Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180709 Van Weelden Royal Overdrive Pt.1

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ボーナスが入ったので、久々に機材を導入しました♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

 

因みにこれは🇺🇸最王手の楽器専門出品サイト、Reverb.comでの初の買い物です!\\└('ω')┘////

一昔前までは日本語対応しておらず、英語が苦手だと(eBayなどもそうですが)輸入代行業者を使わないとお買い物が困難な状況でしたが、最近日本語サイトも充実してきたので試しに使いました(笑

クレカかPaypalでの決済になるので、比較的安全に買い物する場合Paypalに登録して決済する方をオススメしますd('∀'*)

商品が破損してたり、中身が空という詐欺にあった場合、Paypalに申告すれば支払いストップをかけられるからです。

多数の業者が出品してるので玉石混交、良い人もいれば当然悪い人もいるし、Youtubeなどで「騙された!」という外国人が怒りの動画うpをしてる辺り、少なからずありそうです。

 

で、この商品は2018年7月現在では日本ではほぼ流通しておらず、取り扱ってた代理店の(当時の)価格によると税込13万弱ლ('꒪д꒪')ლなので、送料や各種税金含めても8万強でなんとか収まるReverb.comを使いました(笑

(因みにプレミア価格の付いてない頃、現行品時代のケンタやランドグラフは日本での価格で8万強でしたので、いかにぼったくってる高いかが伺えますね:(;゙゚'ω゚'):

 

では、大して有名でもないのにやたら高いこのペダルは何ぞや?!というのを説明します笑

 

事の発端はDumble Overdrive Special(以下ダンブル)に始まります。

多分ダンブル自体あまりにも有名なので周知の事実だと思いますが、以下に説明したいと思います。

ダンブルアンプはハワードダンブルという、主にフェンダーアンプの改造などをしてたビルダーの製品で、そのアンプはダンブル本人が認めた一流のギタリストにしか制作しないという究極の一点物のアンプです。

で、そのアンプは対象のギタリスト専用にチューニングを施されており、例えば同じOverdrive Specialでも微妙に、場合によっては大幅にトーンが違ってたりします。

共通する特徴としては、

・ピッキングした時の音の立ち上がりが速く、「弦を弾く前に音が出る」などとしばしば直喩される。

・ダイナミックレンジ、即ち低音から高音までクリアに鳴らしきり、昨今のブティック系モダンハイゲインアンプとは別のベクトルで(笑)迫力が桁外れに凄まじい。

・元々フェンダーのブラックフェイス期やベースマンのヘッドをモチーフにしたものが多く、根本的なトーンはそれらにほんの少しだけ準ずる。

・クリーンと歪の中間のような(ギタリストには理想と言われる)音でサスティンが非常に長い。

という噂は聞きますが、真相は不明です(笑

何せ殆ど出回らないアンプなので、生の音は聴いたことないし、動画だと立ち上がりとかダイナミックレンジは分かりづらいですからね(^^;;

で、このアンプが一番有名になったのはその価格で、安くても300万強、高いものになると数千万は下らないと言われます(主に制作対象のアーティストの価格だと思います)。

現在残存してるギターアンプでは世界一高価とも言われてます。

 

で、昨今「~アンプの音を完全に再現!!」とかあるように、アンプライクペダルが山ほどあり、このダンブルも例に漏れず数々のペダルビルダーによって再現しようと図られてます(笑

以下、ダンブル系と呼ばれる代表的なペダルを書いていきますY(><。)Y

 

・Hermida Audio Zendrive

ダンブルを使ってるRobben Ford氏が使用した事で一躍有名になり、またハンドワイヤードによる絶対的な生産台数の少なさから希少性の高いペダルで、海外などでは特にダンブルに近いとも言われてるもの。

Toneの他Voiceノブがあり、数々のダンブルをカバー出来る設定幅の広さが特徴。

最近Love Pedalという人気ペダルビルダーがディストリビューターになり、クオリティはそのままで生産台数が大幅に上がり手に入りやすくなった。

 

・Custom Tones Ethos Overdrive with TLC/Classic Switch

こちらもダンブルに非常に近いとも言われ、単純にニュアンスやトーンで言ったらどのペダルよりもダンブルに1番近いと言われているペダル/プリアンプ。

3つの2wayトグルスイッチなど、インターフェイスまでダンブルにそっくりなのも人気に一役買ってる。

TLC/classicスイッチで低音のキャラ変更が可能で、70~80年代のあらゆるダンブルを緻密に再現し、2wayトグルスイッチの効き方も本家とほぼ同じ。

ペダルでも、リターンに突っ込んでプリアンプとしても使える万能型で、更に30wのソリッドステートのパワーアンプとエフェクトループを追加した究極型もあるそうです(笑

 

・Wampler Pedals Euphoria

人気のワンプラーからも当然出てますダンブル系(笑

Toneの他低音も個別に調整出来、3wayトグルスイッチでジャキジャキトレブリーな70年代から、フュージョンなどに最適な80年代のダンブルまでカバー。

歪の幅が広く、ダンブルに縛られず幅広い設定が可能なのも魅力d('∀'*)

 

・J.Rockett Pedals Dude

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ケンタクローンのArcherシリーズや、Matchless DC-30の作者が作ったDC-30 in a BoxのMark Sampson's High Topなどを出してる人気ブティックペダルメーカーのダンブルペダル。

巷ではRockett Pedalsの人気もあり、かなり注目度の高いペダルでもあります。

(俺は今だにHigh Topが欲しいですwww

 

・One Control Golden Acorn

・Simble Pedals Simble Overdrive

・Simble Pedals Twinble Overdrive

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[rakuten:effectermania:10001297:detail]

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ダンブル系と呼ばれるペダル3種、、、全てMad Professorが設計を担当したペダル(爆

どれも巷では定評があり、Mad Professor基Bjorn Juhlの才能の凄さが伺えるペダル。

ご本人曰く「ダイナミックレンジとフェンダー系アンプに準ずるトーンがキモ」との事で巷の評価と沿ってますね。

特にGolden Acornに関しては比較的安価で買えるのも魅力ですd('∀'*)

 

・Weehbo Effekte Dumbledore-2

[rakuten:centralmusic:10002158:detail]

ドイツのブティックペダルメーカー、ヴェーボのダンブル系ペダル。

ここは最高品質の厳選されたパーツを使ったペダルがウリで、主に高級なアンプのエミュレータペダルを作っており、プレキシやソルダーノなどのモデルもあります。

 

・Lowin LEF-315 Dumbler

・Mooer Rumble

・Hotone Grass

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リーズナブルな価格で超高級アンプの音を!

中華製ペダルメーカーからも出てますダンブル٩(ˊᗜˋ*)و

(一部Zendriveをパクリにインスパイアされて作られたものもあり、トーンに関してはかなり近い音を奏でる物もあり、中々侮れないですd('∀'*)

価格はどれもボスコン並かそれ以下で、手軽にダンブルの音を手に入れるならアリかもです。

 

で、今回買ったVan Weelden Royal Overdrive(以下ROD)もダンブル系で、色々なレビューで絶賛されてた為、気になってました笑

元々アンプライク系ペダルマニアなので、ダンブルを模したペダルも狙ってたのですが、国産含めて多数あり、またダンブルの音自体ベールに包まれたものなので、

「これが一番ダンブルに近い!」

という決定打が無いため、敬遠しがちでした。

その中で候補として絞ったのがEthos Overdriveでした。

やっぱインターフェイスがモノホンぽいし(笑)、俺が情報収集した結果、一番数々のダンブルに近いのはこれだという事が判明したので、Ethos一択でしたね\(^^)/

だがしかし値段もそれなりに張りまして、今より低賃金の時分にはとても手が出せるものではありませんでした(´;ω;`)

(今は今後買おうか検討してます笑)

浮気(笑)や紆余曲折を経た後、たまたま最新のダンブル系ペダルの記事に目を通した所、このペダルが載っており、これもまたダンブルに非常に近いという事で試したい衝動に駆られ、EthosかRODの二択になりました(笑

約4ヶ月悩んだ挙句(笑)、レア度、数々デモ動画などを基に慎重に吟味した結果、こちらに軍配が上がりました✌(´>ω<`)✌

 

Ethos→手に入りづらいけど一応オーダーは可能で正規代理店もアリ。

ROD→2018年7月現在日本では入手が極めて困難。

 

音はほぼほぼ互角でしたが、幾つかのモノホンのアンプのデモ動画を聴いた限りだとRODの方が近い印象で、自分的にも好みだったのもRODにした一因でもあります。

(まあ、今後の俺は多分Ethosも買ってるんじゃないかなと思ってます爆)

で、そのRODは上記のように入手困難で、日本では正規代理店が無く、海外から輸入する必要がありました。

なのでReverb.comでたまたま正規代理店が出品してて、かつ日本で買うより断然安かったので速攻でポチりました(笑

(今考えれば8万前後の商品を、当時は信頼出来るかどうか分からなかったサイトに突っ込んだので相当冒険でしたねwww)

 

という訳で、概要はこの辺で、次回はインターフェイスや音の傾向などを書いていきます٩(ˊᗜˋ*)و

サウンドハウス

*お知らせ 2018年7月6日

今回はてなブログPROに移行いたしました。

広告などを掲載しておりますので、ご了承頂ければ幸いです。

 

(色々機材買い込んで予算がオーバーしてしまったのが原因です 爆

 

尚、紹介した機材とほぼ同じ商品リンクを載せますが、中古でも入手困難なディスコン商品などの記事には商品リンクはしません 笑

20180625 9v vs 18v

今回はエフェクターで、9vと18vでどのように音が変わるのか試してみました。

いつもなら、

「高電圧で使えるなら高電圧が超絶推奨!9vだと音が濁る潰れるレンジ狭い!」

などと被害妄想みたく喚いてますが(前回のTriple Wreckの件でそんな印象が付いたのが原因です笑)、

「前回がハイゲインなら、ローゲインのSHODならどうなん?」

という事で、試さないといけない使命にかられ試しました笑

 

今回使用したのはBOSS PSA-100(9v)とOne Control RPA-1000(18v)です。

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結果、まず9vの方がやはり噂通り歪が深く、強目なコンプレッションが掛かったようなニュアンスが出ます。

18vの方がピッキングした時の反応は自然ですね。

また18vの方がレンジが広く、相対的に9vはミドルに帯域が集中したように聴こえ、深くなった歪ととても相性が良いです(^_−)−☆

9vの方、、、マジで個人的な印象ですが、Bognerに似たような響きを感じられました。

なんつーか、9vでも1弦1弦の音の分離が良く、また深めのコンプと豊富なミドルレンジで錯覚したのかも?w

逆にローゲインアンプ系のクランチの音、少な目なコンプレッションが欲しければ18vが良いですね。

音圧もこちらの方が上ですし、低域から高域まで9vより全然出ます。

丁度Sick Asで言うODモードとBoosterモードみたいな感じですね。

ODが9v、Boostが18vみたいな。

完全に好みで選べ、俺も正直どちらが好きか迷った挙句、、、どちらも捨てがたいという結論に至りました(爆

 

Friedman  BE-OD & Dirty Shirley

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お次はFriedmanの必殺ペダル達ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

前回BE-ODの記事でやたら18vを推してましたが、うろ覚えだったのでもう一回試しました。

結果、BE-ODに関しては前回と同じ答えでした笑

なんつーか、歪は内部トリマー10時くらいにしても、Gainノブ12時で超歪むので、9vにすると歪み過ぎて音が潰れるんですよ。

で、更にレンジが18vに比べて格段に狭いので、音の分離の悪さに拍車を掛けてるという感じです。

BE-ODは18vが断然おススメです!

 

しかしながら、DSに関してはちょっと違う印象を受けました。

元々ロー〜セミ?ハイゲインなペダルなので、言うなればSHODと同じ反応を示す感じです。

9vだとローとハイが削れてミドルを強調し、ゲインとコンプレッションを増加する感じで、18vにするとワイドレンジになってナチュラルなコンプ感に落ち着く感じです。

DSをアンプライクなメイン歪にしてHR/HMをやりたいなら9v、ニュアンス重視のクランチ〜ミドルゲインでの音作りなら18vと多彩な使い方が出来ます。

この点でもBE-ODに比べ多様性がありますね( ̄▽ ̄)

(何か久しぶりにDSの音聴いたら惚れてしまいそうになりました(//∇//)

 

Suhr Riot Reloaded

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ラストはRiot R。

巷では(ほぼではなく全員w)口を揃えて、

「18vでの運用を強く推奨する!」

という風潮ですが、果たしてどうなのか?

結論から書くと、やはり18vの方が全体的なクオリティが高いです。

ゲイン量やコンプ感は変わらず、音の分離感、音圧、奥行感が18vの方が圧倒的です。

しかしながら9vの音が決して悪いというわけではなく、寧ろこのレベルのクオリティになると9vでもそんじょそこらのディストーションペダルなぞ足元にも及ばない風格があり、18vで使った方が音圧や分離感云々が向上しますよ(^^)v、位な程度です。

逆にミドルレンジの主張を抑えてフラット寄りにしたい、エフェクター臭さを多少出したい、ってなら敢えて9vでの運用もいいかもしれません(そんな人いるのだろうか?w

 

今まで18vで使えるなら18vにしろ!的な言い草でしたが、やはりペダルによって低電圧でも良いという場合もありますし、必ずしも高電圧が良いとは限らないということに気付かされました。゚(゚´ω`゚)゚。

 

BOSS ボス ACアダプター PSA-100S2

BOSS ボス ACアダプター PSA-100S2

 

 

20180622 JHS Twin Twelve Ver.2 Part.2

今回はSansamp ClassicとJS-10を使い、Twin Twelveの音を再現出来るか?という(画期的な(`・ω・´)キリッ)実験を試みました(笑

 

まずSansamp Classicですが、2010年代に発売されたものを80年代終盤に作られた製品で再現出来れば、当時の技術も侮れないし、何よりSansampの凄さを改めて思い知らされると思い、やってみました(笑

(まあMarshall、Brown Sound、Mesa Boogie、Fender、VOX、Dumble何でも出来ると謳ってるSansamp ClassicならTwin Twelve程度なら再現出来るでしょ、みたいなw)

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Twin TwelveはJHS公式で謳ってる「全て12時で大元の1484アンプのデフォルトトーン」での設定で、それの再現となります。

結果、(あくまで個人的には)超ドンピシャなまでに似た音が出せました!٩(ˊᗜˋ*)و

トーンだけでなくピッキングニュアンスやコンプレッションまで同じな感じに一応出来ましたY(><。)Y

それがこんな設定↓

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最初はBass(Fenderタイプ)のローゲインからスタートしたのですが、ハイミッドが強目で癖があり、Twin Twelveのようなミドルが出ないので(写真では分かりづらいけど)Normal(Mesaタイプ)にしてます。

Presenseは上げるとカリカリになってイナたい雰囲気が消えるので下げ目、逆に高音をHighのノブで補ってます。

Amprifier DriveはTwin Twelve側のデフォルト設定では9時で歪の粒の性質が同じになる感じですね。

DIPスイッチは、まずMid1の方を上げてます。

これはMid2だと音が篭もり、Twin Twelveのような輪郭が出せないからです。

Low Driveは低音強調とブーミーでルーズな低音を再現する為に必須、恐らくTwin Twelveを再現するに当たって重要項目ですねd('∀'*)

Clean Ampはゲインが欲しいのでオフ。

Bright SWはデフォでオフ、Twin Twelve側の設定次第ではオンにもします。

Vintage Tubesは古めかしい音を再現するのに必須なのでもちオンですd('∀'*)

Speaker Edgeは、オフだと変なキャビシミュが掛かり音ペナペナになるのでオン。これで音が前に出てTwin Twelve(というより全てのエフェクター)に近付きます。

Close Mikingは音圧が下がるのでオフ。

Twin Twelveに合わせるのに大体20分くらい掛かりました(笑

両方持ってる人かもしいたらぜひ試してみて下さいな(笑

 

お次はJS-10。一応GT-100相当のCOSMモデリングが搭載されており、入ってるアンプタイプや弄れるパラメータはSansamp Classicの比では無いので楽勝でしょ(笑)てな感じで早速やりました。

因みに繋ぎ方としては、

Twin Twelve→JS-10→JC-40のリターン

で、JS-10側でTwin TwelveをJC-40のインプットに挿した時と同じような音になるようクリーンを設定し、それとJS-10で作ったトーンを比べるという感じです。

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結果、全然楽勝じゃなかったです!Y(><。)Y

寧ろ最終的には「トーンは似てるけど、根本的に何かが違う」代物が誕生しました(爆

まずTwin Twelveに似てる歪のアンプタイプ探しから始め、Tweed(Fender Tweed Deluxe)、VO Drive(VOX AC30)、BG Drive(Mesa Boogie Mark III辺りのTreble Shift On)に候補を絞り、VOはどう足掻いても物凄く音が篭もり、BGはハイミッドに音が集中して下手に弄ると破綻するのでTweedにしました。

で、そこからTwin Twelveに合わせていくのですが、Twin Twelveをパラメータで表すと、

 

1. 低音はローミッド寄りで、かつ帯域幅か広く割と籠る。

2. 中域は500Hz~1kHzの間で緩やかに盛り上がり、かつチューブ特有の分離の良さがある。

3. 高域も2~2.5kHz帯でのハイミッドと呼ばれる帯域での操作となり、上記と同じくチューブ特有の分離の良さがある。

4. 分離の良さのため和音でも1音1音が明瞭で、これが「クリーン前提で歪がまとわりついてる感覚」を醸し出してる重要な要素となっている。

5. 歪は粗く低音は尽くブーミーだが、中音~高音は上記の理由により抜けが抜群に良い。

6. ピッキングニュアンス、ギターVolへの追従はチューブアンプのように反応が自然で顕著。

 

となります。

Sansampの時は(20分くらい掛かりましたが)直感でほぼ同じ(俺的には完全に一致w)な音が作れましたが、JS-10だと細かくTwin Twelveの特徴を掴まないとロクに作れませんでした(笑

(しかも所要時間2時間ww

 

まず1ですが、低音のニュアンスを出すのはJS-10では無理です(笑

まずアンプシミュの方のBass EQを上げて歪の性質(ブーミーさ)を近付けるのですが、そうすると籠るので、パラEQセクションでBassを下げるのですがそうすると逆にタイトな低音になり、バランスを取るのにえらく時間が掛かりました(´;ω;`)

結果、トーンや歪の性質をなるべく遠ざからないように設定した場合、どうしても篭もりが発生してしまいます。

これは搭載されてるキャビシミュの影響もありますね。

2の中域ですが、これも厄介(笑)で、アンプEQはかなり上目にしないとTwin Twelveのような音の太さを再現出来ず、単にパラEQで所定の帯域を弄っても音が篭もり、Twin Twelveのような分離の良さ、音の艶が死にます(笑

音の艶、前に出る感じはアンプEQのPresenseを上げまくって解消するのですが、Presenseで弄れる帯域が厄介で、余計なハイミッドがまとわりついてくるのでトーンが変わってきちゃいます(笑

なのでこれもパラEQのHighノブとのバランス取りですね。

3の高域に関しては、アンプEQのTrebleは扱ってる帯域が違うのでカット、Presense、パラEQでの調整となるのですが、ミドルとの兼ね合いもあるのでほぼ調整不可能(笑

4の分離感、クリーンに~ですが、これもデジタルの宿命なのか、俺の音作りの腕が悪いのか(笑)、どう足掻いても再現不可能です。

5も兼ねてこれを司るパラメータとしてはアンプ(Tweed)のGainで、下げると分離感と高域が増し、上げると歪と低音が強調されて高域がスポイルされる感じなので下げ目なのですが、そうすると音の太さとかもスポイルされるのでここも微調整しなければなりません。

6に関してはTwin Twelveほどナチュラルではないものの、反応は中々良いですd('∀'*)

 

パラメータをいくら弄っても、最終的にクリーンに歪がまとわりつく感じ、音の分離感、チューブのように音が前に出る感じはどうしても再現出来ず、やはりデジタルマルチでの表現の限界を感じました(´•ω•̥`)

逆に言うとTwin Twelveの、元のアンプを事細かに表現してるところに脱帽ですね:(;゙゚'ω゚'):

 

20180620 JHS Pedals Twin-Twelve Ver.2

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またまた新しい歪ペダルを導入しました(`・ω・´)b

世間ではファズ沼や歪の沼などありとあらゆる沼(笑)が出現してますが、俺はアンプライクエフェクターの沼にどっぷり浸かってますね(爆

で、またアンプライクですか?w

 

JHS Pedals Twin twelveです!

JHSはJosh Scottという若手の(天才)ペダルビルダーで、かつてのSansampやWamplerのように今勢いに乗ってる人物の立ち上げたメーカーであります。

TSやRatみたいな定番からEHX Soul Foodなどなどコアなペダルのモディファイをし、かなり好評を得ている他、自身でプロデュースしたペダルも昨今かなり人気を誇っており、本国アメリカは勿論、ここ日本でもかなりキてるみたいですねd('∀'*)

代表作はMarshall Blues Breakerのヘッドルームを2倍にし、より重厚で立体的なサウンドを出すMorning Gloryや、Marshall Guv'norを元に、より現代的な音楽にマッチするようにチューニングを施したAngry Charlie、数々のスプロアンプエミュレータに殴り込みをかけたSuper Bolt辺りでしょうか。

他にも高評価を得てるものは沢山あり、今のペダル業界では勝ち組ですねY(><。)Y

で、今回買ったTwin Twelveも例に漏れずそこそこ人気を博しており、元ネタになったアンプSilvertone 1484(最初○シバシ楽器と関係があるかと思ったwww)のエミュレータペダルは(マニアック過ぎてw)皆無なので、かなり異端な存在でもあります笑

その1484アンプとは、Silvertoneというメーカーが学生用、初心者用モデルとして60年代に発売した12インチ2発のチューブアンプで、ヘッドをスピーカーキャビの中に収納出来るという斬新な作りになってました(絶対音とかにも影響してるでしょこれw

確か1965〜1969年の4年間でしか製造されず、生産台数も少なく現在殆ど残ってない幻のアンプとも言われます。

そんなアンプ、昔ならボコボコあっただろーに何でこれだけやたら注目されるの?なんでこれだけTwin Twelveとしてトーンが復刻されるの?というと、White StripesのリーダーでギタボのJack Whiteが(もち中古で)購入し愛用し、Vampire WeekendやColdplayなど名だたるアーティストがその独特なトーンに魅了され挙って購入し、中古相場が一時期暴騰したというのがあります。

で、Twin Twelveに関しては、作者のJoshが個人的な趣味で、個人的な範囲の使用で制作したところ、聴いた周りのスタッフとかが製品化を望んで出た模様(笑

因みにVer.1からVer.2の変更点は、クリーンとオーバードライブの2ch仕様になり、ラッチタイプのリモートコントローラで各chを変更出来るようになってます。

最早ペダルというよりプリアンプという感じがします(笑

 

コントロールはClean/Dirtyの切り替えトグルスイッチにVol、Gain、Bass、Trebleの4つのツマミとなってます。

電源は9vアダプターで、内部で18vまで昇圧してヘッドルームを上げ、アンプライクなサウンドを得られるようになってます。

(並行輸入品の英語版などの)説明書を読み間違えて18vを突っ込んだ場合、お察し下さいm(_ _)m

 

トーンはやはりというか超イナタイサウンドが出てきます(爆

低音は非常に緩くブヨンブヨンしてます笑

上げるとモコモコし、かつ箱鳴り感も出てくる独特な効き方をします(あの特殊なキャビの箱鳴り感を出してるんですかね?w

高音もハイミッドという感じで、エッジを立たせるというより明るさ調整ですね。

歪の粒も粗く、歪ませる目的でないヴィンテージチューブアンプのvolをMAXにして無理矢理歪ませたような音が出てきます。

なので歪はあまり深くなく、またチューブ特有のコンプレッションでサスティンが自然に伸びてるような感じを受けました。

歪が弱いのにサスティンが長く、意外に音の抜けの良いサウンドとなってます。

全体的なトーンとしてはTSみたく全体的にミドルに集中してる感じで、プレゼンスや重低音は皆無と言った所でしょうか。

またチューブ独特の温かみが感じられるノイズのようなものも感じられ、雰囲気バリバリ出てます笑

これ、かなり人を選ぶと思います(爆

フェンダーツィード5E3みたいなヴィンテージチューブアンプが好きな人には堪らないけど、メサとかディーゼル、フリードマンなんかが好きな人には絶対に合わないペダルです(笑

僕は結構好きですね٩(ˊᗜˋ*)و

また、スピーカーの位置でトーンがガラリと変わり、スピーカーの正面に顔が来るとフラット、スピーカーが顔の正面より下に行くに連れて高音が抑えられ、代わりにミドルとイナタイ雰囲気(笑)が一気に追加されます。

 

CleanはGainノブが無効になり、Volノブと2バンドEQのみのコントロールになります。

やはりTwin Twelveの内部の、どちらかと言うと後段にイナタイフィルター(笑)が入ってるのでクリーンでも古臭さが感じられます(*´ェ`*)

またクリーンでも強くピッキングするとクランチ程度に歪みます。

 

DirtyはVolかGainどちらかが0だと音が出ない仕様になっており、丁度一般的なアンプのマスターVolとGainのようになってます。

Ver.1はこの仕様ですね。

因みに1484アンプはマスターVolが無く、また本来歪ませる用途に制作されてる訳では無いので、歪ませようとするとVolを最大まで上げて爆音で鳴らす必要があります。

Twin TwelveのGainが1484のVolで、それをTwin TwelveのVolで制御する、というコンセプトになってます。

 

早速似たペダルを比べていきたいと思います٩(ˊᗜˋ*)و

 

Twin Twelve vs SHOD HW

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トーンはやや似てますが、SHODの方が僅かにレンジが広い印象です。

低音はTwin Twelveの方が出てます。

SHODの方が歪の粒が細かく、低音もタイトなので完全に現代の音楽シーン向けの音ですね。

多分大元のSuproとも違う気がします(というか寧ろTwin Twelveの方が似てたりしてw)

僕は断然SHODの方が好きでした。

因みに、Twin TwelveをCleanにし、SHODをブーストすると、Sick Asのように極上のハイゲインアンプライクディストーションが得られました\(^^)/

Sick Asとは違い何となくイナタイ雰囲気が出ており、これもまた乙な雰囲気ですねY(><。)Y

 

Twin Twelve vs Bogner Wessex

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これもSHOD同様、Wessexの方が歪が細かく現代的な音ですね。

Twin Twelveの方が音が前に出ます。

BassはWessexだと上がると篭もり、Twin Twelveの方が断然使いやすいです。

TrebleはWessexの方が帯域が高いのか、ある一定のピークを過ぎると急激にエッジの効いた音になります。

音作りの幅ではWessex、音作りのし易さはTwin Twelveといったところでしょうか。

 

Twin Twelve vs La Grange

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ラストはLGとの比較。

「低音の出方が似てたなぁ(沁沁」と何となく思いついての比較です(笑

比べ方はLa Grange側はgainをL(Low)にし、stractureを低音が一番ブーミーになる○に合わせて比べました。

結果、かなり近いところまで似てました\(^^)/

因みにEQに関わる部分を全て12にした場合、

・低音はTwin Twelveがめっちゃ出る。逆にLGの方がハイミッドがやや強め。

・Twin Twelveの方がより歪の粒が大きくモッタリとした感じで、LGは相対的にモダンな雰囲気。

・歪の深さはほぼ同じ。

・ヘタった真空管特有の立ち上がりの悪さ、もたつき感の再現度はLGがやや高め。

という感じです。

しかしながら、これらは僅差での違いなので、本質的にはかなり酷似しており、強いて言えばオールドチューブアンプをペダルでいかに上手く再現してるか、オールドチューブアンプの歪の傾向などが伺えます。

 

初JHSなのでテンションが上がっており、今後も研究課題として色々レビューしていきたいです!‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

 

 

A8.net

20180615 Hughes&Kettner Tubeman2 Pt.3 (JS-10)

連日Tubeman2をレビューしてるのは、チューブプリアンプというのが初めてで物珍しさにテンションが上がってる為です(爆

今回は(取り敢えず)最終章、モデリングアンプに入ってるシミュと比べ、果たしてどこまで再現されてるかを検証しました٩(ˊᗜˋ*)و

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唯一持ってるアンシミュ入りオーディオプレーヤー、JS-10との比較です(笑

 

比較の仕方は以下の手順を行いました。

A. Tubeman2をJS-10のインプットに入れ、JS-10側でJC-40のクリーンに近づけたトーンにイコライジングして鳴らす。

B. JS-10の「Triamp」のアンプタイプを選択し、全てデフォルト設定で鳴らす。

C. BからTubeman2にトーンを近づけるようにイコライジングをし鳴らす。

D. Tubeman2をJC-40のリターンに挿して鳴らす。

E. JS-10(イコライジング済)のヘッドホンアウトから、変換ケーブルでJC-40のリターンに繋いで鳴らす。

 

まずAとBの比較ですが、マーシャルの荒々しさを残しつつ、滑らかさを足して上品にしたような歪の質感は何となく似てます。

またモデリングにしては、ピッキングニュアンスやギターのVolに対する歪の減衰の仕方もそこそこ再現されてます(どちらもチューブほど顕著に自然に反応はしませんw

しかしながらやはりモデリングというか、チューブと違って音が前に出ないのがものすごく気になりました。

またなんつーか、BOSS独特のフィルターなのか、変に低域と高域が削ぎ落とされて不自然な感じがあり、全体的にエフェクター臭い、音が籠るという印象を受けました。

 

次にAとCの比較ですが、Cではミドルの出方を調整し、変に削ぎ落とされたような高域を補うようにイコライジングしました。

結果、Bよりは音が前に出るようにはなりましたが、やはりチューブのような詰まったような音は出ず、やはり全体的に奥まったサウンドになります。

またチューブほど音の解像度も良くなく、Tubeman2を改めて聴くと1音1音が明瞭に聴こえ、立体感が抜群に出てます(^^)

これはBOSS特有のフィルターやキャビシミュなんかも有るんですが、おそらくデジタルのマルチエフェクターやモデリングアンプ全体に言えることだと思います。

それでもJS-10本体で鳴らす分にはそこまで大々的に違いは無く、モデリングでも充分ヒューケトの質感は(イコライジングを上手く出来れば)得られます\(^^)/

 

DとEの比較では、AとCよりかなり顕著に音の分厚さ、解像度が変わってきます。

はっきり書くと、JS-10のデフォルトのスピーカーと、ヘッドホンアウトからのリターン接続では全く音質は変わらず、寧ろ音の解像度は上がったように聴こえます。

にも関わらずTubeman2に大差をつけられてるので、小さいスピーカーで効いてた誤魔化しが効かなくなった感じでしょうか。

またイコライジングも大幅に変更が加える必要があり(具体的にはミドルをモリモリ追加w)、これでペラペラで押し出しの弱かったトーンの補正、チューブに近付くような音にしました。

メサと比べた時は、JC-40に繋いだ時ザラザラな印象のTubeman2でしたが、聴覚が麻痺したのか、JS-10に繋いだ後JC-40に繋いだら、生々しいチューブ独特のトーンや分厚い分離感の抜群なミドルの成分が感じられ、耳を疑いつつ、スピーカーの相性もあるのかな、と実感させられました。

楽器高価買取の【奏屋】

20180614 Hughes&Kettner Tubeman2 Pt.3 (Mesa Boogie Mk V)

今回はメサのマークVコンボのリターンに接続し、アンプ直の音とTubeman2のプリアンプの音を比べます٩(ˊᗜˋ*)و

巷では、Tubemanはチューブのパワーアンプに接続して真価を発揮すると良く聞くので、クセの強いCelestion C90スピーカーをマウントしたメサなら一体どうなのか?という事が注目ですね(笑

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まずアンプ直(マークV)の方が音が前に出ます。

リターン経由だとそうなるのか、はたまたTubeman2とC90の相性なのか、Tubeman2独自の仕様なのかは分かりませんが、結果的にチューブアンプ特有の生々しさは若干薄れたような印象を受けました。

しかしながらそれでもチューブアンプの太さ、豊かなミドルレンジは顕在で、相性は巷の噂通りソリッドステートより真空管積んだパワーアンプの方が良いですね。

機会があればVintage 30とかGreenbackとかでも試したいです(^^)

それを踏まえて、丁度両者とも3ch仕様なので比べました。

 

まずクリーンはマークVは煌びやかでどちらかと言うとミドル、ハイミッドがやや高めで、Tubeman2はドンシャリ傾向のレクチのようなクリーンです。

俺はマークVの方が好みですが、重たい雰囲気のアルペジオなんかはTubeman2が良いですね。

 

ch2はマークV側は個人的に気に入ってるEgdeモードで両者を比べました。

まずEdgeモードの方が歪が深く、ゲインの可変幅は比例してEdgeの方が広いです。

歪の傾向は、Tubeman2はやはりマーシャルらしい荒々しさが若干残り、それをシルキーに昇華させてるのに対し、Edgeモードは最初から歪の粒が細かく、メサ譲りの無機質さが出てますね。

俺はどっちも好きですが、、、どっちか選べって言われたら僅差でEdgeですね(^^;;

 

ch3はTubeman2はやはりフラットな印象が強く、どんなジャンルの曲にも合わせやすいというオールマイティで使いやすい音で、対するメサ(Extreme)はミドルの押し出し感、コンプレッションが強く、歪はきめ細かく無機質な感じで、やはりHR/HMに最適化されてる感じです。

俺はメサの方が好きですが、これに関しても両極端に意見が別れると思います。

因みにTubeman2でもVoiceノブを12時より右に回していくと、歪がきめ細かくなりメサの歪み方に近くなる感じです。

 

マークVとJC-40を比べた場合

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JCのリターンに繋ぐとマークVに比べ高域がかなり強調され、エッジが鋭く、良くも悪くもザクザクとした音になります。

これは多分パワーアンプだけじゃなく、スピーカーの特性も相当影響が出てると思います。

C90はワイドレンジとは言われますが、やはり重心はかなり下、またミドルもかなり出ます。

対するJC系のスピーカーはキーボードアンプにも代用されるような、どのギターアンプ用スピーカーよりもレンジが広くかつフラット寄りな為、相対的に高域が目立つのかもしれないです。

しかしながら、Tubeman2側のTrebleを絞って容易に似た音を出せる上、耳に刺激的なメタルサウンドを出したいなら寧ろこちらの方が有利ですね٩(ˊᗜˋ*)و

 

C90を積んだメサのリターンに繋いでも独自のカラーを保ち続けるTubeman2、恐るべし:(;゙゚'ω゚'):