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今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20181218 BJFE Honey Bee Overdrive

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遂に。。。遂に。。。ヤツに手を出してしまいました。。。

本当は前回の3台のペダルで終わりにするつもりだったのですが、やっちまいました😱

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BJFE Honey Bee Overdrive。。。ブティックペダルの草分け的存在として、約16年前に突如彗星のように現れた伝説のペダルでございますm(__)m

お値段は、58,000円。一部の小型フルチューブアンプヘッドやコンボが余裕で買えてしまうという異次元レベルの値段ですね(それを承知で買ったのはどこの誰だ?w)

何で買ってしまったかと言うと、原因は所持してるSupro 1305 Driveが発端となります。

というのも、このペダルがなんつーか、アンプライク感が感じられず、どちらかと言うとファズペダルっぽいニュアンスがてんこ盛りだからです(笑

ジリジリとした高域で歪のエッジが鋭く、他のアンプライクペダルとは別物過ぎて首を傾げる事が度々あり、

「だったら同じSuproアンプをモチーフにし、世間で大人気のブティックペダルと比べてやろうではないか!(ง🔥Д🔥)ง」

という謎の使命感()に囚われ、気付いたらオーダーしてました(笑

(まあ1305も、小型チューブアンプみたいな影が結構チラつくこともあるんですけどねw 例えばザラザラ感なんかは寧ろ小型チューブアンプでは当たり前だし、豊富な倍音や分離感の良い音の粒が折り重なって形成する奥行感とか)

なので、「次回の記事」ではHBOD、1305、SHOD HW、SBODの頂上決戦をしたいと思いますY(><。)Y

今回はHBODの概要と、簡単な試奏の感想などを書いていきます。

 

HBODはスウェーデンのBjorn Juhl(ビョーン・ジュール)氏の個人工房であるBJFEで制作されたペダルで、回路は全てハンドワイヤード、筐体の塗装も全て手作業で行われてる、全て手作りの(心のこもったw)逸品で、各々のエフェクターの塗装の色は同じですが、模様などは筐体によって全然違うというのが特徴です。

この辺はLandgraffとかとちょっと似てる気がします(ちなみにあちらはマーブル塗装)

ビョーン氏は後に様々なエフェクター業界とコラボしており、Mad ProfessorやBearfoot、Simble、One Controlなどからヒット商品を連発してる天才でもあります。

特に(俺も持ってる)Mad Professor Sweet Honey Overdriveは同社の看板商品で、HBODの回路に改良を加え、より洗練されたサウンドにした製品というのは有名な話です。

SHOD HWは勿論、PCB版のNew SHODは(当たり前ですが)ほぼ同じ音で値段がHW版の半額以下という事でこちらも大人気、更にゲインを上げ2バンドEQの付いたSHOD Deluxeも話題をかっさらっていきました。

またBearfootからは同名であるHBODが発売され、お値段も2万円以上安くなり手軽に手に入れ易くなっており、更にそのBearfoot版HBODのゲインを増やし、レンジを広くしたUber Bee Overdriveというのも出ており、そちらも人気となってます。

One Controlからも同名のHBODが出ており、こちらはBearfoot版より更に1万円ほど安く、また安過ぎるにも関わらずビョーン氏本人監修で音は本格的、出て間もないですがこちらも人気となってます。

で、俺はBearfoot版とOne Control版を持ってないので具体的な感想は書けないのですが、噂だとBJFE以外のHBODはよりブライトで元気のあるサウンドとの事。

なので他社のを弾いた後でオリジナルのBJFE版を弾くと、ローゲインでダークな雰囲気だそうです(笑

 

HBODはSHODの記事でも書きましたが、Suproのアンプを目指して作られたペダルです。

一部のサイトや記事ではDumble系と謳われてますが、これは当時の代理店が(間違えたのか、意図的なのかは不明ですがw)誤ってDumble系と紹介し、暫くの間それを放置し広まったという経緯があります。

最近になってSuproアンプの派生という事は周知の事実ですが、音や特長はDumbleのものを彷彿とさせ、製作者本人のビョーン氏もそれを指摘してます。

俺的に気になってるのが、Suproアンプのどのタイプをモチーフにしたペダルなのか?という点ですね。

というのは、「大型のアンプでも小型のSuproアンプのニュアンス」を再現するのか、「小型のアンプでもレギュラーサイズ(12インチ1発搭載)のコンボアンプのような音」を再現するのか、というのが、昨今のセールストークで曖昧な部分があるからです。

(まあそんな細かいことは気にせず、このペダルから出る音色は、元ネタはSuproアンプと割り切ってしまえばそれでいいんですがねw)

 

コントロールはVol、Drive、そしてNatureというつまみの3つまみで構成されてます。

電源も9Vと至って普通のペダルのようなインターフェースになってます。

 

まずVolなんですが、12時にするとアンプのクリーンサウンドと同じ位の出力になる気がします。

昨今のエフェクターに比べるとやや出力は低いですが、エフェクターの出力は過度に小さくなければそんなに気にしないので俺は構わないです(^o^)/

 

歪み方やトーンに関しては、、、発売から16年以上経った現在でも凄まじいクオリティという感じです。。。

6万弱という値段に目が眩んでる訳じゃ全くありません(爆

巷の噂に流されてヨイショ(((ლ(͏ ͒ • ꈊ • ͒)ლ)))♡してる訳でもありません(爆

寧ろ巷の宣伝文句ですら、

「SHODは洗練されて使いやすく、HBODはザラつきがあり、ダークな雰囲気で玄人好み、人を選ぶペダル」

と、寧ろSHODと比較され、ネガティブな印象がチラホラ出てくるような文言も入ってたりしてます。

(俺も最初はそれ見て若干不安になりましたw)

しかし実際に弾いてみると、上記の宣伝文句はまるで杞憂でした(笑

まずSHOD以上に音の立ち上がりが速く、ピッキングした時の輪郭はくっきりとし、それでいてニュアンスはバッチリと出ており、JC-40に繋げばJC-40らしからぬ繊細で絶妙なレスポンスが得られます。

(こんなクソ耳&下手糞な俺でも分かるくらいなので、上手い人が弾けばさぞ唸ることでしょうw)

ザラつきは皆無で、どちらかと言うとシルキーで滑らかな印象です。

きめ細かい歪の滑らかさと言うより、サスティンがあってヴァイオリントーンのような感じでしょうか。

5、6弦を弾いた時のプルン、という感じはBogner Ecstasy Redで初めて感じたものと似通っており、この時点で音の輪郭は他のペダルと一線を画すものだと衝撃が走りました(o´Д`)=зフゥ…

SHODに比べてダークな、という表現ですが、SHODがやや高域にトーンがシフトし、それに対してHBODはフラットか、ややミドルが盛り上がってるのでそう感じるのかな?と推測してます(今度比較する時に検証します)

 

歪量はSHODと同等で、ローゲインオーバードライブに属するようですが、MAXにすればそれなりに歪みます。

コードを弾けば良過ぎる輪郭を持った音の粒が折り重なり、豊かで絶妙なミドルレンジと相まって非常に心地の良い音が出てきます(´д⊂)

この音は結構病みつきになってしまい、弾きたくなる症候群(笑)を発症させられました(-。-)y-゜゜゜

またソロでもレスポンスが絶妙に出るので、ブルースやフュージョンの他、ロックやポップスなんかでも超使いやすいです。

Suproアンプをモチーフにした、と聞いてブーミーな低音の、古臭そうなサウンドを想像してしまいましたが、古臭さは皆無で、寧ろ反応がBogner Redと似てるため、どちらかと言うとモダンな印象を受けました。

 

NatureつまみはSHODのFocusつまみとは効き方が全然違います。

Focusは12時を基準に、左に回せば低音が散って超高音の倍音成分と歪量が減り、右はその逆で低音がタイトになり、超高音の倍音と歪量が負荷されていきます。

Natureは12時を基準とすると、左に回せば低音と高音が「増えて」低音が散り、右に回すと低音と高音が「減って」低音がタイトになります。

なので左はワイドレンジでヴィンテージ感のある音、右は音圧が減って纏まった音という感じになります。

この変化に慣れれば、ワイドレンジでかつ低音を散らさないようにしてモダンなアンプサウンドの傾向を狙ったり、自分の音が主張しないように右側に振ってバッキング用にしたり、或いはバランスを取って12時基準に、自分好みの傾向を左右に微妙に振って微調整するなど、一般的なトーンコントロールより音の傾向が幅広く決められます。

最初は効き方が特殊なので慣れるのに多少戸惑いましたが、ちょっと動かすだけで極端に変わるという訳でもないので、慣れればなんのそのという感じですね(笑

 

この音の立ち上がりの速さ、忠実なニュアンスやレスポンス、巻き弦のプルンプルン感(笑)、異常にクオリティの高い音の解像度やミドルに中毒性のあるEQ、様々なトーンに対応出来るNatureつまみなどが、代理店の説明以上に「Dumble系」たらしめる要因になったのかも知れませんね(-。-)y-゜゜゜

散々持ち上げまくりましたので欠点を探そうと思ったのですが、ハイゲイン系と違い欠点の出やすいこの手のペダルにおいて、俺の中では非の打ち所がないため、やはりSHODとかと比較してどうこうやらないとダメかもしれません(笑

(オマケですが筐体の塗装も美しい。。。😍 

なので次回は↓も含めてペダルバトルロイヤルを行います!(ง🔥Д🔥)ง‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

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