Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20221227 Ace Tone Mini Ace

f:id:acidmb:20221224232458j:image

12月も終わりに近付きましたが、滑り込みmy new gear!⛷

Ace Tone Mini Aceです!

 

エース電子工業

エース電子工業についてはWikipediaに詳しく記載されてるので、細かな歴史などは割愛します。

Ace Toneのギターアンプは60年代に真空管アンプのRockyをリリースし、70年代になると一律ソリッドステートに切り替わりました。

アンプの型番に「SA」と記載されてますが、これは「Solid Ace」の略です。

今回のMini AceはそんなSAシリーズの中でも小型で安価な立ち位置となってます。

これらSAシリーズは1975年のカタログのラインナップにはありましたが、78年のカタログには載ってないので、恐らく75年から77年の間に製造され、ディスコンになったと思われます。

価格はこのMini Aceの¥21,500から、SA150の¥300,000まであり、75年当時の大学卒の初任給の平均が¥89,300だったと考えると、中々高価なアンプである事が伺えます(現代で換算するとMini Aceでも5万弱位)

 

インターフェース

インプットが2つあり、恐らく2人でシェアするか、ハイ/ローインピーダンスの違いのどちらかかと思われますが、詳細は不明です。

つまみはVolume、Tone、Reverb、Tremoloの4つで、Gain等が無いクリーン専用アンプとなってます。

グループサウンズなどをやる際に最適なリバーブやトレモロなども付いており、雰囲気は抜群です✨

電源はTremoloつまみを1目盛り回すと入る仕組みで、最初気づきませんでした笑

スピーカーは自社製の8インチのものを一基搭載してます。

このスピーカーの特性か、パワーアンプなのかは分かりませんが、筐体の大きさに対し重さが異常に軽いんですよね🤔

特段軽い音という訳でもないので不思議です𖦹 (σ°▾。)σ 𖦹

最初縦長でやや大きく感じ、

「重かったら買うのやめようかな」

なんて考えてましたが、持った瞬間ハンズやニトリで売ってる木製のオブジェ並に軽かったので買いました笑

 

トーン

まずVolumeですが、最大まで上げても歪みません。

フルにするとスピーカーの許容範囲を超えて音が割れたり、古い回路なので雑音が入って歪んでるように聴こえる時もありますが、これはバグみたいなものなので歪まないと思った方が良いです笑

専らクリーン専用アンプでGS系に最適化されてます。

Toneは高域のパッシブEQで右最大が通常、左に回していくと高域成分のみが減衰していく仕様で、左に回し切っても極端に音色は変わりません。

ジャズ系の柔らかい音を作るなら左へ、マージビートやGS系なら右に回し切ってギャリンギャリンにするのが良いかなと思います。

ディストーションエフェクターで歪ませる場合、Toneつまみが12時だとトランジスタ特有の高域の硬さが目立つので、自分の好みでやや左に回すと太いサウンドになって良いかもしれません😃

ファズの場合Toneを12時より大きく左に回すと、高域の減衰が却って毛羽立ち感が無くなって音がペラペラになるので、12時から好みで左右にちょっとずつ振るのが良いかもしれません。

オーバードライブの場合は完全にその演奏するジャンル、自分の好みで調整するのが良いですね。

GS系でチューブっぽい柔らかな歪みを少し足しつつ音を太くしたいとかなら右に全振りでもいいですし、逆にジャズなら左へ振ってもいいですし、オーバードライブは一番自由度が高いと思いました😎🤘

Reverbはスプリングリバーブで、(GS系よろしく)効きはかなり強めです。

所謂サーフ系リバーブで、最大まで上げてテケテケやれば懐かしいあの音がまんま出てきます笑

古いアンプのスプリングリバーブは大体ヘタってるんですが、今回買ったMini Aceは顕在でした✌︎( ‘-^ )

Tremoloもリバーブ同様GS系特有の効き方で、フルまで回しても薄く掛かる感じで、クリーンサウンドのサスティンに味を付けるという役回りです。

リバーブと違って音量によって掛かり方が大きく変わるので、深く掛けたければVolumeをフルまで持っていく必要があります。

 

エフェクターの乗り具合

まずToneつまみを12時と8時半(目盛り1.5)で比べてみました。

ソリッドステートアンプは前々から高域が硬く耳に突き刺さるような歪になりがちだと考えてるので、高域を削れば多少は緩和されるのかなと考えてます。

推測ですが偶数次倍音と奇数次倍音の関係で、真空管だと耳に心地の良い帯域とされる偶数次倍音が増幅し、逆にトランジスタだと耳に痛いとされる奇数次倍音が増幅する為、あのザラザラとした音が出てくるのかなと。

 

Toneつまみが12時だと、動画のDS-1とGAZONどちらのエフェクターを使っても耳に突き刺さるので、調整した結果Toneつまみを8時半まで下げれば耳に痛くなく、かと言って高域成分が極端に失われる事も無く、バランスが良いかなと思いました。

GAZONでは余計な高域成分をカットしてるので、DS-1よりは滑らかではありますが、やはりアンプ側の癖が強く出るので、アンプ側の高域は絞った方が良いかなと思いました。

因みに真空管アンプならどう弄っても耳に痛い帯域は出なさそうなので、EQの自由度は高いです😉

 

今度は色んなディストーションエフェクターを乗せてみました。

Toneつまみは8時半固定での比較です。

感想としては高域を絞ったとはいえ、トランジスタ特有のザラっとした成分がやはり耳に付きます。

フルチューブアンプや真空管プリ+IRローダーとかだとこのようなザラつき感は無いので、やはりトランジスタならではの成分ですね。

Toneを0にしてしまうとザラつきは無くなりますが、今度は高域が無さ過ぎてモコモコになるので、やはり1.5位までは上げた方が良いです😅

GOAT GeneratorやRockman UDGに関してはフィルター(キャビシミュ)が入っており、最初から高域成分が無くなってるのでザラつき成分まで除去され、滑らかなサウンドが炸裂してます🤘👍✨

(まあ元々どの環境でもBOSTONサウンドが出せる様にと作られたものだしね😆)

ただやはりToneを12時にするとキンキンな音になるので、8時半が丁度良いと思いました。

 

総評

ハードオフでの謳い文句では「エフェクターの乗りが素直」と書いておりましたが、ディストーションエフェクターに関しては良くも悪くもJC-120やその他トランジスタアンプで鳴らしたような音ですね。

アンプキラー型のAIABを使い、Toneつまみを絞って鳴らしてもやはりトランジスタの癖は強いです。

クリーンに特化してToneを上げ、キンキンな音にしてシングルコイルでGS系をやるのが最適かと思います。

若しくはToneを0まで絞ってジャズでしょうか。

個人的にはとても気に入ってますが、アンプ単体では歪みませんし、人を選ぶアンプです笑

サウンドハウス

DJI