bogner 4×12" Celestion Greenback G12M-25

・Custom Audio Amplification 4×12" Alien

の5つで試しました。

やはりカラッとしたロックサウンドを奏でるならMarshallのIRが相性が良く、角が取れてウォームな感じを付与する場合はPeavey、BognerやCAAのアンプらしい音にしたいなら各々のIRという感じで、IRに対する柔軟性の高さがあります(個人的にはPeaveyかBognerが好きですね🤘✨

 

総評

トランジスタアンプよりチューブアンプと組み合わせた方が相性が良い、という事以外は中々守備範囲は広く、前段にブースター(それこそ同社のメイドさんブースター😁)を置けばハイゲインディストーションなどもカバー出来ます。

反面、「レスポールでもジャキっとした高域を出す」という主旨で作られてるそうなので(楽器店談)、トーン自体の癖がそこそこ強く、重低音やミッドブースト系のディストーションを作るには向かないです。

水着ちゃんファズもそうですが、歯切れのいいエッジ感のある歪を作るならオススメです👍✨

サウンドハウス  

DJI

20210301 Sound Project "SIVA" 「I'm sorry if I've burned you down.」

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早めの花粉の季節がやってまいりました。。🌸🤧😷

POS買った時に空気清浄機を買おうか悩みましたが、今も悩み始めてますが、お久しぶりのmy new gearでございます(笑

 

Sound Project "SIVA"さんのディストーション、「I'm sorry if I've burned you down.」(以下Misaki Ohmura氏から取ってMISAKI)です!

俺は昔ヒズミ屋さんが中野区にまだ店舗を構えてた時に「水着ちゃん」を買いましたが、今回氏の2個目の歪ペダルとなります。

(ぶっちゃけ当初から氏のディストーションが欲しかったのですが、当時はラインナップに無かったので水着ちゃんを買いました🥰)

 

事は2019年11月に開催されたペダルサミットでした。

20191124 東京ペダルサミット(11月24日) - Guitar Stuff Blogでも取り上げましたが、SIVAさんが出店なさってて、俺は結構な時間話し込んだ覚えがあります😅

で、確かこのMISAKIが発売されるのが12月か1月で、俺は「買います!」と意気揚々に答えたんですよね(笑

それからTwo-RockやらRockman XP-100aやらGAZONやらに浮気して放置してしまいましたが、目処が経ったので買おうと決めました😊

あとフライヤーも欲しかったので、置いてある宮地楽器に行ったら、なんとポストカード3枚もくれました!😳😳😳

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(因みにこの中だとダントツでナースの子が好み🥰🥰🥰)

本当はIce verが欲しかったんですが、良くしてもらったので在庫のあったコレにしました😉

どうやら中国のメロデス系バンド、Guardians of the NightのギタリストMisaki Ohmura氏のシグネチャーペダルという位置付けみたいです。

 

インターフェース

Gain、Levelの他にBass、Middle、Trebleの3バンドEQが付いてます。

音作りがより綿密に行えますね👍✨

電源はセンターマイナスの9Vアダプターのみの対応です。

フロント部分はアクリルのパネルが敷いてあり、これが絵の女の子を靴から護ったり(爆)、暗い場所でLEDの縁を光らせる効果を持ってます。

LEDは水着ちゃん同様ピンクっぽい色合いで、鮮度がかなり強いです。

 

トーン

youtu.be

まず歪ですが、EQとの兼ね合いでかなり毛色が変わります。

というか、ぶっちゃけMarshall DRP-1の挙動にかなり酷似しており、恐らくパッシブ型のEQかと思われます。

EQ全て12時だと歪量や音圧がやや足りないファズディストーションという感じで、フルテンにすると音圧が元通りになり、低域が纏まり、サスティンがスムーズになって本領発揮という感じです(笑

ゲインは恐らくMesa Boogie Throttle Box EQと同等かやや少なく、往年のハイゲインディストーションペダルに比べると弱いかなと感じました。

全体的にかなり高域に寄ったイコライジングがなされており、楽器店さん曰くレスポールでもストラトのようなジャキッとしたエッジ感のあるディストーションを鳴らせるようにしたとの事。

歪量よりも抜けやエッジを強調したという感じですね🧐

EQに関してはパッシブタイプのような相互作用する傾向があり、例えばTrebleが12時の時とフルの時では、他のEQの効き方が変わってきます。

今回は全て12時にした時の各々の挙動を見ていきます。

Bassは12時より下げると文字通り無くなり、上げるとローミッド辺りが強調されていきます。

重低音というより音の太さの匙加減をここで調整する感じです。

Middleは恐らく500~600Hzの可変で下げればMarshallっぽいドンシャリ感が出て、上げれば80年代のハードロックサウンドが顔を出してきます(どちらにせよMarshall w)

Trebleは12時より下げると一気に音がモコモコし、12時より上げるとキンキンでジリジリした成分が急に出てきます。

他のEQも比較的効きが良いのですが、耳に1番聴き取りやすい帯域なのでかなり目立ちます。

Trebleをフルにした状態でMiddleとBassを12時にするとかなりキンキンな音なのですが、その後者2つを上げていくと、ある地点から高域成分が急に引っ込みフラットになります。

またEQがフルテンで低音がやや弱く、リードやチャンキーなクランチに特化してるという感じです🤘✨

コンプレッションは比較的強めで、音の輪郭やサスティンなどが強調されて弾いてて気持ちいいサウンドです😊👍✨

 

総評

第一印象としては、英国製か韓国製のMarshall Guv'norに非常に近いという事でした(今度比較しますw)

兎に角EQによって歪の性質が結構変わり、そのEQの相互作用で音色が変わるので、EQ調整は重要かと思われます。

EQフルテンでのディストーションは歪がスムーズで、コンプも良い味出してて中々使いやすい印象でした😉🤘

 

次回は色々比較していきたいと思います👨‍🔬

サウンドハウス  

DJI

20210211 Mesa Boogie Throttle Box EQ Pt.2

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先週手に入れてしまいました(笑

マイリベンジギア、Mesa Boogie Throttle Box EQです!🤘😡🤘

というのは、その日Rockman用のラックトレイに専用の穴を開けてもらうべく、埼玉県川口市周辺に行ったわけなんです🚗 ³₃

穴あけの時間が18:00からで、着いたのが16:00位、18:00に訪問して施行完了までが20:00位だったので、その間周辺のハードオフを隈無く探索致しました(笑

で、近場にあったのが「川口上青木店」と「板橋赤塚店」そして「戸田駅西口店」でした。

そして(いつものようにw)車で新境地探索の如くグルグル周り、そこで見つけてしまいました(笑

「状態A(キズ汚れなし)箱取説付き」

しかも昨今Mesa Boogieの製品は一律値段が爆上がりしている中で、信じられないほど破格でしたので、秒で購入してしまいました🤣

昔、皮肉ですがMesa Boogie Mark V Comboを買う為に手放しましたが、また戻ってきましたね😅

しかし当時から「また試したいな」という思いもあり、そういった意味でも満足してます😋

 

インターフェース(おさらい)

High GainとLow Gainの2ch方式で、Volつまみがそれぞれ独立し、それ以外は共通となってます。

一般的なToneつまみとGainつまみの他、Boostスイッチでゲインブースト出来ます🤘✨

Toneはパッシブタイプのローパスフィルタで、主に高域の増減に関わってます。

またMid Cutという小さいつまみがあり、Qはかなり広めでミドルレンジをカットする印象です。

後述の5-Band EQと組み合わせてかなりミドルを削れますが、その分スカスカな音になりがちなので、双方適度に調整するのが良いかなと思いました。

 

5-Band EQ

同社のFlux-Five同様、こちらもMesa Boogie伝統のグライコが搭載されてます。


80Hz→主に重低音の操作で、上げるとMesa Boogie製のキャビから出したような、腰の据わった重厚な低音が出てきます。

240Hz→ローミッドに属し、古めのコンボアンプのような温かみや柔らかさのある低音に関与します。

750Hz→やや鼻詰まり感があるけど、Qが広めに取られててVOXのアンプを歪ませたようなミドルが出てきます。

2200Hz→ハイミッドに属し、丸みを帯びた明るいサウンドを操作します。

下げるとR○ckmanぽくなりますw

6600Hz→Mesa Boogieさながらのエッジ感のある高域に直結し、メタルサウンドを狙うならフルにすべき帯域です。

 

これらのEQはスライダーの短さに反してかなり効きが強く、アグレッシブに音作りが行えます。

EQはHighモードとLowモードそれぞれでオンオフが出来ます。

 

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Throttle Box EQとFlux-Fiveとの比較。

筐体の大きさやつまみの配置などが同じなので、恐らく使い回してるものと思われます。

EQだけ独立したエフェクターも同じ大きさです。

 

トーン

昔買った当初は「Mesa Boogieぽくねぇな」でしたが、改めて弾くと所々Mesa Boogie(Mark系)のような感触はあるのですが、やはり昨今のAIAB系ペダルと比べるとソリッドな歪が浮き彫りになり、エフェクターらしさが感じられますね🤔

アンプ(Mark V Combo)と比べると低音がタイトで若干扱いやすいですが、チューブ特有のサチュレーションやSAG、コンプレッションなどは無く平坦な歪です。

Vol以外全てつまみを12時にし、EQ全てフラットにするとミドルがやや強めな歪になり、Mid Cutつまみやグライコの有名なセッティング「V字カーブ」などを駆使すればたちまちドンシャリメタルサウンドが作れます🤘😡🤘✨

歪量は強めですが、サスティンはあまり長くは無いです。

正直Low Gainモードは個人的にあまり使えない印象で、High Gainに統一してFlux-Fiveの如くTrebleとBassにEQつまみを分けた方が良かったかも知れません。

若しくはVolでは無くGainを2つにするとかなら、まだリードとバッキングと使い分けられたかもしれませんね🤔

 

弾いてみた

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ハイゲインディストーションペダルとしてはなかなか優秀で、倍音成分が豊富な割に低音がタイトなので扱いやすく、グライコの効果で音作りの幅が広いですね👍✨

但しこの辺りの価格帯(2021年2月現在新品5万円超)になると、これよりかなり安くて優秀なハイゲインメタルディストーションペダルがわんさかあり、値段を考えるとコスパはあまり宜しくないです😓

 

Metal Muff vs Throttle Box

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(個人的には)メタルサウンドのド定番、Metal Muffと比較してみました🤘⚡️🔥❄

最初はフラットなセッティングで鳴らし、その次にドンシャリセッティングで鳴らしてます。

youtu.be

Metal MuffはBig Muffからの流れなのか、倍音成分が相対的に強くファズっぽさが感じられるのに対し、Throttle Box EQはミドルがあって音が太い印象です。

ドンシャリ設定でも同様で、Metal Muffの方が皆が想像するようなドンシャリメタルディストーションを奏で、Throttle Box EQは相対的にアンプのような太さや奥行き感があり、完全に好みが分かれるような傾向でした。

Throttle Box EQ方が全体的に上品なサウンドですが、コスパを考慮するとMetal Muffの方がかなり安いので、個人的にはMetal Muffを勧めます 

 

Megalith Delta vs Throttle Box

*ミドルブーストセッティング時

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*ドンシャリ設定時

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続いては現在ハイゲインAIAB系として大人気を誇り、似たようなペダルがない独走状態のMegalithとの比較🏇

youtu.be

まず最初はゲイン以外全てフラットなセッティングで鳴らしました。

一見同じような音に聴こえますが、Megalithの方がややエッジが丸く、やはり徹底したチューブアンプらしさを醸し出してます。

ミドルブースト時においては、Megalithがそのまま一気にぶっとくなるのに対し、Throttle Box EQは相対的に音が籠るような音になります。

ドンシャリ設定では、Megalithはあまり尖った高域が出ないのでMarshall的なサウンドになり、対してThrottle Box EQはザクザクしたサウンドになります。

やはり単音の太さや奥行感でMegalithの方が抜きん出ており、Throttle Box EQは相対的にエフェクターらしいサウンドに聴こえました。

なので「どちらがMesa Boogieの音か?」と聴かれたら、ドンシャリ設定はThrottle Box EQの方が近いですが、全体的な音の傾向はMegalithの方が似ており、それ以外のハイゲインアンプの音を作る上でもこちらの方がポテンシャルがあります。

値段を考慮するとMegalithの方が断然おススメですね(笑

 

Randall RG-OD vs Throttle Box EQ

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お次は極悪ソリッドハイゲインアンプの雄、Randallからのこれまた超極悪な歪との比較⚡️🔥❄

前半はゲインフルのその他12時の設定、後半は上の写真のようなドンシャリ設定で鳴らしてみました。

youtu.be

フラットでもドンシャリでも全体的な音の傾向は似ており、RG-ODの方が高域を絞っても強くザクザク感が出せます。

Throttle box EQの方が音がこ篭りがちになり、Toneを上げるとピーキーになってバランスが悪くなるので、Throttle box EQの高域はTone 2時くらいまでで、グライコで補う感じですね。

また歪量もRG-ODの方が強く、入手難易度はやや高いですがThrottle Box EQよりかなり安いので、個人的にはRG-ODの方が良いかなと思いました。

 

Distortus Maximus vs Throttle Box EQ

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続いてはこれまた極悪ディストーションのKRANK Distortus Maximus MMVとの比較⚡️🔥❄

前半はゲイン最大のEQ12時、後半は上記の写真のようなドンシャリ設定で試しました。

youtu.be

まずフラット設定なんですが、歪の傾向やトーンがかなり似通ってます。

気持ちMMVの方が低音が強いという感じですね🤘

この辺りはThrottle Box EQのEQ次第で補えるので、MMVに寄せられるかと思われます。

次にドンシャリ設定ですが、MMVではミドルがあまり極端には削れず、メタルメタルしいソリッドな歪はThrottle Box EQの方が得意です。

またフラットではMMVの方が強かった低音も、グライコを弄ればThrottle Box EQの方が強くなります。

EQの弄れる幅が違うだけで歪み方は同じなので、MMVの歪がアンプライクと感じる方はこちらもそう感じるかもしれませんね🤔

 

GAZON vs Throttle Box EQ

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ラストはHerbe&Chickが誇るSNSで話題のディストーション、GAZONとの比較!⚡️🔥❄

方向性は色々違いますが、ハイゲインディストーション同士ガチンコFIGHT!!*´∀`)=⊃)´Д゚);、;'.・グホォ

youtu.be

まずフラット設定の場合、GAZONの方が音が太く、ミドルがリッチで心地良いです🤤

倍音はThrottle Box EQの方が強く刺激的なサウンドです。

ゲイン量は大体同じくらい、音の傾向からしてGAZONの方がモダンなサウンドです。

ドンシャリ設定の場合、GAZONのEQはさほど強い効果では無いので、Middle 0、Bass & Treble MAXでも独特のミドルは残り、メタルシーンで言う所のドンシャリサウンドは作れませんでした。

この点はTone + Mid Cut + 5バンドEQのThrottle Box EQの方がレンジの幅が広く、簡単にドンシャリメタルサウンドが作れたのでポテンシャルが高いかなと感じました。

 

総評

改めて色んなペダルと比較してみると、どことなくアンプっぽいようなそうでないような雰囲気がありました(笑

倍音成分がSAGなどを再現してるとするならばアンプっぽいとも言えますが、やはりジリッとしたエッジ感や平坦で奥行きの無い歪はエフェクター臭いですね🤔

兎に角EQが多く、グライコの可変幅が広いので、アグレッシブに音作りは行えます。

やはりMesa Boogieのアンプの音は無理ですが(笑)、単純にメタルディストーションとして見れば中々優秀なペダルかと思われます(但し2021年2月現在で新品5万超なので、万人にはオススメ出来ませんw)

サウンドハウス  

DJI

20210207 Rockman Stereo Chorus Pt.2

今回はRockmanのStereo Chorus(以下SC)とStereo Chorus/Delay(以下SC/D)のコーラスモードがどのように違うのか検証してみました。

 

まず双方の仕様についてはほぼ同じインターフェースで、フロントパネルを見ていくと、

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まず入力ゲインのセクションにおいて、SC/Dは「Level」表記でSCは「Preamp/Level」となっています。

SC/Dはラインレベルとギターレベルで区分けされてますが、SCでは「Drive Level」のみの表記で、下段に「Simul. In/Out G. Adjust」とあり、直訳すると「ギターの入出力を同時調整する」とあります。

恐らくプリアンプセクションでバランス調整しますよ的な感じだと思います(適当

入力ゲインはそれぞれSC/Dは±10dB、SCは±6dBと値が変わってますね🤔

ヘッドルームを表すLEDに違いがあり、SC/Dは「0(赤)、10(黄色)、20(緑)、3(緑)」の計4つ、SCは「Clip(赤)、6dB(黄色)、18dB(緑)となってます。

おそらく後期のSCでは、そこまでクリッピングするまでのレベルを細かく気にする必要が無いと悟ったのか、はたまたLEDを4つも付けて信号が劣化するとか考えたのかもしれませんが、俺的にもSCの方がシンプルで見やすくて良いかなと思いました。

 

Chorusセクションでは、Sweep Speedのスライダーに表記されてる値に若干の違いがあり、SC/Dは順当に「1、1/2、1/3、1/4」となり、SCは「1、1/2、1/4」となっております(単位はHz)

これに関してはさほど違いは無いみたいです。

問題はLong Chorusで、双方をオンにすると明確に違いが浮き彫りになります。

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音量の差は歴然なのですが、コーラスに含まれる微小なディレイタイムが全然違います。

恐らくSC/Dではダブラー効果を強調し過ぎて、Long Chorusモードではディレイタイムが伸びすぎてしまい、まるでディレイエフェクトが掛ったような感じになってます。

SCでは修正されたのか、Long Chorusモードではちゃんとした?ダブラーエフェクトの効果になってます。

 

因みにLong Chorusをオフにした時の音はこんな感じ👇🏻

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SCはほぼヘッドホンアンプのX100のような掛かり方、ややフランジャー的な効果のあるコーラスなのに対し、SC/Dではデチューンのような二重に聴こえるコーラスになってます。

恐らくTom Scholz御大が目指したのはこのデチューンのようなコーラスで、ギターの音を二重にするダブラーのような効果ですね。

 

最後にモノラルミックスされた音(Long Chorus ON、Equal Mono)はというと、こんな感じです⬇️

youtu.be

ステレオで出力した時に比べると、物理的な理由(ステレオだとスピーカーが2つあるので音が広がる)でこじんまりとした印象がありますが、それでも立体的なサウンドは顕在です。

またステレオだと空間合成式のコーラスなので、ヘッドホンなどで聴くとあまり効果を享受出来ず、モノラルであれば音がセンターに来るのでコーラス効果を堪能出来るという利点もあります。

因みにLong Chorusの効果は、コーラスに採用されてるディレイタイムを2倍にする効果で、より立体的になる反面、SC/Dだとディレイの輪郭が目立つ程長くなってしまってます(笑

 

アウトプットはSC/Dでは「Output Mix」となり、SCでは「Delay/Direct Mixer」と呼び名が変わってます。

Wide StereoとNormal Stereoでは揺らしている時の周期やそれに付随する位相が違い、Wideの方が緩やかな波形で揺らしてる印象です。

緩やかな正位相と逆位相を合成させることにより、より広がるステレオコーラス効果を得られるのかなと考えてます。

Normal Stereoの方が控え目ですが、場合によってはWideだとエグいと感じるケースもあるので、演奏する曲に合わせるという感じですね。

Equal MonoとSubtle Monoは丁度WideとNormalをモノラルミックスしたものという感じで、これに関してはSC/Dの方が揺れが速いかなと思いました。

クリック式のスライダーが双方共2つありますが、理由は全く異なります。

SC/Dはコーラスセクション(A)とディレイセクション(B)のそれぞれのアウトプットを担ってるのですが、SCは違います。

 

・Prime Mix(左)とAlt Mix(右)に分かれ、フットスイッチでそれぞれ設定したモードを切り替えられる。

・表のスイッチでLong Chorusモードをオンにすると、強制的にAlt Mixの方を採用する。

・フットスイッチでLong ChorusをオンにするとPrime Mixがそのまま適用される。

 

と、便利だけどややこしい仕様になってます(笑

 

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次に背面です。

右から見ていくと、Inputの位置は同じなのですが、Stereo Outは左右逆になってます。

使いやすいのは勿論下段のSC/Dの方です。

SCは何故左右逆にしたのか理解に苦しみます(笑

次にSC/Dの方から説明していくと、

 

・Chorus Delay→コーラスとディレイの切り替え。

・Mix A/B→コーラスorディレイ時に、Direct MixのAとBの設定を切り替えて両方使用出来る。

・Bypass→バッファードバイパス。

 

となってます。

 

対してSCは

 

・Sweep Stop→揺れを完全に無くし、コンマ数ミリ遅れたドライなサウンドを同時に出力する機能

・Long Chorus→フットスイッチ制御のLong ChorusでPrime Mixのままにしておける

・Alt Mix→Long Chorusを介さずともPrimeとAltを切り替えられる。

・Bypass→バッファードバイパス

 

となってます。

恐らく最初のRockman Stereo Chorusの記事でも書いたんですが、SCの方がよりコーラスエフェクターとしての機能に特化した仕様になってます。

 

他社製の歪ペダルにSC噛ませるとRockmanの音になるのか?

SCとSC/Dの細かな違いは説明したので、今度は都市伝説となってる実験を試みる事にしました🧪⚗️🔬🧐

Rockmanのプリアンプ類は勿論特殊なミドルの出方やフィルター、強烈なコンプレッションによってあの独特なディストーションやクリーンを奏でますが、このコーラスを噛ませてもBOSTONらしいサウンドになる、という噂もあるので、早速Rockmanらしくないペダルをチョイスして鳴らしてみました。

youtu.be

 「夏の日差しにさわやかな水着ちゃん🏝☀🌊⛱」

という事で水着ちゃんにしました(どういう繋がりだよ?(╯°□°)╯︵ ┻━┻

ドライサウンド、JC-40の空間合成ステレオコーラス、そしてRocman SCの順に鳴らしてます。

JC-40はFixedモード、つまりJC-120に搭載されてるコーラスと同じ揺れ速度や深さになってます。

弾いた感じですと、JC-40のコーラスが一般的なコーラスだとすると、Rockmanのはやはり二重に聴こえるような効果を持ってます😺🤘

PlaytechやArionのコーラスも概ねJC-40のようなコーラスなので、如何にRockmanのコーラスが特殊かが伺い知れます(寧ろコーラスとしては揺れがそこまで強くなく、デチューンエフェクターという印象)

で、Bostonサウンドに近づいたか?となると、ダブラー効果は兎も角、ディストーションのキャラが違うとやはり無理があるかなと思いました🤣

 

総評

SC/DとSCでは「音を二重に聴こえさせ立体的なサウンドにする」という主旨は一致してます。

SC/Dでの音質面やインターフェイスなど、様々な部分がSCによって改善されてるのが分かりました。

SC/DでRockman流コーラスエフェクターの基礎を作り、SCで昇華してるという印象で、SR&D社も日々試行錯誤を繰り返してたんだなと考えさせられました(リビジョンもいっぱいあるしね

サウンドハウス

DJI

20210113 Marshall DRP-1 Pt.2

さあて、今回も比較実験をしていきます!🏢🔬🌡

予想外にMarshall感が出てたので、手持ちのペダルと比べてどうなのか?!はたまたスピーカーエミュの効果は?!キャビシミュとの組み合わせはどうなのか?!というのをやっていきたいと思います!

因みに今回のペダルでの比較は、対象のペダルを鳴らす際はDRP-1のNormalモードをクリーン設定にし、アンプのリターンに繋いで鳴らしてます。

DRP-1のクリーン設定は、NormalモードでPreamp Volume 9時、Master Volume MAX、EQ全てMAX、Line Levelは12時となってます。

DRP-1のPlexi設定は、NormalモードでLine Level以外全てMAXにしてます。

DRP-1のハイゲイン設定は、Preamp Volumeが3時ちょっと過ぎ、Line Level適宜調整、その他はMAXにしてます。

比較対象のペダルは、特に断りが無ければEQは基本全て12時、Gainは3時ちょっと過ぎとなってます。

先攻がDRP-1、後攻が比較対象のペダルとなってます。

 

DRP-1 vs Marshall Guv'nor

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youtu.be

まずはペダルとの比較実験から。

トップバッターは同じMarshallから出てたペダル、Guv'nor!

同じ英国製という事で比べるに相応しいかと思います。

まずトーンは大体同じような感じですが、Guv'norはPresenceと呼ばれるような帯域がカットされてるのか、こじんまりとした印象を受けました。

低音も無いので更に拍車が掛かってます。

またDRP-1の方がきめ細かい歪で、相対的にGuv'norの方はソリッドな雰囲気が出てます。

ただEQの効き方が、Guv'norの方が癖がないので、扱いやすさはGuv'norですね。

よりチューブアンプヘッドらしい音はDRP-1、難なく手軽にMarshallサウンドを堪能出来、トーン設定も比較的楽に行えるのはGuv'norといった感じですね。

 

DRP-1 vs Carl Martin Plexitone

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続いてはCarl MartinのPlexiの名を冠した人気機種Plexitoneとの比較🤘

最初はDRP-1のNormalモードでPreamp VolとMaster VolをフルにしてPlexitoneのCrunchモードと比較しましたが、Crunchモードの9時より少し下ぐらいで丁度同じくらいの歪量といった感じでした。

また高域がPlexitoneの方が出ており、やはりモダンなトーンに昇華されてる印象を受けます。

一方DRP-1のBoostモードと、PlexitoneのHigh Gainモードでは大体歪量が同じ位で、Plexitoneの方が低音が出て滑らかな歪という感じです。

歪み方はDRP-1の方が荒々しい歪でやはり本家に近く、相対的にPlexitoneは上品に鳴るような印象を受けました。

 

DRP-1 vs Bogner La Grange

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Bogner ボグナー/La Grange 【国内正規品】

Bogner ボグナー/La Grange 【国内正規品】

  • メディア: エレクトロニクス
 

お次はBognerのPlexiエミュ、La Grange✌️

まずPlexi設定での比較では、LGのgainトグルスイッチをLにしてGainつまみをMAXにしたのですが、DRP-1の方が歪みます。

LGの方が比較的柔らかい音ですが、比較時点でpre eqをLにしてたので、これをhにしたり、ch. blendをTの方に全振りすればエッジが立って似るのかなと思われます。

一方ハイゲイン設定での比較でもDRP-1の方が歪み、かつドライで荒々しく歪むMarshallさながらのサウンドという感じです。

LGはPlexiアンプをそのままハイゲインに改造したような音色で、イナたさやブーミーな感じがそのまま強調され、比較的音が丸っこくなってます。

どちらも甲乙つけ難い魅力があり、要所要所で使い分ければ面白いかなと思いました😃✌️✨

 

DRP-1 vs Friedman Smallbox

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FRIEDMAN Smallbox Overdrive Pedal

FRIEDMAN Smallbox Overdrive Pedal

  • メディア: エレクトロニクス
 

2020年11月辺りに発売された、この記事を書いてる時点では最新のFriedman謹製Plexiエミュ、Smallbox😡👊✨

この動画では、比較する間にDRP-1のクリーン設定での音色が入ってますが、「こんな音ですよ」的な意味合いで入れました。

比較すると結構違いがあり、Smallboxの方が滑らかな歪で低音がガッツリと出ており、高域が程よく抑えられて使いやすいサウンドになってます(SmallboxのEQは全て12時)。

Marshallさながらの荒々しさ、高域の強さはDRP-1にありますね。

歪量は大体一緒なので、オリジナルなサウンドか、Friedmanによるエンハンスされた上品なサウンドを取るかという感じです。

PlexitoneとSmallboxが中々似てますが、Plexitoneの方がMarshall寄りなトーンで、Smallboxの方がよりモダンなアンプサウンドという感じですね。

 

DRP-1 vs GOAT Generator

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これはオマケの部類ですが(笑)、GOAT Generator(Rockman)との比較🎶

RockmanがMarshall SLPのサウンドをお手本に造られたモジュールなので比較しました😃✌️

因みにGOATに関しては、つまみ設定は全てカーソル位置にし、PhaseはONにしてDRP-1を経由せずにそのままJC-40のリターンに挿してます。

まずトーンが全然違うのは目に見えてるので(笑)、歪方を考察したのですが、そこそこ似てると感じました。

Rockmanはミドルが強烈に出て、強烈なコンプでニュアンスが潰され、結果滑らかなサウンドになってるのですが、歪の粒は大体一緒なのかなと考えてます。

歪量は、GOATのDistortion HarmonicsをHeavy、SustainをMAXにしてるのですが、Preamp Levelが3時ちょっと過ぎのDRP-1の方が歪みますね。

若しくは高域がかなり出てる為歪が強く聴こえるのかなと考えてます。

 

DRP-1 vs MXR 5150 Overdrive

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MXR EVH5150 OVERDRIVE

MXR EVH5150 OVERDRIVE

  • メディア: エレクトロニクス
 

比較実験ラストはやはりコレ、MXR × EVHのコラボ、5150 OD!

(R.I.P. Eddie Van Halen!🤘)

今まで5150 ODはBE-ODと比較して何となく一歩劣るような気がしてたのですが、DRP-1と比べてそのポテンシャルの高さに気付かされました👍✨

まずDRP-1がMarshall直結の音なのに対し、5150 ODをBoost OFFで鳴らしたのですが、まるでDRP-1の高域をガッツリと削り、低域を程よく出し、歪のキャラが変わらず、正に本人が70年代から目指してた「Brown Sound」と呼ばれるような歪だという事が思い知らされました。

(BE-ODは歪がきめ細かく滑らかで、やはりモダンなMarshall/Brown Soundという感じでキャラ自体が違ってました😅)

DRP-1と比べることにより、「Brown Sound」というものがどのように当時のMarshall SLPから音色や歪量を変えたのか?という事が、今回の比較で非常に分かりやすかったです🤘🤘🤘

 

Speaker Emulation & Torpedo C.A.B. M+

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今度はDRP-1のLine OutからYAMAHA MSP-3に繋いだ音と、Preamp OutからTorpedo C.A.B. M+に繋いだ音を色々比較してみました。

まずDRP-1のスピーカーエミュレータ機能については、なかなかよく出来てるなと思いました。

Marshallサウンドにしてはやや高域が減衰しがちかなとは思いますが、程よく低域や中域が出ており、アナログのCelestion Greenback辺りのエミュレートなのかなと考えてます。

 

Preamp OutからC.A.B. M+に入力し、それぞれのキャビタイプで鳴らしてみましたが、キャビの癖は出るもののやはりMarshallらしいサウンドは顕在で、そのMarshallサウンドに味付けする程度に留まるほど、DRP-1の音色が色濃く出てます。

どのキャビタイプでも大体良い感じに鳴らせるのでキャビシミュ自体との相性は抜群、DRP-1のコンパクトさも相まって宅録や省スペースでライブを行う際はやはり便利なツールかと思われます。

tc electronic 1ボタン ルーパー DITTO LOOPER

tc electronic 1ボタン ルーパー DITTO LOOPER

  • メディア: エレクトロニクス
 

 

総評

様々なペダルと比較したり、スピーカーエミュレート機能を使ったり、キャビシミュ噛ませたりしましたが、やはり王道のMarshallサウンドでした🤘✨

ガッツリMarshallサウンドなので、Marshall好きには堪らない逸品ではないかと思われます(Guv'norよりMarshall感が出てます👍)

キャビシミュで色々味付けが出来るので、内蔵スピーカーエミュの他、キャビシミュなどで他者と差別化を図るのも面白いかも知れませんね😋

他のメーカーやビルダーが作ったMarshall系ペダルは、やはり使いやすいように音が柔らかくアレンジされてるケースが殆どなので、ガチのMarshallサウンドをコンパクトな筐体から出したいのならコレ一択かと思われます。

Lead12もそうですが、MarshallはチューブでもソリッドでもMarshallサウンドを作るのがすこぶる得意だという事が改めて納得出来ました🤘✨

サウンドハウス  

DJI

20210111 Marshall DRP-1 Direct Recording Preamp

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前回の記事

20210110 Friedman Smallbox - Guitar Stuff Blog

のSmallboxが届いた日に、某TC楽器にて購入しました🤘😊🤘✨

Marshall DRP-1(Direct Recording Preamp)です!

DRP-1は94年に本国イギリスで生産されたソリッドステートタイプのプリアンプで、小型ながらもMarshallそのもののサウンドが出せると当時から評判みたいでした(最近知ったのであまり詳しくないですw)

また各種機能も備わっており、

「これ1台で一通り賄える小型プリアンプ」

という一面も持っており、フラッグシップのスタックやコンボとはまた違った使い勝手で人気だったみたいです。

 

俺がこれを買った理由は、、、ツイッターの影響でした(爆

Smallboxもそうなんですが、やはり隣の家の芝生は青く見えるもの、気になるような機材をレビューされたので欲しくなる性分が働き即購入してしまいました(笑

(オリジナルのMarshallサウンドを久々に体験したいという思いがあったのも後押ししましたw)

 

インターフェース

一般的なエフェクターのGainに相当する、プリアンプのレベル調整のPreamp Volume、パワーアンプのVolを調整するような感じのMaster Volume、3バンドEQ、全体的な音量を調整するLine Levelの計6つのつまみと、ローゲインとハイゲインを切り替えるGain Normal/Boostのトグルスイッチで構成されてます。

赤色LEDが搭載されており、こちらはバッテリー使用時にチェッカーとして働くみたいです(パワーサプライ使用時は消灯)

電源はエフェクターでお馴染みの006P電池か、センターマイナスの9Vアダプターで動作します。

 

入出力系統はこんな感じです。

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左から、Headphone Outは文字通りヘッドホンを繋ぐジャックで、スピーカーエミュレーション回路を通った音になります。

Headphone Inは恐らくAUX INの事かと思われますが、同時にFX inと書かれてるので、隣のFX outと併せてエフェクトループと考えるのが妥当ですね。

そのFX outはLine Outとも書かれてますが、こちらもHeadphone Out同様スピーカーエミュレーション回路を通り、ミキサーに直接出力出来るようになってます。

Headphone Outとの違いは、ヘッドホンを機能させる為の小出力のパワーアンプが作動するかしないかの違いかなと考えてます。

Preamp Outは文字通りプリアンプとして機能するもので、パワーアンプやギターアンプのリターン、キャビシミュ等に挿す箇所ですね。

 

サウンド

単刀直入に申し上げますと、

「まんまMarshallの音」

です(爆

Marshall特有のドンシャリトーン、カラッとしたドライで荒々しい歪はMarshallアンプそのものという感じで、真空管を使わずにここまで再現されたサウンドは、かの「リトルJCM800」と評されたLead 12と非常に似通ってます!

 

Normal Mode

youtu.be

Marshall 1959 SLPの音を再現したと言われるNormalモード。

低音がブーミーで高域成分が(思ってたよりも)少なく、正に従来のPlexiという感じのサウンドです。

クリーンからクランチ、オーバードライブまでを司り、モデリング元のアンプ同様あまり歪みません。

(物申すが、昨今のMarshall Plexiを模したペダルとかはやたらゲインが高く、普通にディストーションとして使えてしまうものが多々あるが、実際のPlexiはゲインが相当低く、実際使った人は恐らく違和感覚えるに違いないw)

このモードにFuzz FaceとかTSとか色々繋げて往年のギタリストのサウンドを構築し、省スペースでライブやレコーディングをするのにうってつけですね🤘✨

 

Boost Mode

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続いてはJCM 800/900辺りのサウンドを再現した(らしい)Boostモードです。

JCM800とかも、70年代にSLPをハイゲインモディファイするビルダーが沢山出てきて、本家がそれに倣って出したという逸話を聞いた事がありますが、こちらもそんな感じでゲインブーストしてるのかな?と浪漫に思えますね🤗

昨今ではやや歪量が足らず、またファジーで低音がブーミーに感じられるかもしれませんが、これが当時の音です(笑

EQは完全にパッシブ型で、フルテンで従来のドライでカッコイイ、王道のMarshallサウンドという感じです。

その為フルテンでの使用が俺的には望ましいのですが、一応順を追って説明します(笑

Bassはかなり下の帯域を扱う感じで、3バンドEQ全て12時の状態でBassだけ上げるとMarshall特有のドシッとした感じの低音が出てきます。

逆に12時から下げても低音がカットされてブーミーな感じが薄れるので、これはこれで使いやすいサウンドになります。

一番バランスの取れてるEQですね。

Middleは12時より上げると600Hz位の帯域がグッと上がり、こんもりしたミドルがガッツリ出てきます。

70年代のハードロックとかやる際は、他の帯域を下げつつここを上げると、ミドルブーストが掛かった太いサウンドが作れます。

逆に全てのEQが12時の状態でMiddleを0まで下げると、トーンのバランスが崩れるのか歪が汚くなり、音が潰れます(笑

トーンが破綻するくらいなので、ドンシャリ設定とかにする際は他のEQも調整してバランスを取らなければなりません。

Trebleも同様で、12時より上げるとタダでさえ高音が強いMarshallサウンドが更にキンキンになり、正直耳が痛いです(爆

逆に0まで下げれば、Middle同様歪が潰れ、音が極端に篭もり、とても使える音にはならないです😅

上の下手くそ動画ではEQを色々設定してそれなりのサウンドを作ってはみましたが、フルテン以外の選択肢が欲しいなら、相当癖のあるパッシブ型EQのシナジー特性()を理解して構築する必要がありますね。

 

MasterとLineのつまみの違い

Preamp Levelはゲイン調整と比較的分かりやすいのですが、問題はMaster LevelとLine Levelの違いです。

音量に対する影響度はLine Levelで、Masterの方はトーンの構成に携わってるという感じです。

 

Masterを上げてLineを下げる→比較的ふくよかになり音が太くなる。

Masterを下げてLineを上げる→高域が目立つようになり音がソリッドになる。

 

こんな感じで今のところは解釈してます。

なので俺的にはMasterの方を上げるのが好きですね。

 

総評

Lead12やDSLを彷彿とさせるサウンドで、とても懐かしい音でした😌

今思えば、Lead12やDSL1CもフルテンにすればMarshallらしいサウンドが出来たのでは?と考えさせられます。

昨今のMarshall系AIABはかなり使いやすくアレンジされてる物が多いですが(先発のGuv'norですら使いやすい音にアレンジされてる)、こちらは元祖Marshallという感じの音で、Marshallの癖のあるサウンドが欲しいならコレはかなり的を得てると思いました。

 

次回は色々比較実験などを行いたいと思います🤘✨

サウンドハウス  

DJI