今回はこの「高級アンプ」であるTwo-Rockを用い、様々な比較実験などをしていきます🥴
Two-Rock Studio Signatureは、クリーンのみのシングルchで40万とか行くシロモノなので、人気のTwo-Rockと言えども一般受けは非常に難しいアンプだと思ってます(それでもStudio Signatureは入荷した瞬間完売する状態が続いてますけどね🙃)
同様にSuhr BellaやDr.Z Carmen Ghiaなども同じ仕様、Carmen Ghiaに至ってはエフェクトループすら無いですが、それらも昨今人気機種らしく、ドライブCh搭載型でなくともクリーン一本で勝負し大成を成し遂げるアンプが活躍してる所を見ると、やはり歪ませる為のエフェクターのクオリティが軒並み上昇してるのかなと感慨深くなります☺️💭
今回はTwo-Rockと他のアンプでのエフェクターの乗り具合や、クリーンサウンドの比較などを行っていきます👍🤘✨
今回のTwo-Rockの設定は断りの無い限り以下の通りです。
EQトグルスイッチ:全てOFF
Gain、3バンドEQ、Presence:12時
Reverb:0かMAX
Gain Structure:Two-Rock
それではLet's check it out!‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o
Mesa Boogie Mark V (キャビはTwo-Rock用を使用)
まずはMesaのクリーンと比較しました。
Mesaの設定は、最初はつまみ全て12時、トグルスイッチはそれぞれCh1 Norm、Cleanモード、グライコOFF、45W、フェーズインバータはTubeで試しました。
結果、Two-Rockの方がローミッドがぶっとく、Mesaの方が高域が強いです。
Presenceを0にすれば高域が同じくらいになりますが、音圧面で圧倒的にTwo-Rockの方が勝ってます。
次にMesaの方の設定をFATモードにし、音を意図的に太くなるようにしてみました。
しかし低音やゲインがやや上がるくらいで、Two-Rockの方がローミッドが分厚く音圧が高いです。
Mesaの音が高域が強いのでキラキラしてはいるんですが、相対的に薄っぺらい印象です。
リバーブに関してはほぼ同じような鳴り方で、Two-Rockの方がスプリング感がありますね🤔
Bogner Ecstasy 101B
今度はEcstasyとの比較。
Ecstasy側はPresenceをアクティブにし、各種EQやGainは全て12時、各種Excursionは全てT(好きな音色なのでw)、Gain BoostはL、Pre EQはn、リアパネルのパワーレンジは1/2、ハイインピーダンスの方に突っ込んで比較しました😊
結果、Bognerの方が低音がタイトで、コンプレッションが効いたようなサウンドで、EQ全て12時でミドルが強めです。
Two-Rockの方がナチュラルなサウンドで、ロー〜ローミッドが太いという感じですね🤔
初見で良いクリーンに聴こえるのはBogner、アタックが他のアンプよりナチュラルで、ニュアンス重視型はTwo-Rockですね。
どちらが好きか?と聞かれたら、、、甲乙つけがたいという結論です(爆
Two-Rock vs Bogner vs Mesa Boogie
「チューブアンプは個性が強いから、JC-120と比べてエフェクターにアンプの個性が出る」
とよく言われがちですが、上の写真のように3種類のチューブアンプでそれぞれ音が変わるのかやってみました🤘✨
この実験ではアンプフレンドリーなPro Co RAT(86年製)を使用し、キャビネットはTwo-Rockのもので統一し、スピーカーケーブルを繋ぎ変えて行いました。
RATの設定は、Distortion 2時、Filter 11時、Volume 12時となってます。
Two-Rock
GainとPresenceが12時の場合、かなり古いDumbleアンプのドライブサウンドという感じで、RATぽさが皆無です(笑
RATのジャリジャリした成分がごっそりと無くなって、ぶっとくてモコモコした歪みですね😅
Gainを9時まで落とし、Presenceを3時まで上げて漸くRATらしさが出てきますが、それでもヴィンテージアンプでRATを鳴らしたような独特の雰囲気があります。
これは人にも依りますが、俺はあんまり好きじゃないですね(爆
Bogner
結論から書くとBognerのようなサウンドになりました(笑
Bognerがファズディストーションとか出したらこんな音色になるのかな、という印象ですね😆
なので個人的には一番好きな感じでしたが、悪く言えば染まり過ぎて没個性化してます(笑
Mesa Boogie
一番一般的なRATぽい音はMesaですね。
他と比べて高域が強いので、RAT特有のジャリジャリした成分が出やすく、刺激的という意味ではコレがダントツです。
Mesaっぽいか?と訊かれたら、確かに特有のローミッドの出方とかは出てて似てなくもないという感じでした。
やはりチューブアンプによってエフェクターの音はかなり変わるので、自分好みの音をMarshallやFender、VOXなどスタジオにありそうなアンプで出せるなら兎も角、それ以外のアンプとの組み合わせで自分好みの音が出てしまった場合は抱き合わせ購入するしか無さそうです(笑
Two-Rock vs JC-40
やっぱりエフェクター乗りを試したいが為に購入したTwo-Rockなので、同じくエフェクター専用機となってるJC-40と比べてみました🤘😆👍✨
Two-RockのセッティングはGain 9時、Presence 3時以外は前項と同じで、JC-40はBright OFF、Treble 1.5、Middle 6.5、Bass 3となってます。
Van Weelden Royal Overdrive
やはりDumble系アンプにはDumble系ペダル、という事でROD様にご登場頂きました🙇♂️
はてさて聴き比べてみると、JC-40ではざらついたファジーで硬い成分が感じられ、Two-Rockではそれらが全て丸く柔らかくなった歪になりました😆👍✨
丸過ぎて刺激が足りないな、という印象もありましたが、やはりそれ以上に図太く奥行きのあるトーンを得られるので、個人的にはTwo-Rock派ですね😉
またミドルの量が大幅に変わり、JC-40だとROD側でMiddleを1時まで上げてたのが、Two-RockだとROD側でMiddleを10〜11時まで減らして音量補正してもTwo-Rockの方がミドルが強いです。
総評としては、JC-40では「Dumbleライク、チューブライクなニュアンスが出せますよ」的に働き、Two-Rockでは大味に考えると「本来無いドライブChを追加しますよ」という鳴り方ですね(笑
Custom Tones Ethos Overdrive
続いてもDumble系ペダル界隈の王者、Ethosでも実験!⚗️🧪🧐
まずEthos側のクリーンですが、Two-Rockではほんの若干高域が出てる以外は殆ど変わらず、JC-40では素のクリーンより音の輪郭や艶が出ており、ここで補正具合が大きく変わってますね🤔
ドライブChの場合、JC-40ではやはりソリッドステート独特のジリジリとした感じが出ており、これを活かして刺激的なサウンドにするか、ハイカットフィルターを適度に効かせてDumbleらしいサウンドに持っていくかを設定出来ますが、Two-Rockではアンプやキャビで補正されてるので、ハイカットフィルターはあまり効かないか、効かせると音が篭もりまくるので0の方が良いです(因みにどちらかと言うとリターンに繋いだ方が良い音になりますw)
HRM(最近知ったんですが、どうやら90年代にEL34管を使って作られたDumbleアンプ、Hot Rod Marshallの略らしいです)モードでも同様で、JC-40ではピーキーになりがちですが、Two-Rockだと気持ちよく古いMarshallっぽいサウンドを出せますね👍✨
結論としては、JC-40ではその硬い音を徹底的に補正してDumbleらしいサウンドまで追い込め、Two-Rockでは殆どEthos側のパラメータを弄らなくてもDumbleなクリーンやドライブサウンドを出せるという感じでした🤘✨
BJFE Model D 5K
Model DもEthos同様、JC-40では音が硬いのでModel D側のEQを弄って音を柔らかくする補正が必要になってきますが、Two-Rockではアンプやスピーカーで補正されてるので、Model DのEQに関しては全て12時でOKという感じでした👍✨
ちょっとダークになりがちなので、E(Edge)を1〜2時くらいに調整するくらいで良い感じです😊
あとTwo-Rockで鳴らして気付いたんですが、Model Dはコンプレッションが超強いです(笑
Two-Rockのクリーンだとピッキングの強弱がそこら辺のギターアンプより顕著に反映されるんですが、Model Dをオンにすると途端に潰されて強弱がほぼ無くなります(笑
ギターVolに対する反応はピカイチなのでギャップが中々激しいです😅
Jetter Gear GS124
GS124の場合、JC-40ではGS124の効果で歪がまるくなりつつ、その硬さを活かしてエッジ感のあるサウンド、Two-Rockではヴィンテージのアンプ(Dumble)をクランクさせた様なナチュラルな感じの歪が得られました。
JC-40ではアンプキラー、Two-RockではROD同様ドライブChの追加みたいな立ち位置で、どちらも違った形で非常に優秀なサウンドを奏でます。
Fuchs Plush Drive
これもGS124同様、Two-Rockだと音が丸くなって太く奥行きのあるサウンド、JC-40だと平面的でエッジの効いたサウンドになります。
こういったペダルはJC-40だとロック向け、Two-Rockでなくともヴィンテージなクリーンを奏でるアンプでは専らフュージョンやブルースに最適です👍✨
(チューブの方がサスティンの響きにエモさが感じられる😭)
Electro-Harmonix Metal Muff
ところ変わって今度はメタルエフェクターの代表選手、Metal Muff🤘🤘🤘
コレの場合、俺的には天地の差でTwo-Rockの方が好きでした😆👍✨
Two-RockはMetal Muffのジリジリ感をアンプやスピーカーで上手く緩和され、チューブのウォームさが加わり、まるでモダンハイゲインアンプを鳴らしたような、臨場感や奥行のあるメタルサウンドを奏でました(比べられればMini Rectifierと比べたいですね🤘✡😈)
それに対し、JC-40だとMetal Muffに関してはソリッドステート特有の癖が災いし、ジリジリとしたファジーな感じが目立ち、Two-Rockと比べて相対的に音が薄っぺらい印象を受けました。
高域のエッジはJC-40に分がありますが、それらはTwo-Rock側のEQで調整さえすれば、土台から良い音を奏でるTwo-Rockの圧勝ですね😉
Bogner La Grange
Bognerからの渾身のMarshall系アンプライクペダル、La Grangeはどうなのか?
Two-Rockの場合、LGの癖は一般的なエフェクターとしては結構強めでアンプキラータイプなんですが、それでもTwo-Rockらしいサウンドになります。
Marshallにしてはコントロール全て12時だと高域が圧倒的に足りず、ある意味バランスのとれたサウンドになってしまっているので、ToneやCh.Blendを併用して高域を補強した方が良いかもです。
古いチューブのMarshallに近いサウンドは充分得られますので、後はEQなどを絶妙に設定すればさらに追い込めます👍
対してJC-40だとその高域は充分出てるんですが、やはり平面的で硬いサウンドという感じです。
その硬さがピッキング時のアタックを強調し、やはりロックな音はJC-40ですね🤘✨
BOSS JB-2 Angry Driver
BOSSとJHSのコラボ、JB-2ではどうだろうか?(BOSSっぽいペダルを殆ど持ってないので、BD-2が入ってるコレを使いましたw)
結論から書くと、まずBOSSモード(BD-2)は圧倒的大差でTwo-Rockの方が好きです(爆
JC-40だとザラザラなファズドライブになりがちですが、Two-Rockだとそれが緩和されて立体的でふくよかでウォームな歪になります。
完全にアンプフレンドリーな歪という感じで、Jazz Chorusと相性のいいBOSSと聞いてただけに、この検証ではある意味裏切られた感があります(爆
一方、JHSモード(Angry Charlie JB-2 Edition)は僅差でJC-40の方が好みです😊
そもそものJHSモードがかなり丸みを帯びた歪で、Two-Rockで鳴らすと立体的で太い音ではあるんですが、丸まり過ぎて籠りがちな印象があり、JC-40だと輪郭がくっきりとして指に吸い付く感じが中々癖になります👍✨
ハードロックとかのサウンドを奏でるなら、エッジ感のあるJC-40の方が向いてますね🤘🤘
ADA MP-1-Channel
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チューブプリアンプからはこちらをチョイス😊
まず音の良さに関しては、
1位 Two-Rock(Return)
2位 Two-Rock(Input)
3位 JC-40(Return)
4位 JC-40(Input)
という感じでした😉
チューブパワーアンプ+ギター専用キャビの組み合わせでADAの真価を遺憾無く発揮してるという感じで、Two-Rockのキャビの特性以上にADA側で色々な往年のアンプサウンド、MarshallやMesa Boogie、VOX、クリーンモードならFenderなどを再現出来ます🤘🤘🤘
なのでReturnが一番相性が良いのですが、Inputに挿しても低域がややスポイルされて高域が若干出るくらいで、チューブアンプとの相性は抜群です。
一方JC-40では、Return接続で高域が丸くなって低音が出て、辛うじてナチュラルに聴こえるんですが、それでもTwo-Rockに比べると音が硬い印象です🤔
プリアンプがチューブでパワーアンプがソリッドステートの、所謂ハイブリッド型のアンプはこんな音色なのかなと想像出来ます☺️💭
JC-40のInputに挿した場合、チューブアンプのSAGなどが感じられ、そんじょそこらのアンプライク系ディストーションペダルのクオリティは軽く超えるんですが(個人的にQ.O.Oの完全上位機種という位置付け)、Two-RockのReturn接続の音を知ってしまった後ではやはりザラザラでファジーな感じを受けてしまいました(笑
「JC対策」としては非常に優秀なプリアンプですが、単純に良い音で鳴らせるのはチューブアンプかなと、今回の実験で思い知らされました(笑
ROCKMAN Sustainor
トリを飾るのはRockman Sustainor!ウオオオオアアアア\( ´°ω°)/アアアアアッッッッ!!!!!
こちらもADA同様、各々のアンプのInputとReturnを使って実験しました٩(ˊᗜˋ*)و
結果、ギターアンプに関してはどこに繋ごうがRockmanの音になりました(最高😆
(こういう自分の個性をここまで維持する所に非常に好感が持てます😭)
強いて詳細を書くと、
JC-40のInput→エッジが効いて低音が弱く、よく言えば輪郭があり、悪く言えば薄っぺらいサウンドです。
JC-40のReturn→低音が増強され、高音がやや丸くなり、Inputより太くなる反面輪郭が薄れたサウンドです。
Two-RockのInput→ソリッドステートに比べるとかなり篭もり、エッジ感が無くなります。
ソリッドステート一連がライン録音したようなサウンドならば、こちらは正にアンプから出したという感じのオーソドックスな音色です。
Two-RockのReturn→JC-40の時とは違い、InputよりReturnの方が高域がくっきりとして音が前に出るようになりました😳
またTwo-RockとRockmanのトーンが混ざったような独特な音色で、コンボアンプのA12-50の影がややチラつくかな?という風でもあります。
何れにせよ、Rockmanの根幹のサウンドがあって、そこにアンプの風味が少しだけ混ざるという鳴り方なので、俺的には特定のサウンドを狙う為以外なら、オーディオI/Fやミキサーにそのまま繋ぐか、パワーアンプとフルレンジスピーカーで鳴らした方が、雑味の無いRockmanサウンドが得られるのでそちらをオススメします😅
総評
アンプライク系オーバードライブはJC-40とさほど変わらず、通常のディストーションなどはTwo-Rockの特性を上手く享受してるのかなと、今回の実験で得られました。
やはりBognerやMesa Boogie同様、Two-Rockもまたアンプフレンドリーなペダルなら自分色に染める辺り、チューブ全体がそうなのかなと考えさせられもしました🤔
3機種ぐらい試して、逆にペダルフレンドリーと言われてるDr.Z Carmen Ghiaや、ペダルの為のアンプとして造られたSuhr Bellaなども、チューブの特性上各々のカラーに染めた上でエフェクターによる歪を出すのかなと考えてます。