Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20250912 GOAT Sustainor

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買って約1年弱位経ちました笑

(全く更新してなかったので文章力が衰えてるかも知れません、すいません😓️)

GOAT Sustainorです。

 

GOAT BlueシリーズはRockmanのハーフラックモジュールをペダルで再現すべく立ち上げられた企画で、Generator、Stereo Chorus、Stereo Echoとリリースされてきまして、このSustainorは4番目に当たります。

オリジナルのRockman Sustainorからオミットされた機能としては、

・Treb Trim

・Frequency (Phase Notcher)

・Rhythm Vol

となっており、オリジナルでは割と重要視される箇所が省略されてるので音も結構違ってきてます(後述)

 

インターフェース

Gain

Sustainorの入力ゲインを調節します。オリジナルではコンプレッションと入力ゲインが両方上がりますが、こちらはコンプレッションがほぼ無くゲイン調整のみとなってます。

Sustain

サスティンの調節をします。値が大きい程音が伸びていきますが、やはりコンプレッションが無いのでほぼゲイン調整という感じです。

Gate Trig.

ノイズゲート。

Rockmanの(Smart) Gateに当たりますがオリジナルはヒスノイズに対して結構効くのに対し、こちらは効いているかどうかが分かりませんでした笑

またオリジナルとは違い常にONで、つまみを回すとスレッショルド(ゲートの閉じる速さ)が変わるみたいです(効果が実感出来ないので何とも言えません🤣️)

Treble Boost

マスターアウトセクションにおける高域の最終調整。

オリジナルと比べると全体的にキンキンジリジリな音なので、ここはデフォルトの20ではなく半分以下まで絞った方がオリジナルに近くなります。

Chan A/B

オリジナル同様チャンネルAとBそれぞれにDIST、EDGE、CLN、CLN2のどれかを充てがう事が出来ます。

Semi CLN

CLNモード時に僅かなゲインを加えてクランチサウンドを作ります。

オリジナルはクリーンサウンドが僅かに歪んだ程度ですが、こちらはオーバードライブの一歩手前まで歪みます。

Auto CLN

EDGEモードでギターのVolを絞った時にクリーンサウンドを鳴らせるようにします。

オリジナルは音量補正と高域補正でギターのVolを絞った時に減衰する高域を補正してますが、こちらはクリーンサウンドがミックスされて出力されてます。

Gain Boost

DISTでは+7dB、EDGEでは+14dBのゲインブーストをします。

Phase

オリジナルのPhase Notcherの機能で、特定の帯域を2か所ノッチすることによって4×12"キャビネットにおける位相干渉をシミュレートした音を作り出します。

Level Channel A/B

Channel A/BのそれぞれのVolに当たります。

 

トーン

まずCLNとCLN2に関してはかなりよく出来ていると思います。

コンプ感が無いので逆に自然なクリーンサウンドという感じで、場合によってはこちらの方が使いやすく感じるかと思われます。

 

一方でDISTとEDGEに関してはかなりシャリシャリしたサウンドで、オリジナルにはあったコンプ感も無く、ピッキング時の癖や全体的な音の纏まり感、綿密にイコライジングされた癖のあるミドルの出方が感じられず、

「トーンを似せただけの別物」

という印象を受けました。

言うならばGeneratorの方がまだオリジナルのDistortion Generatorに近い音ですね。

特に酷いのはPhaseで、オリジナルではスイッチを入れてDISTで鳴らした瞬間、誰もがRockmanと感じられるサウンドを出力しますが、こちらは変な風にドンシャリになり、ジリジリと耳を劈くような高域と嫌な出方の低域が目立ち、美味しい中域はゴッソリと無くなり、ペラペラなサウンドに生まれ変わります爆

個人的にオリジナルのTreb Trimをオミットしたのが大きな原因と考えており、Treb TrimはDISTとEDGEの3kHz以上の高域成分を削るローパスフィルターとなってて、オリジナルではコレが効いてるおかげで滑らかな歪を形成してるのですが、GOATにはコレが無いので高域を削れず、結果的にシャリシャリジリジリなサウンドになってしまったのかなと考察してます。

ではオリジナルでTreb Trimの値を最大値にしたらGOATの音は似るのか?と言われたら、それもNOです。

オリジナルでTreb Trimを最大にしても要らない高域は全てカットされており、輪郭があり立体的に折り重なる高域成分の歪の粒がとても心地よいです。

対してGOATは要らない部分を削り切れておらず、バリバリとした高域成分が出てきてしまってます。

ギターアンプから出力する場合は、ギターアンプ用スピーカーの特性上ある程度その部分も丸くカットされていい塩梅で鳴りますが、Rockmanでは当然想定されるであろうライン出力だとモロにその成分が耳障りになるので、やはりここは固定EQ噛ませてフィルタリングするか、Gate Trig.をオミットしてでもTreb Trimを入れるべきだと思いました。

 

総評

コレを買うならオリジナルか、他社から出てるクローンを試した方が良いかなと思います。

但しクリーン2種に関しては上出来なのでクリーン特化型として買うのも悪くないかも知れませんが、そうなると値段がかなり張ってコスパが宜しくないですね😅️

個人的にはこれより安価で音は十二分、アナログコーラスまで付いてるMXR版X100の方がオススメです。

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