Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20251204 アンプシミュレータについて

最近mngしてないので、個人的に好きなトピックの記事を書きたいと思います。

「アンプシミュレータ」というカテゴリーの製品について個人的に考えてみました。

本来エレキギターのサウンドは、

エレキギター→(エフェクター)→アンプ

となります。

ここでアンプの構造を分解してみると至極単純に書いて、

プリアンプ→パワーアンプ→スピーカー

となります。

そしてエレキギターの音をレコーディングやライブでPA出力をする場合、

アンプ→スピーカー→マイク→ミキサー→オーディオIFやFOH

となります。

今回言及している「アンプシミュ」は

・プリアンプ

・スピーカー

・マイク

までのプロセスを同梱し、本来それなりの音量で鳴らさないと本領を発揮出来無いギターサウンドを、安定したラインレベルで出力出来るようにしたものになります。

中にはパワーアンプのサチュレーションをシミュレートした物もありますが、基本的には上記の構成になります。

ここでカギとなるのが「スピーカー」です。

ギターアンプにおけるスピーカーは、60〜70年前位の古くて小型の物についてはフルレンジのもの、つまりごく普通のスピーカーが採用されてる場合もありましたが、MarshallやFenderなど当時でも高級品のものや、一部デジタルモデリング以外の現行品のアンプ全般では「ギターアンプ専用スピーカー」が搭載されている事が殆どです。

そこでフルレンジとギター専用とでどう違うのかというと、

「どこまでの帯域を鳴らすか」

になります。

フルレンジなど一般のスピーカーは低域から高域までの範囲が広く、手持ちのYAMAHA MSP-3の場合67Hz〜22kHzの範囲内で、何処をブーストするでもカットするでもなくほぼフラットに鳴らします。

それに対してギター用は75Hz〜5kHz(Celestionの場合)と非常に狭く、またスピーカーによって音質がかなり変わります。

つまりアンプやエフェクターを繋いだ先のスピーカーでもロー&ハイカットとスピーカー各々独自のイコライジングがされてギターサウンドが形成されてます。

アンプやエフェクターは出力先のスピーカーでロー&ハイカットされる前提で作られてる為、フルレンジのスピーカーで鳴らした時にカットして欲しい帯域がカットされず、結果的にバリバリとした耳に痛い高域とややブーミーな低域が出てきます。

 

一方アンプシミュはギター用スピーカーにおけるロー&ハイカットが施されて出力されたようなイコライジングが最初から成されてます。

つまり元から調整されてるので、フラットに出力されるラインやフルレンジスピーカーでもギターらしいサウンドが出力されます。

 

ではアンプシミュをギターアンプに繋げて鳴らすとどうなるのか?

まずギターからアンプシミュに繋ぎ、そこからアンプのインプットに繋ぐと理論上下記の図の順番でシグナルが形成される事になります。

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つまりプリアンプを2回通り、スピーカーシミュレータを通した音をギターアンプ用のスピーカーで鳴らす事になります。

プリアンプはギターのピックアップが拾った音を増幅してパワーアンプに送る役目があるのですが、パワーアンプ直だと高域が足りないのでプリアンプ側で高域を足してパワーアンプに送ってます。

つまりプリアンプを2回通るという事は、パワーアンプに入る過程で2回高域がブーストされてるという事になります。

次にスピーカーシミュからのスピーカーですが、前述の通りスピーカーシミュもスピーカーも下は70〜75Hz、上は5kHzまでの帯域しか再生せず、それより上や下はカットされます。

つまりスピーカーシミュで加工された音をギター用スピーカーで鳴らすという事は、特定の周波数より上と下を2回カットする事になります。

すると総合的なシグナルは

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となり、結果として

「低域の迫力も高域の刺激も無い、中高域が極端に目立つペラペラでスカスカなサウンド」

が出来上がります笑

そういうサウンドを作る前提なら兎も角(NirvanaのIn UteroのアルバムはSansamp ClassicをMarshallのインプットに繋いで鳴らしていた)、アンプシミュを活かすのであれば個人的にはギターアンプで鳴らさず、オーディオインターフェースに繋いでPCのDAWソフトで編集や録音をしたり、鳴らすのであればモニタースピーカーで鳴らすのがオススメです。

サウンドハウス

DJI

20251203 HTJ-WORKS HWS-100AS

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ここ最近新機材を買ってなかったのですが(ラックケースやミキサーを除く)、予約してたお品物が届きましたので久しぶりにレビューしたいと思います(ミキサーのレビューもいずれ掲載したいと思います)

HTJ-WORKS HWS-100ASです!

HTJ-WORKSに関しては以前こちらのBrown Stone

を購入しましたが、こちらのHTJ-WORKSでは長年Rockman Sustainorの復刻の研究をしており、それがようやく製品としてリリースされた形となります。

HTJ-WORKSではこの製品以前に2ch仕様のHWS-100Aという製品を販売してましたが、今回のHWS-100ASはトグルスイッチでch切替をする仕様で小型化されたものとなります。

 

インターフェース

Rockman Sustainorのリイシューなので、それに準じた名称のコントロールとなってます。

SUSTAIN

コンプレッサーにおけるサスティンを調整します。

ここを上げるとRockmanでお馴染みのロングサスティンを得られます。

PREGAIN

AGC(Auto Gain Control)と呼ばれる機構で、コンプレッション、ゲイン、音量を調節・自動調整します。

コンプレッサーなのですが、通常のコンプレッサーではコンプレッションを上げるとある一定のレベルを超えると音が圧縮されて一定の音量を保つ代わりに仕様上音量が若干下がる傾向にありますが、AGCはコンプレッションした後音量を自動調整し減衰を抑えます。

またRockmanではコンプレッションの強弱がそのままゲイン量に反映されるのでLEAD/EDGEモードでゲインを稼ぎたい場合は上げ目、EDGE/CLN1・2モードでゲインやコンプレッションを抑え目にしたい場合は下げ目が良いでしょう。

TREB

LEAD/EDGEモードにおける高域調整をします。

Rockmanに準じている場合、3kHz以上に作用するローパスフィルターで最大値がフラット、Sustainorのデフォルト値は12時となります。

12時を基準にして左に回すと音がかなり籠り、右に回すとザクザクとした鋭い高域が顔を出します。

NOTCH

後述のPHASEをONにすると作用するつまみで、2箇所のノッチ(極狭のQで値がやや大きいdB数のカット)する周波数をここでシームレスに決められます。

T-BOOST

マスターセクションにおける高域レンジのローパスフィルターで記述では「ブースト」と書かれてますが、最大値でフラット及びデフォルト、下げると4kHz以降の高域と音量が減衰します。

Rockman Sustainor Model100〜100Aの頃は下の写真のように出力先に応じて推奨設定が記されていました。

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LEVEL

最終的な音量をここで決めます。

但し音量の増減はT-BOOSTのセッションの方が広いです。

PHASE

プリアンプセクションにおけるフィルター(キャビシミュ)において特定の帯域を2箇所ノッチし、4×12"キャビにおける位相干渉をシミュレートします。

NOTCHつまみを動かす事によってノッチする帯域が変動し、マイクの位置を動かしたようなトーン変化が得られます。

BOOST(LEAD/EDGE)

LEAD/EDGEモードにおいてゲインブーストします。

LEADモードでは+7dB、EDGEモードでは+14dBのブースト量となってます。

LEAD/EDGE

2-WayトグルスイッチでLEADモードとEDGEモードを切り替えます。

LEADは文字通りリード向けのディストーション、EDGEモードはPREGAINの値でクランチ〜オーバードライブまでのサウンドを奏でます。

こちらのモードでのみTREBつまみとBOOSTスイッチが有効になります。

SEMI/CLN1/CLN2

3-WayトグルスイッチでSEMIモード、CLN1モード、CLN2モードを切り替えます。

CLN2はコンプレッサーと独自のイコライジングをされたクリーンサウンドでフィルターは通らず、コンプレッションが掛かったエレアコのようなサウンドを奏でます。

CLN1はCLN2にフィルターを加えたアンプのようなクリーンで、低域が減衰し中〜高域がやや強調され、超高域がフィルターによってカットされてます。

SEMIはCLN1にほんの僅かなゲインと音量を足したクリーンで、CLN1より音の太いサウンドです。

SEMIに関してはRockmanの方のSEMI CLNに準じ、Rockmanの方はModelによって太いクリーンだったり、少し歪んだ所謂ダーティクリーンだったりするのですが、こちらは100Aに準じた通常の太いクリーンです。

CLN/LEAD

SEMI/CLN1/CLN2モードとLEAD/EDGEモードを切り替えます。

オリジナルではラッチ信号を制御出来る機器(外部フットスイッチやMIDI Octopusなど)でCh A/Bに設定したモードを選択する方式でしたが、こちらはフットスイッチが直接付いてるのでそのまま切り替えられます。

但しオリジナルでは出来たEDGE↔︎DISTやCLN1↔︎CLN2などの切替は出来ません。

BYPASS

ペダルのサウンドをバイパスします。

オリジナルではモード切替同様ラッチ制御でバイパスしますが、こちらも同様にそのままバイパス可能となってます。

 

オリジナルSustainorからオミットされた機能は

・GATE(ノイズゲート)

・AUTO CLN(EDGEモードでギター側のVolを下げると音量を補正してクリーンサウンドを作る機能)

・RHTM VOL(出力時に1kHz以上の高域の減衰を抑えつつ全体の音量を下げる機能)

となってます。

 

電源はセンターマイナスの9Vアダプターで動作します。

オリジナルは中にトランスが入ってる物はコンセント式で各国の電圧に準じ、アダプター式の物は12VACの交流電源のものを用いるのでやや不便だったのですが、それが改善されてます。

筐体の小ささ、電源の取りやすさ、制御のしやすさなど、ペダルボードに組みやすく取り回しが良いです👍️✨

 

サウンド

今回はRockman Sustainor Model100A、Model200 Double ICの他にMXR Rockman X100、GOAT Sustainor、Takman XPR2 Thousand Driveとも比較してみました😉️

個人的な感想ですがRockmanを基準にすると、

 

HWS-100AS

トーン、ニュアンスどれを取っても100Aと同じ音。

Sustainorエミュレータとしては現在最高峰の一品。

MXR

オリジナルのヘッドホンアンプにやや準じており、動画には無いですがヘッドホンアンプと比べると中域が強くて高域が弱く、Sustainorの場合100Aより中高域が強くて明るい音、200よりエッジが弱く丸い音という中間に位置したトーン。

コンプなどのニュアンスは同一。

GOAT

歪に関してはRockmanのどのモデルよりもかなり高域が強く鋭い音。

コンプ感もオリジナルと異なる。

ラインで使うのは難があり、アンプやモニタースピーカーに繋いだ方が高域が減衰するので使いやすくはなる。

Takman

GOATよりはまだ高域が丸まっているがそれでも硬い音。

コンプ感もGOATよりはRockmanに近い。

ギリギリラインでも使用可能。

 

という印象を受けました。

手持ちの中ではHWS-100ASが一番Rockmanの製品を再現してるという印象でした。

優劣を付けるなら、

HWS-100AS≧MXR>(越えられない壁)>Takman>GOAT

ですね笑

 

総評

昨今国内外含めRockmanのエミュレーターは幾つか存在しますが、トップクラスの再現度だと思います。

歪のみならずクリーンも再現度が高く、BOSTONや再初期のあの音を再現するならうってつけですね👍️

但し(確認出来る限りでは)公式サイトでの予約注文での販売のみなので、試奏が出来ないのが難です。

動画などを参考にして、自分の好みの音かどうかを確かめてから買うのが良いと思います☺️️

サウンドハウス

DJI

20251004 Epiphone Casino ES-230TD

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かれこれ約15年前に購入し、約10年くらい前に引越のために売却したEpiphone Casinoですが、ブログ500記事記念(?)で再び購入しました🤘️😎️🤘️✨

やはりThe Beatles、とりわけJohn Lennonの影響がでかく、手元に置いておきたい欲(物欲)が燃え上がったのが原因です笑

 

Epiphone Casinoの実物を初めて見たのが高校1年の時(24年前、2001年)で、当時FermaとかいうFenderのパクリブランドのアコギを父に楽器屋で買って貰った時、その楽器屋の壁に掲げてありました。

ハッキリ覚えてますが色はナチュラルで、

「John Lennonのギターだ!」

と興奮してました😂️

(因みにThe Beatlesは小学四年から聴いてました)

その後ギターにハマり出し、Epiphone Les Paul信者だった頃(Les Paulを名乗れるのはGibsonかEpiphoneだけというEpiphoneの謳い文句を鵜呑みにして買いまくってましたw)、同時にCasinoもカタログに載っているのを見て、憧れのギターであり、比較的手頃(6万円位)で、社会人になった事もあり即刻手に入れました笑

Epiphone Les Paulは3本くらい転がってましたが(笑)、やはり軽い、生音だけでも弾ける、アンプ繋いだ時の甘い音などが癖になり、結局Casinoばかり弾いてたような気がします。

その後引っ越して一人暮らしをする際、向こうに持っていけなかったので売る事にしました😢️

そして10年の月日が流れ、俺の中で再びCasino欲(ギャンブルではございません)が目覚め、購入に至ったという感じです。

 

Epiphone Casinoの魅力

個人的にCasinoはかなりお気に入りのギターで、フルアコ・セミアコの中ではダントツです!👍️

良い所を挙げていくと

1. ザ・ビートルズ

2. 良く響くのでアコギみたいに使える

3. ナチュラルフイニッシュがカッコいい

4. Fホールがカッコいい

5. 軽い

6. 薄い

7. P-90の甘い音

こんな所でしょうか(個人的感想)

 

逆に悪い点を挙げるとするならば

1. 16フレットより先がほんの若干弾きにくい

2. Epiphone恒例のPUセレクターの弱さ

3. PU自体があまり良くない?

という感じみたいです。

個人的にPUセレクター以外は然程気になりませんでしたが、ネットを見てるとPUの評判がやはり良くないみたいです。

2023年度出荷分よりEpiphone150周年記念という名目でCasinoがアップグレードされたらしく、PUが「Epiphone PRO P-90」というものに変わったそうです。

他の部分は恐らく変わってないので、このPUの変化で音が良いどれだけ変わるのかは気になりますね(因みに俺のは22年12月製、アップグレード前ので安かったのでそれを買いましたw)

 

仕様

Epiphone Casinoは大きさ的にはセミアコなのですが、構造上フルアコに分類されます。

先程も書きましたがボディ内部にセンターブロックが無いのでフルアコのようです。

俺が買った当時(15年前)は意見が真っ二つに分かれてましたが、現在はフルアコで通ってるみたいです。

これの上位機種と位置付けられてるGibson ES-330(裏カジノ)も同じ構造をしてます。

因みにかなりフィードバックが発生します。

Rockman Demo CenterをアクティブモニターのYAMAHA MSP-3ペアで鳴らしても強烈なフィードバックが出るので、演奏するならアンプから離した方が良いでしょう。

逆にアコースティック的に使用する場合、ピックガードの有り無しでボディの響きが大きく変わるので、個人的には(見た目も含め)外した方が良いかなと思いました。

またFホールのバインディングの仕上げが毎回思うのですがかなーり雑で汚いです笑

正面から見れば大丈夫ですが、弾き手が上から見ると目立ちます😅️

ボディはメイプルで出来ておりネックはマホガニー、指板はパーフェローという木材で出来てるみたいです。

パーフェローという木材は初耳でしたが、なんかローズウッドに似た温かみのある音が出る材らしく「次世代のトーンウッド」と呼ばれてるそうです。

 

ピックアップはお馴染みドッグイヤー型のP-90です。

ES-335が高さ調整など出来たりノイズキャンセル出来る高価なPUであるハムバッカータイプを搭載し、廉価版のES-330は直付けで高さ調整が不可能でコストも割安なP-90を搭載されました。

それに倣って更に割安なCasinoにも(更に更に低コストのEpiphone製)P-90が適用されたみたいです。

P-90 PUはGibsonも出してますし、お馴染みのSeymour DuncanやDimarzio、Lollar、Kent Armstrongなんかもあるので、色々試してみるのもアリかも知れません。

PUセレクターは今のところ正常動作してますが、Epiphone製のは毎回フロントかリアに倒しっぱなしにすると直ぐに癖が付いてどちらかが鳴らなくなるので、弾き終わったらセンターに戻すのを絶対怠らないようにするべきです。

トーンコントロールも何となく不安定なので(回すと何かに引っ掛る感触があったり少し揺れる)、PUやセレクター含め全て取り替えるのもアリでしょう。

 

ブリッジは定番のダイヤモンドトラピーズテイルピースを採用してます。

このブランコみたいなのに弦を引っ掛けて張ります。

ここも純正よりAll Parts製とかに交換した方が良いと聞きますね(確かにビビる気がする)

 

チューナーはEpiphone Vintage Deluxeというもので古いデザインのものを採用してます。

回しやすいですが少々チューニングの安定性が弱いかなと感じました

恐らくトラピーズテイルピースも影響してますね。

 

シリアルステッカーは四角い青色で、昔持ってたのは楕円形のオレンジ色でした。

大昔は四角い青で、最近はそれを再現したそうです。

Fホールから覗くステッカーがまたカッコいいなと思いますね🤘️

 

総評

軽いしよくボディで響くので相変わらず弾きやすいギターです。

ビートルズ補正もあり個人的に思い入れの強い一本です。

普通のアコギに比べれば音は控え目ですが、十分代用可能でアコギより抱えやすいので気軽に弾けるのも魅力です。

エレキとして使うならPUがかなり弱いので、もし余裕があるなら交換した方が良いかもしれませんが、純正でも甘い音は顕在です。

一家に一本オススメです😉️

サウンドハウス

DJI

20250927 Rockman Ultralight

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ROCKMAN!!!

という事で昨今Rockman系の製品が多いですがまだしても手に入れましたRockman!

Rockman Ultralightです!

Ultralightは先日買ったRockman IIBの廉価版として83年にリリースされました。

82年発売のRockman Iの頃は廉価版という発想が無く、恐らくコストが掛かってて尚且つ効果が薄いエコーエフェクトを取り除く事によって価格を抑え、更にドライサウンドを出力出来るので自前のエフェクターと組み合わせたかったユーザーにはうってつけのアイテムだったと推測されます。

因みにX100の廉価版であるSoloistは回路やインターフェースが新設計となっており、Ultralightとは立ち位置が異なります。

 

インターフェース

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一番上からRockman IIB、Ultralight、Soloist

Rockman(X100)からEchoが取り除かれChorusのON/OFFのみの設定になってる以外はほぼ一緒のインターフェースとなってます。

電源はIIBと同じく単三電池8本か、電池ケースに接続するRockadapterで動作します。

X100 REV10以降の「+6.4/-6.0V 擬似交流二軸ミニプラグ」のRockadapterは使えません。

 

サウンド

先ずは同じ廉価版であるSoloistとの比較。

エフェクトは全て切ってプリアンプそのままの音で比較してます。

やはりクリッピング回路が異なるのかDISTやEDGEは違いがあり、UltralightはIIBと同じで音に芯があり、Soloistは一般的なオーバードライブペダル寄りの、輪郭がややぼやけた歪を奏でる印象です。

クリーンサウンドはSoloist側のCLNがROCKMAN全般におけるCLN2に該当しますが、やはりUltralightのCLN2と同じです。

 

今度はコーラスエフェクトのみを掛けてUltralight、Soloist、IIBを比較してみました。

UltralightとIIBは基本音色は一緒ですが、Ultralightの方が音量が大きいです。

X100でもそうですがコーラスエフェクトを掛けると音量が若干小さくなる傾向があります。

Soloistは他と比べると異質のサウンドですが、Rockmanらしい音と言えばらしい音ですし、コーラス掛けるとその差も結構縮まるので、やはりRockmanサウンドのキモはコーラスなのかなと思います。

 

総評

エフェクト無しが選べるヘッドホンアンプは使い勝手が良く、SoloistもUltralightみたいな仕様(X100と同じクリッピング、4種のトーン、コーラスのON/OFFが出来る)なら良かったなと思いました(が、丁度MXRからその仕様がリリースされたので解決しました😉️)

UltralightとSoloistどちらが好きか?と訊かれたらUltralightです☺️️🤘️

20250925 Gibson Custom Shop Les Paul Standard VOS Pelham Blue

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Gibson Les Paul二本目!!!

という事で買ってしまいました😂️

Gibson Custom Shop Les Paul Standard VOS Pelham Blueです!

以前Historic Collectionで同じくVOS Pelham Blueを所持してましたが、あちらはバックが黒でフィニッシュされてるのに対し、こちらはナチュラルフィニッシュとなっております。

また造りが以前より良くなってるような気がします、、、が!

 

お値段が相当上がりました😱️

以前のは36万でしたが、今回のものはなんと66万円!!!😱️😵‍💫️🤮️

ちょっと冒険しました

昨今の楽器界隈は新品中古問わず値段が暴騰し、以前は頑張れば買えたギターとかももう買えない時代に突入したように思われます(PRSなんて値段がエグい上がってます)

しかしながら、以前売ったPelham Blueが忘れられず(売った理由は音があまり好きではなかった為)、今回高値でも再び入手致しました😭️

因みにPU交換も検討中ですが、中々特殊でとても高価なPUで躊躇してます笑

 

仕様

50年代仕様のリイシューなのでやはりネックが太いです。

Les Paul Standard Inverness Greenと同じくらいの太さですね。

これはかなり人を選ぶ感じで、以前楽器イベントなどで試奏したLes Paulはとても弾きやすかったのですが、こちらは中々慣れが必要かなと思いました。

(因みにTom Scholz御大は身長も手もデカいので丁度良かったのかなと)

 

PUはCustombucker Alnico III (Unpotted)がフロントとリア両方に採用されてます。

BurstbuckerとCustombuckerは共にPAFを再現したPUですが、Burstbuckerは通常ライン、CustombuckerはCS製に取り付けられます。

単品でも売ってて、Burstbuckerは全てのTypeで2万円前後、Custombuckerは3万強で売られてます。

しかし今回のは(Unpotted)仕様のPUとなってます。

これは通常カバー付きPUにおいて、振動を抑えてハウリング防止をする為にPUとカバーの間をロウで固めているのですが、こちらは敢えてロウを使用せずそのままの状態になってます。

当然環境によってはハウリングが起きやすくなりますが、ロウ有りでは得られない倍音成分やレンジ感があるらしく、通常のBurstbuckerやCustombuckerよりも最初期PAFに近い音が得られるそうです。

50年代当時のPAF製造機はPRSが買い取ったのでPAFを造れるのはPRSだけとも言われてはいますが、ここまで突き詰めると、

「もう57/08も59/09もBurstbuckerもCustombuckerも全部PAFで良くね?」

と思うのは俺だけですかね?😅️

PAFの銘柄が独り歩きしてるような気がします😅️

因みに2018年以前はロウ付けのPotted仕様で、こちらのUnpotted仕様になったのは2019年以降だそうです。

 

という事で音色ですが、低音がかなり出る感じでBurstbuckerとはやはり違います。

兎に角低音が強過ぎるので、今までのPUから乗り換える場合はエフェクターやアンプのEQセッティングを変える必要が出てくるかもしれません。

それを踏まえてレンジは広く、PAFならではの音の太さがあります。

個人的にはDimarzio Super Distortionの方が好きですが、こちらはこちらで魅力的な音です👍️

 

全体的にレギュラー品と同じようなスペックですが、VOS(Vintage Original Spec)フィニッシュが施されていてやや黄ばんで若干青緑っぽさが出てるのと、レギュラーは4.19kg、CS製は3.88kgと300gほど軽くなってます。

恐らく水分を飛ばして鳴りをよくしたのかなと思われます。

フィニッシュはどちらもニトロセルロースラッカーで、CS製はVOS加工が施されてます(Murphy Labのようなウェザーチェックなどのエイジド加工ではありません)

ボディはトップがどちらも2ピースプレインメイプル、裏がマホガニーとなってますが、CS版はライトウェイトマホガニーと特記があります。

ネックはレギュラーがマホガニー、CS版はソリッドメイプルとなっており、指板はどちらもローズウッドですが、CS製はインディアン・ローズウッドと特記があります。

またCS版は全ての加工で「Hide Glue Fit」つまり当時もののニカワが接着剤として採用されてるらしく、更に当時の鳴りを追求してます。

 

総評

俺は色で選んだのでかなり割高です笑

しかし鳴りがレギュラーと若干違うのもあり、(プラセボかもしれませんが)特別感はありますね。

12年前よりかなり割高になった分、造りはかなり丁寧になり拘りも窺え、買って良かったと思ってます☺️️

(本当はPU交換したいんですが、VOS仕様のお高めなPUが付いてるので何ともやりづらいです、、、)

サウンドハウス

DJI

20250925 VOX Valvetronix VT20+

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会社の同僚がギターを始めたので中古で買ってあげました😉️✌️️

VOX Valvetronix VT20+です!

発売から15年位経ってはいますが、恐らく昨今のモデリングアンプでは出せない独特の真空管的なニュアンスがありまだまだ現役、オールマイティなアンプなのでコレを使えばギターが毎日楽しくなると考えてプレゼントしました👍️

因みに中古で送料込みで7,500円くらいでした。

 

VOX及びKORGに関しては説明は省きます!(爆)

なので今回はこのVT20+にフォーカスしていきたいと思います。

 

Valvetronixシリーズ

ValvetronixシリーズはVOXが開発したValve Reactor回路を採用しており、これはパワーアンプ段でプリ管である12AX7を採用した回路を搭載することにより最終的な音に真空管らしいフィルターを掛けられる技術で、DSPを用いたデジタルモデリングサウンドでよく言われる「デジタル臭さ」を真空管らしい音に変える技術だそうです。

元々VOXはこれまた名機であるマルチエフェクター、Tone Labでもデジタルと真空管のハイブリッド型を採用しており、この融合技術が更に昇華した形と言えるでしょう。

 

コレが現行で販売されてた2010〜2013年の間は絶賛の嵐で、価格が丁度1万円位という事もあり瞬く間に品切れ続出、2ちゃんねるでも(その後リリースされたFender Mustang Iに話題が食われましたが)自宅練習用アンプとして話題になり、一時期上位機種であるVT40+を上回る価格が各通販サイトなどで値付けられる現象が起きました。

何故VT40+の方が安いかって?筐体も音もデカいしスピーカーの口径は違うけどレンジ感も変わらないから小さい方が使いやすかった為。

 

その後この大ヒットが影響し、エフェクトも含めてオールアナログ回路で構成されたAVシリーズ(Analog Valvetronix)、VET(Virtual Elements Technology、回路からそのアンプやエフェクターの音やニュアンスを解析する新技術)を採用しPCと接続してPC上のソフトウェアでアーティストパッチをダウンロードしたりトーン調整を行えるVTXシリーズなど様々な後継機種を展開しています。

昨今はVOX/KORGイチオシのNutubeを採用した製品を大プッシュしてますが、こちらのVTシリーズも中々捨てたものじゃありません😉️✌️️

 

インターフェース

アンプセクションはGain、Volume、Treble、Middle、Bass、MasterそしてPower Levelの7つのつまみで構成されてます。

音量調整が3つもありますが、Volumeはプリアンプからパワーアンプへ入る際の出力レベル、Masterはパワーアンプの出力レベル、Power Levelは無段階式アッテネーターという感じです。

Gainは歪量、Volumeは歪のキャラクターを変えるという効き方でしょうか。

アパートやマンションなどの共同住宅で小音量で鳴らさざるを得ない時に、それでもパワー管のサチュレーション感が欲しいとか、小音量のザラザラした歪じゃなくてもっとブリブリしたぶっとい歪が欲しい、とかにこの3つの音量調整を調整する事により自分の理想の歪が作りやすいという印象です。

EQに関しては、33種の内蔵アンプモデルによって効き方が異なってくるので省略します。

 

このアンプはプリセットモードとマニュアルモードを選べ、プリセットモードは即席で往年のアーティストのサウンドを呼び出してそのまま鳴らせ、マニュアルモードはそのままパラメータを自分の好きなように弄って音作りをし、そのセッティングを最大5つまで保存出来ます。

アンプタイプは33種類あり、プリセットモードはエフェクト含めそのアンプで予め作られたサウンドが出てきて、マニュアルモードはその時のつまみの位置がそのままサウンドに直結します。

全部で11カーソルありますが、1つのカーソルに合わせてつまみの右上のボタンを押下すると

🟢️→🟠️→🔴️

とLEDの色が変わりそれに応じてアンプも変わるので、1つのカーソルに3つアンプタイプがあり、それが11カーソルあるので33種類のアンプがあるという感じです。

クリーンでもかなりの種類があり、他にもクランチ、オーバードライブ、VOX AC15、VOX AC30、ディストーション、モダンハイゲイン、メタルなどありとあらゆるアンプをモデリングしており且つどれも音が滅茶苦茶良いので、良い意味で悩めます🤤️

VOXだけ明確に名前が書いてあったので書きましたw

 

更にペダルエフェクターも内蔵しており、コンプやトレブルブースター、TS、ケンタ、ディストーション、メタルディストーション、ヴィンテージ系ファズなどラインナップが豊富で、クリーンにドライブ系を乗せてペダルそのものの歪を活かしたり、クランチに乗せてハイブリッドな歪を作ったり、AC15やAC30にトレブルブースターを乗せて博士の音を作ったり(恐らく開発側も意識してると思いますw)、AC30やM系45にファズ乗せて60年代のLove&Peace系サウンドを作ったり何でも出来ます😭️

 

更に更にエフェクトも多数内蔵しており、普通のコーラスの他に伝説のトライコーラスがあったり、オートワウ、トレモロ、フェイザー、フランジャー、ロータリースピーカー、ピッチシフター、フィルトロン、テープエコー、デジタルディレイ、コーラスとディレイの複合エフェクトなど何でも入ってます!

またリバーブは独立してるので、上記のエフェクトに加えてリバーブを掛ける事が出来ます!

リバーブはルーム、スプリング、ホールの3つとなってます。

 

またチューナーも内蔵しており、長押しで音をミュートしてチューニングする事が出来、チューナーモード中にドライブ系エフェクトのLevelつまみを回していくとノイズゲートのスレッショルドレベルを調整出来ます。

調整後にミュートを解除するとそのままノイズゲートが掛かる仕組みです。

ノイズゲートを切りたい時はもう一度チューニングモードにし先程のつまみを0にすればOKです。

 

総評

今回サウンドサンプルはありませんが、ざっと説明してもかなり多機能で長くなりました😅️

(アンプタイプを説明していくともうキリが無いw)

音も抜群に良いのに色々アンプタイプを選べるので、やはり発売当時は反響が凄かったと窺えます。

音が良い上に色々遊べる、正に自宅練習用にうってつけのアンプだと思います。

サウンドハウス

DJI

20250923 Gibson les Paul Standard 50's Inverness Green

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引っさびさにギターを買いました!

しかも高いやつでございます😭️

 

というのもやはりBOSTON/ROCKMANファンとしては持っておかなくてはならないと考え、またピックアップ交換実験用として買いました。

 

Gibson Les Paul Standard 50's Inverness Greenです!

 

Gibson at 2025

俺がGibsonを最初に買ったのは2013年頃で、その時はほぼ立て続けに買いました。

以下の記事がそれに当たります。

当時はLes Paul Standard Blue Mistが20万前後、Les Paul Custom Shop Historic Collection VOS Pelham Blueが36万とかでした。

しかし昨今は物価の高騰が激しく、それの影響を受けてか軒並み楽器類も高くなり、今回買ったLes Paul Standardでも31万前後もしました(ほぼ昔のCS価格)

だがしかしやはりGibsonはGibson、手に入れて置かなければという使命感の下思い切って買いました😭️✊️✨

 

ピックアップ交換

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こちらは交換後のギターです。

まずフロントPUはBurstbucker Alnico1が付いてましたが、Seymour Duncan SPH-90 Phat Catに交換しました。

これはハムバッカーサイズのP-90ピックアップで、ザグリ加工を施さなくてもそのままリプレイス出来る代物となってます。

音はやはりP-90らしく、シングルコイルにしては太くて温かみがあるサウンドが得られます。

昔P-90タイプのPUがフロントとリア両方に載ってるEpiphone Les Paul Gold TopやEpiphone Casinoを所有してましたが、それらと遜色の無い音色です。

Burstbuckerよりも出力は低く、また中域がそこまで張ってないので、特にクリーンサウンドですと優しい音色になったという感じです。

 

次にリアPUは最初Burstbucker Alnico2が付いてましたが、Dimarzio Super Distortion CR DP-100に交換しました。

こちらはお馴染みハイゲイン系のサウンドを出す為のPUで出力が高く、Burstbuckerよりもきめ細かく音が前に出る歪が得られます。

 

これらの改造はやはりTom Scholz御大のMighty Mouse仕様に合わせたもので、Rockmanに最適化されたものとなっております😎️✌️️✨

Rockmanは歪自体そこまで強くなくX100でMarshall 1987x辺り、Sustainor Model100〜200でJCM800辺りの歪量なので、御大は重厚なBOSTONサウンドを奏でる為リアPUをSuper Distortionに置き換えてます。

(因みにSustainor Model100→200で歪量が落とされましたが、これはフィードバックを低減させる為とも言われてます)

他にもB'z松本氏はゲインブーストする為にBOSS SD-1を使用したりしてるので、やはりRockmanは高出力PUやブースター使用が前提となってる機材ですね。

 

ただ、フロントのP-90については恐らく本人も使用してない説があり、元々本人が買ったLes Paul 1968 Reissueに2つのP-90が付いてて、リアだけ使うのでSuper Distortionに交換し、フロントはそのままという説が考えられます。

一方で本人は少なくとも4本くらいGold Topを所有しており、中にはフロントとリア両方Super Distortionに置き換えられてるものもあるので、使い分けしてる説もあります。

なので今回はそのP-90/Super Distortion仕様のギターを再現してみたという感じです😉️

 

仕様

まずネックですが、50's仕様のLes Paulなのでネックは結構太いです。

通常仕様のStandardの方が弾きやすいと思います。

昔持ってたEpiphone Les Paul Custom Alpine Whiteと同じ位か、やや細いという印象ですね。

ペグはKluson Vintage Deluxe with Keystoneというもので、Les Paulでは基本的にKlusonかGroverが使われます。

個人的にデザインはKluson、回し易さはGroverという印象で、やはりデザイン重視でKluson派ですね😁️

トーンコントロールもTop Hatと呼ばれるものやSpeed Knobと呼ばれるものがあり、今回のはTop Hatのデザインです。

Epihone Les Paulの頃はSpeed Knobで、個人的にデザインはTop Hat、回し易さは若干Speed Knobですがやはりデザイン重視で(ry

また50年代のリイシューなのでコイルタップ機能などはありません。

純粋にフロントとリアPU、そしてセンターポジションで鳴らします。

フィニッシュはプレーントップのInverness Greenというもので、淡い青と緑の丁度ど真ん中か、やや青寄りという何とも表現し難い色ですw

Les Paulといえばやはりフレイムトップが映えますが、個人的にLes PaulでのフレイムトップはEpiphone含めて所有した事が無いので多分合わないんでしょう(PRSはキルトが2本、フレイムが1本です)

裏は未塗装の木目が出てるデザインで、個人的にオールラッカーよりも裏や側面が木目だったり黒だったりした方が好みなので、このフィニッシュはアリです。

昔持ってたGibson Les Paul Standard Blue Mistはオールラッカーでしたが、やはりデザインが気に食わなくてすぐ売りました笑

 

総評

やはり高くなったというのが最大のネックで、かなりショックを受けてます😂️

それを踏まえてもGibsonという銘柄は強く、Gibsonを持ってるという優越感は味わえますw

昨今Epiphoneの出来が昔より大分良くなったり、ヘッドの形状が改善されましたが、やはりGibsonならではの魅力はありますね。

他のLPタイプのギター?眼中にございません。

Gibsonが良いです🤘️

サウンドハウス

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