Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20221231 ZOOM 505 Compact Multi Effects Processor

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今年はAce Tone Mini Aceでmng終了する予定でしたが、、、1,650円と安かったのでついつい買ってしまいました笑

ZOOM 505です!

ZOOMは2022年12月現在もG1 FourやG1X Fourなどの低価格マルチエフェクターシリーズを出してますが、それらのシリーズの最初期のものがこちらの505になります。

505は95年頃にリリースされ、(当時としては)高音質、コンパクト、多機能、低価格という事で大ヒットを飛ばしました。

当時のギタリストはプロアマ問わずコレを持っていたそうで、逆に持ってない人を探すのが難しいと言わしめた程だそうです😳

 

シリーズを追っていくと、以下のようになります。

・505

・505II

・G1N/G1XN

・G1ON/G1XON

・G1 Four/G1X Four

(上位機種は除く)

当然、中のDSPやアルゴリズムなどは型番毎に進化しており、505とG1 Fourを比べたら断然違うかと思われます笑

G1 Fourでも10,000円前後、G1X Fourでも11,000円前後なので、低価格路線を維持されてる企業努力には頭が上がりません😭

因みに(俺みたいにニッチな人で無ければ)最新のものを当然推奨します🤣

 

インターフェース

操作などは公式サイト

にPDFマニュアルがあるので割愛し、パラメータの使用感などを書いていきます。

 

COMP

コンプレッサー、リミッター、ワウ、別売りのエクスプレッションペダルを使ったワウをオンオフ出来ます。

コンプレッサーとリミッターは同時掛け出来ませんが、ワウとコンプ、ワウとリミッターは出来ます。

コンプやリミッターは9段階で掛かりの強さを決められるのですが、一番弱いと思われるC1、L1でも結構強めに掛かる印象で、コンプは最大のC9にすればパコンパコンになります笑

ペダルでない方のワウは恐らく効き方からしてオートワウです。

 

DIST

歪ペダルに該当する物のオンオフや種類を選択します。

Acousticはアコシミュで、中々アコースティックギターの音を再現してます。

これにコーラスやリバーブを掛ければ、12弦ギターのようなサウンドが得られます(若しくはRockmanにおける青空クリーン)

Rhythmはクランチに該当する音で、オーバードライブよりも歪が少ない代わりにレンジが広いサウンドです。

ギター側のVolを絞ってもクリーンサウンドとかは作りづらい(音量が小さくなる方が目立つ)ので、ギター側のVolは8~10にしてフルコードでかき鳴らしたり、ジャズやブルースに最適なサウンドです。

ODはオーバードライブで、良くも悪くも普通のオーバードライブです笑

強いて言えば帯域の上と下が切り取られて相対的にミドルが出てくる、昔ながらの音です。

DistはDS-1とか往年のザクザクとしたエッジの歪でメタルに最適です。

昨今主流な滑らかでアンプライクな歪とはかけ離れた、これまた古き良きディストーションですね😃

歪量を抑えるとスカスカになるので、ここはゲインを上げてHR/HMに使うのがオススメです!

Bluesはその名とは裏腹に、個人的に多分一番使えるディストーションです!!

他の歪はデジタルマルチ独特の、一癖も二癖もあるペラい歪なんですが(失礼)、このBluesだけは頭2つ抜けたアンプライクなハイゲインディストーションという感じで、どっしりとしたローミッドやきめ細かく滑らかなエッジ感はMesa Boogieのような歪で、うちの難敵Mini Aceでも心地好いハイゲインサウンドを出してくれます!

ZOOM 505でハイゲインサウンドを狙いたい場合は、このBluesを基軸にすると良い結果が得られるかも知れません👍👍👍✨

Fuzzはヴィンテージファズ臭い感じで、あくまで俺個人がYouTubeなどの動画で似てるなと思ったのが、1967年製のMarshall Supa Fuzzでした😅

(あくまで俺個人の曖昧な感想です。決してヴィンテージのSupa Fuzzの音を期待してコレを買わないでください!)

やはりヴィンテージ系なのでサイケロックやアシッドフォークなんかにマッチしてる気がしますね😃

Leadはミドルが強めなディストーションで、コード弾きよりも単音のソロ向けな印象です。

単音だと鼻詰まり感が「あの音」臭くて中々乙なんですが、パワーコードで刻むと特定の尖ったミドルが強過ぎて音が潰れます。

Bluesにミッドブースターを加えてリードサウンドにしたという感じで、バッキングやリフにBlues、ギターソロの時にLeadに切替えるセッティングにしとけば中々使えるかもしれませんね☺️

MetalはDistよりもきめ細かい歪で、また高域のエッジが鋭く、スラッシーなリフを刻むのに最適です🤘🤘

Distとトーンも似てるしキャラがやや被るので、「粗め=Dist」「きめ細やか=Metal」と割り切るといいかも知れません(まるでラーメンの注文みたいなw)

 

GAIN

1~30までのパラメータでゲイン調整を行います。

Acousticの場合は掛かりの深さに関連します。

歪系の場合、1だとクリーンに近い音になり、上げていくと徐々に歪が足されていく感じで、30では繋ぐ先のアンプやIRの種類によっては音が潰れます。

微調整が出来ないので、割り切って歪量を決めるしかないですね😅

 

EQ

EQは1~50まで割り当てられており、かなり特殊な効き方をします。

1〜10はローブーストのハイカットで、1が超モコモコになる極端なセッティング、数値が上がるにつれてブーストとカットの量が均衡になっていきます。

11~20はローブーストで、数値が大きくなるにつれてブーストする低域の帯域が上がっていきます。

スッキリした低域でブーストしたい場合は上げ目がいいでしょう。

21~24はミドルブーストで、21から段々ブースト量が減ります。

大体500Hz辺りをブーストしてる感じで、Qは割と広めです。

25はフラットになります。

26~30はハイミッドのブーストで、数値が大きくなるほどブースト量が増えます。

大体2kHz辺りのブーストかなと。

31~40はトレブルブーストで、数値が大きくなるにつれて周波数帯域の値が大きくなります。

ハイミッド辺りを持ち上げて抜けを良くしたい場合は低め、逆にエッジを鋭くしたり倍音成分を強調したい場合は上げ目がいいです。

41~50はローとプレゼンスが持ち上がる効き方で、数値が大きくなる程ブースト量が増えドンシャリになっていきます。

メタル系で主にここを上げてドンシャリサウンドを目指してもいいですが、単純にディストーションに低音の迫力と高域のエッジや輪郭を加えたい場合でも、ここのセクションを微調整して賄えます👍✨

PhaseのP1~P9はフェーズシフターで、逆位相を当ててフランジャーやフェイザーの様な効果を付与します。

数値が大きくなるほど揺れが強くなる感じで、P1だとフランジャー、P9はトレモロみたいな感じに効きます。

 

ZNR/AMP

ZNRはZoom Noise Reductionの略で、1~9の段階で調整出来、数値が大きくなるほど掛かりが強くなります。

ハイゲイン設定にするとノイズが結構出たりするので、s/n比の改善で調整するのがいいかもしれませんね(俺はオフにしてます)

AmpはアンプシミュレータでA1~A9まであり、A1はそのままアンシミュを通り、A2~A9はZNRが付加されます。

アンプタイプはどう聴いてもMarshallかなと思われます笑

また「アンシミュ」であり「キャビシミュ」では無いので、コレをオンにしてコンソールに直で繋いで宅録とかは非推奨です(音がザラザラになりますw)

またコレをオンにすると、場合によっては高域のエッジが無くなり低域が強過ぎると感じるかもしれないので、必ずオンにする必要は無く各々の好みですね(俺はオフにしてます)

 

MOD

コーラス、フランジャー、ダブル、ステップ、ピッチシフターがあり、それぞれ1~9の間で調整出来ます。

コーラスは数値が大きくなるほど揺れが強くなり深く掛かります。

揺れと深さを個々に調整は出来ませんが、コーラス自体は癖がなく普通に良い感じなので、クリーンにもディストーションにも合いますね👍✨

フランジャーは数値が大きくなるにつれて揺れが強くなります。

F1は所謂ジェットサウンド、数値が大きくなるとシュワシュワの周期が短くなります。

ダブルはd1〜d6まではスラップバックディレイ、d7~d9ではコーラスが同時に掛かります。

Eventide H910 Harmonizer的な立体感をd7~d9で出せるので、この505をH910代わりにしてもいいかもしれませんね笑

ステップはリングモジュレーター?で、サスティンの部分の音階が都度変化します。

数値が大きくなるほど深く掛かり原型を留めなくなります笑

ピッチシフターは原音に異なる音階の音をミックスして鳴る感じで、和音を追加してヴァイオリン的な音を狙ったり、不協和音を追加してサイケな音を狙ったり、ユニゾンを追加してデチューンみたいなダブラー効果を付与出来ます。

パワーコードよりも寧ろソロで聴かせる感じですね。

 

DLY/REV

ディレイ、ホールリバーブ、ルームリバーブの3つの空間系を司ります。

ディレイは数値が大きくなるほどディレイタイムが長くなり、フィードバックの回数が増えます。

スラップバックディレイなら1、ロングディレイなら9という感じで使い分ける感じです。

ホールリバーブは一般的なデジタルリバーブという感じで、癖がなく使いやすいです。

数値が上がる毎にリバーブの掛かりが強くなります。

ルームリバーブはスラップバックディレイの様な効き方で、立体的な音になります。

ホールリバーブが空間内で響き渡るという感じなのに対し、ルームリバーブは残響が直ぐ返ってくるという感じでしょうか。

リバーブタイムもそんなに長くないです。

数値によって掛かりの深さが変わります。

 

LEVEL

1~30までの間で調整可能で、繋ぐ先のアンプやコンソールなどで適宜調整します。

(当然ですが)音量で音色は変わらないです☺️

 

総評

「デジタルマルチの音はデジタル臭い」

とよく言われますが、なんとなーく分かりました笑

空間系は兎も角、ディストーション部分が平面的で音が硬く、EQで低域や中域を補正しても違和感が出てペラペラな印象です笑

ただ繋ぐ先の機材、エフェクター乗りの良いアンプとかIRローダーに繋げば中々良い音で鳴ってくれます👍✨

YAMAHA FX-550の歪とどっこいどっこいですね😂

最新版のG1 Fourは劇的に進化してて、アンプライクな歪やニュアンスが得られ、各種機能も充実してるので、やはりデジタルマルチは最新版がいいなと思いました。

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