Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20201111 Pearl Distortion DS-06

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久しぶりのMy New Gearとなります😅

パール楽器製造株式会社製のディストーション、DS-06でございます。

パール楽器と言えば、そうドラム!🥁

メイド・イン・ジャパンが誇る老舗のドラムメーカーで、あまりにも有名なので経緯は省略しますが、取り敢えずドラムのブランドとしては超有名です!

国内外問わず超一流のドラマーが挙って使い、ドラマーでなくとも何度も耳にした事はあると思います。

そのドラムで有名なパール楽器が80年代初頭に出してたペダルが、今回のDS-06になります。

このペダル、他にもコーラスやフェイザー、でぃれい、オーバードライブ、コンプレッサーなどのラインナップもあり、中には「Thriller」という某MJのアルバムに肖った名前のペダルなども出してました(笑

(因みにネットで調べると、Thrillerはどうやらエキサイターらしく、Rocktron RXシリーズみたいなやつだと思われます)

で、価格的には80年代当時で約¥9,000〜¥14,000と、BOSSと同等かそれ以上の値段で、高級路線のペダルだったようです(しかも専用のボードなんかもあり、これが3万弱とかいったそうです😳😳😳)

その中の1つ、このDS-06もそんな「高級な」ディストーションとして君臨してたようです。

 

80年代

このペダルのお話をする前に、80年代はドラムメーカーがペダルを出すほどギターが流行ってたのか?についてちょっと考えてみました。

Eddie Van Halen、Yngwie Malmsteen、Slash、4大スラッシュメタルバンド、Steve Lukather、Jay Graydon、Ray Parker Jr.。。。

ギターヒーローと呼ばれる方々や大人気のスタジオミュージシャンが全盛期を迎えてた頃でした(爆

ハードロックやメタルからAORまで殆どギターサウンドが占めており、日本でもロックやポップスは勿論、アイドル歌謡や演歌までヘヴィなディストーションが効いた楽曲がチラホラ聴け、ギターキッズという単語まで流行る位なので、如何にギターが流行ってたかが伺えます。

そして89年にTBSで放送された「イカすバンド天国」によって、日本における最大のエレキギターブームを引き起こすことになりました。

 

これにより、GuyatoneはGSに準えたサウンドから一気にHR/HMに転向してそれ相応のアンプやエフェクターを作り、BOSSはHM-2やHM-3、MZ-2、MT-2などのメタル専用ペダルを次々出し、YAMAHAやMaxon(Ibanez)、ARIA、Arionなども挙って争いました。

そんな中、ドラム専門のパール楽器もブームに乗って殴り込みを掛けた、と認識してます🤓

ペダルの出来が良かったのかは定かではありませんが、そこそこ売上が良かったそうです。

 

インターフェース

エフェクトレベルのOut Level、ゲインレベルのDistortionと単純なコントロールに、I~VIまでの6段階のModeと、そのモードのレベル調整をするLevelの「Spectrum」というセクションが存在します。

電源は006Pの電池か、センターマイナスの9Vアダプター(つまりごく一般的なエフェクター用)です。

重量はかなりあり、BOSSよりありますね😅

 

トーン

youtu.be

Spectrumを効かせない場合、コンプが強めでRATにやや近い感じのディストーションが得られます。

低音が少しぼやけるので和音だとやや潰れがちな印象はありますが、それでもドライな感じとコンプで中々派手なディストーションが得られます。

高級路線という事もあるのか、手持ちのGuyatone DS-001&DS-011、YAMAHA DI-100、ARIA ADT-1より頭一つ抜けたサウンドクオリティという感じです。

同じく80年代のARIA DT-5やPro Co RAT、Marshall Guv'norと渡り合えそうな勢いは充分ありますね(今度比べマフw

当初はダメなディストーションという噂を聞いてたのであまり期待をしてませんでしたが、良い意味で裏切られましたw

 

Spectrum

このペダルの最大の特徴が、このSpectrumと呼ばれるセクションになります。

ModeつまみはI、II、III、IV、V、VIの6段階で強調したいミドルレンジを選び、Levelでそのミックス具合を決めます。

言うなれば前段にワウを噛ませたような感じで、ワウはシームレスなのに対し、こちらは段階式で原音とミドルEQの強調具合を決めるという感じです。

中にはワウのように「コー」という感じの鼻詰まり感が出てくるモードもありますね(笑

強調させ過ぎて音が割れ気味になるのもあるので、Levelを上手く調整するのが良いのかなと思います。

 

総評

高級路線だったからなのか、時代を考えると中々良質なディストーションかなと思いました。

BOSSやMaxon、Guyatoneなどの当時の強豪機種にも引けを取らないクオリティで使いやすいディストーションです。

Spectrumで強調したいミドルレンジを選択出来るのですが、同時に歪の性質も変わる辺り、BOSS DS-2にも似通った部分がありますね(しかもPearlの方は6モード)

相場としてはかなりブレがあり、俺が買った五千円という所もあれは、それ以上に付いてたりしたり、またなかなかお目にかかれないセミレアなペダルなので、見つけたら是非試して見るのもいいかもしれませんね👍✨

サウンドハウス

DJI