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今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20210319 Empress Effects Heavy Pt.2

さて今回はHeavyのポテンシャルを測るべく、強豪ハイゲインディストーションペダルと比べていきます!⚔️

3~4万円台のハイゲインディストーションペダルをぶつけて、当時高級品とも言われたHeavyは価格相応なのか、はたまた高いのか安いのか見極めていきます😡💵

 

Heavy vs BE-OD Deluxe

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Friedman BE-OD DELUXE ギターエフェクター

Friedman BE-OD DELUXE ギターエフェクター

  • メディア: エレクトロニクス
 

まず最初はBE-ODの上位機種、BE-OD Deluxeから行きます!🤘

因みにお値段は2021年3月現在でHeavyが39,600円、BE-OD Deluxeが42,240円となってます。

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まずEQ全て12時でのトーンに関してはBE-OD Deluxeの方が高域が強く、Heavyは"相対的に"篭って聴こえます。

歪の性質はBE-OD Deluxeの方が粗く、Heavyの方がきめ細かくスムーズ、音の分離感もHeavyの方が良く上質な歪です。

歪量はややHeavyの方が強いですが、誤差の範囲ですね。

EQを見ていくと、まず低域に関してはBE-ODの方がQ(ピークを中心とした可変範囲)が広く、帯域もHeavyと比べるとローミッド寄りで分厚くなる代わりに音が軽い印象です。

HeavyはQが狭い感じで、特定の帯域をピンポイントで上げ下げしてるような聴こえ方に、扱ってる帯域がBE-OD Deluxeよりも下なので、より重厚なサウンドという印象です。

恐らくどちらもアクティブタイプなのかなと思われますが、可変値はHeavyの方が大きいです。

中域に関しても同様で、恐らくBE-OD Deluxeは500Hzの値を取ってると思われますが、Qが広いので上げるとかなりモコモコしてきます。

Heavyの方で500Hzに設定して上げても、500Hz特有の厚ぼったさはありますが、Qが狭いのかスッキリした感じで中域が持ち上がります。

この辺に関してもHeavyの方が優秀で、更に250Hzと2kHzも選択出来るので、カスタマイズ性もHeavyに分があります。

高域に関しては、BE-OD DeluxeのTrebleはHeavyのHighよりも下の帯域でピークを取ってるらしく、Heavyよりもエッジ感が弱い代わりに硬い歪成分と明るさが付与されていきます。

代わりにPresenceつまみがHeavyよりもかなり上の帯域を司り、ここでSAG感や強烈なエッジ感を表現してる感じです。

TrebleとPresenceでタダでさえ高域が強めなBE-OD Deluxeを更にキンキンにするので、高域の強さはBE-OD Deluxeですが、Heavyは土台のトーンを崩さない完全バランス型の上がり方をし、いくら上げても破綻せず、上質なヘヴィメタルサウンド的な高域を出してくれます。

この点においても俺的にはHeavyの方が優れてるなと感じました。

総合的にHeavyの方が断然使いやすいですが、アンプのBE-100やブラウンサウンドにニュアンスやトーンが近いのはやはりBE-OD(Deluxe)なので、それらのサウンドを求めるならBE-OD(Deluxe)の方が良いかなと思いました。

 

Heavy vs Ecstasy Red

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お次はBognerの大人気ペダルEcstasy Redとの比較🍷

EQ12時事点や各種EQの効き方、HeavyでEcstasy Redに似るかを試しました🤘✨

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まずEQフラット時のトーンでは、Heavyがフラットなのに対しEcstasy Redはかなりローミッドが強い印象です。

歪はEcstasy Redの方がややファジーですが、音をミュートした後のリリース音が絶妙に短くされていてまとまっており、ややエッジが丸くノイズゲートOFF時ではリリース音が自然なHeavyとキャラは違いますが、どちらもアンプライクな歪でコントロールしやすい部類ですね👍✨

歪量は(やはり)Heavyの方があり、Ecstasy RedのGain MAX + Gain Boost MAXでHeavyのGain 3時くらいです。

EQを見ていくと、まず低域に関してはHeavyの方が帯域が低く、Qが相対的に狭く下げれば抜けの良いスッキリとした音、上げれば重厚で迫力のある重低音が付与され、どちらもバランスの良いサウンドです。

更にWeightでローエンドをも加工出来るので、低音に関しては拡張性、音質共に非常に優れてます。

これに対しEcstasy Redは、下げればハイミッドが浮き彫りになって抜け感が良くなるのですが、上げるとブーミーでモコモコしかなり使い辛い音になってしまいます😓

個人的には基本下げて、持ち味のミドルやハイミッドを強調し、かつ低音をスッキリさせて輪郭を出すやり方が良いかなと思い、Heavyのように上げて低音を強調するのは難しいかなと思いました😅

中域に関してはそれぞれキャラが異なり、Heavyは元々フラットな音を250Hz、500Hz、2kHzの何れかを選んで増減させる方式で、これにより音をガラリと加工する感じで自分好みのサウンドが非常に作りやすいです!👍🤘✨

これに対しEcstasy Redは元々500Hz辺りが強烈に出ており、それを概ね1kHz位の帯域のMiddleつまみで増減させる感じで、Qも比較的広めです。

上げると太さや抜け感が強調されて良い感じなのですが、下げると音圧が低くなり、高域のザラっとした成分とブーミーな低域が出てくるという印象を受けました😅

高域に関しては、Heavyは最大まで上げてもピーキーにならず絶妙なエッジ感を出したり、逆に0まで下げてもそこまで音が籠らずバランスの良い効き方をし、サウンド全体のバランスを崩さないような感じです。

Ecstasy RedはHeavyよりも上の帯域を司り、上げるとザラっとしたな高域が付与されていきます。

なのでザクザクとした感じはEcstasy Redの方がやや強めですが、同時にかなり安っぽい音になるので、あまりガッツリは上げられないですね🤔

 

HeavyでEcstasy Redの音を再現する場合、Ecstasy RedのEQ全て12時とかミドル~ハイミッド強調型のスッキリとした音は再現しやすいのですが、Bassを上げて音が潰れたブーミーなサウンドやTreble上げてシャーシャーな音は、Heavyの方では低音がどうしてもスッキリとし、高音も滑らかになってしまうので再現出来ませんでした(爆

さて、値段はHeavyが4万弱、Ecstasy Redはバラツキが激しく新品33,000~42,000円台です。

個人的にはBognerの美味しい音は再現出来るし、なんなら(アンプの方の)Uberschallの音も再現出来るかもしれず、その他の美味しいサウンドも容易に作れるHeavyの方が良いかなとは思いますが、最初からプリっとしたコンプ感やローミッドの分厚いBognerアンプのような音を出したい、Bognerの銘柄が好きという方はEcstasy Redが良いでしょう😌

 

Heavy vs VH4

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VH4 PEDAL

VH4 PEDAL

  • メディア: エレクトロニクス
 

続いては「アンプのVH4の音やニュアンスをまんま再現した」と名高いVH4のペダルとの比較😤🤘✨

実際比べてみると全く違うベクトルという感じでした(笑

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まず歪量はHeavyの方があります。

またVH4の場合、MAXまで回し切るとやや歪が潰れる傾向があり(VH4はまだマシな方でVH4-2やHerbertになるとそれが顕著)、MAXでも音が潰れず分離感を保ってるHeavyの方が優秀です👍✨

肝心なのが歪の性質で、VH4は兎に角エッジが丸くなってて全体的に粗め、これがアンプらしいプリっとしたぶっとい歪を形成してる感じです。

程良いザクザク感ときめ細かい歪の粒、滑らかなサスティンを持つHeavyはそれはそれでアンプライクな部分がありますが、ベクトルが全然違う感じです。

この辺は完全に好みが分かれると思われ、扱いやすさはやはりHeavyに分があり、アンプらしい有機的な挙動はVH4ですね🤔

次にトーンですが、Heavyは全体的にフラットなのに対し、VH4の方が低域~ローミッドに掛けてかなり盛り上がっており、逆に高域はある一定の帯域からカットされてます。

このイコライジングがアンプライクな丸みを帯びた歪と直結してるという感じですね🤔

EQの変化を見ていくと、VH4の低音はBassとDeep、HeavyはBassとWeightが司りそれぞれ役目が全く異なります。

VH4のBassはパッシブEQでローミッドのカットに働き、(EQ全て12時で)上げるとモワッとしたぼやけた感じ、下げると低域がタイトになる印象です。

DeepはアクティブEQで恐らくHeavyのBassよりも下の帯域を司り、地鳴りのような轟音を伴う低音が出せます。

但しシェルビングっぽく、ローエンドも膨らんでくるので、上げ過ぎるとかなりぼやけますね😅

これに対しHeavyのBassはQの狭いアクティブEQで、ピンポイントで重低音を底上げするので迫力とタイトさを兼ね揃え扱いやすいです👍

またWeightでローエンドの膨らみを調整するのですが、ここを最大まで上げてもブーミーになったりせず、程よくふくよかにしてくれます☺️

中域に関しては、まずVH4のMiddleはパッシブEQで、恐らくかなり広めのQを取った1kHz辺りを操作し、アグレッシブに変えるというより全体的な音の太さや明るさを調整する感じです。

アクティブEQでQが狭く帯域の選択肢が3つもあるHeavyの方が綿密に音が作り込め、ミドルにおける自由度はやはりHeavyに分があります。

高域に関しては、VH4はTrebleとPresenceのEQで調整し、TrebleはやはりパッシブEQでQが広く、Middleと共に音の明るさなどの調整という感じに留まってます。

PresenceはアクティブEQなのですが、VH4のトーン自体があまりザクザクとした高域が出る機種では無く、また可変値は大きいですがQが広く、アンプに準じた全体的な高域の強さ、音の硬さなどの最終調整をここで行うという感じです。

HeavyのTrebleはアクティブ型で、VH4の上記のEQよりも高い帯域を扱い、Qが狭いので音作りをガッツリ行えますね🤘✨

総合的にVH4の方が土台となるトーンがメインでEQなどはあくまで調整程度に留まり、Heavyは土台のトーンを活かしつつ拡張性も高いという感じです。

最後に値段ですが、VH4はバラツキがあり4万前後、Heavyは4万弱です。

「Diezelが出した、Diezel VH4のアンプの音をまんま出せるペダル」

としては唯一無二でHeavyでも再現は出来ないので、Diezelアンプの音が好きならこちらですが、「普遍的に」使いやすいハイゲインディストーションサウンドが欲しければHeavyを推します🤘✨

 

Heavy vs Megalith Delta

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約6~7年前、「ハイクオリティで最強のディストーション」と謳われ度々競い合ったこの両者、果たしてどちらが優れてるのか?!😡😡😡🤯💥

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まず歪量ですが、Megalith側のBoostオフでHeavyの方が断然有り、Boostをオンにして同じ位です。

歪の性質については、Megalithの方がやや角が取れて柔らかく、チューブアンプらしさはMegalithの方があり、Heavyの方がザクザクのメタルサウンドが容易に作れます🤘✨

どちらも高いレベルで歪の分離感を醸し出しており、またどちらもモダンハイゲインディストーションは簡単に作れる感じで、EQの性質も兼ねて自分が音作りしやすい方が良いかなと思いました。

トーンについては、双方EQ12時でフラットなのですが、気持ちMegalithの方が全体的にミドルに寄りがちという感じです。

低音はHeavyの方が下の帯域を扱い、かつQが狭いので重厚かつスッキリした低音を奏でます。

Megalithはローミッドに近い低音を司り、Heavyに比べると僅かに音が散り、コンボアンプのようなウォームな印象を与えます。

どちらもブーミーになったり篭ったりはせず、低音のキャラが違うだけという風に留まってますね。

中域に関しては、Megalithの「Contour」が恐らく500Hzを扱い、「Middle」が2kHz付近で可変してると考察してます。

Heavyの500Hzと2kHzで似たような帯域の上がり方をした様な気がしました為です😃

HeavyはやはりQが狭いので、他の帯域をあまり巻き込まずブーストやカットを行う感じで、Megalithの方がやや広い範囲で音が変わるという印象ですね。

2箇所のミドルレンジを弄れるMegalithか、3種の帯域の中から選び、広い可変値でアグレッシブに音を変えるHeavyといった各々の個性が感じられました。

高域に関しては、Heavyの方が高い帯域を司り、メタルメタルしい硬質な音が容易に作れます。

Megalithはハイミッドとトレブルの間という感じで、Heavyよりもエッジ感が無い代わりに硬質な音になります。

Middle全部カットしてBassとTrebleを上げ目にしたドンシャリメタルなどはHeavyの方が得意です。

総合的にHeavyの方が音作りしやすいですが、Megalithには「EQ Shift」のモードがあり、これによって基礎となるトーンを変更出来るので、必ずしもHeavyが圧倒的有利という訳ではなく、寧ろMI Audio社のMegalith Betaなどのアンプのトーンを基礎とし、その基礎から様々なハイゲインサウンドを構築したいという場合は逆にMegalith Deltaが有利に働きます。

最後に値段はHeavyが4万弱、Megalithが3万弱です。

使いやすいのはHeavyではありますが、音の質は同等で値段などを考えるとMegalithの方が有利ですね🧐

 

Heavy vs KSR Ceres Preamp

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「チューブライク」と名高いモダンハイゲインプリ、KSR Ceresとの比較!(((ꎤ'ω')و三 ꎤ'ω')-o≡シュッシュ

因みにHeavyはJC-40のInput、CeresはReturnに繋いで鳴らしてます。

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まず歪量は同じ位ですが、Ceresの方が高域が出るので強く感じます。

歪みのキャラが異なり、どちらもきめ細かいんですが、Heavyの方が平坦でCeresはチューブのように音の塊が前に出るという印象です。

Heavyも単体で鳴らしたり、他のエフェクターと比べるとチューブライクなディストーションなのですが、Ceresと比べるとエフェクターらしさが浮き彫りになりました。

ただ音の分離感などは同等のクオリティで、歪の扱いやすさや癖の無さといった点でHeavyの方が優秀かなと思いました。

トーンは前述の通りHeavyがフラットだとすると、Ceresはハイミッド〜高域が若干強く、逆に低域が弱めという印象を受けました。

普通アンプのリターンに挿すと、プリアンプでは補強される高域が無いのでモコモコした音になるんですが、それを補ってHeavyよりも強い高域が出てます。

HeavyのHighつまみを3時にして同じ位の出方ですね🤔

EQを見ていくと、まず低域に関してはHeavyはLowのアクティブタイプのEQとWeightによるローエンドで調整します。

これに対しCeresはパッシブタイプのBassつまみと、Feelの3-Wayトグルスイッチを下段にすることによって低域強調型にするという感じです。

Heavyの方がアクティブなので圧倒的に多い低音が増強され、またカットすればCeresのような低域にも調整出来ます。

Ceresは一般的なプリアンプと比べると普通に効きますが、やはりHeavyと比べてしまうとパッシブでそこまで可変値も高くないですね。

Feelスイッチを使っても気持ち程度なので、総合的にHeavyの方が調整幅が広いです。

中域も同様で、HeavyはMiddleのアクティブEQと3つの帯域の中から選べる仕様で、CeresはMiddleのパッシブEQ(恐らく500Hz)とFeelでの中域強調(恐らく1kHz)に留まってます。

当然Heavyの方が中域の増減もカスタマイズ性も上で、Ceresは総合的にアンプのような効き方に留まってます。

高域に関しては、HeavyはHighつまみのアクティブEQで、CeresはTrebleつまみのパッシブEQ、Feelでのハイミッド強調、そしてBrightのトグルスイッチで高域を更に持ち上げます。

元々高域が出る傾向のCeresですが、これらのコントロール系統によって更に増幅したり、逆に削ってバランス調整したりと、ある意味Heavyよりも柔軟な対応が出来ます。

その他の点としては、Heavyはノイズゲート機能が付いており、これにより楽曲毎に有無や効き具合を調整出来ます。

CeresはModeスイッチにより、全体的な歪の性質や歪の強さ等を3段階で調整出来ます。

さてお値段ですが、Heavyは4万弱、Ceresは日本では正規代理店が無く安定した日本円での価格は無いですが、俺が公式サイトから買った時は47,000円でした。

安定した音質、安定した入手経路、相対的に安価、アンプのインプットで使えるという点からしてHeavyの方がオススメです。

ただ、こと音質に関してはCeresをリターンに挿すとHeavyが無機質に感じるほど生々しいチューブライクなハイゲインディストーションが得られるので、個人的にはCeresに軍配が上がりました🏆

おまけですが、HeavyをJC-40のインプットに直接繋いだ音と、CeresのClean Chを介してリターンに挿した音を比べました。

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JC-40直ではザクザクとしたメタルなサウンド、CeresのClean Chでは音が丸くなって前に出るという印象を受けました。

個人的にはJC-40直の方が好きですね🤘✨

 

Heavy vs ADA MP-1-CHANNEL

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お次はプリ管12AX7を2本搭載した、歴史的名機MP-1のペダルタイプとの比較!\\\└('ω')┘////

個人的にMP-1-CHANNELは(Rockmanを抜かして)5本の指に入るほど気に入ってるペダルですが、忖度無しで比較しようと思います(笑

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まず歪量に関しては同じ位で、きめ細かさはHeavyの方があり、歪の粒の太さや前に出る感じはMP-1-CHANNELの方がありますね。

アンプライクと時折評価されるHeavyですが、やはり本物のチューブ内蔵ペダルと比べるとHeavyは平坦な感じが出てきます(ただ開発側はあくまでエフェクター然としたサウンドを狙ってます)

またMP-1-CHANNELではOD1とOD2の組み合わせにより、滑らかな歪からザクザクとメタリックな歪まで表現出来(ファズは出来ませんw)、こういったチューブならではの有機的な自由度でポテンシャルを発揮してます👍✨

EQ12時でのトーンはどちらもフラットで同じような印象です。

各々のEQを見ていくと、まず低域はHeavyの方が帯域が低くQが狭いのでスッキリした重低音を出せますが、MP-1-CHANNELの方がブースト量が半端ないので(±16dB)、低音の迫力が段違いにあります。

Weightでローエンドをブーストしても追い付かず、低音での迫力はHeavyを大きく引き離してますね🤘✨

中域も同様で、MP-1-CHANNELでは500Hzを司りますが、Heavyの500HzよりもQがやや広くて可変値が高く(±12dB)、太い音からドンシャリサウンドでの音作りがよりアグレッシブに行えます😁👍

高域に関しては、MP-1-CHANNELのTrebleは恐らく2~2.5kHzの範囲のハイミッド(±16dB)と、Presenceで6kHz辺り(±12dB)を司り、これらの相互作用によってHeavyのHighつまみのような音を出せ、更に高域の拡張性が高くなってます。

全体的にHeavyを(暴力的にw)上回ったような音質で、個人的にはMP-1-CHANNELの圧勝という感じではありますが、アンプのインプットで使える、入手のしやすさ、チューブでは無いので音質の安定度、音質のクオリティを鑑みるとHeavyも中々善戦しているように思えました。

また価格は日本の正規品で7~8万、Heavyは4万弱なので、音質を考えるとHeavyの方がコスパの面で勝ってると思いました👌💵

 

Heavy vs Ovaltone Q.O.O Blue Edition

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さて今度はOvaltone Q.O.Oとの比較!‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

Heavy側のMidつまみで「250Hz」をガッツリ上げればQ.O.Oに近づくのではないか?と考え引っ張ってきました(笑

まずは通常の音出しから。

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まず歪量やニュアンス、分離感、解像度などは同じくらいです。

決定的に違うのがEQ12時の際のトーンで、Heavyがフラットだとすると、Q.O.Oはかなりローミッドが膨らんでおり、ハイが埋もれてます。

この辺りはToneとMiddleのつまみで調整は効きますが、調整幅は圧倒的にHeavyの方が広いです。

Q.O.OのToneは所謂トレブルに当たる部分で、恐らくHeavyのHighよりも帯域が高いメタリックな高域を操作してます。

HeavyのHighつまみは3kHzで、やはり上げ下げした時の印象は違いますね。

Q.O.Oの方が鋭い高域になる印象で、それを最初から出てるローミッドと組み合わせることにより、重厚なモダンハイゲインサウンドを形成してる感じです。

Heavyの方がギラっとした抜けの良いサウンドになる印象です。

Q.O.OのMiddleはハイミッドの操作で、音色を変えるというより明るさや抜け感の調整という感じでバランスの良い効き方をします。

Heavyの「Midつまみ+2kHzモード」はアグレッシブに音色を変える感じで効き方が異なります。

どちらも土台となるサウンドがあり、Q.O.Oはローミッド超ブースト型、Heavyはバランスの良いフラット型と、EQ12時ではかなり差異がありますね。

 

続いてHeavyをQ.O.Oに似せてみました。

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Heavy側の250HzのミドルをブーストするとQ.O.Oに似るような気がしたので、そのセッティングを中心に作ってみました。

案外Q.O.Oの低域はスッキリしてるので、Heavy側でLowをカットし、その代わりWeightで若干ローエンドを膨らませ、Highもややカットして籠るようなサウンドを再現しました。

 

それがこちら🤘✨

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個人的にはかなり追い込んだとは思ってます(笑

あくまでQ.O.O側のToneとMiddleのつまみは12時の設定で、Heavy側では扱わない帯域なので、ここを動かすとHeavyでは再現がかなり難しくなります。

幸いどちらもきめ細かく分離感の良い上質な歪という部分が合致するので、Heavyでもある程度は似せる事は可能です。

さてお値段ですが(笑)、Q.O.Oは新品当時35,000円で現在はプレミアが付いて4万前後、Heavyは4万弱です。

かなり接戦ですが、個人的にはHeavyで似た音が作れますし、拡張性の高さからもHeavyの方が良いかなとは思ってます。

ただ土台がローミッドバリバリ出て、その上で明るさ調整が出来たり、ザクザクした高域を付加したようなサウンドが欲しければ、Heavyでは出ないのでQ.O.Oという選択肢もありますね🤔

 

Heavy vs GAZON

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ラストは、去年俺が「紅白歪合戦」と称して比べたかった、同じく最強ディストーションと名高いHerbe&Chick GAZONとの比較!🔥🔥🔥(ง🔥Д🔥)ง

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まず歪量ですが思ってたよりGAZONが歪み、なんと同じくらいですね!😳

ただニュアンスが違うのでHeavyの方が歪んでるように感じます。

GAZONは一定の数値以下の低域と数値以上の高域をカットしてるようで、全体的に丸みを帯びたサウンドとなっており、レンジの広いHeavyの方がエッジのある高域が出るので歪んでるように聴こえます。

EQフラット時のトーンはやはりHeavyの方がガッツリ低音が出ており、逆にGAZONは低音が無いのでスッキリした反面、迫力でHeavyの方が勝ってます。

EQはどちらもアクティブタイプですが、Heavyの方が強めに効きます。

特に低域においては、GAZON側でBassをMAXにして漸くHeavyのLow&Weightを「0」にした音色と同等の出方なので、低域に関しては天地の差でHeavyの方が出る上、籠らずそのまま迫力に直結する上質な重低音なので、低域における音質はHeavyの圧勝です!👍🤘✨

中域に関しては、どちらも独特の拘りがひしひしと伝わってくるような上質な出方をし、またキャラクター(帯域など)が違うのでかなりの接戦です!⚔

GAZONは主にMiddleつまみで凡そ500Hzを司り、全体的に1kHzかそれ以上のハイミッドが盛り上がったような、明るいミドルレンジを持ってます。

これが音の太さや抜けの良さを同時に賄い、バランスよく保ってるという感じですね。

対してHeavyはというと、通常時はほぼフラットか、気持ち1kHzが若干盛り上がってる感じで、3つのトグルスイッチで250Hzのローミッド、500Hzのミドル、2kHzのハイミッドのいずれかからピークを決める感じで、通常時の独特のカラーはGAZONの方が上で、拡張性の高さはブースト/カットの量も兼ねてHeavyの方が勝ってます。

あまり音作りが得意でない方で、かつ心地の良いミドルが最初から出てるのが好きという人はGAZON、ギターサウンドで重要なミドルを比較的自由に決めたいという人はHeavyがいいですね🧐

高域に関してもキャラが全く異なり、GAZONはある一定の値以上はカットされてるようで、これがチューブアンプのような丸みを帯びた柔らかくて太い歪みの粒を形成している感じです。

TrebleつまみをMAXにしてもエッジは立たず、ふくよかなミドルは残したまま明るさと抜けを強調するような感じで、やはりGAZON特有のハイミッド帯のキャラを崩さずにエンハンスするような方針という感じです。

これに対しHeavyは、高域を耳に痛くないように、かつスラッシュメタルにもマッチするようなエッジ感を保つ絶妙なチューニングを施しており、これがチューブのようなSAG感を高次元で表現してるように思えます。

こちらもHighつまみが3kHzと高域を司る値としては低めであり、これが高域の上品な音質を担ってます。

さて値段ですが、GAZONは「約3万円」、Heavyは「約4万円」。

1万円の差があるかと言われれば微妙なところです(笑

GAZONのサウンドクオリティ自体はHeavyに迫る勢いではありますが、やはり高音や低音が無いので、高音質で迫力があるという点からしてHeavyに1万円付加価値が付いても良いかなとは思ってます(ノイズゲートや歪の性質を変えるHevierもあるしね😏)

正直これは接戦で、デフォでミドル〜ハイミッドが出てて柔らかめの歪が欲しいならGAZON、それ以外ならHeavyが良いかなと思いましたε-(´∀`*)ホッ

 

総評

やはりHeavyはハイゲインディストーションペダルとしては万能選手で、名だたる強豪とも渡り合える実力は充分にあります。

フロアプリと比べると生々しさや前に出る感じが薄いですが、ディストーションエフェクターとしては恐らく隙の無い万能型ですね🤘✨

2012年当時としては値段が高い印象が持たれてたHeavyですが、昨今では知名度が抜群に上昇し、また国内外問わずこの価格帯のペダルは当たり前になっており、

「なんでこんなぽっと出のペダルにこんな値段が付くの?!😳😳😳」

というペダルまで蔓延してるので、それらを軽く一蹴するサウンドを持つHeavyは寧ろコスパとして最高なんじゃないかと最近考えてます(笑

サウンドハウス  

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