今回はJubileeを他の似た系統のペダルと比較し、どんなものかという実験を行いました(^o^)/
ここまでクオリティが高いとライバルも多く、熾烈な争いを繰り広げるのは必至でしょう(ง🔥Д🔥)ง
では早速競合他社のペダルをぶつけていきたいと思います(物理的な意味ではない)
・BOSS ST-2
- ジャンル: エフェクター
- ショップ: MUSICLAND KEY -楽器-
- 価格: 11,340円
まずはコレ、BOSSのヒットしたデジタルペダルであるST-2との比較‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o
Lovepedal流アナログペダルとではどのように違いがあるのか?
まず歪量はST-2のSoundつまみ0でJubileeのGain 8時位と同じ、Soundつまみ1時でJubileeのGain MAXという感じでしょうか。
但しST-2のSoundつまみは回すことにより歪量の増減だけでなく、歪みの性質も変える特性がある為、Soundつまみが12時でJubileeの歪み方になり、それ以降はきめ細かいモダンな歪になるので、相対的に歪みが強く感じられます。
歪の性質はST-2を12時にして大体同じですがJubileeではチューブアンプのような音が前に出る感じ、SAG感、サチュレーションなどが自然に表現されてる為、例の指にまとわりつく感じがあるんですが、ST-2だと「カッコイイ音」でドライブする感じや奥行感があるんですが、Jubileeと比べると膜が張ってるような、なんかちょっと音が前に出てこない感じはありました。
この特徴は一般的なデジタルエフェクターなどで時折聞かれる感想で、俺は(あんまりw)ギター用デジタル機器は差別をしませんが、こういう所で明確に違いが出るとやはりまだまだアナログ優勢なのかなと感じてしまいました(^^;;
EQはミドルのピークがST-2の方が高く鼻詰まり感があり、対してJubileeはローミッドで聴けるボワボワ感(笑)が(ST-2と比較すると)感じられました。
抜けの良さは大体同じ、音作りの幅はやはりSoundツマミの特性や2バンド特殊EQを揃えてるST-2に分があります。
ピッキングニュアンスなどはJubileeの方が出やすいかな、という感じです。
価格は新品でST-2よりJubileeの方が約2.5倍近くありますが、チューブのようなレスポンスに拘らなければST-2の方がオススメですね🤘( ◠‿◠ )🤘
・Friedman Dirty Shirley
Friedman Amplificationフリードマン◆ DIRTY SHIRLEY ◆オーバードライブbased on DIRTY SHIRLEY amp『並行輸入品』
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FriedmanのMarshall系ペダルとの比較。
BE-OD (Deluxe)よりもDSの方が色々似通った点が多いのでこちらにしました。
まず歪量は双方12時、DSの内部トリマー12時、DSの電源は18VでDSの方がやや高いです。
歪の可変幅は、双方Gain 0でJubileeはクリーンになるのに対しDSはクランチに留まり、Gain MAXでややDSの方が歪むので、若干Jubileeの方が広いのかな、という感じです。
チューブアンプのニュアンスは双方とも軒並み再現されており、ニュアンスの出やすさはJubileeの方がありますが誤差です(^^;;
歪のキャラクターで差別化が図られており、Jubileeはやや粗めのブリブリとした感じ、DSは完全にBE-OD譲りのきめ細かいモダンな歪です。
DSは00年以降の歪、Jubileeは80年代の歪と住み分けが出来てる感じで、それぞれやるジャンルに上手く適合出来るのかなと思いました( ‘-^ )b
音作りの幅はやはり4バンドEQ+Tightスイッチを持ってるDSに分があり、JubileeはToneつまみの効き方を含め徹底的に狙った音を崩さない仕様という感じです。
この辺りもシンプルか、オールマイティかで好みが分かれるのかなって感じです(^o^)/
・Bogner La Grange
続いては同じMarshall系で、Plexi系とJubilee系の対決。
元ネタのアンプの作られた時代が全然違うので音に相違があるのは理解した上での比較です(^^;;
まず歪量は双方Gain12時で、LGのgainトグルスイッチを「L」にして同じくらい、MAXだとLGのgainトグルスイッチを「h」にして同じくらいか、LGの方がやや高いといった感じです。
歪の性質はLGの方がエッジが丸まっており、チューブアンプ特有のノイズのようなものも入っているので、ヴィンテージアンプのような雰囲気が出てるのに対し、Jubileeは相対的にソリッドな歪に聴こえます(あくまで相対的にですw)
トーンに関しては、LGはローミッド、Jubileeはミドル〜ハイミッドに掛けて多少ピークがありますが、基本的なイコライジングは一緒で、双方ともMarshallのトーンを事細かに意識して作られてるのかなと思いました。
Jubileeの方がミドルに集約し、低音がタイトになっているため、PlexiやJCM800からの流れを汲みつつ、やはりその時代(80年代のHR/HMなど)のニーズに合わせてチューニングされた音という事がこの両者を比べて感じられました(*>ω<)b
逆にLGでは古いアンプを無理矢理歪ませるように改造した感が出ており(笑)、それもそれで味があって良いです(*´ェ`*)
・MXR 5150 Overdrive
続いては同年代に流行ったブラウンサウンドのエンハンストverとの比較。
しかしこちらに関しては明確な違いが浮き彫りになりました(`・ω・´)キリッ
まず歪量は、JubileeでToneとGainをMAXにしても、5150のGain10時より弱いです。
しかしながらクリーン〜ディストーションまでオールマイティにこなせるのはJubileeで、5150ではクランチすら満足な音が出ない感じです。
(まあ5150でクランチを狙う人は多分いないと思いますがw)
歪の性質は5150の方がきめ細かく、よりモダンな歪という感じで、Jubileeは年代相応の太さがあります。
トーンに関しては5150の方がハイ〜プレゼンス辺りが強烈で、きめ細かく強めな歪と相俟って所謂バイト感が出ており、対してJubileeはミドルにピークがあり、5150よりもハイが削られており素朴な歪という印象。
色が付いてないのがJubilee、アメリカンでカラッとした歪なら5150がいいですね( ‘-^ )b
・Tech21 Sansamp Classic
続いてはSilver Jubileeが出た1年後にリリースされたMarshallアンプシミュ入りのコレとの比較。
果たして昨今の技術と比較してどの様な違いがあるのか?
まず歪量は両方MAXでややSansampの方がありますが、言及するほど大差はないです。
しかしながらGainつまみによる可変範囲は圧倒的にJubileeの方に分があり、SansampはDIPスイッチと組み合わせても歪の調整幅はJubileeにあると思います(まあトーン全体が変わってもいいなら「Bassモード」にしてクリーンとかも作れるけどw)
ピッキングニュアンスやギターVolへの反応もJubileeの方が繊細に反応し、逆にSansampでは皆無という感じです(笑
全体的なトーンは、SansampでJubileeに多少は合わせることが出来ますが、ここでやはり明確に違いが浮き彫りになりました。
それはJubileeの方がワイドレンジで、低音から高音までバランスよく出力されるのに対し、Sansampではキャビシミュが適用されてるのか低音と高音がカットされてます。
これによりJubileeに比べ音は丸くなり、滑らかな感じにはなりますが、箱鳴りのような低音や高域のエッジ感が失われ味気ない音にも聴こえてしまいます。
Jubileeの方が音が前に出て、チューブのような太さ、SAG、サチュレーションが感じられるのに対し、Sansampは変なフィルターが掛かって違和感がどうしても出てくる印象です。
これが(昔から俺が言及してたw)Sansamp特有の癖なのかなと思いました。
ただ、ヘッドホン出力やミキサー直にも対応するようにチューニングをされてるとも言えるので、
「JC-40で鳴らしたらこういう風に聴こえた」
という一例でもあります。
・Suhr Eclipse
ラストはSuhrのMarshall寄り(だと思い込んでるw)ペダルです(ง🔥Д🔥)ง
(コイツは戦闘力がパネェので要注意ですな(-。-)y-゜゜゜
まず歪量は圧倒的にEclipseの方があり、Gainつまみは双方とも0でクリーン、Jubileeの12時でEclipseの10時、JubileeのMAXでEclipseの2時くらいと言ったところです。
歪の性質は双方とも似通ってますが、Eclipseの方がやはりきめ細かくモダンな感じです。
それでもJubileeの歪の性質はEQやVoiceコントロールでカバー出来てしまい、やはりEclipseは万能選手ですね(*>ω<)b
しかしJubileeにもEclipseには真似出来ない個性はあります。
それは音の粒が丸みを帯びており、Eclipseには出せないプリプリ感(笑)があり、またプレゼンスの成分が異なっており、チューブ特有のSAG感はJubileeの方が出てます。
Eclipseは低音と高音が綿密に計算されてカットされており、良くも悪くも優等生なサウンドという感じで、それが使いやすくもあり、特有の味を失ってるとも言えます。
この辺は完全に好みですが、値段や使いやすさを考えるとEclipseの方が俺的には良いかなって感じです。
・総評
Lovepedalは改めて非常にクオリティの高いビルダーだと思いました。
CatalinbreadやJHS、BJFEなどとは違うチューブのレスポンスを再現しており、ビルダーの視点によって「Amp In A Box」の表現の仕方が大きく違ってくるのが、今回の比較で分かりました。
人気ビルダーの筆頭という事もあり、どのペダルもそれなりに高いですがそれ相応の働きは確実にしてくれる感じです。
(ちなみに俺はJubileeのせいでCOT50やZendriveにも非常に興味が湧いてきてしまいましたw)
昨今(2018年12月現在)は国内ビルダーも多数いて、本当に歪み系エフェクターの競争が激しいですが、やはり老舗のメーカーらしい威厳のある音質はまだまだ現役続行の風格があります(゜`)b