今回はPlexitoneを、他のMarshall系AIABと比べたり、ブースター噛ませて相性等を探ってみました٩(ˊᗜˋ*)و⚗️🧪
Bogner La Grange
- 価格: 33437 円
- 楽天で詳細を見る
まずはLGとの比較。
PlexitoneのCrunchモードとLGのgainトグルスイッチの「m」では、Plexitoneの方が高域が出てるのも相俟って歪が強いです。
次にPlexitoneのHigh GainモードとLGのgainトグルスイッチの「h」では、殆ど同じ位の歪量という感じでした。
Plexitoneの方が高域のエッジ感があるのでモダンに聴こえ、相対的に実機に近い音なのはLGかなと思われます。
LGで高域を尖らせようとすると2kHz帯のハイミッドが強くなる傾向にあり、どうしてもPlexitoneに比べ抜け感やエッジ感が足りないです。
ハイミッド特有の、音の柔らかさを保ちつつ明るさを絶妙に調整出来るという感じですね。
全体的なEQバランスや低域のキャラクターなどはやはりLGの方が幅広く調整出来、より実機のアンプに近い挙動(特に低域のブーミーさ加減)もこちらの方が得られるかなと思います。
Plexi系の音を即席でいい音が出せてすぐ使えるのがPlexitone、挙動がリアルで綿密なセッティングが必要な反面、ハマれば数々のPlexi系AIABに圧倒的な差を付けられるのがLGかなと思いました。
Friedman Dirty Shirley
続いてはFriedman謹製のJTM45を模したとされるアンプ、Dirty Shirleyをペダル化したものとの勝負。
前半はPlexitoneのCrunchモード対DSのGain 12時の比較なんですが、思ったのが「Plexitoneって実機よりゲイン高くね?」
でした(笑
LGと比べても思ったのですが、恐らく実機のMarshall SLPって動画(Crunchモード、Gain 12時)ほど歪まないと思うんですよね(-ω-;)
しかも低音もスッキリしてて、まるでゲインブースターを足してるような印象を受けました。
なので歪量はPlexitoneの方があるのですが、リアルな挙動やミドルレンジの太さなどはDSかなと思いました。
後半のHigh GainモードとDSのGain MAXでも、やはりPlexitoneの方が歪がありますね。
アンプライクなディストーションとオーバードライブの比較という感じでしょうか。
ミドルレンジの存在感がDSにはあり、太さや空気感に繋がってます。
次に(遊びでw)DSをPlexitoneに近付けてみました😁
セッティングは上記の2機種並んでる写真の通りにしたら結構近づきました。
(つまりミドルをガッツリ削って低域と高域を足す、ドンシャリセッティングにすれば意外と簡単でしたw)
但しDSはBE-ODの様なコンプ感や歪のキャラを持ってるので、よりアンプ感が出てるような気がしました🧐
Marshall Guv'nor (U.K.)
お次は本家本元Marshallからの伝統的ペダル、Guv'norを比較してみました。
最初はPlexitoneのCrunchモードとGuv'norのつまみ全て12時で比較しましたが、やはりPlexitoneの方が歪が強いです。
またチューブアンプの様なコンプレッションや太さもPlexitoneにあり、相対的にGuv'norはエフェクターライク、若しくは「Lead 12」の様なソリッドステート機構のMarshallサウンドに感じられました。
中盤はPlexitoneのHigh GainモードとGuv'norのGain MAXでの比較ですが、歪量はほぼ同じ、Guv'norの方が良い意味でMarshallらしい荒々しい歪かなと感じました。
Plexitoneは相対的に上品に纏まってる印象で優等生ではあるんですが、ワイルドさはGuv'norですね🦁🤘
後半の部分ですが、3EQも相俟ってPlexitoneに音を近付ける事もある程度出来ました。
上記の写真の設定だったようですが、やはりミドルは削って低音をガッツリ上げてますね🤔
Lovepedal Jubilee
- 価格: 31680 円
- 楽天で詳細を見る
続いてはSilver JubileeのAIAB、Lovepadal Jubileeとの比較。
60年代 vs 80年代のMarshallサウンドの相違は如何に!?
PlexitoneのCrunchモードとJubileeのGain 12時ではやはりPlexitoneの方が歪みます。
寧ろJubileeの方が本家Silver Jubileeに近いんじゃないの?とさえ疑い始めてます(だって60年代のSLPと80年代でGuns'n'RosesのSlashが使ってたJubileeで、どうしてSLPの方がハイゲインなのか!?)
High Gain vs Jubilee Gain MAXだと歪量は同じなんですが(それもおかしいw)、Jubileeの方が奥行感や立体感があり、よりチューブアンプなニュアンスだと感じました(流石はLovepedal💞)
PlexitoneはどちらかというとMarshallよろしくドンシャリ傾向で、Jubileeは相対的にミドルがかなり出てるように聴こえますが、比較的フラットなEQですね。
GOAT Generator
かのBOSTONのTom Scholz氏は、ファーストアルバムの制作時やその前から1968年製のMarshall Super Lead Plexiを愛用しており(エフェクトループの取り付けだけから、トーンの根幹に関わる部分の重改造まで様々なモディファイ説もちらほら見かけます)、ならば80年代から活躍したRockmanと比べてはどうか?という事で、昨今Rockmanのエミュレータとして注目を集めてるコイツを早速ぶつけてみました😼
これを比較して思ったのは、76年のBlue Oister Cultの前座でのライブの時のサウンドに非常に近いかなという事でした。
このPlexitoneにEventide H910 Harmonizerか、Rockman Stereo Chorus/Delayを噛ませれば、それなりの音になるのでは?と考えてます🤔
更に前段にMXRの6バンドEQで例の半ワウセッティング(昨今某サイトを要約したところ、あれは半ワウシミュでSLPの前段かなんかに置くものでしたw)をし、後段にそれ相応のセッティングを施したEQかなんか置けば、77年のLong Beachのサウンドや、コンプも置けば79年のGiants Stadiumのサウンドも出来るのでは?と色々妄想してます(笑
で、GOATと比べると、やはりGOATの方がトランジスタな歪、鼻詰まりなミドルブースト、強烈なコンプレッションなどがひしひしと伝わってきます。
デビュー当時から既にScholz御大の頭の中には理想の音が完成してて、Rockmanでより煮詰めてって完成させたのかな、と比較して思いました。
各種ブースターによるブースト
Limetone Audio FOCUS-NX
- 価格: 33000 円
- 楽天で詳細を見る
まずはFOCUS-NXでコンプレッサー+ゲインブースト+半ワウミッドブーストをしてみました🤘✨
(ひょっとして、これはBOSTONサウンドの実験の要となる機材となるか?!)
基本強制的に「あの音」にするツールなので、Plexitoneも例に漏れずワウ半止めを掛けたようなサウンドになりました😊
コンプレッサーとゲインブースターでサスティンがスコーンと伸びる辺りがまんまアレですね(笑
Color 1と2で2種類のワウを選べる感じで、しかもそれらをミックス出来ると考えれば、やはりFOCUS-NXは使い勝手抜群、侮れない名機です。。。
Horizon Devices Precision Drive
あらゆる音をDjent系に変えるPDだと、確かに低音を根こそぎカットして高域をガッツリ上げ、コンプとノイズゲートでズタズタカットしていくサウンドには仕上がりますが、元々高域が強めなPlexitoneを更にトレブルブーストしてるので、多弦ギターでないとキンキンスカスカに感じるかもしれません(笑
PlexitoneだとBrightやAttackは下げ目でもいいかも知れません🤔
少しだけ高域を持ち上げて低音をスッキリとし、ノイズゲートで更にカットすればスラッシーなサウンドが狙えます🤘😎🤘
BOSS SD-1 Super Overdrive
これでブーストした場合、ピッキング時のアタック音がかなり強調されて迫力が増します😡👊✨
トーンも大きく変わらず、ゲインブースターとしての相性は抜群かと思われます🤘✨
Ibanez TS9 Tube Screamer
- 価格: 8718 円
- 楽天で詳細を見る
こちらもSD-1とほぼ同じような挙動ですが、低音がスッキリとし明るめなサウンドになりますね。
個人的にはSD-1かTS9が無難で相性が良いかなと思いました。
やはり古くからの定番らしく、古いアンプのAIABとの相性が良いのかなと思われます(しかし同じくSLPのAIABであるBogner La Grangeは案外Sick Asと相性が良かったりしたな🤔)
総評
Plexi系としてはやはりゲインが相当高めで低音がスッキリとし、モダンなサウンド寄りかなと思いました。
ブースターを色々試しましたが、結局のところゲインは充分足りてるので、ニュアンスやトーンの変化目的で足すのが良いですね🤔
Plexi系AIABでは使いやすく、当時物のようなリアルな挙動では無いですが、
「SLPを現代風に使いやすくモディファイしたアンプ」
と考えれば合点が行くかなと思われます(Brown Soundともまた別)