Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180817 アンプライク系エフェクター雑記 Pt.2

G3導入後、俺の中でアンプライク系エフェクターの基準が一気に引き上げられ、またアンプライク系でも多種多様な表現の仕方がある事を理解しました。

 

アンプライク系は主にチューブアンプの音を再現してるので、そのチューブのサチュレーションの仕方や、前にも(どっかでw)書きましたが各社が出してるアンプはその各々の社の個性が必ず出るので、それに準じて絶妙にチューニングされており、一言でハイゲインアンプライク系と言っても全く違うEQカーブや歪み方をする事は目にタコが出来るほど書きました(笑

元々歪エフェクター自体、アンプの歪んだ音を小音量で、手元で、アンプに負荷をかけずに手軽に出す為に作られたものなので、ヴィンテージファズやBOSS OD-1なんかも強引に解釈すればアンプライク系になるんじゃないのかな?と考えてます(^^;;*1

 

最近気付いたアンプライクの新しい傾向が、本来チューブアンプを歪ませた時に感じられる高域のザラザラ感を上手くカットし、太さを維持しつつより生々しい表現を得るというものです。

 

これもG3の項で書きましたが、この表現の仕方にはちょっとした弊害が出てきます。

例えば、その表現をしているG3やVH4(VH4-2)の前に、本来のチューブのザラつき感を表現してるアンプライク系ペダルを弾いた場合、その刺激的な高域に耳が慣れてしまい、いざVH4とか使おうとした場合高音が丸く潰れたような感覚に陥ります。

VH4やG3だけをメイン歪として使うのなら問題無いのですが、そこにBogner RedとかSuhr Riot、Friedman BE-ODなんかが入ると、まるでVH4やG3にキャビシミュが掛かってるのか、と錯覚するほどです(^^;;

但しこの特定の高域成分のカットによる効果はそうでないものと比べ、よりアンプの特性に左右されずにエフェクター(プリアンプ)の音を再現出来る強みもあります。

この表現方法は80年代終盤でTech21が開発したSansampでも垣間見れ、当時はチューブアンプをフルアップしたような生々しい音が、自前の小型トランジスタアンプでもレコーディングでも味わえると90年代初頭から猛威を振るいました。

Sansampでは拭いきれなかった特有の癖(音がペシャッと潰れたようなコンプ感)や、音の分離感などが飛躍的に向上して現在の、先程書いたようなG3やVH4のようなアンプライクエフェクターが、極端に書くと「アンプそのものの音である」とまで高評価を得てるのかなと思います*2

 

・デジタルのマルチエフェクターに入ってるアンプシミュレータとどう違うのか?

これは例えば動画とかでブラインドテストなどがありますが、どっちがどっちなのか聞き分けが出来ない程、最近のアンシミュは綿密に本物の音を表現してるものが多いです。

ここまで来ると、もはやリスナーよりプレーヤーの弾き心地が重要になってきます。

弾き心地の観点から行くと、やはりアナログとデジタルでは相違点があります。

一番感じた点は、やはりピッキングの強弱による音量の変化やコンプレッションに対する追従性ですね。

僕が試した範囲ではJS-10のCOSM技術やLine 6 Pod2.0位ですが、その時代の技術だとどうしてもピッキングした時のダイナミクス、付く強弱の範囲が狭い気がします。

僕のような比較的下手(爆)でもかなり感じられるので、特にピッキングニュアンスを大事にされる方は相当違和感が感じられるのかなと思います。

後は歪みの粒の分離感や飽和感?ですかね。

ここまで来るとオカルトの領域😱になるのですが、チューブアンプそのものやそれを模したエフェクターなどは音がフェイドアウトしていく際にまで色気のあるチューブ独特の生々しい余韻?みたいなものがありますが、アンシミュにはそれが感じられないというか、味気なく無機質という感じで、これに関しては(またオカルトチックな話ですが)チューブ独特の偶数次倍音による微小なホワイトノイズが乗っかってそのような余韻があるのかな、と考えてます(笑

よく「デジタル臭い」と偏見がありますが、何となく無機質で人工的な音がそう思わせるのかも知れません。

 

・アンプ側のイコライジングは重要か?

例えば

アンプライク系エフェクターorプリアンプ

👇🏻

キャビシミュ

👇🏻

オーディオインターフェースorパワードモニター

とかならエフェクターorプリアンプのイコライジングが最重要項目になります。

しかしエフェクターorプリアンプをアンプのインプットに繋ぐ場合、最終的な音の傾向はアンプのEQの影響が大きいので、自分の音の大まかな好み(ミドル強め、とか超ドンシャリ、とかループに繋いだ音を再現したようなモッコモコの低音超強調型とかその逆とか)をクリーン若しくは軽いクランチで作り、それにエフェクターやプリアンプを合わせていく、というのがやりやすいですd('∀'*)

因みに3バンドEQ全て12時から合わせていくと基準が出来るので、12時から増減させるのが手っ取り早いです。

 

・その他

ザクザクとした鋭く、硬質なエッジの立ったメタルディストーションを狙うなら、ハイゲインのアンプライクエフェクターよりメタル用エフェクターの方が安いし手っ取り早いです(笑

ハイゲインかつチューブアンプライクな各種ニュアンスをどんなアンプでも出したい、って人には良いですが、そこまで拘りが無ければ普通のメタルエフェクターの方が断然良いですね(アンプライクエフェクター狂信者が何寝言を書いてるのかw)

またアンプライクエフェクターは文字通りチューブアンプに非常に近い特性を持ってるので、TS系などのブースターと非常に相性がいいです。

俺も昔はSansamp British + Tech21 Boost Overdrive*3の組合せが至高のハイゲイントーンでしたd('∀'*)

Wampler Triple Wreckは現在は手放してますが、TS系でブーストしてみたかったです(^^;;

サウンドハウス

*1:これも前に書きましたw

*2:但しSansampにはライン直でレコーディングが出来る強みがあります

*3:TS系