ブラウンサウンド/5150系ペダルシリーズ!
という事で急遽my new gear...しましたプリアンプ、VH-510です!
D-Sound
D-Soundはロシアのペダルビルダーで、大凡2017年頃から活動してるみたいです(Facebookの投稿から推測)
AMTなどとは違いかなり小規模なビルダーで、会社概要なども公式HPでは見受けられませんでした😅
製品も主にロシア国内ではそこそこ有名ですが、他国ではあまり見かけません🤔
日本では国内代理店のLEP Internationalが契約を結んで販売してるので、2021年9月現在では安定した流通があります。
このビルダーの製品は今回のVH-510の他、SUNNアンプをエミュレートした1ノブのSunnyも評判みたいです(SUNNは確かMountainが使って有名になったような🤔)
VH-510
このVH-510はその名の通り5150アンプをシミュレートしており(Peavey 5150なのか5150II、はたまたEVH 5150IIIなのか不明)、プリ管にECC83Sを3本載せるなど相当拘ってます。
ECC83Sが3本載ってる仕様は、Peavey 6505 MH Japan Editionと同一のスペックですね。
ペダルタイプのチューブプリアンプでは、大体プリ管が1本、多くて2本載ってる物が大多数なので、3本だとよりアンプに近い挙動やニュアンスが得られると見られます。
チューブプリアンプの利点としては、手軽に真空管のサウンドを味わえる、真空管を色々取り替えて様々なサウンドを楽しめるといったものがあり、パワー管と違ってバイアス調整も不要なので、最低限の知識さえ会得していれば誰でも交換が出来るというものがあります。
真空管はメーカーによって音色がガラリと変わるので、真空管の温かみや太い音色はそのままに、更に自分の好みに近付けられるというのは個人的にとても楽しみです😆🤘✨
インターフェース
Clean/RhythmとLeadの3Chに別れており、CleanとRhythm/LeadはClean/Driveのフットスイッチで、RhythmとLeadはRhythm/Driveのフットスイッチで切り替えます。
Clean ChはToneとVolumeのシンプルな2つまみで、RhythmとLeadはそれぞれGain、Bass、Mid、Treble、Volumeの5つまみで構成され、RhythmとLeadはそれぞれのつまみが独立してます。
電源はアダプターのみでセンターマイナスのDC12V/2.25Aで動作し、ジャックの外径と内径はBOSSのアダプターなどと一緒なのですが、要求電圧も去ることながら要求電流がとても高く、付属のアダプターを使うのが得策ですね(要求電流を下回るアダプターを使うと、真空管仕様という事もあり高確率で壊れますw)
トーン
まずCleanから。
今回JC-40のリターンに繋いで鳴らしてますが、やはりJCクリーンとは違う真空管独特の鈴鳴りなサウンドです🔔
Toneはローパスフィルターで、左に振り切ると高域が無くなって篭った感じになり、右ではトレブリーなサウンドが得られます。
特に癖の無いチューブクリーンなので汎用性が高く、またディストーション用のクリーンプリアンプとしても使いやすいですね👍✨
Rhythmはゲイン幅が広く、クランチ〜ミドルゲインディストーションまでこなせる万能型です。
やはりチューブによるナチュラルなクランチは絶品で、程よいエッジときめ細やかな歪、レスポンスの良さはかなり良いです🤤
後述のLeadだとゲインが強過ぎると感じる場合、こちらのRhythmのゲインを上げてドライブさせるという方法も良いかもです👍✨
Leadは文字通りリード向きのハイゲインサウンドですが、ぶっちゃけ10時以降はゲインが強過ぎてあまり変わらないです(笑
ハイゲインできめ細かく、かつ耳に痛くない歪は往年のEVHサウンドを彷彿とさせるものがありますね🤘😎🤘
欠点としてはチューブの特性もありますが、低域が散りやすくややぼやけがちという点が挙げられます。
これに関しては、真空管を取り替えるか(高品質なJJ製にすると改善されるらしいです)、前段にブースターを噛ませるのが良いです。
但しブースターの種類によっては、強めのローカットが掛かり、低域がスポイルされる可能性もあるので、別途EQを使用して補正するのが良いかも知れません。
EQはTreble以外はあまり強く効かず、最終的な補正用としてBassとMid、高域のトーンや抜け感をガッツリ調整する用にTrebleを弄る感じでしょうか。
全て12時で既に完成してる感があります(笑
JC-40
Torpedo C.A.B M+(YAMAHA MSP-3)
Brownie Back(Peavey 4×12" Celestion)
総評
今日ではブラウンサウンド/5150系を謳ったエフェクターは沢山ありますが、その中でもトップクラスの値段&クオリティと他の追随を許さない感が半端ないです(笑
特に真空管特有の低域の扱いづらさは、やはり真空管を積んだユニットの醍醐味と言えるでしょう。
もし
「ペダルボードだけでブラウンサウンド、5150の音を完成させたい!」
という方は、最低限コレとIRローダーで大体近い音まで持っていけます👍✨