さて今年もやってまいりました、他社ディストーションをRockman化する計画!笑
前回は前段にコンプやブースター、プリEQなどを積んだ重装備でしたが、今回は
「手軽にRockmanサウンドを」
という事で、MXRの10バンドEQだけ後段に置き、サンプル元となるGOAT Generatorに似るサウンドを構築してみました😊🤘✨
繋ぎ方としては、まずバッファーとチューナー用にBOSS TU-3Wを置いてますが、これはさほど気にしなくて良いと思われます。
(もしかしたらPOS-DT-1の音痩せを解消してるかもしれませんが🤣)
単にチューニング目的で置いてますw
その次に置いてるのは、比較対象で取り回しが利くGOAT Generatorです。
トーンは確実にRockmanなので、繋ぎ易さも兼ねてサンプル元として採用しました😏
その後段に、今回メインとなるディストーションペダルを侍らせてます。
POS やBOSSだとGOATにとってやや分が悪いようにも思えますが、滅茶苦茶音が変化するという訳でも無いのでこの繋ぎ方にしてます。
そしてその後段に、これまたメインとなるMXRの10バンドEQを置いてますが、俺が持ってるのはヴィンテージでバイパススイッチが無い物なので、One Controlのエフェクトループでオンオフを出来るようにしてます。
これが今回のEQのセッティング例です。
31.5Hzと62.5Hzに関しては、低音の強いディストーションエフェクターを使用する際にここを上記の範囲内で削ります。
125Hzは、Rockmanのものだとかなり効きが弱いので、あっちで再現するなら+9dBまで上げますが、こちらは通常の効き方?なので+6dBに留めてます。
Rockmanにおける低音部分のキモとなるのがこの125Hzで、お隣の250Hzをゴリっと削る事により低域と中域の独特の分離感を演出します。
500Hzは+6dBだとRockman的なミドルは出ず、+9dBだと逆にモゴっとしたようなローミッドが出て、微調整した結果+7.5dBという結論に至りました(+8dBという表現でもいいのかもしれない、適当w)
1kHzはとにかく弄ると変なミドルが出てきたり音が変に痩せるので触らない!😡
2kHzは散々申し上げてますが、ここを削る事がRockmanサウンドの根幹に繋がります。
但し-12dBまで削るとメタリックなキツイサウンドになるので、-9dBが良いでしょう。
4kHzは今まで+4~9dBで留めておきましたが、Rockman独特の音の輪郭やコンプ感、音の硬さを再現するには+12dBまで上げる事が必至でした。
8kHzはガッツリ下げたり、少しだけ下げたり、逆に上げたりしてましたが、やはり1kHz同様弄るとメタリックなエッジのきつい音になったり、逆に音が引っ込んで籠ったりするのでここも触らない方が良いという結論に至りました。
16kHzはRockmanでもそうなんですが、10kHz以降の帯域が無いか、著しく減衰してるので、シェルビングの特徴も兼ねて-9dB位まで削ってます。
-12dBまで行くと音がスカスカになったり籠ったりするので、-9が鉄板かなと思いました。
因みに前回の実験出のセッティングはこちらです。
大体は一緒で、特定の帯域を修正したという感じですね。
その後はTwo Note Lecleanのプリアンプ、Suhr A.C.Eのキャビシミュ、Strymon Bigsky Reverb(スプリッター用)、YAMAHA MSP-3のモニタースピーカーと続きます。
Suhr A.C.Eをなぜ採用したかと言うと、多分RockmanのフィルターがCelestion G12M Greenbackっぽいからです(適当)
(何れはEQなどで再現したいですねw)
という事で、幾つか試してみました!🤘😎🤘
POS DT-1
POSの場合10kHz以上の倍音成分がどうやら豊富に含まれており、これがPOSたらしめるファズディストーションを形成してるのかなと考えてます。
ところがこの究極のEQでは16kHz(多分シェルビング)を削ってるので、その周辺の超高域が無くなりスカスカな音になりがちです😖
大まかなイコライジングは出来てて、歪のキャラや音の太さで違いがはっきりと出てくる事例でした🧐
BOSS DS-2
DS-2はディストーションペダルとしては価格と音質が非常に安定しており、EQとの馴染み具合も中々良いです👍
ただ今回はIIモードで実験しましたが、特定の帯域(恐らく800Hz辺り)がかなり強く、ミドルレンジを目立たせたこのEQではその部分が余計に目立ち、まるでRockmanにワウ半止めの効果を追加したようなサウンドになりました笑
BOSS DS-2
— Guitarstuff(Brown Sound/5150)@ROCKMAN (@gtrstfgitagia) 2022年4月3日
何と言うか、元から800Hz辺りの鼻詰まり中域成分がかなり出ており、 #究極のEQ を適用するとその中域がさらに強調され、まるで #Rockman + #FixedWah の某ギタリストっぽいサウンドになる笑
この2つを中古で買えば大体1万前後なので、安く「あの音」を出したければ良いのでは? pic.twitter.com/xKmFSsZaFn
Megalith Delta
10年代にはHR/HM界隈のハイゲインディストーションペダルとして、その栄光を欲しいままに得たMegalith。
早速究極のEQを当てたところ、Megalithが本来持ってる低域成分がやたら強く、MXR側で31Hzと62.5Hzを-6dBまで削って何とか近い形に持ってこれました。
またMegalith側のEQがフラットの状態ではほんの少しドンシャリっぽい感じがするので、MiddleやContourを弄ればトーン自体はかなり近付きはしますが、歪のキャラがチューブよろしく散り気味なので、そこをまとめる4kHzを上げてても似ないかなという感じでした。
Crews Maniac Sound G.O.D
今はディスコンで、一時期クランチ~ハイゲインまでオールマイティにこなせると人気だったG.O.D。
EQを当てたところ、かなりブーミーな低音が目立ち、G.O.D側で9時まで削っても消えませんでした😂
これもチューブライクな部分を狙ってるのもあり、やはり全体的に歪が散ります。
ただMegalithよりはRockman的なサウンドになり、例えるなら
「チューブアンプでRockmanのEQを再現したらこうなりました」
という喩えがしっくりくるという感じですね😆👌
Herbe&Chick GAZON
音質面では他のディストーションを圧倒するGAZONですが、EQを当ててもかなり良い結果が出たと思われます。
元々が滑らかな歪なので同じく滑らかなRockman化をするのに都合がよく、またバランス良く出てるミドルもEQ乗せた後に良い感じでその特徴を強調してくれる感じですね。
GAZONの方が歪のきめ細かい部分が感じられるので、やや一般的(アンプ・エフェクター問わず)な歪の感じが出てるのですが、再現度はとても高いですね😄
Friedman BE-OD
モダンなブラウンサウンド系のアンプとして君臨してる王者Friedmanですが、ならそのブラウンサウンドをRockman化したらどうなるのか?
まず結果を申し上げると、一番Rockmanに近い音を奏でました🥇
BE-OD側のEQは全て12時なのですが、MXRのEQを当てると非常に良く馴染み、弾き心地もまるでRockmanです😳
元々BE-OD自体コンプレッションがやや強めなのと、MXR側のEQにおける4kHzを強調してるセッティングにより、Rockmanぽいアタックが得られるのかなと推測してます(あくまで個人的見解です!実際のRockmanはコンプに使う素子を色々選定しないとあの弾き心地にはなりません)
元々BOSTONのサウンドはScholz御大が色々手を加えたり、自作アッテネータを噛ませたフルテンのMarshallサウンドの再現なので、そのMarshallの最終発展形(+ブラウンサウンド)とEQを組み合わせて似たのかなと推測してます。
総評
1年以上前の実験
では(Scholz本人が使用したとされる)6バンドEQも併用してますが、今回はそれも外して10バンドの方の調整を行いました。
6バンドの方は所謂フィックスドワウのような立ち位置で、Rockmanには無い800Hz強調型なので、正直10バンドだけで作った方が似ます笑