Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20201111 Pearl Distortion DS-06

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久しぶりのMy New Gearとなります😅

パール楽器製造株式会社製のディストーション、DS-06でございます。

パール楽器と言えば、そうドラム!🥁

メイド・イン・ジャパンが誇る老舗のドラムメーカーで、あまりにも有名なので経緯は省略しますが、取り敢えずドラムのブランドとしては超有名です!

国内外問わず超一流のドラマーが挙って使い、ドラマーでなくとも何度も耳にした事はあると思います。

そのドラムで有名なパール楽器が80年代初頭に出してたペダルが、今回のDS-06になります。

このペダル、他にもコーラスやフェイザー、でぃれい、オーバードライブ、コンプレッサーなどのラインナップもあり、中には「Thriller」という某MJのアルバムに肖った名前のペダルなども出してました(笑

(因みにネットで調べると、Thrillerはどうやらエキサイターらしく、Rocktron RXシリーズみたいなやつだと思われます)

で、価格的には80年代当時で約¥9,000〜¥14,000と、BOSSと同等かそれ以上の値段で、高級路線のペダルだったようです(しかも専用のボードなんかもあり、これが3万弱とかいったそうです😳😳😳)

その中の1つ、このDS-06もそんな「高級な」ディストーションとして君臨してたようです。

 

80年代

このペダルのお話をする前に、80年代はドラムメーカーがペダルを出すほどギターが流行ってたのか?についてちょっと考えてみました。

Eddie Van Halen、Yngwie Malmsteen、Slash、4大スラッシュメタルバンド、Steve Lukather、Jay Graydon、Ray Parker Jr.。。。

ギターヒーローと呼ばれる方々や大人気のスタジオミュージシャンが全盛期を迎えてた頃でした(爆

ハードロックやメタルからAORまで殆どギターサウンドが占めており、日本でもロックやポップスは勿論、アイドル歌謡や演歌までヘヴィなディストーションが効いた楽曲がチラホラ聴け、ギターキッズという単語まで流行る位なので、如何にギターが流行ってたかが伺えます。

そして89年にTBSで放送された「イカすバンド天国」によって、日本における最大のエレキギターブームを引き起こすことになりました。

 

これにより、GuyatoneはGSに準えたサウンドから一気にHR/HMに転向してそれ相応のアンプやエフェクターを作り、BOSSはHM-2やHM-3、MZ-2、MT-2などのメタル専用ペダルを次々出し、YAMAHAやMaxon(Ibanez)、ARIA、Arionなども挙って争いました。

そんな中、ドラム専門のパール楽器もブームに乗って殴り込みを掛けた、と認識してます🤓

ペダルの出来が良かったのかは定かではありませんが、そこそこ売上が良かったそうです。

 

インターフェース

エフェクトレベルのOut Level、ゲインレベルのDistortionと単純なコントロールに、I~VIまでの6段階のModeと、そのモードのレベル調整をするLevelの「Spectrum」というセクションが存在します。

電源は006Pの電池か、センターマイナスの9Vアダプター(つまりごく一般的なエフェクター用)です。

重量はかなりあり、BOSSよりありますね😅

 

トーン

youtu.be

Spectrumを効かせない場合、コンプが強めでRATにやや近い感じのディストーションが得られます。

低音が少しぼやけるので和音だとやや潰れがちな印象はありますが、それでもドライな感じとコンプで中々派手なディストーションが得られます。

高級路線という事もあるのか、手持ちのGuyatone DS-001&DS-011、YAMAHA DI-100、ARIA ADT-1より頭一つ抜けたサウンドクオリティという感じです。

同じく80年代のARIA DT-5やPro Co RAT、Marshall Guv'norと渡り合えそうな勢いは充分ありますね(今度比べマフw

当初はダメなディストーションという噂を聞いてたのであまり期待をしてませんでしたが、良い意味で裏切られましたw

 

Spectrum

このペダルの最大の特徴が、このSpectrumと呼ばれるセクションになります。

ModeつまみはI、II、III、IV、V、VIの6段階で強調したいミドルレンジを選び、Levelでそのミックス具合を決めます。

言うなれば前段にワウを噛ませたような感じで、ワウはシームレスなのに対し、こちらは段階式で原音とミドルEQの強調具合を決めるという感じです。

中にはワウのように「コー」という感じの鼻詰まり感が出てくるモードもありますね(笑

強調させ過ぎて音が割れ気味になるのもあるので、Levelを上手く調整するのが良いのかなと思います。

 

総評

高級路線だったからなのか、時代を考えると中々良質なディストーションかなと思いました。

BOSSやMaxon、Guyatoneなどの当時の強豪機種にも引けを取らないクオリティで使いやすいディストーションです。

Spectrumで強調したいミドルレンジを選択出来るのですが、同時に歪の性質も変わる辺り、BOSS DS-2にも似通った部分がありますね(しかもPearlの方は6モード)

相場としてはかなりブレがあり、俺が買った五千円という所もあれは、それ以上に付いてたりしたり、またなかなかお目にかかれないセミレアなペダルなので、見つけたら是非試して見るのもいいかもしれませんね👍✨

サウンドハウス

DJI

20201025 Rocktron RX2H

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お久しぶりのmy new gear...でございます😆🤘✨

(さーて誰の影響かは申し上げませんがwww)

Rocktron RX2H Exciter/Imager/Hush IIです!

 

Rocktronはあまりにも有名な企業なので詳細は割愛しますが、ノイズゲートのHushシリーズや激歪みペダルのRampageやMetal Planet、真空管搭載のマルチラックエフェクターのVoodu Valve等が特に有名ですね。

因みに俺はパワーアンプのVelocity 100か300が欲しくて、Rockmanと組み合わせてアンプヘッドにしようかなと一時期考えておりました(今はミキサー、IR、最低でもモニタースピーカーがあれば十分かなと考えてますw)

 

このRXシリーズはRX1H、RX2H、RX20とあり、「エキサイター」という名目のエフェクターでカテゴライズされてます(Exciter/Imager/Hush IIって書いてあるしねw)

RX1Hはモノラル、2Hと20はステレオインプット/アウトプットに対応し、2Hと20にあまり差は無いみたいです(20の方が新しい?)

海外では「Psychoacoustic(音響心理学的効果)」としてよく喩えられてます。

 

機能・インターフェースなど

機能としては、「ハイパスフィルターを通して位相をずらした高域を原音に混ぜる」エフェクターらしいのですが、パライコの親戚みたいな印象です。

左から電源ボタン、Process、MIX、ノイズゲートのHushのThresholdとなってます。

 

Processはインプットゲインみたいな感じですかね🤔

前段にディストーションなどを繋いだ場合、ここで歪量が変わります。

入力ゲインが4段階のLEDで常に表示されるので、ピークに達して音が割れるかを視覚で確認出来ます。

 

Phaseは位相をずらす際に、そのピークのHzをここで決めるつまみとなっており、右下のInのボタンでつまみを有効にします。

例えるとパライコのQに当たる部分ですね。

 

Mixは文字通り原音と、位相をずらした高域をミックスさせる際の割合を決めるつまみです。

右に回していくと、よりPhaseで決めた周波数がピークの高域が強調されます。

ここも右下にIn/Outのボタンがあり、Inで有効になる感じです。

Phaseセクションが有効になってない場合、こちらをInにするとハイパスフィルターだけを通って加工されてない高域がミックスされます。

 

Hush IIはThresholdで「〜dB以下の信号」をカットするかを決め、Releaseボタンはリリース速度、つまり特定の信号以下になったら直ぐにノイズ成分を切るか、緩やかにノイズをミュートしていくかを決められます。

これもInボタンでオンオフが可能となってます。

 

2つのChがあり、左右でずらす位相やミックス具合を違う設定に出来るのが強みです😊👍

ただステレオで使う場合、楽器にもよりますが(ギターのみならずシンセなどにも対応)、前段にステレオアウトのエフェクターを持ってくるか、前段がモノラルアウトならY字ケーブルを持ってくるなど多少の工夫が必要になります。

 

RockmanのPhase Notcherとの違い

なんか効き方が似てるので、最初は

「Phase Notcherの超強力版」

と思ってましたが、原理が違います。

Phase Notcherは特定の帯域を2箇所、超極狭なQでピンポイントでカットしますが、RXシリーズはハイパスフィルターで分離した高域成分のピークをPhaseで弄り、Mixで原音との比率を決めながらパラレルミックスするようなので、簡単に書けば「PNは引き、RXは足す」ですね(笑

高域を足すので抜けは良くなります。

また高域のピークを決められる範囲が広く、殆ど原音と変わらない音から、Rangemasterのような鼻詰まり感を伴うハイミッドサウンドからスラッシュメタルよろしくかなりエッジの立った音まで作り込めます。

Rockmanの後段に繋いで、Rockmanとは全然違うようなサウンドも簡単に作れます😆🤘✨

 

総評

某ビーイング系アーティストのギターサウンドを構築する上でRockmanを補助するツールと言われてますが、分かります🦒

高域の抜け感がかなり良くなるので、SD-1でゲインブーストしてコレを足し、後はワウ(ミッドブースター)とキャビをどうにかすれば肉薄したサウンドが得られるかと思われます(それでもセッティングがキモですが😅)

5年前の中古相場では1万円前後だったのが、ココ最近のブームによってかなり高騰してるツールで、寧ろ誰も手放さなくなってるので現状ではかなりレアなアイテムになってます(笑

もし万が一探してて見つけたら即購入するのが良いかと思われます。

サウンドハウス

DJI

20201018 Rockman Sustainor

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つい最近Model 200 Double ICを買ってしまい、とうとうSustainorを6台保有することになりましたGuitarstuffでございます🎊㊗

 

Rockman Sustainorという、SR&D社の中のRockmanブランドの中のプリアンプの1つではありますが、モデルが変わったり、アナウンス無しにリビジョン(内部の部品)がちょこちょこ変わったり、非常に奥が深い存在でもあります。

当初Rockmanの原稿でも書いて本でも出したいなと考えてはおりましたが、Sustainorだけでも(出版費用は別として)出せそうな勢いがしますw

 

Sustainorの機能とかトーンは前々から散々話したり、昨今は(下手くそ)動画とかをYoutubeなんかに上げたりしてるのですが、今回はそのバージョンや大まかな年代、仕様などを説明していきます。

 

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Sustainorは確定事項として、正式に販売された製造年月日は1986年の1月とされてます。

それまでに費やした年月は4年とされており、つまり1983年、ヘッドホンアンプのRockman IIBが販売されてる頃と推測されます。

この頃のRockman IIBは、82年発売の同じくヘッドホンアンプのRockmanのEDGEモードに些か不備があり、それのアップグレードバージョンという名目で販売されてました。

因みに無印Rockmanを、アップグレード費用を払ってSR&D社に送ればモディファイしてくれるサービスも行ってたそうです。

しかしながら、この当時のRockman IIBは歪ませる方式がソフトクリッピングであり、後のX100やSustainor以降に採用されたハードクリッピング方式と異なっており、X100の開発に付随して進められてたと推測されます。

84年にX100が完成し、小型でありながら「プリアンプ+マルチエフェクト+キャビシミュ」の複合機としてBOSTONサウンドを、今までのRockman以上に近い音を奏でられ、世間では高額にもかかわらず(当時現地で約48,000円、日本国内正規品として68,000円)、大ヒットを飛ばしました。

そのX100からプリアンプだけを抜き出し、トーンをTom Scholz氏の地下スタジオでの録音やライブツアーに応える位クオリティを上げ、各種機能を山盛りに積んだのがSustainorという訳です(各機能は省略します)

つまり、84年のX100でハードクリッピング方式を採用した後、更に2年弱の月日を重ねてSustainorを完成させた事になります。

 

しかしながら、このSustainorもScholz氏のお眼鏡に敵わなかったのか幾度となくパーツの交換が行われたり、またDistortion Generatorでは基盤すら新しいものになったりと、プリアンプに対するこだわりが相当深かったように思えます。

ここからのお話ですが、今手元にある情報をもとに、Sustainorに絞ってその開発の経緯を書いていきます。

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Model 100

最初期タイプ。

1986年の1月から1987年の4月まで製造されてるそうで、その数は凡そ11000台。

アメリカの各地域から優秀な技術者を掻き集め、4年の歳月をかけた努力の結晶の第一歩といえる涙ぐましい作品です😭

ヘッドホンアンプ類の大ヒットがブースターとなったのか、そのヘッドホンアンプのプロ用機材バージョンとして、Stereo Chorus/Delayと同時に発売されました。

BOSTONではRockman IIBやX100と共に、このモデルのSustainor(とStereo Chorus/Delay)がアルバムThird Stageでしっかり使われてます。

 

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Model  100Aと200 Double ICの基盤。

ジャンパーが異なることろへ配線されたり、オペアンプの種類も違っているそうです。

Model 200の方がXPR寄りみたいです。

 

Model 100A

1987年の4月から9月までの約6ヶ月の間に約2000台製造された、Model 100のアップグレードバージョン。

このModel 100Aに関しては非常に不可解な点があり、約3000台製造されたとか、87年の3月から製造が開始され、最初のシリアルが「SP10811」なのも相俟ってModel 100と並行して造られた説もありますが(Model 100の総生産台数が11000な為)、個人的にはModel 100の生産を終了した直後のロットに100Aが入ってきたと今は考えてます。

確認の仕方としては、リアパネルのフットスイッチ接続部分の下に小さく表記されてます。

具体的な変更点を述べてるサイトはほぼ無く、大まかに言えば

「200は大掛かりな変更をされたのに対し、100Aはその足掛かり的な措置」

という感じですね🤔

そうなると前回の記事、

www.guitarstuff.jp

で書いたような、Model 100で顕著に感じられたモコモコとかなり籠ったような音を、ハイミッドを持ち上げる事で明るさと抜け感を足したモディファイかなと考えてます。

(XPRaやXP-100aのようなトーン変更とはベクトルが違うみたい🧐)

BOSTONではScholzは使わず、Gary Pihlが一時だけ使った後すぐ200に移行したそうです。

 

Prototype Model 200

1987年の10月以前にテストとして開発されたModel 200で、製品版との音質での違いは不明。

特徴的なのが、フロントパネルのデザインはModel 100を踏襲しており、またDistortion/FilterセクションのThresholdのLEDが2つ搭載されてます。

6台試験的に作られたそうですが、市場には出回ってません。

 

Model 200

1987年の9月から1989年の5月まで、約5700台製造されたバージョンです。

全体的に回路が見直され、コンプレッションの掛かり方やトーン調整、特に高域においてModel 100(A)には無かった高い帯域を付加するなど大幅なテコ入れがされてます。

またディストーションのレベルを落とし、フィードバックが起きないような補正もされてます。

シリアルは19570までとされてますが、一説では193xx番台に後述のDouble ICバージョンが存在し、この辺りもファンサイトでは曖昧となってます。

BOSTONでは87年以降のツアーでコレが主役となります。

大きな違いとして、フロントパネルのデザインが主に挙げられます。

Model 100と比べると文字や図が比較的シンプルになって分かりやすくなったような気がします(笑

またパネル下部のロゴが青から白に変わり、これも見分ける為の要素となってます。

リビジョンの違いが多く、初期モノはノイズゲートのセクションが「GATE」表記に対し、後期型は「SMART GATE」表記になってたり、内部が色々弄られたりしてますが、サウンド面に関しては基本Model 100と200で大きな差があるくらいで、200の中でのリビジョンではそこまで大差は無いです。

 

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Sustainorのフロントパネルはこのように曲がってる物も多く、ネジ止め部分のヒビや割れの一因となっている。

 

Model 200 REV.19, REV.20

Sustainorの中でも最も価値が高いとされてる個体です。

何故なら、これらはBOSTONのTom Scholz氏とGary Pihl氏の為だけに制作された製品の為です。

Model 200を基軸とし、Auto CLNセクションにいくつかのパーツを追加して改善し、後の製品版であるDouble ICに繋がるプロトタイプのLead Leveler Circuitを施し、Preamp Gainセクションにもテコ入れをし「Pre Treb」という表記でやや異なった機能に変更されてます。

またコピーライトの表記が、従来のモデルだと「©️1985 SRD」なのに対し、これらのリビジョンのみ「©️1989 SRD」となってます。

まずAuto CLNは従来のものより強化され、EDGEモードでギターのVolを絞った時に出せるクリーンサウンドの音量・音圧の向上がなされてます。

次にPre Trebですが、10kΩの抵抗を加える事によりギターからの信号で低域をカットしてコンプレッサーセクションに出力するものらしいです。

Pre Trebを上げれば、より低域がカットされるみたいです。

またDISTモードとEDGEモードで11k〜12kHzのブーストがされてるそうです。

プロトタイプのLead Leveler Circuitは従来のものとほぼ同じ機能みたいです。

制作台数はREV.19が2台で製造年月日は1989年3月17日でシリアルはSP18987、REV.20が13台で製造年月日は1989年4月20日でシリアルはSP19191とされてます。

中古市場では5年前で20万を超えてたので、もし現在また出品されれば、それ以上の価値が付くと思われます。

 

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左が100A、右がDouble ICのコンデンサ。

左が105℃まで、右が85℃まで耐えられる仕様なので、100Aの方が優れてるものらしい。

しかしながら、発売から30年近く経ってるので、交換しておかないと最悪破裂してレギュレータが壊れ、二度と動かなくなる可能性もあるので、Rockmanでなくとも古い機材を持ってる方は交換をオススメします。

 

Model 200 Double IC

立ち位置としてはModel 200と同等ですが、コレクターの間では区別されてるリビジョンです。

上述のREV.20のLead Leveler Circuitがプロトタイプなのに対し、こちらはICを2つ重ねてモディファイした完成型となります。

製造年月日は1989年5月12日からでシリアルはSP19291が初出となります。

このDouble ICはREV.20での改善点を一部継承し、Model 200のAuto CLN機能の向上と、コンプレッサーのリリース速度が向上してます。

REV.20ではハンドメイドでそれらの改善をしてましたが、Double ICは追加したICでそれらを担ってるという感じです。

コンプレッサーのリリース速度の向上は、ピッキングの反応がより良くなり、ハンマリングやタッピングの際に輪郭が向上してもたつかない等の利点があります。

このDouble ICに関しては、生産台数は約1700台、公式での生産終了時期が1992年の5月、最終シリアルはSP21120となってますが、一部の代理店向けに少量のみ追加生産してたみたいです。

公式での生産終了後に日本のモリダイラ楽器に輸出してた分は、製造年月日が1992年8月18日、シリアルはSP21202〜SP21216の計15台が当方では確認されてます。

 

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手持ちのSustainor 6台です。

上からModel 100, 100A, 200, 後の下3つは全てDouble ICとなります。

高値の付くDouble ICにもプレミアの段階があり、シリアルがSP21xxxから特にレアだとされてます(自慢ですが俺が持ってるのはSP21216ですw)

 

簡潔にモデルの違いを説明すると、

100:X100からプリアンプ部分を抜き出し、レコーディングやライブ向けに機能を大まかに拡張し、より音作りを綿密に出来るようにしたもの。

100A:100の段階では改善点が多々見られたが、具体的な対策がまだ見つからず、取り敢えずハイミッドを持ち上げて籠るトーンを解消したという感じ?

200:コンプレッサーやフィルターのセクションを大幅に改善し、100ではカットされてた超高域を僅かに出力して明るさや抜け感を改善し、歪量を減らしてフィードバックを起こしにくくしたもの。

200 REV.19 or 20:Preamp Gainの箇所が、低域を減らした状態でコンプに入力させるPre Trebという機能になり、更にDISTとEDGEに11〜12kHzの超高域を追加し、従来よりかなりトレブリーな音にしたもので、同時にAuto CLNの向上もされてる。

また実験段階のLead leveler Circuitも搭載され、コンプレッサーのリリース速度の向上がされてる。

200 Double IC:REV.20からLead Leveler CircuitとAuto CLNの向上をさせたアップデートを継承し、それらを全て二段式のICによって賄ってるもの。

 

他社のエフェクターでも昨今は「Ver. xxx」のようにバージョンの違いなどが散見されますが、それらは実際音を聴いて「ああ、これはこういう音なんだな」という風に判定するのが主流ですが、ことSustainorに関しては大体のアップデートが明確に記されてる事が多いです。

 

80年代は海外の名だたるアーティストが多数使用し、日本でも80年代終盤から90年代初頭にかけて数々のミュージシャンが愛用したとされるRockman、とりわけSustainorとXPRは昨今また人気がぶり返してきましたが、ディスコンになって28年経った現在でも分からない点が多く、そういった意味でも魅力的な機器だと思います。

youtu.be

サウンドハウス  

DJI

20200924 Metal Muffはアンプキラーとなりうるのか?

youtu.be

 

以前からMetal Muffは「どんなアンプでもMetal Muffの音が出せる」論を解いてきましたが(笑)、ならば手持ちのアンプで同じような音が出せるのか?という事で早速やってみました٩(ˊᗜˋ*)و

因みに今回のMetal Muffの設定は、よりドンシャリメタル感を出す為、敢えて

「Top Boost ON:Minより少しだけ上げ、Treble 2時、Middle 9時、Bass 1時、Gain 4時」

の設定で試してます。

 

Roland JC-40

ROLAND JC-40 ギターアンプ

ROLAND JC-40 ギターアンプ

  • メディア: エレクトロニクス
 

まずは基準をJC-40に決めました。

動画とかでよく聴ける、オーソドックスなMetal Muffのサウンドです。

僕はEQをTreble 1.5、Middle 6、Bass 3でいつも弾いてますが、リターン接続に一番近い設定がこれかなと思い、この設定を愛用してます(Metal Muffの事を話せw)

他の歪ペダルにも言える事ですが、恐らくJC-40側を全て12時にするとかなりピーキーでジリジリな硬いサウンドになりかねないので、やはり使いやすい音にするためにはEQ調整必至ですね🤔

これを書いてる2020年9月現在では、BOSS Metal Zoneをアンプのリターンに繋ぐとめちゃくちゃ良い音になると言われ、再びプチヒットしましたが、Metal Muffは殆ど変わらないのである意味便利です(笑

 

プリンス電子工業 Piggy

70年代のプリンス電子工業製の小型ソリッドステートアンプであるPiggyの場合、筐体がかなり小さい&奥行きが殆ど無いのでかなりピーキーなサウンドになります。

スピーカーが6.5インチというのもあるんですが、パス10やPeavey Backstageなんかに比べると明らかに箱鳴りによる低音がコレには無いんですよね🤔

それでもザクザクとエッジ感のあるサウンドは健在で、ヘヴィメタルサウンドを全く想定してなかった時代のアンプもそれらしい音にしてくれます🤘😎🤘

 

BOSS Katana Mini

恐らく全体的にチューブのようなウォームになるフィルターが掛かってるのか、スピーカーが小さいにも関わらず上記のアンプに比べまるっとしたサウンドになり、またスピーカーの径以上のレンジ感があります。

それでもMetal Muffのザクザク感は出ており、Katana Mini単体でこのサウンドを出すのは無理です(笑

 

BOSS eBand JS-10

BOSS AUDIO PLAYER with GUITAR EFFECTS eBand JS-10

BOSS AUDIO PLAYER with GUITAR EFFECTS eBand JS-10

  • メディア: エレクトロニクス
 

キャビシミュの掛かったクリーンのアンプタイプ、Natural Cleanで試しましたが、やはりMetal Muffのザクザクとした感じが出てます😎🤘

クリーンのアンプタイプを変えれば違ったキャラが出てくると思いますが、「Metal Muff→フィルター」という感じで、根本的なサウンドは変わらないです(笑

 

YAMAHA MSP-3

YAMAHA パワードモニタースピーカーMSP3 (1本)

YAMAHA パワードモニタースピーカーMSP3 (1本)

  • 発売日: 2001/09/15
  • メディア: エレクトロニクス
 

モニタースピーカーに直で挿して鳴らしてみたところ、やはり他のディストーションペダル同様ファズっぽさが強いサウンドにはなりましたが、それでも元々があの音なので違和感が薄いです(笑

程よく低音も出るのでファズディストーションとして見れば使えなくもないですね😉

 

Rockman XP-100

これもRockmanのプリアンプ(キャビシミュ込)→モニタースピーカーなので、キャビシミュ付きのクリーンのCLN1で鳴らしましたが、やはりRockmanでは出せないザックザクのメタルサウンドが出せました(笑

参考までにXP-100単体で鳴らしてみたので、如何にMetal Muffがザックザクなのかが分かります😆

 

Two-Rock Studio Signature + 112 Oval Back Cab(EVM-12S Speaker)

ソリッドステートアンプに比べると、大分柔らかいサウンドになります。

特に高域が顕著に丸くなってるのと、低音がかなり特徴的なのは恐らくキャビの性質によるものでしょう🧐

メタルサウンドではありますが、ソリッドステートのようなザクザクさがやや足りないかなという印象でした。

しかし音の太さや、ソリッドだとバランスが悪くなる低音が、Two-Rockだと重厚になってるので、必ずしもソリッドがいいという訳では無いです。

因みにInputとReturnですが、Inputが普通だとすると、Returnはやや奥行感が出るという感じで丁度60年代頃のアンプにあった、通常のインプットとトレブルインプットを挿し変えたような感じで殆ど変わらないです(万能説

 

Mesa Boogie Mark V Combo

Two-Rockよりスピーカー(Celestion C90 Blackshadow)がハイゲイン向きなのか、ややMesaっぽさはあるものの、エッジ感があり刺激的なサウンドになりました🤘✨

EQなどを工夫すれば、Mark Vの歪とは違う粗めの歪なので、Rectifier系のサウンドも狙えるかもしれません(笑

InputとRetusnですが、Returnだとかなり高域をロスする感じなので、Mark VだとInputの方が良いかなと思いました。

 

総評

アンプによって多少は左右されますが(特にソリッドステートとチューブ)、Metal Muffによるザックザクなサウンドは普遍です😎🤘

インプットとリターンでの音にさほど差が無いのも強味で、取り敢えずギターアンプさえあれば何処でもメタルサウンドが奏でられます😆👍✨

「EQはミドルスクープさえ出来ればいい」という方は、Small CloneやMemory Toyが一緒に付いてくるTone Tatooなどが安くて便利かもしれません😉

自宅に練習用の小型アンプしかない、という方には是非オススメです!

サウンドハウス  

DJI

20200918 T.C Electronic DITTO Looper

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Carl Martin Plexitoneと同時購入したT.C.Eのルーパー、DITTOです。

最近動画をちょくちょく作ってるのですが、楽したくなったのと(笑)、色々なルーパーの動画観て面白そうに感じたので買いました😆🤘✨

このDITTO、確かPete Thorn氏もエフェクターの紹介動画で度々これを使ってたような気がします🤔

彼が使ってるのだから音質も使い勝手も最高なのでは?という事でコレにしました。

また他のルーパーよりも比較的安く、インターフェースもシンプルなのも魅力でしたね😊

 

インターフェース

つまみは入力レベルの調整のみと至ってシンプルです(シンプル・イズ・ベスト!)

フットスイッチも1つしかありませんが、このフットスイッチで各種操作を行います。

まず何も音源が入ってない時に押すとLEDが赤く光り、録音開始をします。

録音時間は最大5分となってます。

録音し終わったと思ったら、もう一度スイッチを押すと録音終了し、LEDが緑色に変わり再生開始します。

再生は自分で止めるまでリピートを行います。

再生中にスイッチを「1回」押すと、LEDが赤に変わりオーバーダビングの形で録音開始します。

で、また録音し終えたらスイッチを押して録音終了しオーバーダビングされた音源が再生され、またスイッチを押せば録音開始と、永遠にオーバーダビングが可能となってます(但しやり過ぎて音が潰れる可能性もあるので程々が良いでしょうwww)

ループ再生してる音を止める場合は、再生中にスイッチを「2回」押すと止まり、LEDが緑色に点滅します。

保存されてる音源を消したい場合は、スイッチを長押しするとLEDが消灯し音源が消去されます。

音源自体は筐体内のメモリに保存され、上記の手順で手動で消去しない限り半永久的に残ります。

最初は多少癖があるかと感じますが、慣れればなんのそのという感じで、ミニサイズでボードにも組みやすく可愛いのも魅力です🥰

電源はセンターマイナスの9Vアダプターのみで駆動可能、BOSS PSA位のスペックのアダプターならまず動きます👍✨

USBポートがありますが、これはソフトウェアのアップデートのみに対応し、音源の取り込みやデータファイルとしての出力などは出来ません(それがしたい場合は上位機種のStereo Looper以上のものが対応してます)

 

ウリである非圧縮の24ビット音源や、音はアナログ機構で出力するアナログドライスルーのお陰なのか、録音された音は「デジタル臭い」とか「薄っぺらく原音となんか違う」みたいな事は一切無いです👍🤘✨

5分もあれば録音時間も充分なので、エフェクターのレビューの際、音を鳴らしながらつまみを弄ったり、エフェクターを比較したりするのに非常に便利です😊

データとして出力出来ないのは多少不便ですが、ずっと同じフレーズを載せるのも飽きるので(笑)、新しい音を入れるという意味でもこれが質実剛健かなと思いました。

音源などは当方のYoutubeチャンネルで色々上げてますので、そちらでご確認くださいませ🙇‍♂️

Guitarstuff Gitagia - YouTube

tc electronic 1ボタン ルーパー DITTO LOOPER

tc electronic 1ボタン ルーパー DITTO LOOPER

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tc electronic 2ボタン ルーパー DITTO X2 LOOPER

tc electronic 2ボタン ルーパー DITTO X2 LOOPER

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tc electronic 2ボタン ルーパー DITTO JAM X2 LOOPER

tc electronic 2ボタン ルーパー DITTO JAM X2 LOOPER

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tc electronic ステレオ ルーパー DITTO STEREO LOOPER

tc electronic ステレオ ルーパー DITTO STEREO LOOPER

  • メディア: エレクトロニクス
 

サウンドハウス  

DJI

20200917 Carl Martin Plexitone Pt.2

今回はPlexitoneを、他のMarshall系AIABと比べたり、ブースター噛ませて相性等を探ってみました٩(ˊᗜˋ*)و⚗️🧪

 

Bogner La Grange

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Bogner ボグナー/La Grange 【国内正規品】

Bogner ボグナー/La Grange 【国内正規品】

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まずはLGとの比較。

PlexitoneのCrunchモードとLGのgainトグルスイッチの「m」では、Plexitoneの方が高域が出てるのも相俟って歪が強いです。

次にPlexitoneのHigh GainモードとLGのgainトグルスイッチの「h」では、殆ど同じ位の歪量という感じでした。

Plexitoneの方が高域のエッジ感があるのでモダンに聴こえ、相対的に実機に近い音なのはLGかなと思われます。

LGで高域を尖らせようとすると2kHz帯のハイミッドが強くなる傾向にあり、どうしてもPlexitoneに比べ抜け感やエッジ感が足りないです。

ハイミッド特有の、音の柔らかさを保ちつつ明るさを絶妙に調整出来るという感じですね。

全体的なEQバランスや低域のキャラクターなどはやはりLGの方が幅広く調整出来、より実機のアンプに近い挙動(特に低域のブーミーさ加減)もこちらの方が得られるかなと思います。

Plexi系の音を即席でいい音が出せてすぐ使えるのがPlexitone、挙動がリアルで綿密なセッティングが必要な反面、ハマれば数々のPlexi系AIABに圧倒的な差を付けられるのがLGかなと思いました。

 

Friedman Dirty Shirley

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Friedman DIRTY SHIRLEY ギターエフェクター

Friedman DIRTY SHIRLEY ギターエフェクター

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続いてはFriedman謹製のJTM45を模したとされるアンプ、Dirty Shirleyをペダル化したものとの勝負。

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前半はPlexitoneのCrunchモード対DSのGain 12時の比較なんですが、思ったのが「Plexitoneって実機よりゲイン高くね?」

でした(笑

LGと比べても思ったのですが、恐らく実機のMarshall SLPって動画(Crunchモード、Gain 12時)ほど歪まないと思うんですよね(-ω-;)

しかも低音もスッキリしてて、まるでゲインブースターを足してるような印象を受けました。

なので歪量はPlexitoneの方があるのですが、リアルな挙動やミドルレンジの太さなどはDSかなと思いました。

後半のHigh GainモードとDSのGain MAXでも、やはりPlexitoneの方が歪がありますね。

アンプライクなディストーションとオーバードライブの比較という感じでしょうか。

ミドルレンジの存在感がDSにはあり、太さや空気感に繋がってます。

 

次に(遊びでw)DSをPlexitoneに近付けてみました😁

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セッティングは上記の2機種並んでる写真の通りにしたら結構近づきました。

(つまりミドルをガッツリ削って低域と高域を足す、ドンシャリセッティングにすれば意外と簡単でしたw)

但しDSはBE-ODの様なコンプ感や歪のキャラを持ってるので、よりアンプ感が出てるような気がしました🧐

 

Marshall Guv'nor (U.K.)

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お次は本家本元Marshallからの伝統的ペダル、Guv'norを比較してみました。

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最初はPlexitoneのCrunchモードとGuv'norのつまみ全て12時で比較しましたが、やはりPlexitoneの方が歪が強いです。

またチューブアンプの様なコンプレッションや太さもPlexitoneにあり、相対的にGuv'norはエフェクターライク、若しくは「Lead 12」の様なソリッドステート機構のMarshallサウンドに感じられました。

中盤はPlexitoneのHigh GainモードとGuv'norのGain MAXでの比較ですが、歪量はほぼ同じ、Guv'norの方が良い意味でMarshallらしい荒々しい歪かなと感じました。

Plexitoneは相対的に上品に纏まってる印象で優等生ではあるんですが、ワイルドさはGuv'norですね🦁🤘

後半の部分ですが、3EQも相俟ってPlexitoneに音を近付ける事もある程度出来ました。

上記の写真の設定だったようですが、やはりミドルは削って低音をガッツリ上げてますね🤔

 

Lovepedal Jubilee

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続いてはSilver JubileeのAIAB、Lovepadal Jubileeとの比較。

60年代 vs 80年代のMarshallサウンドの相違は如何に!?

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PlexitoneのCrunchモードとJubileeのGain 12時ではやはりPlexitoneの方が歪みます。

寧ろJubileeの方が本家Silver Jubileeに近いんじゃないの?とさえ疑い始めてます(だって60年代のSLPと80年代でGuns'n'RosesのSlashが使ってたJubileeで、どうしてSLPの方がハイゲインなのか!?)

High Gain vs Jubilee Gain MAXだと歪量は同じなんですが(それもおかしいw)、Jubileeの方が奥行感や立体感があり、よりチューブアンプなニュアンスだと感じました(流石はLovepedal💞)

PlexitoneはどちらかというとMarshallよろしくドンシャリ傾向で、Jubileeは相対的にミドルがかなり出てるように聴こえますが、比較的フラットなEQですね。

 

GOAT Generator

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かのBOSTONのTom Scholz氏は、ファーストアルバムの制作時やその前から1968年製のMarshall Super Lead Plexiを愛用しており(エフェクトループの取り付けだけから、トーンの根幹に関わる部分の重改造まで様々なモディファイ説もちらほら見かけます)、ならば80年代から活躍したRockmanと比べてはどうか?という事で、昨今Rockmanのエミュレータとして注目を集めてるコイツを早速ぶつけてみました😼

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これを比較して思ったのは、76年のBlue Oister Cultの前座でのライブの時のサウンドに非常に近いかなという事でした。

このPlexitoneにEventide H910 Harmonizerか、Rockman Stereo Chorus/Delayを噛ませれば、それなりの音になるのでは?と考えてます🤔

更に前段にMXRの6バンドEQで例の半ワウセッティング(昨今某サイトを要約したところ、あれは半ワウシミュでSLPの前段かなんかに置くものでしたw)をし、後段にそれ相応のセッティングを施したEQかなんか置けば、77年のLong Beachのサウンドや、コンプも置けば79年のGiants Stadiumのサウンドも出来るのでは?と色々妄想してます(笑

で、GOATと比べると、やはりGOATの方がトランジスタな歪、鼻詰まりなミドルブースト、強烈なコンプレッションなどがひしひしと伝わってきます。

デビュー当時から既にScholz御大の頭の中には理想の音が完成してて、Rockmanでより煮詰めてって完成させたのかな、と比較して思いました。

 

各種ブースターによるブースト

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Limetone Audio FOCUS-NX

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まずはFOCUS-NXでコンプレッサー+ゲインブースト+半ワウミッドブーストをしてみました🤘✨

(ひょっとして、これはBOSTONサウンドの実験の要となる機材となるか?!)

基本強制的に「あの音」にするツールなので、Plexitoneも例に漏れずワウ半止めを掛けたようなサウンドになりました😊

コンプレッサーとゲインブースターでサスティンがスコーンと伸びる辺りがまんまアレですね(笑

Color 1と2で2種類のワウを選べる感じで、しかもそれらをミックス出来ると考えれば、やはりFOCUS-NXは使い勝手抜群、侮れない名機です。。。

 

Horizon Devices Precision Drive

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あらゆる音をDjent系に変えるPDだと、確かに低音を根こそぎカットして高域をガッツリ上げ、コンプとノイズゲートでズタズタカットしていくサウンドには仕上がりますが、元々高域が強めなPlexitoneを更にトレブルブーストしてるので、多弦ギターでないとキンキンスカスカに感じるかもしれません(笑

PlexitoneだとBrightやAttackは下げ目でもいいかも知れません🤔

少しだけ高域を持ち上げて低音をスッキリとし、ノイズゲートで更にカットすればスラッシーなサウンドが狙えます🤘😎🤘

 

BOSS SD-1 Super Overdrive

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BOSS Super OverDrive  SD-1

BOSS Super OverDrive SD-1

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これでブーストした場合、ピッキング時のアタック音がかなり強調されて迫力が増します😡👊✨

トーンも大きく変わらず、ゲインブースターとしての相性は抜群かと思われます🤘✨

 

Ibanez TS9 Tube Screamer

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Ibanez Tubescreamer TS9

Ibanez Tubescreamer TS9

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こちらもSD-1とほぼ同じような挙動ですが、低音がスッキリとし明るめなサウンドになりますね。

 

個人的にはSD-1かTS9が無難で相性が良いかなと思いました。

やはり古くからの定番らしく、古いアンプのAIABとの相性が良いのかなと思われます(しかし同じくSLPのAIABであるBogner La Grangeは案外Sick Asと相性が良かったりしたな🤔)

 

総評

Plexi系としてはやはりゲインが相当高めで低音がスッキリとし、モダンなサウンド寄りかなと思いました。

ブースターを色々試しましたが、結局のところゲインは充分足りてるので、ニュアンスやトーンの変化目的で足すのが良いですね🤔

Plexi系AIABでは使いやすく、当時物のようなリアルな挙動では無いですが、

「SLPを現代風に使いやすくモディファイしたアンプ」

と考えれば合点が行くかなと思われます(Brown Soundともまた別)

サウンドハウス  

DJI

20200914 Carl Martin Plexitone

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my new gear...に終わり?んなもんねーよ!😁👊💥💥💥

 

という訳で(笑)、Takman、AMT B2に引き続き購入したCarl Martin Plexitoneです!🤘✨

元々人気のMarshall系ペダル欲しいなぁと考えてまして、デジマートのこの動画

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に影響されて買いました👍

(他にもJHS Angry CharlieとかFlying Teapot 59PreampとかWampler Pinnacleとか320design Brown Featherとか気になってますが、今回はコレにしましたw)

 

Carl Martin

Carl Martinはデンマークのペダルビルダーで、1990年にESRという、プロフェッショナル向けのPA機器レンタルサービスの会社を立ち上げたのが始まりでした。

しかし直ぐにカスタムメイドのオーディオ機器の製造業へと舵を切ります。

93年に初のディストーション、Hot Drive'n Boostをリリースし、瞬く間にプロのミュージシャンの間に広まり、大ヒットしました。

それから次々と製品をリリースし、今日までに44種もの製品のラインナップがあるそうです😳

当初はポイントトゥポイントによるハンドメイドで製作しており、所謂ブティック系ペダルで少数生産、日本だとどれも高価な製品ばかりでしたが、後に大量生産に切り替わり、価格もぐっと抑えられるようになり身近な値段になると同時に、当初はエフェクターから電源プラグが直接伸びてた仕様を、BOSS PSA-100等の汎用アダプターでも駆動出来るようになりました(AC/DC仕様をDC/DCにし、9V→12Vに昇圧してるそうです)

 

インターフェース

左からクリーンブーストのBoost、Level、Tone、High Gain、Crunchの5つのつまみと、Boost SW、High GainとCrunchを切り替えるSelect SW、オンオフをするDrive SWで構成されてます。

CrunchとHigh Gainの2ch式のペダルで、歪量のみ個別に設定できます。

 

サウンド

youtu.be

Marshall Plexi系ですね(笑

非常に整ったチューブライクなニュアンスで、癖が無く扱いやすい印象です。

洗練されててイナたさが物足りないかな?という印象も受けましたが、「癖が少なく汎用性が高い」Plexi系のペダルとしてはかなり使いやすいです🤘✨

CrunchモードとHigh Gainモードはそこまで歪量に大差は無く、バッキング向けの絶妙な歪に調整してピッキングの強弱を重視したいか(Crunch)、コンプレッションが程よく効いてサスティンが長いリード向けのサウンドを求めるか(High Gain)で使い分けをする感じですね。

歪みの質はMarshall譲りの荒々しいものではありますが、前述の通り洗練されてる部分もあり、低音もスッキリとし、高音もTone 12時でそこまでキンキンにならず、チューブアンプのような柔らかさや奥行感などがあります。

Crunch、High Gainつまみは0でほぼクリーン、9時くらいでクランチ、12時でディストーション、それ以降はほんのりとゲインブーストされていく印象です。

9〜11時くらいで歪量が大きく変わるので、クランチサウンドなどを作る際はその辺での調整がやりやすいです😊👍

12時以降のディストーションはハイゲインではありませんが、その分解像度が高く音が潰れません。

ニュアンスが比較的出やすいので、チューブアンプのようなセンシティブなニュアンスのMarshall SLPサウンドが欲しければ選択肢に入るかと思われます。

Toneつまみは筐体のデザインを見る限りアクティブ/パッシブタイプのEQで、主に高域(凡そ4kHz帯)の増減となります。

ここの調整でかなり音の傾向が変わるので、音作りに積極的になる代わりに、Suhr Riot等のような「最終的な音場調整」には使えないですね🤔

 

次にJC-40のリターンに挿して鳴らしてみました。

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ぶっちゃけインプットに挿した時と殆ど大差無いです😳

やや奥行感が強調されるぐらいでしょうか。

普通のディストーションとかだと大体モッコモコの使えない音になるんですが(笑)、Plexitoneはそんなのとは無縁の己のサウンドを貫いてます😡👍✨

なので2ch式も兼ねてエフェクターとしてもプリアンプとしても使えるので、Marshall SLPのサウンドをどんな環境でも出せる稀有な武器と成りうるでしょう(キャビシミュは無いのでミキサー直とかは別)

 

おまけ:Two-Rockで鳴らしてみた。

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JC-40と比較して、Two-Rockの方が粘りが出て益々Marshallサウンドという感じです😊🤘

JC-40とそんなに大差無いのですが、ブリブリ感とチューブ特有のフィルター感が欲しければチューブアンプの方が合ってますね😆🤘

因みにこちらもリターンで鳴らしましたが、やはり大差無いのでプリアンプとしても使えます。

 

総評

Marshall SLP系のエフェクター/プリアンプとしては非常に優秀なペダルかと思われます。

SLP系AIABは、それはそれは恐ろしい程沢山のメーカーやビルダーが挙ってリリースしてますが、その中でも軽く周りを蹴散らせる程の威力はあります🚀💥

(ただ、俺自身SLP系AIABをそんなに持ってないので、少なくともTech21 Hot Rod PlexiやFlyrig 5よりはかなり好印象w)

Bogner La Grangeとも比べますが、あれも癖が相当強い印象なので、初見ではPlexitoneの方が使いやすいと思いました(但しその癖が本来のSLPを再現してたら、La Grangeの方がよりリアルなのかも知れません🤔)

サウンドハウス  

DJI