Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20170518 Bogner La Grange

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恐らく現時点で最後の機材記事になるであろう、ボグナーのLa Grangeです。

ボグナーのトーンは一律俺好みなので、他のアンプやエフェクターも欲しいのですがお金がない(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
(Burnley Distortionがすっごく欲しい笑

今回のは星の数ほどあるマーシャルアンプのシミュ、それもその大多数を占めるプレキシを再現したペダルとなってます。

本当にプレキシペダルは死ぬ程あり(爆)、Tech21 Hot-Rod Plexi、Sansamp British、Xotic SL Drive、Wampler Plextortion、Catalinbread Dirty Little Secret、HAO Rust Driverなど名だたるメンツも作ってたり。
マーシャル自身もプレキシを復刻させたり、五十周年記念で1wのアンプSLP-1を出したり、最新のデジタルアンプCodeシリーズにも勿論組み込んでます。
まあロック黄金期のド定番アンプはプレキシですから、分からなくもないですが(^^;;

今回のはラインハルトボグナーが本気(笑)で作ったプレキシペダルらしいので、細かく感想を書きます。

因みに俺が持ってたプレキシペダルはHot-Rod PlexiとFlyrig 5、Sansamp British(厳密には設定例である感じ)なので、それらの比較と、比較動画などを見た感じでの比較になりますのでご留意を(^^;;

まず一般的なオーバードライブやディストーションペダルと比べると、ローファイでファジーな印象があります。しかしながら音の分離が良く、粒がきめ細かく際立ってるのチューブライクで立体的な歪となってます。
因みにボグナーのペダル全般に言えることですが、アンプの音色に左右されにくいので、JCでもプレキシのヴィンテージでチューブライクな歪が得られます(笑

またプレキシアンプ自体はそんなに歪まないアンプなのですが、こちら(や一部のプレキシペダル)はかなり歪みます。
特にLa Grangeに関してはかなりハードに歪むので、ブラウンサウンドとか一部改造プレキシも意識してると思います。
しかしながら一方でローゲインによるクランチも絶品で(寧ろプレキシ自体ローゲイン)、ブルージーなサウンドが作れたりします。

次に他のペダルと比べると、手持ち(だった)Hot-Rod Plexiの場合、La Grangeの方が圧倒的にワイドレンジです。
低域から高域まで明瞭に出る感じ。
設定ではわざとミドルを厚めにしたり籠らせたりできるので、La Grangeは俺的には上位互換ですね。
Hot-Rodは500Hzをブーストorカット出来るのが強みかな?
他のペダルに関しては、比較動画を見た個人的感想ですが、PlextortionやSL DriveよりやはりLa Grangeの方がワイドレンジな印象。
詰まるところLa Grangeはワイドレンジなプレキシペダルという事ですね(笑

コントロールは独立ブースター、Vol、Tone、Ch. Blend、Gainの5つまみと、gain、variac、Presence、Structureの4つのトグルスイッチで構成されてます。

まずブーストは独立しており、歪の後段にあるVolブーストです。

個人的には歪は充分なので、Volブーストで良かったと思ってます。
単体でもブースターとして使えます(が使う人いるのかな?)

トーンは12時を基準に左に回すとローが増幅されてハイミッドが無くなり、右だとハイミッドが持ち上がりローが無くなります。

俺的には12時から左右どちらに振ってもバランスが悪くなるので12時から動かしてません(爆

抜けを良くするために1時にしたりする場合もある位ですかね?

Ch. Blendは左に回すとトレブルが持ち上がり(T=Treble)、右はベースが(B=Bass)が持ち上がります。
アクティブですが、ほんのり効く程度です。
トーンの全体的な傾向を少しばかり高くするか低くするかという感じです。
元々はプレキシに付いてたベースモードのインプットとギター用のトレブルインプットをパッチケーブルとかでリンクさせて音を変えたりする方法で、Ch. Blendはベースインプット、トレブルインプット、チャンネルリンクそれぞれのトーンを再現してシームレスに変える感じです。

Gainスイッチは左からM(ミドルゲイン)、L(ローゲイン)、H(ハイゲイン)と決められます。

Lは専らクランチ用で、シングルコイルならジャッキジャキのヴィンテージ系の音、ハムバッカーならミドルの分離の良いクランチが得られます。
クランチ好きな俺としては、マーシャル系クランチもなかなか良いなと思いました(´-`).。oO(
。。。が!しかしGainを上げるとかなり歪みます(笑
ゲイン幅がかなり広いモードとも言えるでしょう。

Mは正直かなり歪みます(笑
というかバランスのいい歪み方ですね。
60~80年代初頭の歪までカバーできちゃいます!
後述のHに比べ音の分離が良く奥行き感のある歪です。
俺もHよりMの方が好きかな?

Hは当たり前ですがMより更に歪みます。
聴いた感じだとブラウンサウンドに近いですが、色々トーンは細かく弄れるので、
「多種多様な改造プレキシを再現するモード」
という感じです(笑

variacはXTCシリーズにも付いてた降圧シミュで、僅かにコンプ感が強まったくらいで、オフの時とそんなに変わらないような気が(笑

presenceは文字通り超高域の調整で、hは抜けが良くなり、Lはhより帯域成分が抑えられてる感じです。
シングルコイルだとhがシャリシャリ気味になるので、Lに設定して調整したりします。
ハムならLだと気持ち低音が分厚くなります。

structureは低音の出方を変更します。
・は低域がタイトになり、どちらかと言うとモダンなディストーションという感じです。
ブラウンサウンドとか作る場合はこれがいいです。
〇は逆に低域がブーミーになり、ヴィンテージ系の音を目指すならこちらがいいです。
●は・と〇の中間です。
丁度以前書いたBE-ODのTightつまみと全く同じような感じで、あちらはシームレスに変更するのに対しこちらはプリセットという感じですね。

プレキシ基準なので全体的にイナたい雰囲気はありますが、ディストーションとしてはかなり歪みアンプライクなので破綻しにくく、スタジオやライブなんかでマーシャルがヘタったらこれとJC-120で代用出来そうな気がします(笑