Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20240922 Rockman Aceシリーズ

f:id:acidmb:20240922182537j:image

Aceシリーズ、遂にロゴ有り無しをコンプリートしました㊗️🎉

数年間、出品されてたGuitar Aceのロゴ有りをどうしようか悩んでいましたが、とうとう入手したという感じです✌( ’ω’ ) ✌

今思えばこのロゴ有りのGuitar AceがAceシリーズの中で最も音が良く、一番Rockmanの主製品に近い音色を叩き出しますので、もっと早く入手してれば良かったなと思ってます。

 

Aceシリーズは1990年からJim Dunlopに権利売却される94年までの5年間で製造され、Guitar Aceは2000台、Bass AceとMetal Aceは1000台製造されたそうです。

その後Jim Dunlopが引き続きAceシリーズの製造を行い、現在でも販売されてます。

X100やSoloist、Bass Rockmanも製造・販売はされてたみたいですが、製造コストの削減や事業縮小の動きから出荷台数は相当減らして安価なAceシリーズに移行してたと思われます。

そしてAceシリーズ、Acoustic Guitar Pedal、Ultimatum Distortion Generator、A12-50がSR&D社の最後の製品となりました。

 

インターフェース

f:id:acidmb:20240922183247j:image

左からGuitar Aceロゴ無し、Guitar Aceロゴ有り、Metal Aceロゴ無し、Metal Aceロゴ有りとなってます。

ロゴ有りのSR&D社の方はインプットジャックがしっかりしており、またフロントパネルもメタリックで綺麗なのですが、ロゴ無しのJim Dunlopの方はジャックにチープさが見られ、またフロントパネルのビニールが経年劣化で剥がれてきてます😨

これだけでもAceシリーズに対するコストの掛け方が違うなと思いました😅

 

インターフェースのおさらいをしますと

・CLN/DIST切替スイッチ

・DISTモード時のSEMI/HVYモードの切替スイッチ

となってます。

要はクリーン、クランチ、ディストーションの3つの音色を切り替えて使えるという感じです。

X100やSoloist、Sustainorでは「EDGE」という表記になってますが、AceシリーズではSEMI DISTになってるのが感慨深いですね。

Scholz氏は何れの製品でもEDGEに深い拘りがあり(I→IIBへアップグレードするサービスもEDGEの改良だったし、SustainorでもEDGEをメインに使用、REV20もAuto CLNの改良メイン)、AceシリーズのSEMI DISTがEDGEに及ばなかった為名称変更したのかなと推測してます。

因みにHVY DISTに関しては、XPRで1番上の赤色LEDのディストーションが説明書では「HVY mode」と表記されてるので、それの派生かなと考えてます。

電源は12VDCアダプターか006P電池で作動しますが、オフィシャルで無い限り電池で動かすのが好ましいです。

 

トーン

今回はSoloistやX100も混ぜて比較してます。

X100はハードクリッピングなので別枠ですが、ソフトクリッピング勢を比べても違いが明確に現れてます。

Soloistは80年代のBOSTONサウンドを意識したサウンドですが、Aceシリーズは当時製品に組み込もうと模索してたGrowl回路っぽい雰囲気が入っており(唯一製品に組み込まれたのがUltimatum Distortion GeneratorとそのアンプのA12-50)、テープサチュレーションを意識してか音が柔らかくなってる気がします。

 

Aceシリーズのロゴ有りとロゴ無しを比較すると、トーンは同じなのですがコンプレッションに雲泥の差があり、SR&DはナチュラルにRockmanぽいコンプが掛かってるのに対し、Jim Dunlopの方は不自然かつ強烈にコンプが掛かっており、ピッキングした瞬間音量が下がり、その後音量が少しずつ上がると共に長いサスティンが得られます(笑)

死ぬ程弁護するとJim Duolopの方は何となくバイオリンみたいな独特のニュアンスがあって面白いですが(笑)、実用的なのはSR&Dですね(同じように作ればいいのにどうしてこうなった!?)

当然クリーンサウンドにも影響し、SR&Dはエレアコのような煌びやかな音をナチュラルに響かせてくれるのですが、Jim Dunlopの方はピッキングした直後に音量が下がるのでパーカッションみたいなニュアンスが出てきます(笑)

これに関しては筐体を開けて中のトリマーを回せばコンプレッションの調整は出来るのですが、同時にゲインも司ってるのでゲインが下がります。

この辺はバランスを上手く調整する必要がありますね。

 

Guitar AceとMetal Aceについてですが、これに関しては歪量というよりトーンに明確な違いがありますね。

Guitar Aceの方がRockmanぽい音です。強いて言えばUltimatum Distortion Generatorに非常に近い音という印象を受けました。

Metal Aceはどちらかと言うとMarshall系の音という感じで、Rockmanで削られてるであろう2kHzが強調され、相対的に500Hzが目立たなくなってRockmanからかけ離れてるという感じです。

もしJim Duolop製でもどちらかをご検討されてる方は、Guitar Aceをオススメします。

 

総評

とうとうAceシリーズを手に入れ(Bass Aceは除く)、その違いを堪能出来たので良かったのですが、やはりロゴ有りの方を推さざるを得ないという結果になりました。

ただJim Dunlop製でもコンプを調整すればある程度マシにはなりますし、キャビシミュがデフォで入ってるのでそのままミキサーに繋いでレコーディングやライブが出来るのは強いですね。

しかし何れにせよ、X100やSustainor、XPRなどの音を期待してはいけません⚠️

サウンドハウス

DJI