さてG.O.Dも手に入った事なので、早速恒例の比較実験をしてみました👨🔬
今回は俺の最も好きなジャンルであるAIAB(Amp In A Box、アンプライクの意)の中から、選りすぐりのものを6つ比較してみました🤘
今回選んだペダル達はこちら!
・Crews Maniac Sound G.O.D
・Herbe&Chick GAZON Distortion
・Ovaltone OD-FIVE 2 Xtreme
・Shigemori Stone Drive Custom Ver.3 Plus
・Suhr Eclipse
・Van Weelden Royal Overdrive
基準としては
・世間で一定の評価を受けている。
・クランチからリードまでこなせる。
この2点を基軸として手持ちのを選んだ結果、これらを選出しました😤
今回はDITTOを使い、6種類のペダルのリード設定とクランチ設定それぞれ分けて鳴らしてみました。
リード設定ではEQなどを弄ってトーンの変化も観察してみました。
まずはリードから
G.O.D
前回の記事では、パワーコードなどで弾く場合はPUとの相性が問われると書きましたが、単音に限り低音を上げても安定してました。
低・中・高域それぞれバランスが取れ、チューブアンプのような滑らかさや太さ、前に出る感じがよく出てるという印象で、やはり当時話題を攫っただけの事はありますね🤔
GAZON
低音がスッキリしてミドル〜ハイミッドの抜けが良くなったという印象です。
高域もある一定の帯域以上がカットされ、丸みを帯びて滑らかなサウンドという感じで、分離感の良さもあり皆に好まれやすい音というイメージです。
反面、アクティブEQに関してはBassだけ効きがかなり弱く、デフォで低音がタイトでスッキリしてるので、低音が欲しければアンプ側で調整するのがいいかなと思いました。
OD-FIVE 2 Xtreme
ミドルがかなり濃厚で、そこにプレゼンスが絶妙に加わってエッジ感を出し、チューブのSAG感を演出してる感じは、かのOrange Bax Bangeetarを想起させます。
Shapeつまみで高域の出方がかなり変わるので、こことPresenceツマミとの兼ね合いで色々なチューブアンプ感を演出出来るのは良いですね😆👍✨
ザクザク出来るAIABとしては最有力候補に入れても良いですね(但しディスコン🤣
Stone Drive Custom Ver.3 Plus
チューブアンプのお手本のようなサウンド(個人的にはDumble系)で、丸みを帯びた高域が特徴的です。
トーンは特に突出した感じではなく極めてフラット、かつ高域が丸くカットされてるというイメージで、アンプのインプットに繋ぐとモコモコしがちなので、Toneつまみをやや上げ目にするか、アンプ側で調整するのが良いですね🤔
歪の粒が太く、ソリッドステートアンプでもチューブのような温かみのあるサウンドが得られます。
Eclipse
Riotシリーズと双頭を成すペダルで、Riot的な歪み方を基軸に、ミドルの強いRiotに対しこちらはハイミッドを強調したチューニングを施されたような印象を受けました。
ほかのペダルに比べると明るいサウンドという感じで、またエッジ感が鋭く粒立ちが良いハイゲインサウンドを得られます。
Voiceつまみでトーンがガラリと変わるので、ここでエッジ感を調整する事も出来るのがいいですね👍✨
Royal Overdrive
上記のペダルを蹴散らす程の圧倒的レンジ感、太さを兼ね揃えたハイエンドDumble系ペダル!
250~500Hz辺りのローミッドが突出してるにも関わらず音の分離感が良く、それがチューブアンプのようなニュアンスに一役買い、JC-40で鳴らしても70~80年代のDumble系のサウンドが得られます🤤
(正直コレの後に上記のペダルを試すと、レンジが狭く感じてエフェクター感が浮き彫りになるような気がするwww)
続いてはクランチ
G.O.D
リードサウンドも充分良いのですが、どちらかと言うとこのローゲインサウンドで真価を発揮すると言われてるG.O.D。
特にCh Aだと程よいゲインやミドルが相俟ってハムバッカーでも中々に心地よいクランチを奏でます👍✨
ハイゲイン設定でもギターのVolを絞ればクリーンになるくらいなので、クランチでは更にニュアンスが付けやすい印象でした。
GAZON
余計な低域と高域が無く音の分離が良いので、クランチモードではキレッキレなカッティングが出来ます🗡
ハイミッドが程よく出てるので音の明るさや抜け感が半端ないですね🤤
ハイゲインモードよりもレンジが広くなってるので、それによる別の迫力もあるという印象でした。
癖がなくモダンなクランチが出せるので、ジャンルを問わず使えます🤘🤘🤘
OD-FIVE 2 Xtreme
ローゲインモードでゲインを絞ると高域が減衰して篭もりやすい印象です。
Presenceは高域の調整がしやすいですが、両Chで共有するつまみなので、もしもう一方をリードとして使ってる場合はバランス調整が必要になってきますね🤔
またShapeでも高域の調整が出来ますが、こちらはハイミッド〜トレブルレンジ間で帯域の山が動くような変化をするので、トーン全体が変わる為やはりPresence同様シビアな設定が必要になります。
音の分離感やふくよかなローミッドは健在でアンプライク、個人的には高域を足したい場合BottomとShapeは予め好きな設定で固定し、スイッチャーと併用してトレブルブースターやEQなどを足すのが良いのかなと思いました。
Stone Drive Custom Ver.3 Plus
ハイゲインにアップグレードされたSDCですが、寧ろクランチで真価を発揮するのかなと思いました🤞
クランチ設定ではハイミッドが心地よく、ローミッドによるふくよかさも併せ持ち、音の分離感も良くチューブアンプ感が良く出てますね🤤
Toneつまみはハイゲイン設定とは違って12時でも充分な気がしました。
ストラトでジャキッとしたエッジ感が欲しければやや上げ目、セミアコなどでジャジーなサウンドならやや下げ目とToneつまみの自由度はハイゲイン時よりも高いです👍✨
Suhr Eclipse
低域、中域、高域それぞれの区間で非常に計算された優等生なサウンドな反面、優等生故に癖がなく、癖が好きな人にはハマりにくいという印象です(つまりギターのPRSみたいな感じw)
OD-FIVE 2 Xtreme同様Ch毎にEQやGainが分かれておりVoiceつまみのみ両Ch共有なので、先にVoiceを決めた上で各Chのセッティングをしていくのが良いのかなと思います。
Riotよりミドルは抑えられてはいますが、それでも分離感の良い絶妙なミドルが美味しいです😋
Royal Overdrive
ハイゲインでもそうでしたが、クランチでも漏れなくアンプ感が出ており、分厚さや音が前に出る感が半端ないです(笑
聴いた感じ500Hzが超絶ブーストされており、普通はここを上げまくると音がモコモコになってこんな分離感は得られないのですが、Van Weeldenの技術で分離感を出してるので、ヴィンテージアンプのふくよかさをリアルに再現してるという感じで、やはり他のペダルがペラペラに聴こえる程分厚さが半端ないです(他のペダルが好きな方ゴメンなさい🙇)
反面、500Hzが強いと古臭いサウンドにもなるのでやはりジャンルやギターを選ぶという感じで、アーチトップ系のギターでフュージョンをやるには最適解ですが、エッジの強いクランチを求めるなら向かないかもしれませんね🤔
総評
流石は一流のAIABと評されるだけあり、どれも高水準でロー〜ハイゲインまで賄えるという感じです👍✨
やはりチューブアンプのダイナミックレンジや音の分厚さには流石に及びませんが、負けず劣らずなサウンド、収納や運搬しやすい利便性、それによるDAWなどで省スペースで運用したい場合に小型のIRローダや小型プリアンプなどの台頭によって、場合によってはアンプよりもペダルが主役にもなり得ると思ってます。
やはりアンプと違ってコレクションしやすいのが魅力的です(が、昨今アンプよりも高いペダルがボコボコ出てるのも悩みの種ですw)