ひっさびさにペダルを買いました😆🤘
というのは、あまり見かけないのと、故Dimebag Darrel氏がRandallから乗り換えようとしてたアンプメーカーからのペダルで現在はディスコンなので、状態の綺麗なやつで箱付きのやつを見付けて即購入しました(笑
KRANK Distortus Maximus MMV(以下MMV)です!
KRANKはアメリカのアンプメーカーで、00年代初頭に立ち上げられた若手のメーカーです。
故Dimebag Darrel氏がアンプの開発に深く関わっており、目指すアンプの方向性としては、
「フルチューブだけどソリッドステートのような音の立ち上がりの早さ、エッジ感、硬質さ、そして地を這うような重低音」
でした(Randall時代のサウンドじゃん!😅
そうして出来上がったのが、極悪な歪を叩き出すRevolution-1でした。
このRevolution-1とその後継機種、Revolution-1 PlusやKrankensteinなどのラインナップがありますが、いずれもDimebag氏の理想とするサウンド専用にチューニングされたものとなってます。
そしてその凶悪な歪をペダルで再現し、どのアンプでも鳴らせるようにしたのが、今回のMMVになります。
インターフェース
Vol、Gainに3バンドEQとシンプルな構成で、電源も無難なセンターマイナスの9Vアダプター(電池は使用不可)となってます。
3バンドEQが、当時の仕様としてはプリアンプを連想させます。
トーン
まずGainですが、0〜12時までははっきり書くと弱いです(凶悪なディストーションは何処へ?🤔
ちょっとエッジの効いた、ニュアンスが良い感じに出るクランチとか作るのに便利です👍✨
それ以降になると急激に歪みだし、Randall RG-ODのようなファジーで強烈なディストーションが顔を出してきます🤘😡🤘💥💥💥
EQ全て12時でかなり低音が出てるので、確かにエフェクターライクではない飽和感のあるザクザクサウンドが得られます。
しかしアンプライクか?と訊かれたらそうでも無く、チューブサチュレーション的な柔らかいザラザラ感は有るんですが粘りのあるコンプ感は無く、ひたすらザクザクザクザク刻めます🤘😡🤘💥💥💥
(寧ろこの手のペダルにチューブコンプ感とか付けられてもザクザク感が薄れて使いにくいなと思われますwwwwww
KRANK Revolution-1をペダルに落とし込んだのがこのペダルのコンセプトなので、エフェクターらしさを残しつつ、同時にアンプの特長(重低音含むワイドレンジなど)を上手く捉えてるペダルかなと思いました。
次にトーンですが、EQ全て12時でドンシャリです(笑
これはMetal MuffやRG-ODにも言える事ですが、この手のメタルディストーションは兎に角ザクザク感を強調したいものが多く、結果的にそうならざるを得なかったのかなと推測してます🧐🔎
Bassはかなり下の帯域を操作し、Qは広め、下げればそれこそスカスカなサウンドになり、上げれば地鳴り感のある重低音が出てくるのですが、ある一定の帯域からローエンドがデフォでカットされてるのか、腹にズンズン響くような感じは無いですね。
ローカットされてる分、変な所で飽和する感じで、俺的には12時を基準に気持ちちょっと上げる方向での微調整がいいかなと思いました。
Mid Rangeは凡そ2〜3kHzの増減で、QはBassと後述のTrebleの中間くらい、12時を基準に下げれば、それこそハイミッドの成分なのでモコモコ気味になり、上げればミドルを押し出しつつキンキンな感じになります。
高域成分とも密接に関わってるので安易に0とかは出来ず(笑)、音の太さ、芯、エッジ感、抜けの良さを考慮してTrebleと相互調整するのが良いかもです🤘✨
Trebleは4kHz帯の調整でQが非常に狭く、±dB数の絶対値も大きいのでアグレッシブに変わる反面、下げればそれこそモコモコになり、上げれば耳に痛い高音が出てきます😣
JC-40のTrebleとほぼ同じ帯域という感じで、こちらの方がHz数は高いと思われます。
先述のMid RangeとややQが被るので、双方操作してスウィートスポットを探す感じですね🧐🔎
アンプとの相性
Mesa Boogie Mark V Combo
まずはフルチューブアンプでC90積んでるこちら。
JC-40と比べたんですが、大まかな音は同じでした🤘✨
(JC-40のEQ→Treble 1.5、Middle 6.5、Bass 2.5)
流石にスピーカー径の違いによるレンジ感や奥行感はMesaに及びませんが、サチュレーションぽいざらついた歪は分離感があって解像度が高く、パワーコードなどでの立体感はどちらも感じられました。
またJC-40は頭と同じ位置、Mesaは足元に置いてるので、アンプの高さの違いでも低音や高音の出方が変わるのですが、MMVだとその範疇を超えて似通った音を出してくれるので、アンプキラー的な便利さがありますね😆👍✨
Piggy PS-40
続いては70年代の小型トランジスタアンプのこちら。
こちらもMesa同様、スピーカー径の影響は多少ありますが、殆どサウンドクオリティを保ったままなので、低音強めのスラッシーなサウンドを奏でられます🤘✨
Metal Muffもそうなんですが、この手の歪は上手く調整しないと高音が強過ぎて耳に痛くなったり、逆にモコモコした音になりがちですが、ガチっとハマればどんなアンプでもザクザクと歯切れのいいスラッシーな歪を刻めるので便利ですね🤘😡🤘✨
Pro Co RAT
もしかして似てるかな?と思って比較しました(笑
RATの方が粗くファジー、低音が散りやすい歪で、トーンは上と下をカットしミドルレンジの出方が80年代のディストーションなのに対し、MMVはエッジ感があって歪がきめ細かく、また中域はざっくり削られて低音がかなり出るのでドンシャリメタル系のアンプに近いサウンドを奏でました🤘😡🤘
VOX Satchurator
RATの時よりはMMVに近付きましたが、やはりMMVの方がきめ細かい歪で音圧や芯があり、相対的にSatchulatorが薄っぺらく感じてしまいます(笑
(決してSatchulator単体は薄っぺらさは無いです!)
低音の締まり具合に関してはSatchulatorは大多数のディストーションエフェクターな感じなのですが、MMVは低音が出る故なのか独特のスーパーボールが跳ねるような感じの癖があります🤔
Friedman BE-OD
最後は2010年代定番のハイゲインペダル、BE-ODとの比較♪
ここでかなり似たようなニュアンスが感じられ、BE-ODは高域と低域が丸く削られてチューブアンプのような立体感があり、MMVは兎に角エッジの効いた何処までもソリッドな歪が両者の間にある位でした👍✨
(MMVが得意そうな)メタル系の音楽の他幅広いジャンルをカバーするならBE-OD、ひたすらザクザクと刺々しい刺激的なメタルディストーションに特化するならMMVが良いですね🤘😎🤘
総評
歪がきめ細かいので、基本的に硬質だけど調整次第では柔らかくなり、重低音が兎に角出る、正にKRANK Revolution-1をペダルに落とし込んだものと言えますね🤘✨
どんな環境下でもブレずにその音を鳴らせるのも強みです。
メタル系のディストーションは癖の強いものがやたら多い部類で、こちらも低音に関しては相応の調整が必要かなと思いました。
次回はDimebag氏の音に近いエフェクターと比べてみたいと思います😆🤘✨