Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20220628 Ovaltone Preamp

f:id:acidmb:20220627171414j:image

6月最後のmng!

Ovaltoneの「歪エフェクターの為のクリーンプリアンプ」、その名も「Preamp」です!(そのままやないかい!Σヾ(>ω<=)

Ovaltoneと言えばOD-FIVE 2 XtremeやQ.O.O Blue Edition、34-Xtremeといった、アンプライクディストーションの名機を次々と生み出してる大御所メーカーですが、今回はそれらを総括してプリアンプ化してしまうツールを出してきました!(歓喜

ネットで調べていくと、どうやらCARRアンプ

のプリ部をエミュレートした模様で、CARRはピュアAクラスのハイエンドチューブアンプのようです🤩

 

しかし既にTwo-Notes Le Cleanというチューブクリーンプリを持っていながら、何故こんな(鬼クソ高いw)クリーンプリを買ったかと言うと、以前からLe Cleanには疑問に思う点があったからです😅

それは「EQ全て12時にするとドンシャリになる」という感覚でした。

「ならBassとTrebleを下げてMiddleを上げれば良いじゃない」

と思うかもなんですが、以前それやってやけにミドルが強くなったり、モコモコしたり、キンキンになったりして調整するのがダルくなりました笑

Le CleanはCh AとBに分かれてるんですが、AはFender Twin Reverb風のドンシャリクリーン、BはMarshallベースのドンシャリクリーンという感じで、どちらか単体で使うと当然ドンシャリ、Hot Mix(A→Bの直列)では更にドンシャリになり、Cool Mix(A+Bの並列)で、Ch A側のEQを0にして漸くフラットな感じになりました。

しかしこれでも何となくドンシャリに感じてましたね😅

またクリーンプリではあるんですが、Gainが9時から歪が加わり始めるので8時でクリーンを維持出来、これだとCh AのGain(音量に相当、Volumeは無効になる)とBのVolumeを最大にしても音量がかなり小さくなります。

後は12V駆動、筐体がでかいなどの細かな点はありますが、それらをOvaltone Preampで解決出来たら良いなと思い、購入に踏み切りました。

 

インターフェース

入出力レベルを司るGain、Boost、Volの3つまみ、EQであるTreble、Middle、Bassの3つまみ、マスターセクションの音の傾向を決めるEQのThin/Fat、Glassの2つまみの計8つまみで構成されてます。

Boostセクションのオンオフやバイパス等はラッチ信号で行います。

電源は一般的なエフェクター用9Vアダプターとなっており、内部昇圧してる為、12Vとかのアダプターを使うと即行で壊れます😨

 

このPreampの最大の特徴として、Nutubeが使われてます😳

Nutubeはノリタケ伊勢電子㈱の蛍光表示管の技術を応用した真空管で、従来のものに比べ小型、長寿命、省電力というメリットを持ってます。

ICチップ位の大きさの真空管で省電力なので、アンプは勿論の事エフェクターにすら内蔵出来、12AX7なんかよりも大幅に省スペース化する事が出来ます。

Nutubeと言えばエフェクター/プリアンプ/ラインドライバーのVOX Valvenergyシリーズや(俺もCutting Edge持ってます✌️😁)アンプのMVシリーズ、Ibanez Nutube Screamer、Nu:Tektの組み立て式ODペダルであるNutube Overdrive Kitなどが有名ですが、遂にOvaltoneも参戦してきたようです⚔💥

他にも厳選されたオーディオトランスやアルミ削り出し筐体など、様々な拘りが窺えます。

 

トーン

まずPreampの各つまみの効果を試すべく、今回はBogner La Grangeを使って試してみました。

Trebleは主にハイミッドとトレブルの間、広いQでブーストやカットを行う感じで、カットよりもブーストが強めになってます。

他のつまみもそうなんですが、アグレッシブに音を変えるというより元々のディストーションペダルのトーンを生かしつつ、足りないなと思う部分をいい塩梅で補助してくれる感じです。

なのでキンキンとかザクザクになるというより、音が明瞭になって前に出るという、痒い所に手が届く効き方で俺的には大アリです👍🌟

 

Middleも同様で、聴覚上500Hz辺りを中心周波数として、広めのQでブースト/カットを行う感じですが、こちらはブーストとカットの量は同じ位ですね。

12時の時点で中域がやや強めだそうで、下げればヴィンテージタイプ、上げればブティック系のクリーンになります。

このMiddleつまみの効き方もまた絶妙で、0にしても極端なドンシャリにはならず良い感じで低域と高域を目立たせ中域の主張を減らし、フルにすればみんなが想像するような中域の分厚いサウンドが炸裂し、ここでいろんなタイプのアンプのクリーンを再現してるような気がします。

 

Bassは100Hz辺りのかなり低い値を司る感じで、こちらはブーストよりもカットの方が強く効きます。

これは環境によって低域によるブーミーな感じを抑えたり、アンサンブルで他のインストゥルメンツと被るかもしれない低域をカットしてスッキリさせる役割を持ちます。

効き方もTrebleやMiddleより穏やかですが、そもそもPreampは「歪エフェクターで音作りする為のクリーンプリアンプ」なので、この効き方で正解だと思います(変に重低音とかで主張されても。。。場合によっては困らないかw)

 

Thin/Fatは所謂ResonanceとかDeepに当たる部分で、最終的なローエンドの調整という感じです。

Bassと比べてブースト方向にも効きますが、シェルビングEQかつBassよりも高い値まで司り、増減値はBassよりも緩やかなので、名前通り太さの調整みたいな効き方をします。

PUによる違いをここで補助したりという感じですね🧐

 

Glassは(流れ通り)Presenceに当たる部分です。

超高域の倍音やエッジ、音の芯をここで調整する感じで、やはり元のディストーションペダルのトーンをそのままにザクザク感を増したり、逆にシルキーさを醸し出したりする、とてもペダルフレンドリーな効き方をしてくれます🤘👍🌟

個人的には、最初にThin/FatでPUに合わせ、Treble、Middle、Bassで土台となるサウンドを形成した後、最後にGlassでエッジの出具合を調整するのが良いかなと思いました。

 

比べてみた

f:id:acidmb:20220627171424j:image

さて、かれこれ長い付き合いであるTwo-Notes Le Cleanですが、ここに来てその地位を揺るがす刺客が表れてしまいました⚔

果たしてLe Cleanは本場12AX7を積んで新参者のNutubeを蹴散らす事が出来るのか!?

今回は以下の国内優秀ペダルビルダーの製品群を使って実験してみました⚔💥

 

まずJackalですが、個人的にはLe Cleanの方が相性がいいなと思いました。

EQ次第ではPreampでも良い方向に持っていけると思いますが、Le Cleanの方が全体的に奥行感を付与して音を太くしてくれるという感じで、これは12AX7による賜物なのかなと思ってます。

Preamp側でThin/Fatを調整して近いサウンドには持って行けそうですね🤔

 

次にVerocity 五一五丸-B2ですが、これは圧倒的にPreampの方が良いです🤘

何ならVerocityのプリアンプモードのアップグレード版みたいなサウンドですね😉

Glassは2時位にしてるんですが、このポジションでカラッとしたアメリカンなサウンドは正にブラウンサウンドや5150に通ずるものがあります🤘🌟

 

最後にGAZONですが、これもPreampの方が断然良いです!

元々凝縮したミドルレンジが魅力で有名なGAZONですが、それを更に濃厚にし凝縮したという感じで、ドンシャリ気味で相殺されるLe Cleanとは違ってGAZONの良い所をこれでもかと引き出してる印象です👍👍👍🌟

 

総評

こういう立ち位置のペダルはかなり少なく、有名どころだとLe Cleanの他はEthos Clean IIとかAlbit A3GP Mark II Plus辺りが有名で、更に「エフェクター用」となるとコレ一択なので、(高い買い物でしたがw)そのサウンドも含めて満足しております😉👍

本当にそのエフェクターの良さを引き出すという感じで、ペダルボードからパワーアンプ若しくはギターorベースアンプのリターンに挿したり、何ならボードにキャビシミュやIRローダーまで放り込んでFoH化してミキサーにそのまま送っても何ら問題ないという位良いです(寧ろアンプによっては真空管やスピーカーがヘタってたりしてロクに良い音が出ないものもあったりするので、ボードでシステムを完成させてPAに投げてしまった方が安定してますし楽かもしれませんw)

正直、Le Cleanよりこちらの方が個人的には好みでございます🥰

サウンドハウス

DJI

20220625 Ovaltone 34-Xtreme

f:id:acidmb:20220624232227j:image

今年の2月に買ったのにレビューをすっかり忘れてしまいました笑

Ovaltone 34-Xtremeです!

因みに2022年6月現在ではディスコンになってます。

このペダルはOD-FIVE 2 XtremeやQ.O.O Blue Edition同様Ovaltoneの代表作の1つと数えられ、高品質なMarshall系AIABとして人気のペダルでした。

そのエフェクターらしからぬ太い音や、きめ細かくも丸みを帯び輪郭のある歪成分は上記2機種の歪み方にそっくりで、Ovaltone特有のサウンドとも言えるでしょう。

 

インターフェース

Master、Tone、Gainと3つのつまみで構成され、「M-F-H」の3-way dipスイッチで構成されてるVoice軽く、「B-F-P」の3-way dipスイッチで構成されてるCh.があります。

電源は定番の9Vアダプターや006P電池で動作可能です。

 

トーン

まずGainつまみですが可変幅が広く、クランチ、オーバードライブ、ハイゲインディストーションまで楽々こなせます。

歪の輪郭が際立っており、クランチセッティングや、ギターのVolを絞ってゲインを落としたサウンドでも音痩せする事が無く、存在感を誇示してますね。

なのでありとあらゆるMarshall本家やその派生系の再現等がしやすくなってます。

Toneは12時だと同社のQ.O.Oに似たサウンドで、より籠りの強いサウンドになり、右に回していくといい塩梅で高域が増加していきます。

逆に左に回し過ぎると籠りが強くなるので、特定のサウンド狙い以外は上げ目が良いでしょう。

VoiceスイッチはフラットのF、中域を強調したM、高域を強調したHと3つの中から選べます。

中域は音全体が太くなり、高域はほのかに明瞭になるという感じで、アグレッシブにEQを変えるという感じではないです。

元の音を変化させず、軽く補強するという立ち位置ですね。

Ch.スイッチはBogner風のB、Friedman風のF、Marshall Plexi Super Lead風のPの中から選びます。

BはやはりBognerらしく、中域が纏まったシルキーな歪、FはFriedmanに見られるジュワッとプレゼンスが強くも不思議と耳に痛くないカラッとした歪、PはPlexi系の歪の弱いMarshallという感じが良く出てます👍✨

この各DIPスイッチやつまみの組み合わせは、かのSansamp Classicを彷彿とさせます笑

 

比べてみた

 

Friedman BE-OD vs 34-Xtreme

まずはBE-ODとの比較。

セッティングはこんな感じです⬇️

f:id:acidmb:20220625193633j:image

Toneが12時だとかなり篭もるので、1時くらいがベストです。

GainはBE-ODが逆にあり過ぎるので、34-Xtreme側は3時まで上げてます。

またFriedman特有のプレゼンスの強さを再現する為、VoiceスイッチはHにしてます。

個人的にはとても似てるなと感じました(自画自賛😝

厳密な違いを書くとBE-ODの方がより低域がタイトで音が整っており、歪の奥行感が強いです。

34-Xtremeは誤差とはいえ低域にもたつき感があり歪がやや散り気味ですね。

またBE-ODはピッキングをすると、往年のMarshallアンプなどに聴ける「コキュッ」という音がちゃんと出るのですが、こちらはそれが弱い気がします(因みにOD-FIVE 2 Xtremeではめっちゃ出ます)

ただトーンや歪のキャラは酷似しており、(重箱の隅をつつくような)微小な違いを気にしなければ、BE-ODのエミュとしてかなり優れてます👍✨

 

Bogner Ecstasy Red vs 34-Xtreme

続いてはEcstasy Redとの比較。

セッティングはこちら⬇️

f:id:acidmb:20220625193656j:image

Ecstasy Redの場合、更に34-Xtremeで追い込めます✌️

BE-OD程歪の輪郭が強くないので、34-Xtreme側で中域を強調し、音の芯をToneつまみで微調整する事によりかなり追い込めます。

因みに34-Xtreme側のセッティングは、Ecstasy Redの柔らかさを表現する為Toneを12時よりほんの少し左に回し、Voiceも中域を強調する為Mにしてます。

Ecstasy Redには各種トグルスイッチが付いてるのですが、それらを複雑にセッティングしても34-Xtremeでは再現出来ますね🤘✨

2022年6月現在、Ecstasy Redはディスコンになってるので、Miniでは無くレギュラー版が欲しいという人には選択肢の1つとしていいかなと思います。

 

34-Xtreme vs Carl Martin Plexitone vs Bogner La Grange

最後は各Plexi系ペダルとの比較。

手持ちだとCarl Martin PlexitoneとBogner La Grangeが世間的に評判が良いので、それらと比較してみました。

結果、どれも音が異なり、

「どれがMarshall SLPに近いのか?」

という疑問が残りました笑

なのでこちらの

オリジナル68年製SLP直の音を参考にした結果、

f:id:acidmb:20220625193710j:image

GainとToneをMAXにしたらそれなりの音になりました😁

やはりTone 12時だと音がモコモコするのでMAXにしてキンキン感を出し、Voiceはもっと高い帯域を弄るのでFがいいかなと思いました🤔

 

総評

Marshall系ペダルとしては最上位に位置しても良いんじゃないかなと思いました。

変に謳ってるペダルよりはMarshall系な音は出ますね。

極端な話Marshall DRP-1の方が断然Marshallな音は出ますが、あっちはMarshallの強い癖まで全部再現しており、またFriedmanやBognerみたいな音は出ないので、使いやすく遊べるという意味でも34-Xtremeの方が便利かと思われます。

ディスコンになってしまったのは残念ですが、Ovaltoneの傑作の1つであり、気になっててもし見つけたら、なる早で確保する事をお勧めいたしますm9っ`Д´)

サウンドハウス

DJI

20220619 Limetone Audio Jackal

f:id:acidmb:20220617005258j:image

またまたまたディストーション系my new gear...でございます😇

Limetone Audio Jackalです!🤘✨

Limetoneと言えばコンプ+EQのFocusやブースター/バッファなどがありますが、ディストーションとしては初の製品となります。

SNSなどで告知後反響が多数あり、予約で1stロットが直ぐに無くなってしまった記憶があります笑

僕も多分2ndロットだと思うんですが、楽天で予約してまして、漸くそれが届いたという感じです✌️

 

インターフェース

フロントパネルにはLevel、Treble、Middle、Bass、Gainの5つのつまみと、Bite、Plexiという2つの押下式スイッチがあります。

また中を開けると内部トリマーが搭載されており、超低域を司るResonance、中域のBalance、超高域のPresenceと、このペダルには合計6つのEQが備わっています。

電源は9Vアダプターのみで、内部で18Vまで昇圧してます。

 

トーン

EQ全て12時の場合、フラットか、ややミドルが凹んでる印象を受けました。

歪みの幅はかなり広く、0~8時くらいまでがクランチ、9時でトランスペアレント系オーバードライブ、12時でローゲインディストーション、それ以降は急激にゲインが上がりハイゲインディストーションになります。

Gainつまみを3時以降にすると、ファズディストーションみたいなやや潰れた歪になる印象です。

 

EQは全てQがかなり広く、増減値がそこまで広くないので、元々のトーンを活かしつつ、最終的な微調整という感じの効き方です。

なので周波数帯域で見るよりも、

Bass=箱鳴り、Middle=厚み、Treble=明るさ

と雰囲気で考えた方が分かりやすいかも知れません😉

 

Biteスイッチはオンにするとピッキング時に食いつき(バイト)感が付与され、ほんのり粘っこくなります。

音色そのものというより弾き心地に作用する感じで、録った場合そこまで変化は感じられないかもしれません。

Plexiスイッチはハイゲイン設定でもクランチにしてしまう程ゲインを下げる機能です。

例えば通常状態でハイゲインサウンドにしてるのを、コレを押す事で即座にクランチに切り替えてバッキング用のサウンドにしてしまう事も可能です。

ただスイッチが小さく演奏中につま先でオンオフするのはほぼ無理なので、個人的にはオンオフのフットスイッチ位大きくして左側に付けて欲しいなと思いました😅

 

今度は内部トリマーを弄ってみました。

内部トリマーは表のEQと違い、Qが狭く増減値がかなり広いので、劇的に音色を変えられます🤘🤘🤘

Balanceは恐らく700Hz辺りの中域を司り、やや鼻詰まり感のあるミドルを増減させます。

500Hzとは違い、削ってもMarshallっぽいドンシャリ感ではなく、Mesa Boogieっぽいドンシャリサウンドになるので700~750Hzかなと🧐

Resonanceはローエンドを極ブーストして地鳴り感を演出します。

あまり右に振り過ぎると音が割れるので、適度に振るのがいいかと思われます。

Presenceはエッジや倍音を付加する感じで、削れば音が丸っこくなり、上げればザクザク感が目立ってきます。

個人的には最大まで上げてもメタル系ディストーションみたいに極端にエッジが鋭くならないので、MAXがお気に入りです🤘✨

どのトリマーも使いやすく、ミドルの分厚いリードからスラッシーなメタルサウンドまで幅広く作れます🤘

 

総評

ゲインの可変範囲や内部トリマーがかなり強く、ありとあらゆるディストーションの表現をしやすいペダルだなと思いました🥹

個人的にはGain MAXの歪がそこまで好きでは無いので、3時くらいが良いなと思います(*^^*)

痒いところに手が届く音色や機能満載なので、これはオススメですね🤘😎🤘

サウンドハウス

DJI

20220616 AMT Legend Amp Series S2

f:id:acidmb:20220616174431j:image

今月はmngが溜まりに溜まってるぞ!笑

続いてはAMTのLAシリーズの1つ、S2です!

AMTはB2のクオリティに衝撃を受けて購入し、P2もかなり良く、その流れでS2も購入した次第ですが、理由は他にあります。

S2はSoldano SLO-100のアンプエミュレータですが、幾つかあるSLO-100のエミュレータは評判がイマイチで、正直S2にも期待してませんでした。

「SLO-100を踏襲しつつ、メーカー独自の解釈を添えたサウンド」

という文言が多かった印象で、それだと正確にSLO-100をエミュレート出来てないじゃん、って思い敬遠してました。

或いは、

「そのアンプの中の回路を忠実に再現し、プリ管の部分をFETに置き換えた」

というものもありますが、何社か試して実機との乖離があったので、そちらもちょっと。。。って感じでした😅

そんな折、Boutique Amps Distribution(様々なブティックアンプメーカーのペダルとかミニアンプ出してる所)からSoldano SLO Miniというものがリリースされ、ソリッドステートでSLOのサウンドを公式でエミュレートしてる事に驚き、買おうか悩んでます笑

そしてそれを「SLO-100のサウンドをエミュレートした唯一のソリッドステート機構」として欲しい欲しいツイートをした所、何人かのフォロワーの方から勧められたのがS2でした。

本当はWampler SLOstortionに期待してたのですが、それも微妙な結果らしいので、比較的安価で評判の良いコイツを買ってみた次第です│ω・)彡サッ!💸

 

インターフェース

B2、P2とインターフェースは全く同じなので割愛します。

「1」の方はそれぞれ独自の回路構成らしいですが、「2」はベースとなる基盤は同じで、定数などを変えて差別化を図ってるらしいです。

 

トーン

正直に申し上げると、Soldano自体弾いた事が無いので何とも言えないのですが、YouTubeでの動画とか、Van Halenが使ったとされるアルバム「5150」や「F.U.C.K」などと比較すると、まあ、という感じでした笑

P2(Peavey 5150)よりもエッジ感が少なく、代わりにハイミッドがやや強めで滑らかな感触がそれっぽいなぁという印象でした。

P2がアメリカンなカラッとしたサウンドに対し、S2はシルキーで上品という印象です。

ゲイン量は大体同じくらいです。

EQはアクティブ型ですが、やはりLAシリーズに漏れず全体的に緩やかな効き方で、Qが幅広い印象です。

Bassは下げ切るとローエンドがスッキリとし、上げれば多少の箱鳴り感が出るくらいです。

Midは500Hz辺りの増減で、下げればMarshallのようなドンシャリ感が増し、上げれば分厚い80年代風サウンドが顔を出します。

Highは多分3kHz辺りを扱い、下げればモコモコとしますが、上げ切ってもキンキンな感じにはならず、サウンドが明るくなるだけで滑らかさを維持してます。

またDriveモードかPreampモードの場合結構キャビ(IR)との相性に左右され、個人的にはMarshall 1960 Celestion G12M25が載ってるものが好みでした😄

Soldanoのキャビ(Eminence Legend V12)だと滑らかさと低音が際立つんですが、HR/HMになるとやはりGreenbackが良いですね🤘😎🤘

反面、キャビシミュはエッジ感が強烈に目立ち、これはP2にかなり似てる印象でした。

 

おまけ

 

総評

これは現時点ではSLO Miniを手に入れて検証してみないと分かりませんが、普通のディストーションエフェクターやプリアンプ、ラインドライバーとして見た場合、LAシリーズの例に漏れずクオリティはかなり高いです👍✨

エッジの効いたサウンドが欲しければP2、シルキーさならS2という感じで棲み分けは出来てますね(何故P2とS2を比べるかって?5150はSLO-100のほぼパ○リ製品だからだよ😝)

サウンドハウス

DJI

20220616 YAMAHA Multi Band Distortion MBD-100

f:id:acidmb:20220616103947j:image

6月はmngを抑えようかと思ってましたが、意外に結構買ってました笑

(昨今"何でもかんでもRockmanにしよう"計画にハマっておりまして、歪系が欲しくなってしまってますw)

今回はYAMAHAの90年代のディストーション、MBD-100を導入しました😙✌️

筐体から察するにDI-100と同じシリーズかと思われます。

このMBD-100の画期的な特徴としてBalanceつまみがあり(後述)、Toneつまみと併せて綿密な音作りが出来ます。

電源は通常のエフェクター用の006P電池やアダプターで動きます。

 

トーン

まずゲイン量としては一般的なディストーションエフェクターと殆ど変わりませんが、80年代のものとしてはゲインを上げて結構ドライブさせても音が太い印象です。

DI-100もそうだったんですが、YAMAHAのこのシリーズの歪系ってチューブアンプを意識してるのか、中域がふくよかでエッジは丸みを帯びており、太くて温かみのあるサウンドという印象が強いですね。

DI-100と比較した場合、デフォルト(トーン関係のつまみが12時)でDI-100の方が高域が削れて丸いサウンドです。

ガチのチューブアンプっぽさはMBD-100の方が上かなと思います(特にプリ管を歪ませたザラっとした感触がMBD-100の方にあります)。

またゲイン量もMBD-100の方があり、使いやすさや調整の幅広さを考えるとMBD-100に軍配が上がるかと思われます。

ゲイン幅も広いので、MBD-100でDI-100のようなサウンドも作れます😊

 

Balanceつまみ

MBD-100の特徴として「Balance」つまみが挙げられます。

これはローパス、バンドパス、ハイパスの3つのフィルターが備わってるつまみで、LPFは300Hz、BPFは600Hz、HPFは900Hzが割り当てられてます。

12時でBPFが作用して600Hz帯を中心に低域と高域がカットされた音が原音にミキシングされ、左に回すとLPFが効いて300Hzより上の帯域、右に回すとHPFが効いて900Hzより下の帯域がカットされた音が原音にミキシングされます。

ToneつまみはBalanceつまみと相互作用するアクティブEQで、左に回せば低域がブーストされて高域がカットされ、右に回すと高域がブーストされて低域がカットされます。

BalanceとToneでアグレッシブに音色を作れる感じですね🙃

 

総評

中古で3千円位で買いましたが、1万円台のエフェクターと比べても全然勝負出来ます(流石に2万〜のものだとキツいですw)

Pearl DS-06と似てますが、あちらは主に狭いQの特定の中域を6段階に分けてブーストするのに対し、こちらは低域、中域、高域それぞれのフィルターを通した音を原音に混ぜるやり方なのでやや毛色が違います。

良くも悪くも古臭い音が出るディストーションなので、80年代のJ-POPやアニソンみたいな、中域に寄ったサウンドが欲しければ楽に出ますよ🤩

サウンドハウス

DJI

20220616 T.C Electronic DITTO+

f:id:acidmb:20220614192409j:image

買ってだいぶ経ちましたmngでございます😅

T.C.Eの名機であるDITTOの最終進化系最強兵器、DITTO+です!🤘🤘🤘

俺の中ではルーパーの中でも最強の部類に入るマストアイテムと認識しております🤘😎🤘✨

 

名機DITTOをつよつよにした最新版

T.C.Eのルーパーとして一躍大人気になったDITTOですが(Pete Thorn氏もレビューなどで愛用してます)、それを大幅にアップグレードしたのが、このDITTO+になります。

 

まずはDITTOとの筐体の比較から行きます。

 

f:id:acidmb:20220614193217j:image

縦横の寸法は同じです。

DITTO+の方がVolつまみが少しだけ大きくなってます。

 

f:id:acidmb:20220614193318j:image

高さはDITTO+の方が約3mm程高いですが、ボードなどを組む上では誤差ですね笑

寧ろ後述の多機能を詰め込んでこの大きさに収めたのは異常だと思います😨

 

続いて機能面を見ていきますと、DITTOより強化された点として、

・5分→60分へ録音時間の大幅な延長

・99通りのフレーズを録音可能

・USB経由でPCなどへフレーズを保存

・ディスプレイで再生・録音・一時停止やそのフレーズの再生時間、現在再生してる箇所のバー表示

などが挙げられます。

元々ルーパーエフェクター全体で最高の音質と評価された部分はそのままに、インターフェースが大幅に使いやすくなってます。

 

まず60分の録音時間はプログレみたいな楽曲をやるのに最適で、昔のLP(45分)や60分録音のCDに合わせるのに使えます。

長過ぎるとも思えますが、ループは録音終了がどこでも出来るので、「余裕を持った録音時間がある」と考えればお得です😃✌️✨

 

次に99通りのフレーズを保存出来る点ですが、これは非常に便利で、俺的に待ちに待った機能でした😂👍

DITTOは1フレーズしか保存が出来ないので、複数のフレーズでエフェクターのレビューをしたい俺には非常に便利な機能です笑

勿論1つ1つのバンクでオーバーダブが可能なので、やろうと思えば1つのバンクでギターパート全てを作り上げることすら出来てしまいます。

DITTOでも可能ですが、DITTO+ではそれが99曲作れます✨

 

また99個のバンクでも充分なのですが、USB経由でフレーズを保存可能なので、万が一の不慮の事故でフレーズを失ってもバックアップを取っておけば再び取り込む事も可能です🙆

因みにこの機能はDITTOの上位機種であるStereo Looperから備わっており、DITTOに付いてるUSBハブはファームウェアのアップデートにのみ使用されます。

 

最後にディスプレイ表示ですがこれはDITTO+唯一無二の機能で、現在のステータスやバンクの再生時間が表示されるのは非常に見やすく便利ですね👍✨

DITTOの場合LEDのみで表し、録音は赤色の点灯、再生は緑色の点灯、一時停止は緑色の点滅、バンクに何も無い時は消灯で表示されていましたが、DITTO+では録音は赤色の丸、再生は中央に▶️マークがある緑色の丸、一時停止は中央に⏸マークがある黄色の丸と一瞬で視認出来るようになっています。

因みに操作方法はDITTOと一緒です。

 

値段に関しては2022年6月時点でDITTOの約2倍弱になってますが、DITTOシリーズや他社のルーパーと比較しても俺は妥当だと考えてます😌

もしDITTOを買おうとしてた頃にDITTO+が出てたら、俺はDITTO+を選んでました。

サウンドハウス

DJI

20220529 BOSS EH-2 Enhancer

f:id:acidmb:20220512162736j:image

実は買ってました爆

BOSS EH-2 Enhancerです!🤣🤣🤣

きっかけはご存知かと思われます笑

 

EH-2はディスコンですが、つい最近まで楽器屋やリサイクルショップに大量にあり、さほど珍しいものではありませんでした。

普通に使うと効果がイマイチ感じにくいというのもあまり手に取られない理由でした。

しかし今月、とある某B'z研究家の方がエキサイター(位相反転させた波形を追加し意図的にノッチを作るエフェクター)として使える事を見出し、そこから急激に爆売れし、2022年5月現在どこのオンラインショップでも在庫が無い状態となってます😳

俺はどうせ在庫が無くなるだろうと早期に察知し、6000円くらいで入手してました😆✌️

 

インターフェース

Mix、Freq、Sensという特殊なつまみで構成され、Sensには呼応するLEDが別途で付けられてます。

 

まずMixですが、12時で通常のサウンド(ミックス無し)、左のInvの方向に回すと逆位相の波形を付与し、右のNorだと正位相の波形を付与します。

この逆位相の波形を追加する事によって、通常の波形にノッチ(とある帯域の中心周波数が極端に減少する現象、Qは非常に狭い)が発生し、これがRockmanにおけるPhase NotcherやRocktron RX-20のような効果を生み出します。

逆に正位相の波形を追加すれば音圧が上がる変化が起きます。

 

Freqは最も強くエンハンス効果が掛かる中心周波数を決めます。

文字通りLoであれば低い周波数、Hiは高い周波数に集中します。

 

Sensは入力された信号の大小でエンハンス効果が掛かるかどうかを決めるつまみで、左に回し切ると大きな信号のみ、右に回していくにつれて段々小さい信号にも掛かるようになって行きます。

エンハンス効果が効いてる場合は右隣のLEDインジケータが呼応します。

 

鳴らしてみた

今回は色々つまみを弄り回した実験と、Rockmanぽい効き方をする実験を試みました。

まず第一印象としては、「高域の詳細な調整をするペダル」という感じです。

よくあるトレブルブースターとかは、決められた中心周波数のハイミッドとゲインを持ち上げるような効き方ですが、こちらはトレブル〜プレゼンスが大幅に変わるという感じです。

正位相と逆位相では変化に違いがあり、正位相は単純に音が太くなり、逆位相はやはりノッチが発生するのか、やや音が細くなります。

但し音が細くなる代わりに特有の奥行感も出るので、これが2~4基のスピーカーを搭載してるキャビの、位相干渉を再現してるようにも聴こえますね🧐

Freqを弄ると確かにRockmanのPhase NotcherにおけるFreqを弄ってる感じで、キャビシミュにおけるマイクの位置をずらしてるような感じです。

 

あの音

基本的にコレを使う場合、

Rockman→EH-2→EQ→IRなど

となるそうです。

SustainorやDistortion GeneratorはPhase Notcherをオフにして使用し、XPRはポストEQは基本弄らないのでループでもLine OutでもどちらでもOKみたいです。

特にノッチを作れないXPRに絶大な効果を発揮し、Rocktron RX20の代わりに成り得るそうです。

 

総評

確かに世間で言われる「イマイチ効果が分かりづらい」感は、繋ぎ方によってはありますね🥺

特にクリーンサウンドとかだと余計わかりづらいかもしれません。

歪系の後段や、ドライブさせたアンプのループに使うと効果を発揮します🤘

それを加味してハイトレブル(プレゼンス)ブーストや、Rocktron RXシリーズのような位相干渉をシミュレートしたサウンドを構築するなら、このペダルは持ってこいですね✌️

サウンドハウス

DJI