Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20220717 BOSS DS-1

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7月最初のmy new gear...

という事で、(なんの目新しさも無い)BOSS DS-1でございます😁

さて、なんでこんなボロボロのDS-1をわざわざ中古で買ったか?

恐らくお気づきの方もいらっしゃると思いますが、コイツは何を隠そう銀ネジ、全角ハイフンの初期型モデルなのです!😉👍🤘✨

 

昨今ヴィンテージBOSSコンは目を見張る程価格の高騰が続いており、初期OD-1(オペアンプがレイセオンRC3403ADB)なんかは7万を超えたり、Slow GearやSpectrumもその位か更に超え、XtortionやPower Driverなんかも徐々に上がりつつあります(限定発売のTone Benderは例外)。

このDS-1や初期の日本製DS-2なんかも例に漏れず中古価格が上がっており、DS-1なんかは当時の価格より2倍位の高値で買いました(多分今後もっと上がるので、今のうちに差押えしておきましたw)

 

DS-1は1978年から販売が開始され、1989年まで生産されました。

1989年にDS-2がリリースされたので一旦ディスコンになりましたが、2001年に復活して現在も販売されてます。

現行品は持ってないので比べようが無いのですが、現行のロットは小型基盤になってモディファイがほぼ不可能になった代わりに、バッファが改善されてるという評判があります。

 

何れにせよMXR Distortion+やPro Co RATと並んで、70年代終盤から現在に至るまでディストーションペダルの代表格として君臨してます👑

 

インターフェース

シンプルにTone、Volume、Distの3つのつまみで構成されてます。

特徴的なのが、左からTone、Volume、Distとつまみが並び、真ん中のVolumeが小さいつまみになっている点でしょうか。

3ノブ系のペダルは大体Toneが真ん中に来るんですが、こちらはVolumeが真ん中に来るので(俺みたいに)間違える人がいるかも知れません笑

電源は006P電池か、ACA仕様の9Vアダプターになります。

今回のDS-1に限らず初期のBOSSコンはACAアダプターに対応しており、PSA-100などの現行のアダプターやパワーサプライを使った場合電圧不足で音量が足りなくなったり、下手すると最悪壊れます😨

なのでアダプターで駆動させる場合、素直にACAを買うか、それに近い電圧(12V)を供給するものを使うか、LS-2やTU-3、NS-2なんかに搭載されているパワーサプライ機能を使うのが良いでしょう。

 

トーン

MXR Distortion+やPro Co RAT同様、古き良き荒い歪でフラットなトーンという感じです。

昨今はアンプのようなきめ細かく、レンジが広く、奥行感や分離感が感じられるディストーションが主流になりつつありますが、このDS-1はそんな流れとは皆無ですね笑

現行品とは音の差が分かりませんが、「噂」によると滑らかになって、BOSSらしいコンプが掛かってると言われてます。

 

OD-1でブーストしてみた

77年製のレイセオン搭載のOD-1をゲインブースターにして79年製のDS-1をブーストしてみました。

IRはJC-120です(75年発売)

ギリ70年代で再現出来るハイゲインディストーションですが、OD-1のLevelつまみがそこまで大きくなく、際立ったゲインブーストは出来ないです😅

Driveつまみを12時くらいまで上げてそれなりにゲインを稼げる感じです。

 

比べてみた

DS-1 vs eBand JS-10(Distortion)

現行のDS-1を持ってないので、JS-10に内蔵されてるDistortionモードと比べてみました。

アンプタイプはJC-120です。

比べてみた限りでほぼ同じであり、JS-10の方が若干歪がきめ細かく低音が出てるかな?という補正が掛かってるという印象ですね。

 

DS-1 vs DS-2

「DS-2のIモードがDS-1」という都市伝説を聞き比べてみました笑

感想としては、DS-1の方が高域が強くエッジ感があり、音が前に出る印象です。

相対的にDS-2は音が引っ込みがちで丸い歪ですね。

ゲイン量は変わらないので、マイルドさをとるかエッジ感を取るかでしょうか。

DS-2の方がやはりBOSSらしいという感じですね。

 

DS-1 vs Tokai TDS-1

DS-1のクローンその1。

比べた感じほぼ同じサウンドです笑

ほんの僅かにDS-1の方が高域が出てるかな?程度で、恐らく回路のパーツの個体差かなと思われます。

なので音という面ではTokaiでもいいと思いますし、なんなら現行のDS-1の方が安いのでそれが一番コスパ的に良いと思いますが、そこは浪漫ですね😁🤘

 

DS-1 vs VOX Satchurator

DS-1のクローンその2。

比べた感じほぼ同じサウンドです爆

昔はSatchuratorの方が低域が出てるとか、歪がきめ細かくなって使いやすくなってるとか思い込んでましたが、同じサウンドでした🤣

強いて言えば、SatchuratorではMoreスイッチで過剰なゲインブーストを行え、Gainつまみを9時くらいにしてバッキング設定にし、Moreを踏む事でリードサウンドに素早く切替えられるというアドバンテージがあります。

Joe Satriani氏のシグネチャーという立ち位置なので、DS-1から大幅に変わったかと思いきや、蓋を開ければほぼ同じサウンドなので、如何に氏がDS-1を気に入ってたかが分かりますね😊

 

DS-1 vs Guyatone DS-011

Guyatoneはディストーションと呼ばれるペダルを多く作ってるので一概に代表作を絞れませんが、取り敢えず手持ちのDistortion Sustainerと比べてみました。

比較した感じでは、DS-1の方がエッジが効いていて、DS-011は相対的に角の取れたサウンドという感じですね。

ゲイン量はDS-011の方がGainとSustainをMAXにすれば若干上ですが(サスティンは断然DS-011)、その分ノイズが酷いので、ノイズレスなDS-1の方が使いやすいかもしれません。

 

DS-1 vs Pro Co RAT(86年製)

80年代のド定番ディストーション対決!

という事で、過度期の86年製RATと比べてみました!⚔

結論としては、歪量はRATの方が上ですが、DS-1を超えるゲインを稼ぐとファズになるので、ディストーションとして使いたければ同じ位か、ややDS-1の方が融通が利くという感じでしょうか。

歪のきめ細かさや音圧面ではRATの方が勝ってますね。

またトーンにもかなりの差異があり、DS-1がフラットだとするとRATはミドルが分厚い印象です。

80年代のディストーションはスラッシュメタルなどを除けばミドルレンジが分厚い印象があり、そういった面ではRATの方が有利ですし、80年代を代表するディストーションなんだなと思いました。

 

総評

「ディストーションの代表的な音」という意味では、MXR Distortion+、Pro Co RATそしてDS-1が御三家かなと思ってます(Marshall Guv'norはアンプライクディストーションの類かなと認識してます)

昨今は至極個性的なものから没個性なディストーションまで山ほどあり、DS-1に関しても同じBOSSからDS-2、MD-2、MT-2(W)、ST-2、ML-2、DS-1X、HM-2Wなど様々な選択肢があり埋もれてしまってる感が半端ないです笑

ただ銀ネジ、全角ハイフン、70年代製というコレクター心をくすぐる今回のDS-1は正しく浪漫であり、また小型実装基板の現行品とはバッファも含めて音が違うらしいので、「70年代当時のDS-1の音」という点では唯一無二です😎🤘🤘🤘

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