Twitterでは大分前にmy new gear宣告して(6月9日)、今日まで放置してしまいました(爆
ピックにハマって色々実験してたのが原因です(笑
前回の記事でも書きましたが、やはりピックで結構音が変わるので面白いんですよね😆🤘✨
他にもアンプ買ったのにまだ全然レビュー出来とらんです😅
King Tone The Duellistです!
King ToneはJesse Daveyという人物が1999年に立ち上げた会社で、彼は1991年にThe Hoaxというイギリスのブルースバンドにギタリストとして所属してました(何やら賞をとったバンドらしいです😳)
彼は8歳の頃から電気工学に興味を持ち、父親の工房で色々学び、アンプやペダルのモディファイの仕方などを習得しました。
16歳でイギリスの有名なアンプビルダーのBrian Jefferysという人物に会い、彼の仕事内容を毎日見ながら勉強をし、The Hoaxで活躍する傍ら、バンドの機材のメンテやアップグレードなどを行ってました。
その後個人やその親族のみで構成されてるKing Toneを立ち上げ、今や世界中で支持されてるまでに至ります(何となくBJFEに近いものを感じる🤔)
King Toneの製品のラインナップはDuellistの他に、DuellistのCh Aだけを分離したSoloistや、NKT275を使ったゲルマニウムファズのVintage Fuzz、同社のペダルをブーストするのに最適なBlues Power、60年代のビブラート効果などが得られる1968など、ブルースバンドに所属してるだけあってブルース向けに特化したようなものが多いです(笑
Duellistが有名になったのも、ブルースギタリストの巨匠Josh Smithが愛用してたのが主な要因で、やはりブルース系のギタリストを唸らせる位特化したサウンドを叩き出すのかなと伺えますね🤔
インターフェース
昨今ではお馴染みの2ch式のペダルとなってます。
それぞれは独立して使用する他、Ch AをブースターにしてCh Bをブーストする事も可能となってます。
コントロールはCh AとB独立してますが構成は一緒で、VolumeやTone、Driveの定番の3つまみの他、Fat、Stock、Glassの3-Wayトグルスイッチが付いてます。
電源は、Ver1.0は9Vのみ、俺が所有してる2.0は9-18Vとなってます👍✨
Ch A 「String-Singer」
まずはDuellistでも人気のChである「A」の方から見ていきます。
AはString-Singerと書かれてる方で、DumbleアンプのSteel String Singer(通称SSS)を連想しますが、実際はIbanez TS808系のサウンドだそうです(Stevie Ray Vaughan=TS808+TS9かつSSS使用者だからString-Singerと付いたのか?🧐)
Ch Aは低域はバッサリとカットされるので紛れもなくTS系の音ではありますが、高域のオープン感があるのが特徴です。
Toneつまみの効きはTS9より強く、絞ればハイカットが顕著にされ、フルにすればかなりトレブリーなサウンドになります。
しかしその上がるトレブルレンジも耳に痛い感じではなく、いい塩梅でキラキラさせてくれるので使いやすいですね👍✨
ゲイン幅はTS系に準じ、ローゲインクランチから鉄板オーバードライブまでこなします。
ただ、音の抜けが半端ない、サスティンが綺麗に伸びていく、ニュアンスが非常に出やすいという点で、アンプに近いような感触を得られます。
特にニュアンスに関してはセンシティブに反応するので、(俺のような)下手くそが使えば下手くそ加減がモロバレします(笑
ニュアンスを鍛錬するという意味ではこのペダルは最適かと思われます😱🥶😰😖
トグルスイッチのFatは割とバイパスに近い低音の、文字通り全体的にウォームでふくよかなサウンドで、Stock、Glassと変えるに連れて低域がカットされ、高域が強調されていきます。
特にGlassはTS系とは思えない程トレブリーで輪郭のあるサウンドになり、Toneつまみを右に回す加減によってはジャッキジャキのキラキラな音になります✨✨✨
全体的なEQ傾向をまずトグルスイッチで決め、Toneつまみで最終調整するのが、このペダルの音作りの仕方ですね。
Ch B 「Heavy-Hand」
続いて左のCh Bの方を説明します。
Ch BはHeavy-Handと書いており、こちらはMarshall Blues Breakerアンプの音をエミュレートしたアンプライクペダルとなってます。
アンプライクペダルとしてはチューブコンプレッションシミュが薄く、GS124と同等なくらいです。
これはどうなのかと言うと、オマケが付かないのでやはりシビアにニュアンスが反映されます。
やはり「Blues」Breakerというだけあり、センシティブな反応はブルースに最適だと思いました😆👍✨
ゲイン幅はかなり広く、歪むか歪まないか位のクリーンから、ミドルゲインのオーバードライブまで行けます。
Ch Aより総合的なゲイン量は低いです。
俺的にはこの「歪むか歪まないか位のクリーン」が非常に気に入ってて、JC-40のクリーンがペラペラに感じるほど立体感が出て解像度が高くなってる気がします👍👍👍
トーンはCh Aに比べると、アンプライク系という事もあってか低音がめちゃくちゃ出ます(笑
JC-40の素のクリーンと比べてもローミッドが豊富で太いサウンドです💪
しかしFatモードにしても低音が比較的スッキリとして扱いやすく、トグルスイッチは音圧やウォームさ、若しくはグラッシーで芯のあるサウンドか、はたまたその中間を取るか、と選択しやすくなってます👍✨
ミックス
両方のフットスイッチをオンにすると両方のChをミックスする事が可能となってます。
最初はパラレル方式(2つのChを並列に接続して、アウトプットでミックスする感じ)かなと思ってたんですが、
・Ch AはVol 2時位とDrive 0、Ch Bは任意→Ch Bのみの時よりゲイン上昇
・Ch BはVol MAXとDrive 0、Ch Aは任意→Ch Aのみの時に比べ音がモコモコしてゲインがやや下がる
この事から、恐らくCh A→Ch Bの直列接続かなと思いました。
Ch AをTS808系のブースターとして、Blues Breaker系のCh Bをブーストしてるという感じですね🧐
ただ、ブーストしても元々のCh Bがローゲインがちなのでディストーション位歪むことは無く、あくまでオーバードライブが少しゲインアップしたという感じですね(因みにCh AのVol MAX、Drive 0とかでブーストすると、ヘッドルームが広いのか音が割れ気味になりますw)
TS系で比較
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手持ちのTS(系)をCh Aと比べてみました。
まず結論を書くと、Duellistが他のTS(系)に比べるとミドルが弱い分、音の輪郭がくっきりとし、歪量も一番あります。
Fatモードにしても他より明るいサウンドで、ガッツリTSの音と言うよりは、ややトランスペアレント系の要素が入ってるような気がしなくもないです(StockやGlassにすればそれはもうトレブルブースターw)
TS9が一番ミドルが濃厚で癖が強く、Tubulatorはほんの少しだけフラット気味になり、Duellistで一気にミドルが削られる感じですね。
ブースターとしてJC-40のディストーションをブーストしてみた所、俺的には僅差でTubulatorが一番しっくり来ました👍✨
TS9と傾向は似てるんですが、Tubulatorの方が明瞭で輪郭がくっきりしてるという感じですね😊
Duellistは他と比べると、元々のゲインが高く、またヘッドルームも高いので、絶対的に歪が濁りやすく、Drive 0にして尚且つVolつまみも1〜2時くらいが良いんですが、それだと逆に「ブーストされてる」感が薄いので、ブースターとしては普通に単体のTS系使った方が良いです(笑
単体で聴かせるなら、各々の好みにも寄るんですが、ニュアンスが出しやすいという点ではDuellistが突出してますね👍✨
チューブアンプとの違い
今回はMesa Boogie Mark VでJC-40との違いを検証してみました(コンボアンプが便利なのでw)
結論を書くと、基本的にはトーンもニュアンスもほぼ同じ感じで、Mesaの場合だと多少スピーカー特性やチューブコンプのオマケが付いて来る程度です。
シビアな判定はバリバリ健在で、チューブで鳴らしたからといって(俺みたいな)下手くそが良い音で鳴らせるか?と訊かれたら恐らく難しいでしょう(笑
アンプキラータイプではありますが、DuellistのCh Aをブースターとして、MesaのExtremeモードをブーストしてみると、まあまあ使える音ではありますね(多分SD-1とかの方が相性はいいと思いますがw)
総評
大人気ペダルだからといって、猫も杓子もDuellistか?と言われたらNOです(笑
「ピッキングを鍛えたい」とか「絶妙なニュアンスを使い分けたい」とかなら抜群のアイテムではありますが、SD-1とかTS9の方が正直使いやすいですね🤣
特にCh Bの方は顕著で、Ch Aよりゲインやコンプ感が薄く、使いこなせれば渋くてカッコイイサウンドになること請け合いなので、ブルースギターを練習するならこちらのモードがいいと思います👍✨
またなるべく大きな音で鳴らした方が良い音になります。
プロを唸らせるブルース系オーバードライブ、やはりそのクオリティはお墨付きです!👍✨