多分一昨年ぐらいにオーダーしたと思うのですが、漸く届きました!!🎁
GOAT Stereo Chorusです!
GOATはTC楽器 | 楽器の買取りと販売(旧 THE中古楽器屋)の専属ペダルメーカーみたいな所で、これまで野球チームのシグネチャーペダルとか作ったり、前回の記事
でご紹介した通り、Rockman Rockmodulesをペダル化してリバイバルしたりしてます。
Rockmanのリバイバルシリーズに関しては、最初はRockman Distortion GeneratorをモチーフにしたGeneratorをリリースし、今回ご紹介するStereo Chorus、そして今後リリース予定のStereo Echoと続きます。
RockmanひいてはBOSTONサウンドの要は、最低限ディストーションとコーラスと言われてるので、その重要なパーツが揃ったという感じですね🤘✨
このStereo Chorusはオリジナルに準じてBBD素子が使われており、アナログのコーラスサウンドを出力します。
またこのコーラスはBBD素子の入手が困難な為、数量限定生産みたいです。
インターフェース
Preamp Levelは入力ゲインを調整します。
コーラスの前に繋ぐ機種によって入力レベルが異なり、場合によってはクリッピングして音割れを起こす可能性があります。
基本は12時(-6dB)で使い、0dBや+6dBでもクリッピングを起こさなければ上げても大丈夫です。
上げると音に芯が出てきます。
Sweep Speedは一般的なコーラスのRateやSpeedに当たる部分で、揺れの速度を調節します。
設定次第ではRockmanよりも速い揺れが得られますが、Rockmanらしさが消えて普通のコーラスぽくなっていくので、ここは0から少しずつ上げて微調整するのがいいかなと思います。
Deep Chorusは一般的なコーラスのDepthとディレイタイムを調節します。
両方同時に効くので、上げるとディレイタイムが長くなり、またうねりがエグくなっていきます。
Rockman Stereo ChorusにおけるLong Chorusに該当するつまみですが、Long Chorusはディレイタイムを2倍に長くするだけなのに対し、こちらは深みまで調節されるので、Rockmanらしさを出す場合あまり上げない方がいいかも知れません。
Outputはドライ音+エフェクト音に完璧に分かれて左右のスピーカーから出力するWide、片方に弱めのエフェクト音、もう片方に比較的多めのエフェクト音を掛け、空間で合成するNormal、左右とも同じくらいの比率のエフェクト音で、モノラルでも使えるEqualの3つの中から選べます。
Wideだとスピーカーの位置やセッティングにかなり左右されるので、Rockmanらしいコーラスを1発で出したい場合はNormalかEqualがオススメです。
因みにこちらが、WideモードでもRockmanらしいコーラスが出せる俺のセッティングです↓
Sweep SpeedとDeep Chorusを上手く合わせないと変にうねって音程が狂い、不協和音になる音が重なるので、色々試行錯誤した結果こうなりました笑
なので個人的にはDeep ChorusはLong Chorusのように
スイッチ式にし、音程が狂うようなうねりを無くしてディレイタイムの延長効果だけ欲しかったです😅
このGOAT Stereo Chorusは前作のGeneratorとは違ってバッファードバイパスになっており、理由は「このバッファを通す事によってRockmanらしいコーラスが出るから」という事。
因みにバッファとバッファ無しの音を比べてみましたが、差は感じられませんでした。
電源はGenerator同様006P電池か、センターマイナスの9Vアダプターで動作します。
比べてみた
やはり気になるのは本家本元Rockmanとの違い。
正直に書くと、似せられるけど違うかなという印象でした。
やはり上述の通り、Rockmanはエフェクト音の揺れが変にドライ音に干渉して不協和音が出てくるという事は無く結構強めな揺れはあるんですが、その揺れ方や比較的長めなディレイ音を駆使し音が二重に聴こえる効果を上手く生み出してます。
GOATの場合、ディレイ音がやや短いのかRockmanに比べると奥行感が足りないなという印象ですね。
ただこれはWideモードでのお話であり、NormalやEqualになるとRockmanらしい立体感や奥行感が作りやすく、Rockmanらしいコーラスを手っ取り早く得るならそれらの出力方式がいいかなと思いました。
#GOAT #StereoChorus vs Playtech Super Chorusの比較。
— Guitarstuff@ROCKMAN🇯🇵🤝🇺🇦 (@gtrstfgitagia) 2022年6月29日
値段はGOATが¥46,200、Playtechはハッキリと覚えてはいないが、三千円もしなかったと思う。
出力形式はほぼ一緒だが、GOATはLeft、PlaytechはRightがドライサウンドになる。
#TC楽器Blue倶楽部 pic.twitter.com/yoVVdr4hMq
今度はPlaytech Super Chorusと比べてみました😝
Twitterに書いた通りGOATとPlaytechでは値段が15倍近く違ってきますが、やはり音もそれなりに違いますね🧐
単純にGOATはアナログ、Playtechはデジタルという違いがありまして、GOATの方がウォームで音が太く奥行感があり、Playtechは相対的に音が細く平面的なサウンドという印象でした。
一応PlaytechにはToneつまみがあるので、そこでハイカットすれば近づくんですが、全体的に音が細く、奥行感などは再現出来ないので、Rockmanのコーラスの音を再現度はやはりGOATの圧勝です👑🏆
総評
ディレイタイムが短い、Deep Chorusの効き方が残念という以外は概ねRockmanのコーラスを再現出来ており、リバイバルとしては中々良く出来てると思います👍✨
ただアナログコーラスとしては少々高め(2022年6月現在¥46,200)なので、やはりRockman風コーラスに拘らなければ同価格帯か、もっと安いものがあり選択肢が広いのが厳しいですね😓
ペダルボードだけでBOSTONのコピーをやりたければ、最有力候補となり得るでしょう😎🤘✨