やっとブログの題材も少なくなってきました(笑)
如何にmngしまくってサボってたかが痛感出来ます😭
(多分ネタが切れたらまたサボる、、、)
という事で、今回は「Colombo Audio Rocker 83」というディストーションペダルを紹介していきます!
Colombo Audio Electronicsはイタリアのペダルメーカーで日本ではあまり知られてはいませんが、オーバードライブやディストーション、キャビシミュ、ファズ、コーラス、ディレイなど多岐にわたってラインナップを展開してます。
こちらの代理店サイトのラインナップを見た感じだと、往年の有名なアーティストのサウンドを模倣したような歪が多い印象です。
既存のアンプやエフェクターをエミュレートしたペダルは多いですが、アーティスト単位となると一部のメーカーが作ってるくらいなのでコンセプトとしてはやや珍しい方かなと思いました。
今回のRocker 83はお馴染み「Rockman」のサウンドをエミュレートしたとされるペダルで、説明書にはRockmanの歴史と共に思いの丈がぎっしりと書かれていました🤣
エミュレート元は説明書を読む限り83年のRockmanなので恐らく「IIB」型となるでしょう。
IIBはソフトクリッピングなのでどちらかと言えばオーバードライブに近い音になりますが、今回のRocker 83はディストーションなのでちょっと雲行きは怪しいですね😅
インターフェース
Volume、Treble、Gainの3つのつまみと、DIST/EDGEの2wayトグルスイッチで構成されてます。
電源はセンターマイナスの9Vアダプターで駆動します。
DIST/EDGEはRockman IIBのそれ、つまみのToneにあたる部分がTrebleになってるのは恐らくSustainorやDistortion GeneratorのTreb Boostを模倣してるのかなと思われます。
トーン
アンプのインプットに繋いだ場合は確かにRockmanぽいミドルは出てる感じはしました。
ただRockmanの場合、プリアンプセクションの後ろにCキャビシミュ回路(当時はフィルターと呼ばれていた)があり、CLN2以外はそこを通ります。
しかしこのRocker 83にはキャビシミュが入っておらず、オーディオインターフェースやモニタースピーカーに直で繋ぐと一般的なエフェクター同様ザラザラジリジリとした音しか出ません。
Rocker 83、まずアクティブモニター直で鳴らしてみた。
— ROCKMAN (@gtrstfgitagia) 2024年3月14日
参考までにX100(Echoモード)、Sustainorも乗せる。
Rockmanをモチーフにしてるなら当然キャビシミュが入ってるかと思いきや、そんな事は全く無かった🥱
この時点でアウトな訳だが、後でCarmen Ghiaのインプットでも試してみる。 pic.twitter.com/og3P5373bj
歪量は最大でSuhr Riot ReloadedやAMT B2位です。音が潰れない範囲でそこそこ高いゲイン量を保持してます。
また歪の質もそれらと同じような感じで、太さや音の分離の良さはありますね。
Gainつまみは0~10時くらいまではクランチ、それ以降はディストーションという感じで、ゲインは緩やかに増幅されていきます。
クランチに関しては音がペラペラで使いにくいので12時以降に回してディストーションとして使った方が良いと思います。
トーンはAMT B2を更に500Hzブーストし、2kHzをカットしたような、正にRockmanという感じのミドルの出方で、これはこれで本家に準じてるなと感じました。
ただ本家はフィルターで高域が丸く削られてるので、やはりこちらの方がザクザクとした音にはなってます。
TrebleはTreb Boosterの効き方とほぼ同じで、4kHz辺りの高域を調整します。
Qは広めなので効き目は強いですがアグレッシブに音を変えるというより、マスターセクションの高域調整と思った方が良いかと思われます。
本家に準ずるならフルにすべきなのですが、12時を中心に調整するのが音作りしやすいです。
総評
「繋ぐ先のアンプやキャビネット/スピーカーにフィルター部分を丸投げしたRockman」
ですね(笑)
単純にミドルが強めなディストーションが欲しければコレも一考かと思われます。
フィルターが無いのでRockman程の癖は無いですし、潰しは利きやすいです。
但し結構音の太さに関わってくる2kHzがザックリ削られてるので、その部分で音が細く感じるかも知れません。
80年代〜モダンな感じのアンプライクディストーションをお探しの方はコレも良いと思われます(ただし流通量は少ないですー