Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20220325 楽器屋探訪〜北陸編〜

さて今回もやってまいりました楽器屋探訪の季節🌸

今回は未踏の地である北陸を中心に回ってきました🤘😎🤘✨

 

山梨編

今回は北陸地方がメインになりますが、その足がかりとして山梨に突入しました∠( ̄^ ̄)

 

ハードオフ山梨アクロスプラザ店

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まずはココ、ハードオフ山梨アクロスプラザ店に到着〜🚗

ここはギター関連が特に多いというを聞きつけ、手始めに寄りました😉✌️✨


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ギターやアンプはそこそこあり、昨今需要が増えて供給が減りつつあるギター関連の品揃えとしては比較的豊富ですね。


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YAMAHA Q2031A!

これのQ2031Bだったらしれ〜っとレジに持っててたかもしれません笑

3台くらいあったのでなかなか迷いました😅

 

今回の目的は北陸地方の探索なので、山梨はココのみの探訪にしました😇

 

長野編

 

長野県は兎に角縦に長いので、途中休憩を挟みながら走りました。

 

道の駅 雷電くるみの里

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道中にあった比較的大き目の道の駅、雷電くるみの里。


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くるみダレというものが添えられた手打ちそば😋

美味しゅうございました😋✨


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ここは雷電という(めちゃくちゃ強いらしい)力士が生誕した場所で、彼にまつわる物が展示されてました。

 

ウインナー楽器

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長野県と言えば?と聞くと返ってくるのがこちら、ウインナー楽器さん!😎🤘✨

前回の記事で万代書店を取り上げた際、こちらの楽器屋を教えて頂いたので早速訪問!


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エフェクターはT-REX Albertaという青い筐体のオーバードライブがレアみたいで、新品で現存してるのがヤバいです😱


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ギターも中々エグいものがあり、YAMAHA SG(写真右端の黒いギター)がとんでもない破格なのと、Deviser Roseta(写真右から4番目の、fホール付きの白いギター)がレアだそうです🧐


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俺個人としては、4万弱で昔買ったHofner Ignition Bassが5万超まで値上がりしてるのに時代を感じました☺️💭

(昨今インドネシア製も値上がり傾向みたい)


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全体的にギターがぎっしりと収まっており、その他に小物などがガラスケースに展示されてる印象ですね🤔

創業58年という老舗という事もあり、地元のメディアなどにも取り上げられ、知る人ぞ知るお店という感じでした👍✨

 

新潟編

さて、ここからが旅のメインストリームになります🗺

ここを起点として、富山、石川、福井を目指す計画になります。

 

ハードオフ新潟南万代店

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まず最初に来たのはこちら、ショッピングモールに併設されてるハードオフ新潟南万代店です!

なんと!ブックオフと連携して店をやってます(ハードオフとブックオフは全くの別会社ですw)

会社同士仲が良いというのは聞いてますが、店内でハードオフの曲をブックオフにアレンジしたのが流れてました笑

 

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マヨネーズのベースとか珍しい〜

国内だとマヨ自体あんまし見かけないですね(俺は敢えてマヨネーズと読むぞ!😡✊)

 

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Fender Bassman100のキャビネット。

左どなりのギターを見て貰えると分かりますが、かなり巨大です😳

 

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ギターや小型アンプはチラホラあります。
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フォルクスワーゲンを買うとキャンペーンで付いてきた、アンプ内蔵ギター。

豚鼻や象さんとは一線を画すレアアイテム、どうですか?😆


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エフェクターは少なめ。

YAMAHAのストンプボックスのマルチエフェクター化ツールは珍しいか。

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ロシアンマフ。

昨今ロシアンのヴィンテージ系は緩やかな値段上昇傾向にありますね。


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ハイエンド系アンプはこんな感じ。

MesaのHeartBreakerは初めて見た😳

VHTは多分アメリカ製の頃のものかと思われます。

 

店舗が広めなだけあって、こちらは中々の品揃えですね😃

モダン系からGS系のビザールギターなども置いてたりと中々幅広い品揃えでした✌️✨

 

富山編

新潟市からお昼前に出て車で200㌔以上走り、富山市に着いたのが夕方の5時半くらいになってました(その間日本海に寄ったりして寄り道しましたw

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Blueguitars

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富山県ではマニアックかつ最強のギターショップ、Blueguitarsさんへ参りました


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ギターはほぼハイエンドで構成されていて、FenderはMaster Builderのレリック加工が施されてる、100万クラスのものが目を引きます。

その他は日本製のハイエンドが多く、DragonflySugiMomoseなどが大半を占め、その手のブランドが好きな方には正に聖地のような印象を受けました🤘👍✨


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アンプは小型のものが多く、それ以外はPeavey製のものがチラホラあり、BanditやEnvoy、6505MH Japan Editionなんかもありました。

エフェクターはBOSSが大半で、その他はOvaltone320designなどのメーカーもあり、やはり日本製が強い印象です。

 

兎に角目を見張るような日本のメーカーのギターが多く、聖地感が半端ないというお店でした✌️✨

 

ハードオフ天正寺店

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閉店時間が迫ってたので、ここからはハードオフラッシュ!笑

という事でまずやってきたのはこちら、ハードオフ天正寺店です😆


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まずギターの数が半端なくギブソンの95年製のヒスコレもぶら下がってたり。


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エフェクターは数はそこそこあるのですが、汎用品が多い印象。。。かと思いきや?!


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と、Pete Cornish P-2とかBOSS DB-5とか置いてるじゃありませんか!😎

DB-2は正直知りませんでした笑


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Peavey 6505+ 112。

5150IIIIのコンボはちらほら見かけるんですが、6505+は初めて見た気がします。

5150IIはスピーカーが2基、6505+は1基となってて、どちらもSheffield Pro 1200+を積んでます。

 

ハードオフ富山掛尾店

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続いて天正寺店から近場にあったハードオフ富山掛尾店です。


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ギターは天正寺店の方が多いかなという印象です。


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その代わりエフェクターはこちらの方がやや豊富で、さっきのPete Cornish程のものは無いけどなかなかな品揃えでした😆✌️✨


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逆にアンプはコアなハイエンド機種が多く、最強のソリッドステートアンプの一角であるPetersonや、エレアコアンプでは最強のAERの、これまたハイエンド種が置いてあったり😨

(Petersonは昔のソリッドステートアンプ信者時代だったら買ってたかもしれません😇

 

ハードオフ富山豊田店

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富山県のラストはこちら、ハードオフ富山豊田店です。


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まず店舗に入って目を引いたのは、その夥しい数のオーディオコンポーネント群。

吉祥寺店と同等か、それ以上の数がありそうです😱


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ギターの数も凄まじい😨😨

オーディオとギターでほぼ90%を占めてるという印象でした。


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Hi-Standardの横山健氏のシグネチャー、ESP 助六 KelloggのEdwardsの版。

助六もガムテープが貼ってあるやつを前に見た事があるかな?位で見かけなかったので珍しいです✌️✨


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アンプはMarshallのコンボアンプが多く、「Marshallの壁」を築いてました笑

ヘッドだとMesa boogie Roadking IIが目を引き、またPeaveyのTranstubeを採用したヘッドなどもありました。


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エフェクターは2つのガラスケースに収まっており、やはり汎用品が多いかなという印象です。

 

総評

初っ端からディスコンのレア品が新品で並んでたり、ジャパニーズハイエンドのギターが大量にあったりと魅力的なショップが多く、やはり遠出して良かったなという印象でした。

特にBlueguitarsさんとウインナー楽器さんの品揃えのインパクトは凄まじく、ご当地ギターショップと言われるだけの事はありますね👍✌️✨

 

次回は石川、福井、辺りを探索したいと思います😆🤘✨

サウンドハウス

DJI

20220311 Suhr A.C.E Analog Cabinet Emulator

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今月はAnodized Brown Distortionでmngを終わらせるつもりでしたが、どうしても欲しくなって買いました笑

Suhr A.C.E Analog Cabinet Emulatorです!

これは同社のReactive Loadと併用して使う事を前提として作られたキャビシミュで、同じく同社のギターアンプ用キャビネット(Suhr 4×12" Celestion G12M Greenback)に特化したものとなってます。

俺がこれを買ったのはとある実験の為と、単純にアナログのキャビシミュが欲しかったからです😆

まずIRローダーとしてはTorpedo C.A.B M+が、IR用のwavファイルをD/A変換した時の音質の良さ(=コンバータの質)が他のものに比べて突出して良く、それに対する価格が激安(数十万円相当のミキシングコンソールに匹敵するらしい)なので、以後それをデフォルトとして使う事に決めました。

その一方で、

「IRとは無縁なフルアナログのキャビシミュが欲しいな」

という我欲に目覚め笑、前々からコレを候補に入れてました。

その他の候補としては

・ADA GCS-5

・AMT Chameleon

・Palmer PDI-03

・Hughes&Kettner Red Box

がありましたが(上から欲しい順)、今回は特に気になってたA.C.Eを選びました。

 

インターフェース

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Input、Sub、Highs、Presenceの4つのつまみと、Lift/Ground、Bypass/Active、φ/Phaseの3つのトグルスイッチで構成されてます。

まずInputですがこれは文字通りインプットゲインを調整するもので、アンプのスピーカーアウトからFrom Ampに入力された信号にのみ作用しライン入力時はバイパスされます。

Subは低域の調整になりますが、あくまでスピーカーの特性としての低域の調整なので、重厚感や箱鳴りの雰囲気をここで調整します。

効き具合は本当に微かですね🤔

Highsはハイミッドの調整で、これらを駆使してスピーカーの方向性を決める感じです。

明る目のサウンドならややあげ目、逆に(C90 Blackshadowとかみたいな)ローミッドを強調したければ下げ目が良いでしょう。

Presenceは超高域の調整で、主に音の輪郭やエッジ感に作用します。

Highsとは帯域が殆ど被らないので、つまみ全てフルとか、逆に全てのつまみを左に振り切っても(12時がフラットの0になるので、左に振り切るとマイナスになるみたいです)音は破綻しないです👍✨

因みに海外の取説にはセッティング例が載ってて、それを参考にイコライジングするのもいいかも知れませんね😉

Lift/GroundはXLRにおけるグラウンドノイズを拾ってしまう場合、Lift側にしてそれを防ぎます。

音が若干変わるので、もしノイズが無い場合でも音作り目的でどちらかに振ってもいいかも知れません。

Bypass/Activeは一般的なエフェクターにおけるフットスイッチそのもので、こちらではアンプの上に置く前提で考えられてるっぽいので固定しやすいトグルスイッチになってるのかなと思われます。

φ/PhaseはXLRにおける位相を反転させる効果で、これも音が当然変わります。


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電源は9Vで電池駆動も可能ですが、説明書によると電池では滅茶苦茶電気を食うのでアダプターを強く推奨してます😅

また"ファンタム電源は使うな"とも明記されてます😨

Lineは主にプリアンプや、Reactive Loadなどでラインレベルに落としたアンプの信号をこちらに入力します。

こちらからの入力の場合、Inputつまみはバイパスされます。

From Ampはアンプのスピーカーアウトから、スピーカーケーブルを介してこちらに繋ぎます。

この際に隣のTo Speakerにもスピーカーケーブルを繋ぎ、出力先はキャビネット(スピーカー)かダミーロードになります。

 

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A.C.EではBalanced(XLR)とUnbalanced(シールドなど)の2つの出力系統を備え、XLRケーブルが無い等の例外を除けばXLRの方がノイズが乗りにくく機能も満載なのでオススメです😉✨

 

繋ぎ方としては、

 

・アンプのスピーカーアウト→A.C.EのFrom Ampインプット→(To Speakerアウトプットからキャビネット若しくはダミーロード)→A.C.EのBalanced or Unbalancedアウトプット(両方接続すると壊れます)からオーディオインターフェース→DAW

 

・アンプのスピーカーアウト→ダミーロードのスピーカーインプット→ダミーロードのラインアウトからA.C.EのLineインプット→A.C.EのBalanced or Unbalancedアウトプット→オーディオインターフェース→DAW

 

・"歪系ペダル→ペダル型クリーンプリアンプ" or "フロアプリアンプ"→A.C.EのLineインプット→A.C.EのBalanced or Unbalancedアウトプット→オーディオインターフェース→DAW

 

が主な使用方法でしょうか。

ただし、Lineインプット→Balanced or Unbalancedアウトプットの流れの場合、環境によっては音が小さくなり、Inputつまみも無効になるので、DAW側での音量調節が必至です(ラインレベルは元々トラブル防止の為に他のキャビシミュとかでもアッテネートされてたり、入力dBを調整出来るものが多い)

「フロア型プリアンプ」や「歪系ペダル→クリーンプリアンプ」

からA.C.Eに繋ぐ音作りの場合、ボードからミキサーやオーディオインターフェース、PAに直接送れるのでアンプが要りません🤘✨

ギターアンプ代わりにパワーアンプ内蔵型のフルレンジスピーカー1台あればライブも出来ます(*^^*)

 

鳴らしてみた

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今回はHorizon Devices Apex Preampをプリアンプとして、まずA.C.Eを先頭にApex Preampの内蔵キャビシミュ、Torpedo C.A.B M+のVirtual Cabinetの順で鳴らし、音の違いを考察してみました。

A.C.Eは取説に載ってる「Suhr 4×12" Celestion G12M Greenback/Shure SM57」のセッティングを適用し、Apex Preampの内蔵キャビシミュはつまみを大体10時くらいにしたマイクセッティング、C.A.B M+はMarshall 1960B Celestion G12M25 GreenbackのVirtual Cabinetを適用してます。

 

まずアナログ(A.C.EとApex Preamp)とIR(C.A.B M+)では空気感に差異があり、IRはマイクの位置を調整してプロファイルされてるので、キャビとマイクの間や周囲の空間での反響も再現しており、そういった点ではIRの方がリアルなサウンドという感じです。

アナログのキャビシミュはPalmerやSansamp辺りが代表格で、それらは高域や低域がかなり削れて所謂「ライン臭さ」が結構感じられるのですが(Palmerは独特のEQである程度は改善出来る)、A.C.Eはその点が緩和され、DAWで録ったり、フルレンジスピーカーで鳴らすとそれなりに高域のエッジ感やボトムの重厚さが再現されてライン臭さというのは改善されてますね😎👍✨

Apex Preampもその点は同じようなクオリティで、モデルにしたスピーカーがA.C.EとApexとで違うのですが、その違いが割と分かりやすいです🧐

イコライジングに関しては、A.C.Eは3バンドそれぞれを操作する事により相互作用し、スピーカーはG12Mで固定、キャビの大きさや質が変わるような変化の仕方です。

Apexは何となくMesa Boogie Horizontal Cabinet(Celestion V30)みたいな音色が土台なのですが、Cab Simのつまみを回すとかなり音色が変化するので、単にマイクを移動させただけのシミュでは無い気がします🤔

一方C.A.B M+のIRに関しては、その時キャプチャーした設定が適用されるので、当然マイクの位置も種類も固定で、マイクの種類や位置を変えるにはその都度それらの設定を変えたwavファイルを読み込ませなければなりません。

その不利な点を払拭した「Virtual Cabinet」がC.A.B M+にはあり、これはデフォルトでいくつかの入ってる他、追加したい場合専用のキャビのデータを公式サイトで購入する必要がありますが、キャビネットのデータに対してマイクの位置や種類を変更出来ます。

そういった点ではC.A.B M+のVirtual Cabinetは音質もすこぶる良く、セッティングの自由度も高く、レイテンシーはほぼ皆無なので(少なくとも俺のクソ耳ではレイテンシーは0)、A.C.Eなどのアナログのキャビシミュより有利な気もしますが、やはりレイテンシーを感じる方や、AD→DA変換に抵抗のある方は、フルアナログのA.C.Eは音質も取り回しも良いのでオススメです(但しSuhr 4×12" Celestion G12M Greenback固定)

サウンドハウス

DJI

20220310 One Control Anodized Brown Distortion 4K

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まだまだ続くよEVH系ペダル祭り!🙌🏮🍧🎆

という事で今月ラストになる予定のmng、One Control Anodized Brown Distortion 4K(以下ABD)です!

One Controlの製品は長らく小型ルーパーを使ってましたが、これが初めての音色に関わるエフェクターになります。

 

ABD

One Controlのペダルはほぼ全てBJFEのBjorn Juhl氏が携わっており、中にはBJFEのものと同じ製品名のエフェクターもチラホラあったりします。

恐らくBear Footと同じような提携の仕方で、OCのはかなり安く、高価なBJFE製品の代替としても人気となってます。

BJFE>Mad Professor(HW)>Bear Foot>Mad Professor(PCB)>OC

の順で価格差がありますね。

ただ、価格差があるからと言って上位の方が優れてるか?となると、それは各々の好みとかにも直結してくるので、一概には断定出来ないのがエフェクター業界だと思っております🙇‍♂️

OCは

「BOSSコン並の価格で手軽にBJFEのサウンドを堪能出来る製品」

としては評判も良いですし、非常にコスパが高いラインナップです🤘✨

今回紹介するABDも漏れなくJuhl氏の設計で、同じく回路設計を務めてるMad Professorのブラウンサウンド系エフェクター、「1」もあり、両者の違いが気になるところです🤤

 

インターフェース

Volume、Gain、Treble、Midの4つのつまみで構成されています。

電源は6~18Vまで対応し、またこのサイズでありながら006P電池での駆動も可能となってます😳

OCのラインナップはこのミニペダルが多く、この小ささで迫力のあるサウンドが出せると評判ですね🤘✨

 

トーン

まず全てのEQを12時にした状態での第一印象は、他の ブラウンサウンド/5150系ペダルと比べるとMarshallライクなドンシャリ気味のサウンドという感じでした。

歪の性質は個人的にはVan Halen IIの頃の歪という感じですね(あくまで個人的には、ですw)

兎に角高域が鋭く、「ブラウンサウンド」ではそこを丸められていますが、こちらは原点に戻ってMarshall感が出てますね🧐

Gainは12時の時点で初期のブラウンサウンドっぽく、そこを基準に下げればオーバードライブ〜クランチ、上げれば倍音が豊富なハイゲインディストーションが顔を出してきます。

一見荒々しく聴こえるんですが、分離感が良く非常に上品なディストーションという感じです🍷

電圧によって歪のキャラや歪量が異なり、9Vと18Vで試したのですが、9Vの方が断然ハイゲインで奥行感があり、18Vの方が音量があってレンジが広いという感じでした。

個人的には9V駆動を強くオススメします😎

Midはミドルレンジの調整に見えますが、所謂Qが狭くてアグレッシブに変化させるものでは無く、どちらかと言うと全体的な音の太さの微調整という感じで、トーンは殆ど変わりません。

具体的には1kHz辺りをQかなり広めで、増減の振り幅がそこまで無いという感じですね。

Trebleは一般的なエフェクターのToneに当たる部分で、高域の増減に寄与します。

絞ってローミッドを目立たせたいとか、逆に上げてトレブリーなサウンドにしたいとかで調整出来、どちらに振り切っても破綻しないので非常に使いやすいです👍✨

 

比べてみた

 

Peavey 5150 vs ABD

まずPeavey 5150と比べてみました。

まず歪の性質は似ておりますが、やはりABDはエフェクター然としており、ソリッドな感じで倍音成分に欠けてます。

ただ、このサイズの筐体からビッグなサウンドが出るのはやはり良い意味で違和感がありますね😃🤘✨

トーンに関してはやはりABDはドンシャリ気味で、5150よりもMarshallに寄った感じですね。

 

ABD vs Mad Professor 1

続いては同じ作者のブラウンサウンド系AIABのABD vs 1!

似てるのかな?と思ってましたが結構違いますね🤣

ここでも顕著なのがABDのドンシャリ感で、少なくともトーンに関しては1の方が似てますね。

歪の質感も1の方が太く実機に近い印象でした。

価格差は1の方が2倍弱位ではありますが、個人的にはトーンが近くリバーブ機能も搭載されてる1の方が良いかなと思いました(2022年3月現在ディスコン)

 

ABD vs Animals Pedal Push & Pull Distortion

最後は同じ価格で、同じ代理店(LEP International)が扱ってるブラウンサウンド系ペダル同士の対決!⚔️

(これは比べない方が良いか?😨)

因みに一方はBJF、もう一方はWren and Cuffが回路を設計してます(比べない方がry

一応あくまで個人的な感想にはなりますが、両者のクオリティは雲泥の差でABDの方が近いですね!🤘😆👍👍✨

正確には

「トーンはMarshallに寄りまくったけどブラウンサウンド的な歪 vs 劣化Cmatmods Brownie」

という感じで、他のブラウンサウンド/5150系と比べるとアレなんですが笑、アンプ的なふくよかさやきめ細かい歪という点ではABDに分があります。

PPは比べてしまうと相対的にエフェクター感が強く、ペラペラで重厚感が感じられませんでした📄

「Cmatmods Brownieが現時点では手に入らないので、それに近いようなペダルが欲しい」

という場合でもPPはやや厳しいので、普通に1万円前後と安めのブラウンサウンド系AIABが欲しければABDの方が断然オススメです!🤣🤣🤣

 

総評

サイズ、価格、音質を考えると、ABDは非常に優れたAIABだと思いました。

流石はBJFという感じで、この価格でこのサウンドとなると、やはり対抗馬は最早大手という権限をフル活用してハイクオリティな技術を惜しみなく投入し、価格を抑えたBOSS ST-2とかになってくるのでは無いでしょうか?

しかもABDはアナログ回路なので、アナログに限定すれば中華コピーとか、AMTのLegend Ampシリーズ(1の方)と本当に対抗出来る相手は少ないですね😌

一方ブラウンサウンドとしてみるとMarshallのドンシャリ感が抜けきっておらず、他のもっと近いやつを選んだ方が良いような気がします(若しくは外部EQで調整するか)

ボードにも収めやすく、音も良く、ディストーションとしてはコスパが非常に高い逸品でした👍✨

サウンドハウス

DJI

20220307 Wampler Pinnacle Standard

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立て続けにマイニューしておりますGuitarstuffでございます😇

そして今回も例に漏れずブラウンサウンド/5150系のペダルを入手致しました(*^^*)

Wampler Pinnacle Standardです!

WamplerはかつてTriple Wreckを持っていたのですが、俺的には(;-ω-)ウーンな感じで売却してしまいました笑

なので正直Pinnacleも大丈夫なのか?!と半信半疑ではありましたが、やはりEVH系のAIABの筆頭として有名になったコレをレビューしない訳には行かず、久しぶりに店頭で買いました ✌️

Wampler自体に付いては省略し、Pinnacleについてフォーカスしていきます📸

 

Pinnacle

かつてブラウンサウンド系のAIABと言えばCmatmods Brownieが一世を風靡し、王者的な立ち位置でした。

Sansampとかでもそのセッティング例はありましたが、どちらが近いか?と言われればBrownieに軍配が上がったかと思われます(Sansamp特有のライン臭さもあるしね🤣)

そのBrownieの立ち位置を揺るがせ、その権威を獲得したのが、このPinnacleのイメージですね👑

その当時はAmptweaker Tight RockやAMT P2などもリリースされており、ブラウンサウンド/5150系AIABの激戦区でもありました。

ただ、Tight RockやAMT P2に関しては「5150」であり、Pinnacleは「ブラウンサウンド」と棲み分けが出来ており、また統計はブラウンサウンド系の方が取られており、そう言った意味では無双状態でしたね😉

その後320design Brown FeatherやMad Professor 1、MXR 5150 OD、Friedman BE-OD、Carl Martin Panama、Verocity (五一五丸-B2、FRD-B2、Eruption)、D-Sound VH-510などがリリースされ、Pinnacleもその地位を奪われていった感があります。

ただ、公式サイト

www.wamplerpedals.com

によると、長年Eddie Van Halenのギターテックを勤めたZeke Clarkという人物が、

「今まで大量のペダルを弾いてきたけど、これは正しく"ブラウンサウンド"だ。今まで弾いたどのペダルよりも素晴らしい」

と褒めちぎってるぐらいなので、公式のお墨付きでもあります🤘✨

 

Pinnacleは3種類あり、俺が手に入れたStandardの他、コントロールが増えたDeluxe、同社のKlon CentaurのクローンであるTumnusと2 in 1にしたGearboxがあります。

但しそれぞれで音が違うらしく、皆が口を揃えて言うのはStandardが最もブラウンサウンドと呼ばれるサウンドに近しいという事です。

俺も数々の動画をYouTubeで漁りまくりましたが、やはりStandardが群を抜いて近いと感じ、それを選びました🙃

 

インターフェース

Volume、Tone、Mid Contour、Gainの4つのつまみと、Modern/Vintage、Gain Boostの2つのトグルスイッチで構成されてます。

MXR位のサイズなので、結構ギチギチに詰めた感はありますね笑

電源は9-18Vのアダプターか、006P電池に対応してます。

但し18VにするとTriple Wreck同様滅茶苦茶変な音になるので(Rockman Guitar Aceみたいにアタック時の音が無く、ふわっと急に音が大きくなる現象)、Wamplerの製品はほぼ9Vで動作させるものと考えた方が良いでしょう。

 

トーン

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まずToneから見ていくと、一般的なエフェクター同様高域の調整です。

抜けを良くしたいとか、バッキングで高域を抑えたいとかで適宜調整する感じで、どちらに振り切っても破綻すること無く使いやすいです👍

Mid Contourはミドルレンジの調整で、左に回すと500Hz辺りの中域が増加し、逆に右に回すとカットされていきます。

Van Halenのアルバムでも期によってギターサウンドが微妙に異なり、それらの調整をギターサウンドにおけるコアな部分、中域と高域で微調整して合わせていく感じですね。

Gainは0にすると音が無くなる仕様で、動画では最初ModernモードでGain Boost ONになってますが、9時から既にディストーションになります。

Gain BoostオンでGainつまみが1時辺りを過ぎると歪が潰れファジーになり、Wampler特有のへナったコンプ感が出てくるので、12~1時位で使うのが良いのかなと思いました。

Vintage/Modernスイッチは、Vintageだと高域と歪量が抑えられて古いMarshall Plexiっぽいサウンドになり、Modernにすると皆が想像するようなハイゲインのブラウンサウンドっぽくなります。

これも例えば「クランチとコーラスサウンドでアルペジオ」とかやりたい場合にVintageモードにし、Gain Boostをオフにし、Gainつまみをやや絞り気味にして運用したり出来ます😉

Gain Boostはオンオフでかなり歪量が変わり、クランチやオーバードライブとハイゲインディストーションで棲み分けが出来てます。

ただ、Gain Boostをオフにし、Gainつまみを9時くらいまで下げるとWampler特有のヘナヘナ感が出てくるので、ある程度Gainつまみは上げ目にした方がいいかもしれません笑

またパラメータとしてピンポイントでは弄れませんが低域も結構癖があり、これもTriple Wreckのゴムボールが弾んでる様な変な飽和感があります。

Toneを上げるとある程度誤魔化せますが、他のブラウンサウンド/5150系AIABと比べるとやや浮き彫りになりがちですね😅

 

比べてみた

同じIRでPeavey 5150とPinnacleを比べてみたのですが、滅茶苦茶似てます!笑

実際弾くと弾き心地に違いは出てきますが、レコーディングした音だと違いが分からないと思います👍✨

(因みにPinnacleはLe Cleanクリーンプリアンプを介してるので、5150には繋いでません)

トーンに関してはAMT P2やAmptweaker Big Rock Pro II、D-Sound VH-510よりも正確にエミュレート出来てますね🧐🧐🧐

 

総評

新規ブラウンサウンド/5150系ペダルによって埋もれてしまった感はありますが、そのエミュレーションの精度は極めて高く、低域の癖やGainを上げ過ぎて潰れる歪さえ制御出来れば、(録音した限りでは)恐らく一番似てるのかなと思います。

Triple Wreckは個人的に微妙でしたが笑、コレはヤヴァイエミュレータです!🤩

サウンドハウス

20220305 Amptweaker Big Rock Pro II

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溜まってるマイニューギアが色々あるので、適宜レビューしていこうかと思ってます笑

今回はAmptweaker Big Rock Pro IIです!🤘😎🤘✨

 

Amptweaker

AmptweakerはかつてPeavey社に在籍し、かのEddie Van Halen氏のシグネチャーアンプ、5150を設計したJames Brown氏(某ソウルミュージシャンではありませんw)によって立ち上げられたブランドです。

彼は名機5150をリリースした後、ギター用のコンポーネントの開発に取り組み、幾つかのドライブペダルをリリースしました。

そのうちの一つが、5150アンプのサウンドを模したとされるTight Rockです。

これは名目では5150のエミュレーションやシミュレーションを名乗ってはいませんが、そのサウンドは明らかにそれであり、また当時出回ってたブラウンサウンド系や5150系のペダルを軽く凌駕するサウンドクオリティであった為、Wampler Pinnacleと共に(俺が勝手に名付けたw)第三世代EVH系ペダルの台頭として君臨してました。

因みに第一世代はSansampシリーズ、第二世代はCmatmods BrownieとKaden Effects Brown Creeper、第四世代はMad Professor 1、AMT P2、第五世代はMXR 5150 Overdrive、Friedman BE-OD、Verocity、D-Soundと勝手に決めてますw

その後Brown氏はその会社をJack Thompson氏に売却し、Thompson氏はかつてのラインナップをリニューアルして復刻し、現在も販売してます。

 

Big Rock Pro II

Big Rock ProはTight Rockの上位機種に当たり、当該のペダルの機能を大幅に拡張させ、ループを多数搭載し、音作りの幅を向上させたものになります。

IIの名を冠してるのは、無印と音質面では同じくして機能面でアップデートした為です。

またデザインも刷新され、嘗ては取っ手が付いてて歪な形の筐体に収まってましたが、IIになってからスタイリッシュなものへ変更されました。

「(Eddie氏と密接に関わってた)Brown氏が設計した筐体のものが良い」

という浪漫が無く、またこの(個人的には厨二感溢れてて激しく微妙なw)💀マークに抵抗が無ければ、恐らくIIの方が分かりやすく扱いやすいのでオススメです😉

(💀を消したデザインが出たら、今のやつ売ってそっち買うかもしれないwww)

 

インターフェース

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もうプリアンプと定義しても差支えがないほど機能が充実しており、8つのつまみとブーストモード用の2つのつまみを合わせて計10個のつまみと、2つの小つまみと、表面に3つの2-Wayスライドスイッチと、側面に4つの2-Wayスライドスイッチ、オンオフとブーストモードのオンオフのフットスイッチで構成されてます。

事細かなイコライジングが出来、またノイズゲートも搭載されてるので、外部のイコライザーやノイズゲートを省略出来る利点がありますね👍✨

 

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またループが3種類あり、上の画像の左からSidetrack(バイパス時に機能する)、Global(文字通りオンオフ両方)、Boost(ブーストモード時に機能するもの)と使い分けが出来るようになってます(もうプリアンプじゃね?w)

 

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アウトプット。

通常のラインアウトの他XLRアウトも配備されており、更にヘッドホンアウトまであります🤩

これは画像を見ても分かる通りCab Simスイッチが付いており、ミキサーやオーディオインターフェース、MTRなんかに直で挿してレコーディングしたり、ギターとコレとイヤホンだけで練習とか出来ちゃいます🤘✨

普通のアウトプットではキャビシミュは機能せず、XLRとヘッドホンのみに適用されます。

またXLRをサポートしてるので、ノイズ対策のGrand Liftも付いてます。

FATのスライドスイッチは恐らくキャビシミュモードで、全体的に音を太くするかを調整するもので、Normは通常時、Boostはブーストモードの時に機能します。

 

トーン

youtu.be

まず歪なんですが、かなりアンプの5150に近い上質な歪です。

きめ細かく滑らか、解像度が高く歪が折り重なっても潰れず立体的になり、単音は太く、HR/HMのシーンではかなり使いやすい歪ですね👍🤘✨

全体的に5150よりも低域があり、厳密にはトーンにかなり差異がありますが、歪の傾向はかなり肉薄してます。

AMT P2と比べると歪のキャラは同じような感じで、その低域の差異でAMT P2の方がエミュレーション度は上かなと思いますが、音作りの幅を考えるとBig Rock Pro IIが圧倒的ですね😃

ResはResonanceの意で、マスター段での低域調整になります。

歪やらEQやらを決めた後に、全体的な低域の調整という感じですね。

かなり効きが強く、また帯域も低いので重低音的な役割を担いますが、ベースと被る場合もあるので要調整ですね。

PresはPresenceで、こちらは高域の全体調整になります。

こちらもRes同様効きが強く、高域のエッジ感に強く作用するので、最終的な音の傾向はコレが鍵になるかと思います。

このResとPresがPeavey 5150の立役者とも言われてるので、公にはエミュレータとは言ってませんが、かなり意識して作られてますw

Lowは低域の調整で、値としてはごく普通の低域という感じで、凡そ150~200Hz位かなと考えてます。

Resは全体的な雰囲気に対し、こちらは直接音作りに作用する感じですね。

Midは中域の調整で、大体2kHz前後の高めの帯域を取ってるのかなと思われます。

(削った時Rockmanぽくなるのでw)

太さと明るさの両方に作用し、ローミッドを目立たせたい場合は下げ目にし、逆に抜けを重視する場合は上げ目が良いでしょう。

Highは高域の調整で、丁度MidとPresの中間の帯域の調整という感じです。

上げてもそこまでエッジが立つ感じでも無く、明るさの調整にしては適度なキンキン感が出てきますね。

Gainはオーバードライブ~ハイゲインディストーションまでをカバーし、クリーンやクランチには出来ません笑

バイパス時のみ作用するループを活かして、他のペダルでローゲインサウンドを補うのが良いかと思われます😅

Tightはローエンドの調整で、上げればローエンドがカットされてスッキリしたサウンドになります。

リフを刻みたいとかにガッツリローカットしてスッキリさせたいとか、ソロでも抜けを良くしたいという場合に少しだけカットするなどの微調整が出来たりします👍✨

BoostモードはBogner Ecstasy Red同様、ゲインと音量を個別にブースト出来、後述のMid BoostはこのBoostがオンになってる時に作用します。

調整の仕方次第では歪が多過ぎて潰れがちになったり、通常時とトーンが変わる場合もあるので、ここも調整が難しいかもしれません🤔

Defizzつまみは説明書では「高域を抑え、ヒスノイズなどを除去する」とありますが、よく分かりませんでした笑

PresとHighを上げ目にしてて、もしノイズが乗る場合はココを弄るのかなと思われます。

Mid BoostはBoostモード時に作用し、500Hz辺りを強目にブーストします。

80年代のハードロック的なサウンドを出したい場合にオンにすると丁度いい感じになります🤘😎👍✨

PlexiはMarshallアンプのようなドンシャリサウンドになります。

中域が減って低域と高域がMarshall的な感じで増え、歪量は変わらない感じです。

Smoothは高域を極端にカットし、エッジ感が無くなり滑らかなサウンドになります。

かなりキャラが変わるので、コレをオンにしてから各EQで調整していくのが良いのかなと思いました。

Gateはノイズゲートなんですが、上げると設定によっては歪量がかなり減るので、ノイズリダクション的な効き方という感じです。

個人的には外部のノイズゲートを使った方が良いかなと思いました😅

 

比べてみた

www.youtube.com

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youtu.be

Peavey 5150(Preamp Out)、BRP2、MXR 5150 ODをそれぞれ比べてみました。

Peaveyを基準とすると、BRP2は前述の通り低音が豊富です。

これはD-Sound VH-510でも同じような改善がされており、単にPeaveyのPreamp Outでは低域が少ないのか、VH-510やBRP2側でよりモダンなサウンドに寄せたのかは不明です。

ただMXRでも低音が豊富に含まれてる事から(MXRのはEVH 5150 IIIのエミュレータ説あり)、PeaveyのPreamp Outでは低域が少なくなってるのかなと考えてます。

歪の性質に関してはPeaveyとBRP2はかなり似通っており、MXRはエッジが滑らかになりスムーズなディストーションという感じで、MXR=EVHであるならば、Peavey 5150→EVH 5150 IIIになった際の路線の変化が伺えます。

 

総評

Peavey 5150のエミュレータとしては、どちらも本人が設計したという事もあり、かなり優れてます。

値段がやや高い(2022年3月時点で約¥37,000円前後)のがネックですが、プリアンプ的に使え、キャビシミュ込みでライン録音も出来てしまえると考えれば割安なのかも知れませんね😊

昨今はVerocity、AMT、MXR、Friedman、D-Sound、Carl Martinなどが高精度で再現するエフェクターやプリアンプをリリースしてますが、それらにも全く引けを取らない再現度かと思われます。

ここまでの再現度だと、後は好みの問題ですね🧐

サウンドハウス

DJI

20220302 Strymon Bigsky Reverb

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先々月買ったのですが、主にアクティブモニター2基のスプリッター目的で買ったので(オマケで高品質なリバーブが付いたら良いよね、みたいなノリw)レビューサボってました🤣

Strymon BigSky Reverbです!

 

Strymonとは

Strymonという企業が発足したのは2004年に遡ります。

最初はアナログエンジニアのGregg Stock氏と電子回路のデザイナーであるLucian Tu氏の二人が細々とエフェクターを作ってた事から始まります。

Gregg氏は以前にAlesisやLine 6といった大手サウンドプロセッサー業界で働いてた事もあり、インストゥルメント製品のノウハウはかなりありました。

最初に作った製品は真空管搭載のプリアンプ/ディストーションペダルで、パラメトリックEQがプリとポストに搭載されてる、非常に実用的なものでした。

そこへ元同僚のPete Celi氏(DSPのスペシャリスト)が遊びに来て、Gregg氏の試作品を試し、それに手を加えて作り上げられました。

更にGregg氏とPete氏の長年の共通の親友であるDave Fruehling氏(回路組み込みのスペシャリスト)がそのプロジェクトに加わり、前身であるDamage Control Designが発足しました。

Lucian氏がシャーシや基礎・構想部分を設計し、Gregg氏、Pete氏、Dave氏がそれに改良を加えていくというスタイルで、最初は真空管ユニットを幾つかラインナップしていきました。

それと同時にDave氏とPete氏はDSP信号処理による製品の開発にも着手し、チューブとDSPのハイブリッド製品もリリースしました。

それらの製品はそこそこの数のギタリストに絶賛されましたが、売り上げ的には厳しいものでした。

そこから5年間、彼らは製品開発のノウハウを更に構築し、昇華し、2009年に社名を「Strymon」に変えて再び製品の開発に取り組みました。

このStrymonという屋号は、現在は退社をしてる彼らの友人のTerry Burton氏が取得したものです。

彼らはblueSky Reverbで超大成功を収めた後DSPユニットを主眼として、今もカリフォルニア州のウェストレイクヴィレッジで次々に製品を開発してます。

 

BigSky Reverb

BigSky Reverbは前述したblueSky Reverbの上位機種に当たる存在で、パラメータの保存やMIDIによるパラメータの読み込みなどが出来、またリバーブの種類も増えてます。

(一部のチラ裏によると、blueSkyとBigSkyでは音質に差があり、blueSkyの方が回路数が少なくて音が太いとか、上位機種のBigSkyの方がハイファイになるとかの噂を目にしましたが、音質は同じだと思いますw)

BigSkyはblueSkyあってこそのBigSkyなので、何故blueSkyが超絶大ヒットし、今日ではド定番リバーブとしての基礎を築いたのかを説明します。

これは持っていらっしゃる方は勿論、持ってない方も情報を得ていらっしゃるとは思いますが、やはり「Shimmer」リバーブが圧倒的に知名度を底上げしてます。

そのShimmerリバーブとはなんぞや?というと、原理としては原音を鳴らした後、エフェクト音側ではハイスペックなSharcコアで演算処理をし、原音のオクターブ上の音を1オクターブ、2オクターブ、3オクターブ、、、とどんどん重ねてアウトし、まるで煌びやかで幻想的なリバーブを演出します。

これが「Shimmer=煌めき」という新感覚のリバーブで、blueSkyが初出で瞬く間に知名度が上がり大人気になりました。

昨今ではEventideのリバーブ系にもパッチとしてあったり、T.C Electronicも幾つかShimmer搭載のリバーブを出したり、その他のリバーブエフェクターやマルチエフェクターにもあったりしますが、やはりStrymonが元祖という他、DSPのノウハウ含む回路設計を極めに極めて他を寄せ付けない程圧倒的高音質なものをデビュー作で持ってきてしまったので、未だに

Shimmerリバーブ=blueSky(BigSky)=Strymon

という図式は13年経った現在でもギタリストの間で認知されてます。

またSteve Lucather氏の他、国内外問わず人気ギタリストなども挙ってボードにblueSkyやBigSkyをぶち込んでるので、見慣れてしまって定番化したというのもあるかもしれません笑

 

インターフェース

つまみに関してはリバーブの種類によって変動するものとしないものがあったり、Param A or Bのように各々のリバーブによって可変するパラメータが違ったりしてくるので、共通項だけ述べていきます。

まずDecayはリバーブの効いてる時間を調整します。

Pre-Delayは原音が鳴った後にリバーブエフェクトがいつ発生するかを調整します。

Mixはドライ音とエフェクト音の比率を決めます。

12時が基準で、左に回していくとドライ音が残ってエフェクト音が小さくなり、0にするとエフェクトが無くなります。

反対に右に回すとドライ音が無くなっていきエフェクト音が強くなり、MAXにするとドライ音が無くなってリバーブ音だけが出てきます。

Toneは左に回すと高域成分が減衰し、右に回せば明るいサウンドになりますが、効き方はほんのりという感じで、主に最終調整用という感じです。

 

リバーブ

全部で12種類のリバーブが搭載されており、それぞれ固有のパラメータを持ってるので、リバーブエフェクトをかなり事細かに作り込めます。

Room、Hall、Plate、Springなどのド定番から、Strymonたらしめる特殊なリバーブであるSwell、Bloom、Cloud、Chorale、Shimmer、ショートディレイとリバーブを足したMagneto、ロングディレイとリバーブを足したNonlinear、リバースリバーブのReflectionsなどで構成されてます。

Shimmerは先ほど説明したので省略しますが特殊なリバーブを見ていくと、まずSwellはドライ音をリバースさせてリバーブを掛ける感じで、BOSS Slow Gear的なドライ音になります笑

これはMixつまみを0にしても効いており、かなり癖のあるサウンドです😅

Bloomはシンセのようなシンフォニックで幻想的なリバーブを鳴らします。

CloudはBloomに低域を足したような感じで、Bloomより重いシンセサウンドという感じですね(どちらもリバーブからかなり離れたようなサウンドですw)

ChoraleはCloudから高域成分を抜いたような、まるで大聖堂でシンフォニーを奏でてるようなリバーブ(最早リバーブと呼べるのか不明www)を奏でます。

Shimmer以外でもかなり高品質で特徴的なリバーブが揃っており、また定番系もスタジオクオリティの高音質なものに仕上がっており、後は昨今あるリバーブエフェクターと比べて自分の好みに合うか合わないかのレベルという感じですね。

もしリバーブを買いたいけど何を買ったらいいのか分からない、という方はBigSkyを最初から買っておけば良いかなと思います😉

本物のスプリング(かプレート)リバーブが良い、とか、Lexiconみたいな雰囲気を出すリバーブが良いとかは無理ですが笑、昨今のリバーブは全てデジタルであり、そのデジタルの中でも群を抜いて高音質なのはStrymonなので(Eventideも高音質らしいです)、それを最初から買っておけば他に目移りしなくなるかもしれないからです☺

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サウンドハウス

DJI

20220120 Bruce Bennett Music Labs Brown Sound

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今月2個目のマイニュー!

という事で気になってたブツを入手しました(Wampler PinnacleとかAmptweaker Big Rockの方が気になってたんだけどねw)

Bruce Bennett Brown Sound(以下BBBS)です!

 

Bruce Bennet Music Labs

www.bennettmusiclabs.com

Bruce Bennett Music Labsはアメリカに拠点を置く個人ビルダーで、主にギターやアンプ、エフェクターの製作を生業としてます。

大規模に商業展開してるというより至極個人的に営業してるという感じで、地元ではリペアなども行ってるようです。

 

youtu.be

このようにペダルもハンドメイドで制作されており、生産台数もかなり少なそうな事が伺えます。

 

このBBBS、色々調べてみたんですがAnalogmanのサイト

www.analogman.com

の解説によると、Jimi HendrixのFoxy Ladyという曲で使われたトーン、ゲインを微弱にしたファズエフェクターにMarshall SLPのパワーアンプ部分をフルクランクさせて歪ませた音(つまりVolumeフル)を融合したものが今日のブラウンサウンドと呼ばれるものであり、その音をシミュレートしたものだそうです。

 

インターフェース

シンプルにDriveとVolumeの2つまみのみで構成されてます。

電源は006P電池か、一般的なエフェクター用DCアダプターで動作可能です。

つまみの位置など、何処と無くBrown Featherに似てますね😃

 

トーン

youtu.be

まずはJC-40で鳴らしてみました。

歪は粗くファジーで、エッジが鋭く硬い歪です。

(つまり某MXR Dist○rtion+のような感じ?)

この手のディストーションは、寧ろチューブアンプとギターアンプ専用のスピーカー(CelestionやEminence等)が載ってるキャビと組み合わせると、硬いエッジが丸くなってちょうど良い塩梅になるパターンですね🤔

敢えてSteve Albiniのようなカミソリファズディストーションを狙うならアリかもです笑

Driveつまみは12時くらいだとファズっぽいオーバードライブで、フルテン近くにして漸く(ファズ)ディストーションになります。

EQが無いのでトーンは固定ですが、聴いた感じでは限りなくフラット、若しくはほんのりハイミッドにピークがあるかな?という感じです。

 

youtu.be

今度はチューブプリアンプのTwo-Notes Le Cleanと、IRローダーのTorpedo C.A.B M+を組み合わせ、モニタースピーカーで鳴らしてみました。

IR(Virtual Cabinet)はヴィンテージのMarshall 1960B Celestion G12M25(イギリス製)となってます。

JC-40と比べると大分高域が落ち着き、奥行感が出て、全体的に柔らかいサウンドにはなりましたが、やはりBBBS自体の持つ歪の硬さや粗さが浮き彫りになってます😅

 

比べてみた

 

Bruce Bennet Brown Sound vs TordWorks MR.ED

youtu.be

まずは手持ちで最もブラウンサウンド/5150に似てないMR.EDとの比較笑

接続順やVirtual Cabinetは上記のIRローダーのと同じです。

ぶっちゃけ五十歩百歩の次元なんですが笑、BBBSの方が僅かに歪がきめ細かく、またカラッとした美味しいハイミッドも出てるので、こちらの方がブラウンサウンドに近いかな?という感じです(寧ろMR.EDはディストーションというよりファズ?)

 

Bruce Bennett Brown Sound vs Animals Pedal Push & Pull Distortion

youtu.be

今度はブラウンサウンド/5150に似てないランキング2位のP&Pとの比較笑

これはアプローチの仕方が異なり、BBBSはザクっとしたエッジ感を主に強調し、P&PはBrownieぽさを追求して丸みのあるサウンドとなってます。

Fair Warningなどのアルバムのサウンドにやや近いのはBBBS、1984はほんの僅かにP&Pかな〜?という感じですが、どっちも似てないですね爆

 

Bruce Bennett Brown Sound vs Cmatmods Brownie

youtu.be

今度はP&Pの完全上位機種のBrownieとの比較。

Brownieの方がより1984に近付いたという感じではありますが、微小な変化です笑

「BBBS→Fair Warning」>「P&P→1984」

なら

「BBBS→Fair Warning」=「Brownie→1984」

位には跳ね上がってる再現度ですが、どちらもEQやブースターは要りますね😅

 

Bruce Bennett Brown Sound vs Friedman BE-OD

youtu.be

ラストは帝王、BE-ODとの比較。

正直に申し上げると、ブラウンサウンド/5150系のペダルを求めるなら、変に寄り道するより素直にBE-ODを買っておいた方が無難です笑

昨今はBE-ODのクローンやインスパイア系も横行してるので、自分の琴線に触れればそれらから選ぶのもアリですね👍✨

で、話を戻しますと差があり過ぎてアレなんですが、BE-ODの方が歪がきめ細かく滑らか、高域から低域までバランスよく、かつダイナミックにレンジを司り、音の立ち上がりが早く、総じて高級ハイゲインアンプのようなサウンドで、BBBSではかなり弱いです😅

動画ではチューブクリーンプリアンプにIRを駆使してかなりBBBSに有利な条件となってるのですが、JC-120などのソリッドステートアンプに直で挿して鳴らすとなると、より一層差が激しくなるかと思われます。

 

総評

ブラウンサウンドというものが

「ゲイン低めに設定したファズペダルに、パワー管をフル稼働させてクランクさせた音を足したもの」

という定義なら、まあまあそういう風なサウンドにも捉えられるんですが、Van Halenのどのアルバムを聴いてもそんな感じがしないので、正直厳しいペダルですね😅

一部の情報によると、MXR Distortion+を使われてたとも言われるので、それに似てるこのペダルはその楽曲には合わせられそうな気もしますが、ストライクゾーンがかなり狭いので、BE-ODとかMXR 5150 OD、AMT P2を使っておいた方が無難ですね笑

流通量が少な目なので、(俺みたいな)コレクター向けのペダルと割り切った方が良いでしょう。

サウンドハウス

DJI