今月はmy new gear...が多数あるので、5月に渡って紹介していきます笑
まずはこちら、Chick Effects CROWです!🤘✨
Chick Effectsについてはこちらの記事
で紹介しましたので割愛します。
このCROWはタイトルにもあるようにフィックスドワウです。
フィックスドワウとはなんぞや?というと、ワウペダルのワウワウさせるパネルをつまみにし、帯域を固定しやすくしたものです。
「ワウペダルはワウワウさせるのがワウペダルであって、ワウワウさせる部分が固定になったら意味ないじゃん!」
という方もおられると思いますが(ワウワウうるさい)、ワウペダルを踏み込んでる途中で特定の帯域が強調され、その強調されたサウンドが好きという方が大勢います。
ワウペダルは極狭なQを伴った帯域が過剰ブーストされてる状態で、中心周波数が動くという仕組みになってます。
なのである一定の所でペダルを止めると、その帯域が過剰ブーストされたサウンドになります。
しかしながら、その気に入った所でペダルの位置を固定しておくのは難しく、特にライブ中ではペダルが動いて音が変わってしまう危険性もあります。
そこでこのフィックスドワウを使う事により、その気に入った位置に固定し続けられるというわけです👍✨
古くはMichael Schenkerがそのサウンドを編み出し、Jen Crybabyのペダルを固定してワウ半止めサウンドを維持出来るようにしてました。
それに多大な影響を受けたのがB'zで、ワウ半止めサウンドは彼らの代名詞にもなってますが、そのCrybabyなどの半止めサウンドに特化したのが、このCROWになります。
インターフェース
フロント部分はシンプルで、バイパススイッチと中心周波数を決めるつまみのみとなってます。
大体のフィックスドワウはそんな感じなんですが、こちらは一味違います。
裏蓋を開けると内部にDIPスイッチが3つあり、
Mid Bst(ミッドブーストのON/OFF)
Voice: F-J(FAT 515.Wの"ような"サウンドとJen Crybaby Superの"ような"サウンドの切替)
Q: N-W(Qの広さの設定)
を行う事が出来るのです!
特にVoice F-Jは圧巻で、初期と現在の某B'zの"ような"半ワウサウンドがどちらも堪能出来るようになっており、昨今巷では初期と現在のサウンドの再現合戦が繰り広げられてますが、それに一役買ってくれるオーパーツと呼んでも過言ではないでしょう🤘✨
サウンド
今回はCROWの他、半ワウっぽいサウンドを奏でるものや半ワウ設定にしたワウなども比べてみました🤘✨
まず全体的に比べて見た感想ですが、CROWはローノイズで音がきっちりとしており、上品なサウンドという印象でした。
他のものでも似たような半ワウサウンドは出せるんですが、特化したCROWは1歩抜きん出てますね。
E.W.S ModのCrybabyも近いサウンドを奏でるのですが、筐体のコンパクトさや安定度からするとCROWに軍配が上がります。
FOCUS-NXはColor1と2をフルにすればそういうサウンドになるのですが、ノイズがやや目立ちます。
素直にミッドブーストとコンプ、ゲインブースターとして使うのがいいかなと考えてます。
MXRの6バンドEQはBOSTONの半ワウサウンドに特化してるので、やはり毛色がかなり異なりますね笑
またCROWは内部DIPもあるので、より綿密なフィックスドワウサウンドも作れ、単純な音質以外の面でも他を圧倒してます👍✨
総評
フィックスドワウが欲しいなら断然コレですね。
昨今はヴィンテージのJen CrybabyやFATのフィックスドワウは暴騰しており、それらで作られた往年の名曲の再現なら便利で高音質なCROWが宜しいかと。
ただ通常ラインとはいえ少数生産で入手がやや困難なので、出てきたら即ポチが推奨されます笑