今回も引き続きNo.55の比較記事を書いていきます。
大体のこのペダルの方向性は見えてますが探究心は尽きません\\٩( 'ω' )و ////
では早速行ってみましょう!( ̄^ ̄)ゞ
・Bogner La Grange
大まかな点では似ているものの、やはり全体的なイコライジングや歪量で差があります。
No.55並びにFender Tweed系はギターアンプの基礎的な部分を持ち合わせてるのか、これと比較したエフェクターはどれも個性が際立つような気がします。
以前試奏したZ.Vex Box of RockとNo.55はかなり似通ってて、La Grange並びにMarshall SLPはそれに大幅な高域とゲインを追加したサウンドなのかな、と推測出来ました。
昨今のMarshallとは違いヴィンテージ系なので、互いにトーンを似せる事も一応可能でした。
まずはオール12時のLGにNo.55を近づけた図↓
歪み方はほぼ同じなので、No.55側で高域成分を絶妙に追加し、音の輪郭やEQなどを近付けました。
なので意外にもNo.55でも古いタイプのMarshallサウンドに似せる事も一応は可能です。
(まあ元々JTM45はFender Bassmanの回路をコピーしたらしいですし、似てもおかしくないかなと思いますw)
次にオール12時のNo.55にLGを近付けた図↓
これは逆にかなり難しかったです。
LGではNo.55に比べると高域が強く、EQを合わせようと高域を減衰させるとミドルの成分もゴロッと取り除かれ、輪郭が失われる感じでした。
なので輪郭や中域を残す為にstructureスイッチで低音をタイトにしたり、PresenseをLからhにするなど、トグルスイッチは割と高域強調型になりました。
で、どっちがどうなの?という事で、取っ付きやすさはNo.55、音作りの幅はLGという感じで、LGでNo.55の代用は可能だと思います。
ただ深く拘ると、No.55では独特の塊のような歪が感じられ、LGでトーンを似せようとすると潰れたような感じになって微妙な差異に繋がってる感じでした。
・Sansamp Classic / Trademark 30
恐らくデジタルマルチエフェクターを除けば、世界初のFender系シミュレータだと思うこのペダル、果たして違いはどんな感じなのか?
まずSansamp側は「Bass」でFender系の音になり、そこからSRV系やWarm Fender(恐らくTweed系)と設定の仕方が変わってるので、「Warm Fender」のセッティングにし、それになるべくNo.55のトーンを近付けるようなセッティングにしました。
結果、やはりNo.55は低音が強く、高域を強調させるような方向になりました。
で、合わせたところ大まかに聴くと似ているのですが、単音では明確に違いが現れました。
No.55はTwin TwelveやLG同様イナたいチューブサウンドらしいSAG感、何となくファジーに潰れた感じがあるのですが、Sansampではコンプレッションが強めで纏まり感があり、かなり現代的な音になってます。
使いやすさで言えばSansampですが、(本物のTweed Deluxeを使った事が無いのであくまで個人的な予測ですがw)アンプの再現度はNo.55なんじゃいないのかな?と思ってます。
また低音の出方も違い、Sansampではタイトでスッキリしてるのに対し、No.55は思いっきりローが出るので、その点でもアンプのダイナミクスの再現度が高いのかなと思います。
しかしながらミドル〜ハイミッドに於ける分離感はNo.55に比べやや劣るものの中々高い再現度を誇り、とても今から30年前に設計されたとは思えないアンプ再現度だと実感しました(;^_^A
続いてTM30です。
TECH21 《テック21》 SansAmp GT2 エフェクター(アンプシミュレーター オーバードライブ/ディストーション)
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繋ぎ方としては、
ギター→No.55→TM30のReturn
ギター→TM30のInput
でTM30で鳴らした時の音と、
ギター→No.55→JC-40のInput
ギター→TM30→TM30のSendからJC-40のReturn
でJC-40で鳴らした時の音を比較しました。
すると、何れの繋ぎ方でも共通の相違点がありました。
それは歪み方と高域のEQで、やはりTM30はコンプレッションが効いててNo.55に比べると現代的な音に聴こえます。
これに関してはSansamp Classicの方が古臭いフィルターのようなものが掛かっており、ややNo.55(=オールドチューブアンプのSAG感)に近いのかなと感じました。
また高域に関してもTM30では煌びやかな高域の調整となり、どちらかと言うとTwin ReverbやDeluxe Reverbのようなキャラを連想させます。
この辺に関しては、当時は「SAG感」というものはあまり重要視されてないか、再現する手法が無かったのかは知りませんが、つい最近までチューブアンプを再現する指標としてあった「ウォームで太い音」は綿密に再現されており、No.55でもLow Gainモードにしてクリーン比べれば近いのかな、と思います