Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20181228 Lovepedal Jubilee

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某楽器店の年末ペダルセールで買ったLovepedalのコレ(^o^)/

(中古ですがもう1つのペダルと併せてなんと2万円!(((;゚;Д;゚;)))余談ですがもう1つのペダルと併せて「新品」で購入した場合、まあ恐らく7万円位になるんじゃないかと思います(笑)

Lovepedalは老舗の人気エフェクタービルダーで、代表作は幾人もの人を唸らせたPlexiペダルであるCOT50が有名でしょう(^o^)/

コレを噛ませるだけでPlexiライクなサウンドになるだけでなく、ヘタリきったアンプを補正していい音にしてくれると瞬く間に評判になったペダルです。

つまみは1つで、主に真空管の動作を可変するシミュレートを行うつまみだった様な気がします。

これを機に次々とペダルを発表し、Marshall系を中心としてTweed系なども出て、アンプの音色を模したペダルが多いです。

また、当時人気にも関わらす受注生産のみで個体数がかなり少なくプレミア価格が付いてたHermida Audio TechnologyのDumble系オーバードライブ、Zendriveの委託制作まで任されるようになりました。

今日出回ってるZendriveは派生型も含めLovepedal製のもので、クオリティはそのままに、大量生産が出来るようになった為値段が下がり、高嶺の花だったペダルが(我々)一般庶民でも比較的手に入りやすくなりました(それでも高いけどねw)

今回紹介するJubileeは、その名の通りMarshall 2555X Silver Jubileeを再現したペダルとなってます。

その元となったアンプは、フロントパネルは鏡のようでトーレックスが銀色な、ちょっと上品な感じのアンプで、Guns'n'RosesのSlashが使ったという事を知ってたくらいですが、少数生産だったらしいですね(1987年に1年だけ)

(見た目がSoldanoやEVH 5150III辺りと似てるのが何かm9(+ゝω・´+)カッコイィ───ッ☆)

最近復刻版が出て、それを模した新作のミニコンボアンプと同時に今でも発売してます。

因みに音はこんな感じです。

youtu.be

 

昨今では幾つかのペダルメーカーがこのSilver Jubileeの音を再現したペダルを出しており、Lovepedalも例に漏れす出した感じです(まあPlexi系が2種にJTMも出てるし、出るのは必然だったのかも知れませんw)

 

インターフェースはお馴染みのVol、Tone、Gainの3つまみ、TS系です。

まず全て12時に設定した場合、やはりJCM800位の歪量です。

しかしながら、初めてのLovepedalだったんですが、その凄さに圧倒されてしまいました😭

(相棒の)JC-40で鳴らしたのですが、Marshallのチューブアンプになりました(爆

この反応はガチの職人レベルのクオリティがありますね。

Silver Jubileeの音は実際に弾いた事が無いので言及が出来ないのが残念なんですが、最初はとことんMarshallらしさが出てる印象を受けました。

というのは、従来のチューブのコンプ感やSAG感、サチュレーション、倍音成分、音の粒の艶、温かみ、太さなどは高い精度で再現されてます。

しかし改めて聴くと、歪の成分はまんま初期ブラウンサウンドという感じで、Marshallらしい高音の癖などが軽減され、ミドルが豊富になり、扱いやすくチューニングされてるのかなという感じです。

 

Driveつまみの可変幅は広く、下はクリーンから上はハイゲインまでシームレスに可変出来ます。

どこの位置にしても全く破綻することなく、どのポジションでも使いやすいサウンドなので、クランチにしてジャカジャカとコード弾きやバッキング用途にしたり、リードサウンドを狙ったりとサウンドメイキングの幅は広いです(^o^)/

 

Toneつまみは近年のペダルで採用されてる、音が前に出るか奥に引っ込むかを調整する感じで、これも0にしても高域が埋もれず抜けを維持し、MAXにしてもキンキンにならず絶妙なバランスを保ってます( ‘-^ )b

なのでDriveを落としてToneを0にして甘めのジャジーな音を狙ったり、両方MAXにして抜けのいいハイゲインサウンドを作ったり、音作りが非常に楽しいです(*>ω<)b

 

ピッキングニュアンスやギターVolへの反応もピカイチで、Drive MAXにしても弱く弾けばクリーンになります(勿論強く弾けばハードに歪みますw)

ギターVolもDrive MAXですら3〜4でクリーンになり、シームレスに可変するのでチューブアンプさながらという感じです。

 

Silver Jubileeの枠にとらわれずペダル単体として考えた場合、対応するジャンルとしてはスラッシュメタルなどのソリッドな歪を要求しなければ幅広く対応出来るかなと思います。

低音もToneつまみの調整でそこそこ散るので、60年代のロックとかも割と行けます。

 

・VOX Pathfinder 10

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VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

 

取り敢えずパス10でのエフェクターの乗りを確認しました(*>ω<)b

結果、パス10内蔵のオーバードライブよりもちょっとアップグレードしたような感じで、さほど変わりないように聴こえました(^^;;

JC-40ほど効果が期待出来ない、と言うのが正解かなと思います。

ちょっとアップグレードした内容は、歪の粒の分離感が向上し、また音が前に出るためパス10でもチューブのようなニュアンスが堪能出来ます。

一方、JC-40の時よりもザクザクとエッジが立ちやすくそれがOD chに似てるな、とも感じました。

恐らくスピーカーの影響が出やすいタイプのアンプライクペダルなのかなと思います。

ピッキング時のアタックはOD chの方が強く、Jubileeはよりナチュラルといった感じにも聴こえました。

 

総合的に、欠点は現時点では全く見当たらないので今度他のペダルと比較して粗探しします(爆

Lovepedalは初めての体験だったのですが、想像以上にクオリティが高く、COT50などの伝説の名器の存在や多くのファンを抱えてるのも頷けました🤘( ◠‿◠ )🤘

LOVEPEDAL ラブペダル/JUBILEE

LOVEPEDAL ラブペダル/JUBILEE

 

サウンドハウス

20181226 YAMAHA DI-100 Distortion Pt.2

今回はDI-100を、いくつかの似たようなペダルと比較して違いなどを確かめる記事を書いていきます(^o^)/

こういう大手のペダルは、当時のギターブームもあり開発費に莫大な資金を掛けてる場合が多く、またBOSSに追いつけ追い越せの勢いがあるから、クオリティも(当時では)相当高いのかなと推測し、期待がパネェです(*>ω<)b

 

・Guyatone PS-001 Distortion

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第一発目は気になるアイツ(ง🔥Д🔥)ง

双方とも80年代から90年代初頭のイカ天バンドブーム辺りまでに生産された入魂の逸品同士の対決‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

どちらも黒地に赤色が基調となっており、ハードロックな雰囲気バリバリですが(笑)、果たしてどのような違いがあるのか?

(ちなみに買った時のお値段はPS-001は5,000円、DI-100は3,240円となっております。)

まず音量は写真の設定で同じ位なので、DI-100が大きいと言うより寧ろPS-001がかなり小さいのかなと思います。

それを踏まえて考察すると、まず歪量や可変幅は断然PS-001の方が広いです。

12時での歪量はDI-100の方が上ですが、左右に振った時の増減の幅は圧倒的にPS-001の方が大きいです。

歪の性質は全く別物で、PS-001はザラザラでファジー、DI-100は高域が削られてマイルドなディストーションとなってます。

なのでエッジが際立ちRATとかDistortion+の流れを汲んでるのはPS-001、TS系やSD-1の延長のような太い歪はDI-100という感じです。

Toneは逆にDI-100の方が可変幅が広く、PS-001では左右に回し切っても音が破綻することは無いですが、DI-100は左に振り切るとモコモコ、右だとキンキンになります。

ミドルのイコライジングは全く一緒で、どちらも大体750Hzがピークとなってます。

このミドルはやはり80年代当時の音楽シーンに最適化されてる感じで、エモーショナルな雰囲気が堪らないです(*´ェ`*)

総合的に考えると俺的にはDI-100の方が使いやすいかな、と思いました( ‘-^ )b

 

・VOX Satchulator JS-DS

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お次はDS-1の進化系と言われるコレとの比較。

「まあDS-1の派生だし、ブーストの有無以外はインターフェースも同じだし、似てるでしょう😁」

と鷹を括ってましたが全然違いました🤘🏻

まず歪量は、DI-100がフルでJS-DSが1~2時(ブーストオフ)でほぼ同じ位なので、圧倒的にJS-DSの方が歪みます。

また歪み方は、JS-DSはPS-001とは違うチューブのSAG感のようなファズっぽさがあり、滑らかなDI-100とは明らかに違います。

ピッキングニュアンスやギターVolへの反応はJS-DSの方が良い感じです。

Toneつまみの可変値については、JS-DSの方が扱う高域が高く、また12時では俺には耳に触る音なので絞り気味になり、12時でも安定してるDI-100の方が弄りやすいかなと思います。

(両方基本12時以降には回しませんがwww)

全体的なEQは、恐らくJS-DSではPS-001やDI-100でのミドルのピークになってる箇所を逆に減らし、低音とハイミッドを強調してJCM900以降のMarshallっぽい雰囲気を出しており、より現代的な音になってます。

JS-DS弾いた後でDI-100を弾くと、やはり低音と高音が削られ、ゲインが低くなり、ミドルが強調され、全体的に甘いサウンドになる感じがしました。

どちらが使いやすいか?というのはキャラが違い過ぎるので言及は出来ません(笑

それぞれの作られた時代の音を再現するのにうってつけ、という表現が良いのかなと思います🤘🏻(^o^)🤘🏻

 

・VOX Pathfinder 10

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VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

 

最後に恒例のパス10でのエフェクターのノリの良さを調べました。

但しやはりYoutubeで確認した結果、金色の線が入ってる旧verの方と明らかに音が違く、現行の線無しverの方が天地の差で音が良くなっている為、参考にならない可能性が浮上してきてしまいました(笑

(まあそれでも伝統行事だし続けます(^o^)/

パス10はいつも通りGain 12時、Treble 0、Bass 6で試しました。

結果、JC-40の時よりも歪がきめ細かくなり、やはりスピーカーの特性かレンジが狭くなりミドルに集中した音になりました。

なので恐らく初見でドライブ感が出てると感じるのはパス10の方かなと思います。

同じEQでパス10のOD chと比べると、歪の性質は概ね一緒ですが、OD chの方が低音が強く、逆に高音が弱くなり、ピッキング時のアタックがくっきりと出てる印象です。

特別に抜けの良さとブリブリ感(?)が欲しければDI-100、そうでなければ敢えて使う必要も無いでしょう( ‘-^ )b

 

・総評

当時の技術としては、アンプライクなふくよかさが出てるペダルだなと思いました。

当時主流だったファズディストーションとかとは違い、どちらかと言えばSD-1やTS9の流れを汲んでますが、コンプ感やロー〜ミドルにおけるEQのカーブが違く、やはりヤマハ独自のチューニングが施されてるのかな、と推測してます。

80〜90年代のエレキギターブームで学生だった人がこれを使ってたんだな、と考えると感慨深いですね(-。-)y-゜゜゜

PS-001同様、昨今の音楽シーンでは昔の音過ぎて使いにくいところもありますが、当時のJ-Rockとかをやるには超良いと思います( ‘-^ )b

サウンドハウス

20181224 YAMAHA DI-100 Distortion

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シングルヘ〜ルシングルへ〜ル、金が〜減る〜(*´○`)o¶♪

と、イヴなのにこうやって一人寂しくペダルを買い集めてるオタクな俺でございます。・゚・(ノД`)・゚・。

 

12月は例の4台のペダルで終わらせるつもりだったのですが、年末セールというコレクター殺し(笑)な文言に釣られ、気付いたらまーた3台こうてました(*>ω<)b

ちなみにコレは下北沢のハードオフでたまたま見つけまして、こういう大手メーカーの、今ではビザールなディストーションペダルには目が無くてついつい買ってしまうんですよね(笑

そう言えばTwitterとかやってると、ファズやオーバードライブに関しては本当に多くの熱狂的なファンがいるのですが、ディストーションはそんなに「好きーーー❤」って人は見ないような気がするのは気のせいでしょうか?

(思い込みならすみませんm(__)m

 

YAMAHAのディストーションペダル、DI-100です。

製造時期は80〜90年代で、俺が買ったのはどうやら80年代製のものらしいです(まあ内部は変わってないと思いますが)。

丁度BOSS DS-1や、俺が持ってるGuyatone PS-001と同年代のペダルで、Pro Co RATやMXR Distortion+辺りの世代のペダルでもあります。

最初は詳細が分からず、また本体のみの購入で説明書とかは皆無なので、公式サイトの謳い文句を拾ってみますと、

「コンプ回路を通った後、2ステージゲイン回路を通り、EQセクションを通り、マスターVolでアウトプットされる」

とあり、EQはゲイン回路の後段にあるそうです。

また、

「ゲイン回路は独自の開発により、真空管のようなクランチからハードなディストーションを再現し、ゲインを絞っても高域はクリアに、フルにしても耳障りにならないディストーションを奏でる」

とありました(^o^)/

これを踏まえ、早速試奏した感想などを書いていきます(๓ŏㅂŏ๓)イエーイ☆

 

まずインターフェースはお馴染みの3つまみで電源は9Vか四角い電池で、TS系やBOSS SD-1に慣れてれば先入観で扱えると思います。

またバイパスはバッファード式で、個人的には違和感はありませんでした。

 

トーンに関しては、全体的にミドルの750Hz辺りにピークが集中しており、ローはバイパスと同じくらい、ハイはやや削られて丸みを帯びており、やはり80年代のミドル強めな印象です。

Toneノブはローパスフィルタとなってる感じで、12時を基準に4kHz辺りの高域がブーストorカットされる感じです。

効き方はJS-DSに非常に近く、俺的には9~12時の設定が音が太く、ふくよかなディストーションが得られるかなと思いました。

12時以降はやはり音がキンキンになり、抜けは良くなりアンサンブルで埋もれにくくはなりますが、どうしてもスカスカでチープな音になる感じで好きではないですね(^^;;

 

歪量はMINにすると確かにクランチになりますが、9時から上はそんなに変化はありません。

MAXでも12時の時より多少ゲインアップしたという感じです。

謳い文句ではこのローゲインのクランチも売りにしてるような感じなので書きますと、使えなくはないという感じですかね。

しかしながらこのペダルのトーン前提でのクランチサウンドでなければダメ、という訳では無いならTS9とかSD-1辺りでも充分代用は利きますし、寧ろそっちの方が音圧があり、より実践的かなと思います。

12時〜MAXについてのディストーションですが、やはり80年代らしく歪の粒がやや粗い感じです。

ただ中域がそこそこ出ており、またヤマハ独自の回路の効果が出てるのか、ある程度マイルドさもある印象。

 

コンプレッションは強いのでサスティンはそこそこありますが、コンプレッサーで言う所のアタックはかなり弱く、チューブアンプでも感じられる弦を弾いた時のパコパコ感が無いです。

またゲイン12時において、ヘッドホンアンプであるRockman Guitar Aceに感じられた、ピッキング直後から音が緩やかに大きくなる現象も感じられました。

この辺はコンプ回路がかなり特殊なものかなと思います。

 

ギターVolへの反応やピッキングニュアンスについては、正直無いです(爆

(或いは俺が下手なだけかwww

コンプレッションが強いのと、当時はハードに歪ませる前提に作られた為(とは言ってもDS-1程度の強さの歪らしいけどw)、そこまで細かい動作に気を配らなかったんじゃないかと思います。

なので手元で操作、と言うよりロックや古めのメタルなどをガンガン弾くスタイルに適したペダルと言えるでしょう(^o^)/

 

何かと特徴が被るので、次回はPS001とかDS-1のエンハンスト版のJS-DSと比べてみようかなと思います。

サウンドハウス

20181222 BJFE Honey Bee Overdrive Pt.3

前回の記事は主にSupro系ペダル(殆どSHOD系ですがw)での比較でしたが、今回は他社のペダルと比べてHBODはどんなものか?というのを(前回の予告通り😉)実験してみました(b`>▽<´)-bイエーイ☆゛

 

・Bondi Effects Sick As Overdrive

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Bondi Effects ボンダイエフェクト オーバードライブ Sick As Overdrive
 

まず第一発目はやはり(?)これ、昨今の大傑作オーバードライブのSick Asで行きますウオオオオアアアア( ´°ω°)/アアアアアッッッッ!!!!!

「ブティックペダルの黎明期の王者vsケンタウロス+トランスペアレントの複合」は果たしてどのような結末を迎えるのか?!

まず歪量に関しては、双方のGainつまみが12時の時点、Sick AsがODモードでほぼ同じ位です。

双方のGainつまみをMAXにするとSick AsのODモードの方が歪み、Clean Boostモードで同じくらいです。

またGain 0ではSick Asはどちらのモードでもクリーンサウンドとなり、歪の可変幅はSick Asに分がある感じです。

歪の性質はSick Asの方がきめ細かく滑らかに歪む感じで、HBODは相対的に弦の震えなどが感じられる解像度の高い歪み方をします。

一般性を持ちつつ高品質な歪はSick Asで、HBODはアンプライク系と分かりやすい傾向です。

しかしながら、Sick AsもHBODまではいかなくとも音の輪郭はハッキリとしており、

「ケンタウロスorトランスペアレント」

に囚われない、アンプライクな性質をも併せ持ってるように思えました。

ピッキングに対するニュアンスは、(圧倒的である意味悔しいのですがw)HBODの方が繊細で、強弱で歪からクリーンの表現、ギターvolに対する歪量の減衰が目に見えて分かりやすいです。

トーンはHBODの方がややハイミッド寄り、Sick Asはミドルである500Hz帯でどっしりと構えてる印象。

なのでやはり太く感じるのはSick Asで、その分HBODでは比べるとヴィンテージ感が出ます(笑

(SHODとSick As比べた時は寧ろ俺の自慢のクソ耳が麻痺してSHODがスカスカな感じを受けたようなw)

EQは、HBODではNatureつまみを左に回して比較した場合、やはりSick Asの方が低域はより低く、高域はより高い帯域を可変する感じです。

デフォルトでのミドルのピークや、2バンドEQの性質からもSick AsはHBODと比べてモダンな印象を受けました。

最後に、Sick AsでHBODをブーストした所、言わずもがな素晴らしいアンプライク系ハイゲインディストーションが出てきました!✨😆✨

HBODではあまりDriveを上げずにSick AsのVolとGainを調整すると、音の艶や輪郭がくっきりとしつつ、カラッとしたアメリカンでご機嫌なドライブサウンドを出力してくれます🤘( ◠‿◠ )🤘

SHODといい、Sick Asは品質のいいローゲインペダルとはつくづく相性が良いです(*>ω<)b

(ちなみに余談ですが、最近ハイゲイン版も出ましたね、気になりますw)

 

・Bogner Burnley Distortion

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Bogner [ボグナー] Burnley

Bogner [ボグナー] Burnley

 

HBODを買った当初から、

「HBODの巻き弦のプルン感がBogner Ecstasy Redに似ているd('∀'*)」

と納得してたので赤青を比較したのですが、Burnleyの方が全体的なニュアンスが似てたのでこれにしました(笑

(なんつーか赤青は新しい音と言いますか、ゲインが高くて歪の粒がきめ細かくシルキーで、Bognerの音をベースとしてアンプ独特の空気感や太さを兼ね揃えてるのはBurnleyの方かな、と思いこちらにしました。)

隠れた名器Bogner×Neveのディストーションは果たしてどのような違いがあるのか?

まず双方のつまみを12時にするとやはりBurnleyの方が音は大きいです。

また歪の強さもBurnleyの方が上で、上記の写真くらいの設定で大体同じくらいになります。

歪の性質はやはりBurnleyの方がきめ細かく現代的な音、対するHBODは粒が太く輪郭があり、単音での存在感はHBODに分があり、ドライブ感はBurnleyですね。

トーンはHBODをフラットと考えるとBurnleyは高音が弱く、逆に低音が強めなので篭るような印象です。

なので写真のようにHBODのNatureつまみをやや右に回して低音を削る代わりに歪の傾向をきめ細かくし、高音も丸め込むことによってBurnleyに近付け、BurnleyでもToneノブを回してハイミッドを追加することによって互いのサウンドを寄り合わせる事が出来ました。

これで違いは微妙なものになりましたが、やはりBurnleyは歪の粒がきめ細かく、HBODは歪の粒の解像度が際立つ感じです。

どちらも甲乙付けがたい感じで、音作りの幅の広さや癖の少ない方はBurnley、ニュアンスやレスポンスに拘るならHBODという感じです。

 

・Suhr Eclipse (Riot Reloaded)

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Suhrも巻き弦のプルン感が似てたので比較してみました‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

最初はRiotの方を試しまして、確かに音の解像度の高さとかは似てるのですが、やはりRiotは深く歪ませる用途に向いてて、HBODに合わせたクランチを作ろうとするとどうしてもスカスカな感じになってしまい、更にトーンもミドルに癖があるので、より近い結果が出やすいのはEclipseかなと思い、こちら中心に比較しました(確かST-2の時もそうだった気がする(^^;;

で、Eclipseで試したところ、双方12時の時点でEclipseの方が低音、中音、高音全てが主張するので、音の輪郭はEclipseに分があります。

HBODは相対的に歪が丸まったように聴こえ、よりナチュラルなチューブのコンプレッションなどが感じられました。

EclipseでもVoiceコントロールを左に回せば音を丸めることは出来、ソリッドなニュアンスはHBODに比べると多少ある感じですが、かなりサウンドを近付ける事は可能です。

俺としては正直HBODの代用としてEclipseの選択もアリかな、って感じです(b`>▽<´)-bイエーイ☆゛

(しかしながらEclipseは器用過ぎるだろ(-。-)y-゜゜゜

敢えてHBODを選ぶとするならば、Natureによる独特のEQコントロールがシンプルかつ自分にマッチしてるとか、全体的によりウォームで低音も若干散る傾向でヴィンテージな空気が堪らないとか、あとは希少性によるプレミア思考(笑)ですかね。

ハイゲインサウンドを求めずとも、クランチでもEclipseは至高の逸品です。

 

・JHS Twin Twelve V2

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Lightning Boltでは無いのが残念ですが、ヴィンテージという意味では同じ部類のコレとの比較d('∀'*)

しかしながら違いはかなり浮き彫りになりました(゚ロ゚)

HBODはSHODに比べるとダークで、人を選ぶ歪と言われますが、TTはそんなレベルじゃありません(爆

HBODよりもミドルの帯域のピークが低く、大体250〜400Hz未満のローミッド辺りに集中しており、聴き比べるとHBODの方が明るいサウンドに聴こえます(鼻詰まり感さえ感じられますw

またHBODは低音にすら輪郭があるのに対し、TTはブーミーさがモロに出ており、ヴィンテージな雰囲気はTTの方があります。

(巻き弦をプルンプルンさせたいならHBOD、巻き弦をブヨンブヨンさせたいならTTですwww

オールマイティな使いやすさはHBOD、スポット的に使うのがTTという感じでしょうか。

どちらもヴィンテージ傾向の筈なんですが、JHSの方がより克明に実機の再現をしてるのかなと思いました。

それを踏まえて歪量はHBODの方があり、レンジの広さは2バンドEQを揃えてるTTの方が広いです。

ニュアンスなどはほぼ同じくらいの感度、単音での解像度やサスティンなどはHBODに分がある感じですが、逆にTTでは敢えて音をぼやけさせて雰囲気を出してるとも捉えられます( ‘-^ )b

 

・Van Weelden Royal Overdrive

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本日のラストはこれ、まんまDumble Overdrive Specialのエミュレータとの比較。

「SHODは幻の"ダンブルアンプ"をモチーフにして作られた」

と当時の代理店が発表し、その元となったHBODは洗練されたSHODよりも「Dumbleらしい」とDumbleエミュレータのアイコンとして長らく崇められた経緯があります。

この触れ込みは意図してなかった製作者本人をも混乱させるほどの大事となりましたが、ではそのまんまDumble(正確にはDumbleクローンのTwincleland Amp)のエミュレータであるコレと比較したらどうなのか?という事で実験しました(ง🔥Д🔥)ง‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

まず双方ともつまみを12時にし、RODのトグルスイッチはMode 1、Bright 1、Gain Boost Off、Mid Boostスイッチはオフで比較したところ、RODの方がややゲインが高め、ミドルが物凄い多いという結果になりました。

反対にHBODの方が低音と高音のバランスが良く、輪郭がハッキリしてる印象です。

RODの方がチューブの音や空気感がやり過ぎなくらい出てますが、この時点での使いやすさで言えばHBODに軍配が上がります。

では互いに似せるように設定するとどうなるか?

それを試行錯誤した結果が上記の写真になります。

ROD側でBrightスイッチを2にし、Gainを落とし、Middleつまみは0、低域と高域、超高域を微調整して爆盛りのミドルを抑えつつ、HBODのトーンに近付けるようにしました。

結果、やはりRODの方がミドルがやや多めなのは拭えませんでしたが、それ以外の帯域の出方、ピッキングに対するニュアンス、レスポンス、ギターのVolに対する反応性全てに於いてHBODと同じような反応になりました!Y(><。)Y

巻き弦プルンプルンするし(笑)、音の輪郭や歪の性質までもが酷似してますが、RODは付け加えて音が太く音圧があり、チューブの空気感がまとわりついて雰囲気が出てます。

完全にHBODの音でなければダメ、というならRODはミドルが強くちょっと重めな音になりますが、そうでなければ代用は充分可能に思えました。

(ただ、値段はRODの方が1.5倍ぐらい高いので代用にするかどうかは悩みどころですが(^^;;

この結果を踏まえて俺が書けるのは、製作者本人も認めてますが、

「HBODでもDumble ODSの音が出せる」

という事です(本人は「近い音」と言ってますが、俺は断言しときますw)

Natureつまみの弄り方でSuproやDumbleのニュアンスをシームレスに再現する、という感じですね。

Natureつまみを左一杯に回した時の独特の古臭いサウンドはRODには出せないので、Supro寄りな音も出したければHBODがいいです。

その代わりSAG感やチューブサチュレーションの感じがモロに出る、ハイゲインディストーションを出せるという点ではRODに軍配が上がります。

HBODはSuproエミュレータに囚われない幅広いサウンドメイキングが行える名器だと、RODと比較して改めて気付かされましたm(__)m

 

・総評

HBODはSuproアンプのエミュレータとしての認知度が高いですが、Natureつまみ次第で低音の出方を変えられるため、SuproのみならずDumble系も充分再現出来る要素を持ってます。

またSick Asでのゲインブーストも相性が良く、TS系などと組み合わせてもいいかも知れません( ‘-^ )b

発売は2002年ですが、昨今のハイエンドブティックペダルと比べても全く遜色無いし、逆にそこらのエフェクターは軽く蹴散らせる高いクオリティは持ってます(ง🔥Д🔥)ง

特にローゲインペダルに関しては、昨今のトランスペアレント系やケンタウロス系、古くからあるTS系、ツィード系とバリエーションが多く激戦区となっており、その中には4万5万、下手すると7〜8万のブティック系もざらにあります(本物のケンタウロスは言わずもがなw)

しかしながらそれらのペダルは値段の割にはまだまだ実績、認知度が低い物も多数有り、正に玉石混合な市場であるとも言えます。

そんな中で16年以上人気を保ち、様々な派生系を生み出し、廉価版でさえ人気のこのペダルは信頼出来るし、安定の上質な音色を奏でてくれる逸品だと思います。

Bearfoot版やOne Control版でも良いと思いますが、俺はオリジナルを触れる機会があれば是非試奏してもらいたいと思ってます(*>ω<)b

(ただ流通量が少なく不安定なのが玉に瑕ww

サウンドハウス

20181220 BJFE Honey Bee Overdrive Pt.2

(衝動でw)買ってしまったHBODですが、今回はSuproアンプエミュレータとして、名だたるペダル達との頂上決戦を行います(ง🔥Д🔥)ง

(因みに本当はJHS Lightning Boltも参加するべきなんですが、予算の都合上と嗜好の範囲外なので入ってないのでご了承くださいm(__)m

 

スプロ四兄弟(ジャンジャン(*´○`)o¶♪)

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一番上は「原点」(原点♫꒰・‿・๑꒱)

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一番下は「中華」(👲🏼🎶)

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間に挟まれ「進化🎵」「本家🎶¨̮」

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スプロ四兄弟(ジャンジャン(*´○`)o¶♪!)

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(はい、やりたかっただけです。。。(*∩ω∩*)

では、早速One Round Fight!!!‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

 

・Mad Professor Sweet Honey Overdrive Hand Wired

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まずは同一ビルダーによる、同じハンドメイドの、オリジナルvsモダンエンハンストのペダル対決です🔥💪

まず全て12時にした場合、やはり音量はSHODの方があります。

(電源はSHODの方では最適なパフォーマンスを得る為18Vで駆動)

歪量は同じです。

歪み方やトーンは殆ど同じですが、ほんの若干HBODの方が粗くミドルが高め、SHODの方が滑らかで高域が高めという、微妙な差はあります。

しかしながら双方のDriveノブやHBODのNatureつまみ、SHODのFocusつまみを色々操作すると、各々の個性が一気に引き出されます。

まずHBODの優位性として、ロー〜ミドルに掛けての帯域が豊かで、9V駆動なのに18VのSHODよりも音が太く音圧が有りますd('∀'*)

また高域は弱い割に何故か音の輪郭もこちらの方が際立ち、低音の豊かさもあり巻き弦のプルン感(笑)が心地良く響きます(*´ェ`*)

どちらも至高のアンプライクな雰囲気は出てますが、この低〜中域の存在が決め手となりHBODの方が高級感がある印象です。

次にSHODの優位性としては、ハイミッドやハイが強めなので音の抜けの良さはこちらに軍配が上がります。

打ち込みとかオケに混ざるならこちらの方が断然優位でしょうd('∀'*)

また歪の粒がきめ細かく、高域での音の立体感、奥行感はこちらに分があり、HBODよりも高域の厚みのようなものが感じられます。

HBODは低音の存在があるので主にレコーディング用、SHODはスタジオ、ライブ用という感じで差別化が図られてる感じがしました。

因みにこのレベルになると、ピッキングに対するレスポンスやニュアンス、ギターのvolに対する追従性は抜群で、どちらもペダルらしからぬ挙動、最早アンプそのものですね(*>ω<)b

因みに俺的には、Driveつまみは双方とも1時〜MAX、HBODはNatureつまみを10〜12時、SHODはFocusつまみを12時〜MAXした時の設定が好きでした(´>ω∂`)

 

・JOYO Sweet Baby Overdrive

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【国内正規品】JOYO Sweet Baby Overdrive JF-36

【国内正規品】JOYO Sweet Baby Overdrive JF-36

 

元祖vs進化版の中華コピーの対決‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

因みにお値段は2018年12月現在でHBODのがSBODの13.5倍以上となってます(爆

まあ値段の差は兎も角、音はどうなのかというのが重要ですしね(*>ω<)b

まずSHOD同様、Vol以外のつまみは全て12時でトーンや歪量は大体同じです。

音量はやはりSHODのコピーであるSBODの方が大きいです。

しかしながらやはり細かい点で結構違いは出てくるもんです(-。-)y-゜゜゜

まず単音での輪郭や質感はHBODの方が圧倒的に鮮明で、またSHODの時と同様低音〜ミドルに掛けてHBODの方が豊富なので音が太いです。

SBODの方がやはり高域が強いので抜け感はありますが、音の太さや鮮明さで大差を付けられてる感じです。

またSHODよりも音の粒の輪郭に乏しく、SHODでは感じられた高域での音の粒が折り重なって奏でる立体感、奥行感などもあまり感じられませんでした。

前述の通りHBODではNatureつまみ、SBODではFocusつまみが12時でのトーンや歪量、ギターVolやピッキングの強弱に対する反応性はほぼ同じなので、例えばHBODの単音の鮮明さ、(音量ではなく)音圧、音の太さなどに固執したりせず、単にSHOD系の音を求めるならSBODでいいんじゃないかなと思いますd('∀'*)

因みに俺は、その巻き弦のブルン感(笑)にやられてしまったのでHBODじゃないとダメみたいな所がありますね(^^;;

この感触は前回の記事で書いたBognerペダルもそうですし、Suhr Riot Reloadedにもあったような気がします。

弦の振動を鮮明に反映させるこれらのペダルで、各ビルダーの技術の高さを改めて気付かされました(TωT)

 

・Supro 1305 Drive

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SUPRO ( スプロ ) オーバードライブ Drive

SUPRO ( スプロ ) オーバードライブ Drive

 

最後は本家からの真打。

「Suproアンプの音を奏でるのは、このSupro Driveしかありません。」

と意気込みが半端ないので、このペダルと比べても負ける気は全く無いんでしょうね(笑

因みに1305もSHOD同様18Vで比べました。

まずレンジの広さは、高域が強い1305かなと思います。

低域はややHBODの方がありますね。

HBODの方がミドルが豊富で、低域も併せて音が太く、逆に1305は高域がかなり強いのでジャリジャリとファジーに歪みます。

歪の性質はHBODは(製品名通りw)極めて甘く、丸まった柔らかい音なのに対し、1305は粗く滑らかさは皆無で、ザラザラと鋭い音といった印象です。

歪量はBoldモードにしても1305の方があります。

しかしHBODは音の解像度や輪郭が際立ち、単音でもコードでも奥行や立体感がありますが、1305はファジーな成分故音が潰れやすい感じがしました。

なのでEQも歪成分も全然違う為、

「どちらがSuproアンプの音か?」

という事は(弾いた事が無いのでw)言及は出来ませんが、多くのアンプライク系ペダルの特徴を兼ね揃えてるのはHBODです。

歪が滑らかで耳触りが良いので弾いてて疲れない感じでしょうか。

ピッキングに対するレスポンスは、HBODが劣ってると言うよりも、1305の方がエッジの立った鋭い歪からクリーンまで再現出来るので、1305の方が感覚的に忠実な気がします。

HBODと1305はトーン的に似せられるのか?というのは厳密には無理ですが、やや近いところまでは追い込めます。

まず1305をBoldモードにして音を太めにし、Toneを10時くらいに落とし、Gainを9〜11時の間(内部トリマーは9時くらい)とエッジを削る方向にする感じです。

内部トリマーは0でも良いと思います。

それでも1305では歪に硬い成分が含まれてて、これは歪の性質上緩和が出来ないんですが、HBODまでとは行きませんが音が太く、甘めなサウンドになりました。

 

・総評

やはりHBODの派生系は似てますが、1305はHBODのみならず他のアンプライク系ペダルとも比べても異端という感じがしました。

動画で聴いた感じだとJHS Lightning BoltもHBOD寄りの歪み方なので、

「CDなどで聴けるSuproアンプの音」

を追求するなら1305よりも他社のエミュレータの方が良いのかな、と思いました。

1305は小型、他社のは10〜12インチのレギュラーサイズのSuproアンプの再現をしてるとも、聴き方によっては取れるかもしれないです。

(HBODは小型のSuproアンプの音を再現してるとも言われますが、1305と対比すると音のふくよかさや低域の豊かさで相対的に大きめのアンプの音に聴こえます。)

SHODやSBODはSuproの基本的なレスポンスはそのままに、ヴィンテージなトーンからモダンなものに進化させた感じが、今回のHBODを中心とした比較でなんとなく掴めました。

 

次回は、

「HBODを他社ペダルと比較してみよう!」

のコーナーです!‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

サウンドハウス

20181218 BJFE Honey Bee Overdrive

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遂に。。。遂に。。。ヤツに手を出してしまいました。。。

本当は前回の3台のペダルで終わりにするつもりだったのですが、やっちまいました😱

[rakuten:guitarplanet-online:10089695:detail] 

BJFE Honey Bee Overdrive。。。ブティックペダルの草分け的存在として、約16年前に突如彗星のように現れた伝説のペダルでございますm(__)m

お値段は、58,000円。一部の小型フルチューブアンプヘッドやコンボが余裕で買えてしまうという異次元レベルの値段ですね(それを承知で買ったのはどこの誰だ?w)

何で買ってしまったかと言うと、原因は所持してるSupro 1305 Driveが発端となります。

というのも、このペダルがなんつーか、アンプライク感が感じられず、どちらかと言うとファズペダルっぽいニュアンスがてんこ盛りだからです(笑

ジリジリとした高域で歪のエッジが鋭く、他のアンプライクペダルとは別物過ぎて首を傾げる事が度々あり、

「だったら同じSuproアンプをモチーフにし、世間で大人気のブティックペダルと比べてやろうではないか!(ง🔥Д🔥)ง」

という謎の使命感()に囚われ、気付いたらオーダーしてました(笑

(まあ1305も、小型チューブアンプみたいな影が結構チラつくこともあるんですけどねw 例えばザラザラ感なんかは寧ろ小型チューブアンプでは当たり前だし、豊富な倍音や分離感の良い音の粒が折り重なって形成する奥行感とか)

なので、「次回の記事」ではHBOD、1305、SHOD HW、SBODの頂上決戦をしたいと思いますY(><。)Y

今回はHBODの概要と、簡単な試奏の感想などを書いていきます。

 

HBODはスウェーデンのBjorn Juhl(ビョーン・ジュール)氏の個人工房であるBJFEで制作されたペダルで、回路は全てハンドワイヤード、筐体の塗装も全て手作業で行われてる、全て手作りの(心のこもったw)逸品で、各々のエフェクターの塗装の色は同じですが、模様などは筐体によって全然違うというのが特徴です。

この辺はLandgraffとかとちょっと似てる気がします(ちなみにあちらはマーブル塗装)

ビョーン氏は後に様々なエフェクター業界とコラボしており、Mad ProfessorやBearfoot、Simble、One Controlなどからヒット商品を連発してる天才でもあります。

特に(俺も持ってる)Mad Professor Sweet Honey Overdriveは同社の看板商品で、HBODの回路に改良を加え、より洗練されたサウンドにした製品というのは有名な話です。

SHOD HWは勿論、PCB版のNew SHODは(当たり前ですが)ほぼ同じ音で値段がHW版の半額以下という事でこちらも大人気、更にゲインを上げ2バンドEQの付いたSHOD Deluxeも話題をかっさらっていきました。

またBearfootからは同名であるHBODが発売され、お値段も2万円以上安くなり手軽に手に入れ易くなっており、更にそのBearfoot版HBODのゲインを増やし、レンジを広くしたUber Bee Overdriveというのも出ており、そちらも人気となってます。

One Controlからも同名のHBODが出ており、こちらはBearfoot版より更に1万円ほど安く、また安過ぎるにも関わらずビョーン氏本人監修で音は本格的、出て間もないですがこちらも人気となってます。

で、俺はBearfoot版とOne Control版を持ってないので具体的な感想は書けないのですが、噂だとBJFE以外のHBODはよりブライトで元気のあるサウンドとの事。

なので他社のを弾いた後でオリジナルのBJFE版を弾くと、ローゲインでダークな雰囲気だそうです(笑

 

HBODはSHODの記事でも書きましたが、Suproのアンプを目指して作られたペダルです。

一部のサイトや記事ではDumble系と謳われてますが、これは当時の代理店が(間違えたのか、意図的なのかは不明ですがw)誤ってDumble系と紹介し、暫くの間それを放置し広まったという経緯があります。

最近になってSuproアンプの派生という事は周知の事実ですが、音や特長はDumbleのものを彷彿とさせ、製作者本人のビョーン氏もそれを指摘してます。

俺的に気になってるのが、Suproアンプのどのタイプをモチーフにしたペダルなのか?という点ですね。

というのは、「大型のアンプでも小型のSuproアンプのニュアンス」を再現するのか、「小型のアンプでもレギュラーサイズ(12インチ1発搭載)のコンボアンプのような音」を再現するのか、というのが、昨今のセールストークで曖昧な部分があるからです。

(まあそんな細かいことは気にせず、このペダルから出る音色は、元ネタはSuproアンプと割り切ってしまえばそれでいいんですがねw)

 

コントロールはVol、Drive、そしてNatureというつまみの3つまみで構成されてます。

電源も9Vと至って普通のペダルのようなインターフェースになってます。

 

まずVolなんですが、12時にするとアンプのクリーンサウンドと同じ位の出力になる気がします。

昨今のエフェクターに比べるとやや出力は低いですが、エフェクターの出力は過度に小さくなければそんなに気にしないので俺は構わないです(^o^)/

 

歪み方やトーンに関しては、、、発売から16年以上経った現在でも凄まじいクオリティという感じです。。。

6万弱という値段に目が眩んでる訳じゃ全くありません(爆

巷の噂に流されてヨイショ(((ლ(͏ ͒ • ꈊ • ͒)ლ)))♡してる訳でもありません(爆

寧ろ巷の宣伝文句ですら、

「SHODは洗練されて使いやすく、HBODはザラつきがあり、ダークな雰囲気で玄人好み、人を選ぶペダル」

と、寧ろSHODと比較され、ネガティブな印象がチラホラ出てくるような文言も入ってたりしてます。

(俺も最初はそれ見て若干不安になりましたw)

しかし実際に弾いてみると、上記の宣伝文句はまるで杞憂でした(笑

まずSHOD以上に音の立ち上がりが速く、ピッキングした時の輪郭はくっきりとし、それでいてニュアンスはバッチリと出ており、JC-40に繋げばJC-40らしからぬ繊細で絶妙なレスポンスが得られます。

(こんなクソ耳&下手糞な俺でも分かるくらいなので、上手い人が弾けばさぞ唸ることでしょうw)

ザラつきは皆無で、どちらかと言うとシルキーで滑らかな印象です。

きめ細かい歪の滑らかさと言うより、サスティンがあってヴァイオリントーンのような感じでしょうか。

5、6弦を弾いた時のプルン、という感じはBogner Ecstasy Redで初めて感じたものと似通っており、この時点で音の輪郭は他のペダルと一線を画すものだと衝撃が走りました(o´Д`)=зフゥ…

SHODに比べてダークな、という表現ですが、SHODがやや高域にトーンがシフトし、それに対してHBODはフラットか、ややミドルが盛り上がってるのでそう感じるのかな?と推測してます(今度比較する時に検証します)

 

歪量はSHODと同等で、ローゲインオーバードライブに属するようですが、MAXにすればそれなりに歪みます。

コードを弾けば良過ぎる輪郭を持った音の粒が折り重なり、豊かで絶妙なミドルレンジと相まって非常に心地の良い音が出てきます(´д⊂)

この音は結構病みつきになってしまい、弾きたくなる症候群(笑)を発症させられました(-。-)y-゜゜゜

またソロでもレスポンスが絶妙に出るので、ブルースやフュージョンの他、ロックやポップスなんかでも超使いやすいです。

Suproアンプをモチーフにした、と聞いてブーミーな低音の、古臭そうなサウンドを想像してしまいましたが、古臭さは皆無で、寧ろ反応がBogner Redと似てるため、どちらかと言うとモダンな印象を受けました。

 

NatureつまみはSHODのFocusつまみとは効き方が全然違います。

Focusは12時を基準に、左に回せば低音が散って超高音の倍音成分と歪量が減り、右はその逆で低音がタイトになり、超高音の倍音と歪量が負荷されていきます。

Natureは12時を基準とすると、左に回せば低音と高音が「増えて」低音が散り、右に回すと低音と高音が「減って」低音がタイトになります。

なので左はワイドレンジでヴィンテージ感のある音、右は音圧が減って纏まった音という感じになります。

この変化に慣れれば、ワイドレンジでかつ低音を散らさないようにしてモダンなアンプサウンドの傾向を狙ったり、自分の音が主張しないように右側に振ってバッキング用にしたり、或いはバランスを取って12時基準に、自分好みの傾向を左右に微妙に振って微調整するなど、一般的なトーンコントロールより音の傾向が幅広く決められます。

最初は効き方が特殊なので慣れるのに多少戸惑いましたが、ちょっと動かすだけで極端に変わるという訳でもないので、慣れればなんのそのという感じですね(笑

 

この音の立ち上がりの速さ、忠実なニュアンスやレスポンス、巻き弦のプルンプルン感(笑)、異常にクオリティの高い音の解像度やミドルに中毒性のあるEQ、様々なトーンに対応出来るNatureつまみなどが、代理店の説明以上に「Dumble系」たらしめる要因になったのかも知れませんね(-。-)y-゜゜゜

散々持ち上げまくりましたので欠点を探そうと思ったのですが、ハイゲイン系と違い欠点の出やすいこの手のペダルにおいて、俺の中では非の打ち所がないため、やはりSHODとかと比較してどうこうやらないとダメかもしれません(笑

(オマケですが筐体の塗装も美しい。。。😍 

なので次回は↓も含めてペダルバトルロイヤルを行います!(ง🔥Д🔥)ง‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

サウンドハウス

20181216 Catalinbread RAH (Royal Albert Hall) Pt.2

今回はRAHについて、色々試したいなと思います。

というのは、本当は比較とかしたいんですが、比較対象がほぼ皆無(Hiwatt+Marshall)なので、

色んなアンプに繋いだ時の音とかも纏めて書いていきます(*>ω<)b

 

・Catalinbread No.55

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本当はWIIOとDirty Little Secretを持ってくるのが筋なんだろうけど、あいにく持ってないので仕方なくこれと比較しました(笑

なのでかなり違う音ではありますが、歪の質、エッジの丸く削られる感じや飽和感、ピッキングに対するレスポンスはかなり似通っており、Catalinbreadのヴィンテージ系チューブアンプの表現の仕方が素晴らしい事に改めて気付かされました。

No.55はロー〜ミドルに掛けて分厚く、RAHは対照的にハイミッドにピークがあり抜けが良いです。

因みにNo.55を前段に繋ぎ、LoモードにしてVolume(Gain)を落とし、Master(Volume)を上げ、RAHのゲインブースター代わりにすると、ヴィンテージ系の上質なファズサウンドが出てきました!Y(><。)Y

倍音成分がモロに出ており、音の分離も良く、トランジスタアンプでもチューブに繋いだファズのようなサウンドになり、これは意外な発見でした✨✨✨

 

・Horizon Devices Precision Drive

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続いてはDjent化ツールのオーバードライブ、Precision Driveとの比較と、前段に繋いだ時の変化などを書きます(*>ω<)b

まず敢えて単体で使われる事は恐らく無いと思われる(笑)PDとの歪の違いですが、やはりPDの方が歪がきめ細かく、TSっぽいミドルモリモリな成分の他、ハイミッドが絶妙に出て音の粒に艶があり現代的な音なのに対し、RAHは歪が荒く、低音は相対的にブーミーでヴィンテージ感が満面なく出てます。

では(お待ちかねのw)RAHのDjent化計画ですが、PDを前段に繋ぐとやはり全体的に音がタイトになり、アタックが強くなり、ハイが強調されて音が明瞭になって抜けが更に良くなります─=≡Σ(([ ⊐•̀⌂•́]⊐

またRAH単体ではノイズは皆無なので、ノイズゲートは主に倍音成分の除去みたいな作用があります。

そしてPDのGainを9時くらいにし、Brightを2〜3時位にして繋ぐと、RAHが途端にモダンハイゲインサウンドに生まれ変わりました(爆

70年代のHiwatt+Marshallが昨今のミドル強めな、歪のきめ細かいハイゲインサウンドに早変わり(笑

まあ元々RAHの素質がいいのも有りますが、PDの音を強引に変える力は目を見張るものがあります(^^;;

コンプ+ノイズゲートもバリバリ効いてるのでスラッシーなリフを刻むのもお手の物(*>ω<)b

ヴィンテージ系とDjent系の歪を切り替えて使うなら(そんな人いるのか?w)、この両者を揃えておくと便利だと思いますY(><。)Y

 

・Supro 1305 Drive

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今度は同じくJimmy Pageが1971年に「Stairway to Heaven」などで使ったSuproアンプのエミュレータとの比較です(*>ω<)b

Hiwatt(+Marshall 1960キャビ) v.s. Suproコンボアンプでの戦いとなります(笑

て、印象としては恐らく「皆が思い浮かべるLed Zeppelinのギターサウンド」を即席で出せるのはRAHですね(爆

1305の方がミドルレンジが豊富でハイミッドが無く、代わりに高めの帯域のハイとプレゼンスが強烈で、エッジの立ったジリジリとしたサウンドなのに対し、RAHはエッジがチューブよろしく丸く削られており、チューブの特性を再現してるのはRAHとなります。

(寧ろ1305は最近ファズペダルなのでは?とさえ思ってまして、今度最終兵器(ヒント:🍯🍯←文字化けしてたらすみませんw)と比べようと思いますw)

各EQの調整幅、歪の扱いやすさ、元ネタの再現度どれを取ってもRAHの方が1枚上手という感じで、しかも値段も同じくらいなので俺はRAHを推します(^o^)/

 

・VOX Pathfinder 10

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VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

 

俺が大好きパス10!Y(><。)Y

恒例の、パス10ではペダルの乗りはどうなのか?実験を行いましたⓨⓔⓐⓗ♡

因みにパス10側はいつも通りGainとVolは12時、High 0、Bass 6で行いました。

結果、JC-40で出した時は音の分離感や厚みなどがありましたが、パス10だとそれらが一気に無くなり、あまり良い効果はありませんでした(笑

正直な所、パス10の内蔵ODの方が歪がきめ細かく、ローやミドルが豊富で、パス10単体の方がカッコイイ歪を出してくれます。

強いてRAHの利点を挙げると、音の分離やピッキングに対するレスポンスはRAHの方が上で、歪の粗さが良い具合にヴィンテージ感を出してます。

結論として、RAHはそのワイドレンジを活かすために大きい口径のスピーカーで使うのが望ましいです。

 

・Mesa Boogie Mark V Combo

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最後はMesaのフラッグシップモデル、Mark Vでの乗り具合です。

大体のペダルを葬ってきたMesaのアンプは、RAHを繋ぐとどんな反応を示すのか?

結果、意外にもRAHのキャラが中々保たれてる印象でした( ̄0 ̄)/ オォー!!

JC-40の時よりハイが抑えられ、逆にミドルが加えられ、C90スピーカー独得の低音が加わり、全体的に立体感、奥行感が向上してます。

俺はMesaに繋いだ音の方が好きですね(*´ェ`*)

立体感や奥行感は多分スピーカーの大きさが影響してるものと思われます。

(現にパス10だとJC-40よりも平坦なサウンドだったので(^^;;

RAHの謳い文句では「アンプのクリーンやクランチに繋げばあの音を出せる」と書いてあったので、MesaのCleanモードの他、TweedやEdgeでも試しましたが、TweedではRAHの音色はあまり変えずに音圧を上げ、Edgeは双方のトーンがミックスしたような感じになりました。

 

・総評

現代の音楽シーンではあまり歪が強くなく、どちらかと言うとバッキングで真価を発揮する印象でした。

またスピーカーの大きさに深く影響するペダルなので、なるべく大きめのアンプで鳴らすのが好ましいペダルでもあります。

鳴らした瞬間、独得のフィーリングや時代相応の歪がパッと出てくるこのペダル、Zepp好きには是非オススメしたいペダルですd('∀'*)

サウンドハウス