Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20210312 Empress Effects Heavy

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前回MISAKIディストーションを買ったばかりなんですが、またまた買ってしまいましたディストーション(ていうか先にオーダーしたのはこっちだし😁)

以前から狙ってたディストーションが漸く手に入ったという感じです😭

Empress Effects Heavyデス!😈🤘✡️

 

Empress Effects

Empress Effectsはカナダのエフェクターメーカーです。

創設者のSteve Bragg氏は2004年にカナダの名門大学Queens Universityの電子工学科を卒業し、翌年の2005年に友人のギタリストから

「市場に無いようなトレモロを作ってくれ」

と依頼を受けたのが発端となります。

約7ヶ月も掛けて完成させたトレモロですが、その友人は既に他のメーカーのものを買ってしまいました(笑

作った物を無下に出来ないので、仕方なくとある楽器屋に扱ってもらえるよう依頼した所、その楽器屋がいたく気に入り、10個追加オーダーしました(!)

それどころか、他のペダルも作ってくれとまで逆に依頼されてしまい、これがEmpress Effectsの発足となります。

その後2年掛けてディレイを手作業で製造してましたが、1人で作業してたので世間の需要に対して供給が追い付かず、過労状態になり、人手を確保するために同じ大学や他の名門大学の友人などに話を持ち掛け、現在の「天才集団」で構成されるメーカーになりました。

 

~Fin~

 

インターフェース

2ch仕様でHighとLowのEQは共有し、それ以外は各々のchで独立したコントロールを持ってます。

1つのchとして見ていくと、Vol、Gainに加えLow、Mid、Highの3バンドEQ、そしてローエンドを減衰・増幅するWeightの計6個のつまみが構成されてます。

Midに関してはトグルスイッチで250Hz、500Hz、2kHzの3つからピークとなる帯域を選択出来ます。

またノイズゲートが備え付けられ、OffかNatural、Agressiveの中から選べるようになってます。

電源は9~18Vまで対応し、環境や求めるトーンなどに応じて使い分けが出来るようになってます。

 

トーン

youtu.be

まず歪量ですが、12時の時点で強烈に歪みます(流石は名前通りヘヴィwww

なのでMAXにすると歪み過ぎて歪の粒がやや潰れるような気がしま。。。せん!(笑

歪の分離感が半端無く、ゲインをMAXにするとノイズが若干増えますが、歪の輪郭を保っており、パワーコードなどではそれらが織り成して立体的なサウンド、単音では太い音を保ってます。

逆にゲインを8時まで落としても兎に角音の分離感がこの上なく良いので、オーバードライブ的なサウンドも狙えたりします。

その際のギターVolへの追従性もよく、高域はロスしますがクリーンサウンドも作れたりします。

但しゲインを上げるとコンプ感が強くなるので、ギターVol絞ってクリーンを作るとかは出来なくなります。

歪のキャラに関しては兎に角きめ細かく、纏まってて扱いやすい感じで、変な癖もなく、普遍的に使いやすいディストーションだと思いました。

HeavyとHeavierでは歪量というよりも歪の性質が変化する感じで、Heavyは無機質で金属的、さしずめMesa Boogieのような質感で、Heavierになるとチューブアンプのような粘り、バイト感などが感じられ、理想的なモダンハイゲインアンプという感じの質感になります。

音量はHeavierの方が若干あります。

要所要所や好みでどちらかを決められる感じで、個人的には刻むならHeavy、ソロはHeavierがいいかなと思いました🤘✨

 

ノイズゲート

Heavyにはノイズゲートが装備されており、OFF、Natural、Agressiveの3つをトグルスイッチで選択します。

OFFはその名の通りノイズゲートをオフにします。

普通のディストーション同様、弾いた後のリリース音が残るので、ハードロックでのリフや単音によるソロを奏でる際はOFFにして自然なサウンドにするのが良いかなと思いました。

Naturalはかなりスレッショルドが高めの設定らしく、割と早めにリリース音が消えます。

後述のAgressive程では無いですが、こちらでもスラッシーに刻んだりDjentやShredなどが出来るほどですね🤔

Agressiveは名前を想起させるような強烈なゲートが掛かります(笑

弱めのピッキングの場合アタック音も消え、フニャッとしたサウンドになる程です(笑

兎に角攻撃的に、超高速でリフを刻む場合やDjentなどをやる場合は、Naturalと相談した上で好みで決める感じですね🤘🤘🤘

またノイズゲートをオンにするとオフの時より若干音量が下がります。

 

EQ

EQは実質4つあり、更にMidはセミパライコのようなものと考えれば分かりやすいかもです。

±10dBと結構派手に効くアクティブEQですが、土台となる理想のサウンドがHeavyにはあり、それを崩す事無く各々の担当する帯域を操作する感じで、しかも破綻しません!🤘✨

どれも扱いやすいEQとなってます。

まずLowですが、80Hzのかなり重低音を司る感じで、かつ他の帯域に干渉して音を籠らせたりという事が無いです👍✨

エフェクターらしからぬ太くて迫力のある低音が簡単に出せたり、逆に削ってもスカスカの薄っぺらい音になる事無くバランスの良い削り方をします。

あくまで立ち位置はエフェクター然としたディストーションなのですが、一部の意見では「アンプライク」と評されるのは、この低音のバランスの良さにあると俺は考えてます。

それに付随して「Weight」というつまみがあり、こちらは12時を境にローエンドの減衰や増幅を行います。

多弦ギターや多フレットギター、ドロップチューニング、楽曲の低音のキャラに応じてスッキリさせたり膨らませたりする感じですね。

Midは前述の通り3つのトグルスイッチによってピークを決められ、やはりギターにおける重要なミドルレンジを好みで変えられるという、痒い所に手が届く仕様となってます🤣🦟

250Hzは一般的なギターサウンドのローミッドに属し、削ればハイミッドが強調されがちなドンシャリ、上げればQ.O.Oのような分厚いローミッドが出てきます。

250HzのMidをMAXにしHighつまみを少し上げるとまんまQ.O.Oの音になるので今度比べます🤤

500Hzはミドル強調型のディストーションエフェクターやアンプでは大人気のミドル帯で(笑)、カットすれば80~90年代のヘヴィメタルサウンド、フルブーストすればそれこそ70~80年代のハードロックサウンドが簡単に出てきます🤘✨

俺的にここのポジションでメタルとかハードロックのサウンドを形成するのがやりやすかったです😁🤘✨

2kHzはこれまたギターサウンドで欠かせないと言われるハイミッドに属す帯域で、カットすれば某R○ckmanの影(笑)がチラつくようなドンシャリサウンド、フルにすれば明るくて抜けの良いディストーションサウンドが得られます。

どのポジションもバランスが良く、12時でどのポジションでもフラットなので、トグルスイッチの操作後にMidつまみを左右に回して音の変化を確認し、自分の好みの音を作っていくのがやりやすいです🤘

Midの増減により音量も結構変わるので、予め設定を決めた後Volを操作するのが良いですね。

Highはハイミッドとトレブルの丁度中間点のような帯域である3kHzを司り、これが絶妙で耳に心地良い高域を形成してます。

この3kHz、無駄に耳に痛いようなエッジ感やピーキー感は全く無く、かと言って2kHzよりも輪郭やエッジ感を備え、Heavyの土台を崩す事無く高域をプッシュしてくれますね🤩

人気の高域が4kHz、5kHz、6kHzなので大概のペダルでは左記のレンジが採用される事が多いですが、敢えて3kHzに落としたEmpressは侮れません(笑

 

総評

非の打ち所の無いハイゲインディストーションです!

欠点を挙げても、

・ノイズゲートをオフにしてGainをMAXにするとノイズが多少強くなる

・ノイズゲートを掛けるとオフの時より音量が若干下がる

・値段がやや高い

・LowとHighのつまみが共有するので、HeavyとHeavierで完全独立のサウンドメイキングが出来ない。

 位と、音質や便利なコントロール系統に比べれば最早粗探し程度なので、個人的には非の打ちどころの無いペダルです!

流石にRockmanやVan Weeldenには及びませんが(笑)、ADA MP-1-CHANNELに並ぶ音質で、KSR Ceres Preampは超えてるかと思いました🤟

 

次回は色々なハイエンドディストーションと忖度無くシビアに比較してみたいと思います😈😼💥

サウンドハウス  

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