Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20211015 Peavey 5150 (後期型)

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10月初旬に買ったままレビュー忘れてました(笑

Peavey 5150です!

Peaveyと言えばアメリカを代表する音響設備、楽器製造会社で、1965年から現在まで55年以上続いてます。

特にギター関連に関しては80年代にギターアンプのBanditが大ヒットし、デザインを幾度も変更しながらも現在でも販売されてます。

92年頃からVan Halenのギタリスト、Eddie Van Halenとコラボし始め、ギターのWolfgangと共に製作されたのが、今回の5150となります。

情報によると、92年のアルバム「For Unlawful Carnal Knowlegde」ではレコーディングにSoldano SLO-100とプロトタイプの5150が使用され、それ以降のツアーやレコーディングではこの5150に統一されたとの事。

その後2004年に契約が切れて「5150」の名前が使えなくなった代わりに同スペックのアンプの製造が許可された為、「6505」と銘打って現在でも製造されてます。

それとほぼ同時期に、アメリカで製造してた製品は、ギターなど一部の製品を除いて中国の工場に生産ラインが切り替わりました。

 

ラインナップ

5150や6505には様々なラインナップがあります。

 

5150

一番最初の1992年に作られ、かつ代表的なモデルです。

Soldano SLO-100をモチーフにした(パ○った)とされてます。

今までの数々のアンプを覆すようなパンチのあるドライブ、Eddieのシグネチャーという位置付け、その音やスペックに対して非常に安価という事もあり世界中で大ヒット、今日でも代表的なHR/HM向けアンプとして君臨し、マルチエフェクターなどに搭載されてるアンプシミュでもコレが大体入ってる程です。

現在では5150の商標が使えなくなり、「6505」という名前で販売されてます。

5150は主にアメリカで製造され、6505は中国で製造されてる他、Eddieを体現するという意味でも旧名称の5150は中古で根強い人気を保ってます。

プリ管に12AX7を5本、パワー管に6L6GCを4本使用しているが、これはSLO-100と同じ仕様となってます。

音や回路の違いは定かではありませんが前期型と後期型があり、前期型は「Block Letter」と呼ばれ、ONとStandbyのLEDの真下にブロック体で「EVH」と明記され、後期型は同じ箇所にEddieのサインをあしらったマークが記されています。

2021年10月現在、昨年のEddieの逝去によりどちらも価格が高騰傾向にあり、特にBlack Letterの方はより高くなり、当時の定価の約2~3倍位で取引されてます。

 

5150 II

5150では主にドライブChを重視しており、クリーンやクランチは(巷では)あまり評価が高くないからか、クリーン/クランチChに各EQを与えて独立させ、どちらのChも実用的にしたモデルです。

クリーン用の為かプリ管が6本と、5150より1本増えてます。

しかしながら、より多くの回路で形成され、それによる劣化からか「5150よりサウンドが細く感じる」という意見もちらほら見受けられ、特にローエンドがスカスカになったとも言われてます。

当時の定価は5150に約2万円ほど足した位の金額でした。

現在では5150 IIの名前が使えなくなり、「6505+」という名称に変更され、6505同様中国にて製造されてます。

 

5150 Combo

1995年に発売された、5150の名を冠したコンボアンプです。

インターフェースやトーン(評判の悪いクリーン含むw)は概ね同名のヘッドと同じですが、出力が60Wとヘッドの半分になってます。

これに伴い、プリ管は同じ5本なのですが、パワー管の6L6GCは2本になってます。

またスプリングリバーブが搭載されてます。

スピーカーは12インチのSheffield Pro 1200+が2基搭載されてます。

04年の商標の消失後、名称を「6505+ 112 Combo」に変更し、大規模に仕様が変更になりました。

以下に変更点を書きます。

・6505(5150)では無く、6505+(5150 II)がベースとなる。

・プリ/パワー管の本数は、6505+を基軸としながらも5本/2本と前作の5150 Comboを踏襲している。

出力も同じ60W。

・スピーカーの型番は同じだが1基に減っている。

・中国製。

恐らくアメリカ以外の自宅にも対応出来るよう、小型・軽量化されたものと思われます。

 

6534+

6505+のパワー管を6L6GCからEL34にすげ替えたもので、Marshallなどのブリティッシュサウンドに近付かせたものとなってます。

かつて日本国内の業者で「オレンジカウンティ」という所があり、そこが「5150 Reborn Mod」という、6L6GCをEL34に変更するモディファイを行い、当時の代理店であるパール楽器が国内正規品として取り扱ってました。

それがPeavey公式で販売されたものという感じですね(但し6534は無く、6534+のみとなってます)

 

6505 MH

2015年から発売されている6505の小型版のヘッドで、出力は20Wまで抑えられ、アッテネート機能により5W/1Wまで下げられます。

またヘッドとは違いスプリングリバーブが搭載されてます。

プリ管は12AX7/ECC83Sとメーカーが混ざって3本に減り、パワー管は出力に伴いEL84に変更され、2本搭載してます。

更に新機能であるT.S.I(Tube Status Indication)が搭載され、これは2本のパワー管の内、どちらか一方、若しくは両方共正常動作していない場合、該当するLEDランプが通常時緑色に光るのが赤色に点灯し、動作異常若しくはパワー管のヘタりを知らせてくれます。

またXLRアウトプットも搭載され(色々機能追加され過ぎw)、これはMSDI(Microphone Simulated Direct Interface)というスピーカーシミュを通り、直接ミキサーなどに出力出来る機能です。

5150(6505)では、Preamp Outしかついてないので、こちらはより宅録向けに進化してると言えるでしょう。

 

6505 MH Japan Edition

上記の6505 MHの日本限定版です。

2017年に正式な国内代理店が発足したと同時にリリースされました。

筐体が通常の黒色からダークグリーンに変更され、プリ管をECC83Sに統一し、内部回路のコンデンサを高級な部品に変更してます。

音は6505 MHに比べ全体的に丸みを帯び、差別化が図られてます。

価格は通常の6505MHより13,000円程上乗せされてるみたいです。

マッチングキャビネットも有り、Celestion V30が1基搭載されてます。

 

6505 Piranha

最小の6505(5150)系アンプで、クリーンは無く、Crunch/Leadのみとなってます。

プリ管に12AX7(ECC83)を1本搭載し、パワーアンプはソリッドステートのハイブリッド型となってます。

またEQもNotch/Fullという恐らくミドルを削るものが1つだけという潔い仕様となってます。

 

5150 III 100S

EddieがPeaveyとの契約満了後、新たに立ち上げたブランド「EVH」でリリースした5150 IIの後継機種で、開発にはFender社が関与してます。

Clean/Crunch/Leadは完全に分かれ、それぞれにPresenceやResonance含む5バンドEQ(Resonanceつまみはリアパネルに設けられてます)やGain、Volumeなどのつまみが与えられています。

これに伴いプリ管は12AX7が8本に増設されてます(パワー管は6L6GCが4本)。

音は荒々しいとされてるPeavey期に比べ、かなりシルキーで歪がきめ細かく、モダンハイゲインと呼ばれるサウンドに昇華されたという評価が見受けられます。

 

5150 III 50W (6L6/EL34) Head

50W版の5150 IIIで、CleanとCrunchの各つまみが統一されています。

またResonanceつまみが無くなってます。

プリ管は12AX7が7本になり、パワー管は6L6仕様かEL34仕様のどちらかを選べ、それぞれ2本搭載されてます。

 

5150 III 15W LBX (II) Head 

15W版の5150 IIIで、無印はCrunch/Full Burn、IIはClean/Crunchの2chで構成されてます。

GainやEQなどの各つまみは統一され、PresenceはあるもののやはりResonanceは削除されてます。

プリ管は12AX7を5本、パワー管はEL84管を2本搭載してます。

それぞれアッテネート機能があり、15Wから3.5Wまで落とせます。

 

今回は5150や6505のラインナップについて書きまして、かなり文字量が多くなってしまいましたので、本命の5150についてはPt.2で書きます(申し訳ございません

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