Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20220625 Ovaltone 34-Xtreme

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今年の2月に買ったのにレビューをすっかり忘れてしまいました笑

Ovaltone 34-Xtremeです!

因みに2022年6月現在ではディスコンになってます。

このペダルはOD-FIVE 2 XtremeやQ.O.O Blue Edition同様Ovaltoneの代表作の1つと数えられ、高品質なMarshall系AIABとして人気のペダルでした。

そのエフェクターらしからぬ太い音や、きめ細かくも丸みを帯び輪郭のある歪成分は上記2機種の歪み方にそっくりで、Ovaltone特有のサウンドとも言えるでしょう。

 

インターフェース

Master、Tone、Gainと3つのつまみで構成され、「M-F-H」の3-way dipスイッチで構成されてるVoice軽く、「B-F-P」の3-way dipスイッチで構成されてるCh.があります。

電源は定番の9Vアダプターや006P電池で動作可能です。

 

トーン

まずGainつまみですが可変幅が広く、クランチ、オーバードライブ、ハイゲインディストーションまで楽々こなせます。

歪の輪郭が際立っており、クランチセッティングや、ギターのVolを絞ってゲインを落としたサウンドでも音痩せする事が無く、存在感を誇示してますね。

なのでありとあらゆるMarshall本家やその派生系の再現等がしやすくなってます。

Toneは12時だと同社のQ.O.Oに似たサウンドで、より籠りの強いサウンドになり、右に回していくといい塩梅で高域が増加していきます。

逆に左に回し過ぎると籠りが強くなるので、特定のサウンド狙い以外は上げ目が良いでしょう。

VoiceスイッチはフラットのF、中域を強調したM、高域を強調したHと3つの中から選べます。

中域は音全体が太くなり、高域はほのかに明瞭になるという感じで、アグレッシブにEQを変えるという感じではないです。

元の音を変化させず、軽く補強するという立ち位置ですね。

Ch.スイッチはBogner風のB、Friedman風のF、Marshall Plexi Super Lead風のPの中から選びます。

BはやはりBognerらしく、中域が纏まったシルキーな歪、FはFriedmanに見られるジュワッとプレゼンスが強くも不思議と耳に痛くないカラッとした歪、PはPlexi系の歪の弱いMarshallという感じが良く出てます👍✨

この各DIPスイッチやつまみの組み合わせは、かのSansamp Classicを彷彿とさせます笑

 

比べてみた

 

Friedman BE-OD vs 34-Xtreme

まずはBE-ODとの比較。

セッティングはこんな感じです⬇️

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Toneが12時だとかなり篭もるので、1時くらいがベストです。

GainはBE-ODが逆にあり過ぎるので、34-Xtreme側は3時まで上げてます。

またFriedman特有のプレゼンスの強さを再現する為、VoiceスイッチはHにしてます。

個人的にはとても似てるなと感じました(自画自賛😝

厳密な違いを書くとBE-ODの方がより低域がタイトで音が整っており、歪の奥行感が強いです。

34-Xtremeは誤差とはいえ低域にもたつき感があり歪がやや散り気味ですね。

またBE-ODはピッキングをすると、往年のMarshallアンプなどに聴ける「コキュッ」という音がちゃんと出るのですが、こちらはそれが弱い気がします(因みにOD-FIVE 2 Xtremeではめっちゃ出ます)

ただトーンや歪のキャラは酷似しており、(重箱の隅をつつくような)微小な違いを気にしなければ、BE-ODのエミュとしてかなり優れてます👍✨

 

Bogner Ecstasy Red vs 34-Xtreme

続いてはEcstasy Redとの比較。

セッティングはこちら⬇️

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Ecstasy Redの場合、更に34-Xtremeで追い込めます✌️

BE-OD程歪の輪郭が強くないので、34-Xtreme側で中域を強調し、音の芯をToneつまみで微調整する事によりかなり追い込めます。

因みに34-Xtreme側のセッティングは、Ecstasy Redの柔らかさを表現する為Toneを12時よりほんの少し左に回し、Voiceも中域を強調する為Mにしてます。

Ecstasy Redには各種トグルスイッチが付いてるのですが、それらを複雑にセッティングしても34-Xtremeでは再現出来ますね🤘✨

2022年6月現在、Ecstasy Redはディスコンになってるので、Miniでは無くレギュラー版が欲しいという人には選択肢の1つとしていいかなと思います。

 

34-Xtreme vs Carl Martin Plexitone vs Bogner La Grange

最後は各Plexi系ペダルとの比較。

手持ちだとCarl Martin PlexitoneとBogner La Grangeが世間的に評判が良いので、それらと比較してみました。

結果、どれも音が異なり、

「どれがMarshall SLPに近いのか?」

という疑問が残りました笑

なのでこちらの

オリジナル68年製SLP直の音を参考にした結果、

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GainとToneをMAXにしたらそれなりの音になりました😁

やはりTone 12時だと音がモコモコするのでMAXにしてキンキン感を出し、Voiceはもっと高い帯域を弄るのでFがいいかなと思いました🤔

 

総評

Marshall系ペダルとしては最上位に位置しても良いんじゃないかなと思いました。

変に謳ってるペダルよりはMarshall系な音は出ますね。

極端な話Marshall DRP-1の方が断然Marshallな音は出ますが、あっちはMarshallの強い癖まで全部再現しており、またFriedmanやBognerみたいな音は出ないので、使いやすく遊べるという意味でも34-Xtremeの方が便利かと思われます。

ディスコンになってしまったのは残念ですが、Ovaltoneの傑作の1つであり、気になっててもし見つけたら、なる早で確保する事をお勧めいたしますm9っ`Д´)

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